JP3163832U - 角度測定具 - Google Patents

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角玄 一夫
一夫 角玄
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Abstract

【課題】実際の出隅入隅の角度を測定すると同時に、測定した実測角に基づいて所定角度で廻縁、見切縁、或いは巾木等の縁部材となる長尺材を罫書くことができる角度測定具を提供する。【解決手段】細長い板状の柄11に往復動可能なスライダ12を設け、この柄11の先端部に細長い板状の2つのブレード13,14の各基端部13c,14cが1つの枢着ピン17で枢着され、これら各ブレード13,14はスライダ12に枢着された連結桿15,16により旋回させられ、2つのブレード13,14は、枢着ピン17を中心にスライダ12とは反対側に位置する平坦な角度測定面を備え、これら角度測定面で出隅入隅の角度を実測すると共にこの角度測定面を定規にしてその実測角の1/2の線を縁部材となる長尺材に罫書くことができる。【選択図】図1

Description

本考案は、角度測定具に関し、更に詳細には、例えば、建築物の内外装工事で出隅入隅などにおける実際角度を実測した後に、この角度測定具の一部をそのまま定規にして縦横見切縁、廻縁、或いは巾木となる長尺材などに実測角度に基づいた所定角度で長尺材などを罫書くことができる角度測定具に関する。
一般的に、木造建築物や鉄筋コンクリート造建築物では、天井面と壁面との間の角部、或いは床面と壁面との間の角部に廻縁或いは巾木などを設置したり、或いは壁面に横見切縁を設置することはよく知られている。また、出隅入隅を境にして連接する各壁面に取り付けられる見切縁、廻縁、或いは巾木(以下、縁部材、と称する)どうしが、この出隅入隅において突き合わされることにより壁面や天井面に沿って連続させていることもよく知られている。通常、出隅入隅での縁部材は、連接する壁面に沿って取り付けられた縁部材どうしを出隅角又は入隅角の1/2の角度に切って突き合わされている。つまり、出隅角が90度であれば、一方の壁に沿って取り付けられる縁部材となる長尺材の端部を45度に切り、また他方の壁に沿って取り付けられる縁部材となる端部も45度に切り、これら45度で切り落とされた端部同士を出隅で合わせることにより縁部材を見栄えよく連続させることができる。
しかし、実際に建てられた建築物における出隅角や入隅角は、設計どおりではなく微妙に違っていることが多い。すなわち、コンクリート造や木造建築物などにおいて一見すると90度に見える出隅角や入隅角は、実際に測ると90.2度であったり89.3度であったりすることがある。そのため、縁部材となる長尺材を正確に45度で切り落とし、連接する両壁面にそれらをそれぞれ取り付けてその端部同士を出隅入隅で突き合わせるとその合わせ面が正確に密着せず、隙間ができて非常に体裁が悪い仕上がりとなってしまうことがあった。そこで、特許文献1に開示されている「測角器」と称する角度測定器が考えられた。
特開2000−097602
しかし、特許文献1に開示された角度測定器では、実際の建築物における出隅入隅の角度を測るためだけのものであった。従って、縁部材となる長尺材を所定の角度で切断する場合には、最初に、その角度測定器で実測した角度を紙などに写しそれを分度器で測るか、或いは測定器の角度を直接分度器で測って角度値(数値)を確認し、その角度値から計算によって1/2の角度を求め、計算したその角度を縁部材に分度器など適当な道具を使って罫書き、その罫書きに沿って切断するという、作業をしなければならなかった。そのため、作業性が悪く、しかも計算した角度を縁部材の端部に分度器など適当な道具を使って罫書くことから誤差が出やすく、その結果、廻縁、見切縁、或いは巾木を見栄え良く取り付けることができなかった。
