JP3162764B2 - クレーンのクラッチレバー装置 - Google Patents

クレーンのクラッチレバー装置

Info

Publication number
JP3162764B2
JP3162764B2 JP30502391A JP30502391A JP3162764B2 JP 3162764 B2 JP3162764 B2 JP 3162764B2 JP 30502391 A JP30502391 A JP 30502391A JP 30502391 A JP30502391 A JP 30502391A JP 3162764 B2 JP3162764 B2 JP 3162764B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lever
diameter portion
clutch
groove
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30502391A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05141442A (ja
Inventor
志乃夫 鎌田
昭一 関野
守 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP30502391A priority Critical patent/JP3162764B2/ja
Publication of JPH05141442A publication Critical patent/JPH05141442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3162764B2 publication Critical patent/JP3162764B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クレーンに用いられる
クラッチレバー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】単一の油圧モータで2つの巻上ドラムを
駆動し、これにより吊荷の巻上げ,巻下げを行う自走式
クレーンにおいては、各ドラムにクラッチが設けられる
とともに、油圧モータの制御用レバーと、荷をフリーフ
ォールさせるために上記クラッチをオン・オフするクラ
ッチレバー装置が設けられている。図10(a)はその
自走式クレーンに設けられた従来のレバー装置を示して
いる。レバースタンド50には、巻上油圧モータの制御
レバー51,一対のクラッチレバー52,53,ブーム
駆動用油圧モータの制御レバー54および旋回用油圧モ
ータの制御レバー55がそれぞれ配置されている。レバ
ースタンド50の上面には、クラッチレバー52,53
をそれぞれ案内する鍵溝56,57が穿設され、この溝
56,57は、図10(b)に示すようにレバー操作用
溝56a,57aとレバーロック用溝56b,57bと
から構成される。ここで図示はしないが、クラッチレバ
ー52,53には、これらをレバー操作用溝56a,5
7aに沿ってフルストロークしたとき(クラッチオンの
状態)に、レバーロック用溝56b,57bに自動的に
入り込みデテントされるばね手段が設けられている。ま
た58,59は、レバーロック用溝56b,57bから
のクラッチレバー52,53の抜け出しを防止するため
のストッパである。
【0003】一般にクレーン作業を行う場合には、クラ
ッチレバー52は主巻用として、クラッチレバー53は
補巻用として使用される。そしてこれらのクラッチレバ
ー52,53により主巻フック、補巻フックの巻上げ,
巻下げを行うには、クラッチレバー52,53をフルス
トローク操作してレバーロック用溝56b,57b内で
デテントさせた後(このときクラッチがオンする)、ス
トッパ58,59を突出させてその抜け出しを防止し、
この状態で巻上油圧モータの制御レバー51を操作して
主巻フック、補巻フックの巻上制御を行う。
【0004】一方、この種の自走式クレーンは、クレー
ンのみならずクラムシェルとしても使用される。この場
合、クラッチレバー52はバケットの開閉動作用として
使用され、クラッチレバー53はバケットの巻上げ、巻
下げ用として使用される。このバケットの開閉動作ある
いはバケットの巻上げ、巻下げ動作を行うには、巻上油
圧モータの制御レバー51を巻上げ側あるいは巻下げ側
に入れておき、クラッチレバー52,53をハーフスト
ローク操作あるいはフルストローク操作したり、または
その組合せ操作を行う。なお、このとき上記ストッパ5
8,59は退避させておく。ここで、例えばクラッチレ
バー52をフルストロークしてバケットの閉じ動作を行
う場合、仮りにバケットが岩石等にひっかかって閉じ動
作が停止すると、開閉ロープが引っ張られてクレーン本
体が前方に傾く。このときクラッチレバー52を中立位
置に戻せばこの状態は解除されるが、フルストロークし
た場合にはクラッチレバー52がレバーロック用溝56
bに入ってしまうので、咄嗟に中立位置に戻すことがで
きない。したがってクラムシェル作業を行う場合には、
