JP3163711U - 示差走査熱量計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 加熱又は冷却を繰り返し行ったとしても安定した熱流路を維持することにより、被測定試料の測定を高精度に行うことができる示差走査熱量計の提供。【解決手段】 被測定試料が載置される被測定試料載置部11aと、基準物質が載置される基準物質載置部11bと、外周縁部11c、11dとを有する金属製の載置板11を有する感熱板10と、載置板11の外周縁部11c、11dが接合される接合部22が形成された金属製の炉体20と、載置板11に熱を伝導するために、炉体20を加熱するヒータ30と、被測定試料と基準物質との温度差を検知するとともに、検知した温度差を熱流差信号として出力する示差熱流検出器40とを備える示差走査熱量計1であって、載置板11を形成する金属と、炉体20を形成する金属とは、同一の種類であることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、被測定試料の物性が温度とともにどのように変化するかを測定する示差走査熱量計に関する。特に、温度を変化させたときに、被測定試料が基準物質に比べて余分に放出又は吸収する熱量を、被測定試料と基準物質との温度差(示差熱)に基づいて測定する示差走査熱量計に関する。
示差走査熱量計(以下、「DSC」と呼ぶ)には、熱補償形DSC(「入力補償形DSC」と呼ぶこともある)と、熱流束形DSC(「定量DTA」と呼ぶこともある)とがある。熱流束形DSCは、銀製の炉体に、厚さ0.2mm程度のコンスタンタン製の感熱板を接合してあり、その感熱板の上面に基準物質(熱的に安定な物質、例えばアルミナ等)と被測定試料とを離して載せている。そして、炉体を加熱しながら、基準物質と被測定試料とに感熱板を介して一定の昇温速度で熱を伝導している。このとき、被測定試料と基準物質との温度差を検出することによって、炉体と被測定試料との間の熱の流れと、炉体と基準物質との間の熱の流れとの差(熱量)を求めている。これにより、被測定試料の融解や転移の際の熱量を求めている。
このような熱流束形DSCでは、炉体と感熱板との間で熱伝導による熱移動が生じるので、基準物質と被測定試料とに一定の昇温速度で熱を伝導するために、感熱板の外周縁部と炉体の接合部とを均一に密着させて接合することが重要になる。そこで、感熱板の外周縁部と炉体の接合部とをスポット溶接で接合したものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図4は、従来のDSCを示す概略図である。図4(a)は、DSCを示す平面図であり、図4(b)は、図4(a)に示すB−B線の断面図である。なお、図4(a)では、蓋24の図示を省略している。
DSC101は、コンスタンタン製の載置板111を有する感熱板110と、銀製の炉体20と、炉体20の外周に巻回されたシーズヒータ30と、被測定試料Sと基準物質Bとの温度差を検知するとともに、検知した温度差を熱流差信号として出力する示差熱流検出器140と、炉体20の温度を検知するとともに、検知した温度を温度信号として出力する温調用熱電対(図示せず)と、制御部(図示せず)とを備える。
ここで、図5は、図4に示す感熱板を分解した断面図である。
コンスタンタン製の載置板111は、厚さ0.2mm程度の板状体であり、平面視すると2つの円(例えば、直径12mm)が隣接したような形状となっている。そして、一の円の円形中央部が、被測定試料Sが収納された試料ホルダが載置される被測定試料載置部111aとなるとともに、二の円の円形中央部が、基準物質Bが収納された基準物質ホルダが載置される基準物質載置部111bとなる。そして、被測定試料載置部111aの外周に外周縁部111cが形成されるとともに、基準物質載置部111bの外周に外周縁部111dが形成されている。
さらに、被測定試料載置部111aと外周縁部111cとの間には、複数の円弧状の第一溝111eがエッチング加工法で形成されている。これにより、シーズヒータ30の熱が、外周縁部111dから被測定試料載置部111aと伝導していくための熱流路が、第一溝111eを避けるため長くなっている。
