JP3164042B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP3164042B2
JP3164042B2 JP31788897A JP31788897A JP3164042B2 JP 3164042 B2 JP3164042 B2 JP 3164042B2 JP 31788897 A JP31788897 A JP 31788897A JP 31788897 A JP31788897 A JP 31788897A JP 3164042 B2 JP3164042 B2 JP 3164042B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
conductivity type
type semiconductor
layer
undoped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP31788897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11150121A (ja
Inventor
泰信 梨本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP31788897A priority Critical patent/JP3164042B2/ja
Publication of JPH11150121A publication Critical patent/JPH11150121A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3164042B2 publication Critical patent/JP3164042B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に係わり、特に、高周波特性に優れた接合型
FETに好適な半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波性能に優れた半導体装置例えば、
III−V族化合物半導体の電界効果トランジスタ(FE
T)は、衛星通信、移動体通信やマイクロ波基幹通信に
広く使われており、その高周波性能向上が要求されてい
る。以下に、特開平07−288258号公報の発明に
よる接合型FETを図20を参照して説明する。このF
ETはゲート電極にpn接合を用いたFETであり、p
n接合にかかる電圧で接合から伸びる空乏層の幅を制御
してチャネルの幅を変えてソース電極とドレイン電極間
を流れる電流を制御する。
【0003】この従来のFETでは、ゲート長が第1導
電型半導体層3の側面と第2導電型半導体層5の接合部
で定まり、第1導電型半導体層3の厚さを0.05μm
程度まで薄くして実効上のゲート長Lgを0.1μm以
下とすることによって高周波特性を向上させている。前
述した従来のFETにおいて、ゲート電極層として用い
ている第1導電型半導体層3が上記のように非常に薄い
ことから、それ自体のシート抵抗が大きくなり、又、第
1導電型半導体層3上面を通常のエッチング工程で露出
させ、この上面に低い接触抵抗でオーム性接触するゲー
ト電極9を形成することが困難であるという欠点があ
り、この結果、FETのゲート直列抵抗Rgが増大して
FETの高周波性能が制限されるという問題があった。
【0004】ゲート電極9と第1導電型半導体層3の露
出面との接触抵抗が大きくなる原因は、第1導電型半導
体層3とゲート電極9とをオーム性接触させるために、
ゲート電極を形成する領域を結晶の表面からエッチング
して、第1導電型半導体層3の上面を露出させるとき、
第1導電型半導体層3が非常に薄いため、エッチングを
この層の上面で止めることができなく、このため、この
層が更に薄くなるか、もしくは無くなってしまうためで
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、ゲート直列抵抗を
低減し、以て、高周波特性に優れた接合型FETに好適
は半導体装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる半
導体装置の第1の態様としては、半導体基板の表面を被
覆して順次エピタキシャル成長させた第1のアンドープ
半導体層、第1の第1導電型半導体層及び第2のアンド
ープ半導体層を含む多層膜の表面を上面とし、前記上面
と交わり前記第1の第1導電型半導体層の一部が露出す
