JP3161839B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JP3161839B2
JP3161839B2 JP30411692A JP30411692A JP3161839B2 JP 3161839 B2 JP3161839 B2 JP 3161839B2 JP 30411692 A JP30411692 A JP 30411692A JP 30411692 A JP30411692 A JP 30411692A JP 3161839 B2 JP3161839 B2 JP 3161839B2
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幸男 山中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チョッパ回路を用いて
直流電圧変換を行う電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、入力に対して直列または並列
に接続されたスイッチング素子をオン・オフ制御するこ
とによって、入力電圧を降圧または昇圧した直流出力電
圧を得る電源装置が提供されている。たとえば、昇圧形
の電源装置は、図10に示すような構成を有している。
図10の例では、交流電源ACを全波整流するダイオー
ドブリッジなどの整流器REの出力である脈流電圧を入
力電圧Viとし、整流器REの出力端間にインダクタL
1 とMOSFETなどからなるスイッチング素子Q1
抵抗R1 との直列回路を接続し、スイッチング素子Q1
に逆流阻止用のダイオードD1 と平滑用のコンデンサC
1 との直列回路を並列接続した主回路1を備える。スイ
ッチング素子Q1 は制御回路2によってオン・オフ制御
される。
【0003】主回路1は、次のように動作する。すなわ
ち、スイッチング素子Q1 がオンである期間には、イン
ダクタL1 に入力電圧Viが印加され、インダクタL1
にエネルギーが蓄積される。一方、スイッチング素子Q
1 がオフになると、インダクタL1 の両端電圧は、コン
デンサC1 の両端電圧である出力電圧をVoとすると−
(Vo−Vi)になる。すなわち、スイッチング素子Q
1 がオフになるとオン時とは逆極性の電圧がインダクタ
1 の両端間に加わる。スイッチング素子Q1がオンで
ある間にインダクタL1 に蓄積されたエネルギーは、ス
イッチング素子Q1 がオフになると放出されてコンデン
サC1 が充電される。
【0004】スイッチング素子Q1 のオン・オフのタイ
ミングは、制御回路2によって制御される。制御回路2
では、主回路1の出力電圧Voを2個の抵抗R4 ,R5
により分圧した検出電圧を誤差増幅器21に入力し、あ
らかじめ設定された基準電圧Vref との差分である誤差
電圧を求める。また、カレントミラー回路を備える電流
源23の出力電流値を抵抗R2 によって設定し、電流源
23の出力電流によってコンデンサC3 を充電するよう
になっている。このコンデンサC3 の端子電圧と誤差増
幅器21から出力される誤差電圧とを比較器24で比較
し、コンデンサC3 の端子電圧が誤差電圧よりも高くな
ると、RSラッチ25をリセットする。RSラッチ25
がリセットされるとスイッチング素子Q1 がオフにな
る。また、この時点でスイッチ要素Q2 がオンになりコ
ンデンサC3 は放電される。
【0005】一方、インダクタL1 に流れる電流が抵抗
1 の両端電圧として検出され、抵抗R1 の両端電圧は
ゼロ点検出器26に入力される。スイッチング素子Q1
のオフに伴ってインダクタL1 に蓄積されたエネルギー
が放出されてコンデンサC1に充電され、インダクタL
1 に流れる電流が減少してほぼ0になると(つまり、イ
ンダクタL 1 の蓄積エネルギーが規定値以下まで放出さ
れると)、ゼロ点検出器26が抵抗R1 の両端電圧に基
づいてその状態を検出するから、RSラッチ25がセッ
トされ、スイッチング素子Q1 がオンになる。この時点
で、コンデンサC3 の充電が再開され、以後、上述した
動作の繰り返しによりスイッチング素子Q1 のオン・オ
フが繰り返されるのである。このようにして、インダク
タL1 に流れる電流が休止期間を持たないようにスイッ
チング素子Q1 をオン・オフ制御することができる。す
なわち、比較器24、RSラッチ25、ゼロ点検出器2
6によって判定制御部が構成されるのである。また、上
述のように、インダクタL1 に電流が流れない休止期間
が生じないようにすることによって、入力電流の高調波
歪を少なくすることができるのである。
【0006】ところで、上述したように、スイッチング
素子Q1 がオンになると、コンデンサC3 が電流源23
からの一定電流で充電され、コンデンサC3 の端子電圧
が出力電圧Voを分圧した検出電圧と比較されるから、
電流源23とコンデンサC3とはタイマ回路を構成して
いることになる。また、出力電圧Voはほぼ一定に保た
れているとすれば、このタイマ回路は、スイッチング素
子Q1 のオン時間を規定することになる。
【0007】ところで、入力電圧Viに対する入力電流
Iiは、入力電力をWとすれば、Ii=W/Viと表す
ことができる。また、インダクタL1 を流れる電流に休
止期間がないから、入力電流Iiの電流値は、図11に
示すように、インダクタL1を流れる電流iL1のピーク
値IP の包絡線の約1/2倍になる。すなわち、IP
2(2)1/2 Iiになる。ここで、入力電圧Viの上限
値と下限値とをそれぞれVH ,VL とし、両電圧に対し
て入力電力Wを一定に保つとすれば、入力電圧VH ,V
L に対する入力電流Iiは、それぞれIi=W/VH
Ii=W/VLになる。また、スイッチング素子Q1
オン後の経過時間をtとすれば、スイッチング素子Q1
のオンから時間tが経過した時点でインダクタL1 に流
れる電流iL1は、iL1=(Vi/L1 )tであって(L
1 はインダクタL1 のインダクタンス)、入力電圧
H ,VL に対するスイッチング素子Q1 のオン時間を
H ,tL とすれば、対応する電流iL1のピーク値IP
はそれぞれIP =(VH /L1)tH ,IP =(VL
1 )tL になる。したがって、 (VH /L1 )tH =2(2)1/2 (W/VH ) (VL /L1 )tL =2(2)1/2 (W/VL ) となり、スイッチング素子Q1 のオン時間tH ,t
L は、それぞれ次式で表すことができる。 tH =2(2)1/2 (WL1 /VH 2 ) …(1) tL =2(2)1/2 (WL1 /VL 2 ) …(2) 上式は、上記構成の電源装置について、負荷を変更せず
に出力電圧Voを一定に保ち、入力電圧Viのみが変化
した場合に、スイッチング素子Q1 のオン時間は入力電
圧Viの2乗に反比例する大きさで制御することが要求
されることを意味している。たとえば、入力電圧Viが
100〜300Vの間で変化し、他の条件は変更されな
いものとすれば、入力電圧Viが100Vである場合に
比較して入力電圧が300Vである場合には、入力電圧
Viの変化倍率が3倍であるから、スイッチング素子Q
1 のオン時間を約1/9の大きさに制御しなければなら
ないのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、スイッチング素子Q1 のオン時間は、誤差増幅器
21とタイマ回路とにより決定される。ここにおいて、
スイッチング素子Q1 のオン時間を決定する要素には、
RSラッチ25からスイッチング素子Q1 をオンにする
ように信号が出力されてからスイッチ要素Q2 がオフに
なってコンデンサC3 の充電が開始されるまでの時間遅
れや、コンデンサC3 の端子電圧が誤差増幅器21から
出力される誤差電圧よりも高くなって比較器24の出力
が反転してからRSラッチ25の出力によってスイッチ
ング素子Q1 がオフになるまでの時間遅れを含めること
が必要である。また、誤差増幅器21の出力電圧の範囲
には制限があるから、スイッチング素子Q1 のオン時間
の決定には誤差増幅器21の出力電圧の許容範囲を考慮
しなければならない。
【0009】いま、スイッチング素子Q1 のオン期間を
決定する要素に含まれる時間遅れによる遅延時間をτ、
誤差増幅器21の出力電圧の許容範囲の上限値、下限値
をそれぞれυH ,υL とし、抵抗R2 およびコンデンサ
3 により決定されるコンデンサC3 の端子電圧Vc
を、Vc=κtとすれば(κは傾きであってコンデンサ
3 の充電の時定数の逆数に相当し、tはスイッチ要素
2 のオン後の時間)、誤差増幅器21の出力電圧の許
容範囲の上限値υH 、下限値υL に対するスイッチング
素子Q1 のオン時間t1 ,t2 は、次式で表される。 t1 =(υH /κ)+τ …(3) t2 =(υL /κ)+τ …(4) すなわち、遅延時間τ、オン時間t1 ,t2 、傾きκは
図12(a)のような関係になる。すなわち、スイッチ
ング素子Q1 のオン期間は、図12(b)に破線で示す
状態が最小期間であり、実線で示す期間が最大期間とい
うことになる。ここにおいて、スイッチング素子Q1
オン時間について、次式が成立しなければならない。 t1 ≧tL …(5) t2 ≦tH …(6) したがって、(1)〜(6)式によって次式の関係が得
られる。 (υH /κ)+τ≧2(2)1/2 (WL1 /VL 2 ) (υL /κ)+τ≦2(2)1/2 (WL1 /VH 2 ) ゆえに、次式が求められる。 VL 2 {(υH /κ)+τ}≧2(2)1/2 (WL1 ) VH 2 {(υL /κ)+τ}≦2(2)1/2 (WL1 ) 結局、次式の成立が必要である。 VL 2 {(υH /κ)+τ}≧VH 2 {(υL /κ)+τ} …(7) 上述の(7)式でτ=0とすれば、VL 2 (υH /κ)
≧VH 2 (υL /κ)であるから、 υH /υL ≧(VH /VL 2 …(8) となるのであって、誤差増幅器21の出力電圧の許容範
囲によって、入力電圧Viの許容範囲が制限されること
がわかる。また、(7)式でτ≠0とすれば、次式が得
られる。 κ≦(υH L 2 −υL H 2 )/τ(VH 2 −VL 2 ) …(9) ここで、κ>0であるから、スイッチング素子Q1 のオ
ン時間について、(8)式の条件のほかに(9)式の条
件による制約もある。(9)式の条件によると、遅延時
間τが長いほど傾きκを小さくしなければならないこと
になる。傾きκを小さくするということは、スイッチン
グ素子Q1 のオン時間が長くなることであって、
(1),(2)式によれば、入力電力W,入力電圧Vi
の上限値VH 、下限値VL を変更せずにオン時間tH
L を長くするときには、インダクタL1のインダクタ
ンスを大きくしなければならないことになる。
【0010】結局、遅延時間τが長いときには、インダ
クタL1 のインダクタンスを大きくし、スイッチング素
子Q1 のスイッチング周波数を低くしなければならない
のである。その結果、インダクタL1 が大型化するとい
う問題が生じ、また入力側に雑音防止用のフィルタ回路
を設けるとすれば用いるチョークコイルが大型化し、ス
イッチング素子Q1 のスイッチング周波数が低くなって
場合によっては可聴周波帯域(18kHz以下)になる
という問題が生じる。
【0011】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、誤差増幅器の出力電圧の許容範囲によって制
限される主回路への入力電圧の許容範囲の幅を広げ、か
つ制御回路の内部での時間遅れがあってもスイッチング
素子のスイッチング周波数を高い範囲で設定できるよう
にした電源装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、上
記目的を達成するために、スイッチング素子およびイン
ダクタを含みスイッチング素子のオン期間にインダクタ
に蓄積したエネルギをスイッチング素子のオフ期間に出
力側に放出させることにより直流電圧変換を行うチョッ
パ回路よりなる主回路と、スイッチング素子をオン・オ
フ制御する制御回路とを備え、制御回路は、主回路の出
力電圧に比例した検出電圧と設定電圧との差分を誤差電
圧として出力する誤差検出部と、スイッチング素子のオ
ンに伴って所定の時定数で充電が開始されるコンデンサ
の両端電圧が誤差電圧に達するとスイッチング素子をオ
フにするとともにコンデンサを放電させ、インダクタの
蓄積エネルギーが規定値以下まで放出されたことを検出
するとスイッチング素子をオンにする判定制御部と、入
力電圧の変動に対して主回路の出力電圧を一定に保つよ
うに入力電圧が上昇すると上記時定数を小さくする方向
に調節するオン時間調節部とを具備するのである。
【0013】請求項2の発明では、オン時間調節部は、
チョッパ回路への入力電圧の平均値が高い期間には低い
期間よりも時定数を小さくするように時定数を段階的に
切り換え、誤差検出部の出力電圧の許容範囲の上限値に
対する下限値の比が入力電圧の低い期間の時定数に対す
る高い期間の時定数の比以上になるように時定数の切換
条件が設定されている。
【0014】請求項3の発明では、オン時間調節部は、
チョッパ回路への入力電圧の平均値が上昇するほど上記
時定数を小さくするように上記コンデンサへの充電電流
を連続的に調節するのである。
【0015】
【作用】上記構成によれば、オン時間調節部を設け、入
力電圧が上昇するとスイッチング素子のオン時間を設定
する時定数を小さくする方向に調節しているから、スイ
ッチング素子のオン時間を規制する要素の1つである誤
差検出部の出力電圧の許容範囲を変えずにオン時間の調
節範囲を広げることができ、結果的に入力電圧として許
容される電圧範囲の上下限の差を大きくとりながらも出
力電圧を安定化することができるのである。
【0016】請求項2の構成は、時定数を段階的に切り
換える場合における切換条件の望ましい実施態様であっ
て、この条件を満たすようにすれば、オン時間が連続的
に調節されることになる。請求項3の構成は、時定数を
連続的に調節するようにした望ましい実施態様である。
【0017】
【実施例】
(実施例1)本実施例は、図2に示すように、図10に
示した従来構成にオン時間調節部としてオン時間調節回
路3を追加し、入力電圧Viに応じて電流源23の出力
電流値を切り換えるようにしたものである。すなわち、
図1のように、オン時間調節回路3は、入力電圧Viを
分圧する2個の抵抗R7 ,R8 と、抵抗R8 にダイオー
ドD2 を介して並列接続された平滑用のコンデンサC2
と、コンデンサC2 の両端電圧を既定の基準電圧Vref2
と比較するオープンコレクタ型の出力部を有するコンパ
レータCP1 と、コンパレータCP1 の出力端に接続さ
れた抵抗R6 とを備えている。抵抗R6 は電流源23を
構成するカレントミラー回路の入力側に接続される。
【0018】オン時間調節回路3の動作について説明す
る。入力電圧Viは抵抗R7 ,R8によって分圧されコ
ンデンサC2 により平滑化されてコンデンサC2 の両端
電圧が比較電圧としてコンパレータCP1 に入力され
る。したがって、比較電圧は入力電圧Viの短時間の変
動ではなく、入力電圧Viの時間平均の変動を反映する
ことになる。コンパレータCP1 では、比較電圧を基準
電圧Vref2と比較し、比較電圧が基準電圧Vref2よりも
小さい期間、すなわち入力電圧Viが比較的低い期間に
は出力をオープンにする。コンパレータCP1 の出力が
オープンであるときには、電流源23の出力電流値は抵
抗R2 によって決定される。一方、コンデンサC2 の両
端電圧である比較電圧が基準電圧Vref2以上になると、
コンパレータCP1 の出力はショートとなるから、抵抗
2 に対して抵抗R6 が並列に接続されることになり、
カレントミラー回路への入力電流が増加することによっ
て電流源23の出力電流も増加することになる。
【0019】電流源23の出力電流が大きいときには、
コンデンサC2 への充電時間が短くなるのであって、上
述した傾きκを大きく(時定数を小さく)することにな
る。すなわち、上記構成では、入力電圧Viが高いとき
には低いときよりも傾きκを大きくすることになる。こ
のことは、(3),(4)式によれば、入力電圧Viが
高い範囲ではスイッチング素子Q1 のオン時間を短く
し、入力電圧Viが低い範囲ではスイッチング素子Q1
のオン時間を長くすることになる。いま、基準電圧Vre
f2に対応する入力電圧ViをVM とすれば、入力電圧V
iがVL ≦Vi≦VM の範囲での傾きをκ1 、VM ≦V
i≦VH の範囲での傾きをκ2 (>κ1 )とするとき
に、図3(a)のような関係で傾きκ1 ,κ2 を切り換
えることになる。
【0020】したがって、傾きを切り換えない場合に比
較すれば、誤差増幅器21の出力電圧の許容範囲による
制限に対してスイッチング素子Q1 のオン時間の調節幅
(図3では時間t1 ′と時間t2 ′との間の範囲)を大
きくとることができるのである。その結果、スイッチン
グ素子Q1 のオン期間は図3(b)の破線と実線との間
で調節されることになる。言い換えると、誤差増幅器2
1の出力電圧の上限値υH と下限値υL との差を大きく
したことに相当する。比較を容易にするために、図4
(a)に傾きを切り換える場合を示し、図4(b)に傾
きを切り換えない場合を示す。傾きκを切り換えない場
合には、オン時間の調節範囲がt1 〜t2であったのに
対して、傾きκ1 ,κ2 を2段階に切り換えることによ
ってオン時間の調節範囲がt1 ′〜t2 ′に広がること
がわかる。また、誤差増幅器21の出力電圧の許容範囲
の上限値と下限値とをυL 〜υH からυL ′〜υH ′に
広げたことに相当することがわかる。
【0021】遅延時間τを考慮する場合、傾きκを切り
換えなければ、(9)式によって傾きκが規制され、傾
きκが取り得る条件の最大値であるとき、すなわちスイ
ッチング素子Q1 のオン時間t1 ,t2 について取り得
る条件の最小値(スイッチング周波数が最大値)である
とするとき、図5(b)のような範囲でオン時間t1
2 が調節されることになる。これに対して、傾き
κ1 ,κ2 を2段階に切り換えるようにした場合には、
図5(a)のように、オン時間の調節範囲をt1 /2〜
2 /2とすることができ、スイッチング周波数の最大
値を2倍に引き上げることができる。すなわち、インダ
クタL1 の大型化などの問題が解消されることになる。
ここに、図5(a)の例では、誤差増幅器21の出力電
圧の許容範囲内で、傾きκ1 ,κ2 がどちらに設定され
ていてもオン時間を調節することが可能な範囲があるか
ら、この範囲内において傾きκ1 ,κ2 を切り換えるよ
うにすればよい。たとえば、図6に示すように、傾きκ
1 に対するオン時間の調節範囲がt11〜t21、傾きκ2
(>κ1 )に対するオン時間の調節範囲がt12〜t22
あるとすれば、t22≧t11(κ2 ≦(υH /υL
κ1 )という条件が満たされるように、傾きκ1 ,κ2
を切り換えるのである。この条件を満たすようにすれ
ば、傾きκ1 ,κ2 を切り換えるに際してオン時間を連
続的に制御することができるのである。他の構成および
動作は従来例と同様である。
【0022】なお、上記構成では、傾きκ1 ,κ2 を2
段階に切り換えるようにしているが、2段階に切り換え
るだけでは十分に対応できない場合には、傾きκ1 の切
換段数をさらに多くしてもよい。 (実施例2)本実施例では、図7に示すように、タイマ
回路の時定数を決定する要素のうちコンデンサC3 に対
して別のコンデンサC4 を並列接続する状態と、コンデ
ンサC4 をコンデンサC3 から切り離す状態とに切り換
えることによって、傾きκ1,κ2 を切り換えるように
した例を示す。オン時間調節回路3は、実施例とほぼ同
様の構成を有し、抵抗R7 ,R8 により入力電圧を分圧
し、ダイオードD2 を介してコンデンサC2 に印加す
る。このコンデンサC2 の端子電圧を比較電圧としてコ
ンパレータCP1 において基準電圧Vref2と比較し、比
較電圧と基準電圧Vref2との大小関係に基づいてコンデ
ンサC3 とコンデンサC4 との接続状態を切り換えるの
である。コンデンサC4 はコンパレータCP1 の出力端
と電流源23の出力端との間に接続されている。
【0023】したがって、入力電圧が低く比較電圧が基
準電圧Vref2よりも低いときには、コンパレータCP1
の出力はショートになってコンデンサC3 にコンデンサ
4が並列接続されることになり、電流源23の出力電
流はコンデンサC3 ,C4 に充電される。一方、入力電
圧が高く比較電圧が基準電圧Vref2以上であるときには
コンパレータCP1 の出力はオープンになってコンデン
サC3 にのみ電流源23の出力電流が充電される。すな
わち、入力電圧が低いときの傾きκ1 に比較して入力電
圧が高いときの傾きκ2 を大きくすることができるので
ある。他の構成および動作は実施例1と同様である。
【0024】(実施例3)本実施例は、図8に示すよう
に、実施例2の回路構成に対して、オン時間調節回路3
にコンパレータCP1 を設けず、コンデンサC2 とコン
デンサC3 との間に抵抗R9 を挿入した構成としたもの
である。この構成では、入力電圧の平均値の上昇に伴っ
てコンデンサC3 への充電電流が増加するから、傾きκ
が無段階連続的に変化することになる。他の構成および
動作は実施例1と同様である。
【0025】(実施例4)本実施例は、図9のように、
主回路1を反転型(昇降圧型)のチョッパ回路1とした
点が実施例3とは異なる。すなわち、整流器REの出力
端間にはスイッチング素子Q1 と抵抗R1 とインダクタ
1 との直列回路を接続し、抵抗R1 とインダクタL1
との直列回路に対して、ダイオードD1 を介して平滑用
のコンデンサC1 を接続した構成になっている。この構
成では、スイッチング素子Q1 のオン時にインダクタL
1 に蓄積されたエネルギーを、スイッチング素子Q1
オフのときにコンデンサC1 に放出するのであって、入
力電圧に対して出力電圧を昇圧、降圧いずれにも設定で
きるようになっている。他の構成は実施例1と同様であ
る。
【0026】図示していないが、降圧型のチョッパ回路
を主回路1としても本発明の技術思想は適用可能であ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明は上述のように、主回路の出力電
圧に比例した検出電圧と設定電圧との差分を誤差電圧と
して出力する誤差検出部と、スイッチング素子のオンに
伴って所定の時定数で充電が開始されるコンデンサの両
端電圧が誤差電圧に達するとスイッチング素子をオフに
するとともにコンデンサを放電させ、インダクタの蓄積
エネルギーが規定値以下まで放出されたことを検出する
とスイッチング素子をオンにする判定制御部と、入力電
圧の変動に対して主回路の出力電圧を一定に保つように
入力電圧が上昇すると上記時定数を小さくする方向に調
節するオン時間調節部とを制御回路に設けているので、
スイッチング素子のオン時間を規制する要素の1つであ
る誤差検出部の出力電圧の許容範囲を変えずにオン時間
の調節範囲を広げることができ、結果的に入力電圧とし
て許容される電圧範囲の上下限の差を大きくとりながら
も出力電圧を安定化することができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す具体回路図である。
【図2】実施例1を示す概略の回路図である。
【図3】実施例1の動作説明図である。
【図4】(a)は実施例1の動作説明図、(b)は従来
例の動作説明図である。
【図5】(a)は実施例1の動作説明図、(b)は従来
例の動作説明図である。
【図6】実施例1の動作説明図である。
【図7】実施例2を示す回路図である。
【図8】実施例3を示す回路図である。
【図9】実施例4を示す回路図である。
【図10】従来例を示す回路図である。
【図11】従来例の動作説明図である。
【図12】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 主回路 2 制御回路 3 オン時間調節回路 21 誤差増幅器 23 電流源 24 比較器 25 RSラッチ 26 ゼロ点検出器 C3 コンデンサ L1 インダクタ Q1 スイッチング素子 R1 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 3/155 H04M 7/06 H04M 7/21

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子およびインダクタを含
    みスイッチング素子のオン期間にインダクタに蓄積した
    エネルギをスイッチング素子のオフ期間に出力側に放出
    させることにより直流電圧変換を行うチョッパ回路より
    なる主回路と、スイッチング素子をオン・オフ制御する
    制御回路とを備え、制御回路は、主回路の出力電圧に比
    例した検出電圧と設定電圧との差分を誤差電圧として出
    力する誤差検出部と、スイッチング素子のオンに伴って
    所定の時定数で充電が開始されるコンデンサの両端電圧
    が誤差電圧に達するとスイッチング素子をオフにすると
    ともにコンデンサを放電させ、インダクタの蓄積エネル
    ギーが規定値以下まで放出されたことを検出するとスイ
    ッチング素子をオンにする判定制御部と、入力電圧の変
    動に対して主回路の出力電圧を一定に保つように入力電
    圧が上昇すると上記時定数を小さくする方向に調節する
    オン時間調節部とを具備することを特徴とする電源装
    置。
  2. 【請求項2】 オン時間調節部は、チョッパ回路への入
    力電圧の平均値が高い期間には低い期間よりも時定数を
    小さくするように時定数を段階的に切り換え、誤差検出
    部の出力電圧の許容範囲の上限値に対する下限値の比が
    入力電圧の低い期間の時定数に対する高い期間の時定数
    の比以上になるように時定数の切換条件が設定されて成
    ることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 【請求項3】 オン時間調節部は、チョッパ回路への入
    力電圧の平均値が上昇するほど上記時定数を小さくする
    ように上記コンデンサへの充電電流を連続的に調節する
    ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
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