JP3162064U - ブックカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】本を閉じた状態を保持することができ、かつしおり部を外れ難くすることができるブックカバーを提供する。【解決手段】本をカバーする本体部1と、前記本体部の幅方向Wのいずれかの端部に設けられ、前記本が閉じられた状態で前記本の間に配されるしおり部3と、前記本体部の幅方向Wのいずれかの端部に設けられ、前記しおり部が前記本の間に配されたまま前記本が閉じられた状態で、前記しおり部の外方において、前記本体部の幅方向Wの端部から別の端部へと延ばされる係止部2と、前記本体部に設けられ、前記係止部を係止する被係止部40a、50a、41a、51aとを備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本考案は、読みかけ途中のページがすぐ分かるように本をカバーするブックカバーに関する。
今日では、家の中だけでなく、電車や喫茶店など、外出時にも本を読めるように、カバンの中などに本を入れて携帯する人が多くなっている。その中には、本をカバーするためにブックカバーを利用している人もいる。
従来、ブックカバーとしては、本の表面全体を覆うカバー本体と、このカバー本体に設けられたしおり片とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
登録実用新案第3127124号公報
しかしながら、上記のようなブックカバーでは、本を閉じた状態を保持することができないため本の内部が損傷してしまうおそれがあるだけでなく、しおり片が外れ易く、読みかけ途中のページが分からなくなってしまうという問題がある。
本考案は、このような問題を解決するためになされたもので、本を閉じた状態を保持することができ、かつしおり部を外れ難くすることができるブックカバーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案は以下の手段を提供する。
本考案は、本をカバーする本体部と、前記本体部の幅方向のいずれかの端部に設けられ、前記本が閉じられた状態で前記本の間に配されるしおり部と、前記本体部の幅方向のいずれかの端部に設けられ、前記しおり部が前記本の間に配されたまま前記本が閉じられた状態で、前記しおり部の外方において、前記本体部の幅方向の端部から別の端部へと延ばされる係止部と、前記本体部に設けられ、前記係止部を係止する被係止部とを備えることを特徴とする。
この考案によれば、本を閉じた状態を保持することができ、かつしおり部を外れ難くすることができる。
また、本考案は、前記しおり部が、前記本体部の幅方向のいずれか一方の端部に設けられ、前記係止部が、前記幅方向の他方の端部に設けられていることを特徴とする。
この考案によれば、しおり部と係止部とを互い違いに配することができ、操作性や使い勝手を向上させることができる。
また、本考案は、前記しおり部と前記係止部とが、ともに前記本体部の幅方向のいずれか一方の端部に設けられていることを特徴とする。
この考案によれば、全体を小型化することができる。
また、本考案は、前記しおり部と前記係止部とが、前記幅方向の外方に向けて互いに反対方向に延ばされており、前記しおり部が、前記本体部から折り返されて前記本の一方の先端辺を跨いで前記本の間に配されるようになっており、前記係止部が、前記本体部から折り返されて、前記しおり部の外方において、前記本の他方の先端辺から前記一方の先端辺を跨いで、前記他方の端部から前記一方の端部へと延ばされるようになっていることを特徴とする。
この考案によれば、しおり部を読みかけ途中のページの間に配したまま、本の一方の先端辺を跨いで他方の先端辺にわたるように係止部を折り返すだけで、係止部を容易に係止することができる。
また、本考案は、前記しおり部と前記係止部とが、前記本体部の表裏側のいずれにも折り返し可能になっており、前記被係止部が、前記本体部の表裏のいずれにも設けられていることを特徴とする。
この考案によれば、本体部の表裏側のいずれの面にも本を設置することができる。
また、本考案は、前記しおり部、前記係止部および前記被係止部が、前記本体部において表裏対称に設けられていることを特徴とする。
この考案によれば、表裏のいずれかで本を保持したり本を途中で閉じたりするときでも、表裏のいずれでも同じ操作感を実現することができ、利便性を向上させることができる。
また、本考案は、前記しおり部と前記本体部とが、互いに兼用可能になっており、前記被係止部が、前記本体部のうち、前記幅方向の一方側と他方側のいずれにも設けられていることを特徴とする。
この考案によれば、本体部の上下のいずれの向きで本を設置しても、しおり部と本体部とを、それぞれ同様に操作することができる。さらに、しおり部および係止部を、いずれもしおり用および係止用として機能させることができるため、本の読みかけ途中のページの進行度合いに合わせて、しおり部および係止部を、しおり用および係止用として切り替えて使用することができる。
また、本考案は、前記しおり部、前記係止部および前記被係止部が、前記本体部において前記幅方向の中心線に対して、線対称に設けられていることを特徴とする。
この考案によれば、本体部の上下のいずれかの向きで本を保持したり本を途中で閉じたりするときでも、しおり部と本体部とを、上下のいずれでも同じ操作感を実現することができ、利便性を向上させることができる。
また、本考案は、前記被係止部が、前記本体部の高さ方向に帯状に延ばされ、前記高さ方向の両端部が本体部に連結されて構成されており、さらに、前記本体部のうち、前記幅方向の一方側と他方側のいずれにも設けられるとともに、前記本体部の表裏のいずれにも設けられており、前記幅方向の一方側と他方側のいずれにも設けられた被係止部に、前記本の表紙と裏表紙とがそれぞれ前記幅方向に通されることにより、前記本体部の表裏のいずれの側においても前記本を保持するようになっていることを特徴とする。
この考案によれば、被係止部により本を保持することができるため、本を保持するための部材を必要とすることなく、部品点数を減少させることができる。また、係止部を、被係止部に抜き差しするという簡易な動作だけで、係止部を容易に係止することができる。また、厚さの異なる本をカバーする場合であっても、係止部の被係止部への挿入深さを変えるだけで、本の厚さの違いを容易に吸収することができる。
また、本考案は、前記幅方向の一方側に設けられた被係止部が、前記本体部を開いた状態で、前記一方の端部に設けられたしおり部が折り返されて前記幅方向に通されることにより、前記しおり部を係止し、前記幅方向の他方側に設けられた被係止部が、前記本体部を開いた状態で、前記他方の端部に設けられた係止部が折り返されて前記幅方向に通されることにより、前記係止部を係止することを特徴とする。
この考案によれば、本を読んでいるときでも、しおり部および係止部が、読書の邪魔になることを防止することができる。
また、本考案は、前記被係止部が、前記高さ方向における長さ寸法の長い長被係止部と、前記高さ方向における長さ寸法の短い短被係止部とを備えることを特徴とする。
この考案によれば、サイズの異なる本であっても適切に保持することができる。
また、本考案は、前記短被係止部が、前記長被係止部の内方側に設けられていることを特徴とする。
この考案によれば、スペース効率を向上させることができるだけでなく、シンプルなデザイン性を向上させることができる。
本考案によれば、本を閉じた状態を保持することができ、かつしおり部を外れ難くすることができる。
本考案の実施形態におけるブックカバーの表面側を示す平面図である。 図1のブックカバーの裏面側を示す平面図である。 図1のブックカバーに本が設置された様子を示す説明図である。 図3のしおり部および係止部が折り返されて係止された様子を示す説明図である。 図3のしおり部が折り返されて、本の読みかけ途中ページに配された様子を示す説明図である。 図5の本体部が中心線から折りたたまれて、しおり部を挟んだまま本が閉じられた様子を示す説明図である。 図6の係止部が折り返されて、被係止部に係止された様子を示す説明図である。 図7のA−A線矢視断面図である。 本体部の一方の主面側に、サイズの小さな本が設置された様子を示す説明図である。 本考案の変形例を示す平面図である。
以下、本考案の実施形態におけるブックカバーについて、図面を参照して説明する。
図1は、本考案の実施形態としてのブックカバー100を示したものである。
ブックカバー100は、長方形状の本体部1を備えている。本体部1は、本B(図3に示す)の表紙および裏表紙をカバーするものである。本体部1の幅方向Wの中心部において、高さ方向Hに延びる線が、中心線WOとなる。そして、本体部1のうち、中心線WOに対して、幅方向Wの一方側が本体一方半部10となり、幅方向Wの他方側が本体他方半部11となる。
本体部1の幅方向Wにおける一方の端部には、しおり部3が設けられている。しおり部3は、幅方向Wの外方に進むに従って、高さ方向Hにおける高さ寸法が漸次小さくなるように、テーパー部31が形成されている。つまり、しおり部3は、幅方向Wの外方に進むに従って、先細りになるように構成されている。なお、符号3aは、しおり部3の一方の主面を示し、符号3b(図2に示す)は、しおり部3の他方の主面を示している。
また、本体部1の幅方向Wにおける他方の端部には、係止部2が設けられている。係止部2は、幅方向Wの外方に進むに従って、高さ方向Hにおける高さ寸法が漸次小さくなるように、テーパー部21が形成されている。つまり、係止部2は、幅方向Wの外方に進むに従って、先細りになるように構成されている。なお、符号2aは、係止部2の一方の主面を示し、符号2b(図2に示す)は、係止部2の他方の主面を示している。
これら本体部1、しおり部3および係止部2は、例えば、革、布、樹脂などの可撓性材料からなり、一体に形成されている。これらしおり部3および係止部2は、本体部1から幅方向Wに向けて互いに外方(反対方向)に延ばされている。
また、しおり部3および係止部2は、本体部1の表裏のいずれにも折り返すことができるようになっている。さらに、しおり部3および係止部2は、互いに同形状・同寸法に形成されている。すなわち、しおり部3および係止部2は、高さ方向Hにおいて同じ位置に配置されている。
また、本体部1の一方の主面1aには、複数の長被係止部40a,41aが設けられている。
長被係止部40a,41aのうち、本体一方半部10に設けられた方が長被係止部40aとなり、本体他方半部11に設けられた方が長被係止部41aとなる。これら長被係止部40a,41aは、高さ方向Hに延ばされて帯状に形成されており、その長さ方向(高さ方向H)の両端部が縫い付けられることにより、一方の主面1aに取り付けられている。また、長被係止部40a,41aは、それぞれ同一形状・同一寸法に形成されており、中心線WOから同一距離離れた位置に設けられている。
さらに、本体部1の一方の主面1aには、複数の短被係止部50a,51aが設けられている。
短被係止部50a,51aのうち、本体一方半部10に設けられた方が短被係止部50aとなり、本体他方半部11に設けられた方が短被係止部51aとなる。これら短被係止部50a,51aは、高さ方向Hに延ばされて帯状に形成されており、その長さ方向(高さ方向H)の両端部が縫い付けられることにより、一方の主面1aに取り付けられている。また、短被係止部50a,51aは、それぞれ同一形状・同一寸法に形成されており、中心線WOから同一距離離れた位置に設けられている。
これら長被係止部40a,41aおよび短被係止部50a,51aは、本Bの表紙または裏表紙が幅方向Wに挿入されることにより、本Bを保持するようになっている。
また、長被係止部40a,41aは、短被係止部50a,51aよりも、高さ方向Hにおける高さ寸法、および、幅方向Wにおける幅寸法が、大きくなっている。さらに、短被係止部50a,51aは、長被係止部40a,41aの内方側に配されている。すなわち、短被係止部50a,51aは、長被係止部40a,41aによって、覆われた状態になっている。
また、短被係止部50a,51aは、長被係止部40a,41aの内方側において、長被係止部40a,41aの高さ方向Hの中心に揃えられている。
これら長被係止部40a,41aおよび短被係止部50a,51aは、例えば、革、布、樹脂などの可撓性材料からなっている。
さらに、長被係止部40a,41a、短被係止部50a,51a、しおり部3および係止部2は、中心線WOから本体部1を折り曲げたときに、それぞれが重なる位置・形状に設定されている。すなわち、長被係止部40a,41a、短被係止部50a,51a、しおり部3および係止部2は、中心線WOに対して、線対称に配置されている。
さらに、図2に示すように、本体部1の他方の主面1bにも、同様にして、長被係止部40b,41bおよび短被係止部50b,51bが設けられている。そして、しおり部3、係止部2、長被係止部40b,41bおよび短被係止部50b,51bは、中心線WOに対して線対称に配置されている。すなわち、しおり部3、係止部2、長被係止部40b,41bおよび短被係止部50b,51bは、本体部1の表裏で対称に配置されている。
このような構成のもと、しおり部3および係止部2は、折り返されることにより、幅方向Wに隣り合う長被係止部40a,41a,40b,41bまたは短被係止部50a,51a,50b,51bに、幅方向Wに挿入することができるようになっている。一例を挙げると、しおり部3は、折り返されることにより、長被係止部40aに幅方向Wに挿入することができるようになっている。
また、係止部2は、折り返されることにより、しおり部3の外方領域を通って、長被係止部40a,40bおよび短被係止部50a,50bに、幅方向Wに挿入することができるようになっている。一例を挙げると、係止部2は、一方の主面1a側に折り返され、しおり部3の外方領域を通って、他方の主面1bに設けられた長被係止部40bに幅方向Wに挿入されるようになっている。
なお、外方領域とは、本体部1を中心線WOから一方の主面1a(または他方の主面1b)側に折り返したときに、しおり部3の他方の主面3b(一方の主面3a)側の空間をいうものである。
また、しおり部3および係止部2は、互いに兼用することができるようになっている。すなわち、しおり部3および係止部2は、しおり機能と係止機能とのいずれも果たすことができるようになっている。
次に、このように構成された本実施形態におけるブックカバー100の使い方について説明する。
例えば、新書判(103×182mm)の本Bにブックカバー100を取り付けるものとする。
まず、図3に示すように、本体部1の一方の主面1a側に本Bを設置する。すなわち、本Bの背表紙B3を中心線WOに沿わせた状態で、表紙B1を長被係止部41aに幅方向Wに通す。そして、裏表紙B2を長被係止部40aに幅方向Wに通す。これにより、本Bが、長被係止部40a,41aによって保持される。
この状態から、本Bを読む場合には、図4に示すように、裏表紙B2を巻き込むようにして、しおり部3を幅方向Wの内方側に折り返す。そして、しおり部3を長被係止部40aに挿入することにより、しおり部3が長被係止部40aによって係止される。
さらに、係止部2も、同様に、折り返して長被係止部41aに挿入することにより、係止部2が係止される。なお、しおり部3および係止部2には、テーパー部31,21が設けられ、先細り形状になっているため、長被係止部40a,41aへの挿入をスムーズに行うことができる。
このように、しおり部3および係止部2が係止された状態で、読者は、表紙B1および裏表紙B2をブックカバー100ごと把持しながら、本Bを読むことができる。このとき、しおり部3および係止部2が、長被係止部40a,41aに係止されていることから、把持しやすくなり、しおり部3および係止部2が読書の妨げになることを防止することができる。もちろん、しおり部3および係止部2を折り返すだけで、長被係止部40a,41aに挿入しない状態で読書してもよい。
次いで、本Bを途中で終える場合について説明する。
まずは、しおり部3を長被係止部40aから抜き出す。そして、図5に示すように、読みかけ途中のページを巻き込むようにして、しおり部3を折り返す。さらに、しおり部3を読みかけ途中のページの間に配したまま、図6に示すように、本体部1ごと本Bを閉じる。これにより、しおり部3は、本Bの一方の先端辺B4を巻き込んだまま、読みかけ途中のページの間に配された状態になる。
なお、一方の先端辺B4とは、図8に示すように、読みかけ途中ページから裏表紙B2側のページのうち、背表紙B3と対向する長辺部をいうものとする。また、読みかけ途中ページから表紙B1側のページのうち、背表紙B3と対向する長辺部を、他方の先端辺B5というものとする。
なお、図8においては、長被係止部40a,41a,40b,41bおよび短被係止部50a,51a,50b,51bを省略している。
さらに、係止部2を長被係止部41aから抜き出す。そして、図7に示すように、係止部2を、しおり部3の上から折り返す。すなわち、係止部2は、図8に示すように、本体部1の他方の端部から、一方の先端辺B5を介して、しおり部3の他方の主面3bの外方領域に延在しながら、他方の先端辺B4を跨って、本体部1の他方の端部を超えて、他方の主面1bへと延ばされる。
そして、係止部2を長被係止部40bに挿入する。これにより、係止部2が係止され、しおり部3が係止部2によって覆われたまま、本体部1が閉じられた状態が保持される。
なお、上記においては、新書判の本Bについて説明したが、図9に示すように、文庫本のようなA6判(105×148mm)の本BSを設置する場合には、以下のようにして行う。
本BSは、本Bよりも小さなサイズなので、長被係止部40a,41aを利用すると、高さ方向Hにおけるクリアランスが大きくなりすぎてしまい、本BSを適正に保持することができない。そこで、表紙BS1を短被係止部51aに挿入し、裏表紙BS2を短被係止部50aに挿入する。短被係止部50a,51aの高さ寸法は、長被係止部40a,41aの高さ寸法より小さくなっているので、本BSは、短被係止部50a,51aにより、適正に保持される。
なお、読書するとき、および閉じるときは、上記と同様の使い方であるので、ここでの説明は省略する。
以上より、本実施形態におけるブックカバー100によれば、しおり部3の外方領域から係止部2を係止することができることから、本を閉じた状態を保持することができるだけでなく、しおり部3を外れ難くすることができる。すなわち、係止部2によってしおり部3を覆うことができることから、しおり部3が読みかけ途中のページから外されることを防止することができる。
また、しおり部3および係止部2が、本体部1の幅方向Wの両端部のそれぞれに設けられていることから、しおり部3と係止部2とを互い違いに折り返すことができ、使い勝手を向上させることができる。
また、しおり部3および係止部2が、幅方向Wの外方に延ばされていることから、本Bの一方の先端辺B5および他方の先端辺B4を巻き込むようにして係止部2を折り返すだけで、しおり部3を読みかけ途中のページの間に配したまま、係止部2を容易に係止することができる。
また、しおり部3および係止部2が、本体部1の表裏側のいずれにも折り返すことができ、長被係止部40a,41aが、本体部1の表裏のいずれにも設けられていることから、ブックカバー100をリバーシブルに使うことができる。すなわち、本実施形態では、本体部1の一方の主面1a側に本Bを配する場合について説明しているが、他方の主面1b側に本Bを保持させることもできる。なお、その場合のブックカバー100の使い方は、本実施形態と表裏が逆になっている点以外は同様であるので、ここでの説明は省略する。
また、しおり部3、係止部2、長被係止部40a,41a,40b,41bおよび短被係止部50a,51a,50b,51bが、本体部1において表裏対称に設けられていることから、表裏のいずれかに本Bを保持させたり本Bを途中で閉じたりするときでも、表裏のいずれでも同じ操作感を実現することができ、利便性を向上させることができる。さらに、製造コストを抑制することができるだけでなく、デザイン性を向上させることができる。
また、しおり部3および係止部2が、互いに兼用可能になっており、長被係止部40a,41a,40b,41bおよび短被係止部50a,51a,50b,51bが、本体一方半部10および本体他方半部11に設けられていることから、本体部1の上下のいずれにおいても、同様に操作することができる。すなわち、本体部1の上下を意識することなく、本Bにブックカバー100を容易に取り付けることができる。さらに、しおり部3および係止部2を、いずれもしおり用および係止用として機能させることができるため、本Bの読みかけ途中のページの進行度合いに合わせて、しおり部3および係止部2を、しおり用および係止用として切り替えて使用することができる。
また、しおり部3、係止部2、長被係止部40a,41a,40b,41bおよび短被係止部50a,51a,50b,51bが、中心線WOに対して線対称に配置されていることから、本体部1の上下のいずれかの向きで本Bを保持させたり本Bを途中で閉じたりするときでも、上下のいずれでも同じ操作感を実現することができ、利便性を向上させることができる。また、しおり部3および係止部2を切り替えて使用するときでも、操作感を同じにすることができる。さらに、製造コストを抑制することができるだけでなく、デザイン性を向上させることができる。
また、係止部2を、長被係止部40a,41a,40b,41bおよび短被係止部50a,51a,50b,51bに抜き差しするという簡易な動作だけで、係止部2を容易に係止することができる。また、厚さの異なる本をカバーする場合であっても、係止部2の長被係止部40a,41aへの挿入深さを変えるだけで、本の厚さの違いを容易に吸収することができる。
また、長被係止部40a,41a,40b,41bおよび短被係止部50a,51a,50b,51bが設けられていることから、サイズの異なる本B,BSを適切に保持することができる。
また、短被係止部50a,51a,50b,51bが長被係止部40a,41a,40b,41bの内方側に配されていることから、スペース効率を向上させることができるだけでなく、シンプルなデザイン性を向上させることができる。
なお、本考案の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図10に示すようなブックカバー700としてもよい。すなわち、本体部7の本体一方半部70には、長被係止部70aと短被係止部80aが設けられている。また、本体部7の本体他方半部71には、長被係止部71aと短被係止部81aが設けられている。なお、本体部7の一方の主面700a側だけでなく、他方の主面700b側にも、同一・同形状の長被係止部および短被係止部が同様にして設けられている。さらに、本体部7の一方の端部に、しおり部73と係止部72が設けられている。しおり部73および係止部72は、幅方向Wの外方に延ばされており、ともに表裏の側に折り返すことができるようになっている。
このような構成のもと、上記と同様にして、本Bを設置して、読みかけ途中のページで終わらせるときには、しおり部73を折り返して読みかけ途中ページに挟む。そして、しおり部73の外方領域から係止部73を巻き返して、他方の主面700bの長被係止部に挿入する。これにより、しおり部73を覆うようにして、係止部72を係止することができる。
なお、本体部1,7は、板状のものにしているが、これに限ることはなく、例えば網状または紐状などでもよい。
また、しおり部3,73、係止部2,72の形状も、適宜変更可能である。例えば、網状または紐状などでもよい。
また、本体部1,7、しおり部3,73および係止部2,72は、一体でなくても、それぞれ別々のパーツとしてもよい。
また、しおり部3,73および係止部2,72が、幅方向Wの外方に延在するものとしているが、これに限ることはなく、幅方向Wの内方に向けて取り付けるようにしてもよい。
また、しおり部3,73および係止部2,72が、本体部1,7の表裏のいずれにも折り返し可能とし、リバーシブルに使うことができるとしているが、これに限ることはなく、一方の主面1a,700aのみに本が設置できるようにしてもよい。
また、しおり部3,73、係止部2,72、長被係止部40a,41a,40b,41b,70a,71aおよび短被係止部50a,51a,50b,51b,80a,81aが、表裏対称に設けられているとしたが、これに限ることはなく、表裏非対称にしてもよい。
また、しおり部3,73および係止部2,72が、互いに兼用可能しているが、これに限ることはなく、いずれか一方でしか使用できないものであってもよい。
また、しおり部3,73、係止部2,72、長被係止部40a,41a,40b,41b,70a,71aおよび短被係止部50a,51a,50b,51b,80a,81aが、中心線WOに対して線対称に設けられているとしたが、これに限ることはなく、中心線WOに対して非対称にしてもよい。
また、長被係止部40a,41a,40b,41b,70a,71aおよび短被係止部50a,51a,50b,51b,80a,81aの2種類のサイズを設けるとしたが、これに限ることはなく、1種類または3種類以上のサイズに対応させるように被係止部の設置数とサイズを変更することができる。
また、短被係止部50a,51a,50b,51b,80a,81aが、長被係止部40a,41a,40b,41b,70a,71aの内方側に設けられるとしたが、これに限ることはなく、短被係止部50a,51a,50b,51b,80a,81aを幅方向Wにずらして露出させるようにしてもよい。
また、短被係止部50a,51a,50b,51b,80a,81aが、本体部1,7に取り付けられるとしたが、これに限ることはなく、短被係止部50a,51a,50b,51b,80a,81aが、長被係止部40a,41a,40b,41b,70a,71aの内方面に取り付けられるようにしてもよいし、長被係止部40a,41a,40b,41b,70a,71aの外方面に露出させた状態で取り付けられるようにしてもよい。
100,700 ブックカバー
1,7 本体部
2,72 係止部
3.73 しおり部
40a,41a,40b,41b,70a,71a 長係止部
50a,51a,50b,51b,80a,81a 短被係止部
B,BS 本
B4 他方の先端辺
B5 一方の先端辺
W 幅方向
WO 中心線

Claims (12)

  1. 本をカバーする本体部と、
    前記本体部の幅方向のいずれかの端部に設けられ、前記本が閉じられた状態で前記本の間に配されるしおり部と、
    前記本体部の幅方向のいずれかの端部に設けられ、前記しおり部が前記本の間に配されたまま前記本が閉じられた状態で、前記しおり部の外方において、前記本体部の幅方向の端部から別の端部へと延ばされる係止部と、
    前記本体部に設けられ、前記係止部を係止する被係止部と
    を備えることを特徴とするブックカバー。
  2. 前記しおり部は、前記本体部の幅方向のいずれか一方の端部に設けられ、
    前記係止部は、前記幅方向の他方の端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブックカバー。
  3. 前記しおり部と前記係止部とは、ともに前記本体部の幅方向のいずれか一方の端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブックカバー。
  4. 前記しおり部と前記係止部とは、前記幅方向の外方に向けて互いに反対方向に延ばされており、
    前記しおり部は、前記本体部から折り返されて前記本の一方の先端辺を跨いで前記本の間に配されるようになっており、
    前記係止部は、前記本体部から折り返されて、前記しおり部の外方において、前記本の他方の先端辺から前記一方の先端辺を跨いで、前記他方の端部から前記一方の端部へと延ばされるようになっていることを特徴とする請求項2に記載のブックカバー。
  5. 前記しおり部と前記係止部とは、前記本体部の表裏側のいずれにも折り返し可能になっており、
    前記被係止部は、前記本体部の表裏のいずれにも設けられていることを特徴とする請求項4に記載のブックカバー。
  6. 前記しおり部、前記係止部および前記被係止部は、前記本体部において表裏対称に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のブックカバー。
  7. 前記しおり部と前記本体部とは、互いに兼用可能になっており、
    前記被係止部は、前記本体部のうち、前記幅方向の一方側と他方側のいずれにも設けられていることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれか一項に記載のブックカバー。
  8. 前記しおり部、前記係止部および前記被係止部は、前記本体部において前記幅方向の中心線に対して、線対称に設けられていることを特徴とする請求項4から請求項7のいずれか一項に記載のブックカバー。
  9. 前記被係止部は、
    前記本体部の高さ方向に帯状に延ばされ、前記高さ方向の両端部が本体部に連結されて構成されており、さらに、前記本体部のうち、前記幅方向の一方側と他方側のいずれにも設けられるとともに、前記本体部の表裏のいずれにも設けられており、
    前記幅方向の一方側と他方側のいずれにも設けられた被係止部に、前記本の表紙と裏表紙とがそれぞれ前記幅方向に通されることにより、前記本体部の表裏のいずれの側においても前記本を保持するようになっていることを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか一項に記載のブックカバー。
  10. 前記幅方向の一方側に設けられた被係止部は、前記本体部を開いた状態で、前記一方の端部に設けられたしおり部が折り返されて前記幅方向に通されることにより、前記しおり部を係止し、
    前記幅方向の他方側に設けられた被係止部は、前記本体部を開いた状態で、前記他方の端部に設けられた係止部が折り返されて前記幅方向に通されることにより、前記係止部を係止することを特徴とする請求項9に記載のブックカバー。
  11. 前記被係止部は、前記高さ方向における長さ寸法の長い長被係止部と、前記高さ方向における長さ寸法の短い短被係止部とを備えることを特徴とする請求項9または請求項10に記載のブックカバー。
  12. 前記短被係止部は、前記長被係止部の内方側に設けられていることを特徴とする請求項11に記載のブックカバー。
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