JP3161779U - コンクリートブロック - Google Patents
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Abstract
【課題】コンクリートブロックを使用してブロック塀等を設置するに当り、サンドカッター加工を不要とする構造を採用したコンクリートブロックを提供する。【解決手段】平行6面体のコンクリートブロックのフェイスシェル上面部2cと面一に形成された、ウェブ上面部3bから、ウェブ3aに、前記フェイスシェル上面部2cの長手方向と平行に、同じ深さで切り込みされた、2線又は4線の切込線8aを形成する。フェイスシェル2aと一体化して接続されている裾野型に広がったウェブ3aを残すために前記ウェブ3aの中央寄りに形成される前記切込線8aと切込線8aとの間が、前記ウェブ上面部3bより極めて浅い凹み8fを形成して、前記切込線8aと切込線8aとの間を打ち割ることで、鉄筋を水平方向に配筋する切欠溝を形成する。【選択図】図1
Description
本考案は,ブロック塀(ブロック組積)の造作に使用するコンクリートブロックに関するものである。
ブロック塀(ブロック組積以後省略)の出隅,入隅コーナーは,コンクリートブロックの隅型を使用するが,出隅,入隅コーナーに沿って水平方向に鉄筋7aを配筋するために,コンクリートブロックの隅型をサンダーカット加工して切欠溝8dを形成し,出隅,入隅コーナーに沿って水平方向に鉄筋7aを配筋して,ブロック塀の出隅,入隅コーナーの強度を保っている。(類似図第12図に相当)
安全なブロック塀を造作するため,控え壁を造作するが,ブロック塀と控え壁の接続は,ブロック塀の,コンクリートブロック横筋型のフェイスシェル上面部2cからフェイスシェル接続部2dをサンダーカット加工し,一組のコンクリートブロックで構成された接続孔6eに切欠溝8dを形成し,Tコーナー沿って水平方向に鉄筋7aを配筋して,モルタル9b又はコンクリートで充填し,ブロック塀と控え壁の強度を保っている。(類似図第13図に相当)
上記控え壁を強固にするとき,空洞部全(すべ)てを,モルタル9b又はコンクリートで充填して造作する。 造作する時は水平方向に鉄筋7aを配筋するためコンクリートブロックをサンダーカット加工し,鉄筋7aを配筋できるようする。
根入れ(土の中)部分のコンクリートブロックを強固にするとき根入れ(土の中)部分のコンクリートブロックの空洞部全(すべ)てを,モルタル又はコンクリートで全充填して造作する。造作する時は,水平方向に鉄筋7aを配筋するために,コンクリートブロックをサンダーカット加工し,切欠溝8dを形成して鉄筋7aを配筋できるように切欠溝8dを形成する。
ブロック塀を造作する現場では,コンクリートブロックをサンダーカット加工するとき,加工するスペースが必要なのは勿論(もちろん)だが,サンダーカット加工中は,大きな騒音が発生する。また,コンクリートの粉じんが大量に発生する為(ため)その対策には悩まされる。サンダーカット加工は,作業員にとって大変危険であり,安全対策には十分注意しなければならない。また,サンダーカット加工は,手間と時間と費用がかかる。
第15図で示すように,工事中に雨や雪が降り,その雨や雪が造作中のブロック塀などの空洞部6dに侵入した水9aや雪,また,土中にある水が浸透したり,フェイスシェル表面部2bなどから雨水などが浸透したり,ひびやクラック(破壊)から雨水などが入りこみ空洞部6dに水9aが滞留する。