本考案の目的は、かかる従来の問題点を解決するためになされたもので、実際の出隅入隅の角度を測定すると同時に、測定した実測角に基づいて所定角度で廻縁、見切縁、或いは巾木等の縁部材となる長尺材を罫書くことができる角度測定具を提供することにある。
本考案は、角度測定具であり、その特徴とするところは、平坦で且つ平行な上面及び下面を有する細長い板状の柄と、この柄の長さ方向に往復動可能に取り付けられたスライダと、平坦で且つ平行な上面及び下面をそれぞれ有する細長い板状の第1及び第2ブレードと、2つの前記ブレードを枢動させる2つの連結桿とから構成され、前記第1ブレードの長さ方向における基端部が、前記柄の長さ方向一端の先端部における前記上面に重ね合わされ、更に、前記第2ブレードの長さ方向における基端部が前記第1ブレードの前記基端部上に重ね合わされ、前記柄、前記第1及び第2ブレードの前記基端部が1つの枢着ピンで旋回可能に枢着され、前記連結桿の各一端部が前記スライダに枢着され、前記連結桿の各他端部が、前記第1及び第2ブレードにおいて前記枢着ピンから等距離の位置で前記各ブレードの前記上面にそれぞれ枢着され、前記第1及び第2ブレードが、前記枢着ピンを中心に前記スライダとは反対側に位置する平坦な角度測定用の側面を備え、前記柄が、その長さ方向に延びる仮想の中心線に平行でかつ平坦な両側面を備え、前記スライダを動かして前記第1及び第2ブレードを旋回させ、建造物の出隅入隅にあてがって該出隅入隅の角度を実測し、前記両ブレードによる実測角を保持した状態で、縁部材となる長尺材を前記柄の前記側面に密着させて沿わせて一方の前記ブレードの下側を横切って配置し、前記ブレードの前記角度測定面を定規にして実測角に基づいた所定角度で前記長尺材を罫書くことにある。
本考案の角度測定具の一実施形態としては、前記柄が、その前記両側面間の幅寸法中間部に長さ方向に沿って形成されたスロットを備え、前記スライダが前記スロットに嵌合して摺動可能に取り付けられている。
本考案の角度測定具における他の実施形態としては、前記スライダが、下端に抜け止めを有するネジ軸を備え、前記スロットに、その長さ方向にスライド可能に挿通された前記ネジ軸の上端に前記各連結桿の前記他端部が枢動可能に連結され、前記ネジ軸に前記連結桿の前記他端部を前記柄の上面に押し付けて固定したり緩めたりするナットが螺合されている。
本考案の角度測定具における他の実施形態としては、記柄の幅寸法が、前記各ブレードの幅寸法と同じか、若しくはそれより小さくされている。
本考案の角度測定具における他の実施形態としては、2つの前記ブレードの前記各角度測定面は、該角度測定面を画成する上縁に対して下縁が外側に突出する傾斜面で形成されると共に前記下縁が直線で形成されている。
さらに、本考案の角度測定具における他の実施形態としては、前記柄、及び前記第1及び第2測角ブレードが、合成樹脂材又は金属材のいずれかで形成されている。
本考案の角度測定具によれば、例えば、建築物の出隅角度又は入隅角度をこの角度測定具で実測した後、柄のいずれか一方の側面に縦横見切縁、廻縁、又は巾木となる長尺材を密着させて沿わせ、第1ブレード又は第2ブレードの下側を通過させて横切らせると、柄の側面は、平坦面でかつ長さ方向に延びる中心線に平行であるので、第1ブレード又は第2ブレードの側面と交わる角度は、2つのブレードがなす角度(実測角)をαとすると、α/2となる。そこで、ブレードの側面に沿って長尺材を罫書くと、その線は長尺材の長手方向に対してα/2となる。その結果、例えば、実際の出隅入隅角の1/2の角度で長尺材を切り落とすことができるので、接合部が正確に突き合った見栄えの優れた縦横見切縁、廻縁、巾木を取り付けることができる。
また、本考案の角度測定具によれば、スライダが、柄に形成されたスロットに嵌合して摺動可能に取り付けられているので、柄の両側面を該柄の長さ方向全体に亘って使用することができ、これにより長尺材を柄の側面に安定して沿わせることができるので、長尺材に対して正確に罫書くことができる。
