JP3160548U - ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置 - Google Patents

ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3160548U
JP3160548U JP2010001532U JP2010001532U JP3160548U JP 3160548 U JP3160548 U JP 3160548U JP 2010001532 U JP2010001532 U JP 2010001532U JP 2010001532 U JP2010001532 U JP 2010001532U JP 3160548 U JP3160548 U JP 3160548U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
cable
adjusting member
blade holder
holding body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010001532U
Other languages
English (en)
Inventor
一也 松岡
一也 松岡
Original Assignee
株式会社古川電機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社古川電機製作所 filed Critical 株式会社古川電機製作所
Priority to JP2010001532U priority Critical patent/JP3160548U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3160548U publication Critical patent/JP3160548U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】軸方向位置調節部材と角度調節部材によりブレードの位置と角度を調節し、ハンドルの回動で絶縁体を剥ぎ取る絶縁体剥ぎ取り装置を提供する。【解決手段】握り用ハンドル、固定側挟持フレーム3、可動側挟持フレーム4、操作ハンドル5を備える。固定側挟持フレーム3は、収容部に挿入されたブレード保持体側係合部を備えたブレード保持体と、ブレード保持体のブレード保持体側係合部を把持し、ブレード保持体の回転を規制しかつ回動を行うためのブレード保持体角度調節部材8と、回転によりブレード保持体を軸方向に移動させる軸方向位置調節部材7と、ブレード保持体に装着されたブレード9とを備える。軸方向位置調節部材7と角度調節部材8によりブレード9の位置と角度を調節し、操作ハンドル5の回転により固定側挟持フレーム3と可動側挟持フレーム4にてケーブルを挟持する。【選択図】図1

Description

本考案は、送電、配電等に使用される高圧電力用ケーブルの絶縁体を剥ぎ取る絶縁体剥ぎ取り装置に関する。
従来、送電、配電に使用される高圧電力用ケーブルは、導体、内部半導電被覆層、絶縁体、外部被覆層等を備えている。ケーブルの接続を行う場合、端部の絶縁体を剥ぎ取って導体を露出させ、その後、絶縁体の端部をテーパー状に削りとることが行われている。
絶縁体剥ぎ取り具(ケーブル端末削成工具)としては、カッター4を固定可能かつケーブル半径方向に往復動可能として保持するカッター保持体17を、ねじ杆63を有する一対の取付け具88にて着脱自在に挟持体2に取り付けるとともに、カッター保持体17又は挟持体2のどちらか一方に螺合の進行によりカッター保持体の逆半径方向削成用刃側を前記挟持体2から浮かせる調節ねじを螺着する構造のものが提案されている(特許文献1参照)。
特公平6−081393号公報
上述した特許文献1のケーブル端末削成工具は、カッターをケーブルの半径方向に往復動可能とするが、蝶ナットの締め付けを解除してカッターを移動調節し、調整後蝶ナットを締め付けるので不便である。また、カッター保持体又は挟持体のどちらか一方に螺合の進行によりカッター保持体の逆半径方向削成用刃側を前記挟持体から浮かせる調節ねじを螺着する構成である。このために、カッターのケーブル端面に対する角度調節が容易でない。また、上述した特許文献1のものでは、挟持体2は一対のハンドル付き枠体9、10と、前記枠体9、10を相互に接近・離間可能として保持する並行移動誘導案内杆11と、前記枠体間寸法を調節保持する間隔調整機構12を設けた構造であり、ハンドルとは別に設けるので、構成が複雑であり、両側で間隔調整機構12のボルト杆5をナット部材46に螺合により締め付けるので不便であり、しかも、両側の締め付けに手間がかかるものであった。
本考案の目的は、上記の問題点を解決するために工夫されたものであり、ブレード保持体軸方向位置調節部材とブレード保持体角度調節部材によりブレードの位置調節と角度調節を的確かつ簡単に行うことができ、かつ操作ハンドルの回動により挟持フレームの締め付け、操作ハンドルと握り用ハンドルをもってケーブルに対して回動することにより絶縁体を螺旋状に剥ぎ取ることができるケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置を提供するものである。
上記目的を達成するものは、以下のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置である。
(1) 軸部と、前記軸部の一端側に設けられた握り部と、前記軸部の他端側に設けられた螺杆部とを有する握り用ハンドルと、前記握り用ハンドルの軸部に基部が固定され、かつケーブルの周面が当接可能な一対のベアリングを備えた固定側挟持フレームと、前記固定側挟持フレームより前記握り用ハンドルの軸部の他端側に位置し、前記軸部に基部が前記軸部の軸方向に移動可能に備えられ、かつ、前記ケーブルの周面に当接可能な一対のベアリングを備え、前記固定側挟持フレームと共同して前記ケーブルを挟持する可動側挟持フレームと、前記握り用ハンドルの螺杆部と螺合し、回転により前記軸部上を移動可能であり、かつ、前記可動側挟持フレームと連結され、回転により、前記可動側挟持フレームを前記軸部上を進退させる操作ハンドルとを備えるケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置であって、前記固定側挟持フレームは、前記一対のベアリングの中心線と中心軸がほぼ平行となるように設けられたブレード保持体用収納部と、かつ、前記ブレード保持体用収納部の中心軸に対してほぼ直交する方向に延び、かつ前記ブレード保持体用収納部と連通する角度調節部材用収納部とを備え、
前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置は、前記ブレード保持体用収容部に回動と軸方向に移動可能に挿入されたブレード取付け部と、側部に設けられたブレード保持体側係合部とを備えたブレード保持体と、前記角度調節部材用収納部に回動させることにより進退可能に収納され、かつ、前記ブレード保持体のブレード保持体側係合部と係合する角度調整部材側係合部を備え、前記ブレード保持体の回転を規制しかつ微少回動を行うためのブレード保持体角度調節部材と、前記ブレード保持体と螺合により連結され、回転により前記ブレード保持体を軸方向に移動させるブレード保持体軸方向位置調節部材と、前記ケーブルに対する半径方向切刃と軸方向切刃とを備え、前記ブレード保持体に装着されたブレードとを備え、
前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置は、前記操作ハンドルの回転操作により、前記固定側挟持フレームの前記一対のベアリングと前記可動側挟持フレームの前記一対のベアリング間にて前記ケーブルを挟持可能であり、かつ、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材と前記ブレード保持体角度調節部材により、前記ブレードの半径方向切刃の位置および軸方向切刃の角度を調節可能であることを特徴とするケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(2) 前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材と前記ブレード保持体角度調節部材により、前記ブレードの半径方向切刃の位置および軸方向切刃の角度を調節し、前記操作ハンドルの回転操作により、前記固定側挟持フレームの前記一対のベアリングと前記可動側挟持フレームの前記一対のベアリング間にて前記ケーブルを挟持した状態において、前記握り用ハンドルと操作ハンドルをもって、前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置を挟持する前記ケーブルに対して回転させることにより、前記ケーブルの絶縁体を螺旋状に剥ぎ取り可能である前記(1)に記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(3) 前記固定側挟持フレームは、前記ブレード保持体用収納部と前記角度調節部材用収納部とを連通し、前記ブレード保持体角度調節部材を前記角度調節部材用収納部に部分的に露出させる開口部を備え、前記角度調節部材用収納部に収納された前記ブレード保持体角度調節部材の角度調節部材側係合部と、前記ブレード保持体用収納部に収納されたブレード保持体のブレード保持体側係合部は、前記固定側挟持フレームの前記開口部にて露出し、かつ、両者が係合しているものである前記(1)または前記(2)に記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(4) 前記ブレード保持体は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材の回動時に、前記ブレード保持体側係合部が前記前記ブレード保持体角度調節部材の前記角度調節部材側係合部にガイドされることにより軸方向への移動調節が可能となっており、
