JP3187895B2 - 文字領域抽出方法 - Google Patents

文字領域抽出方法

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JP3187895B2
JP3187895B2 JP32995691A JP32995691A JP3187895B2 JP 3187895 B2 JP3187895 B2 JP 3187895B2 JP 32995691 A JP32995691 A JP 32995691A JP 32995691 A JP32995691 A JP 32995691A JP 3187895 B2 JP3187895 B2 JP 3187895B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定の書式で書かれた
文書画像中から文字列、コラムを抽出する文字領域抽出
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から文字列の抽出方法として、種々
のアルゴリズムが提案されているが、その代表的なもの
を挙げると、その第1の方法は、黒画素の水平、垂直方
向のヒストグラムをとり、黒画素の分布の高い部分を文
字列として抽出する方法がある(例えば、電子通信学会
論文誌、83年 Vol.J66−D No.1 pp.111
〜118、同86/8 Vol.J69−D No.8,pp.
1187−1195)。
【0003】第2の方法としては、文字列方向のスキャ
ンラインの短い白ランを黒ランに置き換えることによ
り、小さな白領域を一旦黒で埋めてしまい、その後、黒
の連結領域を求め、この連結領域を文書の構成要素とし
て抽出した後に、領域の大きいものを写真、文字列方向
に長いものは文字列として判定する方法がある(Compu
ter Graphics and Image Processing 20,375
〜390,1982)。
【0004】第3の方法としては、画像中の黒画素連結
成分の外接矩形の大きさから図、文字、文字の一部、ノ
イズ等に分類し、文字および文字の一部を文字列方向に
統合処理する方法がある(特開昭62−165284号
公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の方法は、画
像が傾いている場合に文字列の方向が投射面に対して垂
直でなくなるため、画像の傾きを補正する必要があり、
その補正のための処理量が多くなり、また、画像中に写
真領域が存在している場合には、文字列の黒画素の分布
と写真の黒画素の分布とを識別することが困難であっ
た。
【0006】また、第2の方法では、反転する白ランの
長さが問題となる。すなわち、反転の閾値を長くする
と、文字列が図や写真等の領域と統合されたり、あるい
は別の文章領域の文字列と統合される場合が生じる。他
方、反転の閾値を短くすると、多数の文字列に分離され
ることになり、このような分離状態からの文字列、さら
にはコラムの抽出が難しいという問題があった。
【0007】第3の方法では、黒画素の外接矩形を処理
単位としているので、処理量が多くなり、また局所的な
情報を用いて統合処理を行っているので、ノイズや統合
時の距離等のパラメータに影響される傾向が強く、文字
列の統合に失敗することもある。
【0008】本発明の目的は、傾きのある画像から正確
に文字列領域およびコラムの抽出を可能とする文字領域
抽出方法を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、長い文字列の下に、
行間や文字サイズの類似したコラムが並んでいても確実
にコラムを抽出することができる文字領域抽出方法を提
供することにある。
【0010】本発明の更に他の目的は、ぼかし処理によ
って融合した行を検出して、正確に行を抽出することが
できる文字領域抽出方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、文書画像から文字列を抽
出する文字領域抽出方法であって、前記文書画像を文字
列方向にスキャンすることにより入力し、該入力された
画像を縮小し、縮小された画像のランレングスデータを
作成し、該ランレングスデータにおいて、所定の閾値以
上の長さの白ランによって区切られている、黒ランと短
い白ランの繋がりを一つの範囲(以下、ランの集合)と