また、本考案の角度測定具によれば、スライダが、薄い台板とその中心に立設したネジ軸とこのネジ軸に螺合されるナットとから構成され、柄と2つの連結桿の各一端部とが、柄の下面側に位置する台板と上面側に位置するナットにより締め付け得るように構成されていることから組み立て分解が容易であって、しかも組み立てによる精度の狂いも起こり難い、という効果がある。
本考案の角度測定具によれば、入隅の角度を測定する場合、柄の幅寸法が第1ブレード及び第2ブレードの幅と同じか若しくはそれより小さいので、両ブレードを大きく開いても2つのブレードの基端部と柄の先端部とを枢着している部分で、各ブレードの角度測定面を越えて外側に飛び出る部分がなく、入隅を境に連接する壁面に各ブレードの角度測定面を密着させることができる。
本考案の角度測定具によれば、各ブレードの角度測定面が、該面を画成している上縁に対して下縁が外側に僅かに突出した傾斜面で形成されているので、長尺材を罫書く時にこの下縁を定規として使用することができ、長尺材を精度良く罫書くことができる。
本考案の角度測定具によれば、柄や第1及び第2ブレードが合成樹脂材又は金属材のいずれかで形成されているので、柄や各ブレードに撓みが起こり難く、出隅入隅の角度を正確に測ることができ、しかも長尺材への罫書きも正確に行うことができる。
本考案の一実施形態に係る角度測定具を示す平面図。 図1に示される角度測定具の正面図。 図2に示される角度測定具の左側面図。 図1に示される角度測定具の底面図 角度測定具の第1ブレードを図1の5−5線で切断して示す断面図。 図5に示される第1ブレードのA部分を拡大して示す部分的断面図。 角度測定具の第2ブレードを図1の7−7線で切断して示す断面図。 図7に示される第2ブレードのB部分を拡大して示す部分的断面図。 スライダの構成を示す構成説明図。 図1の角度測定具のブレードを旋回した状態を示す動作説明図。 出隅の角度を測定後にその角度測定具を用いて長尺材を罫書く状態を示す使用説明図。
以下、本考案の角度測定具を図に示される好適な一実施形態について詳細に説明する。本考案の一実施形態に係る角度測定具10は、図1〜4に示されるように、平坦で且つ相互に平行な上面11a及び下面11bを有する細長い板状の柄11と、この柄11の長さ方向に往復動可能に取り付けられたスライダ12と、平坦で且つ相互に平行な上面13a,14a及び下面13b,14bをそれぞれ有する細長い板状の第1及び第2ブレード13,14と、2つのブレード13,14を枢動させる2つの連結桿15,16とから構成されている。
柄11、第1及び第2ブレード13,14、及び連結桿15,16は、合成樹脂材料又は金属材料で形成され、特に、金属材料の内、ステンレス材により形成されることが好ましい。第1ブレード13の長さ方向における一端である基端部13cにおける下面13bは、柄11の長さ方向における一端である先端部11cにおける上面11aの上に重ね合わされ、更に、同様に、第2ブレード14の長さ方向における一端である基端部14cにおける下面14bは、第1ブレード13の基端部13cにおける上面13aの上に重ね合わされ、柄11の先端部11c、第1及び第2ブレード13,14の各基端部13c,14cが1つの枢着ピン17で旋回可能に枢着されている。また、連結桿15,16の各一端部15a,16aは、スライダ12に枢着され、各他端部15b,16bは、第1及び第2ブレード13,14において枢着ピン17から等距離Lの位置で上面15a,16aにそれぞれ枢着されている。