クラッチレバー52,53をフルストローク操作しても
レバーロック用溝56b,57bに入らないようにする
必要がある。
【0005】そこで、図11に示すように、ストッパ位
置(図11(a))と解除位置(図11(b))とに切
換可能なプレート61,62を、レバーロック用溝56
b,57bを塞ぐようにボルト63で取付けるようにし
たものが知られている。このプレート61,62によ
り、クラッチレバー52,53をフルストローク操作し
てもレバーロック用溝56b,57b内に入ることがな
いので、巻上油圧モータの制御レバー51を巻上げ側あ
るいは巻下げ側に入れておき、クラッチレバー52,5
3のハーフストローク操作あるいはフルストローク操作
またはその組合せ操作によりバケットの制御を自由に行
うことができる。また咄嗟の場合にはクラッチレバー5
2,53を前方に倒すだけで簡単にそれぞれのクラッチ
レバー52,53をオフ位置に操作できるので、クラム
シェル作業を安全に行うことができる。なお、クレーン
作業時には、プレート61,62を図11(b)に示す
解除位置に切換えて作業を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなプレート61,62を用いた場合には、クレーン
作業状態(図11(b))からクラムシェル作業状態
(図11(a))への切換え、あるいはその逆の切換え
を行う際に、ボルト63を外してからプレートの向きを
変えて再びボルト63を装着するといった作業を2回行
う必要があり、その切換作業が面倒である。また従来の
構成では、必ずレバースタンドが必要となるため、コス
トアップを招来する。
【0007】本発明の目的は、クレーン作業状態とクラ
ムシェル作業状態とを簡単に切換えることができ、かつ
レバースタンドを廃止したクレーンのクラッチレバー装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応づけて説明すると、本発明に係るクレーンのクラッチ
レバー装置は、クラッチをオン・オフするための第1の
レバー11,12と、第1のレバー11,12に伸縮可
能に嵌合される嵌合部、その嵌合部に連結される大径部
13aおよび大径部13aに連結される小径部13bを
有し、第1のレバー11,12を介してクラッチをオン
・オフさせるオン位置,オフ位置に回動操作可能な第2
のレバー13と、第2のレバー13を伸長方向に付勢す
る付勢手段15と、収縮状態にある第2のレバー13の
小径部13bの移動を案内し大径部13aの径よりも幅
の狭いレバー操作用溝21a、およびこのレバー操作用
溝21aと連通し大径部13aの径よりも幅の広いレバ
ーロック用溝21bが形成されたブラケット20と、レ
バー操作用溝21aの幅よりも径が大きくかつレバーロ
ック用溝21bよりも径が小さい円筒体から成り、小径
部13bに外挿され、大径部13aに接続される位置と
大径部13aから離れた位置とに切換可能なロック部材
17と、第2のレバー13の収縮状態で、第2のレバー
13を第1のレバー11,12に係合せしめることで第
2のレバー13を収縮状態で固定する状態と、この固定
を解除する状態とを切換える切換手段12b,13e,
42(図2)とを備え、第2のレバー13がオフ位置か
らオン位置に回動操作されると、小径部13bがレバー
操作用溝21aからレバーロック用溝21bに達し、こ
のとき切換手段12b,13e,42による固定が解除
された状態においては第2のレバー13が伸張して大径
部13aがレバーロック用溝21bに挿通されるよう構
成し、これにより上記問題点を解決する。また特に請求
項2の発明は、付勢手段15の付勢力を調節する調節機
構を更に備えたものである。さらに請求項3の発明は、
第1のレバー11,12に対する第2のレバー13の周
方向の回転を阻止する回転阻止機構を更に備えたもので
ある。
【0009】
【作用】第2のレバー13がオフ位置にあるときには、
小径部13bがレバー操作用溝21a内に挿入されてい
る。すなわちレバー操作用溝21aの幅は大径部13a
の径より小さいから、第2のレバー13が付勢手段15
から伸長方向の付勢力を受けても大径部13aがレバー
操作用溝21a溝に挿入されず、第2のレバー13は収
縮状態を保持する。この状態で第2のレバー13をオン
位置に回動操作すると、小径部13bがレバー操作用溝
21aからレバーロック用溝21bに達する。レバーロ
ック用溝21bの幅は大径部13aの径より大きいか
ら、切換機構12b,13e,42により上記固定が解
除されている場合には、上記付勢手段15の付勢力によ
り第2のレバー13は伸長し、大径部13aがレバーロ
ック用溝21bに挿入される。この状態では、第2のレ
バー13をオフ位置方向に操作しようとしても、大径部
13aがレバー操作用溝21aに入らないので操作不能
である。また第2のレバー13を押し込んで収縮状態と
すれば、大径部13aがレバーロック用溝21bから退
避して小径部13bが挿入されるのるので、オフ位置へ
の操作が可能となる。さらに、第2のレバー13がオン
位置にあるときに上記ロック部材17を大径部13aに
