JP3162797B2 - 粘性食品の切断冷凍方法及びその装置 - Google Patents

粘性食品の切断冷凍方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、バター、マーガリン
等の粘性のある食品を切断加工する装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、バター、マーガリン等の粘性の
ある食品を切断加工するに際しては、前加工された粘性
食品をノズル等の吐出口から連続的に吐出し、吐出され
た粘性食品を順次切断加工し、冷凍した後、包装、梱包
される場合が多い。従来は、粘性食品を吐出するノズル
等の吐出口の形状は、4角形等の比較的単純な形状をな
しており、1本の太い柱状に粘性食品を吐出していた。
ところが、最近は需要者の好みが多様化し、例えば、
丸、三角、四角等の断面を有し、且つ、細い形状のもの
が要求されるようになっている。これらの細い棒状の粘
性食品を、1本ずつ吐出して切断することは容易である
が、能率が悪い。そのため、ノズルの吐出口を格子状に
区切り、この区切られた吐出口から多数の細棒状の粘性
食品を同時に吐出して、切断することが試まれている。
しかしながら、切断直後の粘性食品は、互いにくっつき
易く、粘性食品の移送中、特に切断直後に互いにくっつ
いてしまうという問題がある。又、切断後の粘性食品
は、冷凍庫等に入れて冷凍されるが、低温の空気内での
粘性食品の冷凍には、多くの時間を必要としてしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本願発明は、マ
ーガリン等の粘性のある食品を切断して移送する際に、
特に切断直後に、粘性食品同士が互いにくっついてしま
うことを防止すると同時に、切断後の粘性食品を素早く
冷凍することのできる切断冷凍方法とその装置の提供を
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、粘
性食品を連続的に供給して、これを順次切断加工し、切
断加工後の粘性食品を冷凍する方法において、この粘性
食品の切断を冷却槽5中の冷凍用液内にて行うと共に、
切断後の粘性食品をコンベア装置3によって冷凍用液内
にて移動させ、この冷凍用液内にて切断後の粘性食品を
冷凍し、コンベア装置3が冷却槽5の上方に出た時点
で、粘性食品に冷風を吹き付けて、冷却用液を強制的に
吹き飛ばすようにしたことを特徴とする粘性食品の切断
冷凍方法を提供するものである。本願の第2の発明は、
連続的に供給される粘性食品を順次切断加工する切断手
段2と、切断手段によって切断された粘性食品を移送す
る移送手段3と、この切断手段2及び移送手段3の移送
路とが収納される冷却槽5とを備え、この冷却槽5内に
入れられた冷凍用液中にて、上記の切断手段2による粘
性食品の切断と移送手段3による移送とを行うようにし
たものであり、さらに、この移送手段3は、その終端が
冷却槽5から上方に出て、冷風庫6内を通過するもので
あり、冷風庫6は、粘性食品に冷風を吹き付けて、冷却
用液を強制的に吹き飛ばすようにしたことを特徴とする
粘性食品の切断冷凍装置を提供するものである。本願の
第3の発明は、第2の発明に係る粘性食品の切断冷凍装
置にあって、移送手段3の終端にスパイラルフリーザー
8が配位され、このスパイラルフリーザー8が内部に螺
旋を描きながら上昇するスパイラルコンベア82と、冷
凍装置が設けられているものであり、粘性食品が、スパ
イラルコンベア82により移送されつつ摂氏0度以下の
空気により、さらに冷凍されるものであることを特徴と
するものを提供する。本願の第4の発明は、粘性食品を
連続的に供給して、これを順次切断加工し、切断加工後
の粘性食品を冷凍する方法において、この粘性食品の切
断を冷却槽5中の冷凍用液の近辺にて行うと共に、切断
直後の粘性食品を冷凍液内に漬けてコンベア装置3によ
って冷凍用液内を移動させ、この冷凍用液内にて切断後
の粘性食品を冷凍し、コンベア装置3が冷却槽5の上方
に出た時点で、粘性食品に冷風を吹き付けて、冷却用液
を強制的に吹き飛ばすようにしたことを特徴とする粘性
食品の切断冷凍方法を提供するものである。
【0005】
【作用】本願の発明においては、冷凍用液中或いはその
近辺で粘性食品の切断を行うことにより、冷凍用液が粘
性食品の切断面を急速に冷凍状態とし、切断後に粘性食
品同士が再度ひっついてしまうことを防止する。加え
て、冷凍用液内の切断に引き続き、従来の空気を媒体と
する冷凍よりも、冷凍効率のよい冷凍液内にて冷凍を行
うため、切断後の粘性食品を素早く冷凍することのでき
るものである。しかも、冷凍液内から引き上げた後、通
常の冷凍庫内で保管する際にも、粘性食品の少なくとも
表面が既に互いにひっつかない状態で冷凍されているた
め、冷凍庫内でもそのままの状態で保管され得るもので
ある。
【0006】
【実施例】以下図面に基づき本願発明の実施例について
説明する。図1は本願発明の一実施例の側面図である。
【0007】この実施例の粘性食品の切断移送装置は、
マーガリン等の粘性食品aを連続して吐出するノズル1
と、吐出された粘性食品aを切断する切断手段2と、粘
性食品を載置して移送するコンベア装置3と、この切断
手段2とコンベア装置3とを収容する冷却槽5とを備え
てなる。
【0008】ノズル1には、粘性食品aを連続的に押し
出す押出機(図示せず)がパイプ等の適宜移送経路(図
示せず)を介して接続されている。この押出機には、例
えば、本願発明者の発明に係る実公昭63−27571
号公報記載の成形装置等、ノズル1へ粘性食品を供給す
る適宜装置を用いることができる。尚、押出機に代え、
適宜粘性食品aを吐出できるものであれば良く、自由に
変更可能である。
【0009】このノズル1の先端の吐出口11の開口形
状は自由に設定すればよいが、この実施例では、粘性食
品をペンシル状に加工するため、図2に示すような円形
状の多数の開口を有する格子を配し、円柱形状に、予め
粘性食品を切断して吐出させる。尚、ノズル1の吐出口
11の形状は、断面4角形、3角形、楕円等、自由に変
更可能であり、適宜変更することができる。このノズル
1は、垂直に下方に向けて形成されているが、垂直方向
から水平方向へ略90度曲げられることにより水平方向
に粘性食品を吐出するようにしてもよく、或いは、当初
から水平方向に移送して水平方向に吐出するようにする
等、その全体形状は適宜変更し得る。
【0010】切断手段2は、粘性食品aを上下方向に切
断する刃物21と、この刃物を摺動させるためのエアシ
リンダ22とを有する。この実施例では、刃物21とし
てピアノ線を用い、このピアノ線を吐出口11の直下で
左右に摺動させることにより、吐出した粘性食品を切断
するようにしている。このピアノ線は、常温でもよいが
加熱しておくこともできる。
【0011】さらに詳しくは、切断手段2は、図2に示
すように、フレーム23によって3本の刃物21を平行
に支持する。そして、エアシリンダ(図2においては図
示せず)によりフレーム23を摺動させることにより、
3本の刃物21を同時に摺動させる。この摺動幅は、ノ
ズル1の吐出口11としての円形の開口、2つ分とされ
ており、1回の摺動により、1本の刃物21が2段の円
形の開口から吐出する粘性食品を切断し、3本の刃物2
1で、計6段の円形の開口から吐出する粘性食品を同時
に切断する。図中24は、刃物21の過移動を防止する
ためのストッパーを示し、このストッパー24は、ノズ
ル1の端面から突出形成され、刃物21が過移動した場
合に刃物と接触してこれを停止させるものである。尚、
ピアノ線以外にも、金属或いはセラミック製等の適宜素
材からなる板状の刃物を用いてもよい。又、切断手段と
して、刃物以外の超音波切断装置等の他の切断手段を用
いてもよい。
【0012】コンベア装置3は、この実施例では、始端
がノズル1の下方に配設され、その位置から水平に延ば
されて、終端寄りで上方に傾斜している移送路を備えた
コンベアにより構成されている。このコンベア装置3
は、ノズル1の吐出口から吐出され、切断手段2により
切断された粘性食品aを略水平に移送した後、上昇させ
るもので、ネットを移送面とするネットコンベアを採用
する。粘性食品aは、移送面に載置され、一定速度(ノ
ズル1の吐出速度と略等しいか若干速い速度が好まし
い)で移送される。このネットの張設方法は自由である
が、例えば、左右2本のチェーンや可撓性のあるガイド
等の間にネットを掛け渡すようにすればよい。このよう
なネットコンベアとすることにより、冷却槽5の上方に
出た時点で、粘性食品に付着した冷凍用液を素早く落下
させることができるものであり、必要に応じて、エアノ
ズルから冷風を吹き付けて、冷凍用液を強制的に吹き飛
ばすようにすることもできる。尚、ネットに替えて、ベ
ルトやプレート等を採用する等、移送面の形態は適宜変
更可能であり、又、単一のコンベアではなく、複数のコ
ンベアでコンベア装置全体を構成するようにしてもよ
い。又、バケットコンベア等の移送面が連続していない
コンベアに変更して実施することもできる。
【0013】この切断手段2とコンベア装置3とは、底
面と前後左右壁とを備えた一つの冷却槽5内に収納され
ており、コンベア装置3の終端のみが冷却槽5から突出
した状態に配位されている。この冷却槽5内には、流体
供給ノズル4が配位され、この流体供給ノズル4から摂
氏0度以下の冷凍用液を流出させ、冷却槽5の上端付近
まで流体を満たして、排出管41からオーバーフローに
より排出させ、冷却槽5内の冷凍用液量を一定に保よう
にしている。排出された冷凍用液は、貯溜槽42を介し
てポンプ44により循環させられ、流体供給ノズル4か
ら冷却槽5内に戻される。この貯溜槽42には、冷却装
置43が配位され、循環する冷凍用液を順次冷却して、
冷凍用液の温度の上昇を防止している。この冷凍用液
は、この実施例では−20〜−30℃程度に冷却してい
るが、摂氏0度以下の適宜温度に設定すればよい。供給
する流体としては、アルコールの他、消毒液や水を採用
することができるが、アルコールを用いると、冷却と同
時に移送面の消毒を同時に行うことができ、又、0℃以
下でも固化しないため冷凍性が良く、有利である。
【0014】冷却槽5は、断熱材等で被覆して外部の温
度の影響を受けにくくすることが好ましく、又、冷却槽
5に天板を設けて、上方からの温度の上昇を防止するよ
うにすることも好ましく、さらに又、冷却装置を設け
て、槽内の冷凍用液を冷却するようにしてもよい。尚、
流体供給ノズル4は、切断手段2の後方から前方に向け
て冷凍用液を吐出させるようにしているが、冷却槽3内
のコンベア装置3の移送面の全体に満遍なく流体を吐出
し得るように配位してもよい。吐出の方向も自由であ
り、移送面の移送方向に沿わすものに限らず、移送方向
を横切るように吐出させてもよい。但し、粘性食品が小
さい場合や、その比重が小さい場合、移送面の移送方向
に沿うように、冷凍用液を流す方が、粘性食品は良好に
移送され得る。又、ノズル1の吐出口、即ち切断手段2
による切断が行われる位置に、集中して吐出させるよう
にしてもよく、これにより、切断に際して、より確実に
粘性食品同士の付着を防止できるようにすることも好ま
しい。
【0015】ここで、この装置による粘性食品の切断冷
凍方法につてい説明しておくと、まず、冷却槽5に流体
供給ノズル4から冷凍用液が吐出され、槽内を満たす。
この状態で、粘性食品が、ノズル1から吐出される。こ
の際、この実施例では、吐出口11の開口として、図2
に示すような円形状の多数の開口を有する格子状のもの
としているため、粘性食品は、多数の円柱形状に切断し
て吐出される。そして、切断手段2により、適宜長さ
に、これらの多数の円柱形状の粘性食品は、切断され
る。そして、切断された粘性食品は、コンベア装置3に
より移送され、次の工程に送られる。この切断と移送
は、何れも、アルコールにより満たされた冷却槽5内に
て行われるため、粘性食品間にアルコールが入り込み、
切断された粘性食品同士が付着してしまうことを防止で
きる。しかも、このアルコールの作用により、粘性食品
も冷却され、少なくともその表面が冷凍状態となり、そ
の粘度が低下するこことにより、切断面の再付着がより
一層確実防止できる。コンベア装置3の終端には、包装
等の次工程に続く包装用コンベア(図示せず)等を接続
するようにし、包装後に冷凍庫に入れても良く、或い
は、適宜容器内に収納して冷凍庫内に収納するようにし
ても良い。
【0016】このように、本願発明では、切断時のみな
らず、これに続く移送も冷凍用液内で行われるため、こ
の移送時に粘性食品の少なくとも表面が冷凍される。従
って、そのまま包装して、冷凍された粘性食品として出
荷することもでき、或いは、冷凍庫に入れて保存するに
しても、冷凍中に切断した粘性食品同士が付着した状態
で冷凍されてしまうということをない。尚、冷却槽5の
大きさは、冷凍用液の温度や移送速度に応じて適宜変更
できるが、移送の際に少なくとも粘性食品の表面が冷凍
される程度の大きさとする。
【0017】図3は、コンベア装置3の終端についてよ
り望ましい実施例を示すもので、このコンベア装置3の
終端は、冷却槽5から出た後、水平に粘性食品を移送す
るように、終端水平部分31が形成されている。この終
端水平部分31は、冷風庫6内を通過しており、この冷
風庫6は、冷凍機(図示せず)からファンにて送られる
冷風を、上部の採り入れ部61より吸入して、その下方
に配位された終端水平部分31に吹き付けるものであ
る。これにより、粘性食品に付着している冷凍用液を吹
き飛ばしてしまうようにしたものであるが、単なる冷風
に代えて、液化窒素等を用い、極めて低温に急冷しても
よい。又、冷風庫6から冷却槽5にかけて、カバー62
を設けることにより、冷風庫6及び冷却槽5内を外気よ
り遮断しておくことが、熱効率上好ましい。又、この実
施例では、排出管41をコンベア装置3の終端側に配位
し、始端側に配位した流体供給ノズル4(図3において
は図示せず)から吐出した冷凍用液を、コンベア装置3
の移送方向と同一方向に流して終端側の排出管41にて
排出するようにしている。
【0018】尚、このコンベア装置3の駆動源32は、
終端水平部分31の下方に配位すると、場所を取らず有
利である。又、終端水平部分31の端部には、適宜の容
器、例えば、段ボール箱71に合成樹脂製袋72を挿入
したもの等を配位しておき、粘性食品をこの中に入れ
て、出荷或いは冷凍庫での保存を行う。
【0019】図4は、コンベア装置3から排出された粘
性食品を、連続してさらに冷凍を行う場合の例を示した
もので、コンベア装置3の終端には、スパイラルフリー
ザー8の搬入用コンベア81が配位されている。粘性食
品は、コンベア装置3の終端から搬入用コンベア81に
乗り移り、スパイラルフリーザー8内を移送中に、さら
なる冷凍がなされる。このスパイラルフリーザー8は、
内部に螺旋を描きながら上昇するスパイラルコンベア8
2と、冷凍装置(図示ぜず)が設けられているもので、
粘性食品は、スパイラルコンベア82により移送されつ
つ摂氏0度以下の空気により、さらに冷凍されるもので
ある。
【0020】図5は、コンベア装置3の改良例を示した
もので、このコンベア装置3は、複数のコンベアが上下
方向に多段に配位されているもので、この例では、第1
乃至第3のコンベア3a、3b、3cを有する。粘性食
品は、冷却槽5の冷凍用液内にて、第1乃至第3のコン
ベア3a、3b、3cに乗り移りながら移送されること
によって、より内部までも冷凍されるものである。尚、
冷凍用液の循環手段と冷却手段は図示していないが、図
1と同様に設けることができる。又、例えば、冷却槽5
中に適宜本数の冷凍用管を配位して、その内部にブライ
ン水を通して、冷却槽5中の冷凍用液を直接冷却するこ
とも可能であり、このように冷却槽5内に冷却手段を直
接設ければ、冷凍用液の冷凍効率はさらに上昇するもの
であり、場合によっては冷凍用液の循環を行わずに実施
することもできる。
