JP3160705U - マーキング用指輪 - Google Patents
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Abstract
【課題】装着された手のみによって容易に操作でき、痴漢被害者が容易に痴漢行為者にマーキングすることができるマーキング用指輪を提供する。【解決手段】マーキング用着色剤が充填された着色剤パッド2と、この着色剤パッド2を収容するための、上部が開口した容器3と、この容器3に連結された、開口を開閉するための蓋4と、容器3に接続された、人の指に外嵌しうるリング部5とを備える。少なくとも蓋4が開いたときに、着色剤パッド2の上面が容器3の開口の周壁8の上端より上方に出るように構成されており、容器3に対する蓋4の連結がヒンジ部9によってなされており、蓋4が閉止状態から上方に120?以上回動することによって開口を開くように構成されている。【選択図】図1
Description
本考案は、携行が容易であり、且つ、容易に対象へのマーキングを行うことができるマーキング用指輪に関する。
従来、朱肉を収容するための収容部を備えた携帯用朱肉容器が知られている(実用新案登録第3092229号公報参照)。この朱肉容器は、指輪型又は腕時計型に形成されたものである。この朱肉容器は、手紙や品物の配達人が、その受取人の便に供するためのものである。また、銀行、証券、保険その他の業種の営業マンが、契約に際して顧客に押印してもらうために用意するものである。
このような朱肉容器の使用態様は、当然、その容器内に印鑑等を挿入押圧し、この印鑑の先端を書面に押圧するものである。従って、印鑑を容器内の朱肉の面に押圧する際に、印鑑が容器外に滑り出て装着者の指やその他のものを汚さないように、容器の外周壁が朱肉の面より高くなっている(上記公報の図1及び図2参照)。
昨今、電車内での痴漢行為の多発、行為者の誤認、冤罪等の問題が取り沙汰されている。このような冤罪によっては仕事や家族を失いかねず、その被害は甚大である。一方、痴漢行為者の確認、識別、捕捉等も容易ではない。電車内に防犯カメラを設置する案も聞かれるが、混雑時にはその有効性に疑問がある。痴漢被害者の簡単な行為により、痴漢行為者の客観的な識別が容易になる手段が望まれている。
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、痴漢被害者が容易に痴漢行為者にマーキングをすることによって当該行為者を識別可能にするマーキング用指輪を提供することを目的としている。
本考案に係るマーキング用指輪は、
マーキング用着色剤が充填された着色剤パッドと、
この着色剤パッドを収容するための、上部が開口した容器と、
この容器に連結された、上記開口を開閉するための蓋と、
上記容器の下部に接続された、人の指に外嵌しうるリング部とを備えており、
少なくとも上記蓋が開いたときに、上記着色剤パッドの上面が上記容器の開口の周縁と同一位置かこれより上方に出るように構成されている。
マーキング用着色剤が充填された着色剤パッドと、
この着色剤パッドを収容するための、上部が開口した容器と、
この容器に連結された、上記開口を開閉するための蓋と、
上記容器の下部に接続された、人の指に外嵌しうるリング部とを備えており、
少なくとも上記蓋が開いたときに、上記着色剤パッドの上面が上記容器の開口の周縁と同一位置かこれより上方に出るように構成されている。
かかる構成によれば、通常時は容器が手の甲側に位置するように、すなわち、通常の指輪と同様に手指(例えば人差し指、中指、薬指)に装着することができる。そして、マーキングを意図したとき、指輪を装着している手の親指によって容器を掌がわに回転移動させる。次いで、その親指で蓋を開いて着色剤パッドを露出させる。そのまま、その掌を対象に押し当てれば、着色剤パッドがその対象に押圧され、容易にマーキングを施される。対象に対して容易にマーキングを施す観点からは、着色剤パッドの上面が上記容器の開口の周縁より上方に出るほうが好ましい。
上記容器に対する蓋の連結がヒンジ部によってなされており、この蓋が閉止状態から上方に120°以上回動することによって上記開口を開くように構成されるのが好ましい。一層容易に対象にマーキングを施すことができるからである。
上記ヒンジ部が、容器における上記リングの延長線上に形成されており、上記蓋の、ヒンジ部と対向する側に、蓋を開閉するために人の指が係止しうる係止突起が形成されるのが好ましい。指輪を装着した手の親指により、容易に蓋を開くことができるからである。
上記着色剤が朱肉であるのが好ましい。容易には消し去ることができないからである。
本考案に係るマーキング用指輪によれば、両手を使う必要なく、この指輪を装着している手のみによって容易にマーキングを施すことができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本考案が詳細に説明される。
図1から図3にはマーキング用指輪(以下、単に指輪ともいう)1が示されている。このマーキング用指輪1は、マーキング用着色剤が充填された着色剤パッド2と、この着色剤パッド2を収容するための容器3と、この容器3の上部開口を開閉するための蓋4と、容器3の下面に接続されたリング部5とを備えている。上記着色剤としては、好ましくは朱肉が採用される。容易には消し去ることができないからである。また、朱肉の朱色はよく目立つからである。もちろん、朱肉以外の各種インクも採用されうる。この場合、朱色以外の色も採用されうる。
着色剤パッド2としては、市販の朱肉台やインクパッドと同じものが採用されうる。すなわち、多くの綿状の繊維群が布によって圧縮、保持されたものである。フェルトやスポンジが用いられてもよい。
本実施形態では容器3は有底円筒形を呈している。蓋4も浅い有底円筒形を呈している。もちろん、いずれ3、4も有底円筒形に限定されうることはなく、半休形、部分球形、有底角筒形等も採用されうる。しかし、指輪として不自然でない形状が好ましい。容器3の上端近傍の内周面には、蓋4の内周面が嵌着しうる小径部6及び段差部7が形成されている。
上記着色剤パッド2は、蓋4が開いた状態では、その上面が容器3の周壁8の上端縁(開口の周縁)と同一位置か、又は、それより上方に出る形状寸法にされている。着色剤パッド2の上面の形状が、部分球状等、その中央部が上方に膨出している場合は、その中央部が容器3の周壁8の上端縁と同一位置か、又は、それより上方に出ておればよい。要するに、蓋4が開いた状態の容器3の上面を対象に接触させたときに、容易に対象に朱肉が付着しうるように、着色剤パッド2の上面が露出すればよいのである。
リング部5には装着者の手指が挿通される。リング部5の内径は、指輪1が装着された指の回りに容易に回動しうるような大きさにされるのが好ましい。リング部5は、金属製でも合成樹脂製でもよい。リング部5の形状は図示のような円環状には限定されない。例えば、前述した実用新案登録第3092229号公報の図1に示すような、円環の一部に切断部が設けられたものであってもよい。また、容器3と一体に形成されたものでもよく、容器3に着脱可能な別体として形成されたものでもよい。
上記蓋4は、容器3の周壁8の上端に連結されている。本実施形態では、容器3と蓋4とが一体に合成樹脂から形成されている。リング部5も容器3と一体に合成樹脂から形成されてもよい。蓋4の上面は、明るい色彩の塗装や、いわゆるラインストーン等によって装飾Dが施されてもよい。この指輪1がアクセサリーとしての指輪であるように見えるからである。容器3と蓋4とは、幅狭く且つ薄い帯状に形成されて可撓性を備えたヒンジ部9によって連結されている。この構成によれば、蓋4は、容器3の上部開口を閉じた位置から上方に180°以上回動して上記開口を開くことができる。この状態で、着色剤パッド2の上面を対象に接触させようとしたとき、蓋4が障害になることはない。もちろん、蓋4の開度が120°程度であっても、着色剤パッド2の上面は、蓋4に邪魔されずに容易に対象に接触することができる。ヒンジ部9が、上記のとおり容器3と蓋4と一体に形成された可撓性部分から構成されている場合、自己の持つ弾力性により、蓋4が弾力的に開くので便利である。
ヒンジ部9は、上記したような容器3及び蓋4と一体に形成された帯状部には限定されない。例えば、容器3及び蓋4それぞれに突設された取り付けブラケット同士を、ピンによって相互に回動自在に接続するヒンジであってもよい。この場合、上記ピンに捻りばねを装着し、蓋4が弾力的に開く方向に付勢されているのが好ましい。
ヒンジ部9は、容器3の周壁8の一カ所に形成されている。ヒンジ部9の形成位置は、リング部5の長手方向の延長線上にある。蓋4の外周面における、ヒンジ部9とは反対側(180°方向)の位置に、手指やその爪が係止しうる係止突起10が突設されている。蓋4が手指によって容易に開かれるようにするためである。
蓋4の内周面における、上記係止突起10と同じ周方向の位置に、係合突起11が内方に向けて突設されている。容器3の小径部6における、上記係合突起11と対向する位置には、この係合突起11が係合しうる係合凹部12が形成されている。この構成は、蓋4が容器3の開口を全閉したとき、係合突起11と係合凹部12とがパチンと係合して開口の全閉状態が維持されるためのものである。
以下、図4を参照しつつ、上記係止突起10と、係合突起11及び係合凹部12とが、いずれもリング部5の長手方向の延長線上に形成されている理由が説明される。この指輪1は、通常時はその容器3が手の甲側に位置するように、すなわち、通常の指輪と同様の姿勢で手指(例えば中指)に装着される。そして、マーキングを意図したとき、指輪1を装着している手の親指や人差し指によって容器を掌側に回転移動させる。次いで、その親指で蓋4を開いて着色剤パッド2を露出させる。このように、掌側に位置した蓋4を親指で開くとき、図示のごとく、係止突起10が、蓋4の人差し指側における、リング部5の長手方向の延長線上に位置しておれば便利である。係止突起10がその位置にあるとすれば、当然に係合突起11及び係合凹部12も周方向の同一位置にあるべきである。そして、その掌を開いて対象に押し当てれば、着色剤パッド2がその対象に押圧され、容易にマーキングを施すことができる。このように、この指輪1は、それが装着された片方の手のみで容易に操作することができる。
以上説明された実施形態では、容器3と蓋4とは合成樹脂から形成されているが、かかる構成には限定されない。例えば、金属製や木製であってもよい。
以上説明されたマーキング用指輪は、痴漢行為を行う者の手に識別マーキングを施すのに有用である。
1・・・指輪
2・・・着色剤パッド
3・・・容器
4・・・蓋
5・・・リング部
6・・・小径部
7・・・段差部
8・・・(容器の)周壁
9・・・ヒンジ部
10・・・係止突起
11・・・係合突起
12・・・係合凹部
D・・・装飾
2・・・着色剤パッド
3・・・容器
4・・・蓋
5・・・リング部
6・・・小径部
7・・・段差部
8・・・(容器の)周壁
9・・・ヒンジ部
10・・・係止突起
11・・・係合突起
12・・・係合凹部
D・・・装飾
Claims (4)
- マーキング用着色剤が充填された着色剤パッドと、
この着色剤パッドを収容するための、上部が開口した容器と、
この容器に連結された、上記開口を開閉するための蓋と、
上記容器に接続された、人の指に外嵌しうるリング部とを備えており、
少なくとも上記蓋が開いたときに、上記着色剤パッドの上面が上記容器の開口の周縁と同一位置かこれより上方に出るように構成されているマーキング用指輪。 - 上記容器に対する蓋の連結がヒンジ部によってなされており、この蓋が閉止状態から上方に120°以上回動することによって上記開口を開くように構成されている請求項1に記載のマーキング用指輪。
- 上記ヒンジ部が、容器における上記リングの延長線上に形成されており、
上記蓋の、ヒンジ部と対向する側に、蓋を開閉するために人の指が係止しうる係止突起が形成されている請求項1又は2に記載のマーキング用指輪。 - 上記着色剤が朱肉である請求項1から3のうちのいずれかに記載のマーキング用指輪。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010002704U JP3160705U (ja) | 2010-04-22 | 2010-04-22 | マーキング用指輪 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010002704U JP3160705U (ja) | 2010-04-22 | 2010-04-22 | マーキング用指輪 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3160705U true JP3160705U (ja) | 2010-07-01 |
Family
ID=54863855
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010002704U Expired - Fee Related JP3160705U (ja) | 2010-04-22 | 2010-04-22 | マーキング用指輪 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3160705U (ja) |
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2010
- 2010-04-22 JP JP2010002704U patent/JP3160705U/ja not_active Expired - Fee Related
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