JP3163677U - 掃除用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】微細・軽量の塵埃だけでなく小粒子状の塵埃でも確実に捕捉できる、掃除用シートを提供する。【解決手段】ベースシート1と払拭シート2とを、該払拭シート2の短辺幅Wを3つに区分する2本の細幅接着部3,3で接着して、前記払拭シート2の短辺方向中央部に位置する中央領域と前記払拭シート2の短辺方向各外側部に位置する外側領域22,22とを設け、前記払拭シート2の中央領域を、長辺方向において複数の矩形形状の小領域21a,21a・・に区画する。且つ該各小領域21aに、隣り合う小領域21a,21aにおいて直交する方向となる多数のスリット23,23・・を形成するとともに、前記払拭シート2の各外側領域22,22を、それぞれ長辺方向に所定小間隔をもって短辺方向に切り込みを入れてなる多数の短冊状細片24,24・・に分割する。この事により、中央領域の各スリット23部分でやや大きな塵埃を捕捉・保持し、外側領域22の短冊状細片24で微小塵埃を捕捉できるようになる。【選択図】図1
Description
本願考案は、手持ち式掃除具のシート取付台に取付けて使用する掃除用シートに関するものである。
この種の掃除用シートは、主として床面の微小な塵埃をふき取るのに使用されるが、従来からシート面により多くの塵埃を捕捉するための各種の工夫が施されている。
例えば、特開平5−25763号公報(特許文献1)や特開平5−56902号公報(特許文献2)のようにシート払拭面に多数の凹凸加工(大凹凸部の中にさらに微小凹凸部がある)を施したもの、特開平11−276401号公報(特許文献3)のように低密度で嵩高の不織布を使用したもの、特開2001−353118号公報(特許文献4)のようにシート面に多数の開口を形成するとともに該開口部周囲に環状の突起を形成したもの、実用新案登録第3152244号公報(特許文献5)のようにシート払拭面の中央領域に多数のスリットを形成したもの、等がある。
ところが、上記特許文献1及び2のものは、掃除用シートの払拭面に大小の凹凸加工を施しただけであるので、該払拭面の表面積は大きくなるものの、例えば重量がある小粒子状の塵埃に対しては捕捉機能が弱く、しかも一度シート払拭面に塵埃を付着させても、該塵埃が脱落し易いという問題がある。
又、上記特許文献3のように、低密度で嵩高の不織布を使用したものでは、繊維間に微細な空間が多くなるので、微小なゴミやホコリ(主として粉末状塵埃)は比較的多量に捕捉し得るものの、微小なものであっても比較的面積(又は体積)のある塵埃(例えば、小粒子状塵埃)は捕捉しにくいという問題がある。
さらに、上記特許文献4のもの(開口部周囲を環状突起にしたもの)では、環状突起内に塵埃の捕捉空間が形成されるので、一旦捕捉空間内に入った塵埃は脱落しにくいものの、環状突起内の捕捉空間に塵埃を侵入させにくく(塵埃捕捉機能ず劣る)、しかもシート払拭面を床面に押し付けると環状突起が簡単にへたってしまい(塵埃捕捉空間が閉じてしまい)、捕捉空間への塵埃捕捉機能が早期になくなってしまうという問題である。
さらにまた、上記特許文献5のように、シート払拭面の中央領域に多数のスリットを形成したものの場合、スリットによって、払拭シートとベースシートとの間に塵埃侵入用の開口部を形成することとなっており、該開口部から払拭シートとベースシートとの間のポケット内に塵埃を侵入・保持し得ることとなっているが、スリットの形成方向が全て同一方向となっているため、シート払拭面を同一方向に動かす場合には、塵埃の捕捉効果は非常に優れたものとなるものの、実際に床面の掃除を行う際には、シート払拭面を同一方向に動かすことはなく、どのような方向に動かすかは使用者によって異なる場合が多い。従って、シート払拭面の動かし方によっては、塵埃の捕捉効果が半減する場合が生ずるおそれがある。
本願考案は、上記した公知の掃除用シートの問題点を改善することを目的としてなされたもので、ホコリや毛髪のような微細・軽量の塵埃は当然ながら比較的大きな小粒子状の塵埃でも確実に捕捉でき、且つ一旦捕捉した塵埃が脱落しにくく、払拭面を動かす方向にかかわらず、塵埃の捕捉効果が低減することのない掃除用シートを提供することを目的としている。