前記ブレード保持体角度調節部材は、前記角度調節部材側係合部の回動時の進退による前記ブレード保持体のブレード保持体側係合部の回動方向への移動により、前記ブレード保持体の角度調節を可能としている前記(1)ないし前記(3)のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(5) 前記ブレード保持体側係合部は、前記ブレード保持体の側部に設けられた突部と、前記突部の両側に設けられた凹部とにより構成されており、
前記角度調節部材側係合部は、前記ブレード保持体角度調節部材の軸部に設けられた前記ブレード保持体の前記突部と係合する係合凹部と、前記ブレード保持体の前記凹部と係合する係合凸部とにより構成されている前記(1)ないし前記(4)のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(6) 前記ブレードの前記半径方向切刃は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材の中心軸に対して所定の傾斜角にて傾斜するものである前記(1)ないし前記(5)のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(7) 前記ブレードの半径方向切刃の刃端面は、装着されたケーブルの垂直中心軸と交差する傾斜刃端面となっている前記(1)ないし前記(6)のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(8) 前記操作ハンドルは、前記握り用ハンドルの前記螺杆部に螺合し、回転により前記螺杆部に対して軸方向に移動する螺子部と、外側部に環状の連動部材係合用凹溝とを備え、前記可動側挟持フレームは、基端が前記可動側挟持フレームに固定され、先端部に設けられた係合部が前記環状の連動部材係合用凹溝と係合した連動部材を備えるものである前記(1)ないし(7)のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(9) 前記ブレードの前記半径方向切刃は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材の中心軸に対して所定の傾斜角にて傾斜するものであり、かつ、前記ブレードの半径方向切刃の刃端面は、装着されたケーブルの垂直中心軸と交差する傾斜刃端面となっている前記(1)ないし(8)のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(10)軸部と、前記軸部の一端側に設けられた握り部と、前記軸部の他端側に設けられた螺杆部とを有する握り用ハンドルと、前記握り用ハンドルの軸部に基部が固定され、かつケーブルの周面が当接可能な一対のベアリングを備えた固定側挟持フレームと、前記固定側挟持フレームより前記握り用ハンドルの軸部の他端側に位置し、前記軸部に基部が前記軸部の軸方向に移動可能に備えられ、かつ、前記ケーブルの周面に当接可能な一対のベアリングを備え、前記固定側挟持フレームと共同して前記ケーブルを挟持する可動側挟持フレームと、前記握り用ハンドルの螺杆部と螺合し、回転により前記軸部上を移動可能であり、かつ、前記可動側挟持フレームと連結され、回転により、前記可動側挟持フレームを前記軸部上を進退させる操作ハンドルとを備えるケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置であって、前記固定側挟持フレームは、前記一対のベアリングの中心線と中心軸がほぼ平行となるように設けられたブレード保持体用収納部と、かつ、前記ブレード保持体用収納部の中心軸に対してほぼ直交する方向に延び、かつ前記ブレード保持体用収納部と連通する角度調節部材用収納部とを備え、前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置は、前記ブレード保持体用収容部に回動と軸方向に移動可能に挿入されたブレード取付け部と、側部に設けられたブレード保持体側係合部とを備えたブレード保持体と、前記角度調節部材用収納部に回動させることにより進退可能に収納され、かつ、前記ブレード保持体のブレード保持体側係合部と係合する角度調整部材側係合部を備え、前記ブレード保持体の回転を規制しかつ微少回動を行うためのブレード保持体角度調節部材と、前記ブレード保持体と螺合により連結され、回転により前記ブレード保持体を軸方向に移動させるブレード保持体軸方向位置調節部材と、前記ケーブルに対する半径方向切刃と軸方向切刃とを備え、前記ブレード保持体に装着されたブレードとを備え、前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置は、前記操作ハンドルの回転操作により、前記固定側挟持フレームの前記一対のベアリングと前記可動側挟持フレームの前記一対のベアリング間にて前記ケーブルを挟持可能であり、かつ、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材と前記ブレード保持体角度調節部材により、前記ブレードの半径方向切刃の位置および軸方向切刃の角度を調節可能であり、かつ、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材と前記ブレード保持体角度調節部材により、前記ブレードの半径方向切刃の位置および軸方向切刃の角度を調節し、前記操作ハンドルの回転操作により、前記固定側挟持フレームの前記一対のベアリングと前記可動側挟持フレームの前記一対のベアリング間にて前記ケーブルを挟持した状態において、前記握り用ハンドルと操作ハンドルをもって、前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置を挟持する前記ケーブルに対して回転させることにより、前記ケーブルの絶縁体を螺旋状に剥ぎ取り可能であり、さらに、前記固定側挟持フレームは、前記ブレード保持体用収納部と前記角度調節部材用収納部とを連通し、前記ブレード保持体角度調節部材を前記角度調節部材用収納部に部分的に露出させる開口部を備え、前記角度調節部材用収納部に収納された前記ブレード保持体角度調節部材の角度調節部材側係合部と、前記ブレード保持体用収納部に収納されたブレード保持体のブレード保持体側係合部は、前記固定側挟持フレームの前記開口部にて露出し、かつ、両者が係合しているものであり、さらに、前記ブレード保持体側係合部は、前記ブレード保持体の側部に設けられた突部と、前記突部の両側に設けられた凹部とにより構成されており、前記角度調節部材側係合部は、前記ブレード保持体角度調節部材の軸部に設けられた前記ブレード保持体の前記突部と係合する係合凹部と、前記ブレード保持体の前記凹部と係合する係合凸部とにより構成されていることを特徴とする絶縁体剥ぎ取り装置。
(11) 前記ブレードの前記半径方向切刃は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材の中心軸に対して所定の傾斜角にて傾斜するものである前記(10)に記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(12) 前記ブレードの半径方向切刃の刃端面は、装着されたケーブルの垂直中心軸と交差する傾斜刃端面となっている前記(10)または(11)に記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(13) 前記ブレードの前記半径方向切刃は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材の中心軸に対して所定の傾斜角にて傾斜するものであり、かつ、前記ブレードの半径方向切刃の刃端面は、装着されたケーブルの垂直中心軸と交差する傾斜刃端面となっている前記(10)に記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
(14) 前記操作ハンドルは、前記握り用ハンドルの前記螺杆部に螺合し、回転により前記螺杆部に対して軸方向に移動する螺子部と、外側部に環状の連動部材係合用凹溝とを備え、前記可動側挟持フレームは、基端が前記可動側挟持フレームに固定され、先端部に設けられた係合部が前記環状の連動部材係合用凹溝と係合した連動部材を備えるものである前記(10)ないし(13)のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