また、基準物質載置部111bと外周縁部111dとの間には、複数の円弧状の第一溝111gがエッチング加工法で形成されている。これにより、シーズヒータ30の熱が、外周縁部111dから基準物質載置部111bと伝導していくための熱流路が、第一溝111gを避けるため長くなっている。
被測定試料載置部111aの下面には、厚さ0.2mm程度の円板状体(例えば、直径7mm)であるクロメル板112aが、例えば、スポット溶接等により固定されている。さらに、クロメル板112aの下面の中央部には、クロメル/アルメル製の熱電対113aがレーザ溶接されている。
一方、基準物質載置面111bの下面には、厚さ0.2mm程度の円板状体(例えば、直径7mm)であるクロメル板112bが、例えば、スポット溶接等により固定されている。さらに、クロメル板112bの下面の中央部には、クロメル/アルメル製の熱電対113bがレーザ溶接されている。すなわち、載置板111とクロメル板112aとクロメル板112bとで感熱板110が構成されている。
なお、詳細は後述するが、熱電対113aは、炉体20に形成された貫通孔21aを通って炉体20の外部に引き出されるとともに、熱電対113bは、炉体20に形成された貫通孔21bを通って炉体20の外部に引き出されることになる。これにより、クロメル板112a及びクロメル板112bは、検知した被測定試料Sと基準物質Bとの温度差を、熱電対113a及び熱電対113bを介して熱流差信号として炉体20の外部に出力している。すなわち、載置板111とクロメル板112aとクロメル板112bと熱電対113aと熱電対113bとで示差熱流検出器140が構成されている。
銀製の炉体20は、円筒状を有し、内壁面の下部で内側に突き出すように、平面視で円環形状の接合部22が形成されており、さらに円筒状の下部には水平の四角形の底面23が形成されている。円筒状の上部には、着脱自在な円形状の蓋24によって内部を封止できるようになっている。底面23には、熱電対113aを通すための貫通孔21aと、熱電対113bを通すための貫通孔21bとが形成されている。
そして、接合部22の上面には、上述したように載置板111の下面の外周縁部がスポット溶接により接合されて、熱電対113aが貫通孔21aを通過し、熱電対113bが貫通孔21bを通過するように感熱板110が配置されている。
シーズヒータ30は、金属シース(例えば、ステンレスやNCF600等)の中に発熱体(例えば、ニクロム線)を保持し、その隙間に無機絶縁物(例えば、酸化マグネシウム等)の粉末を充填したものである。そして、シーズヒータ30は、直径6mm〜30mmの円管状をしており、炉体20の外周に、炉体20の中心軸を中心軸として巻回されている。さらに、制御部に接続されており、制御部からの出力指示に基づいて、加熱するようになっている。これにより、シーズヒータ30の熱が、炉体20、感熱板110、被測定試料S或いは基準物質Bと伝導していくようになっている。
温調用熱電対は、クロメル/アルメル製の熱電対であり、炉体20に取り付けられている。そして、温調用熱電対は、炉体20の温度を温度信号に変換して制御部に出力するようになっている。
特開2005−83763号公報
ところで、示差走査熱量計101は、シーズヒータ30の熱が、炉体20、感熱板110、被測定試料S或いは基準物質Bと伝導していくことになるが、炉体20と感熱板110とが全く同じ材質の金属で作製されているのではなく、一般的には上述したように異なる材質の金属を利用してそれぞれ作製されている。つまり、異種金属同士が機械的に接続されて熱流路が形成されている。そのため、被測定試料Sを分析にするにあたって、加熱又は冷却(−150℃から700℃までの温度)を繰り返し行うと、線膨張係数(熱膨張率)の違いにより炉体20と感熱板110との接合面に歪みやズレ等が生じてしまっていた。その結果、熱の流れが途中で変化してしまい、ベースラインのノイズやドルリフトが発生するため、被測定試料Sの分析を正確に行えないことがあった。また、この歪みやズレは、そのときの条件に応じて刻々と変化するので、再現性が悪く、測定結果を補正等することができなかった。