【0021】図6は、ノズル1と切断手段2との他の実
施例を示すもので、サイコロ状に粘性食品を切断して、
冷凍するものである。まず、ノズル1は、水平に配位さ
れており、その吐出口には、4角形の多数の開口を有す
る格子を配し、多数の角柱形状に、予め粘性食品を切断
して吐出させるように構成されている。切断手段2は、
多数のステンレス等の金属板状の刃物121を多数(こ
の実施例では6枚)移送方向を横切る方向に配位したも
ので、この刃物121を下方に移動させることにより、
複数の角柱形状に切断された状態で吐出される粘性食品
を、多数のサイコロ状のものに切断するものである。こ
の刃物121の移動手段122は、エアシリンダ等、適
宜の駆動源を採用すればよいが、この実施例では、電動
機(図示せず)を駆動源として採用し、その回転力をカ
ムやクランク等によって伝達し、より複雑な動きを行う
ようにしている。即ち、図6に示すように、上部の初期
位置から斜め下前方に降下する動きにより粘性食品の
送り速さに追従しつつ切断し、斜め上前方に上昇する動
きにより粘性食品の送り速さに追従しつつ刃物を上に
上げ、斜め上後方に上昇する動きにより刃物をさらに
上昇させ、水平な後方への動きにより刃物を初期位置
に戻すようにしている。そして、このような動きを可能
にする移動手段122は、冷却槽5より上部に配位し
て、ロッド123のみを下方に延ばして冷凍用液内に入
れ、その下端に刃物121を取りつけて、ロッド123
と刃物121刃物とが上記の動きをなすようにしてい
る。このように、複雑な構成部分等、低温の冷凍用液内
に配位することに支障が生ずるものは、冷却槽5外に配
位しておくことが好ましい。尚、この刃物121の枚数
は自由であり、1枚の刃物として実施し、他方、ノズル
についても格子を採用せずに、1本の大きな角柱状に粘
性食品を吐出して、1枚の刃物によって、直方体形状の
塊に切断するようにしてもよい。
【0022】さらに、上記の各実施例においては、切断
手段の切断を冷凍用液中にて行ったが、その切断を冷凍
用液外にて行うことも可能である。この方法は、上記各
実施例において、冷凍用液の液面を若干低下させること
のみで実施可能であり、或いは、液面の高さはそのまま
にして、ノズル1及び切断手段2の位置を若干高くする
ことにより実施可能である。この場合、ノズル1が冷凍
用液に漬からないため、その温度が幾分高くなり、粘性
食品の粘度が比較的高い状態で切断されることとなる
が、切断直後に粘性食品を冷凍用液で急冷することによ
り、その再付着は防止できる。尚、ノズル1を冷却用の
ジャケット等で包むことにより、ノズル1の温度を下げ
ておいてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上本願の第1の発明は、マーガリン等
の粘性のある食品を切断して移送する際に、切断直後の
粘性食品同士が互いにくっついてしまうことを防止でき
ると同時に、切断後の粘性食品を素早く冷凍することの
できる切断冷凍方法を提供することができたものであ
る。しかも、切断を冷凍用液内で行うため、粘度の低下
した状態で粘性食品が吐出されることにより良好な切断
が可能となったものである。さらに、コンベア装置が冷
却槽の上方に出た時点で、粘性食品に冷風を吹き付け
て、冷却用液を強制的に吹き飛ばすようにしたものであ
り、冷却用液を素早く吹き飛ばすことができるものであ
る。又、本願の第2の発明は、マーガリン等の粘性のあ
る食品を良好に切断することができ、しかも、切断直後
の粘性食品同士が互いにくっついてしまうことを防止で
きると同時に、切断後の粘性食品を素早く冷凍する、し
かも、コンベア装置が冷却槽の上方に出た時点で、冷却
用液を素早く吹き飛ばすことができる切断冷凍装置を提
供することができたものである。本願の第3の発明は、
上記の効果に加えて、コンベア装置から排出された粘性
食品を連続してさらに冷凍することができる切断冷凍装
置を提供することができたものである。又、本願の第4
の発明は、マーガリン等の粘性のある食品を切断して移
送する際に、切断直後の粘性食品同士が互いにくっつい
てしまうことを防止できると同時に、切断後の粘性食品
を素早く冷凍することのできる切断冷凍方法を提供する
ことができたものである。さらに、コンベア装置が冷却
槽の上方に出た時点で、粘性食品に冷風を吹き付けて、
冷却用液を強制的に吹き飛ばすようにしたものであり、
冷却用液を素早く吹き飛ばすことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例の側面図である。
【図2】同実施例のノズルの吐出口の正面図である。
【図3】他の実施例の側面図である。
【図4】さらに他の実施例の側面図である。
【図5】さらに他の実施例の側面図である。
【図6】さらに他の実施例の側面図である。
【符号の説明】
1…ノズル、2…切断手段、3…コンベア装置、4…流
体供給ノズル、5…冷却槽。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘性食品を連続的に供給して、これを順次
    切断加工し、切断加工後の粘性食品を冷凍する方法にお
    いて、 この粘性食品の切断を冷却槽(5) 中の冷凍用液内にて行
    うと共に、切断後の粘性食品をコンベア装置(3) によっ
    て冷凍用液内にて移動させ、この冷凍用液内にて切断後
    の粘性食品を冷凍し、コンベア装置(3) が冷却槽(5) の
    上方に出た時点で、粘性食品に冷風を吹き付けて、冷却
    用液を強制的に吹き飛ばすようにしたことを特徴とする
    粘性食品の切断冷凍方法。
  2. 【請求項2】連続的に供給される粘性食品を順次切断加
    工する切断手段(2) と、切断手段によって切断された粘
    性食品を移送する移送手段(3) と、この切断手段(2) 及
    び移送手段(3) の移送路とが収納される冷却槽(5) とを
    備え、この冷却槽(5) 内に入れられた冷凍用液中にて、
    上記の切断手段(2) による粘性食品の切断と移送手段
    (3) による移送とを行うようにしたものであり、 さらに、この移送手段(3) は、その終端が冷却槽(5) か
    ら上方に出て、冷風庫(6) 内を通過するものであり、 冷風庫(6) は、粘性食品に冷風を吹き付けて、冷却用液
    を強制的に吹き飛ばすようにしたことを特徴とする粘性
    食品の切断冷凍装置。
  3. 【請求項3】移送手段(3) の終端にスパイラルフリーザ
    ー(8) が配位され、このスパイラルフリーザー(8) が内
    部に螺旋を描きながら上昇するスパイラルコンベア(82)
    と、冷凍装置が設けられているものであり、粘性食品
    が、スパイラルコンベア(82)により移送されつつ摂氏0
    度以下の空気により、さらに冷凍されるものであること
    を特徴とする請求項2記載の粘性食品の切断冷凍装置。
  4. 【請求項4】粘性食品を連続的に供給して、これを順次
    切断加工し、切断加工後の粘性食品を冷凍する方法にお
    いて、 この粘性食品の切断を冷却槽(5) 中の冷凍用液の近辺に
    て行うと共に、切断直後の粘性食品を冷凍液内に漬けて
    コンベア装置(3) によって冷凍用液内を移動させ、この
    冷凍用液内にて切断後の粘性食品を冷凍し、コンベア装
    置(3) が冷却槽(5) の上方に出た時点で、粘性食品に冷
    風を吹き付けて、冷却用液を強制的に吹き飛ばすように
    したことを特徴とする粘性食品の切断冷凍方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102524890B1 (ko) * 2017-12-18 2023-04-25 프랙스에어 테크놀로지, 인코포레이티드 이산화탄소 스노우 블록의 자동 충전, 투입 및 분배 방법

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