して、隣接するスキャンラインにおけるランの集合が上
下に連結しているとき統合してブロックとして抽出し、
該抽出された各ブロックの大きさを基に前記各ブロック
を、文字列または文字の一部である確率の高い領域(以
下、文字列確定領域)と、文字列または文字の一部かあ
るいはノイズ、図の一部か判断しにくい領域(以下、文
字列候補領域)とそれ以外の領域に分類し、前記文字列
確定領域と文字列候補領域に分類された各ブロックを文
字列方向に統合することにより文字列を抽出することを
特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明では、前記文字列と
包含関係にある他の文字列を統合して文字列を更新する
ことを特徴としている。
【0013】
【作用】実施例1では、スキャナ等の画像入力部によっ
て文書を2値画像として取り込み、画像傾き検出部は、
入力画像から傾きを検出し、画像縮小部において入力画
像を縮小する。縮小画像からランレングスデータを生成
し、ブロック生成、分類部は、ランレングスデータに対
してぼかし処理を施すことによってブロックを抽出し、
ブロックを文字列確定領域と文字列候補領域に分類す
る。文字領域統合部は、文字列確定領域と文字列候補領
域を文字列、コラムへと統合する。
【0014】実施例2では、統合されたコラムの最下行
において、文字行が複数の文字列によって構成されてい
るとき、これら文字列の間隔が閾値以上あるか調べる。
間隔が閾値以上であれば、文字行を文字列間で分割し、
これら分割された文字行をそれぞれ新しいコラムとす
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて具体
的に説明する。図1は、本発明の実施例のブロック構成
図であり、101は、文書画像を文字列方向にスキャン
することにより文書画像を取り込むスキャナ等の画像入
力部、102は、画像の傾きを検出する画像傾き検出
部、103は、入力画像を縮小する画像縮小部、104
は、縮小画像からランレングスデータを生成するランレ
ングスデータ生成部、105は、生成されたランレング
スデータに対して、後述するぼかし処理を施すことによ
ってブロックを生成し、生成されたブロックを文字列確
定領域と文字列候補領域に分類するブロック生成・分類
部、106は、生成されたブロックの内、文字列確定領
域と文字列候補領域から文字列、コラムへと統合処理す
る文字領域統合部、107は、入力画像や縮小画像、生
成されたブロック情報等の各種データを一時記憶するデ
ータ記憶部、108は、各部に動作指示を与えて制御す
る制御部である。
【0016】図2および図3は、本発明の処理の流れを
示すフローチャートである。以下、本発明の動作を図を
参照して詳細に説明する。図2のステップ201では、
スキャナ等の画像入力部101によって文書を2値画像
として取り込む。次いで、ステップ202において、画
像傾き検出部102は入力画像から傾きを検出する。こ
の傾きの検出方法としては、例えば、文書画像に対して
2次元フーリエ変換処理を行うことによって画像の傾き
を検出する方法(情報処理学会第22回全国大会、pp
677−678)、あるいは画像を複数の帯状領域に分
割し、各領域内における周辺分布を求め、周辺分布間の
位相のずれから画像の傾きを検出する方法(電子通信学
会論文誌、1983年 Vol.J66−D No.1 pp.
111〜118)等を用いればよい。
【0017】ステップ203では、画像縮小部103に
おいて入力画像を縮小する。この画像の縮小の比率は、
上下の文字や異なるコラムの文字が上下左右で接触しな
い程度に縦横に画像を縮小するものであり、例えば40
0dpiの解像度で入力した場合、横8画素、縦4画素
の計32画素を1画素に縮小する。
【0018】ランレングスデータ生成部104は、この
縮小画像からランレングスデータを生成する(ステップ
204)。次いで、ブロック生成・分類部105は、生
成されたランレングスデータに対してぼかし処理を施す
ことによってブロックを抽出する(ステップ205)。
【0019】ここで、ぼかし処理とは、スキャンライン
方向に連なるランにおいて、セパレータすなわち閾値以
上の長い白ランによって区切られた黒ランと短い白ラ
ンの繋がりを一つの範囲(以下、ランの集合)とする処
をいう。すなわち、図4のスキャンライン301、3
02において、303、304、305が長い白ランで