ブロック塀の空洞部6dの滞留した水9aが,凍結などで,フェイスシェル2aやウエブ3aに,クラック(破壊)を発生させ,凍結・解凍の繰り返しでコンクリートブロックが劣化してくる。ブロック塀内部に配筋している鉄筋が腐食して朽ち果てていることもあり,鉄筋が腐食し,その膨張により,フェイスシェル2aやウェブ3aにクラック(破壊)を発生させブロック塀の寿命を縮めている。また,ブロック塀の壁面を,空洞部6dに滞留している水9aが,濡(ぬ)れている状態にし,汚れや黒ずみを作り,ブロック塀の美観を著しく損なっている。
ブロック塀の劣化や不良工事により,地震や震動で,ブロック塀の倒壊による負傷事故や,死亡事故が数多く起きているが,安全なブロック塀を施工するには,(社)全国建築コンクリートブロック工業会の推薦する安心なブロック塀を造作することである。また,ブロック塀の寿命を延ばす為(ため)には,ブロック塀内部の空洞部6dに,水9aが滞留できないようにする方法で寿命を延ばす方法がある。
第14図が示すように,寿命を延ばし安全なブロック塀を造作するため,ブロック塀の空洞部6dに,水9aが滞留できないようにする方法とは,空洞部6d全(すべ)てを,モルタル9b又はコンクリートで,全充填して造作することである。
上記の工事を実施するには,まず,電動ベビーサンダー+ダイヤモンドカッターを使い,コンクリートブロック基本型の,ウェブ上面部3bより,ウェブ3aすべてに,フェイスシェル上面部2cの長手方向に対して,平行に2線の切込線8aを切り込む。次に,切込線8aと切込線8aの間をハンマーなどで打ち割り,水平方向に鉄筋7aを配筋する切欠溝8dを形成する。形成したコンクリートブロックを使用して,切欠溝8dに水平方向に鉄筋を配筋し,空洞部6dに水9aが滞留できないように,空洞部6d全(すべ)てを,モルタル9b又はコンクリートで充填して,ブロック塀を造作する。
また,滞留水対策として,ブロック塀に水が浸透しないようにコンクリートブロックに,初めから防水処理を施したコンクリートブロックや,ブロック塀の笠部に陶器瓦(がわら)を施工したり,防水処理や塗装したりしている。後に塗装や防水処理を施すには,空洞部6dに侵入した水9aを外に出す必要がある。
社団法人全国建築コンクリート工業会のホームページ
寿命が尽きたブロック塀(地震や震動で瞬時に倒れないブロック塀が,鉄骨やブロック本体の劣化で,地震や震動で瞬時に倒れる可能性のあるブロック塀)を取り壊し,新しくブロック塀を造作する場合,ブロック塀の劣化と寿命を縮める最大の原因である,空洞部6d(第15図)に滞留する水9a(第15図)の起こす諸問題を解決した寿命の長い安全なブロック塀を造作することである。
ブロック塀の空洞部6dに滞留する水9aの問題を解決するには,空洞部6d全(すべ)てをモルタル又はコンクリートで充填する全充填工法と,空洞部6dの一番下の目地7cに電動ドリルで穴を開け,空洞部6dの中に滞留した水9aを出す方法があるが,初めから水抜き処理を施して造作しているブロック塀は,まだ見たことがない。
社団法人全国建築コンクリート工業会の推奨する安心なブロック塀を造作するとき,控え壁や出隅・入隅に沿って水平方向に鉄筋を配筋しなくてはならない箇所に配筋できないときサンダーカット加工して,切欠溝8d(第7図に相当)を形成する。また,空洞部6d(第15図)に滞留する水9a(第15図)の起こす諸問題を解決した寿命の長い安心なブロック塀を造作するときに,鉄筋7aを配筋できないときに切欠溝8dを形成する場合,サンダーカット加工は,経済的,時間的,また作業者の負担が大きく,加工する為(ため)の場所も必要になる。更に,コンクリートブロックをサンダーカット加工するとき,大きな騒音が発生する。また,コンクリートの粉じんが大量に発生する。この問題を解決するには,コンクリートブロックに切欠溝8dに加工できる切込線8aや溝8eを,コンクリートブロックの製作段階に形成することにより,作業性及び加工性が可能になり,前述のサンダーカット加工による問題点を解決しようとするものである。
本考案は,各々のコンクリートブロック(基本型0a,横筋型0b,基本横筋併用型基本隅型0c横筋隅型0d)に,加工性のある切込線8aや溝8eや切欠溝8dを形成させることにより,社団法人全国建築コンクリート工業会の推奨する安心なブロック塀造作や,ブロック塀(ブロック組積)の空洞部6dに滞留する水9aの諸問題を解決する安全なコンクリートブロック塀を(寸法調整以外)サンダーカット加工をしなくても造作できる作業性及び加工性のあるコンクリートブロックを使用することである。
上述のような建築資材である本考案のコンクリートブロックを使用することにより,全充填工法によるブロック塀造作,及び先に水抜き処理を施したブロック塀造作に於(お)いてもサンダーカット加工しないですみ,作業能率を上げるとともに,サンダーカット加工における諸問題と空洞部6dに水9aが滞留することによる諸問題を解決する。
上記のブロック塀(ブロック組積)の空洞部6dに滞留する水9aの諸問題を解決する工法とは,全充填工法(オール充填工法)のことであるが,第14図の示すように,全充填工法(オール充填工法の記載は以下省略)にてブロック塀を造作するには,本考案のコンクリーブロックを使用し,全(すべ)ての切込線8aと切込線8aとの間をハンマーで打ち割り,鉄筋7aを水平に配筋する切欠溝8d(第7図)を形成する,そして,切欠溝8d(第7図)に水平に鉄筋7aを配筋し,モルタル9b又はコンクリートで,空洞部6dとともに全充填する。ブロック塀全(すべ)ての空洞部6dを,モルタル又はコンクリートで充填することにより,水9aが滞留できなくなり,従来のブロック塀に比べて,はるかに強固で,耐久性・耐候性のあるブロック塀を造作できる。
空洞部6dに滞留する水9aの問題を解決する別の方法として,水抜き処理を施してブロック塀を造作する方法(以後,水抜き工法と記載)があり,水抜き工法には,本考案のコンクリートブロックを使用する。使用する箇所は,本考案のコンクリートブロックの無底空洞部6aをモルタル9b又はコンクリートで充填した段と,コンクリートブロック横筋型の横筋5aが,モルタル9b又はコンクリートで充填した段の上の段に使用する。造作方法は,極めて浅い凹み8fのあるウエブ上面部3bを下側にして使用する。無底空洞部6aと無底空洞部6aが確実に貫通しているため,本考案のコンクリートブロックの,中央あたりの下にある目地7cに1箇所小さな水抜き孔をつくる。水抜き孔は,空洞部6dの底の部分に貫通させ,常に空洞部6dに水が溜(た)まらないようにして,ブロック塀に滞留する水9aの問題点を解決する。
また,水抜き工法には,請求項2に記載の本考案のコンクリートブロックを使用し,切欠溝8dのあるウェブ上面部3bを下側にして使用する。本考案のコンクリートブロックの,中央あたりの下にある目地7cに,小さな水抜き孔をつくる。水抜き孔は,空洞部6dの底の部分に貫通させることにより,常に水が溜(た)まらない事により,ブロック塀の空洞部6dに滞留した水9aの問題点を解決する。
本考案の作業性及び加工性のあるコンクリートブロックを,社団法人全国建築コンクリート工業会の推奨する安心なブロック塀造作に使用し,間仕切りなどに使用される基本的な建築資材である。この考案は,空洞コンクリートブロック,化粧コンクリートブロック,軽量コンクリートブロックなど様々なコンクリートブロックに活用でき,ブロック塀の空洞部6dに滞留する水9aの起こす諸問題を解決する全充填工法,水抜き処理を施したブロック塀をサンダーカット加工しなくても造作でき,サンダーカット加工する手間や経済的負担がなくなるだけでなく,作業性も上がり,サンダーカット加工するときの騒音問題,石埃(ぼこり)問題もなくなる。
従来のブロック塀に比べ,より強固で,より耐久性・耐候性のあるブロック塀の造作に役立つ建築資材として,ブロック塀倒壊の災害の防止に役立つものである。また,本考案のコンクリートブロックは,既存の空洞コンクリートブロック,化粧コンクリートブロック,軽量コンクリートブロックと同じ外観を採用し,既存の組積工事にも使用できるので,産業上の利用価値は,極めて高いものである。従来の建築用コンクリートブロック,化粧コンクリートブロック,軽量コンクリートブロックの構造及び寸法を採用することにより,ブロック工場にて,最小の資本投入(金型などの改造)で生産でき,安価に市場に提供できるものと確信する。
全充填工法によるブロック塀の造作に使用するには,請求項1又は請求項2に記載の,本考案のコンクリートブロックのウェブ3aにある,切込線8aと切込線8a間をハンマーなどで打ち割り1線の切欠溝8dを形成して,鉄筋7aを水平方向に配筋する列に使用する。
請求項1に記載の幅広いコンクリートブロックの場合,4線の切込線8aを備えたコンクリートブロックで,2線の切欠溝8d若しくは,幅広い1線の切欠溝8dを形成する。また,請求項2に記載の幅広いコンクリートブロックの場合,各々のウェブで4線の切込線8a又は2線の切欠溝8dが形成されている。切込線8aが4線の場合,切込線8aと切込線8aの間を打ち割り,2線の切欠溝8dを形成する。擁壁組積工事にも使用されても十分な強度を有するように全(すべ)ての接続孔6eに2線の鉄筋7bを,切欠溝8dに各々1本ずつの鉄筋7aを切欠溝8dに沿って配筋し,鉄筋7aと鉄筋7bを結束する。その後,空洞部6d全(すべ)てに,モルタル9b又はコンクリートで充填することによりブロック擁壁を造作する。
水抜き工法によるブロック塀(ブロック組積)を造作するには,第11図に示すように本考案のコンクリートブロック1aのウェブ3aにある,ウェブ上面部3bより極めて浅い凹(へこ)み8fを形成している側を下方向にして使用する。また,本考案のコンクリートブロック1bは,切欠溝8dのあるウェブ3aを下方向にしてして使用する。極めて浅い凹(へこ)み8f又は切欠溝8dが,1組の無底空洞部6aを確実に貫通しているので,空洞部6dになる一番下の段の目地7cに1箇所,空洞部6dに貫通させた小さな水抜き孔を形成して造作する。
従来の工法によるのブロック塀(ブロック組積)を造作するには,本考案のコンクリートブロック1aのウェブ3aにある,中央よりの切込線8aと切込線8aとの間がウェブ上面部3bより極めて浅い凹(へこ)み8fを形成している側を,下方向にして使用する。ウェブ上面部3bより浅い凹(へこ)み8fが1組の無底空洞部6aを確実に貫通しているので,後に,空洞部に水が滞留したときに空洞部6dになる一番下の段の目地7cに,1箇所電動ドリルで空洞部6dに貫通させ,小さな水抜き孔を形成することで水を抜く事ができる。
上述の切込線8aは,切欠溝が必要なときに加工するための切込線8aで,切込線8aの幅は配筋する鉄筋より狭く,深さはウェブ上面部よりウェブの5分の2以内であり,ウエブ3aの中央寄りに形成される切込線8aと切込線8aの間は左官用ハンマーより若干広い幅で,水抜き処理を施す為(ため)に使用するときの強度を保つためフェイスシェル2aと一体化して接続されている裾野(すその)型に広がったウェブ3aを多く残すことにより,ブロック塀の壁面の強度を保つ。
切込線8aと極めて浅い凹(へこ)み8fが,上下のコンクリートブロックのモルタル9bによる圧着性を高める。極めて浅い凹(へこ)み8fは,1組の無底空洞部6aを確実に貫通させ,圧着性を高めるもので,幅は左官用ハンマーより若干広い幅で,深さは7mmにも満たない深さで,極めて浅い凹(へこ)み8fに鉄筋を配筋し,モルタル9bを被(かぶ)せることはできない。
