JP3160243B2 - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置

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JP3160243B2
JP3160243B2 JP03318598A JP3318598A JP3160243B2 JP 3160243 B2 JP3160243 B2 JP 3160243B2 JP 03318598 A JP03318598 A JP 03318598A JP 3318598 A JP3318598 A JP 3318598A JP 3160243 B2 JP3160243 B2 JP 3160243B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プラズマディス
プレイパネルの温度制御方法およびプラズマディスプレ
イ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図27は、例えば特開平9−6283号
公報に示された従来のプラズマディスプレイ装置の構成
ブロック図である。同図において101はプラズマディ
スプレイパネル(PDP)であり、アドレス放電を行う
ためのアドレス電極A1からAMと、維持放電を行うた
めのX電極X1からXNおよびY電極Y1からYNを備
えている。102は所定の信号(ドットクロックCL
K、表示データDATA、垂直同期信号VSYNC、水
平同期信号HSYNC)及び後述のマイコン190の制
御に基き、後述のアドレスドライバ103、X共通ドラ
イバ104、Yスキャンドライバ106、Y共通ドライ
バ107を制御することによってPDP101を駆動す
る制御回路であり、後述の表示データ制御部111とパ
ネル駆動制御部112から構成される。また103は制
御回路102からの制御信号SAに基いてアドレス電極
A1からAMに対してアドレスパルスPAA及び書き込
みパルスPAWを印加するアドレスドライバであり、1
04は制御回路102からの制御信号SXに基いてX電
極X1からXNに対して書き込みパルスPXW及び維持
パルスPXSを印加するX共通ドライバであり、105
はX共通ドライバ104の温度を検出し後述のマイコン
190に対して検出信号STXを出力する熱電対等の温
度検出器であり、106は制御回路102からの制御信
号SYSに基いてY電極Y1からYNに対してスキャン
パルスPAYを印加するYスキャンドライバであり、1
07は制御回路102からの制御信号SYCに基いてY
スキャンドライバ106を介してY電極Y1からYNに
対して維持パルスPYSを印加するY共通ドライバであ
る。また108はY共通ドライバ107の温度を検出し
後述のマイコン190に対して検出信号STYを出力す
る熱電対等の温度検出器であり、109は後述のマイコ
ン190の制御によって始動時などPDP101が低温
の場合にPDP101を加熱するヒータなどのパネル加
熱装置であり、110はPDP101の温度を検出し後
述のマイコン190に対して検出信号STPを出力する
温度検出器である。また111はドットクロックCL
K、表示データDATAおよびマイコン190の制御に
もとづき表示データDATAにおける一つのフレームに
対応するフレームデータを複数のサブフレームデータに
分割し、当該サブフレームデータにもとづく制御信号S
Aをアドレスドライバ103に対して出力する表示デー
タ制御部であり、後述のフレームメモリ120、減算器
121、フレームメモリ122から構成される。
【0003】112は垂直同期信号VSYNC、水平同
期信号HSYNCおよびマイコン190の制御にもとづ
き、制御信号SYS、SYC、SXをそれぞれYスキャ
ンドライバ106、Y共通ドライバ107、X共通ドラ
イバ104に対して出力するパネル駆動制御部であり、
後述のスキャンドライバ制御部130と共通ドライバ制
御部131から構成される。120および122は入力
された表示データDATAを1フレーム分ずつ一時的に
記憶するフレームメモリであり、120および122の
どちらか一方に表示データが書き込まれている間に、先
に書き込まれたもう一方の表示データが読み出される。
121はマイコン190の制御のもと、フレームメモリ
120、122に記憶された表示データDATAの階調
数を補正する減算器である。130はスキャンドライバ
制御部であり、131は共通ドライバ制御部である。1
40は各ドライバに高圧電力を印加する電圧変換部であ
り、Vc電源部141、Vw電源部142、Vsc電源
部143、Vy電源部144、Vx電源部145から構