あり、306、307、308、309、310がぼか
し処理で得られたランの集合である。また、ぼかし処理
で得られたランの集合で、上下に連結するものを統合し
てブロックとする。図4では、ランの集合306と30
7が一つのブロックを構成し、308から310がまた
一つのブロックを構成する。
【0020】本発明のぼかし処理において、そのぼかし
処理の基準となる白ランの長さは、異なる文章の文字列
間よりも少し短い程度(つまり、文字列が融合しない程
度)、例えば、400dpiの解像度の場合、横8画素
かける縦4画素の縮小画像では、3画素以上の白ランを
長い白ランとする。
【0021】ブロック生成・分類部105は、以上の処
理によって生成されたブロックを分類する(ステップ2
06)。この分類は、図、写真等のハーフトーン領域、
表、縦横の領域分割線(セパレータ)、文字列または文
字の一部である確率の高い文字列確定領域、文字または
文字列の一部か、またはノイズや図の一部などか判断し
にくい文字列候補領域に分類する。この分類の方法とし
ては、ブロックの大きさと文字サイズとの比較による方
法、あるいはブロック内の黒白画素数の比を調べること
により判定する方法、更には、ランの数を調べることに
より判定する方法等、公知の方法を用いて行う。
【0022】全てのランをブロックとして抽出した後
(ステップ207)、文字列確定領域、文字列候補領域
として得たブロックを文字列、コラムへと統合してい
く。
【0023】まず、文字領域統合部106における、文
字列への統合(ステップ208)について説明すると、
図5は、文字列への統合処理の詳細なフローチャートで
ある。図6は、生成されたブロック501と、後述する
ように統合処理された複数ブロックからなる文字列50
2と、後述するように統合処理されたコラム(文字列の
集まり、あるいは文章領域)503との関係を示す図で
ある。
【0024】図7(a)は、文字列への統合処理を説明
するための図で、601は、既に作成済みの文字列60
2の右端の領域にある文字列確定領域であり、603
は、未処理の文字列候補領域である。そして、この図で
はスキャンラインに対して画像が角度θだけ傾いている
ものとする(なお、図7(a)の場合は、文字列確定領
域と文字列候補領域との統合の例であるが、文字列確定
領域同志、文字列候補領域同志の統合処理も基本的には
同様に行われる。)。
【0025】図5のステップ401では、未処理の文字
列候補領域603を次の処理対象として選択し、これら
文字列の端の領域同志で領域の結合を行う(ステップ4
03)。さて、領域601と領域603とを結合するか
否かは以下の条件を満たすかどうかを判定することによ
って行う。すなわち、 (1)領域間の距離604が閾値以下である。 (2)領域の上下の実効範囲(領域601については線
605と線606の範囲、領域603については線60
7と線608の範囲)に重なり(609)がある。 (3)実効範囲から求めた文字サイズ(領域601は6
10、領域603は611)の差が閾値以下である。 (4)領域間に領域分割線つまりコラムを仕切る線が存
在しない。
【0026】領域の上下の実効範囲について説明する
と、画像が傾いている場合には、領域の外接矩形の高さ
は、実際の文字の高さよりも大きくなるので、画像の傾
きθを考慮して実際の文字の占める範囲を表したものが
実効範囲である。すなわち、ぼかし処理で得た黒ランと
短い白ランの集合によって領域601の外接矩形が構成
されていると(領域603も同様である)、領域601
の外接矩形の横幅の2分の1の位置を612、領域60
1の右端から領域の高さ613分の距離だけ離れた位置
を614、同様に領域の左端から同様に離れた位置を6
15とする。そして、文字列確定領域については、画像
が右上がりに傾いている場合、領域601内の一番上の
ランの集合の左端616を通り、画像の傾きθを有する
線605と、領域601内の一番下のランの集合の右端
617を通り、画像の傾きθを有する線606との間
が、領域601の上下の実効範囲となる。
【0027】ただし、一番上のランの集合の左端616
が位置612と614を逸脱し、図7(b)に示すよう
に、一番上のランの集合の左端616が位置612の左
側にあれば、線605は、点618(612と外接矩形
との交点)を通る線に修正され、図7(c)に示すよう
に、一番上のランの集合の左端616が位置614の右
