JP3162690B2 - 化粧用配合物 - Google Patents

化粧用配合物

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、表皮上に効率的に付着させることができる
メタクリル酸2−ヒドロキシエチルホモ重合体の非ゴム
質、吸湿性、可撓性且つ柔軟性の薄膜、かかる薄膜を形
成することができる安定なエマルジョン、及びかかる安
定なエマルジョンの特別な製造法に関する。更に、本発
明は、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルホモ重合体の
非ゴム質、吸湿性、可撓性且つ柔軟性の薄膜が表皮上に
付着されるところの安定なエマルジョンの局部適用法に
関する。
また、本発明は、表皮上に付着された紫外線遮断剤
(sunscreeming agent)とメタクリル酸2−ヒドロキシ
エチルホモ重合体との組み合わせを含有する耐水性、非
ゴム質、吸湿性、可撓性且つ柔軟性の薄膜、該薄膜を作
ることができる安定なエマルジョン、及びかかる安定な
エマルジョンの特別な製造法に関する。更に、本発明
は、紫外線遮断剤と組み合わせたメタクリル酸2−ヒド
ロキシエチルの耐水性、非ゴム質、吸湿性、可撓性及び
柔軟性の薄膜が表皮上に付着されるところの安定なエマ
ルジョンの局部適用法に関する。
発明の背景 Cosmetic and Jolletries、Vol.99、第41〜54頁(198
4年3月)において、チャールズ.ホックス氏は、“た
いていの化粧剤は、クリーム又はローションとして処方
することができる”という見解を述べている。
ホックス氏は、皮膚の滑らかさ、しなやかさ及び柔ら
かさを高める皮膚の給湿性は化粧クリーム及びローショ
ンの主要特性を象徴していることを指摘している。この
目的に対して、種々様々な油、給湿剤及び皮膚軟化剤例
えば鉱油、プロピレングリコール及びシリコーンが使用
されている。また、化粧用配合物に様々な特性を導入す
るために多くの物質が使用されている。脂肪アルコール
は、給湿剤として作用し、またエマルジョン安定性、粘
度制御及びコンシステンシーも提供する。脂肪アルコー
ルが提供すると述べられている1つの属性は、“こすり
伸ばしたときの滑らかな仕上り”である(上記文献の第
52頁参照)。ホックス氏は、ステアリン酸は給湿剤であ
るが石けんエマルジョン系を形成するにも使用されると
述べている。更に、ホックス氏は、化粧用ローションに
導入することができる様々な成分を例示している。
ほとんどの化粧品は、それを適用した皮膚に対してあ
る程度の保護を提供する。保護の程度は、多数の因子、
即ち、 1. 表皮上の皮膜としての化粧品の一様性、 2. 体液及び発汗による作用に対する皮膜の抵抗性、 3. 化粧品の揮発性、 4. 摩耗及び摩擦作用に対する皮膜の抵抗性、 及び 5. 紫外線に対する皮膜の抵抗性、 に左右される。
様々な化粧品用途に対して多数の重合体熱可塑性物質
が使用されてきた。これらの物質のうちの多くのもの
は、水溶性又は水分散性である。従って、それらが含め
られたすべてのローションは典型的には耐水性を欠いて
いる。たとえ重合体熱可塑性物質が大きい分子のもの即
ち高分子物質であっても、これらの大きい分子のものを
含有する皮膜が水分によって可溶性化されると、これら
は、低分子量物質から作った匹敵する化粧用処方物と同
じ程度急速に処理表面から除去され得る。このことは、
高分子物質が典型的には化粧品中に少量で存在しこれに
よって少量の高分子物質が皮膚上に付着されるという事
実から生じる。比較的多量の水分による高分子物質の浸
蝕は、皮膚表面から高分子物質の存在を迅速に払拭する
のに十分である。
化粧用処方物中に耐湿性の高分子物質を利用するのが
望ましい。何故ならば、それらは、表皮上にある程度の
化粧持久性を提供することができるからである。しかし
ながら、耐湿性の高分子物質の使用は、この用途では全
く困難である。しばしば、かかる耐湿性高分子物質は表
皮上に極めて薄い膜として付着されると貧弱な膜形成性
を有し、そしてもし良好な又は適切な膜形成性を有する
としても、それらは適当な化粧品の必須特性を欠く場合
が多い。
このことは、高分子物質が少量として存在するような
典型的な油/水型化粧用処方物では、化粧品に必要とさ
れる可塑剤を含有する均一な皮膜として適用する時にエ
マルジョンから離脱することができるような態様で高分
子物質を処方するのが困難であることを認識することに
よって理解することができる。例えば、可塑剤は適用時
に高分子物質から分離する場合がある。と云うのは、エ
マルジョンはその化学の変更によって破壊されつつある
からである。加えて、皮膚上のかかる高分子物質層には
多数の重要な特性が要求される。例えば、典型的には、
表皮の処理において受ける人がそれから生じる好ましく
ない感覚を持つ場合には皮膜を十分なだけ薄くすること
が必要である。また、この皮膜は、脂が多いようだった
り、脆弱であったり、粘着性であったり、ゴム質であっ
たり又は油じみたりすべきでない。また、皮膜は、イン
キ、染料、油、又は表面処理した皮膚が接触するところ
の他の物質に対して受理性であるべきでない。例えば、
新聞のインキを溶解したり又はそれ自体が皮脂腺油によ
って溶解されるような化粧処理は望まれない。高分子物
質は高い粘度を生じさせる能力を有するために、それら
の利用は、皮膚に対する有効な結合を達成するのに十分
な細孔浸入性を提供し、しかも透湿性を有する皮膜を提
供すべきである。
表皮層上で耐湿性を有する良好な化粧剤に要求される
属性は、達成するのが困難である。有効な耐湿性で熱可
塑性の膜形成性高分子物質を有効な化粧剤に変換するに
は、 1. 安定な液相から薄膜を付着させる能力、 2.(i) 良好な触感性及び可撓性、 それ故に脂っこさ、もろさ、粘着性、ゴム性及び油性を
有しないこと、 (ii) インキ、染料、油、又は表面処理した皮膚が接
触するところの、又は皮脂腺油の如き身体が発生すると
ころの他の物質に対する抵抗性、 (iii) 皮膚の細孔への容易な浸入性及びビロードの
ような滑らかな皮膚の感触、 (iv) 非ゴム質のこすり伸し性、及び (v) 通気性及び透湿性(呼吸性)と組み合わさった
耐湿性、 を有する均一な可塑化薄膜の皮膚表面への付着、 が要求される。
紫外線遮断剤は、典型的には、かかる剤の機能を高め
るように設計された化粧用処方物から適用される。これ
らは、一般には、アクリル系エマルジョン中に使用され
る。J.Soc.Cosmet.Chem.、29、第641〜649頁(1978)に
おいて、アール・エス・バーガー氏以外は、p−N,N−
ジメチルアミノ安息香酸オクチル(PABA)及びアクリル
酸アンモニウム/アクリル酸エステル重合体の如き紫外
線遮断剤の使用について記載している(“Synopsis"を
参照)。著者達は、 “紫外線遮断剤の調製のための主要の薄膜形成剤として
アクリレート薄膜形成性重合体を選択したこの重合体
は、皮膚密着性で且つ耐水性である。しかしながら皮膚
上で乾燥させると、その薄膜は石けん及び水によって容
易に除去される。アクリレート重合体及びオクチルジメ
チルPABAを含有する油/水型エマルジョンを調製した。
イソステアリン酸アンモニウムが主要の乳化剤として働
いた”(第642頁参照)。
“陰イオン性石けんエマルジョン中においてアンモニウ
ム化塩を形成することによって可溶化させることができ
るアクリレート薄膜形成性重合体を選択した。この紫外
線遮断剤は皮膚上で乾燥すると、アンモニアが発生し、
かくして不溶性重合体が皮膚上に固着する。この“逃出
アミン変換”によって、薄膜は水不溶性に且つこすり取
りに対して抵抗性になる。しかしながら、これは、石け
ん及び水で洗うことによって容易に除去される。‥‥
‥”(第646頁参照)。
メタクリル酸ヒドロキシルエチルホモ重合体[ポリ
(メタクリル酸2−ヒドロキシエチル)](本明細書で
は略語“PHEMA"によって表わす)は、広く言えば、反復
単位式 [式中、各Xは水素又はメチルであり、そしてせいぜい
1個のXがメチルである]を有する。PHEMAの最とも一
般的な特性表示では、それは水素としてのだけのXを有
する。
本明細書における用語“高分子物質”は、反復単量体
単位よりなる重合体構造を包含する。本明細書では、重
合体はオリゴマーよりも大きい高分子物質と規定され、
そしてオリゴマーは約15個までの反復単量体単位を有す
る構造と規定される。
メタクリル酸ヒドロキシエチルホモ重合体及び共重合
体は、化粧品の用途での使用について多くの特許文献に
記載されている。例えば、1971年4月13日付け発行の米
国特許第3,574,822号において、シェファード氏外外、
整髪用組成物、香芳放出成分、化粧用エマルジョン、害
虫駆除剤、紫外線遮断ローション、エーロゾル、マニキ
ュア用エナメル、洗顔クリーム、栄養ファンデーション
クリーム、ハンドクリーム、皮膚軟化用クリーム、粉お
しろい、ベビィパウダー及び棒口紅の如き多くの用途に
