JP3162734U - 押圧加工システム - Google Patents
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Abstract
Description
また、実公平7−55065号公報には、箔押用版としてのホットスタンピング加工用版型と、対向基板としての支持台との間に、転写箔材料としての転写箔と、加工製品としての被転写物を構成したホットスタンピング転写機が開示され、特に、加工用版型の凹凸で形成されている凹部にゴム素材を付着して、凸部と同一平面となるように加工用版型の表面を形成した加工用版型が開示されている。
また、実用新案登録第3130674号公報には、文字・模様・紋様・図柄・絵柄・画像・これらに類似する形状等の転写凹凸パターンが刻設された加工用版型の表面の少なくとも一方向の表面が、曲面形状またはアール形状の頂部と、その頂部から離れるにしたがって連続的に滑らかに低くなるような傾斜面とからなる表面形状を有する加工用版型と、対向基板としての平面形状表面を有する支持板と、その加工用版型と支持板との間に位置する転写箔材料としての転写箔フィルムと、加工製品としての被転写物を構成した平圧式転写装置が開示されている。
(a)加工用版型に形成された凹凸パターンを、押圧により、その凹凸パターンに対応する凹凸パターンを被加工物に加工する押圧加工システムにおいて、加工用版型と対向基板との間に被加工物が位置した状態で、加工用版型と対向基板のうちの少なくともひとつを押圧していく時、初めに、被加工物裏面は対向基板の連続傾斜受部のなめらかな曲面形状を有する最も高い頂部に接触するとともに被加工物表面は加工用版型に接触し、その後、被加工物裏面は、順次、連続傾斜受部の連続傾斜形状面に沿って接触していき、そして、被加工物の表面と裏面は、連続傾斜受部と凹凸パターン部のそれぞれの全領域に接触して押圧され、その結果、対向基板の連続傾斜受部に支えられて、凹凸パターンを形成している凹凸パターン部の全領域が被加工物の表面を均等に押圧することになる。この場合、加工用版型表面と対向基板表面のそれぞれの平面精度が異なり、いずれかの平面が僅かに傾いていたり、または、表面に僅かな波うち形状がある場合にも、対向基板の連続傾斜受部が連続傾斜形状面を有しているために、加工用版型の凹凸パターン部の全領域が被加工物の表面を均等に押圧することになる。従って、被加工物には、転写凹凸パターンの凹凸の一部が欠けることなく、転写凹凸パターンの乱れの発生が防止されるとともに、加工用版型に形成されている凹凸パターンに忠実な転写凹凸パターンが加工される。
(d)箔押用版などの加工用版型に形成された凹凸パターンを、押圧により、その凹凸パターンに対応する転写凹凸パターンを加工製品に加工する押圧加工システムにおいて、加工用版型と対向基板との間に転写箔材料と加工製品が位置するとともに、加工用版型と加工製品との間に転写箔材料が位置する状態で、加工用版型と対向基板とのうちの少なくともひとつが押圧していく時、初めに、加工製品裏面は対向基板の連続傾斜受部のなめらかな曲面形状を有する最も高い頂部に接触するとともに、加工製品表面は転写箔材料裏面に接触し、同時に、転写箔材料表面は加工用版型に接触し、その後、加工製品裏面は、順次、連続傾斜受部の連続傾斜形状面に沿って接触していき、そして、加工製品の表面が転写箔材料裏面に接触するとともに、転写箔材料と加工製品は、連続傾斜受部と凹凸パターン部のそれぞれの全領域に接触して押圧され、その結果、対向基板の連続傾斜受部に支えられて、凹凸パターンを有する凹凸パターン部の全領域が転写箔材料と加工製品とを均等に押圧することになる。この場合、加工用版型表面と対向基板表面のそれぞれの平面精度が異なり、いずれかの平面が僅かに傾いていたり、または、表面に僅かな波うち形状がある場合にも、対向基板の連続傾斜受部が連続傾斜形状面を有しているために、凹凸パターンを有する凹凸パターン部の全領域が転写箔材料と加工製品を均等に押圧することになる。従って、加工製品には、箔押転写凹凸パターンの凹凸の一部が欠けることなく、箔押転写凹凸パターンの乱れの発生を防止し、加工用版型に形成されている凹凸パターンに忠実な箔押転写凹凸パターンが転写加工形成される。
(g)前記の(a)、(b)、(c)の作用効果が得られるとともに、特に、型押用版に刻設されている型押用凹凸パターンに忠実な転写凹凸パターンが被加工物表面に凹凸形状で転写形成される。
(h)前記の(a)、(b)、(c)の作用効果が得られるとともに、特に、切抜用刃型に形成されている切抜用凹凸パターンに忠実なパターン形状で被加工物が切り抜き加工される。
(i)対向基板の連続傾斜受部の一方向の表面が、なめらかな最も高い頂部とその頂部から離れるにしたがって連続的になめらかに低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有する構成においては、前述のすべての作用効果が得られるとともに、特に、最も高い頂部が連続傾斜受部の中央部に位置し、その中央部の頂部から離れるにしたがって連続的になめらかに低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有する構成においては、連続傾斜受部の中央部が最も高くなっていることにより、被加工物にかかる押圧が、その連続傾斜受部の中央部から少なくとも一方向の両側方向において均等になり、また、中央部の頂部から最も低い部分までの距離が短くなるため、対向基板の連続傾斜受部に支えられて、凹凸パターンを形成している加工用版型の全領域が被加工物を均等に押圧することになり、前述の(a)、(d)の作用効果がさらに向上する。また、空気が連続傾斜受部の頂部の最も高い部分の両側に分散して逃がされ、さらに、最も低い部分までの距離が短くなるため、その空気溜り又は気泡層の発生を防止する作用がさらに向上し、その結果、上記の(b)、(e)の作用効果がさらに向上する。
(j)対向基板の連続傾斜受部が、なめらかな曲面形状を有する最も高い頂部と、その頂部から全方向に離れるにしたがって連続的になめらかに低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有する構成においては、前述のすべての作用効果が得られるとともに、特に、連続傾斜受部の中央部が最も高くなっていることにより、被加工物にかかる押圧が、その連続傾斜受部の頂部から周囲の全方向において均等になるため、対向基板の連続傾斜受部に支えられて、凹凸パターンを形成している加工用版型の全領域が被加工物を均等に押圧することになり、前述の(a)、(d)の作用効果がさらに向上する。また、空気が連続傾斜受部の頂部の最も高い部分の周囲に均等に分散して逃がされるため、その空気溜り又は気泡層の発生を防止する作用がさらに向上し、その結果、上記の(b)、(e)の作用効果がさらに向上する。