そこで、本考案は、加熱又は冷却を繰り返し行ったとしても安定した熱流路を維持することにより、被測定試料の測定を高精度に行うことができる示差走査熱量計を目的とするものである。
上記課題を解決するためになされた本考案の示差走査熱量計は、被測定試料が載置される被測定試料載置部と、基準物質が載置される基準物質載置部と、外周縁部とを有する金属製の載置板を有する感熱板と、前記載置板の外周縁部が接合される接合部が形成された金属製の炉体と、前記載置板に熱を伝導するために、前記炉体を加熱するヒータと、前記被測定試料と基準物質との温度差を検知するとともに、検知した温度差を熱流差信号として出力する示差熱流検出器とを備える示差走査熱量計であって、前記載置板を形成する金属と、前記炉体を形成する金属とは、同一の種類であるようにしている。
以上のように、本考案の示差走査熱量計によれば、載置板を形成する金属と炉体を形成する金属とは、同一の種類であるため、接合面に歪みやズレ等が生じないので、加熱又は冷却を繰り返し行ったとしても安定した熱流路を維持することができ、被測定試料の測定を高精度に行うことができる。
(その他の課題を解決するための手段及び効果)
また、本考案の示差走査熱量計は、前記載置板を形成する金属と、前記炉体を形成する金属とは、銀であるようにしてもよい。
本考案の示差走査熱量計によれば、載置板は銀であるため、酸化による劣化を防止することができる。よって、被測定試料の測定を高精度に行うことができ、かつ、感熱板を新品の感熱板と交換する頻度を減少させることができる。
また、本考案の示差走査熱量計は、前記被測定試料載置部及び基準物質載置部の下面には、コンスタンタン製の板状体が設けられ、前記コンスタンタン製の板状体の下面には、クロメル/アルメル製の熱電対が溶接されているようにしてもよい。
そして、本考案の示差走査熱量計は、前記被測定試料載置部及び基準物質載置部の下部には、ジルコニア製の支柱が形成されているようにしてもよい。
本考案の示差走査熱量計によれば、ジルコニア製の支柱が形成されているため、強度が強くなる。なお、ジルコニア製の支柱も熱流路になるが、ジルコニアの熱伝導率は3W/mKであるので、銀の熱伝導率と比較して非常に小さいため、ジルコニア製の支柱の熱抵抗は非常に大きく、その結果、ジルコニア製の支柱を流れる熱によるベースラインへの影響は小さくなる。
さらに、本考案の示差走査熱量計は、前記載置板において、前記被測定試料載置部及び基準物質載置部と、前記外周縁部との間には、前記載置部から第一距離で離れる複数の円弧状の第一溝と、前記載置部から第一距離と異なる第二距離で離れる複数の円弧状の第二溝とが形成されているようにしてもよい。
本考案の示差走査熱量計によれば、被測定試料載置部及び基準物質載置部と、外周縁部との間には第一溝と第二溝とが形成されているため、外周縁部から被測定試料載置部及び基準物質載置部と伝導していくための熱流路が、第一溝と第二溝とを避けるため非常に長くなるので、被測定試料の融解や転移の際に現れるピークを大きくすることができる。
本考案に係るDSCの概略図である。 図1に示す感熱板を分解した断面図である。 図1に示す感熱板を分解した平面図である。 従来のDSCの概略図である。 図4に示す感熱板を分解した断面図である。
以下、本考案の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本考案は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本考案に係るDSCを示す概略図である。図1(a)は、DSCを示す平面図であり、図1(b)は、図1(a)に示すA−A線の断面図である。なお、図1(a)では、蓋24の図示を省略している。また、上述したDSC101と同様のものについては、同じ符号を付している。
DSC1は、銀製の載置板11を有する感熱板10と、銀製の炉体20と、炉体20の外周に巻回されたシーズヒータ30と、被測定試料Sと基準物質Bとの温度差を検知するとともに、検知した温度差を熱流差信号として出力する示差熱流検出器40と、炉体20の温度を検知するとともに、検知した温度を温度信号として出力する温調用熱電対(図示せず)と、制御部(図示せず)とを備える。
ここで、図2は、図1に示す感熱板を分解した断面図であり、図3は、図1に示す感熱板を分解した平面図である。
銀製の載置板11は、厚さ0.2mm程度の板状体であり、平面視すると2つの円(例えば、直径12mm)が隣接したような形状となっている。そして、一の円の円形中央部が、被測定試料Sが収納された試料ホルダが載置される被測定試料載置部11aとなるとともに、二の円の円形中央部が、基準物質Bが収納された基準物質ホルダが載置される基準物質載置部11bとなる。そして、被測定試料載置部11aの外周に外周縁部11cが形成されるとともに、基準物質載置部11bの外周に外周縁部11dが形成されている。
さらに、被測定試料載置部11aと外周縁部11cとの間には、複数の円弧状の第一溝11eがエッチング加工法で形成され、さらに、被測定試料載置部11aと第一溝11eとの間には、複数の円弧状の第二溝11fがエッチング加工法で形成されている。これにより、シーズヒータ30の熱が、外周縁部11dから被測定試料載置部11aと伝導していくための熱流路が非常に長くなっている。
また、基準物質載置部11bと外周縁部11dとの間には、複数の円弧状の第一溝11gがエッチング加工法で形成され、さらに、基準物質載置部11bと第一溝11gとの間には、複数の円弧状の第二溝11hがエッチング加工法で形成されている。これにより、シーズヒータ30の熱が、外周縁部11dから基準物質載置部11bと伝導していくための熱流路が非常に長くなっている。
コンスタンタン製板12は、厚さ0.2mm程度の板状体であり、平面視すると2つの円板状体(例えば、直径6mm)12a、12bが直線部材12cを介して連結したような形状となっており、側面視すると直線部材12cが下方に突き出たようなU字形状となっている。そして、被測定試料載置部11aの下面に、円板状体12aが配置されるとともに、基準物質載置面11bの下面には、円板状体12bが配置されることになる。
円板状体12aの下面の中央部には、クロメル/アルメル製の熱電対13aがレーザ溶接されるとともに、円板状体12bの下面の中央部には、クロメル/アルメル製の熱電対13bがレーザ溶接されている。
銀製の第一補強板14aは、円板状体12aと同じ厚さ0.2mm程度の板状体であり、平面視すると切り欠けを有する円環状板体(例えば、内径6mm、外径7mm)となっている。そして、円環状板体の第一補強板14aの内部に円板状体12aが配置され、切り欠けの内部に直線部材12cが配置されように、被測定試料載置部11aの下面に配置されるようになっている。
また、銀製の第一補強板14bは、円板状体12bと同じ厚さ0.2mm程度の板状体であり、平面視すると切り欠けを有する円環状板体(例えば、内径6mm、外径7mm)となっている。そして、円環状板体の第一補強板14bの内部に円板状体12bが配置され、切り欠けの内部に直線部材12cが配置されるように、基準物質載置面11bの下面に配置されるようになっている。
銀製の第二補強板15aは、厚さ0.2mm程度の板状体であり、平面視すると切り欠けを有する円環状板体(例えば、内径5mm、外径7mm)となっている。そして、円環状板体の第二補強板15aの内部に熱電対13aが配置され、切り欠けの内部に直線部材12cが配置されように、第一補強板14aの下面と円板状体12aの下面の外周に配置されるようになっている。
また、銀製の第二補強板15bは、厚さ0.2mm程度の板状体であり、平面視すると切り欠けを有する円環状板体(例えば、内径5mm、外径7mm)となっている。そして、円環状板体の第二補強板15bの内部に熱電対13bが配置され、切り欠けの内部に直線部材12cが配置されように、第一補強板14bの下面と円板状体12bの下面の外周に配置されるようになっている。
このような載置板11とコンスタンタン製板12と第一補強板14aと第二補強板15aとは、拡散接合で固定されるとともに、載置板11とコンスタンタン製板12と第一補強板14bと第二補強板15bとは、拡散接合で固定されている。
さらに、接合部22の上面には、載置板11の下面の外周縁部が拡散接合により接合されて、熱電対13aが貫通孔21aを通過し、熱電対13bが貫通孔21bを通過するように、感熱板10が配置されている。つまり、載置板11を形成する金属と、炉体20の接合部22を形成する金属とは、同一の種類の銀であるため、接合面に歪みやズレ等が生じない。
ここで、「拡散接合」とは、接合すべき部材の平滑な面を互いに接触させ、高温に保持して、原子の相互拡散によって接合する方法である。この拡散接合は拡散溶接とも呼ばれる。
さらに、被測定試料載置部11aの下面と炉体20の底面23との間で、被測定試料載置部11aの下面の外周に、3本の直径0.5mm程度のジルコニア製の円柱体16aが均一な間隔で並ぶように固定されている。
また、基準物質載置面13aの下面と炉体20の底面23との間で、基準物質載置面11bの下面の外周に、3本の直径0.5mm程度のジルコニア製の円柱体16bが均一な間隔で並ぶように固定されている。
これにより、ジルコニア製の円柱体16a、16bが形成されているため、被測定試料載置部11aに、被測定試料Sが収納された試料ホルダを載置する際と、基準物質載置部11bに、基準物質Bが収納された基準物質ホルダを載置する際に、感熱板10を破損することを防止することができる。なお、ジルコニア製の円柱体16a、16bも、底面23と接触しているため、熱流路になるが、ジルコニアの熱伝導率は3W/mKであるので、銀の熱伝導率と比較して非常に小さいため、ジルコニア製の円柱体16a、16bの熱抵抗は非常に大きく、その結果、ジルコニア製の円柱体16a、16bを流れる熱によるベースラインへの影響は小さくなる。
以上のように、本考案の示差走査熱量計1によれば、載置板11を形成する金属と炉体を形成する金属とは、同一の種類の銀であるため、接合面に歪みやズレ等が生じないので、加熱又は冷却を繰り返し行ったとしても安定した熱流路を維持することができ、被測定試料Sの測定を高精度に行うことができる。さらに、載置板11は銀であるため、酸化による劣化を防止することができる。
本考案は、被測定試料の物性が温度とともにどのように変化するかを測定する示差走査熱量計に利用することができる。
1: 示差走査熱量計
10: 感熱板
11: 載置板
11a: 被測定試料載置部
11b: 基準物質載置部
11c、11d: 外周縁部
20: 炉体
22: 接合部
30: シーズヒータ
40: 示差熱流検出器

Claims (5)

  1. 被測定試料が載置される被測定試料載置部と、基準物質が載置される基準物質載置部と、外周縁部とを有する金属製の載置板を有する感熱板と、
    前記載置板の外周縁部が接合される接合部が形成された金属製の炉体と、
    前記載置板に熱を伝導するために、前記炉体を加熱するヒータと、
    前記被測定試料と基準物質との温度差を検知するとともに、検知した温度差を熱流差信号として出力する示差熱流検出器とを備える示差走査熱量計であって、
    前記載置板を形成する金属と、前記炉体を形成する金属とは、同一の種類であることを特徴とする示差走査熱量計。
  2. 前記載置板を形成する金属と、前記炉体を形成する金属とは、銀であることを特徴とする請求項1に記載の示差走査熱量計。
  3. 前記被測定試料載置部及び基準物質載置部の下面には、コンスタンタン製の板状体が設けられ、
    前記コンスタンタン製の板状体の下面には、クロメル/アルメル製の熱電対が溶接されていることを特徴とする請求項2に記載の示差走査熱量計。
  4. 前記被測定試料載置部及び基準物質載置部の下部には、ジルコニア製の支柱が形成されていることを特徴とする請求項2又は請求項3のいずれかに記載の示差走査熱量計。
  5. 前記載置板において、前記被測定試料載置部及び基準物質載置部と、前記外周縁部との間には、前記載置部から第一距離で離れる複数の円弧状の第一溝と、前記載置部から第一距離と異なる第二距離で離れる複数の円弧状の第二溝とが形成されていることを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の示差走査熱量計。
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