対して粉末状PHEMA又はPHEMAの溶液を使用することにつ
いて記載している(シェファード氏外の米国特許第3,67
7,518号、同3,681,089号、同3,681,248号、同3,697,643
号及び同3,914,405号の如き関連特許を参照された
い)。この特許によれば、PHEMAは、通常脆弱な物質で
あり、そして整髪用にまたつめを被覆するためのラッカ
ーとして働かせるのに使用することができる程に十分に
脆弱であることが示されている。この特許の例17は、可
塑剤としてグリセロール、ソルビトール、ジエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、エチレングリコー
ル及び(又は)プロピレングリコールを配合することに
よるPHEMAの可塑化を扱っている。これはより可撓性の
ヘアースプレーをもたらしたが、しかしこのような可塑
化を実施した場合でさえも重合体は髪をぴんとした状態
に保つのに十分なだけ剛性であった。このことは、この
ような重合体を皮膚に適用すると、皮膚上の皮膜が皮膚
の可動性に抵抗するという事実によって反映されるよう
に使用者に対して好ましくない感覚を引き起こすことを
示していた。
1976年6月15日付け発行の米国特許第3,963,685号に
おいて、アブラハムズ氏は、PHEMAの製造法について記
載している。この特許は、上記のシェファード氏外の米
国特許に示されるものを含めでPHEMAについての多くの
用途を述べている。
本発明の概要 本発明は、表皮上に付着されたPHEMA皮膜の非ゴム
質、吸湿性、可撓性及び柔軟性の薄層の形成に関する。
また、本発明は、PHEMAの安定なエマルジョン並びにこ
の安定な化粧用エマルジョンの特別な製造法に関する。
本発明は、表皮上に化粧特質を提供するためにPHEMAの
非ゴム質、吸湿性、可撓性且つ柔軟性の薄膜が付着され
るところの安定なエマルジョンの局部適用を包含する。
本発明は、表皮上に付着される化粧剤の一部分として
PHEMA皮膜に非ゴム質、吸湿性、可撓性且つ柔軟性の薄
層の形成を企図している。また、本発明は、PHEMAの安
定なエマルジョンの化粧用処方物、並びに、その安定な
エマルジョンの特別な製造法に関する。本発明は、PHEM
Aの非ゴム質、吸湿性、可撓性及び柔軟性の薄膜が表皮
上に付着されるところの安定なエマルジョン化粧用処方
物の局部適用を包含する。
本発明は、PHEMAに対してそれぞれ異なる溶解力を有
する複数の可塑剤を含有しこれによってPHEMAの層の柔
軟性を制御したPHEMAの薄層に関する。本発明は、油相
及び水相を含有しそしてその水相中にPHEMA及びPHEMA用
の少なくとも3種の溶剤を含有する化粧用油/水型エマ
ルジョンに関する。PHEMA用の溶剤は、 (i) 活性な揮発性溶剤、 (ii) 上記溶剤よりも活性が低いが中間活性の不揮発
性溶剤、及び (iii) 上記の中間活性の不揮発性溶剤よりも活性の
低い不揮発性溶剤、 からなる。
本発明は、 1. 油相及び水相を別個に形成すること、 2. 油相に水相を混合して油/水型エマルジョンか又は
水/油型エマルジョンのどちらかにすること、 3. PHEMAをそれ用の可塑剤と一緒に溶液状態で準備す
ること、 4. この溶液を水性相中に供給すること、 5. 所望の油/水型エマルジョン中の乳化剤を、油相と
混合される水性相の一部分として又は所望の油/水型エ
マルジョンを形成するのに最終的に混合される水性相の
別な部分に供給すること、及び 6. 各々の相を混合して油/水型エマルジョンを作るこ
と、 を包含する多段階順序で作られた油/水型エマルジョン
の形成を包含する。
本発明は、PHEMAを含有す油/水型エマルジョンの有
効な化粧用処方物はいくつかの関係事項の組み合わせに
基づくべきであることを認識している。かかる処方物に
おける重要な関係は、エマルジョン中のPHEMAの量と、P
HEMAの量に対する可塑剤の量(PHEMAを溶解する際に可
塑剤の溶解力に結び付けられる因子)と、化粧剤として
有用なPHEMAの皮膜形成のためのエマルジョンに有効な
特性が与えられるようにエマルジョン中の各成分を結合
するための乳化剤の有効性との間の関係である。
加えて、本発明は、長鎖脂肪酸のアンモニウム塩を乳
化剤として使用した油/水型エマルジョンから表皮上に
付着されそしてそのアンモニウム塩の分解によってそれ
から不溶化されたPHEMA皮膜の耐水性、非ゴム質、吸湿
性、可撓性及び柔軟性の薄層の形成に関する。また、本
発明は、PHEMAの安定なエマルジョン、並びに長鎖脂肪
酸のアンモニウム塩を乳化剤として用いた安定な化粧用
エマルジョンの特別な製造法に関する。本発明は、長鎖
脂肪酸のアンモニウム塩を乳化剤として用いた油/水型
エマルジョンから表皮上に化粧特質を提供するためにPH
EMAの耐水性、非ガム質、吸湿性、可撓性且つ柔軟性の
薄層が付着されるところの安定なエマルジョンの局部適
用法を包含する。
本発明は、長鎖脂肪酸のアンモニウム塩を乳化剤とし
て使用した油/水型エマルジョンから表皮上に付着され
そしてそのアンモニウム塩の分解によってそれから不溶
化された化粧品の一部分としてPHEMA皮膜の耐水性、非
ガム質、吸湿性、可撓性及び柔軟性の薄層を形成するこ
とを包含する。また、本発明は、PHEMAの安定なエマル
ジョンの化粧用処方物、並びに長鎖脂肪酸のアンモニウ
ム塩を乳化剤として使用した安定なエマルジョンの特別
な製造法に関する。本発明は、長鎖脂肪酸のアンモニウ
ム塩を乳化剤として使用してPHEMAの耐水性、非ガム
質、吸湿性、可撓性及び柔軟性の薄膜が表皮上に付着さ
れるところの安定なエマルジョンの化粧用処方物の局部
適用を包含する。
本発明は、PHEMAに対してそれぞれ異なる溶解力を有
する複数の可塑剤を含有しこれによってPHEMAの層の柔
軟性が制御され、そしてPHEMA及び複数の可塑剤が処方
されたエマルジョン中の乳化剤の分解によってPHEMAの
耐水性層の一部分にされたPHEMAの耐水性薄層に関す
る。本発明は、油相及び水相を含有しそしてその水相中
にPHEMAとPHEMA用の少なくとも3種の溶剤とそれ用の乳
化剤としての脂肪酸のアンモニウム塩とを含有する化粧
用油/水型エマルジョンに関する。このPHEMA用の溶剤
は、 (i) 活性な揮発性溶剤、 (ii) 上記溶剤よりも活性が低いが中間活性の不揮発
性溶剤、及び (iii) 上記の中間活性の溶剤よりも活性の低い不揮
発性溶剤、 からなる。
本発明は、 1. 油相及び水相を別個に形成すること、 2. 油相に水相を混合して油/水型エマルジョンか又は
水/油型エマルジョンのどちらかにすること、 3. PHEMAをそれ用の可塑剤と一緒に溶液状態で準備す
ること、 4. その溶液を水性相中に供給すること、 5. 所望の油/水型エマルジョン中の乳化剤の一部分を
水性相の一部分及び油相中の一部分として供給し、そし
て油/水型エマルジョンの各々を混合したときに乳化剤
を形成すること、及び、 6. 各々の相を混合して油/水型エマルジョンを作るこ
と、 を包含する多段階順序で作られる油/水型エマルジョン
の形成を包含する。
更に他の具体例では、本発明は、表皮上に付着された
紫外線遮断剤とメタクリル酸2−ヒドロキシエチルホモ
重合体との組み合わせを含有する耐水性、非ガム質、吸
湿性、可撓性且つ柔軟性の薄膜、該膜を作ることができ
る安定なエマルジョン、及び該安定なエマルジョンの特
別な製造法に関する。また本発明は、紫外線遮断剤と組
み合わせたメタクリル酸2−ヒドロキシエチルホモ重合
体の耐水性、非ガム質、吸湿性、可撓性及び柔軟性の薄
膜が表皮上に付着されるところの安定なエマルジョンの
局部適用を包含する。
本発明は、表皮上に付着される化粧剤の一部分として
紫外線遮断剤とPHEMAとの組み合わせの耐水性、非ガム
質、吸湿性、可撓性及び柔軟性の薄膜を形成することを
企図する。また、本発明は、紫外線遮断剤を含有するPH
EMAの安定なエマルジョンの化粧用処方物及びかかる安
定なエマルジョンの特別な製造法に関する。本発明は、
紫外線遮断剤と組み合わさったPHEMAの耐水性、非ガム
質、吸湿剤、可撓性及び柔軟性の薄膜が表皮上に付着さ
れるところの安定なエマルジョンの化粧用処方物の局部
適用を包含する。
本発明は、紫外線遮断剤及びPHEMAに対してそれぞれ
異なる溶解力を有する複数の可塑剤を含有し、これによ
ってPHEMAの層の柔軟性が制御されたPHEMAの薄層に関す
る。本発明は、紫外線遮断剤を含有する油相と水相とを
含有し、そしてその水相中にPHEMA及びPHEMA用の少なく
とも3種の溶剤を含有する化粧用油/水型エマルジョン
に関する。PHEMA用の溶剤は、 (i) 活性な揮発性溶剤、 (ii) 上記溶剤よりも活性が低いが中間活性の不揮発
性溶剤、及び (iii) 上記の中間活性の溶剤よりも活性の低い不揮
発性溶剤、 からなる。
本発明は、 1. 油相及び水相を別個に形成すること、 2. 紫外線を含有する油相に水相を混合して油/水型エ
マルジョンか又は水/油型エマルジョンのどちらかにす