本考案のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置の前記(1)によれば、操作ハンドルの回転操作により、固定側挟持フレームと可動側挟持フレーム間にてケーブルを簡単に挟持できる。さらに、この絶縁体剥ぎ取り装置によれば、ブレード保持体軸方向位置調節部材とブレード保持体角度調節部材により、ブレードの切刃のケーブルの絶縁体に対する位置と角度を容易に調節でき、ケーブルの絶縁体の剥離操作が容易である。そして、絶縁体剥ぎ取り装置によれば、操作ハンドルと握り用ハンドルをもってケーブルに対して回動することにより、絶縁体を螺旋状に容易に剥ぎ取ることができる。
前記(2)によれば、ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置は、ブレード保持体軸方向位置調節部材とブレード保持体角度調節部材により、ブレードの切刃の角度を調節し、操作ハンドルの回転操作により、固定側挟持フレームと可動側挟持フレームの間にてケーブルを挟持した状態において、握り用ハンドルと操作ハンドルをもって、ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置を挟持するケーブルに対して回転させ、ケーブルの絶縁体を螺旋状に剥ぎ取りできる。
前記(3)によれば、角度調節部材用収納部に収納されたブレード保持体角度調節部材の角度調節部材側係合部が開口部を通じて露出されブレード保持体用収納部に収納されたブレード保持体のブレード保持体側係合部に係合され、ブレード保持体軸方向位置調節部材とブレード保持体角度調節部材を回すだけでブレードの位置調節と角度調節できるので便利である。
前記(4)によれば、ブレード保持体軸方向位置調節部材の回動時ブレード保持体はブレード保持体側係合部がブレード保持体角度調節部材の角度調節部材側係合部にガイドされて軸方向の移動調節でき、ブレード保持体角度調節部材の回動による角度調節部材側係合部の進退運動によりブレード保持体のブレード保持体側係合部が回動方向に移動されてブレード保持体の角度調節できるので便利である。
前記(5)によれば、角度調節部材用収納部に収納されたブレード保持体角度調節部材の係合凹部と係合突部がブレード保持体用収納部に収納されたブレード保持体の凸部と凹部に係合され、ブレード保持体軸方向位置調節部材の回動によりブレード保持体が軸方向に進退調節可能とされ、かつブレード保持体角度調節部材の回動によりブレード保持体が回動調節可能とされるので、ブレードの軸方向の移動調節と、ブレードの角度調節を簡単かつ的確に行うことができる。ブレード保持体軸方向位置調節部材とブレード保持体角度調節部材を回すだけでブレードの高さ調節と切り込み角度の微調整ができるので便利である。
前記(6)によれば、ブレードの半径方向切刃は、ブレード保持体軸方向位置調節部材の中心軸に対して所定の傾斜角にて傾斜するので、ケーブルの絶縁体の円周に対して半径方向の切刃の基端部より切り込むことができる。
前記(7)によれば、ブレードの半径方向切刃の刃端面は、装着されたケーブルの垂直中心軸と交差する傾斜刃端面となっているので、ケーブルの絶縁体に切り込むときの負荷を小さくし、ブレードの破損を防ぐことができる。
前記(8)によれば、操作ハンドルは、可動側挟持フレームに固定した連動部材の先端係合部が操作ハンドルの環状の連動部材係合用凹溝に係合して可動側挟持フレームと操作ハンドルを軸方向に協働可能としてあるので、握り用ハンドルに対する回動により固定側挟持フレームに対して可動側挟持フレームを確実に接離することができるので便利である。
図1は、本考案の実施例の絶縁体剥ぎ取り装置の一例を示す斜視図である。 図2は、本考案のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置の正面図である。 図3は、本考案のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置の一部破断正面図である。 図4は、本考案のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置の一部破断側面図である。 図5は、本考案のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置の平面図である。 図6は、ブレードの正面図である。 図7は、ブレードの側面図である。 図8は、ブレード保持体軸方向位置調節部材の正面図である。 図9は、ブレード保持体軸方向位置調節部材の側面図である。 図10は、ブレードを付けたブレード保持体の正面図である。 図11は、ブレードを付けたブレード保持体の平面図である。 図12は、ブレード保持体角度調節部材の正面図である。 図13は、ブレード保持体角度調節部材の側面図である。 図14は、ブレード保持体軸方向位置調節部材とブレード保持体とブレード保持体角度調節部材の関係を示す要部縦断面図である。 図15は、ブレード保持体とブレード保持体角度調節部材の関係を示す要部横断面図である。 図16は、ブレード保持体とブレード保持体角度調節部材の関係を示す要部拡大横断面図である。 図17は、ケーブルの断面図である。 図18は、本考案のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置にケーブルを挟持した状態の断面図である。 図19は、ブレード保持体のブレードをケーブルの絶縁体に当てた状態の要部側面図である。 図20は、ブレードをケーブルの絶縁体に当てた状態の正面図である。 図21は、ブレードをケーブルの絶縁体に当てた状態の斜視図である。 図22は、ケーブルの絶縁体を剥ぎ取る状態の斜視図である。 図23は、導体の口出しをしたケーブルの断面図である。
以下、本考案における実施形態を図面を参照しつつ説明する。
本考案のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置1は、軸部21と、軸部21の一端側に設けられた握り部22と、軸部21の他端側に設けられた螺杆部23とを有する握り用ハンドル2と、握り用ハンドル2の軸部21に基部33が固定され、かつケーブル10の周面が当接可能な一対のベアリング34を備えた固定側挟持フレーム3と、固定側挟持フレーム3より握り用ハンドル2の軸部21の他端側に位置し、軸部21に基部43が軸部21の軸方向に移動可能に備えられ、かつ、ケーブル10の周面に当接可能な一対のベアリング44を備え、固定側挟持フレーム3と共同してケーブル10を挟持する可動側挟持フレーム4と、握り用ハンドル2の螺杆部23と螺合し、回転により軸部21上を移動可能であり、かつ、可動側挟持フレーム4と連結され、回転により、可動側挟持フレーム4を軸部21上を進退させる操作ハンドル5とを備えるものである。
特に、固定側挟持フレーム3は、一対のベアリング34の中心線と中心軸がほぼ平行となるように設けられたブレード保持体用収納部35と、かつ、ブレード保持体用収納部35の中心軸に対してほぼ直交する方向に延び、かつ、ブレード保持体用収納部35と連通する角度調節部材用収納部36とを備える。
ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置1は、ブレード保持体用収容部35に回動と軸方向に移動可能に挿入されたブレード取付け部61と、側部に設けられたブレード保持体側係合部62とを備えたブレード保持体6と、角度調節部材用収納部36に回動させることにより進退可能に収納され、かつ、ブレード保持体6のブレード保持体側係合部62と係合する角度調整部材側係合部82を備え、ブレード保持体6の回転を規制しかつ微少回動を行うためのブレード保持体角度調節部材8と、ブレード保持体6と螺合により連結され、回転によりブレード保持体6を軸方向に移動させるブレード保持体軸方向位置調節部材7と、ケーブル10に対する半径方向切刃9aと軸方向切刃9bとを備え、ブレード保持体6に装着されたブレード9とを備える。
さらに、ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置1は、ブレード保持体軸方向位置調節部材7とブレード保持体角度調節部材8により、ブレード9の半径方向切刃9aの位置および軸方向切刃9bの角度を調節可能とし、操作ハンドル5の回転操作により、固定側挟持フレーム3の一対のベアリング34と可動側挟持フレーム4の一対のベアリング44間にてケーブル10を挟持可能としたものである。
そして、ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置1は、ブレード保持体軸方向位置調節部材7とブレード保持体角度調節部材8により、ブレード9の半径方向切刃の位置および軸方向切刃の角度を調節し、操作ハンドル5の回転操作により、固定側挟持フレーム3の一対のベアリングと可動側挟持フレーム4の一対のベアリング間にてケーブル10を挟持した状態において、握り用ハンドル2と操作ハンドル5をもって、ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置1を挟持するケーブル10に対して回転させることにより、ケーブル10の絶縁体を螺旋状に剥ぎ取るようにしたものである。
本考案のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置1の使用対象となるケーブルは、例えば、図17、図23に示すような、ケーブル10である。このケーブル10は、導体10aと、導体10aを被覆する導体遮蔽層10bと、導体遮蔽層10bを被包する絶縁体10cと、絶縁体の外周を被覆する絶縁遮蔽層10dとを備えている。
