JP3162413U - 非常用箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常時では、置かれている場所が邪魔にならず且つ分かり易く、非常時には、容易に持ち出すことができる非常用箱を提供する。【解決手段】非常用箱1は、複数の平面状の面部3、4、5、6及び開閉蓋7、8を備えて特定箇所に設置されるように所定形状に形成された箱本体2を設け、箱本体2の一の面部に取っ手23を設け、箱本体2の各面部には、少なくとも箱本体2が非常用の箱であることを表示する非常用箱表示部26と箱本体2の使い方を表示する使用説明表示部27と箱本体2に収納された非常用物品の内容を表示する物品内容表示部28とを設けている。【選択図】図1

Description

この考案は、非常用箱に係り、特に非常用物品を収納するための非常用箱に関する。
家屋等の建物内では、地震等の緊急災害時に備え、緊急救助品等の非常用物品を収納するための非常用箱を設置している。
一般的に、非常用箱は、建物内で、不要品を収納する場所として、例えば、押入れの中や、タンスの上面、飾り棚の上面等に置かれている。
特開2004−135944号公報
特許文献1に記載の多機能性枕兼非常持ち出し箱は、枕構造を生かして非常用物品を収納するものである。
ところが、従来、非常用箱が不要品を収納する場所に置かれていることから、非常時に、非常用箱の置かれている場所が分からなかったり、非常用箱の持ち出しが困難であったりして、非常用箱の使い勝手が悪く、改善が望まれていた。
そこで、この考案の目的は、通常時に、置かれている場所が邪魔にならず且つ分かり易く、そして、非常時には、容易に持ち出すことのできる非常用箱を提供することにある。
この考案は、非常用物品を収納するための非常用箱において、複数の平面状の面部及び開閉蓋を備えて特定箇所に設置されるように所定形状に形成される箱本体を設け、この箱本体の一の面部に取っ手を設け、前記箱本体の各面部には少なくとも前記箱本体が非常用の箱体であることを表示する非常用箱表示部と前記箱本体の使い方を表示する使用説明表示部と前記箱本体に収納された非常用物品の内容を表示する物品内容表示部とを設けことを特徴とする。
この考案の非常用箱は、通常時では、置かれている場所が邪魔にならず且つ分かり易く、そして、非常時には、容易に持ち出すことのできる。
図1は非常用箱の斜視図である。(実施例1) 図2(A)は非常用箱表示部の非常用マークの説明図である。図2(B)は非常用箱表示部の非常用文字の説明図である。(実施例1) 図3は使用説明表示部の説明図である。(実施例1) 図4は物品内容表示部の説明図である。(実施例1) 図5は伝言注意表示部の説明図である。(実施例1) 図6は非常用箱を置いた本棚の正面図である。(実施例1) 図7は非常用箱の斜視図である。(実施例2) 図8(A)は非常用箱表示部の非常用マークの説明図である。図8(B)は非常用箱表示部の非常用文字の説明図である。(実施例2) 図9は使用説明表示部の説明図である。(実施例2) 図10は物品内容・伝言注意表示部の説明図である。(実施例2) 図11は使用者用記入欄表示部の説明図である。(実施例2)
この考案は、通常時に、置かれている場所が邪魔にならず且つ分かり易く、そして、非常時には、容易に持ち出すことのできる目的を、通常時に、例えば、本棚に非常用箱表示部を正面として設置して実現するものである。
図1〜図6は、この考案の実施例1を示すものである。
図1において、1は地震等の災害時に備えて非常用物品を収納するための非常用箱である。
この非常用箱1は、特定箇所としての本棚に設置可能な所定形状として、例えば、書籍のA4サイズの高さに相当する高さH1で且つ所定の幅W1及び奥行きD1の直方体からなる箱本体2を備えている。
この箱本体2は、複数の平面状の面部として、正面部3と背面部4と右側面部5と左側面部6とを備えるとともに、上面部としての上側開閉蓋7を備え、さらに、下面部としての下側開閉蓋8を備えている。
上側開閉蓋7は、右側面部5の上部位の上側折曲部9を中心に上方に開動作するものであり(図1の矢印R1で示す)、且つ、左側面部6の上部位で上側止め機構10によって係止される。この上側止め機構10は、左側面部6の上部の略中央部位で、上下方向の一対の上側切込部11・11と水平方向の上側止め具用折曲部12とで形成されてこの上側止め具用折曲部12を中心に折り曲げられる(図1の矢印R2で示す)上側係止具13と、この上側係止具13の上側先端部13Aを上側開閉蓋7の内面に挿入させる上側差込口14と、この上側差込口14の部位で上側開閉蓋7に形成した半円形状の上側指用切欠部15とを備える。
下側開閉蓋8は、右側面部5の下部位の下側折曲部16を中心に下方に開動作するものであり(図1の矢印R3で示す)、且つ、左側面部6の下部位で下側止め機構17によって係止される。下側止め機構17は、左側面部6の下部の略中央部位で、上下方向の一対の下側切込部18・18と水平方向の下側止め具用折曲部19とで形成されてこの下側止め具用折曲部19を中心に折り曲げられる(図1の矢印R4で示す)下側係止具20と、この下側係止具20の下側先端部20Aを下側開閉蓋8の内面に挿入させる下側差込口21と、この下側差込口21の部位で下側開閉蓋8に形成した半円形状の下側指用切欠部22とを備える。
箱本体2には、一の面部としての正面部3に、帯状の取っ手23が設けられる。この取っ手23は、長手方向が上下方向に指向し、両端部が上側挿入孔24と下側挿入孔25とから内部に挿入され、そして、抜け出さないように、その両端部が内部で正面部3の裏面に所定の係止手段で係止されている。
箱本体2の各面部としての、正面部3と背面部4と右側面部5と左側面部6とには、非常用箱表示部26と使用説明表示部27と物品内容表示部28と伝言注意表示部29とが設けられる。
非常用箱表示部26は、正面部3に設けられ、取っ手23の上方の非常用マーク26A(図2(A)参照)と、取っ手23の下方の非常用文字26B(図2(B))とを表示する。なお、図2(A)及び図2(B)に示す非常用マーク26A及び非常用文字26Bは、一例であって、他の非常用マーク及び非常用文字とすることも可能である。
使用説明表示部27は、右側面部5に設けられ、非常用箱1の使い方(図3参照)を表示する。なお、図3に示す使い方の表示は、一例であって、他の使い方の表示とすることも可能である。
物品内容表示部28は、左側面部6に設けられ、持出袋Tに入れられた複数の非常用物品P1〜P10の内容(図4参照)を表示する。この場合、非常用物品として、例えば、非常用物品P1は手回し充電ラジオライトであり、非常用物品P2はレスキューウォーターであり、非常用物品P3はアルファ米であり、非常用物品P4は簡単湯沸か器セットであり、非常用物品P5は簡易トイレであり、非常用物品P6はポケットティシュであり、非常用物品P7は呼び笛であり、非常用物品P8は軍手・タオルセットであり、非常用物品P9はサイリュームライトであり、そして、非常用物品P10はレスキューシートである。なお、図4に示す物品の内容表示は、一例であって、これらの物品と異なる物品の場合には、他の物品表示にすることも可能である。
伝言注意表示部29は、背面部4に設けられ、各種の伝言注意事項(図5参照)を表示する。なお、図5に示す伝言注意事項の表示は、一例であって、他の伝言注意事項の表示とすることも可能である。
この非常用箱1は、通常時に、図6に示すように、例えば、建物内の部屋で、特定箇所として、複数の書籍Bと並んで本棚30の棚板30A上に設置される。
これにより、非常用箱1は、図6に示すように、通常時に、本棚30において、置かれている場所が邪魔にならず且つ分かり易く設置される。
なお、非常用箱1の本棚30への設置においては、非常用箱1を本棚30の奥方で奥行きD1の方向を左右方向に配置するとともに、この非常用箱1の手前(正面側)に書籍Bを配置することにより、来客があった場合等で、非常用箱1を外部から見えないように隠して設置することが可能である。
そして、非常時には、図3の使用説明表示部27で表示するように、非常用箱1の取っ手23を持って非常用箱1を本棚30から引き抜き、非常用箱1を容易に持ち出すことができる。
図7〜図11は、この考案の実施例2を示すものである。
この実施例2においては、上述の実施例1と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
図7において、1は地震等の災害時に備えて非常用物品を収納するための非常用箱である。
この非常用箱1は、所定形状として、例えば、持ち運びが便利なランチボックス型であって、所定の高さH2で且つ幅W2及び奥行きD2の直方体からなる箱本体2を備えている。この箱本体2においては、高さH2が上記の実施例1における高さH1よりも小さく、また、幅W2が上記の実施例1における幅W1よりも大きく、更に、奥行きD2が上記の実施例1における奥行きD1よりも小さく形成されている。
この箱本体2は、複数の平面状の面部として、正面部3と背面部4と右側面部5と左側面部6とを備えるとともに、上面部としての上側開閉蓋7を備え、さらに、下面部としての下側開閉蓋8を備えている。
上側開閉蓋7は、右側面部5の上部位の上側折曲部9を中心に上方に開動作するものであり(図7の矢印R1で示す)、且つ、左側面部6の上部位で上側止め機構10によって係止される。この上側止め機構10は、左側面部6の上部の略中央部位で、上下方向の一対の上側切込部11・11と水平方向の上側止め具用折曲部12とで形成されてこの上側止め具用折曲部12を中心に折り曲げられる(図7の矢印R2で示す)上側係止具13と、この上側係止具13の上側先端部13Aを上側開閉蓋7の内面に挿入させる上側差込口14と、この上側差込口14の部位で上側開閉蓋7に形成した半円形状の上側指用切欠部15とを備える。
下側開閉蓋8は、右側面部5の下部位の下側折曲部16を中心に下方に開動作するものであり(図7の矢印R3で示す)、且つ、左側面部6の下部位で下側止め機構17によって係止される。下側止め機構17は、左側面部6の下部の略中央部位で、上下方向の一対の下側切込部18・18と水平方向の下側止め具用折曲部19とで形成されてこの下側止め具用折曲部19を中心に折り曲げられる(図7の矢印R4で示す)下側係止具20と、この下側係止具20の下側先端部20Aを下側開閉蓋8の内面に挿入させる下側差込口21と、この下側差込口21の部位で下側開閉蓋8に形成した半円形状の下側指用切欠部22とを備える。
箱本体2には、一の面部としての正面部3に、帯状の取っ手23が設けられる。この取っ手23は、長手方向が上下方向に指向し、両端部が上側挿入孔24と下側挿入孔25とから内部に挿入され、そして、抜け出さないように、その両端部が内部で正面部3の裏面に所定の係止手段で係止されている。
箱本体2の各面部としての、正面部3と背面部4と右側面部5と左側面部6とには、非常用箱表示部26と使用説明表示部27と物品内容・伝言注意表示部31と使用者用記入表示部32とが設けられる。
非常用箱表示部26は、正面部3に設けられ、取っ手23の上方の非常用マーク26A(図8(A)参照)と、取っ手23の下方の非常用文字26B(図8(B)参照)とを表示する。なお、図8(A)及び図8(B)に示す非常用マーク26A及び非常用文字26Bは、一例であって、他の非常用マーク及び非常用文字とすることも可能である。
使用説明表示部27は、右側面部5に設けられ、非常用箱1の使い方(図9参照)を表示する。なお、図9に示す使い方の表示は、一例であって、他の使い方の表示とすることも可能である。
物品内容・伝言注意表示部31は、左側面部6に設けられ、複数の非常用物品の内容及び各種の伝言注意事項(図10参照)を表示する。この場合、非常用物品としては、特に、車両等の外部での使用を考慮して、例えば、簡易トイレ、エチケット用ビニール袋、飲料水、ビスケットやようかん等の食べ物、体温計、絆創膏、圧縮タオル、ウェットティシュ、瞬間冷却剤等がある。なお、図10に示す伝言注意事項の表示は、一例であって、他の伝言注意事項の表示とすることも可能である。
使用者用記入表示部32は、上側開閉蓋7に設けられ、使用者の必要事項を記入可能な欄(図11参照)を表示する。なお、図10に示す記入可能な欄の内容表示は、一例であって、他の内容表示とすることも可能である。
そして、非常用箱1は、通常時に、実施例1の場合と同様に、本棚30に設置されたり、ランチボックス型であることから、外部に容易に持ち出すことが可能で、車両の中にも容易に置くことができ、携帯用として簡便に使用できる。
なお、上記の実施例1、2においては、上記の各表示部の内容を、所望により、他の面部に変更することも可能である。
また、各表示部において、文字の代わりに絵(図柄)を表示したり、文字と絵とを組み合わせて表示させることも可能である。
この考案に係る非常用箱は、直方体に限らず三角形体等の他の多角形状の箱本体にも適用できる。
1 非常用箱
2 箱本体
3 正面部
4 背面部
5 右側面部
6 左側面部
7 上側開閉蓋
8 下側開閉蓋
9 上側折曲部
10 上側止め機構
17 下側止め機構
23 取っ手
24 上側挿入孔
25 下側挿入孔
26 非常用箱表示部
27 使用説明表示部
28 物品内容表示部
29 伝言注意表示部
30 本棚
P1〜P10 非常用物品

Claims (2)

  1. 非常用物品を収納するための非常用箱において、複数の平面状の面部及び開閉蓋を備えて特定箇所に設置されるように所定形状に形成される箱本体を設け、この箱本体の一の面部に取っ手を設け、前記箱本体の各面部には少なくとも前記箱本体が非常用の箱体であることを表示する非常用箱表示部と前記箱本体の使い方を表示する使用説明表示部と前記箱本体に収納された非常用物品の内容を表示する物品内容表示部とを設けことを特徴とする非常用箱。
  2. 前記箱本体は、通常時に、前記特定箇所としての本棚に設置される直方体に形成され、前記非常用箱表示部を正面として前記本棚に設置されることを特徴とする請求項1に記載の非常用箱。
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