JP3160262U - トナー除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナーを使用する複合機等プリンターから出力した用紙において、プリント使用済用紙に定着したトナーを除去することで用紙を再利用することが出来るようにするトナー除去装置を提供する。【解決手段】本トナー除去装置は、用紙給紙搬送部1、レジスト部2、過熱水蒸気溶融部3、帯電部4、廃トナー静電吸引ドラム部5、クリーナ部6、排紙ローラ部7からなる。プリント使用済み用紙のトナーのついていない裏面から、過熱水蒸気を噴射し、紙面表面のトナーを溶融させる。また、過熱水蒸気を帯電させておき、紙面の表裏面全体を帯電させておく。ドラム自体を帯電部4での電極とは反対の電極で、ドラム帯電させており、こうすることで溶融したトナーは、帯電しているために、マグネットローラとドラム帯電でドラム側に吸引され、また、冷却されているドラムで固形化する。【選択図】図1

Description

本考案は、トナーを使用する複合機等プリンターから出力した用紙に係わり、プリント使用済み用紙に定着したトナーを除去することで用紙を再利用することが出来るようにした資源再生をする技術分野で、オフィスにおける大量の不要なプリント済み用紙の定着トナーを除去する装置に関するものである。
従来、トナーを使用する複合機等プリンターから出力した用紙は、再利用という意味で裏面使用をするが、その後は、廃棄処理となる。また、片面が、内容の違うものである為に社内用としてしか使用できない。オフィスで出力されるプリント済紙は、すべてが資料として残るのではなく、読後廃棄処分されるプリント済紙が多い。特に両面使用の用紙は、再利用も出来ずに廃棄となる。この為、トナーを除去するリサイクル技術が開発され、トナーを除去して用紙の再利用再資源化を図る試みがなされている。
しかしながら、従来の技術では、装置の製造コストが高くなり、そのような装置に投資するにつけ、本来、経費節減という用紙の再利用に反目し、普及するに至らない状況が起こっている。また、除去精度に問題があり、資源の再利用をするには、一定レベルの環境下では有効であっても一般の使用に耐える内容ではない。
トナーを使用する複合機等プリンターから出力した用紙は、そのセキュリティー面での事故が起こることを防ぐ為に、再利用としての裏紙使用を全面的に許可しない企業が増えてきている。これは、資源を有効に使うことよりも企業内情報漏洩が起こることへの防御が優先するからである。
また、プリント済用紙は、廃棄において企業内情報の漏洩を防ぐために、裁断処理されることが多く、用紙の繊維が短くなり、用紙やそのほかの紙製品に再資源化しにくい状態にある。プリント済み用紙は、定着したトナーを低コストで精度良く除去できていない現状がある為である。
特開平08−190315公報 特開平08−339139公報
本考案は、上記の状況を顧みてなされたもので、トナーを除去するリサイクル技術により、トナーを除去して用紙の再利用再資源化を試みるのであるが、しかしながら、従来の技術では、装置の製造コストが高くなり、普及するに至らない状況が起こっている。また、除去精度に問題があり、資源の再利用をするには、一定レベルの環境下では有効であっても一般の使用に耐える内容ではないという問題を有していた。
本考案は、トナーを使用する複合機等プリンターから出力した用紙において、プリント使用済用紙に定着したトナーを除去することで用紙を再利用することが出来るようにするトナー除去装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため本考案は、印刷済み用紙に定着したトナーを除去するトナー除去装置であって、前記印刷済用紙を搬送する用紙給紙搬送部と、前記用紙搬送部により搬送される印刷済み用紙の搬送タイミングを制御するレジスト部と、前記レジスト部により搬送タイミングが制御され、前記用紙給紙搬送部により搬送される印刷済み用紙に対して、当該使用済み用紙に定着したトナーを溶融させるために過熱水蒸気を噴射する過熱水蒸気溶融部と、前記過熱水蒸気溶融部により過熱水蒸気が噴射されることにより溶融されたトナーに対して静電気の電荷で帯電させるために、前記過熱水蒸気溶融部により噴射される加熱水蒸気または前記搬送される印刷済用紙に対して静電気を帯電させる帯電部と、前記帯電部により帯電される静電気の電極とは反対の電極でドラムを帯電させ、前記帯電部により帯電された前記溶融されたトナーをドラム側に吸収する廃トナー静電吸引ドラム部と、前記廃トナー静電吸引ドラム部によりドラムに吸収された前記溶融されたトナーを除去するクリーナ部と、廃トナー静電吸引ドラム部により溶融されたトナーが除去された用紙を排紙する排紙部とを備えることを特徴とする。
