JP3162431B2 - Mri装置 - Google Patents

Mri装置

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JP3162431B2
JP3162431B2 JP20928791A JP20928791A JP3162431B2 JP 3162431 B2 JP3162431 B2 JP 3162431B2 JP 20928791 A JP20928791 A JP 20928791A JP 20928791 A JP20928791 A JP 20928791A JP 3162431 B2 JP3162431 B2 JP 3162431B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、3次元MRイメージ
ング方法に関し、さらに詳しくは、選択励起法を用いた
3次元MRイメージング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】MRIシステムにおいて、第1ワープ勾
配をワープ軸に印加し、第2ワープ勾配をスライス軸に
印加する3次元MRイメージング方法が知られている。
この3次元MRイメージング方法において、深さ方向の
視野(以下、これを目的FOVという)は、LPF等に
よる通過域・阻止域の制限を行なえないため、図12に
示すように、RF信号の選択励起による帯域制限を利用
して規定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のRF信号の選択
励起では、励起形状を理想的に矩形にすることが難しい
ため、図12に示すように、励起形状の半値幅の厚みが
目的FOVに合うように励起するスラブ(以下、目的ス
ラブという)の厚さ(以下、目的スラブ厚という)を規
定している。しかし、目的スラブの両端では励起強度が
下がるため、その部分のスライスは強度の低いイメージ
になり、リフォーメーションで得られるイメージは強度
ムラにより縞々のイメージとなる問題点がある。また、
目的FOV外の信号が入り込み、図12に斜線で示すよ
うに、両端がエリアジングイメージでつぶれる問題点が
ある。
【0004】そこで、この発明は、目的FOVについて
均一な濃度のイメージを得ることが出来ると共に、その
イメージにエリアジングイメージが含まれないように出
来る3次元MRイメージング方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の観点では、この発
明は、RF信号を印加すると共にスライス勾配を印加し
てスラブを選択的に励起させると共に、第1ワープ勾配
をワープ軸に印加し,第2ワープ勾配をスライス軸に印
加し,前記スラブについてのデータを得る3次元MRイ
メージング方法において、目的スラブ厚が励起形状のほ
ぼフラットな部分に収まるような擬目的スラブ厚を設定
する擬目的スラブステップと、前記擬目的スラブ厚に対
応させて深さ方向目的FOVより大きい深さ方向擬目的
FOVと,深さ方向目的マトリクスよりマトリクス数を
多くした深さ方向擬目的マトリクスとを設定する擬目的
ステップと、前記擬目的スラブ厚,深さ方向擬目的FO
V,深さ方向擬目的マトリクスを基にスライス勾配,深
さ方向擬目的ワープステップなどを設定し、その深さ方
向擬目的ワープステップで且つ前記深さ方向目的マトリ
クスのワープ数で低周波を中心に第2ワープ勾配を印加
する第2ワープ勾配印加ステップと、得られたデータを
前記深さ方向擬目的マトリクス内の前記深さ方向目的マ
トリクスに対応する領域に格納すると共に、それ以外の
領域には0を格納するデータ格納ステップと、前記深さ
方向擬目的マトリクスに格納したデータについてフーリ
エ変換を行ってフーリエデータを得るフーリエ変換ステ
ップと、そのフーリエデータから前記深さ方向目的マト
リクスに対応する目的フーリエデータのみを抽出する目
的フーリエデータ抽出ステップと、抽出した目的フーリ