(k)前記連続傾斜受部において、前記連続傾斜受部の表面のなめらかな曲面形状を有する最も高い頂部と該頂部から離れるにしたがって連続的に低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有する形状が、前記連続傾斜受部の断面において、所定の曲率半径の円弧状アール形状を有する形状である構成であって、連続傾斜受部の一方向のみに所定の曲率半径の円弧状アール形状を有する形状である場合、または、連続傾斜受部の全方向に所定の曲率半径の部分球面形状を有する形状である場合のいずれの形状においても、連続傾斜受部の表面における断面形状は一方向または全方向において所定の曲率半径を有する円弧状アール形状であり、連続傾斜受部の任意の表面においても一定の接線角を有する同じなめらかな曲率面を有することになる。この構成により、加工用版型と対向基板が互いに押圧されていく時、連続傾斜形状面のすべての位置にかかっていく押圧力が同じになり、加工用版型の全領域が加工製品の表面を均等に押圧することになるとともに、また、部材間に存在していた空気の逃げる状態が一定となって空気が逃げやすくなり、空気溜り又は気泡層の発生を防止する作用がさらに向上する。また、特に、最も高い頂部は連続傾斜受部の中央部に位置すること形状が望ましい。これにより、連続傾斜受部の中央部が最も高くなっていることにより、被加工物にかかる押圧が、その連続傾斜受部の中央部から全方向において均等になり、また、中央部の頂部から最も低い部分までの距離が短くなるため、対向基板の連続傾斜受部に支えられて、凹凸パターンを形成している加工用版型の全領域が被加工物を均等に押圧することになり、前述の(a)、(d)の作用効果がさらに向上する。また、空気が連続傾斜受部の中央部に位置する最も高い頂部から全方向の周囲に分散して逃がされ、さらに、最も低い部分までの距離が短くなるため、その空気溜り又は気泡層の発生を防止する作用がさらに向上し、その結果、上記の(b)、(e)、(f)の作用効果がさらに向上する。
(l)一般に、樹脂材料は、硬さ、柔軟性、圧縮弾性率などの点において種々の性質を有する材料が存在し、従って、連続傾斜受部を樹脂材料により形成することにより、所望の性質の連続傾斜形状面を有する連続傾斜受部を構成することができ、容易に安価に作製できる。
(m)連続傾斜受部は、前記加工用版型と前記対向基板が押圧された時、押圧に対して圧縮変形可能であるとともに、押圧の解除により元の形状に戻るような圧縮弾性を有する材料により構成されることにより、加工用版型と対向基板が互いに押圧されていくとき、はじめに接触する対向基板の連続傾斜受部の頂部が圧縮されて変形されるとともに、徐々に、加工製品や転写箔材料(転写箔材料を使用する箔押転写の場合)などの被加工物と対向基板の間の空気が逃げながら連続傾斜形状面をも圧縮変形され、最終的に、対向基板の連続傾斜受部は加工用版型表面の平面形状に合致する略平面形状に圧縮変形されるために、被加工物に加えられる押圧力が均一になるとともに各部材間の気泡が除去され、連続傾斜受部の曲面形状等によるパターン歪を最少に抑えた転写凹凸パターン、箔押転写凹凸パターン、または、切断抜き凹凸パターンが被加工物に加工形成される作用効果が著しく向上する。また、続傾斜受部は、押圧の解除により元の形状に戻るような圧縮弾性を有することにより、繰り返しの押圧転写作業においても、上記の作用効果が維持できる効果がある。
(n)前記連続傾斜受部表面の最も高い頂部と最も低い部分との高さ寸法差は、前記連続傾斜受部表面の傾斜している最も長い方向の長さ寸法に対して、0.0005%から5%の範囲にある構成により、前述のすべての作用効果を低減させることなく、上記の空気溜り又は気泡層の部分による接触不良又は押圧力の不均一等の転写不良箇所の発生が防止されるという作用効果が著しく向上するとともに、転写凹凸パターンや箔押転写凹凸パターンなどにおける歪等の発生が最小限に抑えられ、さらに、加工時における押圧速度を高速にして加工した場合にも、上記の作用効果が発揮される。使用した加工用版型に刻設された凹凸パターンに忠実で、高精度で、鮮明で、耐久性のある転写凹凸パターン、箔押転写凹凸パターン、または、切断抜きパターンが被加工物に加工されるとともに、高速転写加工が可能になり、生産性が著しく向上する。
(o)前記連続傾斜受部が断面形状において0.5mから50mの範囲の曲率半径のアール形状の連続傾斜形状面を有する構成により、前述の作用効果を低減させることなく、空気溜り又は気泡層の部分による接触不良又は押圧力の不均一等の転写不良箇所の発生が防止されるという作用効果が著しく向上するとともに、転写凹凸パターンや箔押転写凹凸パターンなどにおける歪等の発生が最小限に抑えられ、さらに、加工時における押圧速度を高速にして加工した場合にも、上記の作用効果が発揮される。使用した加工用版型に刻設された凹凸パターンに忠実で、高精度で、鮮明で、耐久性のある転写凹凸パターン、箔押転写凹凸パターン、または、切断抜きパターンが被加工物に加工されるとともに、高速転写加工が可能になり、生産性が著しく向上する。
(p)前記対向基板が、さらに、平面形状表面を有する基板平面部を有し、前記連続傾斜受部が前記基板平面部の平面表面から突出して形成されている構成により、基板平面部の表面の所望の領域位置に連続傾斜受部を形成した対向基板を使用することが可能になる。従って、押圧加工システムに加工用版型と対向基板を設置する時に、加工用版型の凹凸パターン部に対向する位置に、対向基板の基板平面部に形成した連続傾斜受部が位置するように、対向基板をあらかじめ構成した対向基板を使用することにより、加工用版型と対向基板の位置合わせ設置が容易になり、その結果、前述のすべての効果をさらに効果的に発揮できる押圧加工システムが得られる。さらに、被加工物として紙類のような薄い屈曲変形可能な加工製品を使用した場合、または、被加工物として紙類のような薄い屈曲変形可能な加工製品と薄い屈曲変形可能な転写箔材料との双方を使用した場合、被加工物が加工用版型と対向基板とにより押圧されたとき、連続傾斜受部に接触していない被加工物の領域がこの基板平面部の平面表面に支えられて、大きく屈曲変形することなく、対向基板の表面形状に合致して連続傾斜受部の高低差に相当する寸法だけ屈曲変形するだけであり、被加工物の加工領域以外の領域に悪影響を与えることなく押圧加工できる押圧加工システムが得られる。さらに、連続傾斜受部が対向基板の表面全体に形成することなく所定の領域のみに形成された構成であるため、対向基板の表面の必要な領域のみに連続傾斜形状面を形成しているため、傾斜角度が同じ連続傾斜形状面である場合に最も高い頂部ともっとも低い部分との寸法差を最小限に小さくした連続傾斜受部を構成でき、その結果、押圧された時における加工製品の屈曲変形が最小限に抑えられ、被加工物の加工領域以外の領域に悪影響を与えることなく押圧加工できる押圧加工システムが得られる。
(q)前記連続傾斜受部が、その連続傾斜形状面を形成した方向の端部において、前記基板平面部の表面から垂直面または傾斜面を有して立ち上がった立上り側面を有し、前記連続傾斜形状面は、その立上り側面を除く前記連続傾斜受部の表面に形成されている構成において、被加工物としての加工製品が加工用版型と対向基板により押圧された時、押圧力が弱い場合には、加工製品の裏面は連続傾斜受部表面のみに接触して、基板平面部表面には接触しなく、また、押圧力が強い場合には、加工製品の裏面は連続傾斜受部表面に強い押圧で接触するとともに、基板平面部表面には弱い押圧力で接触する。すなわち、いずれの場合も、加工製品の裏面は連続傾斜受部表面に集中して押圧力がかかることになり、その結果、前述の(a)、(b)、(d)、(e)の作用効果がさらに向上する。
(r)対向基板の基板平面部と連続傾斜受部とを別体で構成して、基板平面部の表面に連続傾斜受部を固定した構成により、連続傾斜受部の連続傾斜形状面の高低差が微小(例えば1mm以下の微小)であっても、対向基板における連続傾斜受部の領域を明確に視認することができるために、加工用版型と加工製品と対向基板の相互の位置関係を視認可能であり、これらの部材の設置合わせ時の制御が容易になり、正確な位置合わせが可能となる。また、対向基板を製造するための製造コストが低く抑えられる効果が得られる。例えば、基板平面部と連続傾斜受部とを一体で構成する場合には、一枚の板材料から切削などの機械加工手段により、基板平面部と、その基板平面部から突出した所定形状の連続傾斜受部を加工形成する必要があり、この場合、高度の加工技術または高価な加工装置を必要とし、製造コストが著しく高くなる。これに対して、基板平面部と連続傾斜受部とを別体で構成する場合には、まず、製作が容易で安価に製作できる基板平面部を作製し、その後、その基板平面部に、別体の所定形状の連続傾斜受部を固定して製作することができ、これにより、安価な対向基板が構成可能となる。さらに、押圧加工システムに適用できる所定厚さの対向基板を構成する場合、所望厚さの板形状の基板平面部を選択して構成することにより、容易に所望厚さの対向基板を構成することが可能となり、その結果、既存の転写装置に設置可能で、所望の高い寸法精度を有する対向基板を構成した押圧加工システムが得られる。
(s)連続傾斜受部を前記基板平面部の表面に直接に樹脂材料を成型加工して固定形成されている構成により、高い寸法精度を有する所定形状の連続傾斜形状面の連続傾斜受部を構成可能であり、また、連続傾斜受部を容易に安価に作製できる。例えば、連続傾斜受部の形状に合致する金型を準備し、その金型の中に硬化前の熱硬化性樹脂材料を充填するとともに基板平面部をその熱硬化性樹脂材料に接触した状態で設置して、熱硬化性樹脂材料を加熱または圧縮して硬化することにより、前記基板平面部の表面に直接に固定された熱硬化性樹脂による連続傾斜受部が製作できる。また、このような金型の利用により、所定形状の連続傾斜受部を有する対向基板を数多く作製することが可能であり、高い寸法精度を有するとともに、同じ寸法の連続傾斜受部を有する対向基板を構成でき、また、容易に、しかも、安価に作製できる。
(t)基板平面部は表面から裏面が透けて見える程度の透明性を有する透明樹脂材料により構成されることにより、対向基板を視認しながら転写装置の所定の位置に正確に設置可能となるとともに、対向基板における連続傾斜受部の領域を明確に視認することができるために、加工用版型と被加工物と対向基板の相互の位置関係を容易に視認でき、これらの部材の設置合わせ制御が容易になり、その結果、被加工物を所望の位置、形状に加工することができる。
(u)加工用版型と対向基板の連続傾斜受部のそれぞれの表面形状は、加工用版型と対向基板が加工製品を互いに押圧した状態において、加工用版型の凹凸パターン部の表面領域が対向基板の連続傾斜受部の表面領域の範囲内にあるような表面形状を有する構成により、被加工物を介して、加工用版型の凹凸パターン部のすべての領域が対向基板の連続傾斜受部の領域内に位置して接触するために、加工用版型の凹凸パターン部における被加工物への加圧力が均一になるとともに、加工用版型の凹凸パターン部における空気溜りの発生が防止され、前述の(a)、(b)、(d)、(e)の効果が効率よく著しく有効に発揮できる。その結果、加工用版型に刻設されている凹凸パターン形状に忠実に加工される。
(v)加工用版型と対向基板が互いに押圧された時に、被加工物が対向基板の表面に沿って屈曲変形可能な程度の屈曲変形可撓性を有する構成により、例えば、被加工物として、紙、プラスチックフィルム、布などの屈曲変形可能な加工製品を使用した場合、または、このような屈曲変形可能な加工製品と屈曲変形可能な転写箔材料との双方を使用した場合、被加工物を介して加工用版型と対向基板が互いに押圧されていくとき、徐々に、被加工物と対向基板の間の空気が逃げながら、被加工物の全体が対向基板の連続傾斜受部の連続傾斜形状面に沿って屈曲変形するとともに、加工製品自身の裏面も連続傾斜受部の連続傾斜形状面に沿って圧縮変形し、そして、このような屈曲変形するとともに圧縮変形した状態で、被加工物が加工用版型と対向基板に押圧されて、被加工物が所定形状に加工される。なお、被加工物として加工製品と転写箔材料が使用された場合には、最終的に、加工製品自身と転写箔材料自身が連続傾斜受部の連続傾斜形状面に沿って屈曲変形するとともに加工製品自身の裏面も連続傾斜受部の連続傾斜形状面に沿って圧縮変形した状態で、加工用版型と対向基板が互いに押圧されて、加工製品の表面に箔押転写凹凸パターンが形成され、そのために、加工製品に加えられる押圧力が均一になるとともに各部材間の気泡が除去され、加工用版型に刻設されている凹凸パターン形状に忠実な転写凹凸パターンまたは箔押転写凹凸パターンが加工製品表面に形成される。また、加工用版型として切抜用凹凸パターンを形成した切抜用刃型を使用した場合には、被加工物自身が連続傾斜受部の連続傾斜形状面に沿って屈曲変形するとともに加工製品自身の裏面も連続傾斜受部の連続傾斜形状面に沿って圧縮変形した状態で、加工用版型と対向基板が互いに押圧されて、被加工物が凹凸パターンの刃型に一致して切断または抜き加工される。
(w)加工用版型は、一つの加工用版型に形成された複数個の凹凸パターン部、または、凹凸パターン部を形成した複数個の加工用版型を有し、対向基版は、一つの基板平面部に形成された複数個の連続傾斜受部、または、連続傾斜受部を形成した複数個の対向基版を有し、それぞれの複数個の凹凸パターン部は、それぞれの連続傾斜受部に対向する位置に設置されて構成される構成により、前述のすべての作用効果を有するとともに、さらに、被加工物を複数個の所定パターンに加工することが可能となる。また、複数個の凹凸パターン部においてそれぞれの凹凸パターンの凹凸深さに差がある場合においても、連続傾斜受部の作用効果により、被加工物にかかる押圧力が均一になり、また、それぞれの部材間の空気を逃がす効果が維持され、その結果、複数個のそれぞれの凹凸パターに忠実な複数個の所定のパターンに加工される。
図1は本考案の一実施例の加工用版型と対向基板とを備えた押圧加工システムの概略構成図であり、加工用版型として箔押用版を備え、被加工物として加工製品と転写箔材料とを有する押圧加工システムの原理的な機構を示す。図2は本考案の押圧加工システムに構成される加工用版型の一実施例を示し、(a)は平面図であり、(b)はAA線の断面図であり、(c)はBB線の断面図である。図3は本考案の押圧加工システムに構成される対向基板の一実施例を示し、(a)は平面図であり、(b)はCC線の断面図であり、(c)はDD線の断面図である。
また、「なめらかな曲面形状を有する頂部と該頂部から離れるにしたがって連続的に低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面」としては、特に、所定方向の断面において、連続傾斜形状面の表面の全体が円弧の一部の表面形状であって、所定の曲率アールを有する表面形状であるような表面形状を意味する。すなわち、(ロ)頂部と傾斜面とを含めた連続傾斜形状面の全体が、断面において、所定の曲率半径の円弧アール形状を有する表面形状を意味する。この形状において、連続傾斜受部26の全方向において連続傾斜形状面を有する形状の場合、連続傾斜受部26は連続傾斜形状面の全体が所定の円球状の部分的球面を有する形状となる。
これらの(a)、(b)、(c)、(d)のそれぞれの正面図において、頂部はなめらかな所定の曲面形状を有し、その頂部と傾斜面とは角部や突起部が存在しなく連続的になめらかにつながるような形状を有する。または、頂部と傾斜面とを含めた連続傾斜形状面の全体が所定の曲率半径の部分的球面形状を有して連続傾斜受部を形成する。
なお、転写箔材料34を使用した箔押転写システムにおいて、加工製品33の表面に転写形成される箔押転写凹凸パターンは、転写箔材料34が凹凸形状で転写形成されるとともに、加工製品の表面もその転写箔材料34による凹凸形状と合致して凹凸形状で形成され場合と、転写箔材料34のみが凹凸形状で転写形成された状態で、加工製品の表面に転写形成される場合がある。これらの転写状態は、使用する加工用版型1の凹凸パターンの形状、転写箔材料34の種類、加工製品の種類などを制御することによって、所望の転写状態を設定することができる。
実施例2は、前述の実施例1において、転写箔材料を使用することなく、加工用版型1の凹凸パターン部11に刻設されている凹凸パターン12を、加工製品33の表面に転写して、転写凹凸パターンを形成するための押圧加工システムの一実施例を示す。
これにより、前述の「考案の効果」の項目で説明した(a)、(b)、(c)、(g)の効果が得られる。
前述の実施例1、2において、対向基板3の連続傾斜受部26の表面の一方向の表面になめらかな曲面形状を有する頂部を有し、その頂部から離れるにしたがって連続的になめらかに低くなるような傾斜面からなる連続傾斜形状面を有する構成の一実施例について説明する。特に、頂部が連続傾斜受部26の表面の中央部に位置する構成の一実施例について説明する。
前述の図3において、対向基板3の連続傾斜受部26の表面の一方向の表面が、なめらかな曲面形状の頂部と、その頂部から離れるにしたがって連続的になめらかに低くなるような傾斜面からなる連続傾斜形状面を有する。特に、頂部が連続傾斜受部26の表面の中央部に位置し、その頂部から両側に離れるにしたがって連続的になめらかに低くなるような傾斜面からなる連続傾斜形状面を有する。頂部は角形状ではなく曲面形状を有する。すなわち、図3(a)の平面図に示されるように連続傾斜受部26は長方形表面を有し、図3(b)のCC方向である横方向の断面図に示されるように連続傾斜受部26の長辺方向において、最も高い頂部が中央部に形成され、中央部から両側に離れるにしたがって連続的になめらかに傾斜して低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有し、その頂部はなめらかな曲面形状を有し、図3(c)のDD方向の断面図に示されるように、連続傾斜受部26の表面の短辺方向の表面は同一高さである。
前述の実施例1、2において、特に、連続傾斜受部26が、その連続傾斜受部26の表面において、最も高い頂部と、その頂部から全方向に離れるに従って連続的に低くなるような傾斜面からなる連続傾斜形状面を有する構成の一実施例について説明する。
図6は本考案の押圧加工システムに構成される加工用版型としての箔押用版の他の実施例を示し、(a)は平面図であり、(b)はEE線の断面図であり、(c)はFF線の断面図である。図6において、加工用版型1としての箔押用版は略平面表面を有する薄板状であって、平面図において略正方形の形状を有し、その加工用版型1の表面から突出して所定高さの略円形状で平面形状の表面を有する凹凸パターン部11が形成され、その凹凸パターン部11に凹凸パターン12としての箔押用凹凸パターン121が凹凸形状で刻設されている。
また、実施例2で説明した図14に示されるような型押用版に類似する加工用版型1を使用して型押加工することも可能であるが、この場合、型押用版1の形状が平面図において正方形である形状が望ましい。
前述の実施例1−4において、特に、連続傾斜受部26が、連続傾斜受部26の表面のなめらかな曲面形状を有する頂部と該頂部から離れるにしたがって連続的に低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有する形状が、連続傾斜受部26の断面において、所定の曲率半径の円弧状アール形状を有する形状である構成が望ましい。
例えば、図3に示す対向基板2において、対向基板2の一方向のみ(CC方向)における連続傾斜受部の表面が断面において、所定の曲率半径の円弧状アール形状を有する形状を有する。また、図7に示す対向基板2において、対向基板2の全方向における連続傾斜受部の表面が所定の曲率半径の円弧状アール形状を有する部分球面形状を有する。特に望ましくは、これらの形状においては、頂部は連続傾斜受部26の表面の中央部に位置し、所定の曲率半径を有する円弧状・アール形状の連続傾斜形状面を形成して連続傾斜受部26を構成する。
前述の実施例1から実施例5において、特に、対向基板2の連続傾斜受部26は樹脂材料により構成されてなる構成が実施可能である。
対向基板2の一実施例を示す図3、4、7において、連続傾斜受部26が樹脂材料により構成されている。樹脂材料としては、特に限定されないが、例えば、軟質エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、その他の公知の所定の硬さや圧縮柔軟性または圧縮弾性を有する熱硬化性樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂、塩化ビニル樹脂、添加剤を含有する熱可塑性樹脂、その他の公知の所定の硬さや圧縮柔軟性または圧縮弾性を有する熱可塑性樹脂などにより作製された材料が使用できる。
前述の実施例1から実施例6において、特に、対向基板2の連続傾斜受部26が、加工用版型1と対向基板2が押圧された時、押圧に対して圧縮変形可能であるとともに、押圧の解除により元の形状に戻るような圧縮弾性を有する材料により構成された構成が実施可能である。
加工用版型1の一実施例を示す図2、6、14において、加工用版型1として、例えば、鉄、銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、その他の公知の金属、鋼、ステンレス、真ちゅう、その他の公知の合金、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、添加物含有樹脂、その他の公知の樹脂、などが使用された場合、図3、4、7に示す連続傾斜受部26において、これらの加工用版型1に使用されている材料よりも圧縮柔軟性を有するとともに、押圧の解除により元の形状に戻るような圧縮弾性を有する材料としては、例えば、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂などにより作製された連続傾斜受部26が構成される。これらの圧縮弾性を有する柔軟性樹脂において、種々の硬さを持つ多種類の樹脂、補強材・柔軟剤などの添加剤を含有する樹脂、などがあり、目的に応じて選定して使用できる。