接続される状態に切換えれば、第2のレバー13が伸長
状態にあるときは勿論、これを収縮させてもロック部材
17によりオフ位置への回動が阻止される。さらにま
た、切換機構12b,13e,42により第2のレバー
13を収縮状態で固定すれば、これをオン位置へ操作し
てもロックされることがなく、容易にオフ位置に操作す
ることができる。また特に請求項2の発明では、付勢手
段15の付勢力、すなわち第2のレバー13をオン位置
からオフ位置に駆動する際に第2のレバー13を収縮さ
せるのに必要な力を調節することができる。さらに請求
項3の発明では、回転阻止機構が設けられているので、
第2のレバー13が不所望に回転することが防止でき
る。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0011】
【実施例】図1〜図9により本発明の一実施例を説明す
る。図1は本発明に係るクレーンのクラッチレバー装置
の側面断面図、図2はその一部分を拡大して示す断面
図、図3は図1のIII−III線断面図である。1は不図示
のクラッチのオン・オフ切換用油圧モータを操作するた
めの操作弁であり、床面に設置され、クラッチレバー1
0を所定の操作位置で保持するデテントロック装置1a
を有する。クラッチレバー10は、3つのレバー11,
12,13から主として構成されている。レバー11
は、操作弁1に回動可能に取付けられた基部11aと、
その上部に形成されたねじ部11bと、ねじ部11bの
上部に形成された摺動部11cとから成り、このレバー
11の回動により上記操作弁1が操作される。すなわち
図1の位置では操作弁1がクラッチをオフする位置に操
作され、図5の位置ではクラッチをオンする位置に操作
される。
【0012】円筒状のレバー12はその下部にねじ部1
2aを有し、上記レバー11の摺動部11cがレバー1
2内に挿通された状態でねじ部12aがねじ部11bに
螺合されている。レバー13は、中空状の大径部13a
と、その上部に一体に形成された小径部13bと、更に
その上部に形成された操作部13cとから成り、大径部
13aは、上記レバー12の内部に挿入されるととも
に、ベアリング14を介して上記レバー11の摺動部1
1c上を上下方向に摺動可能とされる。すなわちレバー
13は、レバー12に対して伸縮可能となっている。ま
たレバー12の内部には図示の如くばね15が設けら
れ、その付勢力によりレバー13は上方、つまりレバー
12に対して伸長する方向に付勢されている。その付勢
力は、ねじ部11bとねじ部12aの螺合量を変えるこ
とにより調節可能である。なお操作部13cの上端部に
は操作用のグリップ16が取付けられている。
【0013】さらに図2に示すように、レバー12の周
面には、180度間隔で一対のねじ孔12bが形成され
るとともに、レバー13の大径部13aの外周面には1
80度間隔で一対の軸方向の溝13dが形成されてお
り、各溝13dの上部にねじ孔13eがそれぞれ設けら
れている。そして、レバー12の一方のねじ孔12bに
ボルト41を螺合してその先端部を大径部13aの一方
の溝13dに挿入することにより、レバー13のレバー
12に対する周方向への回転が阻止される。なお、溝1
3dが軸方向に延在しているのでレバー13の伸縮には
何ら影響はない。またこの回転止めを行うと、ねじ孔1
2bとねじ孔13eの位相が合致するので、図9に示す
位置までレバー13を収縮させればねじ孔12b,13
eが一直線状に延在する状態となる。この状態で他方の
ねじ孔12bに予め螺合されたボルト42を螺進させれ
ばその先端がねじ孔13eに螺合され、これによりレバ
ー13をレバー12に対して収縮された状態で固定する
ことができる。
【0014】17はレバー13の小径部13bに回転可
能にかつ軸方向に摺動可能に外挿された円柱状のロック
部材であり、このロック部材17は、その上端とナット
19との間に介装されたばね18により下方に付勢され
ている。ロック部材17には、下端部に長短2つの切欠
き17a,17b(17bは図3参照)が形成されてお
り、これらの切欠き17a,17bが小径部13bの外
周面に突設された突起部13Aと係合可能とされる。図
1では突起部13Aが短い切欠き17aと係合する状態
を示し、この場合には、ロック部材17の下方への移動
が突起部13Aにより規制され、ロック部材17はばね
18の付勢力を受けつつ図示の位置で保持される。一
方、ロック部材17を回転させて長い切欠き17bを上
記突起部13Aの位置に合わせると、図7に示すように
ロック部材17は、ばね18の付勢力によりレバー13
の大径部13aに接続される位置まで下降する。ロック
部材17の径は、大径部13aの径と略同一とされる。
以上のように構成されたクラッチレバー10は、図3に
示すように2本設けられている。
【0015】20は床面に固着されたブラケットであ
り、その上板22に設けられた案内溝21を上記レバー
13が貫通している。案内溝21は、図4の平面図に示
すように、小幅のレバー操作用21aと、その一端に連
通された大幅のレバーロック用溝21bとから成り、レ
バー操作用21aの幅は上記レバー13の小径部13b