側にあれば、線605は、点619(614と外接矩形
との交点)を通る線に修正される。同様に、一番下のラ
ンの集合の右端617が位置612と615を逸脱して
いる場合も、線606を同様にして修正する。また、画
像が逆に右下がりに傾いている場合は、図7(a)を左
右反転することによって上下の実効範囲を求めればよ
い。つまり、線605は、一番上のランの集合の右端を
通り、612から615の範囲で修正する。
【0028】領域603(文字列候補領域)について
は、領域の左端の上下の位置620と621を通る線6
07と608の間を、領域603の上下の実効範囲と
し、線607と608との距離が文字サイズ611とな
る。そして、領域601と領域603とを結合して文字
列602を更新した文字列622の上下の実効範囲は、
文字列602の上下の実効範囲(623、624)と、
領域603の上下の実効範囲(607、608)の和、
すなわち623から608となる。
【0029】上記した条件(1)から(4)を満たすこ
とによって結合処理された(図5のステップ401から
405)文字列確定領域と文字列候補領域の例を図8
(a)に示す。図8(a)において、領域は701、7
02、703、704の順に結合され、705から70
7は領域の結合を表すリンクである(なお、図8(a)
において、領域701と領域702が結合済みであり、
領域709が未処理の領域であっても、領域701は統
合された文字列708の右端ではないので、領域701
と、その右側の領域709においては先のステップ40
3において結合処理は行わない)。
【0030】次いで、ステップ406において、文字列
の包含関係を調べて統合する。すなわち、図8(a)に
おいて、ステップ405までの処理によって、結合され
た領域(701〜704)からなる文字列708と、文
字列709と、文字列710の3つの文字列が生成され
たとする。これら文字列間で、左右の範囲および上下の
実効範囲(文字列708は、711〜712であり、文
字列709は、713〜714であり、文字列710
は、715〜716である)を比較し、包含関係にある
場合は、これを統合する。図8(a)の場合では、文字
列708は文字列709を含むので、これを統合し、文
字列708は文字列710を含まないので、文字列71
0を統合しない。これによって図8(b)に示すよう
に、更新された文字列717は、領域701、702、
703、704、709を構成要素とし、結合リンク7
18、719、720、721を形成する。なお、新し
いリンクを形成する場合の順序は、各領域の左端の位置
の順番に従う。
【0031】以上のようにして文字列への統合処理が行
われると、次いでコラムへの統合処理(ステップ20
9)が行われる。図9は、コラムへの統合処理のフロー
チャートである。また、図10は、コラムへの統合処理
を説明するための図で、901は、コラム、902、9
03、904、905は文字列である。また、線90
6、907は、文字列902の上下の実効範囲、線90
6と907との距離908が文字サイズとなり、同様
に、線909、910は、文字列903の上下の実効範
囲、911は文字サイズ、線912、913は、文字列
904の実効範囲、914は文字サイズ、線915、9
16は、文字列905の実効範囲、917は文字サイズ
である。なお、前述したと同様に画像がスキャンライン
に対してθだけ傾いている。
【0032】まず、上記した処理によって生成された文
字列で、未だコラムへと統合されていない文字列を探す
(ステップ801)。図10においては、文字列の位置
が上にあるものから、つまり文字列902、903、9
04、905の順に処理を行う。ここで、いま文字列9
03が処理対象であるとすると、コラム901の最下行
902(行は一または複数の文字列から構成され、90
2は文字列であり、また行でもある)に対して、以下の
条件を満たせば、文字列903は文字列902の次の行
となる。すなわち、 (1)文字サイズ908と文字サイズ911の差が閾値
以下である。 (2)文字列902と文字列903の上下の距離(90
7〜909)つまり行間が所定の範囲内にある。 (3)コラムを構成する行が閾値以上(例えば、3以
上)ある場合に、該コラム内の行間の平均値に比べて、
条件(2)の行間が閾値以上大きくない。 (4)コラムの左右の実効範囲(918〜919)と文
字列903の左右の範囲(920〜921)が重なりを
