JP3160532U - トレーニング器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】弾性体に引張力が加わっていない状態で弾性体が露出する長さを少なくして、弾性体を傷み難くし、持ち運びに便利なコンパクトな大きさにすると共に、弾性体の直径を大きくすることなく、弾性体に所定の引張力を付与することができるトレーニング器具を提供する。【解決手段】トレーニング器具10は、伸縮性のある中空状のチューブ1と、該中空状のチューブ1の外径よりも大きな内径を有する2つの圧縮バネ2と、該圧縮バネ2の外径よりも大きな内径を有する2つの円筒4とを備え、前記2つの円筒4の内部に各々前記圧縮バネ2が挿入され、該2つの圧縮バネ2の内部に前記中空状のチューブ1が挿入され、該中空状のチューブ1の両端が各々、前記2つの圧縮バネ2の一端に係止されてある。【選択図】図1
Description
本考案は、腕や胸や背中や肩等の上肢の筋肉を鍛えるためのトレーニング器具に関するものである。
従来より、伸縮するチューブを利用したトレーニング器具は知られている(特許文献1)。このトレーニング器具は、1つが500グラム〜5キログラムのダンベル2つをバンド又はチューブ状の弾性体でつないだものであり、弾性体は伸縮していない状態で50cm〜110cmの長さを有するものである。
また、2つの円筒状の把手部の内部に弾性体の両端部を固定し、弾性体が露出する部分を少なくしたトレーニング器具も知られている(特許文献2)。
ここで、特許文献1に記載のトレーニング器具は、弾性体の露出している部分が伸縮していない状態で50cm〜110cmの長さを有するので、絡まりやすく、加えて重いダンベルを2つ有していることもあり、かばん等に入れて持ち運ぶのには不便であった。また弾性体が露出しているため傷み易かった。
一方、特許文献2に記載のトレーニング器具は、2つの円筒状の把手部の内部に弾性体の両端部を固定し、弾性体に引張力が加わっていない状態で、弾性体が露出する長さを少なくしているので、弾性体が傷み難くなり、かばん等に入れて持ち運ぶことが容易になった。
しかしながら、弾性体に所定の引張力を与えるためには、弾性体の直径が大きいものを選択する必要があり、円筒状の把手部の直径を大きくする必要があった。
本考案は、上記従来の課題を解決するものであり、弾性体に引張力が加わっていない状態で弾性体が露出する長さを少なくして、弾性体を傷み難くし、持ち運びに便利なコンパクトな大きさにすると共に、弾性体の直径を大きくすることなく、弾性体に所定の引張力を付与することができるトレーニング器具を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決する為に、請求項1のトレーニング器具に関する考案は、伸縮性のある弾性体と、該弾性体の外径よりも大きな内径を有する2つの圧縮バネと、該圧縮バネの外径よりも大きな内径を有する2つの円筒とを備え、前記2つの円筒の内部に各々前記圧縮バネが挿入され、該2つの圧縮バネの内部に前記弾性体が挿入され、該弾性体の両端が各々、前記2つの圧縮バネの一端に係止されてあることを特徴としている。したがって、弾性体と圧縮バネの2つの引張力によるトレーニング器具であることから、従来のものと比較して、弾性体の太さを大きくすることなく、引張力を大きくすることができる。また、弾性体が圧縮バネの内部に挿入されていることから、トレーニング器具が大型にならず、コンパクトで持ち運びが容易となる。
請求項2の考案は、請求項1の考案において、伸縮性のある弾性体は、伸縮性のある中空状のチューブであることを特徴としている。したがって、弾性体を中空状のチューブとすることによって、伸縮性をより高めることができる。
請求項3の考案は、請求項1又は2の考案において、2つの円筒の外周を覆うように弾力性のあるグリップ部が設けられていることを特徴としている。したがって、弾力性のあるグリップ部を手で握ることによって、握力を高めることもできる。
請求項4の考案は、請求項1〜3のいずれか1項の考案において、円筒の長さは10cm以上20cm以下であることを特徴としている。したがって、コンパクトで持ち運びに便利であり、上着のポケットにも収納することができる。
請求項5の考案は、請求項1〜4のいずれか1項の考案において、弾力性のあるグリップ部の内部には、空洞部が形成されていることを特徴としている。したがって、グリップ部の内部に形成された空洞部によって、握力をさらに高めることができる。
請求項6の考案は、請求項2〜5のいずれか1項の考案において、伸縮性のある中空状のチューブの両端部には圧縮バネの内部から抜けないようにするための係止片が挿入されてあることを特徴としている。したがって、係止片の外形の一部を圧縮バネの内径よりも大きくして中空状のチューブの端部に挿入しておけば、中空状のチューブに引張力が加わった場合でも端部が圧縮バネから外れることを防ぐことができる。
請求項1の考案では、弾性体の太さを大きくすることなく、引張力を大きくすることができ、トレーニング器具が大型にならず、コンパクトで容易に持ち運ぶことができる。また、請求項2の考案では、中空状のチューブによって、伸縮性をより高めることができる。また、請求項3の考案では、弾力性のあるグリップ部を手で握ることによって、握力を高めることができる。また、請求項4の考案では、コンパクトで持ち運びに便利であり、上着のポケットに収納することができる。また、請求項5の考案では、グリップ部の空洞部によって、握力をさらに高めることができる。また、請求項6の考案では、係止片によって、中空状のチューブに引張力が加わった場合に、端部が圧縮バネから外れることを防ぐことができる。
図1は、本考案に係るトレーニング器具の内部構造を示す説明図であり、図2は、本考案に係るトレーニング器具に引張力が加わった状態の内部構造を示す説明図である。先ず、図1及び図2を用いて本考案に係るトレーニング器具の第1の実施形態を説明する。
図1に示すように、本考案に係るトレーニング器具10は、伸縮性のある中空状のチューブ1を伸ばすことによって上半身の筋肉を鍛えるものであり、この中空状のチューブ1の外径よりも大きな内径を有する2つのコイル状の圧縮バネ2,2と、この2つの圧縮バネ2,2の外径よりも大きな内径を有する2つの円筒4,4とを有するものである。
そして、2つの円筒4,4の内部には圧縮バネ2,2が挿入されており、この2つの圧縮バネ2,2の内部に前述した1本の中空状のチューブ1が挿入されてある。また、中空状のチューブ1の両端には、各々係止片3,3が挿入されてあり、この係止片3,3によって、中空状のチューブ1の両端は、圧縮バネ2,2の一端に係止されるのである。
また、2つの円筒4,4の先端部には雄ネジが形成されてあり、この雄ネジに螺合する雌ネジが形成された前方キャップ5,5と内側キャップ8,8とによって、円筒4,4の先端から圧縮バネ2,2が飛び出るのを防止している。尚、前方キャップ5,5の上面には穴が開けられており、この穴を、中空状のチューブ1が貫通している。
また、2つの円筒4,4の中間部には、この中間部を覆うように、グリップ部7,7が設置されている。尚、このグリップ部7,7はトレーニング器具10の使用時に、両手で握ることができる太さとなっている。また、2つの円筒4,4の後端部は、後方キャップ6,6によって塞がれている。尚、前述したように、前方キャップ5,5は、円筒4,4に螺合していることから、着脱自在であり、前方キャップ5,5を円筒4,4から取り外すことによって、容易に圧縮バネ2,2と中空状のチューブ1とを外部へ取り出すことができる。したがって、圧縮バネ2,2と中空状のチューブ1の交換が容易であり、引張力の異なる中空状のチューブ1と、ばね定数の異なる圧縮バネ2とを複数準備しておけば、様々な引っ張り強さに設定することができ、子供から大人まで楽しむことができる。
次に、本考案に係るトレーニング器具10に引張力が加わった状態では図2に示すように、中空状のチューブ1は伸び、係止片3が挿入された両端はキャップ5側に移動する。また、圧縮バネ2,2は、係止片3によって押されて、キャップ5側に移動しつつ縮まった状態となる。この時、中空状のチューブ1が引張られた状態から元の状態に戻ろうとする力に、圧縮バネ2が縮まった状態から元の状態に戻ろうとする力が加わることから、グリップ部7,7を握っている両腕は、中空状のチューブ1のみを引張っている場合と比較して大きな力が必要となる。
図3は、本考案に係るトレーニング器具10に使用する伸縮性のある中空状のチューブ1を示す斜視図である。中空状のチューブ1は、伸縮性があり、中空部1aを有する紐状のものであり、通常、外径Aが5mm〜15mmの範囲で、長さBが20cm〜40cmの範囲のものを使用する。また、引張強度は25kg〜70kgの範囲のものを使用する。尚、ここでいう引張強度とは、20cm/分の引張速度で、30cmの試験片を60cmに伸ばした場合の最大荷重を示す値である。尚、伸縮性のある中空状のチューブ1に替えて、その上位概念である伸縮性のある紐状の弾性体を本発明に適用することも可能である。
図4は、本考案に係るトレーニング器具10に使用する係止片3を示す斜視図である。係止片3は、一方の端部に径太の係止部3aを有するものであり、伸縮性を有する中空状のチューブ1の内部に挿入されると、係止部3aが、中空状のチューブの内壁に引っかかり、図2に示したように、中空状のチューブ1に引張力が働いている場合には、係止部3aによって膨らんだ中空状のチューブ1の端部が圧縮バネ2の後端部に接触して係止されるので、中空状のチューブ1が圧縮バネ2及び円筒4から抜けることはないのである。
図5は、本考案に係るトレーニング器具10に使用する内側キャップ8を示す斜視図である。内側キャップ8は、中空状のチューブ1が挿入される挿入孔8aと、傾斜面8bとを有するものであり、圧縮バネ2の先端部は、内側キャップ8の径太側の平面8cに接触して係止される。尚、内側キャップ8の径細側の平面は、前方キャップ5の内側の平面と接触するようになっている。
図6は、本考案に係るトレーニング器具10の折り畳んだ状態を示す図である。この図に示すトレーニング器具10は、折り畳んだ状態での全長Dは、18cm〜25cmの範囲内のものであり、全幅Cは、8cm〜10cmの範囲内のものである。したがって、本考案に係るトレーニング器具10は、折り畳んだ状態で上着のポケットに入れることも可能なサイズとなっている。尚、図6に示すように、グリップ部7に切れ込み7aを1箇所又は複数箇所に設けることによって、円筒4とグリップ部7との間に隙間が形成されるようになり、弾力性のある材質で形成されたグリップ部7を握ることによって、握力を鍛えることが可能となる。
次に、図7を用いて本考案に係るトレーニング器具の第2の実施形態を説明する。図7(a)は、本考案に係るトレーニング器具の第2実施形態に使用される円筒4と、弾力性のある材質で形成されたグリップ部17と、後方キャップ6との関係を示す縦断面図であり、図7(b)は、図7(a)のA−A´線断面図である。これらの図に示すように、グリップ部17の内部には、空洞部17aが形成されている。尚、空洞部17aは、1つでも、複数でもよいものである。この空洞部17aがグリップ部17に形成されてあることによって、両グリップ部17,17を各々手で握って引張る場合に、腕力等を鍛えることのみならず、さらに握力をも鍛えることができるのである。
次に、図8を用いて本考案に係るトレーニング器具の第3の実施形態を説明する。図8は、第3の実施形態の内部構造を示す図であり、説明の便宜上、円筒4とグリップ部7又は17を省略している。図1で示した第1の実施形態と異なる点は、内側キャップ18の形状と、補助部材19を新たに追加した点である。圧縮バネ2の先端部は、内側キャップ18の径太側の平面18aに接触して係止されるものであるが、この平面18aの周囲には筒状の壁18bが形成されている。この筒状の壁18bが形成されていることによって、圧縮バネ2の先端部の位置決めがなされるので、圧縮バネ2と中空状のチューブ1との間に隙間が形成されている場合に、隙間が一方向に偏るのを防止することができる。
また、補助部材19は、中空状のチューブ1が貫通する貫通孔19dと、係止片3を固定する受け部19aと、圧縮バネ2の後端部が接触する平面19bと、この平面19bの周囲に形成された円筒状の壁19cとを有するものである。円筒状の壁19cが形成されていることによって、圧縮バネ2の後端部の位置決めがなされるので、圧縮バネ2と中空状のチューブ1との間に隙間が形成されている場合に、隙間が一方向に偏るのを防止することができる。
また、中空状のチューブ1に引張力が働いている場合に、中空状のチューブ1の内部に挿入された係止片3は、受け部19aによって圧縮バネ2の後端部側に移動することを阻止されるので、係止片3と受け部19aとに挟まれた中空状のチューブ1は、圧縮バネ2から抜けるのを確実に防止することができる。尚、係止片3の後方に位置する中空状のチューブ1の後端部を結束バンド20等によって締め付けることによって、中空状のチューブ1に挿入された係止片3が中空状のチューブ1の後端部から抜け出ることを確実に防止することができる。
次に、図9を用いて本考案に係るトレーニング器具の第4の実施形態を説明する。この実施形態では、図1に示した第1の実施形態における後方キャップ6を取り外して、円筒4の後端にネジ部4aを形成し、先端にネジ部24aが形成された第2の円筒24と螺合した構成としている。また、第2の円筒24の中間部を覆うように、第2のグリップ部27が設置されている。尚、この第2のグリップ部27はトレーニング器具の使用時に、両手で握ることができる太さとなっている。また、第2の円筒24の後端部は、後方キャップ26によって塞がれている。尚、この第4の実施形態は、図1のトレーニング器具10における左右の円筒4,4に同様の上記構成を付加するものである。
このように構成することによって、使用時に、引張力を加えない状態で、両腕を肩幅以上に広げることができ、両腕をいっぱいまで広げて引張力を加えることによって、バーベルを持ち上げる時と同様の筋肉を鍛えることができる。また、円筒4のネジ部4aと円筒24のネジ部24aとの螺合を解除することによって、分解でき、コンパクトな形で持ち運ぶことができる。
次に、図10を用いて本考案に係るトレーニング器具の第5の実施形態を説明する。この実施形態では、図1に示した第1の実施形態における後方キャップ6を取り外して、円筒4の後端にネジ部4aを形成し、先端にネジ部36bが形成された後方キャップ36と螺合した構成としている。この後方キャップ36には、貫通孔36aが形成されており、この貫通孔36aには紐30が通されている。
また、紐30は、筒状の握り部31に挿入されている。さらに、筒状の握り部31は、紐30の結び目32,32によって、両端部の移動が規制されている。尚、この第5の実施形態は、図1のトレーニング器具10における左右の円筒4,4に同様の上記構成を付加するものである。このように構成することによって、エキスパンダと同様の運動を行なうことが可能になると共に、円筒4のネジ部4aと、後方キャップ36のネジ部36bとの螺合を解除することによって、分解でき、コンパクトな形で持ち運ぶことができる。
本考案のトレーニング器具は、上半身の筋肉を鍛え、健康増進を図るための器具として使用される。
1 中空状のチューブ
2 圧縮バネ
3 係止片
4 円筒
5 前方キャップ
6 後方キャップ
7 グリップ部
8 内側キャップ
10 トレーニング器具
2 圧縮バネ
3 係止片
4 円筒
5 前方キャップ
6 後方キャップ
7 グリップ部
8 内側キャップ
10 トレーニング器具
Claims (6)
- 伸縮性のある弾性体と、該弾性体の外径よりも大きな内径を有する2つの圧縮バネと、該圧縮バネの外径よりも大きな内径を有する2つの円筒とを備え、前記2つの円筒の内部に各々前記圧縮バネが挿入され、該2つの圧縮バネの内部に前記弾性体が挿入され、該弾性体の両端が各々、前記2つの圧縮バネの一端に係止されてあることを特徴とするトレーニング器具。
- 伸縮性のある弾性体は、伸縮性のある中空状のチューブであることを特徴とする請求項1に記載のトレーニング器具。
- 2つの円筒の外周を覆うように弾力性のあるグリップ部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトレーニング器具。
- 円筒の長さは10cm以上20cm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトレーニング器具。
- 弾力性のあるグリップ部の内部には、空洞部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のトレーニング器具。
- 伸縮性のある中空状のチューブの両端部には圧縮バネの内部から抜けないようにするための係止片が挿入されてあることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のトレーニング器具。
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JP2010000965U JP3160532U (ja) | 2010-02-17 | 2010-02-17 | トレーニング器具 |
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JP2010000965U JP3160532U (ja) | 2010-02-17 | 2010-02-17 | トレーニング器具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014090907A (ja) * | 2012-11-05 | 2014-05-19 | Sanriki Kogyo Kk | 運動器具 |
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2010
- 2010-02-17 JP JP2010000965U patent/JP3160532U/ja not_active Expired - Fee Related
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