この考案のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置1は、ケーブル10の絶縁体10cを剥ぎ取って導体を露出して口出しするために使用するものである。本考案のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置1では、絶縁体剥ぎ取り装置1をケーブルに装着し、ケーブルの軸に対して螺旋状に回動させることにより、導体10aを被覆する導体遮蔽層10bから外周の絶縁遮蔽層10dまでを螺旋状に剥ぎ取ることができる(図22、図23参照)。図18ないし図21に示すように、ブレード9の軸方向切刃9bを導体の導体遮蔽層10bに臨ませて、導体10aには傷をつけないようにぎりぎりの位置にて、遮蔽層を剥ぎ取ることが好ましい。最後に、ブレードを螺旋状ではなく、円周方向に回すことにより螺旋状に剥ぎ取られた絶縁体10c等の遮蔽層を切断することができる。
図1ないし図5に示すように、ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置1は、握り用ハンドル2と、固定側挟持フレーム3と、可動側挟持フレーム4と、操作ハンドル5とを備える。
握り用ハンドル2は、軸部21と、軸部21の一端側に設けられた握り部22と、軸部21の他端側に設けられた螺杆部23とを有する。握り用ハンドル2は、金属製であることが好ましい。実施例の握り用ハンドル2は、軸部21の他端側に固定側挟持フレーム3と可動側挟持フレーム4を取り付ける角軸部24を備え、角軸部24の端部に、螺杆部23を備えている。螺杆部23は、軸部に螺子を刻設したものとなっている。
この実施例の軸部21は、断面円形の軸部21aと断面四角形の角軸部24からなる。また、断面円形の軸部21aと断面四角形の角軸部2は、螺子部25にて螺合し、両者は連結されている。軸部21aと角軸部24は、一体に設けてもよい。
図1ないし図11に示すように、固定側挟持フレーム3は、基部33にて握り用ハンドル2の軸部21に固定され、ケーブル10の周面が当接可能な一対のベアリング34、34を備えている。固定側挟持フレーム2は、金属製であることが好ましい。
フレーム本体30は、板状で上面に四角形の器体31と後部に基部33を備える。器体31には、ブレード保持体軸方向位置調節部材7とブレード保持体角度調節部材8が備えられている。また、フレーム本体30は、下面両側に所定間隔離間した2つの支持壁32、32を備えている。そして、支持壁32、32には、ベアリング34、34が回動自由に設けられている。一方の支持壁32は、ブレード保持体6側であり、基部33の側部に位置し、他方の支持壁32は、フレーム本体30の端部寄りに位置している(図4参照)。そして、一方の支持壁32には、前後に所定間隔離間した2つのベアリング34が、軸34aにより回動自由に取り付けられている。他方の支持壁32にも、前後に所定間隔離間した2つのベアリング34が、軸34aにより回動自由に取り付けられている。
そして、フレーム本体30は、基部33に角軸部24を挿通する角孔33aを備えている。角孔33aには、握り用ハンドル2の角軸部24が挿入され、側方から螺子26により締め付け固定されている。
可動側挟持フレーム4は、固定側挟持フレーム3より握り用ハンドル2の軸部21の他端側に位置している。可動側挟持フレーム4は、基部43が軸部21に軸部21の軸方向に移動可能に備えられている。また、可動側挟持フレーム4は、ケーブル10の周面に当接可能な一対のベアリング44を備え、固定側挟持フレーム3と共同してケーブル10を挟持可能となっている。
可動側挟持フレーム4は、フレーム本体40を備える。フレーム本体40は、ケーブル10の周面を当接させる一対のベアリング44、44を備えている。フレーム本体40は、握り用ハンドル2の軸部21に取り付けられており、かつ、フレーム本体40の基部43が、回動方向に固定的(回転しないように)で、軸方向に移動可能となっている。この実施例では、握り用ハンドル2の角軸部24に、フレーム本体40の基部43が回動方向に固定的(回転しないように)で、軸方向に移動可能となっている。固定側挟持フレーム3は、金属製であることが好ましい。
可動側挟持フレーム4のフレーム本体40は、板状で上面の両側に所定間隔離間した2つの支持壁42、42を備えている。一方の支持壁42は、可動側挟持フレーム4の基部43の側部に形成され、他方の支持壁42は、フレーム本体40の端部寄りに形成されている。そして、一方の支持壁42には、ブレード9側に2つベアリング44が、軸44aにより回動自由に軸支されている。他方の支持壁42にも、前後に2つのベアリング44が、回動自由に軸支されている。
可動側挟持フレーム4のフレーム本体40には、角孔43aを有する基部43が一体に設けられている。角孔43aにより、フレーム本体40は、握り用ハンドル2の軸部21の角軸部24に軸方向に摺動可能となっている。
固定側挟持フレーム3の下面と可動側挟持フレーム4の上面は向き合った状態となっている。そして。可動側挟持フレーム4は、固定側挟持フレーム3方向に進退可能となっており、固定側挟持フレーム3のベアリング34と可動側挟持フレーム4のベアリング44との間にケーブル10の外側部を挟持できるものとなっている。
固定側挟持フレーム3と可動側挟持フレーム4のブレード側の支持壁には、各2つのベアリングを備え、ブレードに近い位置でケーブル10を広い面積で安定的に挟持できるものとなっている。また、この実施例のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置1では、固定側挟持フレーム3は、ケーブルを挟持するための2つのベアリング間でありそれらと近接する位置にブレード9を備えるため、ブレード9を確実にケーブルに切り込むことができるものとなっている。
固定側挟持フレーム3は、ブレード保持体用収納部35と、このブレード保持体用収納部35と直交するように設けられる角度調節部材用収納部36と、ブレード保持体用収納部35と角度調節部材用収納部36とを連通し、ブレード保持体用収納部35に収納されたブレード保持体角度調節部材8を部分的に露出させる開口部37とを備えている。ブレード保持体6は、側部にブレード保持体側係合部62を有している。そして、ブレード保持体角度調節部材8は、軸部80にブレード保持体6のブレード保持体側係合部62と係合可能である角度調節部材側係合部82を有している。角度調節部材用収納部36に収納されたブレード保持体角度調節部材8の角度調節部材側係合部82は、開口部37にてブレード保持体用収納部35に露出しており、ブレード保持体用収納部35に収納されたブレード保持体6のブレード保持体側係合部62と係合している。
固定側挟持フレーム3のブレード保持体用収納部35は、一対のベアリング34の中心線と中心軸がほぼ平行となるように設けられている。固定側挟持フレーム3の角度調節部材用収納部36は、ブレード保持体用収納部35の中心軸に対してほぼ直交する方向に延びるものとなっている。
図14ないし図16に示すように、固定側挟持フレーム3は、ブレード保持体用収納部35とこのブレード保持体用収納部35と直交するように設けられた角度調節部材用収納部36と、それらを部分的に連通する開口部37を備えている。
この実施例では、フレーム本体30は、器体31を持っている、器体31は、一対のベアリング34の中心線と中心軸がほぼ平行となるように設けられたブレード保持体軸方向位置調節部材7のための軸孔38を備えている。また、軸孔38の中心軸は、ブレード保持体用収納部35の中心軸とは一致している。また、ブレード保持体用収納部35に隣接する角度調節部材用収納部36が設けられている。
器体31には、固定側挟持フレーム3に垂直方向に設けられたブレード保持体用収納部35の側部の一部を切り取るように、かつブレード保持体用収納部35と直交するように角度調節部材用収納部36が設けられている。また、ブレード保持体用収納部35も、角度調節部材用収納部36の側部の一部を切り取るように延びるものとなっている。つまり、ブレード保持体用収納部35と角度調節部材用収納部36とは、交差部を備え、その交差部により開口部37が形成されている。開口部37は、ブレード保持体角度調節部材8の角度調節部材側係合部82の係合突部82bが露出できる大きさおよび形状となっている。
ブレード保持体角度調節部材8は、角度調節部材用収納部36に回動可能に収納されている。そして、ブレード保持体角度調節部材8の角度調節部材側係合部82は、上述した開口部37からブレード保持体用収納部35に露出している。そして、角度調節部材側係合部82は、ブレード保持体6に設けられたブレード保持体側係合部62と係合している。ブレード保持体6のブレード保持体側係合部62は、角度調節部材側係合部82に対してスライド可能となっている。
固定側挟持フレーム3は、回動自由に軸支したブレード保持体軸方向位置調節部材7を備える。ブレード保持体軸方向位置調節部材7は、螺合により、ブレード保持体用収納部35に収納されたブレード保持体6と連結している。ブレード保持体6は、ブレード保持体軸方向位置調節部材7の回動時に、ブレード保持体側係合部62がブレード保持体角度調節部材8の角度調節部材側係合部82により、ガイドされ、ブレード保持体軸方向位置調節部材7の軸方向に移動可能となっている。これにより、ブレード保持体6に取り付けられるブレード9の軸方向位置を調整可能となっている。
