JP3163363U - 電子卓上計算機の表示装置 - Google Patents

Abstract

【課題】電子卓上計算機において計算途中で四則演算子の入力操作時に、計算状態の表示を適切に行い、該状態を一目で解るようにし計算ミス等を防止できる表示装置を提供する。【解決手段】電子卓上計算機１は、数値及び演算子を入力する入力手段２，３，４と、該入力手段にて入力された数値を入力された演算子に従って計算する計算手段と、前記入力手段にて入力された数値及び演算子と前記計算手段による計算結果とを表示する表示手段としての液晶表示装置１０を有し、この液晶表示装置はその表示画面上に四則演算子に対応する表示を行う四則演算表示部２０を備え、この四則演算表示部は四則演算子記号が表示画面上に印刷表示されることにより形成されており、入力手段による入力操作に応じて、対応する四則演算子記号が照明表示されるように構成されている。【選択図】図１

Description

本考案は、電子卓上計算機（いわゆる電卓）において、計算途中での演算子キー等の操作状態を確認しながら計算ミスなく計算を行うことができる電子卓上計算機の表示装置に関する。

この種の電子電卓計算機としては、基本的な四則演算を行えるものを始めとし、種々の演算、さらに税額計算などをも行えるもの等、従来から種々の構造をもつものが知られている。

この種の電子卓上計算機は、数値及び演算子を入力する入力手段と、該入力手段にて入力された数値を入力された演算子に従って計算する計算手段と、前記入力手段にて入力された数値及び演算子と前記計算手段による計算結果とを表示するＬＣＤ等からなる表示手段とを有している。

上述したような従来の電子卓上計算機において、計算式にしたがって数値入力、演算子入力を適宜入力することにより計算が行われるが、その際に、入力した数値、演算子を表示手段に順次表示することが一般に行われている。

すなわち、この種従来の電子卓上計算機における表示手段は、たとえば８桁、１０桁、１２裄の数値を表示し得る数値表示部と周囲に形成される演算子表示部とを備え、入力した数値を数値表示部に表示するとともに、演算子キー操作、特に四則演算子キー操作が行われることで該演算子表示部に適宜の演算子記号が表示されるようになっている（例えば特許文献１参照）。

特開平１１−６６０１２号公報（図１、図５）

ところで、上述した従来の電子卓上計算機では、ＬＣＤによる表示装置に対し数値や演算子を計算過程で表示するにあたっては、入力数値の表示を行うとともに、演算子キーが操作されたときに、当該表示部３，４の任意の位置のセグメントが発光し、所要の表示を行うものであった。

しかし、このような構成では、ユーザは、演算子、特に四則演算子の操作の把握にあたって、表示装置１０の表面上に数値の表示とともに、点灯することで表示されるような構成であった。このような構成によれば、液晶表示部のいずれかの個所に四則演算子表示が液晶の点灯で行われるだけであり、その点灯表示によっては、紛らわしく、ユーザは判断しにくく、結果としてユーザにとって計算ミスなどを招くという問題であった。

本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであり、計算途中で四則演算子の入力操作時に、その計算状態の表示を適切に行い、該状態を一目で解るようにし計算ミス等を防止できるようにする電子卓上計算機の表示装置を得ることを目的とする。

このような目的に応えるために本考案に係る電子卓上計算機の表示装置は、数値及び演算子を入力する入力手段と、該入力手段にて入力された数値を入力された演算子に従って計算する計算手段と、前記入力手段にて入力された数値及び演算子と前記計算手段による計算結果とを表示する表示手段とを有する電子卓上計算機において、前記表示手段は、その表示画面上に四則演算子に対応する表示を行う四則演算表示部を備え、前記四則演算表示部は、四則演算子記号が表示手段の表示画面上に印刷表示されることにより形成され、前記入力手段による入力操作に応じて、対応する四則演算子記号が照明表示されるように構成されていることを特徴とする。

以上説明したように本考案に係る電子卓上計算機の表示装置によれば、数値や演算子の入力操作により所要の計算を行う途中において、四則演算子が入力操作されたときに、表示画面上に予め表示されている四則演算表示部のうちの対応する四則演算子記号を照明表示することができるため、ユーザは計算状態、特に「＋」、「−」、「×」、「÷」の計算状態を一目で確認することができ、計算時間を短縮し、また計算忘れなどの計算ミス等を減少させ、適切かつ確実で正確な計算処理を行うことができる。

本考案に係る電子卓上計算機の表示装置の一実施形態を示し、電子卓上計算機の外観を示す概略平面図である。 本考案に係る電子卓上計算機の表示装置を特徴づける四則演算表示部を示す要部拡大図である。

図１および図２は本考案に係る電子卓上計算機の表示装置の一実施形態を示す。
これらの図において、符号１は電子卓上計算機（電卓）であり、全体がほぼ薄型直方体形状を呈する薄板ケースを備え、その上面部の上側にＬＣＤからなる表示装置１０が設けられ、その上側には太陽光等を受光して電力を生じさせる太陽電池７が設けられている。

また、液晶装置１０の下側には、数値キー２や各種の演算子キー３，４等が適宜の配列で配列されたキーボード部５が設けられている。ここで、数値キー２は、「００」、「０」〜「９」のキーからなり、また「＋」、「−」、「×」、「÷」、「＝」、「√」、「税込」、「税抜」、「％」、「Ｍ＋」、「Ｍ−」等の演算子キー３，４、「．」等の小数点キー、「＝」等の計算実行キー、「ＧＴ」キー及びその他この種の電卓に必要な機能を実現するためのキーなどを備えて構成されている。

なお、この種の電子卓上計算機１は、周知の通り、その薄板ケース内に、キーボード部５の数値キー２や演算子キー３，４による入力操作にしたがって、その計算途中や計算結果などを、表示装置２０に表示するための駆動回路や、各キー２，３，４によるスイッチ操作に応じて計算を行うＣＰＵ、さらにＲＡＭなどが設けられている。

さて、本考案によれば、表示装置１０は、その表示画面上に１２桁の数値を表示する数値表示部１２と、「＋」、「−」、「×」、「÷」という四則演算子記号２０ａ〜２０ｄに対応する表示を行う四則演算表示部２０と、「税込」、「税抜」、「％」、「Ｍ＋」、「Ｍ−」等の演算子に対応する演算子表示部１５等を備えている。

そして、前記四則演算表示部２０を、四則演算子記号２０ａ〜２０ｄが、図２に示すように、表示装置２０の表示画面上に印刷表示することにより形成し、前記四則演算子キー３による入力操作に応じて、対応する四則演算子記号２０ａ〜２０ｄが照明表示されるように構成されている。

このような構成によれば、表示装置１０において四則演算子表示部２０の四則演算子記号２０ａ〜２０ｄが常に外部から視認可能に表示されており、 ユーザは四則演算子記号２０ａ〜２０ｄの表示位置を常に確認することが可能となる。そして、計算途中で四則演算子キー３の入力操作時に、その計算状態の表示を適切に行うことが可能で、これにより該状態を一目で解るようにし計算ミス等を防することができる。

すなわち、上述した構成において、該電子卓上計算機１によれば、計算途中で四則演算子キーのいずれかが入力操作されたときに、該操作にしたがって四則演算子表示部２０の当該四則演算子記号２０ａ〜２０ｄのいずれかが照明表示される。
ここで、四則演算子表示部２０の四則演算子記号２０ａ〜２０ｄとしては、白抜きの記号部分が液晶表示装置２０からの光によって照明表示されるように構成されている。
勿論、このような構成に限らず、記号の周りの部分を照明表示するようにしたり、その他適宜の照明表示により、当該記号が使用されたか否かを表示できるとよいものである。

尚、本考案は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、電位卓上計算機１、その表示装置２０を構成する各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。

１ 電子卓上計算機
２ 数値表示部
３ 四則演算子表示部
４ 演算子表示部
５ キーボード部
７ 太陽電池
１０ 表示装置（表示手段）
１２ 数値表示部
２０ 四則演算子表示部
２０ａ〜２０ｄ 四則演算子記号

Claims (1)

1. 数値及び演算子を入力する入力手段と、該入力手段にて入力された数値を入力された演算子に従って計算する計算手段と、前記入力手段にて入力された数値及び演算子と前記計算手段による計算結果を表示する表示手段を有する電子卓上計算機において、該表示手段は、その表示画面上に四則演算子に対応する表示を行う四則演算表示部を備え、前記四則演算表示部は、四則演算子記号が表示手段の表示画面上に印刷表示されることにより形成されており、前記入力手段による入力操作に応じて、対応する四則演算子記号が照明表示されるように構成されていることを特徴とする電子卓上計算機の表示装置。

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