本願考案は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。
本願考案は、手持ち式掃除具のシート取付台の底面(矩形板状)に取り付けて使用する掃除用シートを対象としている。なお、以下に示す各数値は、本願の掃除用シートを理解し易くするためのもので、特に限定するものではない。
この種の手持ち式掃除具のシート取付台の底面(矩形板状)の大きさは、一般に長辺長さが25〜30cm程度で短辺長さが10〜15cm程度の範囲のものが多いが、以下の説明では、シート取付台の底面の大きさを、便宜的に長辺長さが30cm、短辺長さが15cmとしたもので説明する。なお、以下の説明では、掃除具のシート取付台において、長辺方向を左右といい、短辺方向を前後ということがある。
本願考案の掃除用シートは、掃除具のシート取付台の底面全面を被覆し得る面積を有したベースシートの少なくとも片面に矩形の払拭シートを重合させたものである。
ベースシートの材料には、一般に不織布(例えば、流動パラフィンを塗布(あるいは含浸)させないPPエアスルー)が多用されるが、本願では、ベースシートの材料として合成樹脂フィルムを使用してもよい。このベースシートの大きさは、適用される掃除具のシート取付台の長辺長さ(左右長さ)とほぼ同じ左右長さ(例えば、30cm)で該シート取付台の短辺長さ(前後長さ)よりかなり長い前後長さ(例えば、20cm)を有している。即ち、該ベースシートは、シート取付台の底面の面積に加えて、シート取付台の前後各側縁の上面を包み込む延出部をそれぞれ一体に形成したものである。
払拭シートの材料としては、シート表面に塵埃を効率よく捕捉し得るものが採用されるが、特に不織布が好適である。なお、表層側(即ち、床面と接触する側)の払拭シートとして用いるものとしては、流動パラフィンを塗布(あるいは含浸)させた不織布(例えば、PETスパンレース)が好適である。このようにすると、払拭シートに塗布(あるいは含浸)させる流動パラフィンの塗布量(含浸量)を多くできるところから、より細かなホコリ、塵埃を捕捉することができるようになる。ところで、不織布は、極細繊維が絡まったものであるから、その表面に微小な塵埃を捕捉し易いものである。この払拭シートの大きさは、適用される掃除具のシート取付台の底面の大きさとほぼ同等か、あるいは長辺長さがシート取付台と同じ(例えば、30cm)で短辺長さがシート取付台よりやや短かい(例えば、13cm)程度とされ、矩形形状のものとされる。
ベースシートと払拭シートとは、払拭シートの短辺幅を3つに区分する2本の細幅接着部で接着されており、払拭シートの短辺方向中央部に所定幅の1つの中央領域と払拭シートの短辺方向各外側部に所定幅の2つの外側領域とが設けられている。2本の細幅接着部は、払拭シートがベースシートに対して不用意に剥がれないようにするためのものであり、その接着方法としては、熱又は高周波による接着や接着剤による接着等が採用される。
2本の細幅接着部は、払拭シートの長辺方向(左右方向)に向けて平行に接着されている。又、この2本の細幅接着部間の間隔(中央領域となる)は、例えば6〜7cm程度が適当であり、その場合、払拭シートの各外側領域がそれぞれ3〜3.5cmとなる。なお、払拭シートにおける各細幅接着部以外の部分(中央領域及び外側領域)は、ベースシートに対して非接着状態となっている。
払拭シートの中央領域は、長辺方向(左右方向)において複数の矩形形状の小領域に区画されており、該小領域には、隣り合う小領域において直交する方向となる多数のスリットがそれぞれ形成されている。例えば、前記複数の小領域のうち払拭シートの長辺方向(左右方向)の端に位置するものから長辺方向に並ぶものには、短辺方向(前後方向)に平行な多数のスリットおよび長辺方向(左右方向)に平行な多数のスリットが順次形成されている。前記各スリットは、払拭シートとベースシートとの間に塵埃侵入用の開口部を形成するためのものであり、該各スリットの切り込み端縁が開く(撓む)ことによって、その開口部から塵埃を払拭シートとベースシートとの間のポケット内に侵入・保持させ得るようになっている。しかも、上記したように、隣り合う小領域において直交する方向となる多数のスリットを形成したことにより、払拭シートを動かす方向にかかわらず、塵埃の捕捉効果が低減することがなくなる。
他方、払拭シートの各外側領域は、それぞれ長辺方向に所定間隔(例えば、2〜3mm間隔)をもって短辺方向(前後方向)に切り込み(切り込み深さが2.5〜3cm程度)を入れてなる多数の短冊状細片に分割されている。この短冊状細片は、それぞれ単独で撓むことができるようになっている。従って、各短冊状細片からなる払拭シートの各外側領域は、塵埃を接触させ得る(捕捉し得る)表面積が極めて大きくなっている。
また、本願の掃除用シートでは、上記構成の払拭シートをベースシートに対して複数枚(例えば、2〜5枚)重合させたものを採用できる。この場合、表層側(即ち、床面と接触する側)の払拭シートとして用いるものとしては、流動パラフィンを塗布(あるいは含浸)させた不織布(例えば、PETスパンレース)が用いられ、その他の払拭シートとしては、流動パラフィンを塗布(あるいは含浸)させた不織布(例えば、PPエアスルー)が用いられる。表層側(即ち、床面と接触する側)の払拭シートとしては、PETスパンレース以外にも、PE、コットン、ナイロン等を用いる場合もある。このように、払拭シートを複数枚重合させたものでは、各払拭シートの外側領域にある短冊状細片の数が多くなり、塵埃を接触させ得る表面積が一層大きくなる。
また、本願の掃除用シートでは、払拭シートをベースシートの表裏両面に設けることができる。この場合、表裏各側の払拭シートは、それぞれ1枚ずつでもよいし、それぞれ複数枚ずつでもよい。このように、払拭シートをベースシートの表裏両面に設けたものでは、片面の払拭シートが汚れた後、裏返してシート取付台に装着し直すことで、1枚の掃除用シートを2回使用できる。
また、本願の掃除用シートでは、払拭シートの中央領域における複数の小領域に形成している多数のスリットの形状として、直線状のものが採用されている。該スリットは、1本当たり所定長さ(例えば、2〜5cm)のものを所定小間隔(例えば、1〜1.5cm間隔)をもって小領域の全面に散在させるとよい。その場合、前述したように、隣り合う小領域におけるスリットは互いに直交する方向に向けて形成されている。このようにすると、払拭シートを動かす方向にかかわらず、塵埃の捕捉効果が低減することがなくなる。
本願の掃除用シートは、払拭シートが下面側に現れる状態で、掃除具のシート取付台の底面を被覆するようにして取り付ける。このとき、ベースシートの前後各延出部をシート取付台の前後上面に折り返して、その折返し片の一部をシート取付台の上面に係止させておく。このように、掃除用シートの取付状態では、シート取付台の下面側に払拭シートが露出している。
そして、掃除具の柄を持って掃除用シートの底面で床面上を払拭すると、払拭シートの下面側に床面上の塵埃を付着させることができる。そのとき、払拭シートの各中央領域においては、多数の短冊状細片が床面に接触することで該各短冊状細片がそれぞれランダム方向に撓んでバラバラになり、各短冊状細片による塵埃接触表面積が大きくなって該各短冊状細片に多量の微小塵埃(特に、ホコリのような粉末状塵埃)を付着させることができる。また、払拭シートの中央領域においては、該中央領域の下面に微小塵埃を付着させ得るとともに、中央領域における複数の小領域に形成されたスリットが表裏方向に撓んで該各スリットが開口し、そのスリットの開口部から払拭シートとベースシートとの間のポケット内に塵埃(比較的大きな小粒子状塵埃)を侵入させることができる。このように、スリットの開口部から上記ポケット内に侵入した塵埃は、払拭シートとベースシートとの間に挟まれているので、振動や衝撃があっても容易に脱落しない。しかも、隣り合う小領域におけるスリットは互いに直交する方向に向けて形成されているため、払拭シートを動かす方向にかかわらず、塵埃の捕捉効果が低減することがなくなる。
本願考案の掃除用シートには、次のような効果がある。