第1及び第2ブレード13,14は、枢着ピン17を境にスライダ12とは反対側に向いた角度測定用の側面、即ち角度測定面13d,14d(図5〜図8参照)を備えている。この角度測定面13d,14dは、図5〜図8に示されるように該角度測定面13d,14dを画成している縁部、即ち下縁13e,14eが上縁より外側に僅かに突出するように斜めに形成された傾斜面とされている。これら各ブレード13,14における角度測定面13d,14dの下縁13e,14eは、該ブレード13,14の長さ方向に延びる直線で形成されている。この角度測定具10では、両ブレード13,14におけるこれらの下縁13e,14eが出隅入隅の角度を測定する際に出隅入隅を境に連接する壁面に密着される。他方、柄11は、図9に示されるように、その長さ方向に延びる仮想の中心線11dに直交する断面の形状が長方形であり、従って上下面11a,11bに直角な平坦な両側面11eを備えている。
柄11は、その両側面11e間の幅寸法中間部に上下面11a,11bを貫通するスロット11fが長さ方向に沿って形成され、スライダ12がこのスロット11fに嵌合して摺動可能に取り付けられている。すなわち、スライダ12は、図10に示されるようにスロット11fの幅寸法よりも大きな直径の薄い円形の台板12a、及びスロット11fを挿通可能な太さを有し、台板12aの中心に立設したネジ軸12bと、このネジ軸12bの少なくとも上部若しくは全部に形成されたに螺合されるナット12cとから構成されている。台板12aの表面には、上面から見て四角形の突起部12dを備え、該突起部12dの一対の対向する側面間の幅寸法は、スロット11fの幅寸法と同じ寸法とされ、また、台板12aからの高さは柄11の厚さにほぼ等しい。ネジ軸12bは、実質的にこの突起部12dから立ち上がっている。
スライダ12を柄11に取り付ける際には、柄11の下面11b側からネジ軸12bをスロット11fに挿通させながら台板12aに形成されている突起部12dをスロット11fに嵌合させ、台板12aを柄11の下面11bに密着させる。前述したように突起部12dの一対の対向する側面間の幅寸法がスロット11fの溝幅と同じであるので突起部12dはスロット11fに緊密に嵌合し、また突起部12dの台板上面からの高さが柄11の厚さと同じであるのでスロット11fから柄11の上面11a側に突出することはない。スロット11fに嵌合した突起部12dから立ち上がっているネジ軸12bには、最初にワッシャ(図示せず)が入れられ、次いで各連結桿15,16の他端部15a,16aがそれらに形成された穴に該ネジ軸12bを相対的に挿入することで取り付けられる。
次いで、ネジ軸12bにナット12cが螺合されて締め付けられる。このとき、ナット12cの締付け力が、連結桿15,16の他端部15a,16aに及ぶようにネジ軸12bの上端部からのネジ形成長さを設計しておくことが好ましい。これにより、台板12a上に形成された突起部12dは、その一対の対向する側面がスロット11eの長さ方向に延びる内側面に摺接しながらスロット11fに正確に嵌合し、よってスライダ12はぶれることなくスロット11fを中心線11dに沿って直線移動をする。
次に、この角度測定具10の使用方法について図10及び図11を参照しながら説明をする。例えば、ある角度αで形成された出隅を境に連接する壁面に廻縁を取り付ける場合、測定者は、柄11を手に持ち、スライダ12のナット12cを緩めて該スライダ12を柄11のスロット11f内を柄11の先端部11cに向かって摺動させる。スライダ12が柄11の先端部11cに向かって摺動すると、2つの連結桿15,16によって第1ブレード13と第2ブレード14とが両者の基端部13c,14cを枢着している枢着ピン17を中心に閉じる方向に旋回し、これにより角度測定具10は、想像線で描かれているようなY字形になる。
その後、角度測定具10を出隅に近づけ、2つのブレード13,14によって出隅を挟み込むと同時に更にスライダ12を柄11の先端部11c方向に摺動させて両ブレード13、14を閉じ、その各角度測定面13d,14d、正確にはこれら角度測定面13d,14dの下縁13e,14eを、出隅を挟んで連接する壁面に押し付けて密着させ、その状態でスライダ12のナット12dを締め付けて連結桿15,6を柄11に押し付けて固定する。これにより、V字状に開いた両ブレード13,14は、その状態で保持され、従って両ブレード13,14のなす角度が出隅の角度αとなる。