ブレード保持体角度調節部材8は、回転させることにより、角度調節部材用収納部36の軸方向に移動可能となっている。ブレード保持体角度調節部材8の回動による角度調節部材側係合部82の進退運動により、ブレード保持体6のブレード保持体側係合部62が回動する。これによりブレード保持体6の角度調節を可能としている。
図3、図4に示すように、フレーム本体30は、フレーム本体30の2つのベアリング34のほぼ中心線とほぼ平行になるように設けられた軸孔38を備えている。ブレード保持体軸方向位置調節部材7は、軸孔38内に挿入され、回動自由となっている。また、ブレード保持体軸方向位置調節部材7の軸部70には、螺子部71が設けられてる。軸部70の螺子部71は、ブレード保持体収納部35に収納されたブレード保持体6の基端に螺合により連結されている。
ブレード保持体用収納部35は、固定側挟持フレーム3の支持壁32、32の前後に備えたベアリング34、34の中間位置に設けられ、ブレード保持体6を上下に移動可能に収容している。また、ブレード保持体6の基端部の凹部63内には、図14に示すように、バネ等の付勢部材65が備えられてる。付勢部材65により、ブレード保持体7をフレーム本体30より離間する方向に付勢している。ブレード保持体6は、付勢部材65により付勢されているので、ブレード保持体6の軸方向への移動操作時あるいは回動方向への回動操作時に、ブレード保持体6ががたつくことがない。
図14に示すように、ブレード保持体6は、ブレード保持体用収容部35に回動可能かつ軸方向に移動可能に収納されている。ブレード保持体6は、ブレード9を取り付ける取付け部61と、側部に設けられたブレード保持体側係合部62とを備えている。
図10、図11および図14ないし図16に示すように、ブレード保持体6は、軸部60を備え、この軸部60が、ブレード保持体用収納部35に回動可能および軸方向に移動可能に挿入されている。ブレード保持体6の基端には、ブレード保持体軸方向位置調節部材7の螺子部71と螺合する雌ねじ部を備えており、両者の螺合により、ブレード保持体軸方向位置調節部材7は、ブレード保持体6と連結されている。また、ブレード保持体6は、外側部に設けられたブレード保持体側係合部62と、下部に設けられたブレード9を取り付ける取付け部61を備えている。ブレード保持体6のブレード保持体側係合部62とブレード保持体角度調節部材8の軸部80の角度調節部材側係合部82は係合している。そして、ブレード保持体軸方向位置調節部材7を回動した時、ブレード保持体6は回転せず、ブレード保持体軸方向位置調節部材7の螺子部71がブレード保持体6の螺孔64に対して回転し、ブレード保持体6は、ブレード保持体側係合部62が角度調節部材側係合部82にガイドされて軸方向に移動する。
図10および図11に示すように、ブレード保持体6は、軸部60の基端部に設けられた凹部63と、ブレード保持体軸方向位置調節部材7の螺子部(雄ねじ部)71を螺合する螺孔(雌ねじ部)64と、軸部60の外側面に設けられた軸方向に延びるブレード保持体側係合部62と、下部に設けられた切り欠き状のブレード取付け部61を備えている。
ブレード保持体6のブレード保持体側係合部62は、外側部に設けられるとともに、ブレード保持体6の上端より軸方向に所定長延びる凸部62aと、凸部62aの両側に設けられ、ブレード保持体6の上端より凸部62aと平行に軸方向に延びる凹部62bを備えている。凹部62bは、凸部62aの両側を断面L状に切り欠くことにより形成されている。
図7および図8に示すように、ブレード保持体軸方向位置調節部材7は、一端に円形のつまみ部を備えている。図10に示すように、ブレード保持体6のブレード取付け部61は、ブレード保持体6の下部にブレード保持体側係合部62が設けられた面と交差する凹状部となっている。ブレード取付け部61の取付け面は、平坦面となっている上壁61aと一側側壁61bを備える。上壁61aと一側側壁61bにブレード9の上面と一側面を当てることにより、ブレード9は、ブレード取付け部61の取付け面に位置決めすることができる。ブレード9は、ブレード9に設けられた取付け孔を貫通し、ブレード取付け部61と螺合する螺子66によりブレード取付け部61に脱着可能に固定されている。
なお、この実施例では、ブレード保持体軸方向位置調節部材7は、軸部70とつまみ部が別部材となっている。しかし、つまみ部と軸部は一体であってもよい。 また、ブレード保持体6には、フレーム本体から脱落しないように抜け止め(図示せず)を設けることが好ましい。例えば、ブレード保持体6に幅広の抜け止め用溝を別に設け、この抜け止め用溝にフレーム本体に螺合した螺子を係合させる。この抜け止めは、ブレード保持体6の軸方向の移動と回動方向の角度調節に支障のないように設けられる。
ブレード保持体角度調節部材8は、回動させることにより、角度調節部材用収納部36の軸方向に移動し、かつ、ブレード保持体6のブレード保持体側係合部62を把持し、ブレード保持体6の回転を規制しかつ微少回動を行うものである。 図12および図13に示すように、ブレード保持体角度調節部材8は、角度調節部材側係合部82が設けられた軸部80と、先端に設けられた螺子部81を備える。
図14ないし図16に示すように、ブレード保持体角度調節部材8は、軸部80がブレード保持体用収納部35の中心軸に対してほぼ直交する方向に延びる角度調節部材用収納部36に回動自由に収納されている。軸部80の先端の螺子部81は、フレーム本体30の器体31に設けられた螺孔39を螺合している。ブレード保持体角度調節部材8は、一端に円形のつまみ部を備えている。
ブレード保持体角度調節部材8の角度調節部材側係合部82は、開口部37よりブレード保持体用収納部35側に露出し、ブレード保持体6のブレード保持体側係合部62と係合している。
図15および図16に示すように、ブレード保持体角度調節部材8の軸部80の角度調節部材側係合部82は、ブレード保持体6の凸部62aと係合する係合凹部82aと、ブレード保持体6の凹部62bと係合する係合突部82bとを備えている。
係合凹部82aは、軸部80に設けられた環状凹部であり、係合凹部82aの幅と深さは、ブレード保持体側係合部62の凸部62aの幅と突出高さとほぼ同じものとなっている。係合突部82bは、軸部80と同一径であり、係合凹部82aの両側には、係合凸部が形成されている。この実施例では、一方の係合突部は、軸部80の一部であり、他方の係合突部82bは、係合凹部82aより先端側に設けられた環状突部82bである。2つの係合突部82b間に、ブレード保持体側係合部62の凸部62aが収納されている。また、2つの係合突部82bは、ブレード保持体側係合部62の2つの凹部62bにそれぞれ進入している。
図15および図16に示すように、ブレード保持部6の軸部60のブレード保持体側係合部62は、ブレード保持体角度調節部材8の軸部80の角度調節部材側係合部82と係合している。具体的には、ブレード保持体角度調節部材8の軸部80の係合凹部82aと係合突部82bが、ブレード保持体6の凸部62aと凹部62bとに遊合状態で係合している。
したがって、ブレード保持体軸方向位置調節部材7を回動することにより、ブレード保持部6は、ブレード保持体側係合部62とブレード保持体角度調節部材8の軸部80の角度調節部材側係合部82とが係合した状態で軸方向に移動する。これにより、ブレード保持部6に取り付けたブレード9も軸方向に移動し、その位置が調節される。
また、ブレード保持体角度調節部材8を回動することにより、軸部80が軸方向に進退し、角度調節部材側係合部82の進退により、ブレード保持部6の軸部60のブレード保持体側係合部62が回動する。これにより、ブレード9の切り込み角度が調節される。
詳細に説明すると、ブレード保持体6の凸部62aと凹部62bが、ブレード保持体角度調節部材8の係合凹部82aと係合突部82bが相互に係合することにより、ブレード保持体軸方向位置調節部材7の回動時には、ブレード保持体角度調節部材8は静止状態を維持する。静止状態のブレード保持体角度調節部材8の係合凹部82aと係合突部82bは、ブレード保持体6の凸部62aと凹部62bの軸方向移動をガイドする。ブレード保持体6の軸方向への移動により、ブレードの9の位置調節が行われる。
また、ブレード保持体角度調節部材8を回動することにより、軸部の角度調節部材側係合部82が進退し、ブレード保持体角度調節部材8と係合しているブレード保持体6は、その中心軸を軸として回動する。これにより、ブレード9の角度が変化する。
初期状態では、ブレード保持体6に取り付けたブレード9の角度は、0度で、剥離対象のケーブル10の中心軸にほぼ直交する(言い換えれば、ブレード保持体6の中心軸にほぼ平行となっている)。その初期状態より、ブレード保持体角度調節部材8を回動し、ブレード保持体6を回動させてブレードの切り込み角度を調節し、ブレード9を剥ぎ取りを行うケーブル10の絶縁体の端面に当てる。
この状態からブレード9をケーブルの軸に対して回動させることにより、ブレードを螺旋状に切り込ませて、導体10aを被覆する導体遮蔽層10bから外周の絶縁遮蔽層10dまでを螺旋状に剥ぎ取る。
また、螺旋状に剥離させた帯状のケーブル10の絶縁体を環状(真っ直ぐ)に切断する場合には、ブレード保持体6のブレード9は、上述した初期状態に戻し、ケーブル10の中心軸にほぼ直交するものとする。この状態でブレード9をケーブルの軸に対して回動させることにより、螺旋状に剥離させた帯状のケーブル10の絶縁体を切断する。
ブレード9は、図6および図7に示すように、ケーブル10に対する半径方向切刃9a、軸方向切刃9b、ブレード基部90とを備える。そして、半径方向切刃9aは、ブレード基部90から刃先まで徐々に幅が狭くなるように形成されている。
また、図14に示すように、半径方向切刃9aは、刃面が装着されるケーブルの中心軸に対してケーブルの剥離方向側に傾斜したものとなっている。軸方向切刃9bは、半径方向切刃9aの先端に半径方向切刃より直交するようにかつ固定側挟持フレーム3の外側部方向に延びるものとなっている。さらに、軸方向切刃9bは、上面が、切刃9bおよび切刃9aの先端に向かって傾斜している。
さらに、図20および図21に示すように、半径方向切刃9aの刃端面9cは、装着されたケーブル10の垂直中心軸X−Xと交差する傾斜刃端面となっている。このため、半径方向切刃9aの刃端面9cの下部の刃端9d(軸方向切刃9bの前部の刃端でもある)は、装着されるケーブル10の垂直中心軸よりブレード9の進行方向(図21の矢印方向)の後方に位置するものとなっている。そして、半径方向切刃9aの刃端面9cと装着されたケーブル10の垂直中心軸との交差角度θ(傾斜角)は、10〜40度とするのが好ましく、特に、20〜30度であることが好ましい(図14参照)。このようにブレード9の半径方向切刃9aの刃端面9cを切断対象のケーブル10の垂直中心軸と交差するものとすることにより、半径方向切刃9aの刃端面9cのケーブル10への切り込みが容易なものとなる。ブレード9の半径方向切刃9aの刃端面9cが、交差角度θにて交差するものとしたので、ブレード9を回動して絶縁体に切り込むときの刃先にかかる負荷を小さくでき、切刃の破損を防ぐことができる。軸方向切刃9bは、導体遮蔽層10bと導体10aの境界付近に円周に沿って切り込まれ、導体遮蔽層10bが導体10aより剥がされる。ブレード保持体6およびブレード9は、金属により形成することが好ましい。
ブレード9は、ブレード保持部6のブレード取付け部61に、螺子66により着脱可能に取り付けられている。
図18ないし図21に示すように、ブレード9は、装着されたケーブル10に対して、半径方向切刃9aが、ケーブル10の絶縁体10cの端面接触するように、軸方向切刃9bが、ケーブル10の導体遮蔽層10bと導体10aの境界付近となるようにセットされる。
図14に示すように、ブレード9は、ブレード保持体6の中心軸に対して、ブレード9の半径方向切刃9aの刃端面9cが、交差角度θにて交差するものとなっている。この交差角度は、上述した、装着されたケーブル10の垂直中心軸との交差角度と同じである。交差角度θは、10〜40度とするのが好ましく、特に、20〜30度が好ましい。
ブレード9は、半径方向切刃9aの刃面が、装着されたケーブル10の水平中心軸との交差角度が所定の角度(切込み角)となるようにセットされる。ブレードのケーブル端面に対する切込み角度は、0度ないし5度の範囲で調節される。
上述したようにブレードの半径方向切刃9aが、所定の傾斜角θかつ所定の切り込み角度にてセットされることにより、半径方向切刃9aは、確実にケーブル10の絶縁体10cに切り込むことができる。また、半径方向切刃9aの切りこみに追従して、軸方向切刃9bも導体10aの導体遮蔽層10bに確実に切り込むものとなる。そして、ブレード9により、ケーブル10の絶縁体10c(導体遮蔽層10bより外周まで)は、約2〜3mmの幅で螺旋状の帯状に剥ぎ取られる(図22参照)。
図3に示すように、操作ハンドル5は、握り用ハンドル2の螺杆部23と螺合し、回転により軸部21上を移動可能である。また、操作ハンドル5は、可動側挟持フレーム4と連結され、回転させることにより、可動側挟持フレーム4を軸部21上を進退させる。操作ハンドル5は、金属製であることが好ましい。
操作ハンドル5は、軸孔51の上部に設けられた螺孔52を備える。螺孔52は、握り用ハンドル2の螺杆部23と螺合している。操作ハンドル5は、回動により螺杆部23の軸方向に進退する。握り用ハンドル2の螺杆部23の長さは、固定側挟持フレーム3と可動側挟持フレーム4との最大離間距離より若干長いものとなっている。
握り用ハンドル2の螺杆部23は、筒状ハンドル部50の軸孔51の螺孔52と螺合している。螺杆部23の端部は、筒状ハンドル部50の内部に進入しており、螺杆部23の一端には抜け止め金具53が螺子54で固定されている。操作ハンドル5と可動側挟持フレーム4間には、皿ばね等の発条56が配置されている。
可動側挟持フレーム4には、操作ハンドル5と連結するための連結部材11が固定されている。
図2および図3に示すように、連結部材11は、先端がL型となって先端係合部11aを有する金属製部材である。連結部材11は、基端部11bが螺子で可動側挟持フレーム4の基部43に固定されている。連結部材11の先端係合部11aは、操作ハンドル5の上部の連動部材係合用凹溝55と係合している。
操作ハンドル5の筒状ハンドル部50は、外周上部に連結部材11の先端と係合するための環状の連結部材係合用凹溝55を備えている。操作ハンドル5は、可動側挟持フレーム4に固定された連動部材11に対して回動は自由である。操作ハンドル5を回動することにより、操作ハンドル5の軸方向移動に押されるようにして、可動側挟持フレーム4は軸方向に移動する。
操作ハンドル5の回動により、可動側挟持フレーム4は角軸部24に沿って固定側挟持フレーム3方向に移動し、固定側挟持フレームのベアリング34と可動側挟持フレーム4のベアリング44との間にケーブル10を挟持する。
操作ハンドル5は、逆に回動させることにより可動側挟持フレーム4は、角軸部24に沿って固定側挟持フレーム3より離間する方向に移動する。
固定側挟持フレーム3と可動側挟持フレーム4のベアリング間によりケーブル10を挟持した後、ブレード保持体軸方向位置調節部材7とブレード保持体角度調節部材8によりケーブル10の絶縁体10cに対するブレード9の半径方向切刃9aの位置調節と軸方向切刃9bの角度調節を行う。そして、握り用ハンドル2と操作ハンドル5をもってケーブル10に対して回動することにより、絶縁体を剥ぎ取ることができる。
図1ないし図3、図18ないし図23を用いて、本考案のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置1によるケーブル10の絶縁体10cの剥ぎ取り操作を説明する。
操作ハンドル5を回転させて、固定側挟持フレーム3と可動側挟持フレーム4のベアリング間にケーブル10を挟持させ、ブレード9をケーブルの絶縁体10cの端面に近づけた位置で締め付ける。そして、ブレード保持体軸方向位置調節部材7のつまみを回転させて絶縁体10cに対するブレードの高さ調節を行う。ブレード保持体軸方向位置調節部材7のつまみを右に回転するとブレード9は下がる。ケーブルサイズにより相違するが、例えば、ブレード保持体軸方向位置調節部材7のつまみの1回転ないし1.5回転で適正な剥ぎ取り高さに調整される。次に、ブレード保持体角度調節部材8を回動してブレード9の切り込み角度を調節する。ブレード保持体角度調節部材8は、つまみの約0.5回転で、ブレード9は適正な切り込み角度に調整される。
ブレード9の高さ調節と角度調節後、握り用ハンドル2と操作ハンドル5を両手で持ち、ケーブルの円周方向に回転させ、ブレード9で絶縁体10cを約2〜3mmの幅で螺旋状に剥ぎ取る。絶縁体の剥ぎ取りが目的とする長さに到達した後、ブレード保持体角度調節部材8を回動させて、ブレードの半径方向切刃をケーブルの中心軸と直交する角度に調整する。そして、握り用ハンドル2と操作ハンドル5を両手で持ち回転することにより螺旋状に剥がした絶縁体10cが切断される。これにより、図23に示すように、ケーブル10は絶縁体10cを剥がされ、導体10aが口出した状態となる。
その後、別の絶縁体剥ぎ取り装置(図示せず)で導体を口出しした絶縁体をテーパー状に切削する。さらには、外周部の遮蔽層の剥ぎ取りを行う。
ケーブルの接続を行う場合、例えば、接続する両方のケーブルの端部の導体の口出しを行い、絶縁体を適宜手段でテーパー状に切削し、さらに外周部を被包する絶縁遮蔽層の剥ぎ取りを行う。ケーブルの端部を合わせ、別に用意した導電性スリーブで導体を接続し、スリーブの周面と両側のケーブルの絶縁体に絶縁製部材を巻き付けて接続する。
上記実施例では、ケーブルの端面から絶縁体を剥ぎ取る場合を説明したが、これに限られるものではなく、ケーブルの中間の絶縁体を剥ぎ取る場合にも使用できる。
上記実施形態を示したが、この発明はこの形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な形態で実施できるものである。
1 絶縁体剥ぎ取り装置
2 握り用ハンドル
3 固定側挟持フレーム
4 可動側挟持フレーム
5 操作ハンドル
6 ブレード保持体
7 ブレード保持体軸方向位置調節部材
8 ブレード保持体角度調節部材
9 ブレード
9a 半径方向切刃
9b 軸方向切刃
10 ケーブル
10a 導体
10b 導体遮蔽層
10c 絶縁体
10d 絶縁遮蔽層
11 連動部材
21 軸部
23 螺杆部
24 角軸部
30 フレーム本体
33 基部
34 ベアリング
35 ブレード保持体収納部
36 角度調節部材用収納部
37 開口部
40 フレーム本体
43 基部
44 ベアリング
50 筒状ハンドル部
55 連動部材係合用凹溝
60 軸部
61 ブレード取付け部
62 ブレード保持体側係合部
62a 凸部
62b 凹部
70 軸部
71 螺子部
80 軸部
81 螺子部
82 角度調節部材側係合部
82a 係合凹部
82b 係合突部

Claims (14)

  1. 軸部と、前記軸部の一端側に設けられた握り部と、前記軸部の他端側に設けられた螺杆部とを有する握り用ハンドルと、
    前記握り用ハンドルの軸部に基部が固定され、かつケーブルの周面が当接可能な一対のベアリングを備えた固定側挟持フレームと、
    前記固定側挟持フレームより前記握り用ハンドルの軸部の他端側に位置し、前記軸部に基部が前記軸部の軸方向に移動可能に備えられ、かつ、前記ケーブルの周面に当接可能な一対のベアリングを備え、前記固定側挟持フレームと共同して前記ケーブルを挟持する可動側挟持フレームと、
    前記握り用ハンドルの螺杆部と螺合し、回転により前記軸部上を移動可能であり、かつ、前記可動側挟持フレームと連結され、回転により、前記可動側挟持フレームを前記軸部上を進退させる操作ハンドルとを備えるケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置であって、
    前記固定側挟持フレームは、前記一対のベアリングの中心線と中心軸がほぼ平行となるように設けられたブレード保持体用収納部と、かつ、前記ブレード保持体用収納部の中心軸に対してほぼ直交する方向に延び、かつ前記ブレード保持体用収納部と連通する角度調節部材用収納部とを備え、
    前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置は、前記ブレード保持体用収容部に回動と軸方向に移動可能に挿入されたブレード取付け部と、側部に設けられたブレード保持体側係合部とを備えたブレード保持体と、前記角度調節部材用収納部に回動させることにより進退可能に収納され、かつ、前記ブレード保持体のブレード保持体側係合部と係合する角度調整部材側係合部を備え、前記ブレード保持体の回転を規制しかつ微少回動を行うためのブレード保持体角度調節部材と、前記ブレード保持体と螺合により連結され、回転により前記ブレード保持体を軸方向に移動させるブレード保持体軸方向位置調節部材と、前記ケーブルに対する半径方向切刃と軸方向切刃とを備え、前記ブレード保持体に装着されたブレードとを備え、
    前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置は、前記操作ハンドルの回転操作により、前記固定側挟持フレームの前記一対のベアリングと前記可動側挟持フレームの前記一対のベアリング間にて前記ケーブルを挟持可能であり、かつ、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材と前記ブレード保持体角度調節部材により、前記ブレードの半径方向切刃の位置および軸方向切刃の角度を調節可能であることを特徴とするケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  2. 前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材と前記ブレード保持体角度調節部材により、前記ブレードの半径方向切刃の位置および軸方向切刃の角度を調節し、前記操作ハンドルの回転操作により、前記固定側挟持フレームの前記一対のベアリングと前記可動側挟持フレームの前記一対のベアリング間にて前記ケーブルを挟持した状態において、前記握り用ハンドルと操作ハンドルをもって、前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置を挟持する前記ケーブルに対して回転させることにより、前記ケーブルの絶縁体を螺旋状に剥ぎ取り可能である請求項1に記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  3. 前記固定側挟持フレームは、前記ブレード保持体用収納部と前記角度調節部材用収納部とを連通し、前記ブレード保持体角度調節部材を前記角度調節部材用収納部に部分的に露出させる開口部を備え、前記角度調節部材用収納部に収納された前記ブレード保持体角度調節部材の角度調節部材側係合部と、前記ブレード保持体用収納部に収納されたブレード保持体のブレード保持体側係合部は、前記固定側挟持フレームの前記開口部にて露出し、かつ、両者が係合しているものである請求項1または2に記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  4. 前記ブレード保持体は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材の回動時に、前記ブレード保持体側係合部が前記前記ブレード保持体角度調節部材の前記角度調節部材側係合部にガイドされることにより軸方向への移動調節が可能となっており、
    前記ブレード保持体角度調節部材は、前記角度調節部材側係合部の回動時の進退による前記ブレード保持体のブレード保持体側係合部の回動方向への移動により、前記ブレード保持体の角度調節を可能としている請求項1ないし3のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  5. 前記ブレード保持体側係合部は、前記ブレード保持体の側部に設けられた突部と、前記突部の両側に設けられた凹部とにより構成されており、
    前記角度調節部材側係合部は、前記ブレード保持体角度調節部材の軸部に設けられた前記ブレード保持体の前記突部と係合する係合凹部と、前記ブレード保持体の前記凹部と係合する係合凸部とにより構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  6. 前記ブレードの前記半径方向切刃は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材の中心軸に対して所定の傾斜角にて傾斜するものである請求項1ないし5のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  7. 前記ブレードの半径方向切刃の刃端面は、装着されたケーブルの垂直中心軸と交差する傾斜刃端面となっている請求項1ないし6のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  8. 前記操作ハンドルは、前記握り用ハンドルの前記螺杆部に螺合し、回転により前記螺杆部に対して軸方向に移動する螺子部と、外側部に環状の連動部材係合用凹溝とを備え、前記可動側挟持フレームは、基端が前記可動側挟持フレームに固定され、先端部に設けられた係合部が前記環状の連動部材係合用凹溝と係合した連動部材を備えるものである請求項1ないし7のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  9. 前記ブレードの前記半径方向切刃は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材の中心軸に対して所定の傾斜角にて傾斜するものであり、かつ、前記ブレードの半径方向切刃の刃端面は、装着されたケーブルの垂直中心軸と交差する傾斜刃端面となっている請求項1ないし8のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  10. 軸部と、前記軸部の一端側に設けられた握り部と、前記軸部の他端側に設けられた螺杆部とを有する握り用ハンドルと、
    前記握り用ハンドルの軸部に基部が固定され、かつケーブルの周面が当接可能な一対のベアリングを備えた固定側挟持フレームと、
    前記固定側挟持フレームより前記握り用ハンドルの軸部の他端側に位置し、前記軸部に基部が前記軸部の軸方向に移動可能に備えられ、かつ、前記ケーブルの周面に当接可能な一対のベアリングを備え、前記固定側挟持フレームと共同して前記ケーブルを挟持する可動側挟持フレームと、
    前記握り用ハンドルの螺杆部と螺合し、回転により前記軸部上を移動可能であり、かつ、前記可動側挟持フレームと連結され、回転により、前記可動側挟持フレームを前記軸部上を進退させる操作ハンドルとを備えるケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置であって、
    前記固定側挟持フレームは、前記一対のベアリングの中心線と中心軸がほぼ平行となるように設けられたブレード保持体用収納部と、かつ、前記ブレード保持体用収納部の中心軸に対してほぼ直交する方向に延び、かつ前記ブレード保持体用収納部と連通する角度調節部材用収納部とを備え、
    前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置は、前記ブレード保持体用収容部に回動と軸方向に移動可能に挿入されたブレード取付け部と、側部に設けられたブレード保持体側係合部とを備えたブレード保持体と、前記角度調節部材用収納部に回動させることにより進退可能に収納され、かつ、前記ブレード保持体のブレード保持体側係合部と係合する角度調整部材側係合部を備え、前記ブレード保持体の回転を規制しかつ微少回動を行うためのブレード保持体角度調節部材と、前記ブレード保持体と螺合により連結され、回転により前記ブレード保持体を軸方向に移動させるブレード保持体軸方向位置調節部材と、前記ケーブルに対する半径方向切刃と軸方向切刃とを備え、前記ブレード保持体に装着されたブレードとを備え、
    前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置は、前記操作ハンドルの回転操作により、前記固定側挟持フレームの前記一対のベアリングと前記可動側挟持フレームの前記一対のベアリング間にて前記ケーブルを挟持可能であり、かつ、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材と前記ブレード保持体角度調節部材により、前記ブレードの半径方向切刃の位置および軸方向切刃の角度を調節可能であり、かつ、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材と前記ブレード保持体角度調節部材により、前記ブレードの半径方向切刃の位置および軸方向切刃の角度を調節し、前記操作ハンドルの回転操作により、前記固定側挟持フレームの前記一対のベアリングと前記可動側挟持フレームの前記一対のベアリング間にて前記ケーブルを挟持した状態において、前記握り用ハンドルと操作ハンドルをもって、前記ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置を挟持する前記ケーブルに対して回転させることにより、前記ケーブルの絶縁体を螺旋状に剥ぎ取り可能であり、
    さらに、前記固定側挟持フレームは、前記ブレード保持体用収納部と前記角度調節部材用収納部とを連通し、前記ブレード保持体角度調節部材を前記角度調節部材用収納部に部分的に露出させる開口部を備え、前記角度調節部材用収納部に収納された前記ブレード保持体角度調節部材の角度調節部材側係合部と、前記ブレード保持体用収納部に収納されたブレード保持体のブレード保持体側係合部は、前記固定側挟持フレームの前記開口部にて露出し、かつ、両者が係合しているものであり、
    さらに、前記ブレード保持体側係合部は、前記ブレード保持体の側部に設けられた突部と、前記突部の両側に設けられた凹部とにより構成されており、前記角度調節部材側係合部は、前記ブレード保持体角度調節部材の軸部に設けられた前記ブレード保持体の前記突部と係合する係合凹部と、前記ブレード保持体の前記凹部と係合する係合凸部とにより構成されていることを特徴とする絶縁体剥ぎ取り装置。
  11. 前記ブレードの前記半径方向切刃は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材の中心軸に対して所定の傾斜角にて傾斜するものである請求項10に記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  12. 前記ブレードの半径方向切刃の刃端面は、装着されたケーブルの垂直中心軸と交差する傾斜刃端面となっている請求項10または11に記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  13. 前記ブレードの前記半径方向切刃は、前記ブレード保持体軸方向位置調節部材の中心軸に対して所定の傾斜角にて傾斜するものであり、かつ、前記ブレードの半径方向切刃の刃端面は、装着されたケーブルの垂直中心軸と交差する傾斜刃端面となっている請求項10に記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
  14. 前記操作ハンドルは、前記握り用ハンドルの前記螺杆部に螺合し、回転により前記螺杆部に対して軸方向に移動する螺子部と、外側部に環状の連動部材係合用凹溝とを備え、前記可動側挟持フレームは、基端が前記可動側挟持フレームに固定され、先端部に設けられた係合部が前記環状の連動部材係合用凹溝と係合した連動部材を備えるものである請求項10ないし13のいずれかに記載のケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置。
JP2010001532U 2010-03-10 2010-03-10 ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置 Expired - Fee Related JP3160548U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001532U JP3160548U (ja) 2010-03-10 2010-03-10 ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010001532U JP3160548U (ja) 2010-03-10 2010-03-10 ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3160548U true JP3160548U (ja) 2010-07-01

Family

ID=54863711

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010001532U Expired - Fee Related JP3160548U (ja) 2010-03-10 2010-03-10 ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3160548U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108808575A (zh) * 2018-09-04 2018-11-13 广东电网有限责任公司 剥线器
KR20210137324A (ko) * 2020-05-08 2021-11-17 엘에스빌드윈 주식회사 케이블 탈피장치
CN113954002A (zh) * 2021-11-29 2022-01-21 国网河南淅川县供电公司 一种自适应的高压电缆夹持工具

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108808575A (zh) * 2018-09-04 2018-11-13 广东电网有限责任公司 剥线器
KR20210137324A (ko) * 2020-05-08 2021-11-17 엘에스빌드윈 주식회사 케이블 탈피장치
KR102349551B1 (ko) * 2020-05-08 2022-01-11 엘에스빌드윈 주식회사 케이블 탈피장치
CN113954002A (zh) * 2021-11-29 2022-01-21 国网河南淅川县供电公司 一种自适应的高压电缆夹持工具
CN113954002B (zh) * 2021-11-29 2023-12-05 国网河南淅川县供电公司 一种自适应的高压电缆夹持工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9270095B2 (en) Cutting tool for cable with a metal shield
US9425593B2 (en) Stripping tool
US11258238B2 (en) Wire stripping tool
JP4369920B2 (ja) ケーブルシース剥取工具
CN201860064U (zh) 电缆的绝缘体剥离装置
JP3160548U (ja) ケーブルの絶縁体剥ぎ取り装置
WO2006058924A1 (fr) Outil manuel pour le denudage des câbles electriques et jeu d’outils pour le denudage des dits câbles.
US6381850B1 (en) Wire stripping and preparation apparatus
JP5063263B2 (ja) 被覆剥取装置
US6618945B2 (en) Microcable stripping tool
EP2095468A1 (fr) Prise de raccordement a montage rapide pour cable multiconducteur
US20130093143A1 (en) Method and Device for Gripping a Cable
JP6006917B2 (ja) ケーブルの被覆剥ぎ取り工具
US4945636A (en) Coaxial cable stripper
JP6017202B2 (ja) ケーブル被覆剥取工具
JP4912068B2 (ja) 電圧測定装置
WO2019086810A1 (fr) Outil pour dégainer à lame orientable
EP2595247B1 (en) Connector plug and method of fitting the connector plug to a coaxial cable
KR100990952B1 (ko) 급전선 절단기
JPH0270213A (ja) 電線用シールド剥離装置
CN203339579U (zh) 电缆剥皮装置
JP2008125293A (ja) 電線被覆剥ぎ器
US20170054280A1 (en) Cable stripping tool and bi-directional cutting blade
JP2018029445A (ja) ケーブル被覆剥離工具
JP2016086466A (ja) 電線用の絶縁被覆体剥取器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130609

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees