JP3161256B2 - ガソリンエンジン用燃料油 - Google Patents

ガソリンエンジン用燃料油

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JP3161256B2
JP3161256B2 JP29415394A JP29415394A JP3161256B2 JP 3161256 B2 JP3161256 B2 JP 3161256B2 JP 29415394 A JP29415394 A JP 29415394A JP 29415394 A JP29415394 A JP 29415394A JP 3161256 B2 JP3161256 B2 JP 3161256B2
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
    • F02B1/04Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なガソリンエンジン
用燃料油に関する。さらに詳しくは、自動車の運転性能
に優れ、かつ低公害性の無鉛高オクタン価ガソリンエン
ジン用燃料油に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オクタン価向上剤として四エチル鉛など
の鉛化合物を添加することが規制されて以来、無鉛高オ
クタン価ガソリンの開発が積極的になされ、種々の無鉛
高オクタン価ガソリンが提案され、上市されてきた。さ
らに、最近、高オクタン価基材として、アルコール類や
エーテル類などの含酸素化合物を添加した無鉛高オクタ
ン価ガソリンが提案されている。このような高オクタン
価ガソリンとしては、例えば接触改質ガソリン及び接触
分解ガソリンに、あるいはこれらにアルキレートを配合
したものに、メチルターシャリーブチルエーテル(MT
BE)を添加してなるガソリン(特開平3−93894
号公報)、特定の蒸留性状及び成分組成を有するガソリ
ン基材に、MTBEを配合してなるガソリン(特開平3
−263493号公報)、ブタン−ブテン留分,脂肪族
炭化水素成分及び芳香族炭化水素成分を一定の割合で配
合した基材油に、MTBEを添加してなるリサーチ法オ
クタン価105以上の燃料油組成物(特開平3−229
796号公報)が知られている。しかしながら、ガソリ
ンのオクタン価を上げるためにMTBEの添加量を増や
すと、密度低下による燃費の低下や排気ガス中のNOx
が増加する。また、ガソリンの主要基材の一つである接
触分解ガソリンは、他の基材に比べて硫黄分が多く、こ
れが排気ガス中のSOx 増加をもたらす。またガソリン
中の硫黄分が多いと、触媒の被毒によって三元触媒の活
性が低下し、その結果排気ガス中のNOxが増加するこ
ととなる。このように、今までに提案されているMTB
Eを配合した無鉛高オクタン価ガソリンは、いずれもオ
クタン価や運転性の向上を目指すものであって、排気ガ
ス中のNOx やSOx の量の低減が不充分であって、公
害防止の観点からみると必ずしも満足すべきものではな
かった。また、ガソリン中にベンゼンが多いとガソリン
自体が人体に悪影響を及ぼすうえ、排気ガス中にベンゼ
ン分が多くなり、環境汚染をもたらすなどの問題が生じ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、高速耐ノック性,加速性,燃焼性,始動性,
運転性などの自動車の運転性能に優れるとともに、排気
ガス中のベンゼン分や、NOX ,SOX などの少ない低
公害性で、かつ無鉛高オクタン価のガソリンエンジン用
燃料油を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、運転性能
に優れ、かつ低公害性の無鉛高オクタン価ガソリンエン
ジン用燃料油を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、特定
の蒸留性状を有し、各留分のリサーチ法オクタン価が7
0以上であり、かつ特定の式で表される排気ガス指数、
ベンゼン含有量及び硫黄分が特定の値以下であって、リ
サーチ法オクタン価が89〜92の範囲にあるガソリン
エンジン用燃料油が、その目的に適合しうることを見出
した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したもので
ある。すなわち、本発明は、(1)沸点25℃未満の留
分が3〜10容量%,沸点25℃以上75℃未満の留分
が35〜50容量%,沸点75℃以上125℃未満の留
分が25〜40容量%,沸点125℃以上175℃未満
の留分が10〜30容量%及び沸点175℃以上の留分
が5容量%以下であること、(2)上記各留分のリサー
チ法オクタン価が70以上であること、(3)式(I) Y=1.07BZ+0.12TO+0.11EB+0.05XY+0.03C9 + A +0.005〔100−(BZ+TO+EB+XY+C9 + A)〕 ・・・(I) 〔式中、BZはベンゼン含有量、TOはトルエン含有
量、EBはエチルべンゼン含有量、XYはキシレン含有
量、C9 + Aは炭素数9以上の芳香族分含有量(いずれ
も燃料油中の含有量で容量%)を示す。〕で表される排
気ガス指数Yが5以下であること、(4)ベンゼン含有
量が1容量%以下で、かつ硫黄分が40ppm以下であ
ること、及び(5)リサーチ法オクタン価が89〜92
であることを特徴とするガソリンエンジン用燃料油を提
供するものである。
【0005】本発明の燃料油は、(1)蒸留性状とし
て、沸点25℃未満の留分が3〜10容量%,沸点25
℃以上75℃未満の留分が35〜50容量%,沸点75
℃以上125℃未満の留分が25〜40容量%,沸点1
25℃以上175℃未満の留分が10〜30容量%及び
沸点175℃以上の留分が5容量%以下である。沸点2
5℃未満の留分が3容量%未満では、始動性に劣り、1
0容量%を超えるとベーパーロックなどを生じる。ま
た、沸点25℃以上75℃未満の留分,沸点75℃以上
125℃未満の留分及び沸点125℃以上175℃未満
の留分が、それぞれ上記の範囲にあれば、運転性及び加
速性が優れたものとなる。いずれか一つでも上記範囲を
逸脱すると運転性が低下したり、加速性が低下したりす
る。さらに、沸点175℃以上の留分が5容量%を超え
ると、エンジンが汚れたり、オイル希釈の問題が生じ
る。
【0006】本発明の燃料油においては、(2)上記各
留分のリサーチ法オクタン価(RONと略記する場合が
ある。)が70以上、好ましくは75以上である。この
値が70未満では、バランスのよいアンチノック性が得
られない。なお、上記蒸留性状は後述のようにガスクロ
マトグラフ法により求め、また各留分のRONは後述の
ようにこのガスクロマトグラフ法の結果より求めた。さ
らに、(3)式(I) Y=1.07BZ+0.12TO+0.11EB+0.05XY+0.03C9 + A +0.005〔100−(BZ+TO+EB+XY+C9 + A)〕 ・・・(I) 〔式中、BZはベンゼン含有量、TOはトルエン含有
量、EBはエチルべンゼン含有量、XYはキシレン含有
量、C9 + Aは炭素数9以上の芳香族分含有量(いずれ
も燃料油中の含有量で容量%)を示す。〕で表される排
気ガス指数Yが5以下、好ましくは4以下、より好まし
くは3.5以下である。該指数Yは、燃料油がエンジンで
燃焼した際に生じる排気炭化水素中に含まれるベンゼン
の割合を示すものであり、各係数は、排気炭化水素中の
ベンゼン含有量(重量%)/燃料油中の各成分の含有量
(容量%)の値である。すなわち、この値はベンゼンが
最も大きく、次いでモノアルキルベンゼン、ジアルキル
ベンゼン、トリアルキルベンゼンと、ベンゼン環の置換
基が多くなるほど小さくなる。また、パラフィン及びオ
レフィンはそれぞれ0.005と極めて小さい。〔100
−(BZ+TO+EB+XY+C9 + A)〕は燃料油中
の芳香族分以外の成分を表す。上記式(I)で表される
排気ガス指数Yが5を超えると、排気ガスの低公害化が
充分に達せられない。なお、各芳香族分の含有量は、ガ
スクロマトグラフ法による燃料油の全組成分析(石油学
会法JPI−5S−90に準拠)から算出した値であ
る。
【0007】本発明の燃料油においては、(4)ベンゼ
ン含有量が1.0容量%、好ましくは0.5容量%以下であ
り、かつ硫黄分が40ppm以下、好ましくは30pp
m以下である。ベンゼン含有量が1.0容量%を超える
と、燃料油自体が人体に悪影響を及ぼしたり、また排気
ガス中のベンゼン含有量が多くなって、環境汚染をもた
らすおそれが生じる。硫黄分が40ppmを超えると、
排気ガス中のSOX が増加するとともに、触媒の被毒に
よって三元触媒の活性が低下し、その結果排気ガス中の
NOX も増加することとなる。なお、硫黄分の含有量
は、JIS K−2541に従って微量電量滴定酸化法
により測定した値である。さらに、本発明の燃料油にお
いては、(5)リサーチ法オクタン価が89〜92、好
ましくは90〜91の範囲にある。
【0008】本発明の燃料油は、上記(1)〜(5)の
条件を満たすものであればよく、その起源については特
に制限はないが、例えば次に示すガソリン基材を用い
て、該(1)〜(5)の条件を満たすように適宜配合す
ることにより、調製することができる。該ガソリン基材
としては、例えば原油の常圧蒸留によるナフサ留分を分
留して得られる軽質ナフサ、接触分解法や水素化分解法
などで得られる分解ガソリン、接触改質法などで得られ
る改質ガソリンから後述の方法でベンゼン留分を取り除
いた残りの留分、オレフィンの重合により得られる重合
ガソリン、イソブタンなどの炭化水素に低級オレフィン
を付加(アルキル化)することにより得られるアルキレ
ート、直鎖の低級パラフィン系炭化水素の異性化によっ
て得られるアイソメレート、脱n−パラフィン油、及び
これらの特定範囲の留分や芳香族炭化水素などが挙げら
れる。
【0009】上記改質ガソリン(ベンゼン4〜10容量
%)中のベンゼン量低減化方法としては、例えば、接
触改質装置の運転条件の変更、原料の脱硫重質ナフサ
中のC6 留分の蒸留による除去方法、改質ガソリンか
らベンゼン留分を蒸留により取り除く方法、触媒反応
により、改質ガソリン中のベンゼン分を水素化処理して
シクロヘキサン等に転化し、更にこれを異性化装置に導
いて高オクタン価の異性体に異性化処理する方法、触
媒反応により、改質ガソリン中のベンゼン分をアルキル
化し、高オクタン価のアルキル芳香族分に転化する方
法、及び上記の方法で除去分離したベンゼン分を、
エチレン等を多量に含有するFCC(流動接解分解装
置)オフガスによりアルキル化して、高オクタン価のア
ルキル芳香族分に転化する方法などがある。上記の方
法は、反応温度を低くする方法であるが、原料の脱硫重
質ナフサ中のC6 ナフテンの脱水素反応が律速であり、
改質ガソリン中のベンゼン含有量を4容量%以下にする
のは困難であり、また、の方法では、原料の脱硫重質
ナフサ中の軽質留分(C6 が主体)を45容量%程度カ
ットしても、改質ガソリン中のベンゼン含有量は1.5容
量%程度が限界である。これは、炭素数7以上の炭化水
素からもベンゼンが生成するためである。したがって、
改質ガソリンのベンゼン量低減化方法としては、上記
の方法が好適である。この方法は、通常第1スプリッタ
ー及び第2スプリッターを用いて、改質ガソリンからベ
ンゼン留分を取り除く方法であり、得られる脱ベンゼン
改質ガソリン中のベンゼン含有量は0〜0.5容量%程度
にまで低下する。また、ベンゼン分は、精製してベンゼ
ン製品化やシクロヘキサン,スチレンモノマー等の原料
化等、石油化学原料用として利用することができる。さ
らに、このベンゼンをアルキル化すればトルエン,キシ
レン等のアルキルベンゼンに転化することができる。ま
た、シクロヘキサンを異性化すればメチルシクロペンタ
ンに転化することができる。上記及びの方法は、触
媒反応のために更に新たな処理装置の設置が必要となる
が、抽出したベンゼン分の利用方策がない場合、及び該
装置から得られる新規留分が、ガソリン製造基材や石油
化学原料用等として利用可能な場合においては、上記
の方法に比較して更に効率的なベンゼン低減方法となり
得る。その他に、ベンゼン留分の水素化処理法やベンゼ
ン抽出法などがある。ここでベンゼン留分の水素化処理
法では、まずベンゼン先駆物質を含む留分を蒸留により
分離し、残りの留分を接触改質装置にかけ、生成したリ
フォーメートはスプリッターへ導入してベンゼン留分を
分離し、これを水素処理飽和化する。さらに三成分を再
びブレンドして混合リフォーメートにする。一方、ベン
ゼン抽出法では、水素化脱硫ナフサを蒸留して、i−C
5 〜n−C6 留分を分離し、70℃+ 留分を接触改質装
置にかけ、スプリッターでC5 留分,ベンゼントルエン
留分(BT留分)及びリフォーメート留分に分離する。
このうちBT留分は抽出装置へ導入し、ベンゼン
(B),トルエン(T)及びラフィネートに分離する。
ベンゼンは石油化学原料に利用し、リフォーメート高沸
点留分はそのままC5 留分,トルエン及びラフィネート
と混合して混合リフォーメートにする。
【0010】次に、上記の方法について、更に詳細に
説明する。この方法では、改質ガソリン(リフォーメー
ト)を蒸留してC5 ,C6 留分を含むライトリフォーメ
ート留分をカットした後、これを水素化処理して留分中
のベンゼンをシクロヘキサンに転化し、更にこのシクロ
ヘキサンを異性化装置に導入して、メチルシクロペンタ
ン及びn−ヘキサンに開環するとともに、n−ヘキサン
は更に高オクタン価の異性体に変換する。この方法は、
これらの諸反応を二塔式あるいは一塔式で行う二種のプ
ロセスに大別することができる。このうち二塔式のプロ
セスの概略は以下の通りである。まず、原料油と水素が
熱交換器で予熱された後、加熱炉で昇温され、水素化反
応塔(第1反応塔)へ導入される。水素化反応塔は発熱
反応であるため触媒層は水素ガスにより冷却され、反応
温度が制御される。温度上昇を抑えることにより水素化
分解が抑制されるので、液収率を上げることができる。
水素化反応塔から出た処理油は、ゼオライト系異性化触
媒が充填されている異性化反応塔(第2反応塔)へ導入
される。この第2反応塔は、第1反応塔とほぼ同じ温度
で運転されることから、何ら熱交換器を必要としない。
この異性化反応塔を出た反応生成物は、分離塔へ送ら
れ、気・液分離される。水素は反応塔へリサイクルさ
れ、液相部はスタビライザーへ送られ、オフガスが分離
される。次に、一塔式のプロセスは、水素化反応と異性
化反応を同一反応塔で実施するために、温度制御は極め
て細心の注意を払って行われる。冷却水素は反応塔の各
段へ供給される。下流部分は上記二塔式のプロセスとほ
ぼ同じ構成になっている。いずれの方式も通常の異性化
反応に適用される反応条件(温度,圧力)は、温和な条
件で行われ、いずれも接触改質において発生した水素を
使用する。上記の方法では、二塔式や一塔式のプロセ
スのいずれを問わず、そこで使用される水素化反応触媒
は、白金/アルミナ系であり、高活性でしかも安定性が
あり、液収率が高い。異性化反応触媒は、ゼオライトを
ベースにした触媒であり、水素化反応とほぼ同じ温度で
通油されることから、熱交換や冷却システムが簡素化さ
れ、建設費が安価であって経済的であり、また温和な運
転条件により、触媒寿命を延ばすことも可能である。こ
の運転条件の一例を挙げれば、水素化反応を圧力29.6
atm(絶対圧),入口温度180〜250℃,液時空
間速度(LHSV)4〜6hr-1で行い、異性化反応を
圧力29.6atm(絶対圧),入口温度240〜270
℃,液時空間速度(LHSV)1〜3hr-1で行うこと
ができる。なお、単にベンゼン分を低減化するだけであ
れば、ベンゼン濃度30容量%以下のC5 〜C6 留分を
各種の貴金属触媒を使用して水素化処理することによっ
て、効率よくシクロヘキサンに転化でき、副反応を極力
抑制することができる。
【0011】続いて、上記の方法について、更に詳細
に説明する。この方法は、下記の方法Iと方法IIの二つ
に大別される。まず方法Iでは、はじめにC5 以上のリ
フォーメート留分を蒸留によってC5留分,ベンゼンを
含む留分およびC7 + 重質リフォーメートの三留分に分
離する。FCCオフガスはアミン洗浄して硫化水素を除
去した後、直ちにベンゼン低減化装置(例えば、モービ
ル社製,MBR装置)へ導入する。FCCオフガスは大
部分がエチレンであるが、5〜10%程度のプロピレン
を含有する。なお、ベンゼン低減化装置にはZSM−5
触媒が使用され、流動床式反応塔とスリップストリーム
型再生装置が組合されている。導入される希釈ベンゼン
の半分がアルキル化され、高オクタン価のアルキルベン
ゼンが生成される。希釈ベンゼンのアルキル化はエチレ
ンの利用に好適であり、C5 〜C7 オレフィンが共存し
ても問題はない。ベンゼンのアルキル化により、ベンゼ
ンの減少に対してオクタン価の増加が認められる。次に
方法IIでは、ベンゼン前駆体である環状C6 化合物が接
触改質装置へ供給されると、シクロヘキサンやメチルシ
クロペンタンからベンゼンが合成される。従って、ナフ
サスプリッターを事前に配置して、ベンゼン前駆体をサ
イドカットする必要がある。この方法IIでは、サイドカ
ットした環状C6 化合物が接触改質装置をバイパスし、
ベンゼン低減化装置へ導入される。大部分の環状C6
分が改質用原料から除かれるため、低オクタン価のライ
トリフォーメートが若干少なくなり、C5 + リフォーメ
ートベンゼンが約10容量%まで増加する。ライトリフ
ォーメートもまたストリッパーで分離されベンゼン低減
化装置へ導入される。この方法では接触改質装置から生
成する水素量が少なくなるが、この減少量はベンゼンを
飽和化するプロセスで使用される水素量より少ない。環
状C6 留分をバイパスさせることにより、リフォーメー
トベンゼンは1/2から3/4少なくなり、残留ベンゼ
ンはベンゼン低減化装置でFCCオレフィンガスにより
アルキル化される。同時にベンゼン低減化装置は極端に
低オクタン価のC6 + 直鎖パラフィンを分解し、環状C
6 留分やリフォーメートベンゼンとともに留出される。
直鎖C6 留分はプロパン,ブタンおよびライトオレフィ
ンに分解される。生成したライトオレフィンの大部分は
ガソリンに転化される。FCCオフガスのエチレンおよ
びプロピレンのエチルベンゼンやクメンへの転化率は高
く、ベンゼンのアルキル化およびC6 + パラフィンの分
解により、リサーチおよびモーターオクタン価が大きく
増加する。この方法によれば、FCCオフガス燃料の過
剰生成、あるいはFCCガスプラントのプロピレン量の
不足等の束縛条件を緩和することができるので、これを
採用することにより、FCCの運転条件をより苛酷にす
ることが可能である。さらに、これらの変法として、ベ
ンゼンリッチ留分にライトオレフィン(例えばプロピレ
ン)を混合通油して反応させるベンゼンのアルキル化プ
ロセスを、既設固定床リフォーマーのセパレーターとス
タビライザーの間に組み込むことによっても、ベンゼン
の低減化を計ることができる。
【0012】また、FCC(流動接解分解装置)ガソリ
ン(ベンゼン0.9〜1.6容量%)、軽質FCCガソリン
(ベンゼン1〜2容量%)及び脱硫重質ナフサ(ベンゼ
ン0.9〜1.3容量%)は、通常経済性の点から脱ベンゼ
ン処理せずに使用されるが、もちろん脱ベンゼン処理し
て使用してもよい。この場合、FCCガソリンのベンゼ
ン量低減化は、例えば供給原料や運転条件を制御するこ
とによって行うことができ、また、軽質FCCガソリン
のベンゼン量低減化は、FCCガソリンの分留時のカッ
ト温度の制御によって行うことができる。また、脱硫重
質ナフサのベンゼン量低減化はナフテン系原油の混合量
を減らすことによって行うことができる。
【0013】次に、燃料油中の硫黄分を40ppm以下
に抑えるためには、ガソリン基材の中で特に硫黄分の多
い接触分解ガソリン中の硫黄分を低下させることが肝要
である。そのためには、接触分解の原料油を水添処理に
よって脱硫して、接触分解装置に通油し、さらには生産
された接触分解ガソリンをマーロックス装置などの脱硫
装置に導入して脱硫を行うことが好ましい。
【0014】本発明の燃料油は、前記(1)〜(5)の
条件を満たすとともに、通常、次の組成及び性状を有し
ている。すなわち、通常MTBEやメチルターシャリー
アミルエーテル(MTAE),エチルターシャリーブチ
ルエーテル(ETBE),エチルターシャリーアミルエ
ーテル(ETAE)などの含酸素化合物含有量が0〜1
5容量%、好ましくは2〜15容量%、より好ましくは
4〜10容量%、芳香族分含有量が10〜40容量%、
好ましくは15〜35容量%であって、炭素数9以上の
芳香族分含有量が10容量%以下、好ましくは8容量%
以下、オレフィン分含有量2〜30容量%、好ましくは
5〜30容量%で、また、〔リサーチ法オクタン価(R
ON)+モーター法オクタン価(MON)〕/2の値が
85以上で、かつリード蒸気圧が0.4〜0.8kg/cm
2 である。
【0015】上記含酸素化合物は、オクタン価を向上さ
せる作用を有し、その含有量が15容量%を超えると、
エンジン排ガス中のNOX が増加する傾向がみられる。
また、芳香族分含有量が10容量%未満では、得られる
燃料油のオクタン価が充分に向上せず、オクタン価を向
上させるために該含酸素化合物を多量に加えた場合、上
述したように排気ガス中のNOX が増加するなど好まし
くない事態を生じる。逆に40容量%を超えると燃料系
統に使用されている各種機器のゴムが劣化したり、排気
ガス中の有害成分が増加する傾向がみられる。さらに、
この芳香族分のうち、炭素数9以上の芳香族分含有量が
10容量%を超えると、中間気温(15〜25℃)での
運転性、特に加速応答性が低下する傾向がみられる。な
お、芳香族分含有量はJIS K−2536に準じて測
定した値であり、また、炭素数9以上の芳香族分含有量
は、ガスクロマトグラフによるガソリンの全組成分析
(石油学会法JPI−5S−90に準拠)から算出した
値である。
【0016】次に、オレフィン分含有量が上記範囲を逸
脱すると、燃料油の安定性の面で問題が生じる。なお、
ここでオレフィン分は、通常炭素数4〜11のオレフィ
ンを主成分とするものである。また、このオレフィン分
含有量はJIS K−2536に準じて測定した値であ
る。(RON+MON)/2の値が85未満では、高走
耐ノック性が不充分となるおそれがある。また、燃料油
中における炭素数9以上の芳香族分を10容量%以下に
抑制するためには、各ガソリン基材について、ガスクロ
マトグラフで全組成分析を行い、炭素数9以上の芳香族
分が10容量%以下になるようにすればよい。この際、
当然に炭素数9以上の芳香族分以外の成分組成や性状
(例えば、RON,蒸留性状,芳香族分及びオレフィン
分など)についても、適正な範囲に入るように、上記全
組成分析から判断すべきである。ここで、炭素数9以上
の芳香族分を10容量%以下になるように調節するため
の具体的方法は、様々に考えられるが、下記の(a)〜
(e)の方法を好適なものとして挙げることができる。
【0017】(a)接触改質ガソリン中の炭素数9以上
の芳香族分の含有量を下げること。このためには、(i)
原料重質ナフサから重質分を除いて軽質化する、(ii)改
質ガソリンから重質分を除去する、(iii) 接触改質装置
の運転条件を調整するなどの手法がある。 (b)燃料油を調製するにあたって、接触改質ガソリン
の混合割合を下げること。 (c)接触分解ガソリンから重質分を除いて軽質化する
こと。 (d)改質ガソリンから石油化学原料としてのBTX
(ベンゼン,トルエン,キシレン)を抜き取った後の炭
素数9以上の芳香族分を使用しないこと。 (e)改質ガソリンの代わりにトルエンを使用するこ
と。
【0018】本発明の燃料油には、さらに必要に応じ
て、各種の添加剤を適宜配合することができる。このよ
うな添加剤としては、例えばフェノール系やアミン系な
どの酸化防止剤、シッフ型化合物やチオアミド型化合物
などの金属不活性剤、有機リン系化合物などの表面着火
防止剤、コハク酸イミド,ポリアルキルアミン,ポリエ
ーテルアミンなどの清浄分散剤、多価アルコール及びエ
ーテルなどの氷結防止剤、有機酸のアルカリ金属やアル
カリ土類金属塩,高級アルコールの硫酸エステルなどの
助燃剤、アニオン性界面活性剤,カチオン性界面活性
剤,両性界面活性剤などの帯電防止剤、アルケニルこは
く酸のエステルなどの錆止め剤、キリザニン,クマリン
などの識別剤、天然精油,合成香料などの着臭剤、アゾ
染料などの着色剤など、公知の燃料油添加剤が挙げら
れ、これらを一種あるいは二種以上添加することができ
る。また、これらの添加剤の添加量は状況に応じて適宜
選定すればよいが、通常は添加剤の合計量として燃料油
の0.1重量%以下とすることが望ましい。また、2サイ
クルエンジン用として、通常実施されている方法によ
り、エンジンオイルを混合して利用することも可能であ
る。
【0019】
〔燃料油の性状〕
(1)オクタン価 JIS K−2280に準拠して測定する。 (2)硫黄分 JIS K−2541に従った微量電量滴定酸化法によ
り測定する。 (3)蒸留性状(1) JIS K−2254に準拠して求める。 (4)全組成ガスクロマトグラフ法 石油学会法JPI−5S−90に準拠して、燃料油中の
各炭化水素含有量を求める。値は重量%に近いので、各
炭化水素密度から容量%に換算する。この分析法による
各成分は沸点順に出てくる。 (イ)蒸留性状(2) 沸点25℃未満に相当する各成分の量(容量%)を積算
して算出する。同様にして、各温度範囲に相当する各成
分の量を積算して算出し、蒸留性状(2)を求める。 (ロ)各留分のRON 沸点25℃未満に相当する各成分のRONと量(容量
%)との積を積算し、これを積算量(容量%)で除し
て、沸点25℃未満の留分のRONを求める。同様にし
て、各温度範囲の留分のRONを求める。なお、一般に
混合物のRONは、単純積算RONよりも高い値を示
す。この差はブレンドボーナス(又はオクタン価ボーナ
ス)と呼ぶが、ここではそれを無視した。 (ハ)ベンゼン,トルエン,エチルベンゼン,キシレ
ン,炭素数9以上の芳香族分含有量 該ガスクロ分析値を用いる。 (5)組成 JIS K−2536に準じて測定する。
【0020】〔燃料油の性能〕 (1)中間気温での運転性 EFI仕様の自動車用エンジンを用い、室温(20℃)
にて、エンジン回転数700rpmから加速し、250
0rpmに到達するまでの時間(秒)で評価した。この
時間が短いほど燃料の加速応答性が良好である。なお、
ここでは実施例1の結果を基準にして、到達時間を%で
表示した。 (2)排気ガス中のベンゼン濃度 TRIAS23−1991の「ガソリン自動車アイドリ
ング、11モード排出ガス試験法」に従い、かつSAE
Paper 920320に記載の方法に準拠して排
ガス中のベンゼンを分析した。
【0021】実施例1及び比較例1〜4 第1表に示す性状のガソリン基材を、第2表に示す割合
で混合して、燃料油を調製し、その性状及び性能を求め
た。その結果を第2表に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【表3】
【0025】
【発明の効果】本発明のガソリンエンジン用燃料油は、
高速耐ノック性,加速性,燃焼性,始動性,運転性など
の自動車の運転性能に優れるとともに、排気ガス中のベ
ンゼン分や、NOX 、SOX などの少ない低公害性で、
かつ無鉛高オクタン価のガソリンである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−9293(JP,A) 特開 平7−207286(JP,A) 米国特許4140622(US,A) 米国特許4209383(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10L 1/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)沸点25℃未満の留分が3〜10
    容量%、沸点25℃以上75℃未満の留分が35〜50
    容量%,沸点75℃以上125℃未満の留分が25〜4
    0容量%,沸点125℃以上175℃未満の留分が10
    〜30容量%及び沸点175℃以上の留分が5容量%以
    下であること、(2)上記各留分のリサーチ法オクタン
    価が70以上であること、(3)式(I) Y=1.07BZ+0.12TO+0.11EB+0.05XY+0.03C9 + A +0.005〔100−(BZ+TO+EB+XY+C9 + A)〕 ・・・(I) 〔式中、BZはベンゼン含有量、TOはトルエン含有
    量、EBはエチルべンゼン含有量、XYはキシレン含有
    量、C9 + Aは炭素数9以上の芳香族分含有量(いずれ
    も燃料油中の含有量で容量%)を示す。〕で表される排
    気ガス指数Yが5以下であること、(4)ベンゼン含有
    量が1容量%以下で、かつ硫黄分が40ppm以下であ
    ること、及び(5)リサーチ法オクタン価が89〜92
    であることを特徴とするガソリンエンジン用燃料油。
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