次いで、角度測定具10を出隅から外し、図11に示されるように廻縁となる長尺材18を柄11の側面11eに密着させて沿わせ、第1ブレード13の下側を通ってそれを横切らせる。第1ブレード13の基端部13cは柄11の先端部上面に接しているので、柄11の側面11eに沿わせた長尺材18の上面は、測定者が特に意識をすることなく第1ブレード13の下面13bに接触するので長尺材18は安定して角度測定具10に押し付けられ、動いてずれることがない。その状態で第1ブレード13の角度測定面13d、より具体的にはその下縁13eに沿って長尺材18を罫書く。その結果、第1ブレード13の側面13dとその下面13bを横切って延びる長尺材18とのなす角度は、両ブレード13,14のなす角度αの半分、即ちα/2となり、従って図10に示される出隅の角度αが、例えば92度であった場合には46度となる。
長尺材18が薄い板材のようなものであれば、図11に仮想線で示すように長尺材18が第1ブレード13の下を通るように柄11の一方の側面11eに沿わせると、長尺材18を安定して角度測定具10に沿わせた状態で保持し易いが、長尺材18の板厚が比較的に厚いものであれば、柄11の他方の側面11eに沿わせ、第2ブレード14の下面14bを通ってこれを横切るようにし、第2ブレード14の側面14d、より具体的にはそれを画成している下縁14eを利用して長尺材18を罫書くことが好ましい。その理由として、第2ブレード14は、柄11の上面11aとの間に第1ブレード13が挟まっているため第1ブレード13の厚み分だけ柄11の上面11aから離れているので、長尺材18の上面と側面との程良い位置に第2ブレード14の上面14aと柄11の他方の側面11eが接触して安定的に沿わせることができるからである。
なお、この角度測定具10によって入隅の角度を測定する場合には、図10に実線で示されるように両ブレード13,14を開いた状態で3部材、即ち柄11と2つのブレード13,14とが枢着ピン17で枢着されている部分を出隅に押し込むと同時にスライダ12を柄11の先端部11c方向に摺動させて両ブレード13、14を閉じる方向に動かし、その各角度測定面13d,14dを、入隅を挟んで連接する壁面に押し付けて密着させ、その状態でスライダ12のナット12dを締め付けて連結桿15,6を柄11に押し付けて固定する。その後、長尺材を罫書く方法は、上述した出隅の角度測定に基づいて長尺材を罫書く操作と同じである。
なお、入隅の角度を測定する場合には、前述したように両ブレード13,14を開いた状態で3部材、即ち柄11と2つのブレード13,14とが枢着ピン17で枢着されている部分を出隅に押し込んで、両ブレード13、14を閉じる方向に動かし、入隅を挟んで連接している各壁面に、角度測定面13d,14d、より具体的にはそれらを画成している下縁13e,14eを密着させる必要があることから、柄11の幅寸法が各ブレード13,14の幅寸法と同じか、或いはそれより小さい、即ち細いことが必要である。柄11が、各ブレード13,14より細いものであれば、両ブレード13,14が開いた状態のときに、柄11と2つのブレード13,14とが枢着ピン17で枢着されている部分で両ブレード13,14の各角度測定面13d,14dより外側に飛び出す部分がないので、2つの角度測定面13d、14dが入隅を挟んで連接する壁面に正確かつ確実に密着し、両ブレード13,14の開き角が入隅の角度となって、入隅の正確な角度を実測することができる。
以上説明したように、前述した実施形態に係る角度測定具10によれば、例えば、建築物の出隅角度又は入隅角度を実測した後、柄のいずれか一方の側面に縦横見切縁、廻縁、又は巾木となる長尺材を密着させて沿わせ、第1ブレード又は第2ブレードの下側を通過させて横切らせると、柄の側面は、平坦面でかつ長さ方向に延びる中心線に平行であることから、第1ブレード又は第2ブレードの側面と交わる角度は、2つのブレードがなす角度(実測角)の1/2となる。そこで、ブレードの角度測定面に沿って長尺材を罫書くと、その線は長尺材の長手方向に対して実測した出隅入隅角度の1/2となる。これにより、例えば、実際の出隅入隅角の1/2の角度で長尺材を正確に切り落とすことができるので、切断した縁部材を各壁面に沿って取り付けたとき、出隅入隅で突き合わされる接合部が正確に密着し、その結果、見栄えの優れた縦横見切縁、廻縁、巾木を取り付けることができる。