(1) ベースシートに重合させた払拭シートの中央領域における複数の小領域に、隣り合う小領域におけるスリットが互いに直交する方向となるように多数のスリットをそれぞれ形成しているので、使用時に塵埃を各スリットの開口部から払拭シートとベースシートとの間のポケット部分に侵入させることができ、微小範囲の中で比較的大きな塵埃(小粒子状塵埃)であっても確実に捕捉(保持)できる。しかも、隣り合う小領域におけるスリットは互いに直交する方向に向けて形成されているため、払拭シートを動かす方向にかかわらず、塵埃の捕捉効果が低減することがなくなる。
(2) 払拭シートにおける両外側領域をそれぞれ短冊状細片に分割しているので、各短冊状細片により塵埃付着面積を増大させることができる。従って、払拭シートの両外側領域においては、各短冊状細片による塵埃(ホコリのような粉末状塵埃のほかに毛髪のような軽量繊維を含む)の捕捉能力を増大させることができる。
(3) 払拭シートの中央領域部分(多数のスリットがある小領域)において微小範囲の中でも比較的大きな塵埃(小粒子状塵埃)を捕捉できる一方、払拭シートの両外側領域(多数の短冊状細片に分割されている)において多量の微小塵埃(ホコリのような粉末状塵埃のほかに毛髪のような軽量繊維を含む)を捕捉できるので、単一の掃除用シートであっても大小の各塵埃を同時に捕捉できる。
(4) 払拭シートをベースシートに対して複数枚重合させたものでは、各払拭シートのそれぞれ両外側領域にある短冊状細片の数がさらに多くなり、塵埃捕捉能力が一層良好になる。
(5) 払拭シートをベースシートの表裏両面に設けたものでは、片面が汚れても裏返して再利用でき、1枚の掃除用シートを2回使用できる。
図1〜図6を参照して、本願実施例の掃除用シートを説明する。図1〜図5には、本願の第1実施例を示し、図6には、本願の第2実施例を示している。
なお、本願各実施例の掃除用シートの構成は、上記した「課題を解決するための手段」の項で説明したものと多々重複するが、再度以下に説明する。また、以下に示す各数値は、本願の掃除用シートを理解し易くするためのもので、要旨を変更しない範囲で適宜に変更できるものである。
本願各実施例の掃除用シートSは、図1および図5に示すように、手持ち式の掃除具50のシート取付台51に取り付けて使用するものである。この実施例で使用する掃除具50(図1および図5)は、矩形板状のシート取付台51の上面中央部に柄52を前後・左右に傾動自在に取り付けて構成されている。また、シート取付台51の上面には、シート片の一部を係止するためのスリット状の係止部53(4箇所)が形成されている。
シート取付台51の大きさは、一般に長辺長さが25〜30cm程度で短辺長さが10〜15cm程度の範囲の面積で、厚さが2cm程度のものが多い。そして、以下の説明では、シート取付台51の底面の大きさを長辺長さLが30cmで短辺長さMが15cmとしたもので説明する。なお、以下の説明では、掃除具のシート取付台において、長辺方向を左右といい、短辺方向を前後ということがある。
図1〜図5に示す第1実施例の掃除用シートは、掃除具50のシート取付台51の底面全面を被覆し得る面積を有したベースシート1の表裏両面にそれぞれ1枚ずつの払拭シート2,2を重合させたものである。なお、他の実施例では、払拭シート2はベースシート1の片面のみに重合させたものでもよい。
ベースシート1の材料としては、流動パラフィンを塗布(あるいは含浸)させていない不織布(PPエアスルー)が採用されといる。一方、払拭シート2,2の材料としては、流動パラフィンを塗布(あるいは含浸)させた不織布(例えば、PETスパンレース)が好適である。このようにすると、払拭シート2,2に塗布(あるいは含浸)させる流動パラフィンの塗布量(含浸量)を多くできるところから、より細かなホコリ、塵埃を捕捉することができるようになる。不織布は、極細繊維が絡まったものであるから、その表面に微小な塵埃を捕捉し易いものである。また、ベースシート1および払拭シート2,2の厚さは、1〜2mm程度のものが適当である。なお、ベースシート1は、直接床面に接触させる必要がない(塵埃捕捉機能が必要でない)ので、他の実施例では該ベースシート1として不織布に代えて合成樹脂フィルムを使用してもよい。
ベースシート1の大きさは、図1および図3に示すように、適用される掃除具のシート取付台51の長辺長さ(左右長さ)Lとほぼ同じ長さL(例えば、30cm)で該シート取付台51の短辺長さ(前後長さ)Mよりかなり長い前後長さM1(例えば、26cm)の面積を有している。即ち、該ベースシート1は、シート取付台51の底面の面積に加えて、シート取付台51の前後各側縁の上面を包み込む延出部11,11をそれぞれ一体に形成したものである。
ベースシート1の前後延出部11,11は、図4に鎖線図示(符号11′)するように上側に折り返して、図5に示すように、シート取付台51の前後各側縁部上面を包み込むためのものである。そして、各延出部11,11でシート取付台51の前後各側縁部上面を包み込み、該延出部11,11の一部(各2箇所)をシート取付台51の上面の各係止部53,53に係入させることで、掃除用シートSをシート取付台51に取り付け得るようになっている。
各払拭シート2,2の大きさは、適用される掃除具のシート取付台51の長辺長さLと同じ(例えば、30cm)長辺長さで短辺長さWがシート取付台51の短辺長さM(15cm)よりやや短かい(例えば、13cm)程度のものである。
ベースシート1と各払拭シート2,2とは、該各払拭シート2,2をそれぞれベースシート1の表面各側における前後長さM1の中央部に重合させた状態で、各払拭シート2,2の短辺幅Wを3つに区分する2本の細幅接着部3,3で接着して、各払拭シート2,2の短辺方向中央部に所定幅W1の1つの中央領域21と各払拭シート2,2の短辺方向各外側部にそれぞれ所定幅W2の2つの外側領域22,22を設けている。2本の細幅接着部3,3は、各払拭シート2,2がベースシート1に対して不用意に剥がれないようにするためのものであるが、この実施例では、ベースシート1および各払拭シート2,2が不織布(ベースシート1は合成樹脂フィルムの場合もある)であるので、各細幅接着部3,3を熱又は高周波によって接着させている。なお、各細幅接着部(熱接着部)3,3の各幅Nは、2〜4mm程度が適当である。
この2本の細幅接着部3,3は、各払拭シート2,2の長辺方向(左右方向)に向けて平行に接着されている。また、この2本の細幅接着部3,3間の間隔W1(中央領域21となる)は、例えば、6〜7cm程度が適当であり、その場合、各払拭シート2,2の各外側領域22,22の各幅W2,W2がそれぞれ3〜3.5cmとなる。なお、各払拭シート2,2における各細幅接着部3,3以外の部分(中央領域21および各外側領域22,22)は、ベースシート1に対して非接着状態となっている。
表裏各払拭シート2の各中央領域21は、長辺方向(左右方向)において複数の矩形形状の小領域21a,21a・・に区画されており、該各小領域21aには、隣り合う小領域21a,21aにおいて直交する方向となる多数のスリット23,23・・がそれぞれ形成されている。例えば、前記複数の小領域21a,21a・・のうち各払拭シート2の長辺方向(左右方向)の端に位置するものから長辺方向に並ぶものには、短辺方向(前後方向)に平行な多数のスリット23,23・・および長辺方向(左右方向)に平行な多数のスリット23,23・・が順次形成されている。この各スリット23,23・・は、図1〜図5の第1実施例では、各小領域21aにおいて、短辺方向に平行なものでは所定間隔(例えば、1〜1.5cm間隔)をもって複数列状態(図示例では8列あるいは10列状態)で、長辺方向に平行なものでは所定間隔(例えば、1〜1.5cm間隔)をもって複数列状態(図示例では11列状態)で形成されている。
この各スリット23,23・・は、中央領域21における払拭シート2,2とベースシート1との間に塵埃侵入用の開口部を形成するためのものであって、使用時(床面払拭時)において各スリット23の切り込み端縁が図2および図4に鎖線図示(符号23′)するように開く(撓む)ことによって、図5に示すように、その開口部からかなりの大きさ(例えば、直径が2〜3mm程度の小粒子状)の塵埃P2を払拭シート2とベースシート1との間(ポケット)に侵入・保持させ得るようになっている。しかも、本実施例の場合、隣り合う小領域21a,21aにおけるスリット23,23・・が互いに直交する方向に向けて形成されているため、払拭シート2を動かす方向にかかわらず、塵埃の捕捉効果が低減することがなくなる。
他方、各払拭シート2,2の各外側領域22,22は、それぞれ長辺方向に所定間隔(例えば、2〜3mm間隔)をもって短辺方向に切り込み(切り込み深さが2.5〜3cm程度)を入れてなる多数の短冊状細片24,24・・に分割されている。この短冊状細片24,24・・は、図2および図5に鎖線図示(符号24′)するように、それぞれ単独で撓むことができるようになっている。従って、各短冊状細片24,24・・からなる各払拭シート2,2の各外側領域22,22は、各短冊状細片24,24・・がそれぞれバラバラになることにより、床面上の微小塵埃を接触させ得る(捕捉し得る)表面積が極めて大きくなっている。
第1実施例の掃除用シートSは、図5に示すように、払拭シート2をシート取付台51の底面にあてがった状態でベースシート1の前後各延出部11,11でシート取付台51の前後各側縁部を包み込むようにして取り付けられる。このとき、ベースシートの下面側の払拭シート2は下方に露出しているが、ベースシート1の上面側の払拭シート2はシート取付台51の下面とベースシート1の上面との間に扁平状態で挟まれている。
そして、この掃除用シート付きの掃除具50を使用するには、掃除用シートSの下面を払拭すべき床面に接触させた状態で、柄52を持って左右に押し操作(前進)又は引き操作(後退)することで下面側払拭シート2により床面上を払拭する。
すると、払拭シート2の前後両外側領域22,22においては、各短冊状細片24,24・・がバラバラになった状態で床面に接触するので、各外側領域22,22(各短冊状細片24,24・・)の表面積が極めて大きくなっており、各短冊状細片24,24・・のそれぞれ表面に床面の微小塵埃を多量に付着させることができる(塵埃捕捉量を多くできる)。また、そのとき、各短冊状細片24,24・・は、不織布製(微細繊維が絡まったもの)であるので、ホコリのような微小塵埃P1や毛髪等の軽量繊維P3は、各外側領域22,22において各短冊状細片24,24・・の表面(微細繊維)に絡まった状態で保持されるようになり、その捕捉力はかなり強いものとなる(脱落しにくい)。
他方、払拭シート2の中央領域21においては、該中央領域21も床面に対して前後あるいは左右に摺動するので、中央領域21における小領域21a,21a・・に形成された互いに直交するスリット23,23・・の切り込み端縁が撓んで開口するようになる。特に、この第1実施例のように、複数の小領域21a,21a・・のうち各払拭シート2の長辺方向(左右方向)の端に位置するものから長辺方向に並ぶものに、短辺方向(前後方向)に平行な多数のスリット23,23・・および長辺方向(左右方向)に平行な多数のスリット23,23・・を順次形成しているので、払拭作業時には掃除用シート付きのシート取付台51を、前後あるいは左右方向に移動させたとしても、各スリット23,23・・の選ばれたものが、シート取付台移動方向と直交方向に向き、各スリット23,23・・の選ばれたものの切り込み端縁が撓んで開口し易くなる。そして、選ばれた各スリット23,23・・が開口すると、その開口部から微小範囲の中で比較的大きな塵埃P2(例えば、直径が2〜3mm程度の小粒子状塵埃)が侵入し、該塵埃P2が払拭シート2とベースシート1との間(ポケット)に挟まれた状態で保持される。このように、選ばれた各スリット23,23・・の間に侵入・保持された塵埃P2は、付着しにくい性状のものであったり、比較的大きいものであったり、さらに振動や衝撃があっても脱落することがなく、塵埃捕捉状態が確実となる。しかも、隣り合う小領域21a,21aにおけるスリット23,23・・は互いに直交する方向に向けて形成されているため、払拭シート2を動かす方向にかかわらず、塵埃の捕捉効果が低減することがなくなる。
このように、第1実施例の掃除用シートSでは、単一のもので、払拭シート2の両外側領域22,22(各短冊状細片24)による微小な塵埃P1,P3を多量に捕捉できるとともに、払拭シート2の中央領域21(選ばれた各スリット23,23・・)による比較的大きい塵埃P2も同時に捕捉できる。