本考案によれば、トナーを使用する複合機等プリンターから出力した用紙において、プリント使用済用紙に定着したトナーを除去することで用紙を再利用することが出来るようにするトナー除去装置を提供することができる。
トナー除去装置の側面断面図で内部の部品配置を示す図である。 トナー除去装置の上部断面図でプリント済み用紙搬送時の要部の部品配置を示す図である。
本考案の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本考案のトナー除去装置の側面断面図で内部の部品配置を示す図である。
図2は、本考案のトナー除去装置の上部断面図でプリント済み用紙搬送時の要部の部品配置を示す図である。
図1および図2に共通に付されている付番の説明を行う。
1は、給紙部カセット内のプリント済用紙(プリント面は下向き)である。2は、給紙部給紙ローラである。3は、給紙部搬送ローラである。4は、給紙部分離ローラである。5は、搬送ローラである。6は、レジスト部である。7は、過熱水蒸気噴射部である。8は、過熱水蒸気発生装置である。9は、帯電ローラである。10は、クリーニングドラムである。11は、マグネットローラである。12は、クリーナ部である。13は、マグネットローラである。14は、排紙ローラである。15は、紙面凹凸処理ローラである。16は、加圧ローラである。17は、排紙トレーである。18は、搬送ガイドである。
本考案におけるトナー除去装置は、(1)用紙給紙搬送部、(2)レジスト部、(3)過熱水蒸気溶融部、(4)帯電部、(5)廃トナー静電吸引ドラム部、(6)クリーナ部、(7)排紙部を備える。
また更に、(8)紙面凹凸処理ローラ部、(9)排紙トレー部を備えてもよい。
次に、本考案におけるトナー除去装置が備える各部の説明をする。
(1)用紙給紙搬送部
通常のコピー機・プリンター機と同じ構造で給紙には様々な方式があり、この装置では給紙ローラによる用紙導入・搬送ローラによる用紙送り出し・分離ローラによる用紙重送防止の3組のローラによる一般的な構造を明記している。
この装置では、片面使用済みプリント紙のトナー除去をするために、トナー付着面は、給紙部で用紙下向きにセットしてある。
(2)レジスト部
用紙の搬送導入タイミングをとっている。
(3)過熱水蒸気溶融部
プリント使用済み用紙のトナーのついていない裏面から、過熱水蒸気を噴射し、紙面表面のトナーを溶融させる。また、過熱水蒸気を帯電させておき、紙面の表裏面全体を帯電させておく。
なお、裏面だけでなく表面から加熱水蒸気を噴射してもよい。このようにすることで、より確実にトナーを溶融させることができるからである。
(4)帯電部
過熱水蒸気溶融部で紙面を帯電しているが、更に同極性の強い帯電注入をする。
(5)廃トナー静電吸引離脱部
ドラム上で内部にマグネットローラを持ち、ドラム内部を空冷等で冷却しており、そして、ドラム自体を(4)帯電部での電極とは反対の電極で、ドラム帯電させており、こうすることで溶融したトナーは、帯電しているために、マグネットローラとドラム帯電でドラム側に吸引され、また、冷却されているドラムで固形化する。
(6)クリーナ部
ドラムに静電吸着した廃トナーをクリーナ部で除去する。
(7)排紙部
各工程を通過した用紙を機外へ排出するローラである。
(8)紙面凹凸処理ローラ部
通常のトナー除去だけでは使用する必要はないが、トナー除去した後でもトナーのローラ加圧した痕跡が残っている為に、これを消す役目として梨地状のローラで加圧して、その痕跡を消すことにより、プリント済み紙の情報漏洩を防ぐことができる。
(9)トレー部
排紙後の用紙を一時的にためる。
以上、本考案におけるトナー除去装置が備える各部の説明をした。
次に、本考案のトナー除去装置における処理の流れを示す。
プリント使用済み用紙を給紙搬送し、レジストローラーにて搬送タイミングを取り、次に過熱水蒸気を噴射して、その潜熱により紙面上のトナーを溶融させ、又、過熱水蒸気には静電気を帯電させ、紙面上のトナーを静電気の電荷で帯電し、トナー溶融工程後は、紙面にさらに同じ極性の静電帯電を注入してトナーの帯電を強め、同時に逆帯電させているクリーニングドラムとその内部に装着したマグネットシリンダーにて、紙面上のトナーを静電吸引し、そして冷却されているドラムに付着した廃トナーは、クリーニング機構で除去する。
本考案によれば、トナーを使用する複合機等プリンターから出力した用紙において、プリント使用済用紙に定着したトナーを除去することで用紙を再利用することが出来るようにするトナー除去装置を提供することができる。
本考案のトナー除去装置は、製造コストがあまりかからず、また、特殊な消耗部材や溶液等を使うことがないため、機器稼働コストも低く、機器自体が環境に配慮しており、プリント済み用紙の定着されたトナーを除去することで、用紙の再利用ができることから、オフィスでのプリント用紙の使用枚数が減り、経費が削減され、環境への取り組みをすることができる。
本考案のトナー除去装置は、単に用紙の再印刷での使用だけでなく、セキュリティーの関係で廃棄する場合にも裁断と言う繊維を短くして再利用しにくい方法からトナーを精度よく除去するので用紙の形状が保たれている間は、再使用でき、形状が使用に耐えなくなっても、白紙である為に他の使用方法が考えられることが出来る資源を有効利用することが可能である。
本考案は、トナーを使用する複合機等プリンターから出力した用紙に係わり、プリント使用済み用紙に定着したトナーを除去することで用紙を再利用することが出来るようにした資源再生をする装置に関する。
1・・・給紙部カセット内のプリント済用紙(プリント面は下向き)
2・・・給紙部給紙ローラ
3・・・給紙部搬送ローラ
4・・・給紙部分離ローラ
5・・・搬送ローラ
6・・・レジスト部
7・・・過熱水蒸気噴射部
8・・・過熱水蒸気発生装置
9・・・帯電ローラ
10・・・クリーニングドラム
11・・・マグネットローラ
12・・・クリーナ部
13・・・マグネットローラ
14・・・排紙ローラ
15・・・紙面凹凸処理ローラ
16・・・加圧ローラ
17・・・排紙トレー
18・・・搬送ガイド

Claims (3)

  1. 印刷済み用紙に定着したトナーを除去するトナー除去装置であって、
    前記印刷済用紙を搬送する用紙給紙搬送部と、
    前記用紙搬送部により搬送される印刷済み用紙の搬送タイミングを制御するレジスト部と、
    前記レジスト部により搬送タイミングが制御され、前記用紙給紙搬送部により搬送される印刷済み用紙に対して、当該使用済み用紙に定着したトナーを溶融させるために過熱水蒸気を噴射する過熱水蒸気溶融部と、
    前記過熱水蒸気溶融部により過熱水蒸気が噴射されることにより溶融されたトナーに対して静電気の電荷で帯電させるために、前記過熱水蒸気溶融部により噴射される加熱水蒸気または前記搬送される印刷済用紙に対して静電気を帯電させる帯電部と、
    前記帯電部により帯電される静電気の電極とは反対の電極でドラムを帯電させ、前記帯電部により帯電された前記溶融されたトナーをドラム側に吸収する廃トナー静電吸引ドラム部と、
    前記廃トナー静電吸引ドラム部によりドラムに吸収された前記溶融されたトナーを除去するクリーナ部と、
    廃トナー静電吸引ドラム部により溶融されたトナーが除去された用紙を排紙する排紙部と
    を備えることを特徴とするトナー除去装置。
  2. 廃トナー静電吸引ドラム部により溶融されたトナーが除去された用紙に対してローラで加圧する紙面凹凸処理ローラ部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のトナー除去装置。
  3. 前記過熱水蒸気溶融部は、前記搬送される印刷済み用紙の両面に過熱水蒸気を噴射することを特徴とする請求項1または2に記載のトナー除去装置。
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