10 角度測定具
11 柄
11a 上面
11b 下面
11c 先端部
11d 中心線
11e 側面
11f スロット
12 スライダ
13 第1ブレード
13a 上面
13b 下面
13c 基端部
13d 角度測定面
13e 下縁
14 第2ブレード
14a 上面
14b 下面
14c 基端部
14d 角度測定面
14e 下縁
15,16 連結桿
17 枢着ピン
18 長尺材

Claims (6)

  1. 平坦で且つ平行な上面及び下面を有する細長い板状の柄と、この柄の長さ方向に往復動可能に取り付けられたスライダと、平坦で且つ平行な上面及び下面をそれぞれ有する細長い板状の第1及び第2ブレードと、2つの前記ブレードを枢動させる2つの連結桿とから構成され、
    前記第1ブレードの長さ方向における基端部が、前記柄の長さ方向一端の先端部における前記上面に重ね合わされ、更に、前記第2ブレードの長さ方向における基端部が前記第1ブレードの前記基端部上に重ね合わされ、前記柄、前記第1及び第2ブレードの前記基端部が1つの枢着ピンで旋回可能に枢着され、
    前記連結桿の各一端部が前記スライダに枢着され、前記連結桿の各他端部が、前記第1及び第2ブレードにおいて前記枢着ピンから等距離の位置で前記各ブレードの前記上面にそれぞれ枢着され、
    前記第1及び第2ブレードが、前記枢着ピンを中心に前記スライダとは反対側に位置する平坦な角度測定面を備え、
    前記柄が、その長さ方向に延びる仮想の中心線に平行でかつ平坦な両側面を備え、
    前記スライダを動かして前記第1及び第2ブレードを旋回させ、建造物の出隅入隅にあてがって該出隅入隅の角度を実測測し、前記両ブレードによる実測角を保持した状態で、縁部材となる長尺材を前記柄の前記側面に密着させて沿わせて一方の前記ブレードの下側を横切って配置し、前記ブレードの前記角度測定面を定規にして実測角に基づいた所定角度で前記長尺材を罫書く角度測定具。
  2. 前記柄が、その前記両側面間の幅寸法中間部に長さ方向に沿って形成されたスロットを備え、前記スライダが前記スロットに嵌合して摺動可能に取り付けられている請求項1に記載の角度測定具。
  3. 前記スライダが、下端に抜け止めを有するネジ軸を備え、前記スロットに、その長さ方向にスライド可能に挿通された前記ネジ軸の上端に前記各連結桿の前記他端部が枢動可能に連結され、前記ネジ軸に前記連結桿の前記他端部を前記柄の上面に押し付けて固定したり緩めたりするナットが螺合されて請求項2に記載の角度測定具。
  4. 前記柄の幅寸法が、前記各ブレードの幅寸法と同じか、若しくはそれより小さい請求項2又は3に記載の角度測定具
  5. 2つの前記ブレードの前記各角度測定面は、該角度測定面を画成する上縁に対して下縁が外側に突出する傾斜面で形成されると共に前記下縁が直線で形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の角度測定具。
  6. 前記柄、及び前記第1及び第2測角ブレードが、合成樹脂材又は金属材のいずれかで形成されている請求項1〜5のいずれかに記載の角度測定具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111879219A (zh) * 2020-09-02 2020-11-03 中国水稻研究所 一种水稻叶片角度测量的装置及方法
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