る側面を有する多層構造体と、前記多層構造体にその側
面で接する第2導電型半導体層と、前記第2導電型半導
体層に夫々オーム性接触をなし前記第1の第1導電型半
導体層と前記第2導電型半導体層との接合部を挟んで設
けられたドレイン電極及びソース電極と、前記第1の第
1導電型半導体層に電気的にオーム性接触をなすゲート
電極とを含む半導体装置において、前記第1の第1導電
型半導体層に接する低抵抗な第2の第1導電型半導体層
を設け、この第2の第1導電型半導体層上に前記ゲート
電極を形成した半導体装置であり、第2の態様として
は、半導体基板の表面を被覆して順次エピタキシャル成
長させた第1のアンドープ半導体層、第1の第1導電型
半導体層及び第2のアンドープ半導体層を含む多層膜の
表面を上面とし、前記上面と交わり前記第1の第1導電
型半導体層の一部が露出する側面を有する多層構造体
と、前記多層構造体にその側面で接する第2導電型半導
体層と、前記第2導電型半導体層に夫々オーム性接触を
なし前記第1の第1導電型半導体層と前記第2導電型半
導体層との接合部を挟んで設けられたドレイン電極及び
ソース電極と、前記第1の第1導電型半導体層に電気的
にオーム性接触をなすゲート電極とを含む半導体装置に
おいて、前記第2のアンドープ半導体層及び第1の第1
導電型半導体層の一部を含み、ゲート電極を形成する領
域に選択的にイオン注入した第1導電型のイオン注入領
域を形成し、第2のアンドープ半導体層上で且つ前記イ
オン注入領域上に前記ゲート電極を形成した半導体装置
である。
【0007】又、本発明に係わる半導体装置の製造方法
の第1の態様としては、半導体基板の表面を被覆して順
次エピタキシャル成長させた第1のアンドープ半導体
層、第1の第1導電型半導体層及び第2のアンドープ半
導体層を含む多層膜を形成する第1の工程と、前記多層
膜をエッチングして傾斜面から成る側面を形成する第2
の工程と、前記多層膜の表面及び前記側面に第2導電型
半導体層を形成する第3の工程と、前記第2導電型半導
体層の一部と第2のアンドープ半導体層の一部とをエッ
チングし、第1の第1導電型半導体層を露出させる第4
の工程と、前記露出した第1の第1導電型半導体層上に
第2の第1導電型半導体層を形成する第5の工程と、前
記第2の第1導電型半導体層上にゲート電極を形成する
第6の工程と、を含む半導体装置の製造方法であり、
又、第2の態様としては、半導体基板の表面を被覆して
順次エピタキシャル成長させた第1のアンドープ半導体
層、第1の第1導電型半導体層及び第2のアンドープ半
導体層を含む多層膜を形成する第1の工程と、前記多層
膜をエッチングして傾斜面から成る側面を形成する第2
の工程と、前記多層膜の表面及び前記側面に第2導電型
半導体層を形成する第3の工程と、前記第2導電型半導
体層の表面の一部をエッチングし、第2のアンドープ半
導体層を露出させる第4の工程と、前記第2のアンドー
プ半導体層及び第1の第1導電型半導体層の一部を含
み、ゲート電極を形成する領域に選択的にイオン注入し
て第1導電型のイオン注入領域を形成する第5工程と、
前記第2のアンドープ半導体層で且つ前記イオン注入領
域上に前記ゲート電極を形成する第6の工程と、を含む
半導体装置の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て図1を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実
施の形態の接合型ゲートFETの主要部を示す断面図で
ある。この実施の形態は、半絶縁性GaAs基板1の表
面を被覆して順次にエピタキシャル成長させた第1のア
ンドープGaAs層2、P+型GaAs層(第1の第1
導電型半導体層)3および第2のアンドープGaAs層
4を含む多層膜の表面を上面とし、前記上面と交わりP
+型GaAs層3の一部が露出する側面を有する多層構
造体と、前記多層構造体の側面に接合するn型GaAs
層(第2導電型半導体層)5と、n型GaAs層5にそ
れぞれオーム性接触をなし前述のP+型GaAs層3と
n型GaAs層5との接合部を挟んで設けられたドレイ
ン電極7およびソース電極8と、p+型GaAs層3上
のゲート電極を形成する領域に選択的にエピタキシャル
成長させたp+型GaAsコンタクト層6と、このp+
型GaAsコンタクト層6とオーム性接触をなすゲート
電極9とからなるものである。
【0009】この実施の形態では、第1の第1導電型半
導体層上にこれと接する低抵抗な第2の第1導電型半導
体層を有することにより、ゲート電極までの直列抵抗R
gを低減できる。次に本発明の第2の実施の形態につい
て図2を用いて説明する。図2は、本発明の第2の実施
の形態の接合型ゲートFETの主要部を示す断面図であ
る。
【0010】この実施の形態は、半絶縁性GaAs基板
1の表面を被覆して順次にエピタキシャル成長させた第
1のアンドープGaAs層2、P+型GaAs層3およ
び第2のアンドープGaAs層4を含む多層膜の表面を
上面とし、前記上面と交わりP+型GaAs層3の一部
が露出する側面を有する多層構造体と、前記多層構造体
の側面で接合するn型GaAs層5と、n型GaAs層
5にそれぞれオーム性接触をなし前述のP+型GaAs
層3とn型GaAs層5との接合部を挟んで設けられた
ドレイン電極7およびソース電極8と、第2のアンドー
プGaAs層4とp+型GaAs層3とを含み、ゲート
電極を形成する領域に選択的にイオン注入したp+型G
aAsイオン注入領域10と、このp+型GaAsイオ
ン注入領域10とオーム性接触をなすゲート電極9とか
らなるものである。
【0011】この実施の形態では、前記第1の第1導電
型半導体層の一部を含み、該第1の第1導電型半導体層
と同じ導電型の低抵抗なイオン注入領域を形成したこと
により、ゲート電極までの直列抵抗Rgを低減できる。
次に本発明の第3の実施の形態について図3を用いて説
明する。図3は、本発明の第3の実施の形態の接合型ゲ
ートFETの主要部を示す断面図である。
【0012】この実施の形態では、半絶縁性GaAs基
板1の表面を被覆して順次にエピタキシャル成長させた
第1のアンドープGaAs層2、P+型GaAs層3お
よびアンドープInGaP層11を含む多層膜の表面を
上面とし、前記上面と交わりP+型GaAs層3の一部
が露出する側面を有する多層構造体と、前記多層構造体
の側面で接合するn型GaAs層5と、n型GaAs層
5にそれぞれオーム性接触をなし前述のP+型GaAs
層3とn型GaAs層5との接合部を挟んで設けられた
ドレイン電極7およびソース電極8と、p+型GaAs
層3とオーム性接触をなすゲート電極9とからなるもの
である。
【0013】この実施の形態では、前記第2のアンドー
プ半導体層をInGaPとすることにより、第1の第1
導電型半導体層とゲート電極とを接触させるために、ゲ
ート電極を形成する領域を結晶の表面からエッチングし
て、前記第1の第1導電型半導体層を露出させるとき、
第1導電型半導体層と第1のアンドープ半導体層のエッ
チングレートが大きく異なるから、第1の第1導電型半
導体層の上面でエッチングを止めることが容易であり、
第1の第1導電型半導体層を意図に反してエッチングし
て薄くしたり、無くしてしまうことなく、ゲート電極を
確実に第1の第1導電型半導体層に接触させることがで
き、ゲート電極までの直列抵抗Rgを低減することがで
きる。
【0014】
【実施例】以下に、本発明に係わる半導体装置及びその
製造方法の具体例を図面を参照しながら詳細に説明す
る。図1、及び、図4乃至図10は、本発明の第1の具
体例を示し、図に示すように、半導体基板1の表面を被
覆して順次エピタキシャル成長させた第1のアンドープ
半導体層2、第1の第1導電型半導体層3及び第2のア
ンドープ半導体層4を含む多層膜の表面を上面4aと
し、前記上面4aと交わり前記第1の第1導電型半導体
層3の一部が露出する側面3aを有する多層構造体A
と、前記多層構造体Aにその側面で接する第2導電型半
導体層5と、前記第2導電型半導体層5に夫々オーム性
接触をなし前記第1の第1導電型半導体層3と前記第2
導電型半導体層5との接合部を挟んで設けられたドレイ
ン電極7及びソース電極8と、前記第1の第1導電型半
導体層3に電気的にオーム性接触をなすゲート電極9と
を含む半導体装置において、前記第1の第1導電型半導
体層3に接する低抵抗な第2の第1導電型半導体層6を
設け、この第2の第1導電型半導体層6上に前記ゲート
電極9を形成した半導体装置が示されている。
【0015】又、半導体基板1の表面を被覆して順次エ
ピタキシャル成長させた第1のアンドープ半導体層2、
第1の第1導電型半導体層3及び第2のアンドープ半導
体層4を含む多層膜を形成する第1の工程と、前記多層
膜をエッチングして傾斜面Kから成る側面を形成する第
2の工程と、前記多層膜の表面4a及び前記側面に第2
導電型半導体層5を形成する第3の工程と、前記第2導
電型半導体層5の一部と第2のアンドープ半導体層4の
一部とをエッチングし、第1の第1導電型半導体層3を
露出させる第4の工程と、前記露出した第1の第1導電
型半導体層3上に第2の第1導電型半導体層6を形成す
る第5の工程と、前記第2の第1導電型半導体層6上に
ゲート電極9を形成する第6の工程と、を含む半導体装
置の製造方法が示されている。
【0016】次に、本発明の第1の具体例を図4乃至図
10を用いて詳細に説明する。半絶縁性GaAs基板1
上に順次分子線エピタキシャル結晶成長法(MBE)に
よりエピタキシャル成長させた厚さ1μmで高純度の第
1のアンドープGaAs層2、厚さ0.05μmのP+
型GaAs層3(Beを1×1019cm-3ドープしたも
の)及び厚さ0.2μmの第2のアンドープGaAs層
4を含む多層膜の表面4aを上面とし、この上面と交わ
りP+型GaAs層3の側部が露出する傾斜面Kからな
る側面を有する多層構造体Aと、多層構造体Aの側面で
接合するように有機金属熱分解気相成長法(MOCV
D)によりエピタキシャル成長させた厚さ0.2μmの
n型GaAs層5(Siを2×1017cm-3ドープした
もの)を有し、n型GaAs層5にそれぞれオーム性接
触をなし前述のP+型GaAs層3とn型GaAs層5
との接合部を挟んで設けられたNi(100Å/AuG
e(500Å)/Au(1000Å)の積層構造を成す
ドレイン電極7およびソース電極8と、p+型GaAs
層3上のゲート電極9を形成する領域に選択的にMO法
でエピタキシャル成長させた厚さが1000Åの低抵抗
のp+型GaAsコンタクト層6(Cを5×1019cm
-3ドープしたもの)と、このp+型GaAsコンタクト
層6とオーム性接触をなすTi(500Å)/Pt(1
000Å)/Au(2000Å)の積層構造のゲート電
極9とで構成したものである。次に、この具体例の製造
工程について説明する。
【0017】まず、図4に示すように、半絶縁性GaA
s基板1の表面に第1のアンドープGaAs層2をMB
Eによって堆積する。アンドープGaAs層2は意図的
に不純物をドープしないで形成した層であり、その比抵
抗は103から104Ω・cmと充分高抵抗である。次
に、p+型GaAs層3、第2のアンドープGaAs層
4を成長する。
【0018】次に、図5に示すように、第1、第2のア
ンドープGaAs層2、4で挟まれたp+型GaAs層
3の側面を露出させるために、周知のフォトリソグラフ
法で所望のフォトレジストパターンを形成し、これをマ
スクにして、H2 SO4 とH 2 2 の混合水溶液で第1
のアンドープGaAs層2の途中まで結晶エッチングを
行う。その後、FETの電流チャネルとなるn型GaA
s層5を傾斜面Kからなる側面上に結晶成長させる。こ
の具体例では、MOCVDを用いておこなった。
【0019】次に、図6に示すように、p+型GaAs
層3を露出させるまで結晶エッチングする。このとき
も、周知のフォトリソグラフ法を用いて、所望のフォト
レジストパターンをマスクにして前述のエッチング液を
用いてエッチングを行った。次に、図7に示すように、
SiO2 カバー膜21を3000Åの厚さに周知の減圧
CVD法を用いて形成し、図8に示すようにゲート電極
を形成する領域を周知のフォトリソグラフ法とHFを用
いたエッチングで、SiO2 カバー膜21に開口してp
+GaAs層3を露出させ、図9に示すように、その開
口部分に選択的に、p+型GaAsコンタクト層6をM
OCVDを用いてエピタキシャル結晶成長させる。
【0020】次に、図10に示すように、ゲート電極
9、ドレイン電極7、ソース電極8をそれぞれリフトオ
フ法により形成する。その後、水素雰囲気で、420
℃、2分間の熱処理を行い、それぞれの電極とGaAs
層とのオーム性接触を形成する。この接合型ゲートFE
Tのp+型GaAs層6は、できるだけ低抵抗であるこ
とが重要で、5×1019cm-3以上の高濃度のP型不純
物のドーピングを行うのがよい。
【0021】この接合ゲート型FETのゲートの直列抵
抗は、同一デバイス寸法で作成した従来構造の接合ゲー
ト型FETと比較して約30%低減することができ、こ
の効果により、高周波性能指標として平均的なFETの
遮断周波数fT を100GHzから120GHzへと向
上させることができた。なお、P+型GaAsコンタク
ト層6はP+InGaAs等で形成してもよい。
【0022】次に、本発明の第2の具体例について図
2、図11乃至図15を参照して説明する。図には、半
導体基板1の表面を被覆して順次エピタキシャル成長さ
せた第1のアンドープ半導体層2、第1の第1導電型半
導体層3及び第2のアンドープ半導体層4を含む多層膜
の表面4aを上面とし、前記上面4aと交わり前記第1
の第1導電型半導体層3の一部が露出する側面を有する
多層構造体Aと、前記多層構造体Aにその側面で接する
第2導電型半導体層5と、前記第2導電型半導体層5に
夫々オーム性接触をなし前記第1の第1導電型半導体層
3と前記第2導電型半導体層5との接合部を挟んで設け
られたドレイン電極7及びソース電極8と、前記第1の
第1導電型半導体層3に電気的にオーム性接触をなすゲ
ート電極9とを含む半導体装置において、前記第2のア
ンドープ半導体層4及び第1の第1導電型半導体層3の
一部を含み、ゲート電極9を形成する領域に選択的にイ
オン注入した第1導電型のイオン注入領域10を形成
し、第2のアンドープ半導体層4上で且つ前記イオン注
入領域10上に前記ゲート電極9を形成した半導体装置
が示されている。
【0023】次に、本発明の第2の具体例を図11乃至
図15を用いて詳細に説明する。半絶縁性GaAs基板
1上に順次MBEによりエピタキシャル成長させた厚さ
1μmで高純度の第1のアンドープGaAs層2、厚さ
0.05μmのP+型GaAs層3(Beを1×1019
cm-3ドープしたもの)及び厚さ0.2μmの第2のア
ンドープGaAs層4を含む多層膜の表面4aを上面と
し、上面4aと交わりP+型GaAs層3の一部が露出
する側面を有する多層構造体Aと、多層構造体Aの側面
で接合するようにMOCVDによりエピタキシャル成長
させた厚さ0.2μmのn型GaAs層5(Siを2×
1017cm-3ドープしたもの)を有し、n型GaAs層
5にそれぞれオーム性接触をなしP+型GaAs層3と
n型GaAs層5との接合部を挟んで設けられたNi
(100Å)/AuGe(500Å)/Au(1000
Å)の積層構造を成すドレイン電極7およびソース電極
8と、p+型GaAs層3上のゲート電極9を形成する
領域に高濃度にイオン注入したp+型GaAsイオン注
入領域10と、このp+型GaAsイオン注入領域10
とオーム性接触をなすTi(500Å)/Pt(100
0Å)/Au(2000Å)の積層構造のゲート電極9
で構成したものである。
【0024】第2の具体例の製造工程を説明すると、ま
ず、第1の具体例と全く同じ工程を経て、図11、12
に示すようにn型GaAs層5を結晶成長した後に、図
13に示すように、周知のフォトリソグラフ法と結晶エ
ッチングでP+型イオン注入領域10よりも広くn型G
aAs層5をエッチング除去した後、フォトレジストを
マスクにしてゲート電極を形成する領域に150KeV
のエネルギーで炭素Cを1×1014cm-2のドース量イ
オン注入し、900℃、5secの急速なランプ加熱に
よる熱処理で活性化する。
【0025】次に、図15に示すように、ゲート電極
9、ドレイン電極7、ソース電極8をそれぞれリフトオ
フ法により形成する。その後、水素雰囲気で、420
℃、2分間の熱処理を行い、それぞれの電極とGaAs
層とのオーム性接触を形成する。この接合ゲート型FE
Tのゲートの直列抵抗は、同一デバイス寸法で作成した
従来構造の接合ゲート型FETと比較して約40%低減
することができ、この効果により、高周波性能指標とし
て平均的なFETの遮断周波数fT を100GHzから
130GHzへと向上させることができた。
【0026】次に、本発明の第3の具体例について図
3、図16乃至図19を参照して説明する。図には、半
導体基板の表面を被覆して順次エピタキシャル成長させ
た第1のアンドープ半導体層、第1の第1導電型半導体
層及び第2のアンドープ半導体層を含む多層膜の表面を
上面とし、前記上面と交わり前記第1の第1導電型半導
体層の側部が露出する側面を有する多層構造体と、前記
多層構造体にその側面で接する第2導電型半導体層と、
前記第2導電型半導体層に夫々オーム性接触をなし前記
第1の第1導電型半導体層と前記第2導電型半導体層と
の接合部を挟んで設けられたドレイン電極及びソース電
極と、前記第1の第1導電型半導体層に電気的にオーム
性接触をなすゲート電極とを含む半導体装置において、
前記第1の第1導電型半導体層3と第2のアンドープ半
導体層4とはエッチングレートが異なることが示されて
いる。
【0027】半絶縁性GaAs基板1上に順次MOCV
Dによりエピタキシャル成長された厚さ1μmで高純度
の第1のアンドープGaAs層2、厚さ0.05μmの
P+型GaAs層3(Cを1×1019cm-3ドープした
もの)および厚さ0.2μmのアンドープInGaP層
11(Inの組成x=0.5)を含む多層膜の表面を上
面11aとし、上面11aと交わりP+型GaAs層3
の側部が露出する側面を有する多層構造体Aと、多層構
造体Aの側面で接合するようにMOCVDによりエピタ
キシャル成長された厚さ0.2μmのn型GaAs層5
(Siを2×1017cm-3ドープしたもの)を有し、n
型GaAs層5にそれぞれオーム性接触をなしP+型G
aAs層3とn型GaAs層5との接合部を挟んで設け
られたNi(100Å)/AuGe(500Å)/Au
(1000Å)の積層構造を成すドレイン電極7および
ソース電極8と、p+型GaAs層3とオーム性接触を
なすTi(500Å)/Pt(1000Å)/Au(2
000Å)の積層構造のゲート電極9で構成したもので
ある。
【0028】次に、この具体例の製造工程を説明する
と、まず、第1の具体例と全く同じ工程を経て、図1
6、17に示すようにn型GaAs層5を結晶成長した
後に、図18に示すように、周知のフォトリソグラフ法
で、ゲート電極を形成する領域の開口フォトレジストパ
ターンを形成し、このフォトレジストをマスクにしてH
2 SO4 とH2 2 の混合水溶液でn型GaAs層5を
エッチングした後、HCl水溶液を用いてアンドープI
nGaP層11をエッチングする。このときHCl水溶
液ではGaAs層3はエッチングできないので、p+型
GaAs層3の表面が露出したところでエッチングが停
止する。
【0029】次に、図19に示すように、ゲート電極
9、ドレイン電極7、ソース電極8をそれぞれリフトオ
フ法により形成する。その後、水素雰囲気で、420
℃、2分間の熱処理を行い、それぞれの電極とGaAs
層とのオーム性接触を形成する。この接合ゲート型FE
Tのゲートの直列抵抗は、同一デバイス寸法で作成した
従来構造の接合ゲート型FETと比較して約20%低減
することができ、この効果により、高周波性能指標とし
て平均的なFETの遮断周波数fT を100GHzから
110GHzへと向上させることができた。
【0030】また、ゲート電極9をp+型GaAs層3
上に確実に形成できることから、FETのゲート電極形
成工程での不良率が大幅に低減した。上記具体例では、
P型を第1導電型、N型を第2導電型として説明した
が、N型を第1導電型、P型を第2導電型としても、容
易に実施可能であることは当然である。
【0031】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、ゲ
ート直列抵抗を低減することが出来、従って、高周波特
性が向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の具体例を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の具体例を示す断面図である。
【図3】本発明の第3の具体例を示す断面図である。
【図4】第1の具体例を示す断面図である。
【図5】図4に続く工程の断面図である。
【図6】図5に続く工程の断面図である。
【図7】図6に続く工程の断面図である。
【図8】図7に続く工程の断面図である。
【図9】図8に続く工程の断面図である。
【図10】図9に続く工程の断面図である。
【図11】第2の具体例を示す断面図である。
【図12】図11に続く工程の断面図である。
【図13】図12に続く工程の断面図である。
【図14】図13に続く工程の断面図である。
【図15】図14に続く工程の断面図である。
【図16】第3の具体例を示す断面図である。
【図17】図16に続く工程の断面図である。
【図18】図17に続く工程の断面図である。
【図19】図18に続く工程の断面図である。
【図20】従来技術を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・半絶縁性GaAs基板 2・・・第1のアンドープGaAs層 3・・・p+型GaAs層 4・・・第2のアンドープGaAs層 5・・・n型GaAs層 6・・・p+型GaAsコンタクト層 7・・・ドレイン電極 8・・・ソース電極 9・・・ゲート電極 10・・・p+型イオン注入領域 11・・・アンドープInGaP層 21・・・SiO2 カバー膜 31・・・フォトレジスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/337 H01L 29/808

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面を被覆して順次エピタ