の径より大きく、かつ大径部13aの径より小さくさ
れ、一方、レバーロック用溝21bの幅は、上記大径部
13aの径よりも若干大きめとされている。
【0016】このブラケット20の案内溝21によりレ
バー13は、図1に示すオフ位置と、図5に示すオン位
置との間で回動操作可能とされるが、上述したように大
径部13aの径がレバー操作用溝21aの幅よりも小さ
いから、大径部3aは溝21a内には挿入不能である。
したがって、図1のようにレバー13がオフ位置にある
ときには、収縮されたレバー13の大径部21aがばね
15の付勢力により上板22の下面に押圧された状態と
なっている。一方、レバーロック用溝21bの幅は大径
部13aより大きいので、図6に示すようにレバー13
がオン位置に駆動された場合には、レバー13がばねの
付勢力により伸長し、大径部13aがレバーロック溝1
21b内に挿入される。
【0017】次に、実施例の動作を説明する。 (1)クレーン作業を行う場合:この場合には、一対の
クラッチレバー10は主巻用,補巻用としてそれぞれ使
用される。図1はレバー13がオフ位置にあり、かつね
じ孔12bに螺合されたボルト42はねじ孔13eにま
で達しておらず、レバー13の伸縮が許容された状態を
示している。レバー13はばね15により上方に付勢さ
れているが、レバー操作用21aの幅が大径部13aの
径より狭いので、大径部13aの上面が溝21aの周辺
部分に押圧された状態でレバー13は収縮状態を保持し
ている。
【0018】この状態でクラッチをオンすべくグリップ
16を握ってレバー13を図示反時計回り方向に回動操
作すると、レバー11,12が一体に同方向に回動し、
このときレバー13の小径部13bは、レバー操作用2
1a内部を移動する。図5に示すように小径部13bが
レバーロック用溝21bに至った時点でレバー11によ
り操作弁1が所定位置に切換わり、不図示のクラッチオ
ン・オフ切換用油圧モータが駆動されてクラッチがオン
する。またこのときデテントロック装置1aによりレバ
ー12はその位置で保持される。
【0019】ここで、レバーロック用溝21bの幅はレ
バー13の大径部13aの径より大きいので、上記小径
部13bがレバーロック用溝21bまで操作された時点
(クラッチがオンした時点)でレバー13はばね15の
付勢力によりレバー12に対して伸長し、図6に示すよ
うに大径部13aがレバーロック用溝21b内に挿入さ
れた状態となる。この状態でレバー13をオフ位置に向
けて時計回り方向へ回動操作しようとしても、大径部1
3aがレバー操作用21aに挿入不能であるので、レバ
ー13は操作されない。なお、レバー13をばね15の
付勢力に抗して下方に押圧し、レバー12に対して伸縮
させれば、大径部13aがレバーロック用溝21bから
下方に退避して小径部13bが挿入されるので、レバー
13をオフ位置への回動操作することができる。
【0020】また、図6の状態でロック部材17を回転
させて溝17bの位置を突起部13Aの位置に合わせる
と、ばね18の付勢力によりロック部材17が下降して
図7に示すように大径部13aと接続された状態とな
り、この状態で図8に示すようにレバー13を収縮させ
ると、ロック部材17がレバーロック用溝21bに挿入
される。ロック部材17の径は大径部13aとほぼ等し
いからレバー操作用溝21aには挿入されず、したがっ
てこの場合には、レバー13を収縮させてもレバー13
のオフ位置への操作が阻止される。すなわちレバー13
がオン位置で完全にロックされることになる。そして、
この状態で不図示の巻上油圧モータの制御レバーを操作
して主巻フック、補巻フックの巻上制御を行う。またク
レーン作業を終えてクラッチをオフするには、ロック部
材17を図1の位置に戻した後、上述したようにレバー
13を下方に収縮させてから時計回り方向に操作すれば
よい。
【0021】(2)クラムシェル作業を行う場合:この
場合には、一対のクラッチレバー10はバケットの開閉
動作用およびバケットの巻上げ、巻下げ用としてそれぞ
れ使用される。まず図9に示す位置までレバー13を収
縮させ、ねじ孔12b,13e(図2)の位置を合わせ
てから、ねじ孔12bに螺合されたボルト42を螺進さ
せてその先端をねじ孔13eに螺合する。これによりレ
バー12とレバー13とが一体化されてレバー13の伸
長が阻止される。すなわちレバー13が収縮位置で固定
される。この状態で不図示の巻上油圧モータの制御レバ
ー51を巻上げ側あるいは巻下げ側に入れておき、クラ
ッチレバー10をハーフストロークあるいはフルストロ
ーク、またはその組合せ操作する。
【0022】このとき、レバー13が収縮した状態であ
るので、レバー13がレバーロック用溝13aでロック
されず、レバー13をただ単に回動するだけでクラッチ
のオン・オフが容易に行える。したがって、例えば一方
のクラッチレバー10をフルストロークしてバケットの
閉じ動作を行っているときにバケットが岩石等にひっか
かって閉じ動作が停止した場合でも、直ちにレバー13
をオフ位置に操作することができ、開閉ロープが引っ張
りによるクレーン本体の転倒を防止できる。またクレー
ン作業状態に戻すときには、ボルト42を緩めてレバー
13の固定を解除すればよい。
【0023】以上のように1本のボルト42を螺進ある
いは螺退させるだけでクレーン作業状態とクラムシェル
作業状態の切換えを行うことができるので、従来のプレ
ートを用いた場合と比較して極めて簡単に切換作業が行
える。
【0024】以上の実施例の構成において、レバー1
1,12が第1のレバーを、レバー13が第2のレバー
を、ばね15が付勢手段を、ねじ孔12b,13eおよ
びボルト42が切換機構をそれぞれ構成する。
【0025】なお以上では、ばね15の付勢力を調節可
能とするために第1のレバーを構成するレバー11と1
2とを別体としたが、このばね力調節を考えなければ1
本のレバーで第1のレバーを構成してもよい。また大径
部と小径部を有するものであればレバー13の構成は実
施例に限定されず、さらにレバー13の伸縮機構も上述
のものに限定されない、さらにロック部材17の径を大
径部13aと等しくしたが、レバーロック用溝21bに
挿入可能でレバー操作用溝21aに挿入不能な径であれ
ばよい。またレバー13を収縮状態で固定させるのにボ
ルト42を用いたが、ボルト42に代えてピンを用いて
もよい。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る建設機械のクラッチレバー
装置は、上述のように構成したから、クレーン作業状態
からクラムシェル作業状態への切換、およびその逆の切
換を従来と比べて極めて容易に行うことができ、切換作
業性の向上が図れるとともに、レバースタンドを用いる
必要がないので、コストダウンが図れる。また特に請求
項2の発明によれば、第2のレバーをオン位置からオフ
位置に駆動する際に第2のレバーを伸縮させるのに必要
な力を適宜調節することが可能となる。さらに請求項3
の発明によれば、第2のレバー13が不所望な回転を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクレーンのクラッチレバー装置の
全体構成を示す側面断面図である。
【図2】図1の一部分を拡大して示す図である。
【図3】図1のIII−III線矢視図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視図である。
【図5】クラッチレバーをオン位置に操作した状態を示
す側面断面図である。
【図6】レバー13が伸長した状態を示す側面断面図で
ある。
【図7】ロック部材を下降させた状態を示す側面図であ
る。
【図8】ロック部材を下降させた状態でレバー13を収
縮させた状態を示す側面図である。
【図9】レバー13を収縮状態で固定した状態を示す側
面断面図である。
【図10】従来のレバー装置の構成を示す図である。
【図11】プレートを用いた従来例の問題点を説明する
図である。
【符号の説明】
1 操作弁 10 クラッチレバー 11,12,13 レバー 11b,12a ねじ部 12b,13e ねじ孔 13a 大径部 13b 小径部 13d 溝 14 ベアリング 15,18 ばね 17 ロック部材 19 ナット 20 ブラケット 21 案内溝 21a レバー操作用溝 21b レバーロック用溝 41,42 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭55−75520(JP,U) 実開 昭54−97429(JP,U) 実公 昭33−18029(JP,Y1) 実公 昭37−6723(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 23/12 B66C 13/56 G05G 5/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチをオン・オフするための第1の
    レバーと、 この第1のレバーに伸縮可能に嵌合される嵌合部、その
    嵌合部に連結される大径部および該大径部に連結される
    小径部を有し、第1のレバーを介してクラッチをオン・
    オフさせるオン位置,オフ位置に回動操作可能な第2の
    レバーと、 該第2のレバーを伸長方向に付勢する付勢手段と、 収縮状態にある前記第2のレバーの小径部の移動を案内
    し前記大径部の径よりも幅の狭いレバー操作用溝、およ
    びこのレバー操作用溝と連通し前記大径部の径よりも幅
    の広いレバーロック用溝が形成されたブラケットと、 前記レバー操作用溝の幅よりも径が大きくかつ前記レバ
    ーロック用溝よりも径が小さい円筒体から成り、前記小
    径部に外挿され、前記大径部に接続される位置と該大径
    部から離れた位置とに切換可能なロック部材と、前記第2のレバーの収縮状態で、該第2のレバーを前記
    第1のレバーに係合せしめることで第2のレバーを収縮
    状態で固定する 状態と、この固定を解除する状態とを切
    換える切換手段とを備え、 前記第2のレバーがオフ位置からオン位置に回動操作さ
    れると、前記小径部が前記レバー操作用溝からレバーロ
    ック用溝に達し、このとき前記切換手段による固定が解
    除された状態においては前記第2のレバーが伸張して前
    記大径部が前記レバーロック用溝に挿通されるよう構成
    したことを特徴とする建設機械のクラッチレバー装置。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段の付勢力を調節する調節機
    構を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の建設
    機械のクラッチレバー装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のレバーに対する第2のレバー
    の周方向の回転を阻止する回転阻止機構を更に備えたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の建設機械のク
    ラッチレバー装置。
JP30502391A 1991-11-20 1991-11-20 クレーンのクラッチレバー装置 Expired - Fee Related JP3162764B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30502391A JP3162764B2 (ja) 1991-11-20 1991-11-20 クレーンのクラッチレバー装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30502391A JP3162764B2 (ja) 1991-11-20 1991-11-20 クレーンのクラッチレバー装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05141442A JPH05141442A (ja) 1993-06-08
JP3162764B2 true JP3162764B2 (ja) 2001-05-08

Family

ID=17940165

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30502391A Expired - Fee Related JP3162764B2 (ja) 1991-11-20 1991-11-20 クレーンのクラッチレバー装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3162764B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105065660A (zh) * 2015-09-01 2015-11-18 清河县科超汽车配件有限公司 一种自锁操纵器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05141442A (ja) 1993-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3889745B2 (ja) 建設機械の操作レバー装置および建設機械
US7621366B2 (en) Multiple function control system for work machine
JP3162764B2 (ja) クレーンのクラッチレバー装置
JP2991403B2 (ja) マニピュレータのグリッパ制御装置
AU2004208089B2 (en) Tool holder with hydraulic coupling means
EP0585091B1 (en) Free rotation control apparatus for a hoist and traction machine
JPH04250230A (ja) 車両系建設機械の安全装置
JP3765994B2 (ja) ロールスクリーン
JPS622236Y2 (ja)
JP4828055B2 (ja) 油圧アクチュエータの遠隔制御装置
JPH0650020Y2 (ja) 操作レバーのロック装置
JP3680082B2 (ja) 回転バケットの底蓋開閉装置
JP2500660Y2 (ja) クレ―ンのジブ張出し、格納装置
JPH0745674Y2 (ja) オーガ作動制御装置
JPS58183591A (ja) 油圧駆動ウインチの操作機構
JP2587486Y2 (ja) ブーム作動装置
JPH0615301Y2 (ja) 操作レバーのロック装置
JP2023099725A (ja) コンソールのチルト構造
JPH03125083A (ja) 特殊車両用油圧回路のコントロールバルブ
JPH08324964A (ja) 巻上ウインチの操作装置
JPS63219791A (ja) ア−スドリルの安全装置
JPH085996Y2 (ja) 作業機械の安全装置
JPS5849264Y2 (ja) バツクホ−の主ブ−ム昇降操作装置
JPH10212885A (ja) 伸縮アースオーガの伸縮作動規制手段
JP2539479Y2 (ja) 作業車の油圧回路操作構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees