JP3161013B2 - 領域分離方法および画像処理装置 - Google Patents

領域分離方法および画像処理装置

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JP3161013B2
JP3161013B2 JP08104392A JP8104392A JP3161013B2 JP 3161013 B2 JP3161013 B2 JP 3161013B2 JP 08104392 A JP08104392 A JP 08104392A JP 8104392 A JP8104392 A JP 8104392A JP 3161013 B2 JP3161013 B2 JP 3161013B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、写真などの階調表現が
必要な部分と、文字・線画等の階調表現を必要としない
を部分を分離抽出するための領域分離方法およびこれを
具現化する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリなどの2値画像出
力装置や文書ファイリングシステムにおいては、写真等
の階調を必要とする部分と文字・線画などの階調を必要
としない部分を分離して、それぞれの領域に適した処理
を施す必要がある。従来、写真と線画を分離する方法と
しては、特開昭58ー115975に記載されているエ
ッヂ密度を計測する方法や、特開平2ー123479・
特開平2ー155087に記載されている尾根画素を計
数する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の2種類
の方法においては領域を分離するために一つの特徴量し
か使用しておらず、これだけで領域を完全に分離するこ
とは不可能であり、誤判定したときの訂正の方法が考慮
されていない。また、後者の方法は一画素毎に、この画
素が尾根画素かどうか判定しながら処理を行うので、処
理時間がかかるという問題点を有していた。
【0004】そこで本発明は上記問題点を解決するため
のもので、入力画像をMxN画素の小領域に分割し、こ
の領域内の複数の特徴量を用いて領域判別した後、各小
領域の近傍の小領域の属性を参照することにより誤判定
領域を訂正し、全体として簡単かつ正確に領域分離でき
る方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の領域分離方法
は、多階調で入力された文書画像をM画素×N画素から
なる小領域に分割するステップと、小領域の特徴量を抽
出するステップと、抽出した特徴量に基づき小領域の属
性を判定するステップと、小領域の近傍にある他の小領
域の属性に基づいて小領域の属性を見直し、必要に応じ
て属性を訂正するステップと、属性を訂正するステップ
を、フィードバックをかけながら複数回行うステップ
と、を含むことを特徴とする。
【0006】また本発明の領域分離方法は、抽出する特
徴量が、小領域におけるしきい値以上の濃度を有する画
素の割合と、小領域における各画素とその近傍画素との
濃度の差分値の最大値の分布と、を含むことを特徴とす
る。
【0007】さらに本発明の画像処理装置は、文書画像
を多階調で入力する画像入力手段と、入力された文書画
像をM画素×N画素からなる小領域に分割する小領域分
割部と、小領域の特徴量を抽出する小領域特徴量抽出部
と、特徴量に基づき小領域の属性を判定する小領域属性
判定部と、小領域の画像、特徴量および属性を記憶する
記憶部と、小領域の近傍にある他の小領域の属性を参照
し、必要に応じて小領域の属性を訂正する処理を、フィ
ードバックをかけながら複数回行う小領域属性訂正部
と、を有する領域分離手段と、小領域の画像に対し前記
属性に応じた最適な処理をする小領域画像処理手段と、
小領域画像処理手段の処理結果を出力する画像出力手段
と、前記各手段を制御する制御手段と、を備えることを
特徴とする。
【0008】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の領域分離方法の流れ図を示
す。図1において、s11でスキャナ・カメラ等を用い
て、後述する小領域訂正処理に必要なライン分の文字・
図・表・写真等が混在した文書画像を多階調で取り込
む。s12では、入力された文書画像を横M画素・縦N
画素をひとかたまりとする小領域に分割する。このとき
の様子を図2・図3を用いて説明する。図2において、
201で示した部分が入力文書画像である。この画像を
横M画素・縦N画素毎に分割して前述した小領域をつく
る。このようにして作られた小領域の一つが202で示
した部分で、図3は小領域の拡大図である。図3におい
て301で示した部分がこの小領域に含まれる一つの画
素を表している。後述する小領域属性訂正処理におい
て、小領域3列分の文書画像が必要な場合は、203で
示したNx3ライン分の文書画像がs11で画像メモリ
上に取り込まれることになる。
【0009】次に、この小領域の特徴量を求める処理s
13について説明する。特徴量としては、従来から提案
されている小領域内の平均濃度、エッジ密度等を使用し
てもよいが、領域分離をより確実にするために、本実施
例においては、しきい値以上の濃度をもつ画素の割合
(黒画素密度)および近傍画素との濃度の差分値という
2つの特徴量を使用する方法について説明する。
【0010】まず黒画素密度は、MxN画素毎に分割さ
れた各小領域内において、濃度があるしきい値Th以上
を持つ画素の個数を計数し、この値を小領域内に存在す
る全画素数(MxN)で除することによって求める。従
って、黒画素密度の取り得る値の範囲は0から1までに
なる。Thの値は、文字領域と写真領域が分離抽出しや
すいように実験から求める。黒画素密度の定義式を以下
に示す。
【0011】
【数1】
【0012】黒画素密度の分布の一例を図5(a)・図
6(a)に示す。図5(a)は文字だけが存在する文書
画像を、図6(a)は写真だけが存在する文書画像を、
解像度400dpi・モノクロ256階調のイメージス
キャナで取り込み、M=N=32として、黒画素密度の
分布を調べたものである。各図において、横軸が黒画素
密度を、縦軸が対応する密度を有する小領域の出現頻度
を表す。おおざっぱな傾向として、文字画像は黒画素密
度が小さく、写真画像は大きいことが解る。後述する小
領域属性判定処理s14では、この性質を利用して領域
分離を行う。
【0013】次に、小領域内にある画素のn近傍の画素
との差分の最大値の分布を求める方法について説明す
る。図4は、n=8としたときの近傍画素の例である。
図4において、注目画素が0で示した部分で、近傍画素
が1から8で示した画素に対応する。差分最大値という
のは、近傍画素と注目画素との濃度差の絶対値の中で最
大の値である。図4は8近傍の例を示したが、更に広範
囲の近傍画素との差分値を求めてもよい。この動作をM
xN小領域内でのすべての画素について行い、小領域内
での差分最大値の分布を求める。8近傍差分最大値の分
布の一例を図5(b)・図6(b)に示す。図5(b)
は文字だけが存在する文書画像を、図6(b)は写真だ
けが存在する文書画像を、解像度400dpi・モノク
ロ256階調のイメージスキャナで取り込み、M=N=
32として、小領域内で最も出現頻度の多い差分最大値
を求め、この値を小領域の代表値とし、この代表値の入
力画像内での分布を示したものである。各図において、
横軸は差分最大値を、縦軸は対応する差分最大値(代表
値)を持つ小領域の出現頻度を表す。図5(b)と図6
(b)を比較すると、文字画像の方が写真画像よりも差
分最大値が大きいものが多いことが解る。この差分最大
値の分布も、後述する小領域属性判定処理s14で使用
する。
【0014】s14はMxN画素をひとかたまりとした
小領域が文字領域(図表等の線画も含む)か写真領域か
空白領域かを判定する小領域属性判定処理である。小領
域の判定には、前述した小領域特徴抽出処理s13で抽
出された特徴量を用いる。例にあげた黒画素密度や差分
最大値のどちらか一方だけを使用して小領域の属性を判
定してもよいし、複数の特徴量を併用して判定を行って
もよい。本実施例では黒画素密度と差分最大値分布の2
つの特徴量を使用して領域属性判定を行う例について、
図7から図11までを用いて説明する。まず図7に示す
手順により、黒画素密度の値から4つのケースに場合分
けし、次に差分最大値の分布を使用して小領域の属性を
判定する。4つのケースの処理がそれぞれ図8から図1
1に対応する。最初に、図7について説明する。図7は
黒画素密度の値により4つのケースに場合分けするとき
の流れ図である。s13で求めた小領域の黒画素密度
(以下BDと略す)が0かどうか判定し、0の場合は領
域判定処理(イ)へ、0でない場合はs703へ行く
(s702)。s703では、BDが0.5より小さい
ときは領域判定処理(ロ)へ、大きいときはs704へ
行く。s704では、BDが0.8より小さいとき領域
判定処理(ハ)へ、大きいときは領域判定処理(ニ)へ
行く。これで黒画素密度による領域判定のための場合分
けが終了する。前述の場合分けにおいては、小領域に含
まれる全画素数MxNで除して規格化された黒画素密度
を用いたが、実際の処理においてはMとNが既知なの
で、場合分けの各しきい値にMxNをかけた値を使用す
れば、すべての処理を整数演算だけで行うことができ、
処理速度を速くすることができる。
【0015】図8は、領域判定処理(イ)の流れ図であ
る。s801において、小領域内の差分最大値の分布か
ら、以下の式に従って、AおよびBを計算する。
【0016】
【数2】
【0017】Aは差分最大値がa1からa2にある画素
数の合計を、Bはb1からb2にある画素数の合計を表
す。ここに、a1<a2<b1<b2である。(図9・
図10においても同じであるが、a1〜b2の値につい
ては必要に応じて変更する)s802において、Bの値
が0のときはs803へ進み、0でないときはs804
でこの小領域を文字領域と判定する。ここで文字領域と
は、図表等の線画・階調のないイラスト画等を含む。
(図9から図11までにおいても同様)次に、s803
において、Aが0のときはs805へ進み、ここで注目
小領域を空白領域(文字・写真などを全く含まない領
域)と判定し、Aが0でないときはs806へ進み、注
目小領域を写真領域と判定する。以上のようにして判定
した小領域の属性を記憶しておく(s807)。これで
領域判定処理(イ)が終了する。
【0018】図9は、領域判定処理(ロ)の流れ図であ
る。s901において、小領域内の差分最大値の分布か
らBを計算する。s902において、Bの値が0のとき
はs903へ進み、注目小領域を写真領域と判定し、0
でないときはs904へ進み、注目小領域を文字領域と
判定する。そして、領域判定結果を記憶しておく(s9
05)。これで領域判定処理(ロ)が終了する。
【0019】図10は、領域判定処理(ニ)の流れ図で
ある。s1001において、小領域内の差分最大値の分
布から、AおよびBを計算する。s1002において、
Aの値がBよりも小さければs1003へ進み、注目小
領域を文字領域と判定し、Aの値がBよりも大きければ
s1004へ進み、注目小領域を写真領域と判定する。
そして、領域判定結果を記憶しておく(s1005)。
これで領域判定処理(ニ)が終了する。
【0020】図11は、領域判定処理(ハ)の流れ図で
ある。この場合は、注目小領域を写真領域と判定し(s
1101)、結果を記憶して(s1102)、終了す
る。
【0021】以上で、小領域属性判定処理s14につい
ての説明を終了する。この小領域判定処理s14では、
各小領域毎に文字・写真・空白のいずれかの属性を付与
して、その結果をメモリ上に格納する。
【0022】次に、図1における小領域属性訂正処理s
15について、図12を用いて説明する。一般的に、前
述した小領域属性判定処理s14においては、本来文字
領域である部分が写真領域と判定されたり、逆の場合が
起こり得る。そこで、小領域属性訂正処理s15では、
今注目している小領域の近傍の小領域の属性を参考にし
て、誤りを訂正し、より高い精度で領域分離を行うもの
である。本実施例では、注目小領域の8近傍の小領域の
属性を参考にして、小領域の訂正を行う。訂正を行う条
件の一例として、図12に示した4つをあげる。条件1
は、注目小領域(以下Aとかく)が空白領域でなくて、
その両側の小領域の属性が等しいとき、Aをその左側の
小領域の属性に変更する。条件2は、Aが空白領域でな
くて、その上下の小領域の属性が等しいとき、Aをその
上側の小領域の属性に変更する。条件3は、Aがその4
近傍(B・C・D・Eで示す)の小領域の属性のいずれ
にも等しくないとき、BCDEのうち空白でない小領域
が存在すれば、AをBCDEのうち空白でない小領域の
属性に変更し、BCDEがすべて空白領域のときは、A
を空白領域に変更する。条件4は、Aが写真領域で、B
CDもしくはDEFもしくはFGHもしくはHIBのう
ち、どの組も写真領域でないとき、Aを文字領域とす
る。以上の条件で訂正処理を行い、変更があった場合
は、メモリ上に格納された小領域属性を書き換える。
【0023】ここに示した小領域の属性判定方法および
訂正方法は、あくまで一例であって様々な方法が考えら
れる。例えば小領域判定処理s14において、前述の実
施例とは逆に、先に差分最大値を用いておおまかな分類
を行った後、黒画素密度を用いて領域属性を判定しても
よい。また、小領域属性訂正処理s15においては、小
領域属性判定処理s14で使用する方法に応じて、生じ
る誤りパターンが変るので、これを訂正するように条件
設定を行う必要がある。
【0024】本実施例で示した方法で一連の処理を行う
場合、図13に示すように、入力文書画像201を左上
から処理する場合、小領域Iまでの黒画素密度と差分最
大値の分布が求まっていれば、Iの属性判定処理ができ
るので、小領域Aについては属性訂正処理が可能であ
る。このように、本発明の領域分離方法は、全小領域に
対して黒画素密度を求め終えてから次の処理に移るとい
う手順を踏まなくても、ある処理が終った小領域から順
次次の処理が行えるので並列化が容易であり、また常に
図示した3列分の領域の文書画像が画像メモリ上にあれ
ば良いので、必要な画像メモリが少なくて済む。
【0025】最後に、s16で全画像の処理が終了した
かどうか判定する。もし、図13に示した状態の場合
は、新たに次のNライン分の画像を入力し、処理を続け
る。本実施例では、入力文書画像を必要最低限だけ画像
メモリ上に格納し、一列分の領域分離処理が終了した
後、次の一列分の文書画像を新たに取り込む処理を行っ
ているが、画像メモリに余裕がある場合は、多値画像入
力処理s11で一度に文書画像全体を画像メモリ上に格
納してから以後の処理を行ってもよい。
【0026】(実施例2)実施例1では小領域属性訂正
処理s15を各小領域に対して1回だけ行う例を示した
が、ここでは各小領域に対して、フィードバックをかけ
ながら複数回訂正処理を行う例を図14から図19を用
いて説明する。実施例1において、小領域属性訂正処理
s15は図2において左上を始点として、右方向へ進
み、一列が終ったら下の列に移るという手続きで行う。
このとき、図14に示すように注目小領域をAで表す
と、Bで示した小領域はすでに小領域属性訂正処理が一
回行われているが、Cで示した小領域はまだ行われてい
ないことになる。従って、訂正処理を正確に行うために
は、Cで示した小領域の訂正処理を終えた後に、もう一
度Aについて見直した方がより正確な訂正処理が行え
る。今、横方向に並んだ一列の小領域に対して訂正処理
を一回だけ行う場合、この処理を一列訂正処理と呼ぶこ
とにする。そして、入力文書画像において、横方向(指
数iで示す)にImax個、縦方向(指数jで示す)に
Jmax個の小領域があるとする。
【0027】図15は、前方の列からのフィードバック
を受けながら、同一の列に対して一列訂正処理を3回行
うときの例である。図15において、○は各列の始点の
小領域(i=1)を、□は終点の小領域(i=Ima
x)を、○と□を結んだ図形が一列訂正処理を、各図形
を結ぶ矢印が処理の移動する方向をそれぞれ表す。処理
の手順について図18の流れ図をもとに説明する。まず
最初にj=1と初期化して(s101)、jがJmax
より大きいかどうか比較する(s102)。jがJma
xより大きくなったら訂正処理を終了する。jがJma
x以下のときは、ループカウンタLを0に初期化(s1
03)し、s104でLに1を加えて、一列訂正処理を
行う(s105)。s106で、jが1以下のときはs
109にいき、1より大きいときはjから1を引いて
(s107)、s108へ移る。s108では、予め設
定したLmax(図15の例では3)と比較して、等し
いときはs109へ、小さいときはs104へ戻って、
一列手前の一列訂正処理を行うことになる。s109で
は、jにLを加えて次の列の一列訂正処理に入る。図1
5から解るように、Lmax=3としたときには、2列
分前方からのフィードバックを受けつつ、同一の列に対
して3回一列訂正処理が行われることになる。
【0028】図16は、同一の列に対して一列訂正処理
を行ったときに、属性の変化がなくなるまで、次の列に
移らずに訂正処理を行う例である。図16の記号の意味
は、図15と同じである。図16は、第k列に対して一
列訂正処理を3回繰り返した後、次の(k+1)列に動
作が移る例を示している。この場合の処理の手順につい
て、図19の流れ図をもとに説明する。まず最初にj=
0として初期化し(s201),jに1を加える(s2
02)。s203ではjとJmaxを比べて、jがJm
axより大きいときは処理を終了し、Jmax以下のと
きはループカウンタLを初期化する(s204)。s2
05でLに1を加えた後、一列訂正処理を行う(s20
6)。s207では予め設定した最大ループ数Lmax
と比較して、等しいときはs202へ戻って次の列の訂
正に移り、小さいときはs208へ行く。このLmax
は、処理が無限ループに入るのを防止するためのもので
ある。s208では一列訂正処理によって、この列に属
する小領域の属性が変化したかどうか判定し、変化があ
った場合はs205に戻ってもう一度一列訂正処理を行
う。一方、変化がなかった場合は収束したものとして、
次の列の一列訂正処理に移る。
【0029】図17は、前方の列からのフィードバック
を受けつつ、一列訂正処理を収束するまで繰り返す、図
15と図16で示した訂正方法を併用したものである。
図17内の記号は図15で示したものと同様である。例
えば、図中イで示した第3列の一列訂正処理が終了した
後、ロで示した処理、ハで示した処理と移行してゆき、
ハの終了時点でロおよびハの処理中に属性の変更があっ
た場合は、もう一度ロの処理に戻り(bの経路)、収束
するまでこの動作を繰り返す。一方変化がなかった場合
は第4列へ移って(aの経路)、ニの処理に入る。この
例では、属性の変化を計測する対象をロおよびハの処理
に限定したが、ハのみでもイロハすべてを対象としも良
いし、処理の戻る場所をイもしくはハとしてもよい。
【0030】(実施例3)第20図に、本発明の画像処
理装置のブロック構成図を示す。本装置は、多階調で入
力された文書画像を、文字・図表等の2値で充分な領域
と写真等の階調を必要とする領域を分離抽出し、それぞ
れの領域の特性に適した処理を施して出力を行う装置で
ある。図20において、101は文字・図・表・写真等
が混在した文書画像を多階調で取り込む画像入力手段
で、スキャナ・カメラ等を用いる。102は入力文書画
像を文字領域・写真領域・空白領域に分離する領域分離
手段である。この領域分離手段には、以下の5つの構成
要素が含まれる。103は、入力されたされた文書画像
を横M画素・縦N画素をひとかたまりとする小領域に分
割し、RAM107上に格納する小領域分割部である。
104は、MxN画素からなる小領域の特徴を前述した
方法で抽出する小領域特徴抽出部で、ここで抽出された
特徴量もRAM107上に格納される。次にこの特徴量
をもとにして、105の小領域属性判定部で小領域の属
性の判定を行い、判定結果をRAM107上に格納す
る。小領域属性訂正部106においては、実施例1もし
くは2で述べた訂正処理を行い、小領域の属性が変化し
た場合は、RAM107上に格納された該当する小領域
の属性を書き換える。
【0031】110は、領域分離が終了した小領域に対
応する文書画像をRAM107から読み出して、後述す
るように画像出力手段111の特性に合わせた処理を行
う小領域画像処理手段である。108は、本画像処理装
置全体の制御を司る中央演算処理装置(CPU)で、1
09は、制御用のプログラムが格納されている読みだし
専用メモり(ROM)である。本実施例では、103か
ら106迄および110の各要素における処理をそれぞ
れ専用のハードウエアで行う例を示したが、各処理をR
OM109もしくはRAM107に格納されたソフトウ
エアによりCPU108で行ってもよい。
【0032】次に、図20における小領域画像処理手段
110について詳細に説明する。小領域画像処理手段1
10では、画像出力手段111の特性と小領域の属性を
考慮して、それぞれの特性に適した処理を行う。例え
ば、画像出力手段111が2値画像のみ出力できる複写
機やファクシミリの場合の処理について、図21を用い
て説明する。図21は小領域画像処理手段110内での
処理の流れを示す。まず、訂正処理が終了した小領域の
画像データをRAM107から読みだし(s301)、
さらにこの小領域の属性を読み出して、その属性に応じ
て処理を分岐する(s302)。属性が空白のときは何
もせずに空白のデータを画像出力部に送付する(s30
7)。文字のときは、鮮鋭化処理を施した(s303)
後、2値化し(s304)画像出力部に送付する(s3
07)。写真のときは、平滑化処理(s305)後、デ
ィザ処理(s306)を行う。本実施例では、文字領域
に対して鮮鋭化処理、写真領域に対して平滑化処理を施
したが、これらの処理は必ずしも行う必要はない。
【0033】画像出力手段111が外部記憶装置の場合
は、文字領域は2値化した後、文字認識を行い、コード
情報に変換して記憶する。一方、写真領域に関しては、
階調データを保存しつつ画像圧縮を行って記憶すること
により、全体として、それぞれの領域の特性に適した形
式で文書画像情報の保存が行える。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では小領域
の特徴を抽出し、この特徴量によって小領域の属性を判
定した後、注目小領域の近傍にある小領域の属性を参照
して訂正処理をフィードバックをかけつつ、各々の小領
域に対して複数回行うので、より良い精度で領域分離が
行えるという効果を有する。
【0035】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の領域分離方法の流れ図である。
【図2】入力文書画像をMxN画素の小領域に分割した
ときの概略図である。
【図3】MxN画素含む小領域の拡大図である。
【図4】注目画素の8近傍画素を示す図である。
【図5】文字画像の黒画素密度の分布図(a)および8
近傍差分最大値の分布図(b)である。
【図6】写真画像の黒画素密度の分布図(a)および8
近傍差分最大値の分布図(b)である。
【図7】本発明の領域属性判定処理の流れ図である。
【図8】本発明の領域判定処理(イ)の流れ図である。
【図9】本発明の領域判定処理(ロ)の流れ図である。
【図10】本発明の領域判定処理(ハ)の流れ図であ
る。
【図11】本発明の領域判定処理(ニ)の流れ図であ
る。
【図12】本発明の領域属性訂正処理の条件を示す図で
ある。
【図13】本発明の領域分離方法の小領域処理手順を示
す図である。
【図14】小領域の近傍小領域の状態を示す図である。
【図15】本発明の訂正処理の一例を示す摸式図であ
る。
【図16】本発明の訂正処理の一例を示す摸式図であ
る。
【図17】本発明の訂正処理の一例を示す摸式図であ
る。
【図18】図15で示した訂正処理の流れ図である。
【図19】図16で示した訂正処理の流れ図である。
【図20】本発明の画像処理装置の構成図である。
【図21】本発明の小領域画像処理手段内の処理の流れ
図である。
【符号の説明】
101 画像入力手段 102 領域分離手段 103 小領域分割部 104 小領域特徴抽出部 105 小領域属性判定部 106 小領域属性訂正部 107 RAM 108 CPU 109 ROM 110 小領域画像処理手段 111 画像出力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/20 G06T 7/40 H04N 1/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多階調で入力された文書画像をM画素×
    N画素からなる小領域に分割するステップと、 前記小領域の特徴量を抽出するステップと、 前記抽出した特徴量に基づき前記小領域の属性を判定す
    るステップと、 前記小領域の近傍にある他の小領域の属性に基づいて前
    記小領域の属性を見直し、必要に応じて前記属性を訂正
    するステップと、前記属性を訂正するステップを、フィードバックをかけ
    ながら複数回行うステップと、 を含む領域分離方法。
  2. 【請求項2】 前記抽出する特徴量が、前記小領域にお
    けるしきい値以上の濃度を有する画素の割合と、前記小
    領域における各画素とその近傍画素との濃度の差分値の
    最大値の分布と、を含む請求項1記載の領域分離方法。
  3. 【請求項3】 文書画像を多階調で入力する画像入力手
    段と、前記入力された文書画像をM画素×N画素からなる小領
    域に分割する小領域分割部と、前記小領域の特徴量を抽
    出する小領域特徴量抽出部と、前記特徴量に基づき前記
    小領域の属性を判定する小領域属性判定部と、前記小領
    域の画像、特徴量および属性を記憶する記憶部と、前記
    小領域の近傍にある他の小領域の属性を参照し、必要に
    応じて前記小領域の属性を訂正する処理を、フィードバ
    ックをかけながら複数回行う小領域属性訂正部と、を有
    する領域分離手段と、 前記小領域の画像に対し前記属性に応じた最適な処理を
    する小領域画像処理手段と、 前記小領域画像処理手段の処理結果を出力する画像出力
    手段と、 前記各手段を制御する制御手段と、 を備える画像処理装置。
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