有する。 (5)文字列902と文字列903の行間に領域分割線
がない。
【0033】ここで、条件(4)におけるコラムの左右
の実効範囲は次のようにして求める。先ず各行、例えば
902について、左右の実効範囲(918〜922)を
求める。すなわち、図10のように画像が右上がりの方
向に傾いている場合は、各行の左下端を通り、画像の傾
きと同じ傾きを持つ線(918)と各行の右上端を通
り、画像の傾きと同じ傾きを持つ線(922)の範囲と
し、画像が右下がりの場合は、各行の左上端と右下端を
通る線の範囲とする。そして、各行について左右の範囲
を求めたら、それらの和をとる(コラム901は、その
範囲が918〜919となる)。この処理はコラムに新
しい行を統合するときなど、更新を行う際に順次行う。
【0034】以上の条件を満足する文字列903をコラ
ム901に統合し、文字列903は新しい行903を構
成する。続いて、文字列904が処理対象になる。上記
処理によってコラム901は行903まで含むので、最
下行903と処理対象文字列904を比較した場合、先
の条件(2)を満たさない。そこで、文字列904が次
の条件(6)から(8)を満たす場合に、文字列904
を最下行903に統合する。すなわち、その条件は、 (6)最下行の一つ上の行(図10の行902)との間
で、先の条件(1)から条件(4)を満たす。 (7)最下行に対して、上下の実効範囲に共通する部分
(923)が閾値以上ある。 (8)最下行との間(位置920と924)に領域分割
線がない。
【0035】文字列904は、条件(6)を、行902
と903との間で処理したと同様に満たす。また、最下
行903の上下の実効範囲(909、910)と文字列
904の上下の実効範囲(912、913)との共通部
分(923)が閾値以上であるので、条件(7)も満た
す。従って、文字列904は、文字列904と903を
要素とする行(924)に更新される。以下、同様にし
て文字列905が処理される。そして、ある処理対象の
文字列であって、既存のコラムと先の条件を満たさない
ときは、新しい文字列を生成し(ステップ805)、未
処理の文字列がなくなったら処理が終了する(ステップ
802)。以上の処理によって、文書画像からのコラム
の抽出が行われる。
【0036】上記した実施例の統合方法では、長い文字
列の下に、行間や文字サイズの類似したコラムが並んだ
場合、誤って統合することがある。そこで、本実施例2
では、このような場合でも正しくコラムを抽出するもの
で、図を参照して説明する。
【0037】図11は、本実施例2のコラムへの統合方
法を説明するための図で、1001は、既に幾つかの文
字列を統合して得たコラム、1002、1003、10
04、1005は領域を統合して得た文字列(ただし、
文字列1002は、コラム1001の一つの行でもあ
る)、1006、1007はコラム1001の左右の実
効幅、1008〜1015は文字列1002〜1005
の上下の実効範囲を示す線、1016〜1019はこの
線によって規定される文字列の実効高さ、1020は文
字行である。
【0038】前述した実施例と同様に、傾いた画像にお
いて文字列の外接矩形の高さが実際の文字サイズより大
きくなるのを修正するために、文字列の実効高さは、各
文字行において画像の傾きや黒ランの位置から求めたも
のであり、また、実効幅はコラムの各行について求めた
ものの和をとったものである。
【0039】文書が横書きとすると、図11のように文
字列が横に並び、また上下に並ぶので、文字列の実効高
さの位置(1008、1010、1012、1014)
が上の文字列から順に処理するものとする。そして、
今、処理対象が文字列1003であるとすると、先の実
施例1で説明した方法によって、コラム1001の最下
行1002との位置関係、文字サイズから、コラム10
01の次の行としてコラム1001に加えてコラムを更
新する。
【0040】次いで、文字列1004が処理対象とな
り、コラム1001の左右の実効幅(1006〜100
7)と文字列1004の左右の端の位置(1021、1
022)から、文字列1004はコラム1001の一部
と判定され、また更新したコラムの最下行1003との
実効高さの位置関係および文字サイズから、文字列10
03と1004は同一行と判定する。
【0041】さて、図9のステップ803におけるコラ
ムへの文字列の統合処理において、本実施例2では、以
下のように処理する。処理対象の文字列が、あるコラム
の最下行の次の新しい行である条件を満たすとき(例え
ば、図11において、上記処理によって、コラム100
1に行1020を加えて更新しているので、行1020
が最下行であり、その次の行に相当するのは文字列10
05である)、該コラムの最下行(1020)におい
て、該文字行が複数の文字列によって構成されていると
き、これら文字列の間隔1023が閾値以上あるか否か
調べる。間隔が閾値以上(例えば、該文字行の文字サイ
ズの4倍程度)であれば、文字行を文字列間で分割し、
これら分割された文字行をそれぞれ新しいコラムとし、
既に作成されたコラムも分割する。
【0042】従って、図11においては、文字列100
2を最下行とするコラム1001と、文字列(行)10
03のみからなるコラムと、文字列(行)1004のみ
からなるコラムとが生成される。そして、文字列100
5は、生成された新しいコラムを対象にして統合処理が
行われる。文字列全てに対して以上の処理が行われる
と、コラムの抽出処理が終了する(ステップ805、8
02)。
【0043】このように、実施例2では、長い文字列の
下に並んだ複数のコラムを統合することなく、確実に抽
出することができる。
【0044】本実施例の文字領域抽出方法においては、
文字行を正確に抽出することによって文字領域が正確に
抽出されることになる。しかるに、行間が狭く、アルフ
ァベットのように、文字が上下に伸びる場合には、ぼか
し処理によって行の融合が発生する可能性がある。この
ため、融合された複数行は一つの行として分類され、そ
の結果、文字サイズの判定処理が正しく行われず、正し
い文字領域への統合が妨げられる。そこで、本実施例3
では、行の融合を検出して、行の分離処理を行うことに
よって、正確な行の抽出を行っている。
【0045】図12は、本実施例3のブロック構成図
で、文字行融合検出部1204と行分離部1205が新
たに付加され、他の構成部分は実施例1のものと同一の
機能を有している。以下、本実施例3の動作を図13の
処理フローチャートを参照しつつ説明する。
【0046】まず、画像入力部1201によって文書画
像を入力する(ステップ1301)。ブロック生成、分
類部1202は、前述した実施例と同様にして入力され
た文書画像からブロックを抽出し、分類する(ステップ
1302)。このブロックの抽出時には、前述したよう
に、ぼかし処理が行われる。次いで、傾き検出部120
3は、画像の傾き角度を求める(ステップ1303)。
この傾き角度を求める方法としては、本出願人が先に提
案した方法(特願平3−128341号)あるいは前掲
した論文に記載の方法等を用いる。
【0047】次に、文字行融合検出部1204は、文字
行の融合検出を行う(ステップ1304)。この文字行
の融合検出を図14を参照して説明すると、図におい
て、1401は、抽出された文字列領域のブロックであ
り、1402から1415は、ブロック内の原画像の黒
画素連結成分の外接矩形であり、1416、1417
は、画像の傾きを持った線分で、文字列の上辺、下辺の
位置を表している。
【0048】ここで、黒画素連結成分1405と141
2は、その外接矩形が重なるほど近接していて、ぼかし
処理を行うと融合してしまう。このような融合が生ずる
例を図15に示す。従って、ぼかし処理によって外接矩
形1402から1408は1405に融合し、外接矩形
1409から1415は1412に融合するので、結
局、外接矩形1402から1415は全て融合して一つ
のブロック1401となる。
【0049】そこで、本実施例では、図14の外接矩形
(1402〜1415)に関して、図16に示すような
外接矩形(1402〜1415)の高さについてのヒス
トグラムを作成し、高さの最頻値を求める。この値を外
接矩形(1402〜1415)の高さの標準値として、
ブロック内の文字列の予想高さと比較する。ここで、予
想高さ(つまり領域の高さ)は、線分1416と141
7の間の距離である。線分1416、1417は、ステ
ップ1303で求めた画像の傾き角度をもつ線分であ
り、各外接矩形(1402〜1415)の存在範囲の上
限、下限の位置から求める。そして、求めた予想高さ
(傾きを考慮して得られた領域の高さ)が、図16にお
ける1601であったとすると、1602が1603に
比べて閾値以下の比率であるとき、言い替えると、外接
矩形(1402〜1415)の高さの最頻値が、傾きを
考慮して得られた領域の高さに比べて一定比率以下の大
きさであるとき、該ブロック内で行が融合しているもの
として、検出される。
【0050】行分離部1205は、行の融合が検出され
たときに、行の分離を行う(ステップ1305)。すな
わち、まず図14の傾きを考慮して文字列と垂直方向に
射影(1418)をとり、射影のヒストグラムにおいて
閾値以下の分布密度の谷部分1419を検出する。谷の
部分と、他の谷の部分または分布の端との距離、つまり
図14の1420、1421が外接矩形(1402〜1
415)の高さの基準値よりも大きい場合に、この谷1
419の位置を分岐点として、谷1419を通る線分1
422によってブロックを上下に分割する。これによ
り、各外接矩形(1402〜1415)は、線分142
2の位置と比較して上下何れかのブロックに属すること
になる。
【0051】正しく行分離が行われると、前記した実施
例と同様にして、統合処理により文字領域が抽出される
(ステップ1306)。このように、本実施例3によれ
ば、ぼかし処理によって文字行が融合しても、確実に行
の分離、抽出を行うことができる。
【0052】
【発明の効果】以上、説明したように、発明によれ
ば、縮小画像に対してぼかし処理を施すことによって生
成、抽出されたブロックを処理対象にしているので、画
像の傾きに対処できると共に、他の領域との融合を防い
で確実に文字列およびコラムを抽出することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のブロック構成図である。
【図2】本発明の処理の流れを示すフロ−チャ−トであ
る。
【図3】図2と同じく本発明の処理の流れを示すフロ−
チャ−トである。
【図4】ぼかし処理で得られたランの集合を示す図であ
る。
【図5】文字列への統合処理の詳細なフローチャートで
ある。
【図6】ブロックと、文字列と、コラムとの関係を示す
図である。
【図7】(a)、(b)、(c)は、文字列への統合処
理を説明するための図である。
【図8】(a)は、結合された文字列の例を示す図であ
る。(b)は、包含関係によって更新された文字列の例
を示す図である。
【図9】コラムへの統合処理のフローチャートである。
【図10】コラムへの統合処理を説明するための図であ
る。
【図11】他の実施例のコラムへの統合方法を説明する
ための図である。
【図12】他の実施例のブロック構成図である。
【図13】他の実施例の処理フローチャートである。
【図14】文字行の融合検出を説明するための図であ
る。
【図15】融合が生ずる例を示す図である。
【図16】外接矩形の高さのヒストグラムを示す図であ
る。
【符号の説明】
101 画像入力部 102 画像傾き検出部 103 画像縮小部 104 ランレングスデータ生成部 105 ブロック生成、分類部 106 文字領域統合部 107 データ記憶部 108 制御部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書画像から文字列を抽出する文字領域
    抽出方法であって、前記文書画像を文字列方向にスキャ
    ンすることにより入力し、該入力された画像を縮小し、
    縮小された画像のランレングスデータを作成し、該ラン
    レングスデータにおいて、所定の閾値以上の長さの白ラ
    ンによって区切られている、黒ランと短い白ランの繋が
    りを一つの範囲(以下、ランの集合)として、隣接する
    スキャンラインにおけるランの集合が上下に連結してい
    るとき統合してブロックとして抽出し、該抽出された各
    ブロックの大きさを基に前記各ブロックを、文字列また
    は文字の一部である確率の高い領域(以下、文字列確定
    領域)と、文字列または文字の一部かあるいはノイズ、
    図の一部か判断しにくい領域(以下、文字列候補領域)
    とそれ以外の領域に分類し、前記文字列確定領域と文字
    列候補領域に分類された各ブロックを文字列方向に統合
    することにより文字列を抽出することを特徴とする文字
    領域抽出方法。
  2. 【請求項2】 前記文字列と包含関係にある他の文字列
    を統合して文字列を更新することを特徴とする請求項1
    記載の文字領域抽出方法。
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