また、この第1実施例の掃除用シートSでは、片面が使用により汚れると、該掃除用シートSをシート取付台51から一旦取外し、裏返して再度シート取付台51に取り付けると、新しい払拭シート2が現れる。従って、1枚の掃除用シートSを2回使用できる。
図6に示す第2実施例の掃除用シートSは、1枚のベースシート1の表裏各面にそれぞれ3枚ずつの払拭シート2a,2b,2cを重合させて、それらの合計7枚のシートの2箇所を細幅接着部3,3で接着させている。なお、図6は上記第1実施例の図4相当図である。
この第2実施例(図6図示)の掃除用シートSでも、各細幅接着部3,3は、上記第1実施例(図4図示)と同様に払拭シート2の短辺幅を3つに区分する位置においてそれぞれ合計7枚のシートをまとめて熱接着させている。
また、この第2実施例の掃除用シートSに使用されている各払拭シート(6枚)2a,2b,2cも、第1実施例のものと同様に短辺方向中央部に所定幅(図4のW1)の中央領域21と、短辺方向各外側部にそれぞれ所定幅(図4のW2)の外側領域22,22を設けている。そして、各中央領域21は、長辺方向(左右方向)において複数の矩形形状の小領域21a,21a・・に区画されており、該各小領域21aには、隣り合う小領域21a,21aにおいて直交する方向となる多数のスリット23,23・・がそれぞれ形成されている。例えば、前記複数の小領域21a,21a・・のうち各払拭シート2の長辺方向(左右方向)の端に位置するものから長辺方向に並ぶものには、短辺方向(前後方向)に平行な多数のスリット23,23・・および長辺方向(左右方向)に平行な多数のスリット23,23・・が順次形成されている。また、各外側領域22には、長辺方向に所定小間隔をもって多数の短冊状細片24,24・・が形成されている。なお、この第2実施例の掃除用シートSに使用されている各払拭シート2a,2b,2c(合計6枚)は、それぞれ上記第1実施例の掃除用シートの払拭シートと同じものとされている。また、図6の第2実施例におけるその他の構成は、上記第1実施例のものと同様である。
ここで、ベースシート1および払拭シート2a,2b,2cの材質については、下記表1に示す通りである。
上記したように、払拭シート2a,2b,2cのうち表層側(即ち、床面と接触する側)に位置する払拭シート2cとその他の払拭シート2a,2bとの材質を変えることで、次のような作用効果を期待することができる。
即ち、表層側(即ち、床面と接触する側)の払拭シート2cに用いられる不織布とその他の払拭シート2a,2bに用いられる不織布とを異ならしめたことにより、表層側の払拭シート2cに塗布(あるいは含浸)させる流動パラフィンの塗布量(含浸量)を多くできるところから、より細かなホコリ、塵埃を捕捉することができるようになる。
なお、図6の第2実施例では、払拭シート2をベースシート1の表裏両面に3枚ずつ使用しているが、この各面の払拭シート2の枚数は、それぞれ2〜5枚程度の範囲で適宜に設定できる。また、他の実施例では、ベースシート1の片面側にのみ複数枚の払拭シート2を重合させたものとすることもできる。
この第2実施例の掃除用シートSでは、ベースシート1の表裏両面にそれぞれ複数枚(図6の例では3枚ずつ)の払拭シート2,2・・を重合させているので、各払拭シート2,2・・のそれぞれ外側領域22,22にある各短冊状細片24,24・・の数が多くなり、塵埃を接触させ得る表面積が一層大きくなって塵埃捕捉機能が一層向上する。
なお、図6の第2実施例の掃除用シートSでも、ベースシート1の表裏両面にそれぞれ複数枚(3枚)ずつの払拭シート2,2,2を重合させているので、掃除用シートSの片面が汚れると、該掃除用シートSを裏返してシート取付台51に装着し直すことで2回使用できる。
1はベースシート
2,2a,2b,2cは払拭シート
3は細幅接着部
21は中央領域
21aは小領域
22は外側領域
23はスリット
24は短冊状細片
50は掃除具
51はシート取付台
Sは掃除用シート
Wは短辺幅
W1は中央領域21の幅
W2は外側領域22の幅
2,2a,2b,2cは払拭シート
3は細幅接着部
21は中央領域
21aは小領域
22は外側領域
23はスリット
24は短冊状細片
50は掃除具
51はシート取付台
Sは掃除用シート
Wは短辺幅