上述の,切込線8a及び極めて浅い凹(へこ)み8fは,第1図に於(お)いては,ウェブ上面部に形成されているが,両面に形成されても良く,ウェブ下面部は,極めて浅い凹(へこ)み8fのみの形成でも良い。
第5図で示すように,本考案のコンクリートブロックの,隅の側にある無底空洞部6cの両側のフェイスシェル2aに各々2線の切込線8aが形成されている。コーナーの接続方向側の切込線8aと切込線8aの間を,ハンマーなどで打ち割りコーナーに沿って水平方向に鉄筋7aを配筋する切欠溝8dを形成し使用する。切込線8aが,フェイスシェル表面部2bに貫通していないこのコンクリートブロックは,加工性のある切込線が,隅の側にある無底空洞部6cに形成されているため,隅の側にある無底空洞部6cは,ブロック塀(ブロック組積)の造作に於(お)いて必ず縦に鉄筋7bを配筋し,モルタル9b又はコンクリートで充填される。またそのままの形状でコンクリートブロック隅型としても使用できる。
上述の,切込線8aの幅は,配筋する鉄筋より狭く,深さはフェイスシェル上面部よりフェイスシェルの5分の2以内であり,切込線8aと切込線8aの間は左官用ハンマーより若干広い幅で,そのままの形状で使用するときや加工して使用するときも,隅の側にある無底空洞部6cは,モルタル9b又はコンクリートで必ず充填される為(ため)隅の側にある無底空洞部付近の強度は保たれる。
第12図で示すように,本考案のコンクリートブロックの,隅の側にある無底空洞部6c(第6図)の両側のフェイスシェル2a(第6図)に各々1の溝8e(第6図)の内,コーナーの接続方向側の溝8e(第6図)のフェイスシェル表面部2b(第6図)を,ハンマーなどで打ち割りコーナーに沿って水平方向に鉄筋7aを配筋する切欠溝8d(第12図)を形成する。溝がフェイスシェル表面部2b(第6図)に貫通していない本考案のコンクリートブロックは,溝8e(第6図)が,隅の側にある無底空洞部6c(第6図)に形成されているため,隅の側にある無底空洞部6c(第6図)は,ブロック塀(ブロック組積)造作に於(お)いて必ず縦に鉄筋7bを配筋しモルタル9b又はコンクリートで充填される。また,そのままの形状でコンクリートブロック隅型として使用する。
前記溝8eの幅は左官用ハンマーより若干広い幅で,深さはフェイスシェル上面部よりフェイスシェルの5分の2以内であり,そのままの形状で使用するときや加工して使用するときも,隅の側にある無底空洞部6cは,モルタル9b又はコンクリートで必ず充填される為(ため)隅の側にある無底空洞部6c付近の強度は保たれる。
本考案のコンクリートブロック1eの,各々のフェイスシェル接続部2dにある切込線8aの外側のフェイスシェル接続部2dをハンマーなどで打ち割り1組のコンクリートブロックで構成された接続孔6eに切欠溝8dを形成する。その後,第13図に示すように,ブロック塀と控え壁に沿って水平に切欠溝8dに鉄筋7aを配筋し,その後,接続孔6eとともにモルタル又は,コンクリートを充填する。また,上述のように加工しないで使用する場合,切込線8aのある接続孔6eは,縦に鉄筋7bを配筋しないときでも接続孔6eは,モルタル9b又はコンクリートで完全に充填される為(ため)切込線付近の強度は保たれる。
以下,本考案の実施例を,添付図面を参照して説明する。
第1図は,本考案のコンクリートブロックの一実地例を示す斜視図であり,コンクリートブロック1aは,基本的に,通常建築用コンクリートブロック,空洞コンクリートブロック,化粧コンクリートブロック,軽量コンクリートブロックと呼ばれているコンクリートブロックの形状に類似している。コンクリートブロック1aは,コンクリート,モルタル等の水硬性物質からなる2枚のフェイスシェル2aと,フェイスシェル2aとフェイスシェル2aとを接続する4枚(3枚であっても良い)のウエブ3aとが一体化して形成される。
4枚のウェブ3aは,一定の間隔で並行に対向し,裾野(すその)が広がるようにフェイスシェル2aに接続していて,これによりコンクリートブロック1bに無底空洞部6aが形成される。ウエブ3aの中央よりには,コンクリートブロック1aの組積する用途に応じて,切欠溝8dを形成できる作業性と加工性を持った2線の切込線8aが形成され,切込線8aに一部ウェブ上面部3bと面一に残された部分8cがある。
裾野(すその)が広がるようにフェイスシェル2aに接続しているウェブ3a部分と切込線8aに一部ウェブ上面部3bと面一に残された部分8cで,切込線8a付近の強度を保っている。
前記切込線8aは,第1図に於(お)いては,ウェブ上面部3bよりウェブ3aに2箇所,形成されているが,その数は,2箇所に限定されるものでなく3箇所4箇所等であっても良い。また,ウエブ3aの中心付近にある切込線8aと切込線8aとの間がウェブ上面部3bより極めて浅い凹(へこ)み8fを形成している。
両端のウェブにある前記極めて浅い凹(へこ)み8fは,図10に示すように,作業性を損なわずに上下のコンクリートブロックの圧着を良くし,図11に示す他(ほか)のウェブにある前記極めて浅い凹(へこ)み8fは,1組の無底空洞部を確実に貫通するためである。
作業性及び加工性を持つ,切込線8aと極めて浅い凹(へこ)み6fが,コンクリートブロックに形成されることにより,本考案のコンクリートブロック1aが,完成される
第5図は,別の一実地例を示す隅の無底空洞部6c付近を拡大した斜視図であり,コンクリートブロック1cは,コンクリート,モルタル等の水硬性物質からなる2枚のフェイスシェル2aと,フェイスシェル2aとフェイスシェル2aとを接続する1枚の隅4aと,3枚(1枚若しくは,2枚であっても良い)のウエブ3aとで一体化して形成される。1枚の隅4aと,3枚のウェブ3aは,ほぼ一定の間隔で並行に対向し,裾野(すその)が広がるようにフェイスシェル2aに接続していて,これによりコンクリートブロック1eに,隅の側にある無底空洞部6cと無底空洞部6aが形成される。
隅の側にある無底空洞部6cの両側のフェイスシェル2aには,コンクリートブロック1fの組積時の用途に応じて,出隅,入隅のコーナーに沿って補強用鉄筋を配筋することを可能とする切欠溝8dを形成することのできる作業性と加工性を持った2線の切込線8aが形成されているが,フェイスシェルの表面部2bには貫通していないことにより,フェイスシェルの表面部2bの美観を保っている。
作業性及び加工性を持った切込線8aがコンクリートブロックに形成されることにより,本考案のコンクリートブロック1cが,完成される。
1a 本考案の実施例に記載のコンクリートブロックで,切込線と極めて浅い凹(へこ)みを備えたコンクリートブロック
1b 本考案のコンクリートブロックで,各々のウェブに切込線又は切欠溝を備えたコンクリートブロック
1c 本考案の別の実施例に記載のコンクリートブロックで,隅の側のフェイスシェルに切込線を備え,切込線がフェイスシェル表面部に貫通していないコンクリートブロック
1d 本考案のコンクリートブロックで,隅の側のフェイスシェルに溝を備え,溝がフェイスシェル表面部に貫通していないコンクリートブロック。
1e 本考案の実施例に記載のコンクリートブロックで,フェイスシェル接続部に切込線を備え,切込線がフェイスシェル表面部に貫通していないコンクリートブロック
1f ウェブに切欠溝の形状を持つコンクリートブロック
2a フェイスシェル
2b フェイスシェル表面部
2c フェイスシェル上面部
2d フェイスシェル接続部
3a ウェブ
3b ウェブ上面部
3c ウェブ側面部
3d ウェブ下面部
4a 隅
4b 隅表面部
4c 隅上面部
5a 横筋
6a 無底空洞部
6b 有底空洞部
6c 隅の側にある無底空洞部
6d 空洞部(無底空洞部と有底空洞部の組合せで,ブロック塀内部にある空洞)
6e 接続孔(1組のブロックのフェイスシェル接続部が,合わさって作られた孔)
7a 鉄筋(水平に配設した鉄筋)
7b 鉄筋(縦に配設した鉄筋)
7c 目地
8a 切込線
8b 浅い切込線(浅く切り込みされた切り込み線)
8c 一部面一に残されている部分
8d 切欠溝
8e 溝
8f 極めて浅い凹み
9a 水
9b モルタル
0a 既存のコンクリートブロック基本型
0b 既存のコンクリートブロック横筋型
0c 既存のコンクリートブロック基本隅型
0d 既存のコンクリートブロック横筋隅型
1b 本考案のコンクリートブロックで,各々のウェブに切込線又は切欠溝を備えたコンクリートブロック
1c 本考案の別の実施例に記載のコンクリートブロックで,隅の側のフェイスシェルに切込線を備え,切込線がフェイスシェル表面部に貫通していないコンクリートブロック
1d 本考案のコンクリートブロックで,隅の側のフェイスシェルに溝を備え,溝がフェイスシェル表面部に貫通していないコンクリートブロック。
1e 本考案の実施例に記載のコンクリートブロックで,フェイスシェル接続部に切込線を備え,切込線がフェイスシェル表面部に貫通していないコンクリートブロック
1f ウェブに切欠溝の形状を持つコンクリートブロック
2a フェイスシェル
2b フェイスシェル表面部
2c フェイスシェル上面部
2d フェイスシェル接続部
3a ウェブ
3b ウェブ上面部
3c ウェブ側面部
3d ウェブ下面部
4a 隅
4b 隅表面部
4c 隅上面部
5a 横筋
6a 無底空洞部
6b 有底空洞部
6c 隅の側にある無底空洞部
6d 空洞部(無底空洞部と有底空洞部の組合せで,ブロック塀内部にある空洞)
6e 接続孔(1組のブロックのフェイスシェル接続部が,合わさって作られた孔)
7a 鉄筋(水平に配設した鉄筋)
7b 鉄筋(縦に配設した鉄筋)
7c 目地
8a 切込線
8b 浅い切込線(浅く切り込みされた切り込み線)
8c 一部面一に残されている部分
8d 切欠溝
8e 溝
8f 極めて浅い凹み
9a 水
9b モルタル
0a 既存のコンクリートブロック基本型
0b 既存のコンクリートブロック横筋型
0c 既存のコンクリートブロック基本隅型
0d 既存のコンクリートブロック横筋隅型
Claims (7)
- 無底空洞部6aのある,コンクリート,モルタル等の水硬性物質からなる平行6面体のコンクリートブロックで,無底空洞部6aを上下方向に置いたさいに,フェイスシェル上面部2cと面一に形成された,ウェブ上面部3bから,ウエブ3aに,前記フェイスシェル上面部2cの長手方向と平行に,同じ深さで切り込みされた,2線又は4線の切込線8aを形成し,前記切込線8aと切込線8aとの間が,前記ウェブ上面部3bより極めて浅い凹み8fを形成して、前記切込線8aと切込線8aとの間を打ち割ることで,鉄筋7aを水平方向に配筋する切欠溝8dを形成する、また切込線8aが4線の場合切欠溝8dは2線形成することができる、ブロック組積の空洞部に滞留する水の対策及び作業性を目的とする加工性がある前記切込線8aと,前記極めて浅い凹み8fを特徴とするコンクリートブロック。
- 無底空洞部6aのある,コンクリート,モルタル等の水硬性物質からなる平行6面体のコンクリートブロックで,無底空洞部6aを上下方向に置いたさいに,フェイスシェル上面部2cと面一に形成された両端のウェブ3aには,ウェブ上面部3bから,前記ウエブ3aに,前記フェイスシェル上面部2cの長手方向と平行に,同じ深さで切り込みされた,2線又は4線の切込線8aを形成し,前記切り込み線8aと切込線8aとの間が前記ウェブ上面部3bより極めて浅い凹み8fを形成していて,その他のウェブ3aには,配筋する鉄筋の太さより若干広い幅の切欠溝8dを形成する、その場合2線の切込線8aの場合は1線の切欠溝8d,4線の切込線8aの場合は2線の切欠溝8dを形成する。前記切込線8aと切込線8aとの間を打ち割ることで水平方向に鉄筋7aを配筋する切欠溝8dを形成することができる、ブロック組積の空洞部に滞留する水の対策及び作業性を目的とする加工性のある前記切込線8aと前記極めて浅い凹み8fと前記切欠溝8dを特徴とするコンクリートブロック。
- 前記切込線8aが,各々のウェブ3aの切込線8a上で,一部面一に残された部分8cがある切込線8a,又は一部浅い切込線8bがある切込線を形成している,請求項1又は請求項2に記載のコンクリートブロック。
- 切込線8aと切込線8aとの間がウェブ上面部と面一である,請求項1又は請求項2に記載のコンクリートブロック。
- 隅のあるコンクリート,モルタル等の水硬性物質からなる平行6面体のコンクリートブロックで,隅の側にある無底空洞部6c以外の無底空洞部6a又は有底空洞部6bを下方向に置いたさいに,隅上面部4cと面一に形成された,フェイスシェルの上面部2cから,隅の側にある無底空洞部6cの両側のフェイスシェル2aに,前記隅上面部4cの長手方向と平行に,同じ深さで各々2線の切込線8aを形成し,前記切込線8aがフェイスシェル表面部2bに貫通していない切込線8aで,使用に応じて,出隅,入隅の接続方向側の切込線8aと切込線8aの間を打ち割ることで,出隅,入隅に沿って水平方向に鉄筋7aを配筋する切欠溝8dを形成することができる、加工性がある前記切込線8aを特徴とするコンクリートブロック。
- 隅のあるコンクリート,モルタル等の水硬性物質からなる平行6面体のコンクリートブロックで,隅の側にある無底空洞部6c以外の無底空洞部6a又は,有底空洞部6bを下方向に置いたさいに,隅上面部4cと面一に形成された,フェイスシェルの上面部2cから,隅の側にある無底空洞部6cの両側のフェイスシェル2aに,前記隅上面部4cの長手方向と平行に,各々1線の溝8eを形成し,前記溝8eがフェイスシェル表面部2bに貫通していない溝8eで,使用に応じて,出隅,入隅の接続方向側の,溝のフェイスシェル表面部2bを打ち割ることで,出隅、入隅に沿って水平方向に鉄筋7aを配筋する切欠溝8dを形成することができる、加工性がある前記溝8eを特徴とするコンクリートブロック。
- コンクリート,モルタル等の水硬性物質からなる平行6面体のコンクリートブロックで,無底空洞部6a又は,有底空洞部6bを下方向に置いたさいに,フェイスシェル上面部2cの長手方向と直角に,前記フェイスシェル上面部2cから,各々のフェイスシェル接続部2dの前記フェイスシェル2aに1線の切込線8aを形成し,前記切込線8aがフェイスシェル表面部2bに貫通していない切込線8aで,使用に応じて,一組のコンクリートブロックで構成された接続孔6eの切欠溝8dに沿って水平方向に鉄筋7aを配筋する切欠溝8dを形成することができる、加工性がある前記切込線8aを特徴とするコンクリートブロック。
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JP2019019615A (ja) * | 2017-07-20 | 2019-02-07 | 株式会社近畿興業エンジニアリングサポート | トラックバースの拡張プラットホームおよびその構築方法 |
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2010
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