エデータについて2次元画像再構成演算を行い、イメー
ジを生成するイメージ生成ステップとを有することを構
成上の特徴とする3次元MRイメージング方法を提供す
る。
【0006】第2の観点では、この発明は、RF信号を
印加すると共にスライス勾配を印加してスラブを選択的
に励起させると共に、第1ワープ勾配をワープ軸に印加
し,第2ワープ勾配をスライス軸に印加し,前記スラブ
についてのデータを得る3次元MRイメージング方法に
おいて、目的スラブ厚が励起形状のほぼフラットな部分
に収まるような擬目的スラブ厚を設定する擬目的スラブ
ステップと、前記擬目的スラブ厚に対応させて深さ方向
目的FOVより大きい深さ方向擬目的FOVと,深さ方
向目的マトリクスよりマトリクス数を多くした深さ方向
擬目的マトリクスとを設定する擬目的ステップと、前記
擬目的スラブ厚,深さ方向擬目的FOV,深さ方向擬目
的マトリクスを基にスライス勾配,深さ方向擬目的ワー
プステップなどを設定する擬目的ワープステップ設定ス
テップと、深さ方向目的マトリクス,目的平均回数,深
さ方向擬目的マトリクスを基に擬目的平均回数を設定す
る擬目的平均回数設定ステップと、擬目的平均回数を基
に低周波を中心に平均回数を1回多くとるワープ番号を
決定して第2ワープ勾配を印加する第2ワープ勾配印加
ステップと、得られた前記深さ方向擬目的マトリクスの
データについてフーリエ変換を行ってフーリエデータを
得るフーリエ変換ステップと、そのフーリエデータから
前記深さ方向目的マトリクスに対応する目的フーリエデ
ータのみを抽出する目的フーリエデータ抽出ステップ
と、抽出した目的フーリエデータについて2次元画像再
構成演算を行い、イメージを生成するイメージ生成ステ
ップとを有することを構成上の特徴とする3次元MRイ
メージング方法を提供する。
【0007】
【作用】この発明の3次元MRイメージング方法では、
擬目的スラブステップにおいて、目的スラブ厚を均一に
励起できるように、励起形状のほぼフラットな部分に目
的スラブ厚が収まるような擬目的スラブ厚を設定する。
【0008】擬目的ステップにおいて、擬目的スラブ厚
のイメージでのエリアジングイメージとなる部分を考慮
して、深さ方向目的FOVより大きい深さ方向擬目的F
OVを設定する。また、深さ方向の1枚当りのスライス
厚を変えないように、深さ方向目的マトリクスよりマト
リクス数を多くした深さ方向擬目的マトリクスを設定す
る。
【0009】第2ワープ勾配印加ステップは、深さ方向
擬目的マトリクス中の深さ方向目的マトリクス数のみの
スキャンを行う。
【0010】そして、データ格納ステップは、深さ方向
擬目的マトリクス内の深さ方向目的マトリクスに対応す
る領域に前記スキャンで得たデータを格納し、それ以外
の部分には0を格納する。
【0011】このデータを用いて、フーリエ変換ステッ
プがフーリエ変換を行うが、得られる深さ方向擬目的マ
トリクス数のフーリエデータは、各々の位置に応じて分
離されたデータであり、目的スラブ厚に対応する目的フ
ーリエデータと他のデータとを分離することが出来る。
【0012】目的フーリエデータ抽出ステップは前記目
的フーリエデータのみを抽出し、これによりイメージ生
成ステップがイメージを生成する。
【0013】そこで、目的FOVについて、ほぼ均一な
励起強度によるイメージを得ることが出来ると共に、そ
のイメージにエリアジングイメージが含まれなくなる。
【0014】
【実施例】以下、図に示す実施例に基づいてこの発明を
さらに詳しく説明する。なお、これによりこの発明が限
定されるものではない。
【0015】図2は、この発明の3次元MRイメージン
グ方法を実施するMRIシステム1のブロック図であ
る。
【0016】計算機2は、操作卓13からの指示に基づ
き、全体の作動を制御する。
【0017】シーケンス記憶回路3は、記憶しているシ
ーケンスに基づいて、勾配磁場駆動回路4を作動させ、
マグネットアセンブリ5の静磁場コイル,勾配磁場コイ
ルで静磁場,勾配磁場を発生させる。また、ゲート変調
回路7を制御し、RF発振回路6で発生したRF信号を
変調して、RF電力増幅器8からマグネットアセンブリ
5の送信コイルに加える。
【0018】マグネットアセンブリ5の受信コイルで得
られたエコー信号は、前置増幅器9を介して位相検波器
10に入力され、さらに、AD変換器11を介して計算
機2に入力される。
【0019】計算機2は、AD変換器11から得たエコ
ー信号のデータに基づき、イメージデータを算出し、表
示装置12にイメージを表示する。
【0020】図5は、この発明の一実施例の3次元MR
イメージング方法に係るシーケンスの例示図である。
【0021】90゜パルスと180゜パルスを印加する
のと同時にスライス勾配を印加して第1スラブのみを選
択的に励起させると共に、第1ワープ勾配をワープ軸に
印加し,第2ワープ勾配をスライス軸に印加し,前記第
1スラブについてのデータを得る。リフェーズ勾配は、
スライス勾配により乱れたスピンの位相を元に戻すため
のものである。前記第1スラブについてのスキャンに続
いて、前記90゜パルスと180゜パルスと異なる周波
数の90゜パルスと180゜パルスを用いて上記と同様
のシーケンスでスキャンを行う。これにより第2スラブ
のデータが得られる。以下、同様にして、必要なスラブ
についてシーケンスを繰り返し、1繰り返し周期TRを
終了する。これを必要な回数繰り返す。
【0022】以下、この発明の一実施例の3次元MRイ
メージング方法に係る要部の作動を、図1に示すフロー
チャートを参照して説明する。ステップS1において、
ユーザは、操作卓13を介して、目的スラブと,そのス
ラブ厚t(以下、目的スラブ厚tという)と,その目的
スラブ厚tに対応する深さ方向FOV(以下、深さ方向
目的FOVという)と,深さ方向マトリクス(以下、深
さ方向目的マトリクス)とを指定する。
【0023】ステップS2では、計算機2が、前記目的
スラブ厚tから擬目的スラブ厚Tを算出する。この擬目
的スラブ厚Tは、図3に示すように、励起形状のほぼフ
ラットな部分に目的スラブ厚tが収まるように、励起厚
みを目的スラブ厚tの1.5倍〜1.6倍程度に拡大させ
たものである。
【0024】ステップS3にて、前記擬目的スラブ厚T
に対応させて深さ方向擬目的FOV,深さ方向擬目的マ
トリクスを算出する。深さ方向擬目的FOVは、前記深
さ方向目的FOVを 2.0倍程度に拡大させたものであ
る。また、深さ方向擬目的マトリクスは、深さ方向の1
枚当りのスライス厚を変えないように、深さ方向目的マ
トリクスの2.0倍程度にマトリクス数を多くしたもの
である。
【0025】深さ方向目的FOVと深さ方向擬目的FO
Vの関係を図3に示す。また、深さ方向目的マトリクス
と深さ方向擬目的マトリクスの関係を図4に示す。
【0026】ステップS4にて、擬目的スラブ厚T,深
さ方向擬目的FOV,深さ方向擬目的マトリクスに基づ
いて、スライス勾配,深さ方向擬目的ワープステップGW
S2などを設定する。この深さ方向擬目的ワープステップ
GWS2は、次式のように設定する。 GWS2=1/(γ・TSW・FOV2) ただし、γは核磁気回転比、TSW はワープ時間、FOV2は
深さ方向擬目的FOVである。
【0027】ステップS5は、図5に示すシーケンスの
中で第2ワープ勾配を印加することを表している。ここ
で印加する第2ワープ勾配のワープステップは、前記 G
WS2である。また、第2ワープ勾配を変化させる数は、
深さ方向目的マトリクス分のみとする。そして、低周波
部を中心にスキャンを行う(深さ方向の真中のワープ
(0ワープ)を中心にスキャンを行う)。
【0028】計算機2は、このスキャンで得たデータ
を、図6に示すように、深さ方向擬目的マトリクス中の
深さ方向目的マトリクスに対応する領域に格納する(図
中のdは、このデータを表わしている。)。さらに、計
算機2は、データを格納した領域以外の領域には0を格
納する。
【0029】ステップS6では、前記ステップS5で格
納した図6に示す深さ方向擬目的マトリクスについて離
散フーリエ変換(DFT)を行う。これにより、図7に
示す如きフーリエデータが得られる。図中、斜線で示し
た部分が深さ方向目的マトリクスに対応する目的フーリ
エデータである。他は、擬目的スラブ厚Tにおける励起
形状の傾斜した部分に対応するデータ,エリアジングデ
ータとなる。
【0030】ステップS7では、図7に示すような目的
フーリエデータだけを取り出し、他のデータは捨てる。
ステップS8では、取り出した目的フーリエデータに基
づき2Dフーリエ変換を行い、イメージを生成する。こ
のイメージは、前記目的スラブ(目的スラブ厚t)につ
いてのほぼ均一な励起強度によるイメージであり、エリ
アジングイメージを含まないものである。ステップS9
では、このイメージを表示装置12に表示する。
【0031】以上のように、この3次元MRイメージン
グ方法では、目的FOVについてほぼ均一な励起強度に
よるイメージを得ることが出来ると共に、そのイメージ
にエリアジングイメージが含まれないようにすることが
出来る。
【0032】なお、連続スラブにおいては、1目的スラ
ブおきのスキャンを2回行うことにより、ステップ2で
算出される擬目的スラブ厚が隣接する擬目的スラブ厚に
重なることに対処できる。また、ステップS5における
離散フーリエ変換の代りにCharp-Z-transform 等の離散
フーリエ変換と等価なアルゴリズムを用いても良い。
【0033】次に、この発明の他の実施例の3次元MR
イメージング方法に係る要部の作動を、図8,図9に示
すフローチャートを参照して説明する。
【0034】ステップS21において、ユーザは、操作
卓13を介して、目的スラブ,目的スラブ厚t,深さ方
向目的FOV,深さ方向目的マトリクスm(m≧4の偶
数)を指定する。さらに、前記スラブの同一スライスに
ついて行うビューの繰り返しの平均回数n(以下、目的
平均回数nという)を指定する。
【0035】ステップS22では、計算機2が、前記目
的スラブ厚tから擬目的スラブ厚Tを算出する。この擬
目的スラブ厚Tは、図3に示すように、励起形状のほぼ
フラットな部分に目的スラブ厚tが収まるように、励起
厚を前記目的スラブ厚tの1.5倍〜1.6倍程度に拡大
させたものである。
【0036】ステップS23にて、前記擬目的スラブ厚
Tに対応させて深さ方向擬目的FOV,深さ方向擬目的
マトリクスMを算出する。深さ方向擬目的FOVは、前
記深さ方向目的FOVを2.0倍程度に拡大させたもの
である。 また、深さ方向擬目的マトリクスMは、深さ
方向の1枚当りのスライス厚を変えないように、前記深
さ方向目的マトリクスmの 2.0倍程度にマトリクス数
を多くしたものである。深さ方向擬目的マトリクスM
は、深さ方向目的マトリクスmに対する倍数をcとし
て、次式のように算出する。 M=INT(m×c/2+0.999)×2 ・・・(1) ただし、INTは整数化を意味し、0.999を加えて整数
化するのは切り上げを意味している。また、1/2倍に
して整数化したのち2倍するのはc倍した範囲内の偶数
のマトリクス数を得るためである。
【0037】なお、前記深さ方向目的FOV(式中、FO
V1で示す。),深さ方向目的マトリクスm,深さ方向擬
目的FOV(式中、FOV2で示す。),深さ方向擬目的マ
トリクスMの関係は、 FOV1×M=FOV2×m ・・・(2) の如くである。
【0038】ステップS24にて、擬目的スラブ厚T,
深さ方向擬目的FOV,深さ方向擬目的マトリクスMに
基づき、スライス勾配,深さ方向擬目的ワープステップ
GWS2などを設定する。この深さ方向擬目的ワープステッ
プGWS2は、次式のように設定する。 GWS2=1/(γ・TSW・FOV2) ・・・(3) ただし、γは核磁気回転比、TSW はワープ時間である。
【0039】ステップS25にて、ユーザの指定した深
さ方向目的マトリクスmと目的平均回数nとから算出さ
れるスキャン時間に等しくなるように、深さ方向擬目的
マトリクスMに対応する擬目的平均回数Nを決定する。
すなわち、 N=n×m/M ・・・(4) である。
【0040】さらに、この擬目的平均回数Nから深さ方
向擬目的マトリクスMの全てのマトリクス要素について
行うビューの繰り返しの平均回数Naと、その平均回数
Naより1ビューだけ多く行う深さ方向擬目的マトリク
スM中の部分マトリクスMbとを、 Na=INT(N) ・・・(5) Mb=n×m−Na×M ・・・(6) により算出する。
【0041】ステップS26にて、この部分マトリクス
Mbに対応するワープ番号を低周波部を中心(深さ方向
の真中のワープ(0ワープ)を中心)に決定する。そし
て、図5のシーケンスに示すように、第2ワープ勾配を
印加する。ここで、印加する第2ワープ勾配のワープス
テップは、前記 GWS2 である。また、第2ワープ勾配を
変化させる数は、平均回数Naでは深さ方向擬目的マト
リクスM分であり,平均回数Na以外では部分マトリク
スMbに対応するワープ番号分のみである(つまり、N
a×M+1×Mbである。)。
【0042】このようにして行うスキャンの方法と従来
の方法との比較を図10に例示する。従来例(b)は、
深さ方向目的マトリクスm=4,目的平均回数n=3で
ある。本実施例(a)は、c=2として式(1)より、 M=INT(4×2/2+0.999)×2=8 である。また、式(4),式(5),式(6)より、 N=3×4/8=1.5 Na=INT(1.5)=1 Nb=3×4−1×8=4 である。
【0043】ステップS27にて、計算機2は、このス
キャンで得た深さ方向擬目的マトリクスMのデータにつ
いて離散フーリエ変換(DFT)を行う。これにより、
図11に示すように、フーリエデータが得られる。図
中、斜線で示した部分が深さ方向目的マトリクスmに対
応する目的フーリエデータである。他は、擬目的スラブ
厚Tにおける励起形状の傾斜した部分に対応するデー
タ,エリアジングデータとなる。
【0044】ステップS28では、図11に示すような
目的フーリエデータだけを取り出し、他のデータは捨て
る。ステップS29は、取り出した目的フーリエデータ
に基づき2Dフーリエ変換を行い、イメージを生成す
る。このイメージは、前記目的スラブ(スラブ厚t)に
ついてのほぼ均一な励起強度によるイメージであり、エ
リアジングイメージを含まないものである。ステップS
30では、このイメージを表示装置12に表示する。
【0045】以上のように、この3次元MRイメージン
グ方法では、目的FOVについてほぼ均一な励起強度に
よるイメージを得ることが出来ると共に、そのイメージ
にエリアジングイメージが含まれないようにすることが
出来る。
【0046】
【発明の効果】この発明の3次元MRイメージング方法
によれば、目的FOVについて、ほぼ均一な励起強度に
よるイメージを得ることが出来ると共に、そのイメージ
にエリアジングイメージが含まれないようにすることが
出来る。このため、必要な範囲について画質の良好なイ
メージを効率的に得ることが出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の3次元MRイメージング方法の一実
施例の要部フローチャートである。
【図2】この発明の3次元MRイメージング方法を実施
するMRIシステムのブロック図である。
【図3】目的スラブ厚,擬目的スラブ厚,深さ方向目的
FOV,深さ方向擬目的FOVの関係を示す概念図であ
る。
【図4】深さ方向目的マトリクス,深さ方向擬目的マト
リクスの関係を示す概念図である。
【図5】この発明の3次元MRイメージング方法に係る
シーケンスの例示図である。
【図6】深さ方向擬目的マトリクスにスキャンで得たデ
ータと0とを格納した状態を示す概念図である。
【図7】図6に示すマトリクスによりフーリエ変換を行
って得たフーリエデータの概念図である。
【図8】この発明の3次元MRイメージング方法の他の
実施例の要部フローチャートである。
【図9】この発明の3次元MRイメージング方法の他の
実施例の要部フローチャートである。
【図10】深さ方向擬目的マトリクス,擬目的平均回数
の関係を示す概念図である。
【図11】図10に示すマトリクスによりフーリエ変換
を行って得たフーリエデータの概念図である。
【図12】RF信号による選択励起を利用した視野制限
の概念図である。
【符号の説明】
1…MRIシステム 2…計算機 M…深さ方向擬目的マトリクス m…深さ方向目的マトリクス T…擬目的スラブ厚 t…目的スラブ厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/055 JICSTファイル(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 RF信号を印加すると共にスライス勾配
    を印加してスラブを選択的に励起させると共に、第1ワ
    ープ勾配をワープ軸に印加し,第2ワープ勾配をスライ
    ス軸に印加し,該スラブについての3次元データを得る
    MRI装置であって、 目的スラブ厚が励起形状のほぼフラットな部分に収まる
    ような擬目的スラブ厚を算出し、 前記擬目的スラブ厚に対応させて深さ方向目的FOVよ
    り大きい深さ方向擬目的FOVと,深さ方向目的マトリ
    クスよりマトリクス数を多くした深さ方向擬目的マトリ
    クスとを算出し、 前記擬目的スラブ厚,前記深さ方向擬目的FOV,前記
    深さ方向擬目的マトリクスを基にスライス勾配,深さ方
    向擬目的ワープステップなどを設定して、該深さ方向擬
    目的ワープステップで且つ前記深さ方向目的マトリクス
    のワープ数で低周波を中心に第2ワープ勾配を印加する
    ように勾配磁場駆動手段を制御し、 得られたデータを前記深さ方向擬目的マトリクス内の前
    記深さ方向目的マトリクスに対応する領域に格納すると
    共に、それ以外の領域には0を格納し、 前記深さ方向擬目的マトリクスに格納したデータについ
    てフーリエ変換を行ってフーリエデータを得、 前記フーリエデータから前記深さ方向目的マトリクスに
    対応する目的フーリエデータのみを抽出し、 前記目的フーリエデータについて2次元画像再構成演算
    を行ってイメージを生成する制御演算手段を備えたこと
    を特徴とするMRI装置。
  2. 【請求項2】 RF信号を印加すると共にスライス勾配
    を印加してスラブを選択的に励起させると共に、第1ワ
    ープ勾配をワープ軸に印加し,第2ワープ勾配をスライ
    ス軸に印加し,該スラブについての3次元データを得る
    MRI装置であって、 目的スラブ厚が励起形状のほぼフラットな部分に収まる
    ような擬目的スラブ厚を算出し、 前記擬目的スラブ厚に対応させて深さ方向目的FOVよ
    り大きい深さ方向擬目的FOVと,深さ方向目的マトリ
    クスよりマトリクス数を多くした深さ方向擬目的マトリ
    クスとを算出し、 前記擬目的スラブ厚,前記深さ方向擬目的FOV,前記
    深さ方向擬目的マトリクスを基にスライス勾配,深さ方
    向擬目的ワープステップなどを設定すると共に前記深さ
    方向目的マトリクス,目的平均回数,前記深さ方向擬目
    的マトリクスを基に擬目的平均回数を設定し、該擬目的
    平均回数を基に低周波を中心に平均回数を1回多くとる
    ワープ番号を決定して第2ワープ勾配を印加するように
    勾配磁場駆動手段を制御し、 得られた前記深さ方向擬目的マトリクスのデータについ
    てフーリエ変換を行ってフーリエデータを得、 前記フーリエデータから前記深さ方向目的マトリクスに
    対応する目的フーリエデータのみを抽出し、 前記目的フーリエデータについて2次元画像再構成演算
    を行ってイメージを生成する制御演算手段を備えたこと
    を特徴とするMRI装置。
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