W1は中央領域21の幅
W2は外側領域22の幅
Claims (4)
- 掃除具(50)のシート取付台(51)の底面全面を被覆し得る面積を有するベースシート(1)の少なくとも片面に矩形形状の払拭シート(2)を重合させてなる掃除用シートであって、
前記ベースシート(1)と前記払拭シート(2)とを、該払拭シート(2)の短辺幅(W)を3つに区分する2本の細幅接着部(3),(3)で接着して、前記払拭シート(2)の短辺方向中央部に位置する所定幅(W1)の1つの中央領域(21)と前記払拭シート(2)の短辺方向各外側部に位置する所定幅(W2)の2つの外側領域(22),(22)とを設け、
前記払拭シート(2)の中央領域(21)を、長辺方向において複数の矩形形状の小領域(21a),(21a)・・に区画し且つ該各小領域(21a)には、隣り合う小領域(21a),(21a)において直交する方向となる多数のスリット(23),(23)・・を形成するとともに、
前記払拭シート(2)の各外側領域(22),(22)を、それぞれ長辺方向に所定小間隔をもって短辺方向に切り込みを入れてなる多数の短冊状細片(24),(24)・・に分割した
ことを特徴とする掃除用シート。 - 請求項1において、
前記複数の小領域(21a),(21a)・・のうち各払拭シート(2)の長辺方向の端に位置するものから長辺方向に並ぶものには、短辺方向に平行な多数のスリット(23),(23)・・および長辺方向に平行な多数のスリット(23),(23)・・が順次形成されている
ことを特徴とする掃除用シート。 - 請求項1又は2において、
前記払拭シート(2)は、前記ベースシート(1)に対して複数枚重合されている
ことを特徴とする掃除用シート。 - 請求項1から3のいずれか1項において
前記払拭シート(2)は、前記ベースシート(1)の表裏両面に設けられている
ことを特徴とする掃除用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010004917U JP3163677U (ja) | 2010-07-22 | 2010-07-22 | 掃除用シート |
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JP2010004917U JP3163677U (ja) | 2010-07-22 | 2010-07-22 | 掃除用シート |
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JP3163677U true JP3163677U (ja) | 2010-10-28 |
Family
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Family Applications (1)
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Country | Link |
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JP (1) | JP3163677U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012157395A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-23 | Unicharm Corp | 清掃用具および清掃用物品 |
JP2014150965A (ja) * | 2013-02-07 | 2014-08-25 | Uni Charm Corp | 清掃具 |
JP2016043190A (ja) * | 2014-08-26 | 2016-04-04 | 山崎産業株式会社 | 処理材保持ヘッド及び処理具 |
-
2010
- 2010-07-22 JP JP2010004917U patent/JP3163677U/ja not_active Expired - Fee Related
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