実施例1から実施例7において、連続傾斜受部26が、前述の(イ)の所定の曲面形状を有する連続傾斜形状面、および、(ロ)の所定の曲率半径のアール形状を有する連続傾斜形状面、のいずれの形状を有する場合においても、連続傾斜受部表面の最も高い頂部と最も低い部分との高さ寸法差は、連続傾斜受部表面の傾斜している最も長い方向の長さ寸法に対して、0.0005%から5%の範囲にある構成が望ましい。これにより前述の(n)の効果が得られる。0.0005%未満の寸法差の場合には、連続傾斜受部26の最も高い頂部と最も低い部分との差が小さくなるため、被加工物にかかる加圧力を均一にする効果がやや劣り、特に転写箔材料を使用した箔押加工システムの場合には、加工製品33と転写箔材料34と対向基板2の間の気泡を逃がす効果がやや劣る傾向がある。5%を超える寸法差の場合には、連続傾斜受部26のもっとも高い頂部と最も低い部分との差が大きくなるため、加工製品の表面に転写形成された箔押転写凹凸パターンまたは転写凹凸パターンの形状に歪みが発生することがある。この寸法差において、0.005%から0.5%の範囲の寸法差が最も望ましく、前述の加工製品にかかる加圧力を均一にする効果や、特に転写箔材料を使用した場合には、転写箔材料34と加工製品33と対向基板2の間の気泡を逃がす点において著しい効果が得られる。
実施例1から実施例7において、対向基板2の連続傾斜受部26が、前述の(ロ)頂部と傾斜面とを含めた連続傾斜形状面の全体が断面において所定の曲率半径のアール形状を有する連続傾斜形状面を有する形状である場合、このアール形状を有する連続傾斜形状面において、アールの曲率半径は、特に限定されないが、0.5mから50mの範囲の曲率半径を有するアール形状が望ましい。これにより前述の(o)の効果が得られる。0.5m未満の曲率半径の場合には、連続傾斜受部26の最も高い頂部と最も低い部分との差が大きくなるため、加工製品の表面に転写形成された箔押転写凹凸パターンまたは転写凹凸パターンの形状に歪みが発生することがある。50mを超える曲率半径の場合には、連続傾斜受部26の最も高い頂部と最も低い部分との差が小さくなるため、前述の加工製品にかかる加圧力を均一にする効果がやや劣り、また、転写箔材料34と加工製品33と対向基板2の間の気泡を逃がす効果がやや劣る傾向がある。特に、アールの曲率半径において、3mから30mの範囲の曲率半径を有するアール形状が最も望ましく、前述の加工製品にかかる加圧力を均一にする効果や、特に転写箔材料34を使用した場合には、転写箔材料34と加工製品33と対向基板2の間の気泡を逃がす点において著しい効果が得られる。
図8は本考案の押圧加工システムのさらに他の実施例を示し、対向基板2が平面形状表面を有する基板平面部25と連続傾斜受部26とを有する。図8の押圧加工システムにおいては、連続傾斜受部26が基板平面部25から突出して形成されている。図9は図8の押圧加工システムに構成される対向基板の一実施例を示し、(a)は平面図であり、(b)はII線の断面図であり、(c)はJJ線の断面図である。
次に、実施例10のさらに具体的な実施例または変形例について説明する。
前述の実施例2に構成される対向基板2に替えて、実施例10の基板平面部25と連続傾斜受部26とを備えた対向基板2と、図14に示される型押用版の加工用版型1を構成した押圧加工システムが実施可能である。すなわち、転写箔材料を使用することなく、加工製品の表面に転写凹凸パターンを形成する押圧加工システムが実施可能である。
前述の実施例3に構成される対向基板2に替えて、実施例10の基板平面部25と連続傾斜受部26とを備えるとともに、連続傾斜受部26の一方向の表面において、なめらかな曲面形状を有する頂部とその頂部から離れるに従って連続的に低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有する連続傾斜受部26を有する対向基板2を構成した押圧加工システムが実施可能である。
前述の実施例4に構成される対向基板2に替えて、実施例10の基板平面部25と連続傾斜受部26とを備えるとともに、連続傾斜受部26の表面において、頂部とその頂部から全方向に離れるに従って連続的に低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有する連続傾斜受部26を有する対向基板2を構成した押圧加工システムが実施可能である。
前述の実施例5に構成される対向基板2に替えて、実施例10の基板平面部25と連続傾斜受部26とを備えるとともに、連続傾斜受部26の表面に、断面において、所定の曲率半径の円弧状アール形状を有する形状で連続傾斜形状面を形成した連続傾斜受部26を有する対向基板2を構成した押圧加工システムが実施可能である。この構成において、対向基板2の一方向のみの断面形状が所定の曲率半径の円弧状アール形状を有する形状と、対向基板2の全方向の断面形状が所定の曲率半径の円弧状アール形状を有する形状の、いずれの形状も実施可能である。
図11に示す一実施例の対向基板2において、対向基板2は基板平面部25と連続傾斜受部26とを備え、連続傾斜受部26はその基板平面部25の表面の所定領域から突出して形成され、その連続傾斜受部26は、全方向に、所定の曲率半径を有するアール形状の連続傾斜形状面を有する。すなわち、連続傾斜受部26の表面は所定の曲率半径を有する円球の一部分の形状を有する。基板平面部25は平面図において略正方形の板形状であり、その基板平面部25の表面から突出して平面図において略円形状の連続傾斜受部26が形成されている。
なお、変形例として、図11の対向基板2において、連続傾斜受部26が平面図において略正方形を有し、対向基板2の一方向のみにおいて所定の曲率半径の円弧状アール形状を有する形状も実施可能である。
前述の実施例6に構成される対向基板2に替えて、実施例10の基板平面部25と連続傾斜受部26とを備えるとともに、連続傾斜受部26が樹脂材料により形成された対向基板2を構成した押圧加工システムが実施可能である。
前述の実施例7に構成される対向基板2に替えて、実施例10の基板平面部25と連続傾斜受部26とを備えるとともに、連続傾斜受部26が圧縮変形可能であるとともに、押圧解除により元の形状に戻るような圧縮弾性を有する材料により形成された対向基板2を構成した押圧加工システムが実施可能である。
前述の実施例7に構成される対向基板2に替えて、実施例10の基板平面部25と連続傾斜受部26とを備えるとともに、前記連続傾斜受部表面の最も高い頂部と最も低い部分との高さ寸法差が前記連続傾斜受部表面の傾斜している最も長い方向の長さ寸法に対して、0.0005%から5%の範囲にある連続傾斜受部26を有する対向基板2を構成した押圧加工システムが実施可能である。
前述の実施例8に構成される対向基板2に替えて、実施例10の基板平面部25と連続傾斜受部26とを備えるとともに、連続傾斜受部が0.5mから50mの範囲の曲率半径のアール形状の連続傾斜形状面を有する連続傾斜受部26を有する対向基板2を構成した押圧加工システムが実施可能である。
前述の実施例10、実施例10A−10Hにおいて、特に、連続傾斜受部26が基板平面部25の表面から垂直面または傾斜面を有して立ち上がった立上り側面27を有する構成が望ましい。
例えば、対向基板2の一実施例を示す図9、10、11において、連続傾斜受部26は、その連続傾斜受部26の連続傾斜形状面を形成した方向の端部において、基板平面部25の表面から垂直面または傾斜面を有して立ち上がった立上り側面27を有する。傾斜面の傾斜角度は特に限定されることがなく、例えば、断面において直線状傾斜角を有する立上り側面27、または、断面において曲線的な傾斜角を有する立上り側面27、または、断面において、90度までの所定の角度の直線的な傾斜角を有する立上り側面27を有する。連続傾斜形状面は、その立上り側面27を除く連続傾斜受部26の表面に形成されている。
前述の実施例10、実施例11の対向基板2の一実施例を示す図9、10、11において、特に、基板平面部25と連続傾斜受部26は互いに別体で構成され、基板平面部25は互いに平行な表面と裏面とを有する板形状であり、連続傾斜受部26は基板平面部25の表面に固定されてなる構成が実施可能である。
すなわち、対向基板2は、略板形状を有する基板平面部25と、所定の曲面形状またはアール形状の連続傾斜形状面を有する連続傾斜受部26とが、互いに別体で構成された対向基板2も実施可能であり、この構成が特に望ましい。例えば、基板平面部25の表面に連続傾斜受部26の裏面を接着剤などを使用した接着手段により接着して固定された構成、または、基板平面部25の表面に直接に熱硬化性樹脂などを成型硬化して連続傾斜受部26を形成した構成、などが使用できる。
前述の実施例10、11、12において、特に、対向基板2の連続傾斜受部26が基板平面部25の表面に直接に樹脂材料を成型加工して固定形成された構成、すなわち、連続傾斜受部26が基板平面部25の表面に直接に成型加工して固定された樹脂材料を有する構成が実施可能である。
対向基板2の一実施例を示す図9、10、11において、所定材料により作製された基板平面部25の表面に、直接に、樹脂材料を成型加工して固定して形成した連続傾斜受部26が構成される。樹脂材料としては、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂が使用され、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、その他の所定の硬さや圧縮柔軟性を有する公知の熱硬化性樹脂が使用できる。これらの熱硬化性樹脂原材料を、連続傾斜受部26の所定の曲面形状またはアール形状の反転形状に合致する凹形状を有する金型の中に注入・充填し、あらかじめ作製しておいた基板平面部25の表面を、その金型の開放部の熱硬化性樹脂原材料に接触しながら押圧した状態で、熱硬化性樹脂原材料を硬化反応させ、これにより、連続傾斜受部26が基板平面部25の表面に直接に熱硬化性樹脂を成型加工して固定された構成を有する対向基板2が得られる。
前述の実施例10、11、12における対向基板2の一実施例を示す図9、10、11において、特に、対向基板2の基板平面部25はその基板平面部25の表面から裏面が透けて見える程度の透明性を有する透明樹脂材料により形成された構成が実施可能である。
透明樹脂材料としては、例えば、ガラス繊維製、セラミック繊維またはアラミド繊維等の織布、不織布または粉末に、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂またはフェノール樹脂などを含浸または混合して硬化した繊維強化熱硬化性樹脂、または、強い機械的強度を有する公知の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などが使用できる。
前述の実施例1の図1、実施例2の図5、実施例10の図8に示される押圧加工システムにおいて、加工用版型1と対向基板2の連続傾斜受部26のそれぞれの表面形状は、加工用版型1と対向基板2が加工製品33を互いに押圧した状態において、加工用版型1の凹凸パターン部11の表面領域が対向基板2の連続傾斜受部26の表面領域の範囲内にあるような表面形状を有する構成が実施可能である。これにより、前述の(u)の作用効果が得られる。凹凸パターン部11の表面領域の一部が連続傾斜受部26の表面領域の範囲外の領域に位置するような構成の場合には、その凹凸パターン部11の範囲外にある領域の凹凸パターンが連続傾斜受部26に接触しなくなることがあり、前述の(u)の十分な作用効果が得られないことがある。
前述の実施例1の図1、実施例2の図5、実施例10の図8に示される押圧加工システムにおいて、被加工物3として、加工用版型1と対向基板2が互いに押圧された時に、被加工物3が対向基板2の表面に沿って屈曲変形可能な程度の屈曲変形可撓性を有する構成が、特に望ましい。対向基板2の表面に沿って屈曲変形可能な程度の屈曲変形可撓性を有する被加工物3としては、紙類、プラスチック製フィルム、布類、皮革類、薄板状ゴム類、これらの材料の積層複合体、その他の薄板状材料であって、屈曲変形可能な程度の薄い厚さを有する材料製の加工製品33、または、前述の実施例1で説明した着色フィルム、金属蒸着フィルム、積層フィルムなどの転写箔材料34が使用できる。なお、図1、図8の転写箔材料34を使用した場合には、転写箔材料34も加工製品33と互いに接触しながら対向基板2の表面形状に一致して屈曲変形する。
図12および図13に、複数の凹凸パターン部と複数の連続傾斜受部を構成した一実施例の押圧加工システムの概略図を示す。前述の実施例1の図1および実施例2の図5に示される押圧加工システムの加工用版型1に替えて、加工用版型1は、一つの加工用版型1に形成された複数個の凹凸パターン部11、または、それぞれの凹凸パターン部11を形成した複数個の加工用版型1を有する。それぞれの凹凸パターン部11には凹凸パターン12が凹凸形状で形成されている。対向基版2は、一つの基板平面部25に形成された複数個の連続傾斜受部26、または、連続傾斜受部26を形成した複数個の対向基版25を有する。それぞれの複数個の凹凸パターン部11は、それぞれの連続傾斜受部26に対向する位置に設置され、加工製品33と転写箔材料34(型押転写システムの場合には転写箔材料を使用しない)が加工用版型1と対向基板2との間に位置して供給された状態で、それぞれの凹凸パターン部11とそれぞれの連続傾斜受部26の少なくとも一方を押圧することにより、それぞれの凹凸パターン12に対応するそれぞれの転写凹凸パターン(型押転写システムの場合)または箔押転写凹凸パターン(箔押転写システムの場合)が加工製品33の表面に転写形成されるような構成である。
図15に、加工用版型1が切抜用刃型である一実施例の加工用版型の概略図を示し、(a)は平面図であり、(b)はOO線における断面図であり、(c)はPP線における断面図である。図15において、加工用版型1である切抜用刃型1の凹凸パターン部11に、凹凸パターン12である切抜用凹凸パターン123が形成されている。切抜用凹凸パターン123の刃の形状は断面において、三角形の刃先を有する両刃、垂直側面を有する両刃または片刃などの公知の任意の形状が実施できる。また、腐食液を使用したエッチング加工、または、切削などの機械加工により作製された公知の刃形状凹凸パターンを有する切抜用刃型が使用できる。また、基材に帯刃を埋め込んだトムソン刃などの刃により作製された公知の刃形状凹凸パターンを有する切抜用刃型が使用できる。
図16に、凹凸パターン12として、抜き加工するための刃形状を有する切抜用凹凸パターン123と、箔押加工するための凹凸形状を有する箔押用凹凸パターン121の双方の凹凸パターンを形成した加工用版型の一実施例の概略図を示し、(a)は平面図であり、(b)はPP線における断面図であり、(c)はQQ線における断面図である。図16において、加工用版型1の凹凸パターン部11に箔押加工用の箔押用凹凸パターン121(本実施例の場合には凹凸形状で刻設されたABCDE文字の反転パターン)と、その箔押用凹凸パターン121を囲む位置に形成された抜き加工用の切抜用凹凸パターン123(本実施例の場合には六角形に切り抜くための両刃刃先形状を有する凹凸パターン)が形成されている。
前述の実施例1の図1に示される転写箔材料と加工製品を使用した押圧加工システム、または、前述の実施例2の図5に示される転写箔材料を使用することなく加工製品のみを使用した押圧加工システムにおいて、対向基板2の形状寸法に関する具体的実施例を説明する。
図3に示される対向基板2において、対向基板2の表面に連続傾斜受部26が形成されている。その連続傾斜受部26の表面は、横方向のみに、その中央部になめらかな曲面形状を有する最も高い頂部と、その頂部から離れるに従って連続的に低くなるような傾斜面からなる連続傾斜形状面で形成されている。連続傾斜受部26の横長さが100mmであり、縦長さが60mmである。
連続傾斜受部26の形状としては、例えば、下記の形状が実施できる。
前述の実施例10に示される押圧加工システムにおいて、対向基板2の形状寸法に関する具体的実施例を説明する。本実施例の対向基板2は基板平面部25とその基板平面部25から突出して形成された連続傾斜受部26から構成され、その連続傾斜受部26の表面は横方向のみに連続傾斜形状面を有する構成である。図9の対向基板2において、対向基板2は基板平面部25とその基板平面部25から突出した連続傾斜受部26から構成され、その連続傾斜受部26の表面は、横方向のみに、その中央部になめらかな曲面形状を有する最も高い頂部と、その頂部から離れるに従って連続的に低くなるような傾斜面からなる連続傾斜形状面で形成され、対向基板2の基板平面部25の横長さが120mm、縦長さが80mm、厚さが0.5mmであり、連続傾斜受部26の横長さが100mm、縦長さが60mm、横方向において立上り側面27を有する。
連続傾斜受部26の形状としては、例えば、下記の形状が実施できる。
前述の実施例10に示される押圧加工システムにおいて、対向基板2の形状寸法に関する他の具体的実施例を説明する。本実施例の対向基板2は基板平面部25とその基板平面部25から突出して形成された連続傾斜受部26から構成され、その連続傾斜受部26の表面は頂部から全方向に連続傾斜形状面を有する構成である。図11に示される対向基板2において、対向基板2は基板平面部25とその基板平面部25から突出した連続傾斜受部26から構成され、その連続傾斜受部26の表面は、その中央部になめらかな曲面形状を有する最も高い頂部と、その頂部から全方向に離れるに従って連続的に低くなるような傾斜面からなる連続傾斜形状面で形成されている。また、基板平面部25は平面図において、横長さと縦長さが100mmの正方形であって、厚さが0.5mmである。また、全方向の側面において立上り側面27を有する。
連続傾斜受部26の形状としては、例えば、下記の形状が実施できる。
本考案におけるさらに具体的な実施例を説明する。前述の実施例10において構成される図2に示す加工用版型1において、加工用版型1は、横長さ110mm・縦長さ70mmの板形状の真ちゅう材料により作製され、その表面に所定の凹凸パターン部11が構成されて、その凹凸パターン部11に所定の凹凸パターン12が刻設されている。また、前述の図9に示す対向基板2において、繊維強化エポキシ樹脂を使用して厚さ0.5mm・横長さ120mm・縦長さ80mmの表面から裏面が透けて見える程度の透明性を有する基板平面部25を構成し、その基板平面部25の表面の端から20mm余白領域を残した領域に、直接に、加工用版型1を構成する材料よりも押圧に対して圧縮変形可能な程度の圧縮柔軟性を有するウレタン樹脂を使用して、横方向断面において曲率半径10mの円弧を有するとともに立上り側面長さ0.2mmを有する連続傾斜受部26を成型加工して固定形成されて、対向基板2が構成されている。このような加工用版型1と対向基板2を、図8に示す押圧加工システムに設置し、そして、加工製品33としての厚さ0.2mmのプラスチックフィルム層をラミネート積層した厚紙と、転写箔材料34としてのキャリアフィルム層・離型層・保護層・着色層・金属層・接着層とから構成された積層フィルムを使用して、箔押し加工を行う。これにより、凹凸パターン12に忠実な凹凸形状で転写箔材料により形成された箔押転写凹凸パターンが加工製品33の表面に転写形成される。
本考案におけるさらに具体的な他の実施例を説明する。前述の実施例10において構成される図6に示す加工用版型1において、加工用版型1は、横長さ100mm・縦長さ100mmの平面図が正方形の板形状の鋼鉄材料により作製され、その表面に所定形状の直径70mmの凹凸パターン部11が形成され、その凹凸パターン部11に所定の凹凸パターン12が凹凸形状で刻設されている。また、前述の図11に示す対向基板2において、フェノール樹脂を使用して厚さ1.0mm・横長さ120mm・縦長さ120mmの平面図正方形の基板平面部25を構成し、その基板平面部25の表面に、直径80mmの連続傾斜受部26が、直接に、加工用版型1を構成する材料よりも押圧に対して圧縮変形可能な程度の圧縮柔軟性を有するシリコーン樹脂を使用して、中央部に最も高い頂部を有し、その頂部から全方向に離れるに従って連続的に低くなるような曲率半径8mの部分的球面を有するとともに立上り側面長さ0.1mmを有する連続傾斜受部26を成型加工して固定形成されている。このような加工用版型1と対向基板2を、図8に示す押圧加工システムに設置し、そして、加工製品33としての厚さ0.1mmの厚紙と、転写箔材料34としてのキャリアフィルム層・離型層・保護層・着色層・金属層・接着層とから構成された積層フィルムを使用して、箔押し加工を行う。凹凸パターン12に忠実な凹凸形状で転写箔材料により形成された箔押転写凹凸パターンが加工製品33の表面に転写形成される。
本考案において、加工用版型1としては、前述の実施例で説明した加工用版型に限定されることなく、押圧により、被加工物を加工できる機能を有する加工用版型1が使用できる。例えば、加工用版型1が箔押用凹凸パターンを形成した箔押用版、型押用凹凸パターンを形成した型押用版、切抜用凹凸パターンを形成した切抜用刃型、または、箔押用凹凸パターンと切抜用凹凸パターンの双方の凹凸パターンを形成した加工用版型1であって、屈曲可能な程度の柔軟性を有するフレキシブルな加工用版型1が使用できる。この場合、このフレキシブル加工用版型1は、所定形状の基板に固定されて構成される。
11 凹凸パターン部
12 凹凸パターン、
121 箔押用凹凸パターン
122 型押用凹凸パターン
123 切抜用凹凸パターン
2 対向基板
25 基板平面部
26 連続傾斜受部
27 立上がり側面
3 被加工物
33 加工製品
34 転写箔材料
8 第一基盤
9 第二基盤
Claims (20)
- 表面に凹凸パターンを形成した加工用版型と、前記加工用版型に対向する位置に設置された対向基版と、前記加工用版型と前記対向基版との間に位置して供給される被加工物を備え、前記被加工物が前記加工用版型と前記被加工物との間に位置して供給された状態で、前記加工用版型と前記対向基版のうちの少なくともひとつを押圧することにより、前記凹凸パターンに対応する転写凹凸パターンを前記被加工物に転写加工する押圧加工システムにおいて、
前記加工用版型は凹凸パターン部を有し、前記凹凸パターン部は平面表面を有し、前記凹凸パターンは前記凹凸パターン部の表面に凹凸形状で形成され、
前記対向基版は連続傾斜受部を有し、
前記連続傾斜受部は、その連続傾斜受部の少なくとも一方向の表面において、なめらかな曲面形状を有する頂部と、該頂部から離れるにしたがって連続的に低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有し、
前記凹凸パターン部と前記連続傾斜受部が互いに対向する位置に位置することを特徴とする押圧加工システム。 - 前記加工用版型は箔押用版であり、
前記被加工物は加工製品と転写箔材料を有し、
前記箔押用版における前記凹凸パターンは箔押用凹凸パターンで形成され、
前記転写箔材料は前記加工用版型と前記加工製品との間に位置して供給され、
前記転写箔材料と前記加工製品が前記加工用版型と前記対向基板との間に位置した状態で、前記加工用版型と前記対向基版のうちの少なくともひとつを押圧することにより、前記転写箔材料により形成された箔押転写凹凸パターンが前記加工製品の表面に転写形成されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の押圧加工システム。 - 前記加工用版型は型押用版であり、
前記型押用版における前記凹凸パターンは、型押用凹凸パターンで形成されて、前記被加工物の表面に前記型押用凹凸パターンに対応する転写凹凸パターンを転写形成するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の押圧加工システム。 - 前記加工用版型は切抜用刃型であり、
前記切抜用刃型における前記凹凸パターンは、切抜用凹凸パターンで形成されて、前記被加工物を前記切抜用凹凸パターンに対応する形状に切断または抜き加工するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の押圧加工システム。 - 前記連続傾斜受部は、その連続傾斜受部の一方向の表面において、なめらかな曲面形状を有する頂部と該頂部から離れるにしたがって連続的に低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の押圧加工システム。
- 前記連続傾斜受部は、その連続傾斜受部の表面において、なめらかな曲面形状を有する頂部と、該頂部から全方向に離れるにしたがって連続的に低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれが1項に記載の押圧加工システム。
- 前記連続傾斜受部において、前記連続傾斜受部の表面のなめらかな曲面形状を有する頂部と該頂部から離れるにしたがって連続的に低くなるような傾斜面とからなる連続傾斜形状面を有する形状は、前記連続傾斜受部の断面において、所定の曲率半径の円弧状アール形状を有する形状であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の押圧加工システム。
- 前記連続傾斜受部は樹脂材料により構成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の押圧加工システム。
- 前記連続傾斜受部は、前記加工用版型と前記対向基板が押圧された時、押圧に対して圧縮変形可能であるとともに、押圧の解除により元の形状に戻るような圧縮弾性を有する材料により構成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の押圧加工システム。
- 前記連続傾斜受部表面の頂部と最も低い部分との高さ寸法差は、前記連続傾斜受部表面の傾斜している最も長い方向の長さ寸法に対して、0.0005%から5%の範囲にあることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の押圧加工システム。
- 前記連続傾斜受部は断面形状において、0.5mから50mの範囲の曲率半径のアール形状の連続傾斜形状面を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の押圧加工システム。
- 前記対向基板は、さらに、平面形状表面を有する基板平面部を有し、
前記連続傾斜受部は、前記基板平面部の平面表面から突出して形成されていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の押圧加工システム。 - 前記連続傾斜受部は、前記連続傾斜形状面を形成した方向の端部において、前記基板平面部の表面から垂直面または傾斜面を有して立ち上がった立上り側面を有し、
前記連続傾斜形状面は、その立上り側面を除く前記連続傾斜受部の表面に形成されていることを特徴とする請求項12に記載の押圧加工システム。 - 前記基板平面部と前記連続傾斜受部は互いに別体で構成され、
前記基板平面部は互いに平行な表面と裏面とを有する板形状であり、
前記連続傾斜受部は前記基板平面部の表面に固定されて構成されることを特徴とする請求項12または13に記載の押圧加工システム。 - 前記連続傾斜受部は、前記基板平面部の表面に直接に樹脂材料を成型加工された状態で固定形成されていることを特徴とする請求項12、13または14に記載の押圧加工システム。
- 前記基板平面部は表面から裏面が透けて見える程度の透明性を有する透明樹脂材料により構成されることを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の押圧加工システム。
- 前記加工用版型の前記凹凸パターン部と前記対向基板の前記連続傾斜受部のそれぞれの表面形状は、前記加工用版型と前記対向基板が前記被加工物を互いに押圧した状態において、前記凹凸パターン部の表面領域が前記連続傾斜受部の表面領域の範囲内にあるような表面形状を有することを特徴とする請求項1乃至16のいずれかひとつに記載の押圧加工システム。
- 前記加工用版型と前記対向基板が互いに押圧された時に、前記被加工物は前記対向基板の表面に沿って屈曲変形可能な程度の屈曲変形可撓性を有することを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の押圧加工システム。
- 前記加工用版型は、一つの加工用版型に形成された複数個の凹凸パターン部、または、凹凸パターン部を形成した複数個の加工用版型を有し、
前記対向基版は、一つの基板平面部に形成された複数個の連続傾斜受部、または、連続傾斜受部を形成した複数個の対向基版を有し、
それぞれの前記複数個の凹凸パターン部は、それぞれの前記連続傾斜受部に対向する位置に設置されて構成されることを特徴とする請求項12乃至18のいずれか1項に記載の押圧加工システム。 - 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の押圧加工システムに使用される前記対向基板。
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JP2010004758U JP3162734U (ja) | 2010-06-28 | 2010-06-28 | 押圧加工システム |
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JP (1) | JP3162734U (ja) |
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JP2013236673A (ja) * | 2012-05-11 | 2013-11-28 | Aoki Moritoshi | 箔押層付きアクリル板 |
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