    キシャル成長させた第1のアンドープ半導体層、第1の
    第1導電型半導体層及び第2のアンドープ半導体層を含
    む多層膜の表面を上面とし、前記上面と交わり前記第1
    の第1導電型半導体層の一部が露出する側面を有する多
    層構造体と、前記多層構造体にその側面で接する第2導
    電型半導体層と、前記第2導電型半導体層に夫々オーム
    性接触をなし前記第1の第1導電型半導体層と前記第2
    導電型半導体層との接合部を挟んで設けられたドレイン
    電極及びソース電極と、前記第1の第1導電型半導体層
    に電気的にオーム性接触をなすゲート電極とを含む半導
    体装置において、 前記第1の第1導電型半導体層に接する低抵抗な第2の
    第1導電型半導体層を設け、この第2の第1導電型半導
    体層上に前記ゲート電極を形成したことを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板の表面を被覆して順次エピタ
    キシャル成長させた第1のアンドープ半導体層、第1の
    第1導電型半導体層及び第2のアンドープ半導体層を含
    む多層膜の表面を上面とし、前記上面と交わり前記第1
    の第1導電型半導体層の一部が露出する側面を有する多
    層構造体と、前記多層構造体にその側面で接する第2導
    電型半導体層と、前記第2導電型半導体層に夫々オーム
    性接触をなし前記第1の第1導電型半導体層と前記第2
    導電型半導体層との接合部を挟んで設けられたドレイン
    電極及びソース電極と、前記第1の第1導電型半導体層
    に電気的にオーム性接触をなすゲート電極とを含む半導
    体装置において、 前記第2のアンドープ半導体層及び第1の第1導電型半
    導体層の一部を含み、ゲート電極を形成する領域に選択
    的にイオン注入した第1導電型のイオン注入領域を形成
    し、第2のアンドープ半導体層上で且つ前記イオン注入
    領域上に前記ゲート電極を形成したことを特徴とする半
    導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板の表面を被覆して順次エピタ
    キシャル成長させた第1のアンドープ半導体層、第1の
    第1導電型半導体層及び第2のアンドープ半導体層を含
    む多層膜を形成する第1の工程と、 前記多層膜をエッチングして傾斜面から成る側面を形成
    する第2の工程と、 前記多層膜の表面及び前記側面に第2導電型半導体層を
    形成する第3の工程と 前記第2導電型半導体層の一部と第2のアンドープ半導
    体層の一部とをエッチングし、第1の第1導電型半導体
    層を露出させる第4の工程と、 前記露出した第1の第1導電型半導体層上に第2の第1
    導電型半導体層を形成する第5の工程と、 前記第2の第1導電型半導体層上にゲート電極を形成す
    る第6の工程と、を含むことを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の第1導電型半導体層と第2の
    アンドープ半導体層とはエッチングレートが異なること
    を特徴とする請求項3記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板の表面を被覆して順次エピタ
    キシャル成長させた第1のアンドープ半導体層、第1の
    第1導電型半導体層及び第2のアンドープ半導体層を含
    む多層膜を形成する第1の工程と、 前記多層膜をエッチングして傾斜面から成る側面を形成
    する第2の工程と、 前記多層膜の表面及び前記側面に第2導電型半導体層を
    形成する第3の工程と、 前記第2導電型半導体層の表面の一部をエッチングし、
    第2のアンドープ半導体層を露出させる第4の工程と、 前記第2のアンドープ半導体層及び第1の第1導電型半
    導体層の一部を含み、ゲート電極を形成する領域に選択
    的にイオン注入して第1導電型のイオン注入領域を形成
    する第5工程と、 前記第2のアンドープ半導体層で且つ前記イオン注入領
    域上に前記ゲート電極を形成する第6の工程と、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP31788897A 1997-11-19 1997-11-19 半導体装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP3164042B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31788897A JP3164042B2 (ja) 1997-11-19 1997-11-19 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31788897A JP3164042B2 (ja) 1997-11-19 1997-11-19 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11150121A JPH11150121A (ja) 1999-06-02
JP3164042B2 true JP3164042B2 (ja) 2001-05-08

Family

ID=18093182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31788897A Expired - Fee Related JP3164042B2 (ja) 1997-11-19 1997-11-19 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3164042B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11150121A (ja) 1999-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5701019A (en) Semiconductor device having first and second stacked semiconductor layers, with electrical contact to the first semiconductor layer
US4683487A (en) Heterojunction bipolar transistor
JP2000196029A (ja) 半導体装置とその製造方法
US4837178A (en) Method for producing a semiconductor integrated circuit having an improved isolation structure
US5686740A (en) Field effect transistor with recessed gate
JP3368449B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH07273310A (ja) 共振トンネリングfetおよびその製造方法
JP3164042B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2626220B2 (ja) 電界効果トランジスタ及びその製造方法
JPH02201934A (ja) チャンネル限定層を使用するGaAs FETの製造方法
US5698871A (en) Heterojunction bipolar transistor
JPH07142508A (ja) 電界効果型素子とその製造方法
JP4836334B2 (ja) 化合物半導体装置及びその製造方法
JPH0523497B2 (ja)
JP2000195871A (ja) 半導体装置とその製造方法
JPH0831846A (ja) 高耐圧fetを作製する方法
JP3018885B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH06302618A (ja) 電界効果トランジスタ及びその製造方法
JPS62204578A (ja) 電界効果トランジスタの製造方法
JPH06232168A (ja) 電界効果トランジスタおよびその製造方法
JP2819673B2 (ja) 電界効果トランジスタ
JPS60777A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2004134619A (ja) ヘテロ接合電界効果トランジスタ
JPS61123175A (ja) ヘテロ接合パイポ−ラトランジスタの製造方法
JP2004165341A (ja) ヘテロ接合電界効果トランジスタ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees