JP3164299B2 - ガス容器の耐圧膨脹測定装置 - Google Patents

ガス容器の耐圧膨脹測定装置

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JP3164299B2
JP3164299B2 JP20657997A JP20657997A JP3164299B2 JP 3164299 B2 JP3164299 B2 JP 3164299B2 JP 20657997 A JP20657997 A JP 20657997A JP 20657997 A JP20657997 A JP 20657997A JP 3164299 B2 JP3164299 B2 JP 3164299B2
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治郎 小坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LPガス等の高圧
ガスを封入する高圧ガス容器用の耐圧膨脹測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種高圧ガス容器用の測定装置
として、水套内に吊下げ状に浸水させたガス容器内に高
圧水を圧送して耐圧膨脹測定する装置が知られている。
例えば実公昭58−52509号には、容器管口に挿入
する高圧水の圧送用ノズルの下端部に、容器管口の内周
に螺合するねじ部を設けると共に、水套を塞ぐ蓋体の略
中心部に、前記ノズルの上端が密挿状に挿入される通孔
を設け、蓋体の上面には、前記通孔上方に突出するノズ
ル上端を着脱自在にチャックするチャック機構を備えた
ものが開示されている。そうして該装置は、前記圧送用
ノズルを装着したガス容器を蓋体下面に吊下げ状に保持
し、該状態で蓋体と一体的にガス容器を移送せしめて、
前記の如く耐圧膨脹測定を行うようになっている。ガス
容器は、測定に先立ってガス容器内への注水が行われ、
また測定終了後は排水、乾燥等が順次行われるようにな
っている。
【0003】また、上記装置は、ノズル外周に、該ノズ
ルが挿入された容器管口の上端開口周りに当接する回動
体を上下螺動自在に装着すると共に、該回動体の底面
に、前記開口周りをシールする環状のシール部材を設
け、ノズル下端部を螺合した後に回動体を下方へ螺動さ
せて前記開口周りにシール部材を圧接させ、上記ノズル
から圧送される高圧水の漏れを防ぐようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の測定装置によれば、測定前位置(搬入口)に供給さ
れるガス容器に前もって圧送用ノズルを取り付けておく
と共に、測定後位置(搬出口)から搬出されるガス容器
から該圧送用ノズルを取り外すという面倒な作業が必要
になる。しかも、その取り付け,取り外しは、容器管口
に対してノズル下端部を螺合若しくはその螺合を外すべ
く圧送用ノズルを回転させる作業となり、時間的ロスが
大きく、測定前の注水、測定、測定後の排水やさらにそ
の後の乾燥等の各作業工程をライン化した場合の稼働効
率を低減させる虞れがあると共に、自動化が困難なため
少人化にも影響を及ぼすものであった。
【0005】また従来の装置は、容器管口の上端開口周
りをシールするシール部材を、ノズル外周に螺動自在に
装着した回動体の底面に取り付け、該回動体の下方への
螺動によりシール部材を前記開口周りに圧接させるよう
にしたので、該圧接を行う度にシール部材が前記開口周
りに擦れてシール部材の摩耗が激しいという問題があ
る。
【0006】本発明は上述した従来事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とする処は、ガス容器の容器管口に
対するノズル着脱をワンタッチ式で行えるようにし、測
定前位置、測定位置、測定後位置の間でガス容器を吊り
下げ状態に移送する際の効率化、自動化、少人化の促進
に寄与する新規な耐圧膨脹測定装置を提供することにあ
る。また本発明は、容器管口の上端開口周りをシールす
るシール部材の摩耗を、できる限り少なくすることが出
来る測定装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、水套を塞ぐ蓋体の略中心部に、ガス容器
に高圧水を供給するノズルを串刺し状に固定し、該ノズ
ルは、下端部を容器管口に抜差し自在に挿入するノズル
本体と、前記下端部周壁に設けた適宜数の装填孔に各々
出没自在に装填した係止ボールと、前記ノズル本体内の
軸芯方向に形成した摺動孔内に昇降自在に収容され、下
降位置にある時に前記各係止ボールを外方へ付勢して装
填孔から突出させる一方、上昇位置にある時には前記付
勢力を解除して各係止ボールが装填孔内に埋没するよう
形成した付勢軸と、該付勢軸を前記上昇位置と下降位置
の間を上下動させる上下駆動手段を備え、前記各係止ボ
ールを容器管口の下端開口縁に係合させて蓋体下面側に
ガス容器を吊下げ状に保持し、該保持状態で蓋体を、測
定前,測定,測定後の各昇降位置に平行移動させ、且つ
その各昇降位置にて昇降させるよう形成したことを要旨
とする。
【0008】上記構成によれば、付勢軸を上昇させたノ
ズル本体の下端部を容器管口に挿入した後、付勢軸を下
降させて各係止ボールを装填孔から突出させ、それら各
係止ボールが容器管口の下端開口縁に係合するをもって
ノズル本体の抜け止めがなされ、ガス容器に対しノズル
本体が一体的に取り付けられて、ノズル本体を介して蓋
体下面側にガス容器が吊り下げ保持される。よって、蓋
体を適時に平行移動,昇降動させて測定前位置にあるガ
ス容器を測定位置に移動させ、蓋体を降下させてガス容
器を水套内に吊下げ状に浸水させ、そのガス容器内に高
圧水を圧送して耐圧膨脹測定を行う。さらに、蓋体を上
昇,平行移動させてガス容器を測定後位置に移送し、該
位置で付勢軸を上昇させて各係止ボールを装填孔内に埋
没させれば、各係止ボールと容器管口の下端開口縁との
係合が外れ、ノズル本体はガス容器から外れる。すなわ
ち、測定前位置にあるガス容器に対するノズル本体の取
り付け、及び測定後位置に移送したガス容器からのノズ
ル本体の取り外しを、付勢軸を選択的に上昇若しくは下
降させることで略ワンタッチ式で行うことができる。
【0009】付勢軸を上下動させる上下駆動手段として
は、例えば、付勢軸の上端にエアシリンダ等の駆動シリ
ンダを連結し該シリンダの駆動で付勢軸が上下動するよ
う形成することが挙げられるが、これ以外にも、相互に
螺動自在に螺合するネジ部材とナット部材の何れか一方
を付勢軸の外周に取り付け、他方を駆動モータの作動で
回転駆動するようにし、前記ネジ部材又はナット部材の
上下螺動により付勢軸が上下動するよう形成すること
等、各種の構造が適用可能である。
【0010】水套内に吊下げ状に浸水させたガス容器内
に高圧水を圧送して耐圧膨脹測定を行う際、その測定精
度を向上させるべく、容器管口とノズル本体との間から
の漏水を防止するよう容器管口の上端開口周りをシール
することが好ましい。該シール構造としては、上述した
従来の測定装置が備えるシール手段を採用することも可
能であるが、この場合前述の通り、シール部材の摩耗が
激しいという問題が生じる。よって本発明では請求項2
記載のように、上記ノズル本体の外周に、ノズル本体下
端部が挿入された容器管口の上端開口周りに当接するネ
ックシール環を上下摺動自在に嵌装着すると共に、該ネ
ックシール環底面に、前記上端開口周りをシールする環
状のシール部材を設け、さらに前記ネックシール環を上
下摺動させる摺動駆動手段を備えことを特徴とする。
【0011】このように形成した場合、ネックシール環
と一体にシール部材が上下動して、容器管口の上端開口
周りに対する圧接と離間が行われるので、該圧接,離間
が回転動による場合のような擦れ摩擦が生じない。よっ
て、シール部材の摩耗を少なくしてその交換頻度を低減
しながら、精度の高い耐圧膨脹測定を行うことが出来
る。
【0012】ネックシール環の摺動駆動機構としては、
付勢軸を上下動させる上下駆動手段と同様に、駆動シリ
ンダ、或いはネジ部材/ナット部材を用いる等の各種駆
動機構を採用することが可能であるが、本発明では請求
項3記載のように、ネックシール環を、ノズル本体の中
高部位外周に上下摺動自在に嵌装着した外筒の下端に設
ける一方、ノズル本体上方に回転自在に支持した台形ネ
ジと、該台形ネジに螺合し台形ネジの回転により上下摺
動する台形ナットと、該台形ナットと前記外筒を連結す
る連結部材と、前記台形ネジを回転駆動させる駆動手段
とで上記摺動駆動手段を形成したことを特徴とする。
【0013】このように形成した場合、台形ナットと台
形ネジを用いることで、ネックシール環の上昇位置と下
降位置におけるストッパー作用が働き、特に下降位置、
すなわちシール部材が容器管口の上端開口周りに圧接す
るシール位置での緩み防止に有用である。また、摺動駆
動手段を構成する各要素のほとんどがノズル本体の軸芯
方向に沿って配設可能であるため、装置の小型化、省ス
ペース化にも有用である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面を参照して説明する。図1において、100 は高圧
ガス容器(以下「容器」と称す)100 、Aは本例の耐圧
膨脹測定装置で、A1は測定前、A2は測定、A3は測
定後の各昇降位置を示す。またBは測定前位置A1の上
流側に設定される注水ステージ、Cは測定後位置の下流
側に設定される排水ステージ、Dは排水ステージCの下
流側に設定される乾燥ステージ、Eは乾燥ステージDの
下流側に設定される仕上乾燥ステージを示し、それら各
作業ステージB〜Eには、耐圧膨脹測定に先だって容器
100 への注水を行う注水装置B’、測定後の容器100 か
らの排水を行う排水装置C’、排水後の容器100 の内部
乾燥を行う乾燥装置D’及び仕上乾燥を行う仕上乾燥装
置E’が設置される。
【0015】注水ステージBの上流側には容器搬入路F
が、仕上乾燥ステージEの下流側には容器搬出路Gが夫
々設置され、また容器搬入路Fの末端には、該末端に至
った容器100 を注水ステージBに送り、さらに該注水ス
テージB上の容器100 を測定前位置A1に送る搬送手段
Hが設置される。容器搬入路F,容器搬出路Gは例えば
コンベヤ等で、搬送手段Hは駆動シリンダ等の作動で進
退するプッシャーH1、コンベヤH2等で、各々構成さ
れる。測定後位置A3から排水ステージC、乾燥ステー
ジD、仕上乾燥ステージE、容器搬出路Gまでにわたっ
ては、該位置A3又は各ステージC〜E上の容器100を
下流側のステージC〜E又は容器搬出路Gに順次送る、
コンベヤからなる搬送手段H’が設置される。
【0016】上記測定前位置A1から測定位置A2を経
由して測定後位置A3までに至る部分の上方にはレール
1を架設すると共に、該レール1にはレール1に沿って
摺動する吊持部材2を介して基板3を略水平に支持す
る。吊持部材2は、レール1内に配され、モータ4の駆
動で走行する無端チェーン5に連係し、これら吊持部材
2、モータ4、無端チェーン5により平行駆動機構を形
成し、モータ4の駆動で基板3が測定前,測定,測定後
の各位置A1〜A3の上方に選択的に平行移動するよう
形成する。基板3の下面側には、後述する水套10を塞
ぐ蓋体6を、チェーン等の吊下げ部材7によって略水平
に支持すると共に、基板3上に設けた巻上げ機構(昇降
駆動機構)8によって吊下げ部材7の巻上げ,繰出しを
行って、測定前,測定,測定後の各位置A1〜A3にて
蓋体6を、その略水平状態を維持しながら昇降させ得る
ようにする。蓋体6には、容器100 に高圧水を圧送する
ノズル9が、蓋体6の略中心部に設けた通孔6aに差し
込まれ、蓋体6を貫通するよう串刺し状に取り付けられ
る。
【0017】測定位置A2には、容器100 の耐圧膨脹測
定を行う水套10が設置され、該水套10内に吊下げ状
に浸水させた容器100 内に高圧水を圧送して耐圧膨脹測
定を行うよう構成する。該耐圧膨脹測定方法及びその測
定に係る構成の詳細は、本願出願人による先提案の実公
昭59−42675号公報等記載の内容とほぼ同様であ
るため、ここでは省略する。
【0018】以下、図2〜図6を参照して、ノズル9に
係る構成の細部を説明する。ノズル9は、下端部11a
を容器管口101 に抜差し自在に挿入するノズル本体11
と、前記下端部11a周壁に設けた適宜数の装填孔12
に各々出没自在に装填した係止ボール13と、ノズル本
体11内の軸芯方向に形成した摺動孔14内に昇降自在
に収容され、下降位置にある時に前記各係止ボール13
を外方へ付勢して装填孔12から突出させる一方、上昇
位置にある時には前記付勢力を解除して各係止ボール1
3が装填孔12内に埋没するよう形成した付勢軸15を
備える。
【0019】ノズル本体11は、容器管口101 に抜差し
自在に形成した有底筒状の下端部11aと、該下端部1
1a上端に連設される略筒状の大径部11bからなり、
その内周には、軸芯方向に沿う有底状の摺動孔14を有
する。上記下端部11aの突端は、容器管口101 への抜
差しがスムーズに行われるよう先細状に形成され、且つ
その先細部11c直上部位の周壁には、装填孔12を、
下端部11aの周方向へ等間隔をおいて三カ所形成す
る。装填孔12は、係止ボール13が出没自在に緩嵌さ
れるよう前記周壁に貫通開穿するが、摺動孔14に臨む
内端開口部分は係止ボール13の内方への脱落を防止す
るべく若干小径とし、またノズル本体11の外側に臨む
外端開口部分は係止ボール13を挿入可能に形成し、且
つ係止ボール13の外方への脱落を防止するためのスト
ッパーリング(不図示)を下端部11a外周に装着す
る。
【0020】付勢軸15は上記摺動孔14内に昇降自在
に収容され、少なくともその下端部15aは、該付勢軸
15が摺動孔14内で下降位置にある時(図4〜図6参
照)に、各装填孔12内の係止ボール13に当接して該
係止ボール13を外方へ押し出すよう付勢可能な外径を
もって形成する。また上記装填孔12は、摺動孔14内
で付勢軸15が上昇位置にある時(図2,図3参照)に
前記下端部15aが各係止ボール13から離間して前記
付勢力が解除される位置に形成する。上記下端部15a
の突端側15bは先細状とし、付勢軸15が上昇位置に
ある時、各係止ボール13が該突端15bcの周面(テ
ーパ面)に当たって、付勢軸15から完全に離間するこ
となく、前記した付勢力の解除がなされるようにする。
これにより、付勢軸15が下降位置から上昇位置に変位
する際、前記付勢力の解除が迅速になされるようになっ
て付勢軸15の昇降ストロークを少なくし得、且つ、各
係止ボール13の内方への脱落防止も図ることができ
る。
【0021】付勢軸15の上昇位置と下降位置は、駆動
シリンダ等で形成される上下駆動手段16により設定す
るようにする。すなわち、付勢軸15の上端部15cは
ノズル本体11の大径部11b上端から突出して上方へ
延出するよう形成し、且つその突端部15dはカップリ
ング等を介して、駆動シリンダ17のロッド先端に連結
し、該駆動シリンダ17の駆動で付勢軸15が摺動し、
上昇位置と下降位置とに変位するよう形成する。
【0022】ノズル9は高圧水の供給経路を有する。該
供給経路は、ノズル本体大径部11b周壁の蓋体6上面
側に突出する部分の適宜箇所に、上記摺動孔14に連通
するよう給水口20を開穿すると共に、摺動孔14の下
端近傍に位置する付勢軸下端部15aと、ノズル本体下
端部11aに、該摺動孔14に連通させて通水孔21,
22を、それら下端部15a,11aの周方向へ適宜間
隔をおいて複数(本例では等間隔をおいて三箇所)形成
する。また付勢軸下端部15aには、その先端に吐水口
23を形成すると共に、通水孔21に連通させる通水路
24を形成する。さらにノズル本体11の先細部11c
にも吐水口25を、該先細部11cの周方向へ適宜間隔
をおいて複数(本例では等間隔をおいて三箇所)形成
し、それら吐水口25は夫々摺動孔14に連通させる。
これにより、給水口20にホース等を接続して供給され
る高圧水が、摺動孔14、通水孔21、通水路24、吐
水口23、摺動孔14の底部を経て、吐水口25から吐
出され、容器100 内へと供給されるようになる。また摺
動孔14、通水孔22、ノズル本体11と容器管口101
の間の狭小間隙を経て、容器100 内への供給されるよう
になる。
【0023】ノズル本体下端部11aの外周には、該下
端部11aが挿入された容器管口101 の上端開口102 周
りに当接するネックシール環26を、上下摺動自在に嵌
装着する。該ネックシール環26の底面には、前記上端
開口102 周りをシールする環状のシール部材27を設け
る。ネックシール環26は、ノズル本体11の中高部位
外周に上下摺動自在に嵌装着され、且つ上述の通孔6a
に摺動可能に嵌装着した外筒28の下端に固定し、該外
筒28と一体に上下摺動するようにする。
【0024】ノズル本体11の上端部には軸受け用の凹
部30を形成すると共に、付勢軸15の外側に緩嵌さ
れ、外周に台形ネジ31を設けた回転筒32を回転自在
に支持する。また回転筒32の外側には、前記台形ネジ
31に螺合する台形ナット33を内周面に形成した昇降
筒34を螺嵌させ、台形ネジ31の回転により昇降筒3
4(台形ナット33)が上下摺動するよう形成する。
【0025】上記外筒28の蓋体6上面側に突出する上
端部には鍔部28aを設け、該鍔部28aと昇降筒34
(台形ナット33)外周部との間に連結部材35を架設
して外筒28と昇降筒34を連結し、さらに台形ネジ3
1を回転駆動させる駆動手段40を設けて、ネックシー
ル環26を上下摺動させる摺動駆動手段を形成する。
【0026】駆動手段40は、回転筒32の上端部に設
けた小径部32aに摺動可能に嵌装着して略水平に支持
される支え板41の下面側に駆動モータ42を取り付
け、該モータ32の出力軸43に嵌着した駆動ギヤ44
と、回転筒32と一体に回転するよう付勢軸15の上端
外側に緩嵌した従動ギヤ45とを噛合させてなり、モー
タ42の駆動によりギヤ45と一体に回転筒32が正逆
方向に回転し、これにより昇降筒34(台形ナット3
3)と外筒28が一体に上下摺動し、その降下によって
上記上端開口102 周りにネックシール環26が当接して
シール部材27が圧接され、前記上端開口102 周りを水
密状にシールするよう構成する。
【0027】駆動モータ42は、電動モータ,エアーモ
ータ等の各種駆動モータで構成することができるが、本
例ではロータリーアクチュエータを用いて所定の駆動力
をもって一定角度の回転を得るようにし、シール部材2
7による前記上端開口102 周りの水密上シールが確実に
なされるよう形成する。
【0028】ノズル本体11の上端近傍には、ストッパ
ー46により蓋体6上面に係止される支持板47を摺動
可能に嵌装着し、該支持板47と支え板41との間に支
え棒48を架設して支え板41を支持するようにする。
尚、蓋体6を吊り下げる吊下げ部材7は図示の通り、下
端部分を二又以上に分岐し、その末端7aを蓋体6の外
周に沿って等間隔ごとに連結すると共に、分岐点7bの
下方に取り付けた枠体50と基板3との間にスプリング
51を介設し、容器100 を吊り下げた際の揺れを該スプ
リング51で吸収するようにする。
【0029】以下、本例の装置による容器100 の耐圧膨
脹測定について説明する。図1において、容器搬入路F
で搬入されその末端に至った容器100 は搬送手段Hによ
り注水ステージBに送られ、注水装置B’により注水が
なされた後、搬送手段Hにより測定前位置A1に送られ
る。
【0030】測定前位置A1では、その上方で基板3及
び蓋体6が待機しており、巻上げ機構(昇降駆動機構)
8の作動で蓋体6が下降して、ノズル本体11の下端部
9aが容器管口101 に挿入され、各係止ボール13が管
口101 の下端開口縁103 に係合するをもって、蓋体6下
面側に容器100 が吊り下げ状に保持される。次いで、巻
上げ機構8の作動で蓋体6が上昇し、モータ4の駆動で
蓋体6が測定位置A2上まで平行移動する。
【0031】測定位置A2では蓋体6が下降して水套1
0を閉蓋すると共に、該水套10内に吊下げ状に浸水さ
せた容器100 内に、ノズル9により高圧水を圧送するを
もって、容器100 の耐圧膨脹測定を行う。測定終了後、
蓋体6は上昇すると共に、測定後位置A3上まで平行移
動し、容器100 を測定後位置A3に置き、しかる後各係
止ボール13と管口101 の下端開口縁103 との係合を解
除するをもって、容器100 が蓋体6から外れる。
【0032】次いで、搬送手段H’の作動で容器100 を
排水,乾燥,仕上乾燥の各ステージC〜Eに送って、排
水,乾燥,仕上乾燥の各作業を行った後、搬出路Gによ
り搬出する。
【0033】上述した測定前位置A1、後位置A3にお
ける、容器管口101 に対するノズル本体11の着脱は、
略ワンタッチ式になされる。すなわち、測定前位置A1
ではシリンダ17の作動で付勢軸15が上昇位置にあ
り、各係止ボール13は摺動孔14方向(内方)へ没す
るようになり、この状態で図2〜図3に示すように、ノ
ズル本体11の下端部11aを容器管口101 に挿入す
る。しかる後、シリンダ17の作動で付勢軸15を下降
位置まで下降させれば、下端部15aが各係止ボール1
3を外方へ押し出すよう付勢して各係止ボール13を装
填孔12から突出させる(図4参照)。
【0034】次いで、巻上げ機構8の作動で蓋体6を上
昇させると、ストッパー46が蓋体6に当たってノズル
本体11が支持板47と一体に上昇し、各係止ボール1
3が容器管口101 の下端開口縁103 に係合するをもっ
て、容器100 に対しノズル本体11が一体的に取り付け
られ、ノズル本体11により容器100 が吊り下げ保持さ
れる。この時、ネックシール環26と管口101 の上端開
口102 との間に若干の隙間が生じるようになる(図5参
照)。
【0035】この状態から、駆動モータ42の作動で外
筒28を下降させて、ネックシール環26を上端開口10
2 に当接させると共にシール部材27を圧接させ、管口
101の上端開口102 周りを水密状にシールする(図6参
照)。またこの時、シール部材27の圧接は、容器100
を吊り下げた状態でなされるので、例えば長期の使用等
により底面が変形しており起立状態での垂直出しが困難
な容器100 であっても、管口101 の上端開口102 周りに
対してほぼ均等にシール部材27を圧接させることが出
来、高精度なシールがなされる。
【0036】測定後位置A3では、上記の作動を図6〜
図3にわたり逆に行う、すなわち、該位置A3上に容器
100 を置いた後、付勢軸15を上昇させて各係止ボール
13を装填孔12内に埋没させて下端開口縁103 との係
合を解除し、ノズル本体11を容器100 から抜く。
【0037】以上、実施の形態の一例を説明したが、本
発明に係る耐圧膨脹測定装置は上述の例に限定されず、
各作業ステージB〜Eや測定前,測定後の昇降位置A
1,A3等は、測定場所のレイアウトや規模等に応じ
て、選択的に設定するものである。また、各駆動機構、
駆動手段等も上述のものに限定されず、本発明の精神を
逸脱しない範囲での変更は任意である。
【0038】
【発明の効果】本発明の耐圧膨脹測定装置は以上説明し
たように、付勢軸の作動により係止ボールを出没させ
て、容器管口に挿入したノズル本体の抜け止めとその解
除をなすようにしたので、ガス容器に対するノズル本体
の取り付け,取り外しを、容器管口へのノズル本体の抜
差しと付勢軸の昇降という簡単な作業で行うことができ
る。従って、容器管口に対し螺合手段で取り付けるよう
構成され取り付け,取り外しが面倒である従来のノズル
を備えた装置に比べ、ガス容器に対し略ワンタッチ式で
迅速且つ容易に取り付け,取り外しができるので、搬送
経路途中に各種前作業ステージ,後作業ステージを配し
てガス容器を順次供給するよう構成した耐圧膨脹測定シ
ステムの効率化、自動化、少人化に対し極めて有用な耐
圧膨脹測定装置を提供できた。
【0039】また請求項2では、容器管口の上端開口周
りに対するシール部材の圧接,離間を上下移動(スラス
ト)により行うようにし、該圧接,離間が回転動による
場合に比べ、シール部材の摩耗を少なくしてその交換頻
度を低減しながら、精度の高い耐圧膨脹測定を行うこと
が出来る。
【0040】さらに請求項3では、台形ナットと台形ネ
ジを用いてネックシール環の下降位置(シール部材が容
器管口の上端開口周りに圧接するシール位置)での緩み
防止を確実になものとして請求項2に係る効果をより実
効あるものとし、且つ、摺動駆動手段の構成要素の大半
をノズル軸芯方向に沿って配設して、装置の小型化、省
スペース化を促進可能とするなど、多くの効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る耐圧膨脹測定装置の実施の形態
の一例を示す正面図。
【図2】 図1の要部拡大図。
【図3】 使用状態を示す要部の拡大断面図。
【図4】 使用状態を示す要部の拡大断面図。
【図5】 使用状態を示す要部の拡大断面図。
【図6】 使用状態を示す要部の拡大断面図。
【符号の説明】
6:蓋体 8:巻上げ機構(昇降駆動機構) 9:ノズル 10:水套 11:ノズル本体 12:装填孔 13:係止ボール 14:摺動孔 15:付勢軸 16:上下駆動手段 20:給水口 25:吐水口 26:ネックシール環 27:シール部材 28:外筒 31:台形ネジ 33:台形ナット 35:連結部材 40:駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 3/00 - 3/62 EPAT(QUESTEL) JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水套内に吊下げ状に浸水させたガス容器
    内に高圧水を圧送して耐圧膨脹測定する測定装置であっ
    て、 前記水套を塞ぐ蓋体と、該蓋体を測定前,測定,測定後
    の各昇降位置に平行移動させる平行駆動機構と、前記蓋
    体を前記各昇降位置にて昇降させる昇降駆動機構と、上
    記蓋体の中心部に串刺し状に固定され、ガス容器に高圧
    水を供給するノズルとを有し、 上記ノズルは、下端部を容器管口に抜差し自在に挿入す
    るノズル本体と、前記下端部周壁に設けた適宜数の装填
    孔に各々出没自在に装填した係止ボールと、前記ノズル
    本体内の軸芯方向に形成した摺動孔内に昇降自在に収容
    され、下降位置にある時に前記各係止ボールを外方へ付
    勢して装填孔から突出させる一方、上昇位置にある時に
    は前記付勢力を解除して各係止ボールが装填孔内に埋没
    するよう形成した付勢軸と、該付勢軸を前記上昇位置と
    下降位置の間を上下動させる上下駆動手段を備え、 前記各係止ボールを容器管口の下端開口縁に係合させて
    蓋体下面側にガス容器を吊下げ状に保持するよう形成し
    たガス容器の耐圧膨脹測定装置。
  2. 【請求項2】 上記ノズル本体の外周に、ノズル本体下
    端部が挿入された容器管口の上端開口周りに当接するネ
    ックシール環を上下摺動自在に嵌装着すると共に、該ネ
    ックシール環底面に、前記上端開口周りをシールする環
    状のシール部材を設け、さらに前記ネックシール環を上
    下摺動させる摺動駆動手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載のガス容器の耐圧膨脹測定装置。
  3. 【請求項3】 上記ネックシール環を、ノズル本体の中
    高部位外周に上下摺動自在に嵌装着した外筒の下端に設
    ける一方、ノズル本体上方に回転自在に支持した台形ネ
    ジと、該台形ネジに螺合し台形ネジの回転により上下摺
    動する台形ナットと、該台形ナットと前記外筒を連結す
    る連結部材と、前記台形ネジを回転駆動させる駆動手段
    とで上記摺動駆動手段を形成した請求項2記載のガス容
    器の耐圧膨脹測定装置。
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