ること、 3. PHEMAをそれ用の可塑剤と一緒に溶液状態で準備す
ること、 4. その溶液を水相中に供給すること、 5. 所望の油/水型エマルジョン中の乳化剤を、油相と
混合される水性相の一部分として又は所望の油/水型エ
マルジョンを形成するのに最終的に混合される水性相の
別な部分に供給すること、 6. 各々の相を混合して油/水型エマルジョンを作るこ
と、 を包含する多段階順序で作られた油/水型エマルジョン
の形成を包含する。
発明の詳細な記述 化粧用処方物中の成分として使用することができる推
選されているPHEMAは、通常、水不溶性の脆性プラスチ
ックである。これは吸湿性として特徴づけられるが、こ
のことはそれが水に対して強い親和力を有することを意
味する。この重合体は、水分を吸収して保持するのに十
分なだけ吸湿性である。実際に、PHEMAは水と戸の接触
時に膨潤し、それ故に表皮上のPHEMAの皮膜は表面上に
存在する水分によって膨潤され得る。PHEMAは、メタノ
ールやエタノールの如きアルコール中に易溶性でありそ
してこれらのアルコールと約80重量%までの水との溶液
中に溶解されることができる。これらの属性によって、
PHEMAは整髪用ラッカーとして使用することが推選され
ている。PHEMAをその構造中に共重合成分を導入せずに
可撓性で且つ柔軟性の皮膜に転化させるには、それと相
溶性の他の物質で可塑化することが必要である。もし可
塑剤が水溶性であるならば、それはPHEMAとの混合物か
ら浸出して後に脆性重合体を残す可能性がある。いずれ
にしても、耐久性の面で最とも望ましい可塑剤で可塑化
すると、ゴム質の皮膜形成性物質が得られる。
PHEMAは、乳化し可塑化することができるがしかしそ
のように適切にされないと、表皮上に非ゴム質で且つ
(又は)こすり落ちのない皮膜を生ぜしめることができ
るエマルジョンにすることができないことが確められ
た。また、PHEMAは、多量の水分の存在下に独特な耐久
性を有する可塑化皮膜を生ぜしめるために水溶性及び
(又は)水分散性可塑剤の組み合わせで可塑化すること
ができることが確められた。本発明は、多重可塑化PHEM
Aの薄膜即ちPHEMAとPHEMAに対してそれぞれ異なる溶解
力を有する少なくとも2種の異なる可塑剤との均一分散
体からなる均質な皮膜の形成を包含する。また、本発明
は、薄膜の性能特性によって証明されるように油相及び
PHEMAが油相の成分及びPHEMAを薄膜内に本質上均一に分
散させるのに十分なだけ相容性であるところの薄膜を形
成するために油/水型エマルジョンの水性相からPHEMA
を付着させると同時にその油相を付着させることを包含
する。また、本発明は、薄膜の形成に当ってPHEMAが、
油相の成分とのかかる相容性を確保するのに十分な親油
性を提供する溶剤成分と溶液状態にあることを規定す
る。
特に、本発明は、紫外線遮断剤及び多重可塑化PHEMA
を含有する薄膜、即ち、PHEMAとPHEMAに対してそれぞれ
異なる溶解力を有する少なくとも2種の異なるPHEMA用
の可塑剤との均一分散剤からなる均質な薄膜の形成を包
含する。また、本発明は、薄膜の性能特性によって証明
されるように油相及びPHEMAが紫外線遮断剤を含有する
油相の成分及びPHEMAを薄膜内に本質上均一に分散させ
るのに十分なだけ相容性であるところの薄膜を形成する
ために、油/水型エマルジョンの水性相からPHEMAを付
着させると同時に紫外線遮断剤を含有するその油相を付
着させることを包含する。また、本発明は、薄膜の形成
に当ってPHEMAが、紫外線遮断剤を含む油相の成分との
かかる相容性を確保するのに十分な親油性を提供する溶
剤成分と溶液状態にあることを規定する。
本発明の目的は、表皮上に付着させたときにPHEMAを
非ゴム質、吸湿性、可撓性且つ柔軟性の薄層にすること
である。
本発明の他の目的は、表皮上に付着させたときにPHEM
Aの非ゴム質、吸湿性、可撓性且つ柔軟性の薄層を形成
することができる化粧用処方物好ましくはローション処
方物中においてPHEMAの安定なエマルジョンを形成する
ことである。
本発明の他の目的は、表皮上に付着させたときにPHEM
Aの非ゴム質、吸湿性、可撓性且つ柔軟性の薄層を生じ
るPHEMAの安定なエマルジョンの製造法を提供すること
である。
本発明の更に他の目的は、表皮上に付着させたときに
紫外線遮断剤とPHEMAとの組み合わせを耐水性、非ゴム
質、吸湿性、可撓性及び柔軟性の薄層にすることであ
る。
本発明の更に他の目的は、表皮上に付着させたときに
紫外線遮断剤を含有するPHEMAの耐水性、非ゴム質、吸
湿性、可撓性及び柔軟性の薄層を形成することできると
ころの化粧用処方物好ましくはローション処方物中にお
いてPHEMAの安定なエマルジョンを形成することであ
る。
本発明の更に他の目的は、表皮上に付着させたときに
紫外線遮断剤を含有するPHEMAの耐水性、非ゴム質、吸
湿性、可撓性及び柔軟性の薄層を生じるPHEMAの安定な
エマルジョンの製造法を提供することである。
本発明の他の目的は、以下の記載から明らかになるで
あろう。
本発明の実施において使用されるPHEMAは、上記式
(I)の反復単位を有する本質上線状の熱可塑性高分子
物質特に式(I)のXが水素であるようなPHEMAからな
る。「本質上線状」とは、PHEMAがエタノールと水との5
0−50重量混合物中に完全溶解性であるのに十分なだけ
線状であり且つ105℃のTgを有することを意味する。好
ましくは、かかるPHEMAは、少なくとも約50,000さらに
望ましくは少なくとも100,000の重量平均分子量を有す
る。極めて望ましい結果は、少なくとも200,000の重量
平均分子量を有するPHEMAを使用した場合に得られた。
アブラハムズ氏が上記の文献で指摘したように、PHEMA
は、1,000,000及びそれ以上の重量平均分子量まで重合
可能である。かかるPHEMAが本発明の実施に対して使用
可能であるけれども、約100,000〜約1,000,000の間の重
量平均分子量を有するPHEMAが本発明の実施に対してよ
り望ましい。最とも望ましい結果は、約200,000〜約40
0,000の重量平均分子量を有するPHEMAを使用して得られ
た。
先に記載したように、任意の表皮上に皮膜として付着
させたときに未可塑化PHEMAよりも可撓性になるようにP
HEMAの可塑化を行なうことが斯界において望まれてい
た。しかしながら、本発明以前には、表皮に適したとき
にその表皮の柔軟性を本質上写し出す柔軟性の皮膜をも
たらす皮膜形成性成分としてPHEMAを含有する有効な化
粧用処方物の製造について適切な記載を与える文献がな
かった。これまで、PHEMAを水基材化粧用処方物に導入
することが望まれていたが、しかし油/水型の安定な水
基材化粧用エマルジョンの製造に通じる情報が少なかっ
た。
皮膚上に適度に可撓性で且つ柔軟性の皮膜を提供する
ための化粧品として使用することができる安定な油/水
型エマルジョン中の成分としてPHEMAを作ることができ
る方法について以下に説明する。本発明は、PHEMAをよ
り可撓性の物質を単にすることを越えてその可塑化を行
なうものである。と云うのは、可撓性の不十分な向上
は、皮膚上に透湿性PHEMAの快感な薄層を残す皮膚のロ
ーション処理の達成にPHEMAを有効に使用するには不十
分なだけしかその基本的な特性を変更しないからであ
る。快感は、PHEMAを含有する皮膜を皮膚上に形成する
ときにその皮膜が柔軟性の皮膚表面のゆがみや凹凸に合
致するようにPHEMA中に高度の柔軟性を与えることによ
ってもたらされる。本質的には、PHEMA皮膜は、それが
適用される皮膚の柔軟性と本質上同等のレベルの柔軟性
を有するべきである。本発明は、PHEMAを、次の特性、 *安定な液相から皮膜を付着させることができるこ
と、 *皮膚の表面上に、 ・手ざわりのよい滑らかな皮膚の感触を提供するための
皮膚の良好な触感及び柔軟性、 ・脂っこさ及び油性がないこと、 ・皮膚の微孔への容易な浸入性、 ・非ゴム質のこすり伸し特性、 ・頭髪を特定の形状に合致させるのを回避するように頭
髪に対して不粘着性に結合すること、及び ・空気や水分の透過性と組み合わさった耐湿性、 によって特徴づけられる均一な可塑化皮膜を付着させる
ことができること、 を有する有効な安定な油/水型エマルジョンにすること
によって特徴づけられるような柔軟性を達成する。
表皮上での本発明のPHEMA薄膜の形成は、容易には測
定されない。この皮膜は化粧用処方物から付着されるの
で、それと共に油、表面活性剤、給湿剤等の如き化粧剤
も付着される。皮膜の性状は、それが適用された表皮に
与えられる特性から測定することができるだけである。
処理後の皮膚が皮膚上の水分量よりも低い水分蒸発損失
(発汗)有しそして化粧品中の他の成分によって長い持
続性のローション公課を提供することができるという事
実は、PHEMAが皮膚上で皮膜として存在するという確信
を裏付けている。皮膚上に保持された余分な水分はそれ
を加湿する作用をし、そしてこれは皮膚を軟化し滑らか
にする方法である。
これらの属性及びPHEMAの通常の皮膜形成性の認識を
基にして、PHEMAは皮膜におけるPHEMAの存在の故に水分
浸入に抵抗する連続皮膜の一部分として存在すること及
びPHEMAは皮膜にの本質上均一に分布されていることが
一般に認められている。
先に指摘したように、PHEMAを可塑化するのに多くの
物質を使用することができる。PHEMAを化粧用処方物中
に適切に配合し且つ可塑剤と適切に組み合わせると、化
粧ローションの如き化粧用途に必要とされる軟質の柔軟
性PHEMAを得ることができるが、さもないとそれは得ら
れないことが確められた。
PHEMAの可塑化では、PHEMAに対して活性で揮発性の溶
剤の選択で開始し次いでPHEMAに対して累進的に活性が
低く且つ累進的に揮発性の低い溶剤を使用する。PHEMA
の溶媒和は、その可塑化の始まりである。PHEMAに対し
て攻撃的な溶剤は、PHEMAを溶解させそしてそれを溶液
の一部分とする。このような物質は、もしPHEMAを中実
の皮膜として保持しようとするならば最少の量で使用さ
れる。しかしながら、もし溶剤が揮発性であるならば、
それは、PHEMAに対する揮発性の低い又は本質上不揮発
性の溶剤と組み合わせて多量で使用することができる。
従って、PHEMAがより揮発性の溶剤の存在によって液状
に保持されているところの付着された化粧用エマルジョ
ンの皮膜からそのより揮発性の溶剤が蒸発されるにつれ
て、存在する揮発性の低い溶剤によって可塑化されたPH
EMAの一体的付着が生じる。揮発性の低い溶剤が水によ
って必要以上に容易に溶解される場合には、エマルジョ
ンの水相へのPHEMAの配合時に、水による容易な可溶化
を受けにくい他の更に揮発性の低い溶剤を存在させるこ
とができる。PHEMAを化粧用処方物に有効な皮膜形成性
物質にするためのその処理は、エマルジョンを形成する
ためのその溶媒和にある。本発明では、揮発性の活性溶
剤から揮発性が低く活性の低い溶剤(実際に、本発明の
基準によって、これらは不揮発性と称することができ
る)までの範囲にわたる溶剤の組み合わせが可塑化成分
として使用される。用語「揮発性」及び「不揮発性」
は、相対的な用語として認識される。それ故に、便宜
上、揮発性溶剤は、23℃の周囲温度及び正常な圧力条件
下に通常の水分を含有する表皮上に液体として付着させ
た10ミルの皮膜から24時間以内に蒸発するものである。
不揮発性溶剤は、これらの条件下に完全には蒸発しない
ようなものである。
PHEMAを含有する水相を一般に作るための溶剤の選択
については他のところで説明する。しかしながら、この
部分では、可塑剤はPHEMAに対する溶剤であることを記
載することで十分である。しかしながら、多くの場合で
は、それらは有効性のために補助溶剤を必要とするよう
な弱い溶剤であってよい。広く言えば、望ましい不揮発
性可塑剤は、脂肪族ポリオール、低分子量脂肪族ポリエ
ーテル及び非イオン性表面活性剤である。脂肪族ポリオ
ールは、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレン
グリコール、グリセリン、ジグリム、トリグリム、テト
ラグリムの如き通常液状のグリコール及びグリコールエ
ーテル、カービトール(Carbitol) 並びに他のメチル
及びエチル末端ブロックエーテル等の如きそれらのモノ
アルキルエーテルである。非末端ブロックエーテルは、
高分子量成分を形成するためにエチレンオキシドとその
重合体がワックス状でなくなお液状である程度まで反応
させることができる。他の有用なポリオールとしては、
ソルビトール、1,2−ブチレングリコール、1,2−ヘキシ
レングリコール、グルコース、フラクトース、しょ糖、
PEG−8、PEG−4、ジプロピレングリコール及びハニー
(honey)が挙げられる。
非イオン表面活性剤は、親水性(疎油性)である分子
部分と疎油性(親水性)である他の分子部分とを含有す
る。これらの部分は、それらの親水性−親油性バランス
(HLB)によってそれらの表面活性を決定する基礎にな
る。
ダブリュー・シー・グリフィン氏のEmulsifier Evalu
ation By Water Absorption、Proc.of Scientific Sect
ion of Toilet Good Association、Vol.6、第43〜50頁
(1946年12月5日)(C.A.41、p.1133H)を参照された
い。本発明の実施では、もしそれらのHLBが低い(例え
ば、約2以下)ならば、PHEMAを効果的に可塑化する際
にそれらの有効性は低い。それらのHLBが中間(例え
ば、約8〜約8)であるときには、PHEMAを可塑化する
際のそれらの有効性は、良好であるがしかし市販化粧用
処方物に望まれるよりもなお弱い。しかしながら、高い
HLB(例えば、約8以上典型的には15未満)を有する非
イオン性表面活性剤は、本発明の実施においてPHEMAに
対する優れた可塑剤であることが分かった。
非揮発性(溶剤)可塑剤として使用するのに好適な望
ましい非イオン性物質は有機脂肪族エーテル化合物であ
る。これらは、表面活性剤に疎油性(親水性)を与える
分子の部分に少なくとも1個のエーテル基一般には少な
くとも3個のエーテル基を含有する。エーテル基は、表
面活性剤に親油性(疎水性)を与える活性水素化合物の
アルコキシル化によって誘導されるのが望ましい。好ま
しいアルコキシル化化合物は、エチレンオキシド及び
(又は)プロピレンオキシドから誘導されるものであ
る。優れたアルコキシル化化合物は、エチレンオキシド
単独又はエチレンオキシドと1,2−プロピレンオキシド
との組み合わせによるアルコール(脂肪族及び芳香族)
のアルコキシル化から誘導されそして高いHLBを提供す
るものである。非イオン性表面活性剤分子の親油性(疎
水性)部分は、構造中に少なくともヘキシレン架橋を形
成するのに少なくとも6個の−CH2−を連続して含有す
る脂肪族部分を含有するのが最とも好ましい。
これらの可塑剤を形成するのに好ましい活性水素化合
物は、少なくとも約8個の炭素原子一般には約24個未満
の炭素原子を含有する脂肪アルコールである。脂肪アル
コールは脂肪酸の水素化変種であるけれども、それらは
アルケンのカルボニル化それに続くオキソ化合物の水素
化又はかかるアルケンの水和による如き他の合成経路に
よって合成することもできる。
使用することができる他の非イオン性表面活性剤は、
分子の親油性部分の性状において異なる。かかる部分の
選択は、表面活性剤が少なくとも中間の好ましくは高い
HLBを有する限りそれ程厳密なものではない。かくし
て、親油性成分はアラルキル、アルカリール等であって
よい。
本発明の化粧用処方物には先に特徴づけたアルコール
及び表面活性剤以外の種々の給湿剤/皮膚軟化剤を含め
ることが可能であり、そしてこれらの例としては、例え
ば、 鉱油、スクアラン、ペトロラタム、スクアレン、微晶
質ワックス、パラフィン等の如き炭化水素、 ラノリンアルコール、ラノリン、アセチル化ラノリン
アルコール、アセチル化ラノリン、水素化ラノリン、ヒ
ドロキシル化ラノリン、ラノリン酸イソプロピル等の如
きラノリン及び誘導体、 ジメチコーン、シクロメチコーン、ジメチコーンコポ
リオール、フェニルジメチコーン、ステロキシジメチコ
ーン等の如きシリコーン、 ステアリン酸、イソステアリン酸、ミリスチン酸、リ
ノール酸、レシノール酸等の如き脂肪酸 セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリ
ルアルコール、ミリスチルアルコール、イソステアリル
アルコール、オクチルドデカノール等の如く脂肪アルコ
ール、 ミリスチン酸イソプロピレン、パルミチン酸イソプロ
ピル、パルミチン酸オクチル、鯨ロウ(spermacell)、
オレイン酸イソデシル、プロピレングリコールジカプリ
レート/ジカプレート、グルタミン酸グルコース、ネオ
ペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソステアリ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、ジョジョバ油、パルミチ
ン酸セチル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、トリオ
レイン酸ソルビタン、ステアリン酸オクチル、アジピン
酸ジオクチル、プロピオン酸アラチジル、ステアリン酸
イソセチル、プロピレングリコールジペラルゴネート、
乳酸ミリスチル、C12-25アルコールベンゾエート、ミリ
スチン酸ミレス−3、オクタン酸セテアリル、オクタド
デシルステアロイルステアレート、グリセリルジラウレ
ート、プロピレンカーボネート、PPG−2ミリスチルエ
ーテルプロピオネート、セバシン酸ジイソプロピル、パ
ルミチン酸オクチル、ネオペンチルグリコールジカプレ
ート、ジイソプロピルジメレート、乳酸セチル、イソス
テアリン酸デシル、ステアリン酸ブチル、プロピレング
リコールイソステアレート、イソステアリン酸イソプロ
ピル等の如き脂肪酸エステル、 ゴマ油、スイートアーモンド油、アボカード油、水素
化大豆油、麦芽油、カプリル/カプリン酸トリグリセリ
ド、アンズ仁油、ベニバナ油、ヤシ油、ブドウ種油、コ
コヤシ油、ミンク油、モモ仁油、シア油、ウミガメ油、
ヒマワリ油、水素化植物油、オリーブ油、米ヌカ油、ヒ
マシ油、トーモロコシ油、ココア脂、水素化ココヤシ
油、グリセリルオクタノエート、サクランボ核油、亜麻
仁油、大豆油等如きトリグリセリド、 加水分解動物たん白、可溶性コラーゲン、コラーゲ
ン、ミルクたん白、コラーゲンアミノ酸、加水分解エラ
スチン、エラスチン、エラスチンコラーゲン錯体、セリ
ン、グリシン、プロリン、ロイシン、チラシン、トリプ
トファン、アスパラギン酸、バリン、アラニン、イソロ
イシン、グルタミン酸、大豆たんぱく、ケラチンアミノ
酸等の如きアミノ酸及びポリペプチド、 尿素、レシチン、アロエベラ、ムコポリサッカライド
(又は加水分解)、大豆ステロール、コレステロール、
乳酸又は塩、PPG−10セチルエーテル、PPG−11ステアリ
ルエーテル、ポリアミノ砂糖縮合物、タマゴ油、PPG−
3ミリスチルエーテル等の如き他の添加剤、 が挙げられる。
本発明にとって重要なことは、PHEMAを安定な化粧品
として受け入れできるエマルジョンとして提供すること
を可能にするエマルジョン系の開発(組成物及び方法を
含めて)である。
その結果、本発明の組成物は、PHEMA含有皮膜の付着
において、特に乳化剤の存在を要件とする。典型的な乳
化剤の例としては、 アンモニウム、カリウム及びナトリウムのステアリン
酸塩、アンモニウム、カリウム及びナトリウムのパルミ
チン酸塩、アンモニウム、カリウム及びナトリウムのミ
リスチン酸塩、アンモニウム、カリウム及びナトリウム
のラウリン酸塩、アンモニウム、カリウム及びナトリウ
ムのイソステアリン酸、アンモニウム、カリウム及びナ
トリウムのオレイン酸塩、ステアリン酸アルミニウム、
ステアリン酸マグネシウム、蜜ロウ/硼砂、ラノリン酸
石けん等の如き石けん、 ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸ソルビタン、
ポリソルベート80、ポリソルベート65、ポリソルベート
60、ポリソルベート40、ポリソルベート20、ステアリン
酸グリコール、PEG−2ステアレート、PEG−10ステアレ
ート、PEG−30ステアレート、PEG−40ステアレート、PE
G−100ステアレート、PEG−150ステアレート、PEG−100
0−ステアレート、パルミチン酸ソルビタン、プロピレ
ングリコールステアレート、PEG−25プロピレングリコ
ールステアレート、水素化ソイグリセリド、ホイートジ
ムグリセリド(wheat grem glyceride)、パームオイル
グリセリド、オレイン酸グリセリル、ラウリン酸グリセ
リル、オレイン酸ソルビタン、PEG−12ジステアレー
ト、、ポリグリセリル−10−デカオレート、PEG−8オ
レエート、メチルグリセス−20セスキステアレート、メ
チルグルコースセスキステアレート等の如きエステル、 セチルアルコール、ステアリルアルコール、セテアリ
ルアルコール等の如き脂肪族アルコール、 カーボマー(Carbomer)934 (及び塩)、カーボマ
ー940 (及び塩)、カーボマー941 (及び塩)、キサ
ンタンゴム、セルロースガム、ポリビニルピロリドン、
カラジーナン、ヒドロキシエチルセルロース、ゼラチ
ン、ポリアクリルアミド、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース等の如き水溶性重合体、 ラノリンアルコール、コレステロール、大豆ステロー
ル、水素化ラノリン、ラノステロール、ヒドロキシル化
ラノリン等の如きステロール、 ステアレス−2、ステアリス−20、セテアレス−5、
セテアレス−20イソステアレス−20、セレス−10、ラウ
レス−3、ラウレス−3、ラウレス−23、コセス−6、
オレス−10、オレス−20、オクチルドデセス−20、コレ
ス−24、ジヒドロコレス−15、PEG−19大豆ステロー
ル、PEG−25大豆ステロール、メチルグルセス−20、PEG
−5大豆ステロール、PEG−5ペンタエリスリトール、P
EG−40ヒマシ油、PEG−3ミリスチルエーテル、PEG−15
ステアリルエーテル等の如きエーテル、 ナトリウムラウリルサルフェート、トリエタノールア
ンモニウムラウリルサルフェート、ジエタノールアンモ
ニウムラウリルサルフェート、ナトリウムセチルサルフ
ェート、ジオクチルナトリウムスルホサクシネート、ジ
ナトリウムモノココアミドスルホサクシネート、ナトリ
ウムイソステアリル−2−ラクチレート、ナトリウムセ
テアリルサルフェート、ナトリウムココイルイチオネー
ト等の如く陰イオン性表面活性剤、 オレイルベタイン、ナトリウムラウリミノジプロピオ
ネート、ナトリウムC12〜C25アルコキシプロピルイミノ
ジプロピオネート等の如き両性表面活性剤、 ステアラミドエチルアミンホスホフェート、セトリモ
ニウムブロミド、ステアリルアリコニウムクロリド、PE
G−15ココアミン等の如き陽イオン性表面活性剤、並び
に レシチン、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、微結晶
ワックス、カオリン、オゾケライト、セレシン、ラウル
アミドDEA、ステアルアミドDEA、クオーターニウム−18
ヘクトライト、カゼイン酸ナトリウムゼラチン、 が挙げられる。
先に記載したように、多数の乳化剤が給湿及び(又
は)皮膚軟化性を提供する。本発明に対しては多数の添
加剤についての二重機能が認められる。以下で強調する
ように、ある種の乳化剤が好ましい結果をもたらす。
本発明は、特別な性質を導入する目的で種々の他の添
加剤を含めることを企図している。本発明の実施では、
腐食剤、酸化防止剤、安定剤、UV吸収剤、ビダミン及び
先駆物質、皮膚保護剤、ホルモン、植物エキス、必須脂
肪酸等の如き典型的な添加剤を含めるのは異例のことで
はない。かかる、追加的な成分の例としては、 腐食剤の種類では、メチルパラベン、プロピルパラベ
ン、クオターニウム−15、イソダゾリジニル尿素、ブチ
ルパラベン、デヒドロ酢酸(又は塩)、ソルビン酸、ナ
トリウムピリチオン、エチルパラベン、安息香酸(又は
塩)、ホルムアルデヒド、DMDMヒダントイン、ベンゾイ
ルパラベン、トリクロサン、グルタラル、クロルヘキシ
ジングリコネート、メチルイソチアゾリノン、2−ブロ
ムニトリルプロパン−1,3−ジオール、O−シメン−5
−オール等、 酸化防止剤及び安定剤の種類ではBHA、トコフェロー
ル(又はアセテート)、BHT、アスコルビン酸(又はパ
ルミテート)、EDTA(及び塩)、没食子酸プロピル、ベ
ンゾフェノン−2−ベンゾフェノン−4、ジラウリルチ
オジプロピオネート等、 UV吸収剤の種類では、オクチルジメチルPABA、PABA、
ウロカニン酸、ベンゾフェノン−2、ベンゾフェノン−
5、ベンゾフェノン−9、エチルジヒドロキシPABA等、 ビタン及びビタン先駆物質の種類では、レチナール
(又はパルミテート)(ビタミンA)、トコフェロール
(又はアセテート)(ビタミンE)、アランタインカル
シウムパントテネート、パンテノール(ビタミンB先駆
物質)、エロカルシフェロール(ビタミンD)、パンテ
ニルエチルエーテル等、 皮膚保護剤の種類では、ジメチコン、アランタイン
等、 ホルモンの種類では、プレグネノロンサクシネート
等、 植物エキスの種類では、カミツレ、ローズマリー、サ
イム、キンセンカオイル、アミカオイル、ヘイフラワー
エキス、キューリエキス、リーニスエキス、マトリカリ
アエキス、ニンジンエキス、リンドウエキス、パームミ
ントエキス、ビャクシンエキス、松葉エキス、トクサエ
キス、ヒナゲシエキス等、 必須脂肪酸の種類では、リノール酸、 が挙げられる。
本発明の化粧用組成物のための他の種々の成分として
は、リボ核酸(及び塩)、カラスムギ粉、ニコチン酸メ
チル、ニコチン酸ヘキシル、ロイヤルゼリー、アラント
インアセチルメチルオニン細胞エキス、鉱物性塩、ポリ
アミノシュガー凝縮物、ベンジルアルコール、アルミニ
ウムクロルハイドレート、サリチル酸、脱たん白酵母、
アラントインポリガラクツロン酸、アデノシンジナトリ
ウムトリホスフェート、アーモンドひきわり粉、オート
ミールライムギ粉、コーンミール、エッグパウダー、ク
ルミ殻粉、アンズ種(粉砕)等が挙げられる。
上記成分は、標準操作に従って化粧用エマルジョン中
に与えられる。紫外線遮断剤を含有する化粧用油/水性
エマルジョンを形成するための本発明の目的に関して言
えば、UV吸収剤のうちの1種以上を全処方物重量の約20
重量%までの範囲の量で化粧用処方物に加えることがで
きる。しかしながら、典型的な場合では、その量は、同
じ基準で約12重量%を越えず好ましくは約10重量%を越
えない。UV吸収剤は、本発明の油/水型エマルジョンの
油相中に含められる。紫外線遮断剤(UV吸収剤)の量
は、化粧用エマルジョンに望まれるサンプロテクション
ファクター(SPF)に左右される。セイヤ氏のCosmetics
and Toiletries、Vol.96、第49頁(1981年9月)及び
セイヤ氏以外のArch.Dermstol、115、第46〜49頁(1979
年)を参照されたい。
本発明の化粧用油/水型エマルジョンは、エマルジョ
ンの全処方物重量を基にして典型的には約50〜約90重量
%の水好ましくは65〜80重量%の水が含有する。本発明
の化粧用油/水型エマルジョンの特徴は、それらが少な
くとも2年間の最低期間の間安定であることを要件とす
る。
本発明の安定な油/水型エマルジョンは、エマルジョ
ンの総重量を基にして約0.05〜約2.0重量%のPHEMAを含
有する。本発明の好ましい具体例では、エマルジョン中
のPHEMAの量は、同じ基準で約0.1〜約1.5更には好まし
い約0.3〜約1.3重量%である。
本発明の安定な油/水型エマルジョン中の成分は、PH
EMAの他に、油、保湿剤(吸湿剤)及び乳化剤を含む。
これらの物質とPHEMAは、化粧用油/水型エマルジョン
を皮膚ローションとして使用するときには重要な成分を
構成する。PHEMAは化粧用途で適度に有用な油相中に可
溶化するのが困難であり、しかも水不溶性であるので、
それは処方物への容易な配合のために溶媒和される。
油相は、典型的にはエマルジョンの重量の少なくとも
約5重量%好ましくはエマルジョンの重量の約7〜約15
重量%を占める。残部は水相である。
先に記載したように、PHEMAの溶媒和は、その可塑化
の始まりである。PHEMAの溶媒和は、エマルジョン処方
物へのその配合の始まりである。PHEMAの可塑化は、PHE
MAの皮膜形成性及び皮膜性能に関する。下記の説明は、
本発明のエマルジョンを作るためのPHEMAの溶媒和に関
するものである。
PHEMAのための有用な溶剤は、単独で又は水と組み合
わせて使用される有機液体である。この溶剤は、水溶性
のものから水分散性のものまでの範囲にわたってよい。
溶剤の多くは、溶剤として単独では有効でないが、しか
しPHEMAに対するより強い溶剤が溶剤組み合わせの一部
分として使用されるところの溶剤組み合わせの一部分と
して使用するときに有用な溶剤になる。この場合に、こ
の強い方の補助溶剤をPHEMA及び弱い方の溶剤の共通溶
剤と称することができる。
活性の高い方の溶剤は水溶性である。最とも有効な活
性溶剤そして典型的にはより揮発性の溶剤である溶剤
は、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノー
ル、n−プロパノール、n−ブタノール、第二ブタノー
ル及びイソブタノールの如き2〜約4個の炭素原子を含
有する低級アルカノールである。メタノールは有効な溶
剤であるけれども、それは毒性学上の理由から回避され
るべきである。これらのアルカノールは少量でPHEMAを
可塑化するが、しかしそれらはその揮発性の故に永久可
塑剤としては使用されない。一般に、それらは、PHEMA
を混合してエマルジョン処方物にする際に揮発性溶剤成
分として選択される。
PHEMAは、低級アルカノール−水混合物中に可溶性あ
ることが知られている。例えば、PHEMAは、水−エタノ
ール混合物中に水(80%)及びエタノール(20%)の80
/20重量混合物まで溶解させることができる。それより
も少量の水も有益下に用いることもできる。本発明のこ
の面において、アルカノールを水とPHEMAとを結合する
と称することができる。
可塑剤として有用な他の溶剤としては、通常液状のグ
リコール及びグリコールエーテルのの如き脂肪族ポリオ
ール例えば1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレ
ングリコール、グリセリン、ジグリム、トリグリム、テ
トラグリム、これらのモノアルキルエーテル例えばカー
ビトールズ (Carbitols) 並びに他のメチル及びエ
チル末端ブロックエーテル等が挙げられる。非末端ブロ
ックエーテルは、高分子量を形成するためにエチレンオ
キシドとその重合体がワックス状でなくなお液状である
程度まで反応させることができる。好ましいポリオール
は1,2−プロピレングリコールである。これらの溶剤
は、PHEMAを可溶化する場合のみならず表皮上に付着さ
れたPHEMA皮膜の最終的可塑化を補助する場合にもPHEMA
に対する有効な可塑剤である。これらは、不揮発性溶剤
/可塑剤である。これらはずべて低級アルカノール可溶
性であり、それ故に水及びPHEMAへのそれらの溶解性又
は溶解速度を結びつけるのに低級アルカノールを使用す
ることができる。ポリオール及びポリエーテルはPHEMA
よりも水中において大きい溶解度を有するので、それら
は水中へのPHEMAの溶解度を高めるのに用いることもで
きる。
1,2−プロピレングリコールが好ましいことは、PHEMA
に対するその高い溶解力、その相対的に低い揮発性、そ
の有意義な吸湿性及びその好ましい毒性学的性質に基い
ている。
それ故に、低級アルカノールとポリオールとの組み合
わせも有益下に用いることができる。実際に、エマルジ
ョンへのPHEMAの好ましい処方では、溶剤/可塑剤成分
は、溶剤系の低級アルカノール、ポリオール又はエーテ
ル成分によって達成される結果を通して水性相中へのPH
EMAの溶解度を高めるのに使用される。
溶剤/可塑剤の最後の種類は、分子親油性(疎水性)
部分及び分子疎油性(親水性)部分の両方を有する非イ
オン性表面活性剤である。先に指摘たように、これらの
部分はそれらの親油性−親水性バランス(HLB)によっ
てそれらの表面活性を決定する基礎になる。
本発明の実施では、もしそれらのHLBが低い(例えば
約2以下)であるならば、PHEMAを効率的に可塑化する
際のそれらの有効性が低い。それらのHLBが中間(例え
ば約4〜約8)であるときには、PHEMAを可塑化する際
のそれらの有効性は、良好であるがしかし市販化粧用処
方物に望まれるものよりもなお低い。しかしながら、高
いHLB(例えば、約8以上典型的には15以下)を有する
非イオン性表面活性剤は、本発明の実施においてPHEMA
に対する優れた可塑剤であることが分かった。
非イオン性物質は、PHEMAに対する溶剤のうちで最と
も弱いものである。一般には、それらは、低級アルカノ
ール及びポリオール/ポリエーテルの如き他のより活性
な溶剤と組み合わせて使用される。これらは最とも弱い
溶剤であってよいけれども、それらは複数の機能を果た
す。一般には、それらは溶剤/可塑剤のうちで最とも揮
発性の低いものであり、そしてそれらは皮膜中に付着さ
れた油相及び付着されたPHEMAを相容化する働きをす
る。
不揮発性溶剤/可塑剤として使用するのに好適な望ま
しい非イオン性物質は、有機脂肪族エーテル化合物であ
る。それらは、表面活性剤に疎水性(親水性)を付与す
る分子の部分に少なくとも1個のエーテル基一般には少
なくとも3個のエーテル基を含有する。エーテル基は、
表面活性剤に親油性(疎水性)を付与する活性水素化合
物のアルコキシル化によって誘導されるのが望ましい。
好ましいアルコキシル化化合物は、エチレンオキシド及
び(又は)プロピレンオキシドから誘導されるものであ
る。優れたアルコキシル化化合物は、エチレンオキシド
単独又はエチレンオキシドと1,2−プロピレンオキシド
との組み合わせによるアルコール(脂肪族及び芳香族)
のアルコキシル化から誘導されそして高いHLBを提供す
るものである。非イオン性表面活性剤分子の親油性(疎
水性)部分は、構造中に少なくともヘキシレン架橋を形
成するために少なくとも6個の−CH2−を連続して含有
する脂肪族部分を含むのが最とも好ましい。
これらの溶剤/可塑剤を形成するのが好ましい活性水
素化合物は、少なくとも約8個の炭素原子そして一般に
は約24個の末端の炭素原子を含有する脂肪アルコールで
ある。脂肪アルコールは脂肪酸の水素化変種であるけれ
ども、それらは、アルケンのカルボニル化それに続くオ
キソ化合物の水素化又はかかるアルケンの水和による如
き他の合成経路によって合成することもできる。
使用することができる他の非イオン性表面活性剤は、
分子の親油性部分の性状において異なる。かかる部分の
選択は、表面活性剤が少なくとも中間の好ましくは高い
HLBを有する限りそれ程厳密なものではない。かくし
て、親油性部分はアラルキル、アルカノール等であって
よい。
先に記載したように、本発明の化粧用エマルジョン処
方物は主として水である。水はエマルジョンの連続相を
構成し、そして油相はエマルジョンの不連続相を構成す
る。水相は、水だけではない。これは、PHEMA及びPHEMA
に対する溶剤/可塑剤を含む。
本発明の化粧用エマルジョン処方物は、1つ以上の油
相で出発しその後に1つ以上の水性相を含める各成分の
多数相を組み合わよって製造される。各相は別個に調製
され、次いで混合されて所望エマルジョンを生成する。
相と相との混合は、意図する混合度を生ぜしめるのに十
分な撹拌を用いて行われる。
一般には、別個に調製される油相は、その油相成分を
高められた温度で混合することによってしばしば形成さ
れる。高められた温度は、通常固体の物質を溶解させ、
且つそれよりも低い温度で限定された相容性を有する物
質間に相容性を生ぜしめるのに必要とされる。しばし
ば、その高められた温度は約35℃を越え、そして典型的
な場合にその高められた温度は約50℃〜約100℃の範囲
内である。しかしながら、たいていの場合に、高められ
た温度は約60℃〜約85℃の範囲内であることが分かっ
た。そのようにして形成された油相は、次いで、油/水
型エマルジョンか又は油/水型エマルジョンのどちらか
を形成するために水と混合することができる。どの種類
のエマルジョンを形成しようとも重要なことではない。
と云うのは、たとえ操作の終り又は最後工程において水
/油型エマルジョンの乳化逆転が必要であるとしても、
最終の仕上エマルジョンは油/水型エマルジョンである
からである。
PHEMAは、典型的には、溶剤及び可塑剤の少なくとも
一部分と組み合わせて水相中に付与される。PHEMAを溶
解させ且つ溶液を形成するのに十分な撹拌と共に有機溶
剤及び可塑剤の少なくとも一部分をPHEMAと混合するの
が好ましい。この混合物は、溶液を形成するのに十分な
撹拌と共に水性相の多くに混入することができる。
処方物の別個の相及び所望の乳化操作の特徴は、全乳
化処方物に対する乳化剤で水性相を別個に形成すること
である。用語「別個に形成する」とは、その相が油相及
びPHEMAを含有する水性相とは別個のものであることを
意味する。乳化剤を含有するその別個の相は、中間エマ
ルジョンとして油/水型エマルジョンか又は油/水型エ
マルジョンのどちらかを形成するために初期において油
相と混合させることができる。しかる後、この中間エマ
ルジョンに水相の多くが混合されて最終エマルジョンを
生成する。乳化剤の選択は、本発明の性能において極め
て重要であることが分かった。ある種の処方物の場合に
は、乳化剤の選択は、得られる化粧用エマルジョンの性
能に対して安定性及び性能の面で実質上利益をもたらす
ことができることが確かめられた。
本発明の実施における好ましい乳化剤は、ステアリン
酸アンモニウム、ステアリン酸トリエタノールアンモニ
ウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタ
ノールアンモニウム、ラスリル硫酸ジエタノールアンモ
ニウム、セチル硫酸ナトリウム、ジオクチルナトリウム
スルホサクシネート、ジナトリウムモノココアミドスル
ホサクシネート、イソステアリル−2−乳酸ナトリウ
ム、セテアリル硫酸ナトリウム、ココイルイソチオン酸
ナトリウム等の如き陰イオン性表面活性剤からなる。
好ましい乳化剤は、長鎖脂肪酸典型的には炭素鎖中に
C12+を含むもののアンモニウム塩である。最とも好まし
いものは、鎖中にC12+好ましくはC16+を含む長鎖脂肪酸
のアンモニウム塩、例えばステアリン酸(典型的には油
相中に与えられる)と水酸化アンモニウム(典型的には
水性相中に与えられる)との現場反応によって形成され
るステアリン酸アンモニウムである。実際にステアリン
酸アンモニウムは特殊な場合であることが判明した。ま
た、これは、優れた乳化剤であることが判明した。と云
うのは、これは、6ケ月以上にわたって約40℃の加熱に
安定である高度に安定なエマルジョンを形成し且つ維持
するからである。エマルジョンを皮膚上に塗布したとき
にアンニアムの離脱に付随する高い揮発性の故に、ステ
アリン酸アンモニウムによって提供される表面活性剤特
性は、皮膚上に生成する化粧皮膜がPHEMAを皮膜とした
後、その急速な不溶化の故に最適な皮膜形成性を有する
のに十分なだけ変更される。これは得られる皮膜の透湿
性に寄与し、しかして皮膜は表皮上に多くの水分を保持
するようになり且つ表皮を異物元素から保護するのに良
好になる。他の特徴は、皮膜中の可塑剤が水分の影響に
よる浸出性が低くなることである。ステアリン酸と組み
合わせた水酸化アンモニウムの使用は、こすり落ち特性
のない化粧上優美なエマルジョンの生成をもたらしす。
エマルジョン中の溶剤/可塑剤の量は、それ程厳密な
ものではない。本発明の利益を提供するすべての量が使
用可能である。典型的には、本発明のエマルジョンでは
PHEMAの重量に対して少なくとも約3倍の重量の揮発性
溶剤/可塑剤を使用するのが望ましい。通常、揮発性溶
剤/可塑剤の使用量は、エマルジョン中のPHEMAの重量
の約4〜約15倍の範囲内である。揮発性の低い溶剤/可
塑剤の濃度は皮膚に供給するときに化粧用エマルジョン
に求められる触感効果に基いてエマルジョン中に存在す
るPHEMAの量に応じて変動する。例えば、ポリオール溶
剤/可塑剤は約10重量%からエマルジョン中のPHEMAの
重量の約20倍の範囲内で存在してよく、これに対して非
イオン性表面活性剤溶剤/可塑剤は約0.01重量%からエ
マルジョン中のPHEMAの重量の約10倍の範囲内であって
よい。これらの値は、特別な化粧効果を得るためにこれ
らの値のの上下に調節することができる。
実験研究によって、化粧目的に好適である有効な安定
エマルジョンを形成するPHEMAの能力に対して油/水型
エマルジョンを形成する際の態様が重要であることを例
示した。以下の表Iは、商業的に受け入れできる化粧ロ
ーション製品を作るための典型的な従来技術の方法を例
示する(これらの場合においてPHEMAを使用)。
相のプロセス処理は、油相エマルジョンへの水相の典
型的な添加を使用してエマルジョンを生成するための三
相方式であった。各場合において、相Aは、相中の成分
の混合を生ぜしめるために71℃に加熱された。相Bは、
化粧用エマルジョン中に使用される水相の典型的なもの
であり、そして防腐剤、給湿剤及びゲル化剤を含有す
る。各例において、エマルジョンからPHEMAの小球が沈
殿することが分ったが、これはエマルジョンの不安定性
を示している。かくして、例1〜4は比較例である。
例1〜4に関して先に記載した油相エマルジョン調製
手順に従って加えられる典型的な水相を使用してエマル
ジョンを作った。例5及び6の生成物は一見して商業上
受け入れできるローションであるように思われたが、し
かし厳密に見るとそれらはそれぞれPHEMAがエマルジョ
ン中に懸濁されていることを示した。PHEMAの小球が存
在したが、そのエマルジョン処方物を皮膚上にこすり伸
すと、それらはそれぞれ表皮上に固まったガム質皮膜に
なった。かくして、例5〜6は比較例である。
先に記載したように、エマルジョン中のPHEMAの量
は、皮膚に付着させたときのPHEMAの最終化粧皮膜の性
能に寄与する。
以下の表IIは、プロピレングリコール中で可溶化され
たPHEMAの異なるレベルを持つエマルジョン処方物を例
示する。
先に記載したように、低級アルカノールはPHEMAに対
する他の可塑剤を結合(カップリング)する働きをする
有効な溶剤である。以下の表IIIは、PHEMAを水性系中に
おいて可溶化するための結合剤としてエタノールの如き
低級アルカノールを使用すること並びに補助溶剤として
のプロピレングリコール及び多数の表面活性剤を使用す
ることを例示するいくらかの実験を示す。PHEMAは、他
の溶解度試験からの研究結果を基にして8重量%で使用
された。
以下の表IIIに示す例7〜11で用いた実験操作は、次
の工程、 1.先ずPHEMAをエタノール中に可溶化し、次いで1,2−プ
ロピレングリコールを加えて均質溶液を形成すること、 2.表面活性剤成分を水中に溶解させること、 3.上記2からの溶液を上記1からの溶液に高せん断下に
徐々に加えること、 を包含していた。かくして、例7〜11は参考例である。
溶剤/可塑剤は水に加えなければならず、さもないと
透明な溶液が得られないことが分かった。安定なエマル
ジョンは、上記処方物からエタノール及び1,2−プロピ
レングリコールを除いた場合には得ることができない。
表IVは、共通の水相からPHEMA溶剤を供給することに
よって(この場合には、相Cとして)化粧ローション処
方物を調製することを例示するものである。例12は、本
発明の実施例である。
表IVの処方物を次の2つの方法によってエマルジョン
にした。
1.典型的な油/水型エマルジョン:相B1を相Aに加え
た。次いて、この混合した相A及び相B1に相B2を加えて
それらを約6.0の適切なpHにした。その後、相C及びD
を順々に加えた。油相を71℃にし、そしてその温度にお
いて標準プロペラブレードミキサーによる適度なせん断
混合を使用して他の相と混合した。
2.典型的な油/水型エマルジョン:相B1を相Aに加え
た。次いで、この混合した相A及び相B1に相Cを加え
た。次いで、この溶液を相B2の添加によって適当なpHに
した。次いで、相Dを導入した。油相を71℃にし、そし
てこの温度において標準プロペラブレードミキサーによ
る適度なせん断混合を使用して他の相と混合した。
例12の処方物に対して用いたこれらの2つの方法の結
果は次の如くであった。
A.上記の操作1は、ボーダーライン上にある商業的に受
け入れ可能な製品をもたらした。ローションを皮膚に適
用したときにPHEMAの僅かなこすり落ちが得られた。実
験研究によれば相Cの添加速度が速すぎることが分った
が、このことは、性能と乳化速度即ち油相及び水相を混
合する際の速度との間に相関関係があることを示唆して
いる。
B.上記の操作2は、PHEMA小球が存在するところの希薄
な受け入れできない製品をもたらした。研究によれば、
水相中のPHEMAを安定化するには操作の終りでのpH調整
が必要とされることが分かった。
表Vは、トリエタノールアミンをステアリルピリジニ
ウムクロリドで置換することによる上記式Vの処方物の
変性を例示するものである。
例13に対して用いた操作は、エマルジョンを作るのに
ステアリルピリジニウムクロリドを相Bの一部分として
加えたことを除いて、例12に対して用いた操作であっ
た。また、幾つかのレベルのステアリルピリジニウムク
ロリドも研究した。例13の処方物は粘性すぎることが分
かった。エマルジョンは初期において安定であったが、
しかし一夜で分離が生じた。かくして、例13は比較例で
ある。
予想されるように、一般に乳化剤の選択と処方物との
間に性能上の相関関係があることが分かった。表VIは、
他の乳化剤であるセテアリル硫酸ナトリウムを用いた場
合の実験、化粧の優美性を向上させるためのシリコーン
200(ポリジメチルシロキサン)の配合、及び保湿性に
及ぼす影響を判断するためのグリセリンの添加を例示す
る。これらの処方物は粘度を低下させるための薄めた油
相(A)を有し、そして例15及び16の処方物中のPHEMA
の量は減少された。
例14〜16のエマルジョンを作るための操作は、上記の
表IVで用いた操作1と同じであった。これらの例では、
相Cを極めてゆっくりと加えた。例12と同様の他の研究
によれば、最終処方物中においてBRIJ78の量は0.02重量
%に減少できることが分かった。これは、エマルジョン
の混合間に暴気を回避するのを助けた。例14〜16は、本
発明の実施例である。
上で調製された如き例14の処方物は、商業上受け入れ
できる製品があると見なされるローションをもたらし
た。例14のローションは、皮膚上でPHEMAのこすり落ち
を招かなかった。
例15に関して言えば、シリコーンはPHEMAと不相容性
であってPHEMAの少なくとも一部分を沈殿させることが
判明した。この種のローション処方物中にかかるシリコ
ーンを配合させるには再処方が必要とされよう。
例16に関して言えば、グリセリンは処方物の溶剤系中
に十分には相容性でなく、従ってそれはPHEMAと不相容
性であってPHEMAの少なくとも一部分を沈殿させた。
先に指摘したように、水酸化アンモニウム及びステア
リン酸の現場反応によって形成されるステアリン酸アン
モニウムは、ユニークな乳化剤であることが判明した。
アンモニウム基の揮発性は最適なPHEMA皮膜形成能を発
現するのを助け、これに対してその塩は優れたエマルジ
ョン安定性をもたらす。次の表VIIは、例17及び18につ
いての処方物を含む。これらの例は、乳化剤としての水
酸化アンモニウム及びステアリン酸の使用並びに様々な
レベルのPHEMAの使用を例示する。かくして、例17〜18
は本発明の実施例である。
次の例は、本発明によって包含される紫外線遮断剤含
有処方物を例示するものである。例19は、本発明の実施
例である。
例17、18及び19で用いた操作は次の如くである。
1.相Aの各成分の重量を計り、そして160゜F(71℃)に
加熱するのに好適なビーカーに入れた。
2.相B1の各成分の重量を計り、そして160゜F(71℃)に
加熱するのに好適なビーカーに入れた。
3.相B2のための水酸化アンモニウム20重量%水溶液を別
個に調製した。これは、加熱されなかった。
4.相C1の各成分の重量を計り、そして100゜F(38℃)に
加熱した。
5.相C2の各成分の重量を計り、そして適当な容器におい
て次の如くして混合した。
(a)エタノール(ETOH)に1,2−プロピレングリコ
ールを加えそして混合物を攪拌した。
(b)ライトニン(Lightnin)型ミキサーで高せん断
下にPHEMAをETOH/プロピレングリコール溶液に混入し
た。
6.高せん断下に相C2に相C1を徐々に加え、そしてその混
合物が均一になるまで混合を続けた。この工程では故意
に加熱を全くしなかった。
7.相A及びB1を160゜F(71℃)に加熱した。次いで、相
B1を徐々に相Aに加えそして均一になるまで混合を続け
た。
8.相Aと相B1との混合物を相B2を加えてエマルジョンを
作った。エマルジョンが均一に見えるまで混合を続け
た。
9.混合した相Cを100゜F(38℃)に加熱した。
10.相B2と相A及びB1の混合物との組み合わせからエマ
ルジョンを形成するときには、混合した相Cを適度な攪
拌下にそのエマルジョンにせいぜい6ml/分/1,000ml最終
製品の流量で加えた。
11.相Cの添加が完了したときに、そのエマルジョンに
相Dを加えた。
12.エマルジョンが室温(周囲温度、約23℃)に達する
まで攪拌を続けた。
13.仕上エマルジョンは5.8〜6.4の範囲内のpHを有して
いた。
例17は、0.5重量%のPHEMAを含有していた。例17のエ
マルジョンは上等な化粧用エマルジョンであり、そして
ローションとして皮膚に適用するとこすり落ち又はゴム
性を全く示さなかった。促進貯蔵試験によれば、このエ
マルジョンは100゜F(38℃)の温度において6ケ月以上
にわたってその特性を保持することが示された。
例18は、1.2重量%のPHEMAを含有していた。このエマ
ルジョンは、化粧品として受け入れできるローションを
もたらした。しかしながら、このローション(エマルジ
ョン)は、皮膚への適用時に僅かなこすり落ち性を示し
た。40℃で2〜3ケ月間の促進貯蔵条件において、PHEM
Aのいくらかが沈殿した。
紫外線遮断剤含有ローションは、少なくとも10のSPF
を提供するように設計された。このローションは、例17
のローションの有益な特徴をすべて有していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // C08L 33:14 (72)発明者 チャールズ・フォクス 米国ニュージャージー州フェアローン、 ティアニー・プレイス3908 (72)発明者 トマス・ジェイ・ハート 米国ニュージャージー州ドーバー、マウ ント・プレザント・アベニュー93 (56)参考文献 米国特許3697643(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08J 5/18 A61K 7/00 B01F 17/52 B01J 13/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】安定な油/水型エマルジョンを含む化粧品
    であって、該エマルジョンの水相が、メタクリル酸2−
    ヒドロキシエチルホモ重合体、エタノール、1,2−プロ
    ピレングリコール及び非イオン性表面活性剤を含むこと
    からなる化粧品。
  2. 【請求項2】非イオン性表面活性剤が脂肪アルコールの
    エトキシレートであることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の化粧品。
  3. 【請求項3】乳化剤を追加的に含む特許請求の範囲第1
    〜2項のいずれか一項記載の化粧品。
  4. 【請求項4】乳化剤が長鎖脂肪酸のアンモニウム塩であ
    る特許請求の範囲第1〜3項のいずれか一項記載の化粧
    品。
  5. 【請求項5】乳化剤がステアリン酸アンモニウムである
    特許請求の範囲第4項記載の化粧品。
  6. 【請求項6】紫外線遮断剤を追加的に含む特許請求の範
    囲第1〜5項のいずれか一項記載の化粧品。
  7. 【請求項7】プロピレングリコール 7.5重量% メタクリル酸2−ヒドロキシエチルホモ重合体0.05〜2.
    0重量% 95%エタノール 5.0重量% 非イオン性表面活性剤 0.02重量% を含む特許請求の範囲第1〜6項のいずれか一項記載の
    化粧品。
  8. 【請求項8】油/水型エマルジョンからなる化粧品の製
    造法において、 (a)メタクリル酸2−ヒドロキシエチルホモ重合体を
    1,2−プロピレングリコールと一緒に溶接状態で含む水
    性相を準備すること、 (b)その水性相に非イオン性表面活性剤を供給するこ
    と、及び (c)油相を準備し、次いでこれに該水性相を混合して
    安定なエマルジョンを作ること、 を包含する多段階順序で作られることを特徴とする油/
    水型エマルジョンから成る化粧品の製造法。
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