成される。150はEP−ROMであり、PDP101
に印加される各パルスの波形を予め記憶し後述のマイコ
ン190の制御によって所望のパルス波形を出力する駆
動波形領域150Aと、維持パルス数設定領域150B
とを有する。また160は装置内の雰囲気温度を検出し
後述のマイコン190に検出信号を出力する装置内雰囲
気温度検出器であり、170は警告表示を行うLEDで
あり、171は後述のマイコン190の制御のもとLE
D170の表示を制御する制御回路であり、80は装置
全体を冷却する空冷装置であり、181は後述のマイコ
ン190の制御のもと空冷装置180の動作を制御する
制御回路であり、191は後述のマイコン190の制御
のもと電圧変換部140および制御回路102への高電
圧の印加を禁止するリレー制御部であり、192はプラ
ズマディスプレイ装置全体の消費電力を検出する消費電
力検出部であり、190はマイコンである。
【0004】次に動作について説明する。表示データ入
力部より制御回路2に入力された表示データDATA
は、フレームメモリ120、122のいずれか一方に格
納される。フレームメモリ上のデータは多階調表示を行
うためにサブフレーム毎に分割されて読み出される。2
56階調表示を行う場合には、1フレームを8つのサブ
フレームに分割し、それぞれのサブフレームの発光時間
を1:2:4:8:16:32:64:128として、
サブフレームの発光、非発光の組み合わせによって0か
ら255の階調を表現する。まず発光時間が128に対
応するサブフレームの表示を行う場合の動作について図
28用いて説明する。図28は従来のプラズマディスプ
レイ装置における1サブフレーム分の動作を示したタイ
ミングチャートである。
【0005】はじめにリセット期間において全ての表示
セルについて消去を行う。リセット期間は全面書き込み
期間と自己消去期間からなる。まず全面書き込み期間で
は、まず全てのY電極Y1〜YNのレベルが0Vとさ
れ、全てのX電極X1〜XNに対して書き込みパルスP
XWが印加される。この書き込みパルスPXWに同期し
て全てのアドレス電極A1〜AMに対して書き込みパル
スPAWが印加される。書き込みパルスPXWおよびP
AWによって全てのX電極X1〜XNと全てのアドレス
電極A1〜AMの間で放電が行われる。その後、自己消
去期間において全てのX電極X1〜XNと全てのアドレ
ス電極A1〜AMのレベルを0Vとすることにより、全
ての表示セルにおいて壁電荷が消滅するまで放電が行わ
れ、消去が完了する。
【0006】次にアドレス期間においては、発光させる
べきセルのみについて放電を行い壁電荷を蓄積させる。
Y電極にはY1から順次YNまで時分割的にスキャンパ
ルスPAYが印加され、これと並行して、発光時間が1
28に対応するサブフレームデータに基き、アドレス電
極A1〜AMのうち、発光させるべきセルに相当するア
ドレス電極に対してアドレスパルスPAAが印加され
る。アドレス期間の間、全てのX電極X1〜XNは所定
のXアドレス電圧に維持される。これによって、まず発
光させるべきセルに該当するY電極とアドレス電極との
間でプライミングアドレス放電が発生し、これを種火
(プライミング)として対応するX電極とY電極との間
に主アドレス放電が発生して壁電荷が蓄積される。
【0007】最後に維持放電期間においては、アドレス
期間において指定された発光セルにおいて、発光時間が
128となるように、引き続き放電が行われる。全ての
X電極およびY電極に対して交互にパルスPXS及びP
YSが印加され、アドレス期間において壁電荷が蓄積さ
れた発光セルにおいて維持放電が行われ、表示が行われ
る。ここで、維持パルスPXSおよびPYSの数が多い
ほど当該サブフレームにおける輝度が高くなる。
【0008】以上のリセット期間、アドレス期間、維持
放電期間からなるシーケンスによって、発光時間が12
8に対応するサブフレームが表示される。引き続き、同
様に発光時間が64、32、16、8、4、2、1のサ
ブフレームについて表示を行うことによって、1フレー
ムの映像を256階調で表示することができる。
【0009】以上のように構成された従来のプラズマデ
ィスプレイ装置においては、PDP101の表面温度が
温度検出器110によって検出される。またX共通ドラ
イバ104およびY共通ドライバ107の温度が温度検
出器105および108によって検出される。ここでP
DP101の輝度はPDP101の温度上昇に比例して
低下し、またX共通ドライバ104およびY共通ドライ
バ107の温度上昇に比例して低下する。予め測定によ
って求めておいたそれぞれの比例定数を使用して、温度
検出器110、105、108から得られた検出信号S
TP、STX、STYをマイコン190で処理すること
により輝度の低下分がわかる。この輝度の低下分を補正
するようにマイコン190で輝度を増加させるように制
御を行う。輝度を増加させるための方法としては、次に
述べるようにパルス数を制御する方法、維持電圧を制御
する方法そして表示データ部を制御する方法がある。
【0010】パルス数を制御する方法では、維持パルス
数がPDP101の輝度に比例することを利用してい
る。マイコン190では、温度変化による輝度の低下分
を補正するような維持パルス数を算出し、その結果をE
P−ROM150内の維持パルス数設定領域150Bの
選択アドレス信号とする。EP−ROM150は基準維
持パルス数に対する各サブフレーム毎の維持パルス数が
設定されており、これに基き各サブフレームにおける補
正された維持パルス数がパネル駆動制御部112に出力
される。パネル駆動制御部112の共通ドライバ制御部
131により、補正された維持パルス数に対応する維持
パルスが出力され、PDP101及び各ドライバの温度
上昇による輝度低下が補正される。
【0011】次に維持電圧を制御する方法では、維持パ
ルスPXS及びPYSの電圧(維持放電電圧VS)とP
DP101の輝度が比例することを利用している。マイ
コン190は維持放電電圧基準電圧出力部OUTに接続
されており、これにより維持放電電圧VSの制御が可能
になっているので、マイコン190は温度変化による輝
度の低下分を補正するような維持放電電圧を算出し、そ
の結果を維持放電電圧基準電圧出力部OUTから外部の
高電圧発生装置へ出力され、駆動用高圧入力部INVに
入力されるべき電圧値の基準となり、当該基準値に基き
共通ドライバ制御部131により維持放電電圧VSが設
定され、PDP101及び各ドライバの温度上昇による
輝度低下が補正される。
【0012】また表示データ部を制御する方法では、表
示データDATAの階調値とPDP101の輝度が比例
することを利用している。マイコン190は表示データ
制御部111に接続されており、表示データ制御部11
1ではマイコン190の減算データに基づき各発光セル
の階調値の減算を行っている。垂直同期期間nにおいて
表示データ入力部INから入力された表示データDAT
Aはフレームメモリ120に記憶保持される。次の垂直
同期期間n+1ではフレームメモリ120のデータから
減算器121を介して輝度補正分の階調値を差し引いた
後、制御信号SAに含まれる表示データとしてアドレス
ドライバ103に出力されPDP101に画像が表示さ
れる。この垂直同期期間n+1において表示データ入力
部INから入力された表示データDATAはフレームメ
モリ122に記憶保持される。以上の動作を二つのフレ
ームメモリ120および122に交互に動作させること
により表示データの処理を行い、これら一連の動作によ
り温度上昇による輝度低下が補正される。
【0013】また、以上のように構成された従来のプラ
ズマディスプレイ装置においては、PDP101を動作
させる周辺環境温度が以上に高い場合、または予期せぬ
不具合が発生した場合などに、PDP101を含むプラ
ズマディスプレイ装置の温度が異常に上昇し、回路素子
の温度定格を超過し該回路素子が部品破壊へ至る可能性
がある場合に、これを防止するように動作させることが
できる。PDP101の表面温度、X共通ドライバ10
4、Y共通ドライバ107の温度は、それぞれ温度検出
器110、105、108によって検出され、検出信号
STP、STX、STYがマイコン190に出力され
る。また装置内雰囲気温度検出器160によって装置内
の雰囲気温度が検出され、マイコン190に出力され
る。以上の検出信号によって得られる温度のうちすくな
くとも一つがそれぞれに設定された閾値を上回った場
合、マイコン190はプラズマディスプレイ装置を保護
するように制御を行う。具体的には、ファンなどの空冷
装置180を動作させて空冷処理を行う方法、LEDの
点滅により使用者にその旨を警告する方法、プラズマデ
ィスプレイ装置に対する電源供給を禁止する方法があ
る。
【0014】空冷処理をおこなう方法では、マイコン1
90に入力された温度(検出信号STP、STX、ST
Y、装置内雰囲気温度検出器の検出出力)のうちいずれ
か一つが閾値を上回った場合にマイコン190はその結
果に基づき、制御回路181を介して空冷装置180を
動作させる。この動作はマイコン190に入力された温
度のすべてが閾値を下回るまで継続される。
【0015】またLEDの点滅により警告をおこなう方
法では、マイコン190に入力された温度のうちいずれ
か一つが閾値を上回った場合にマイコン190はその結
果に基づき、制御回路171を介してLED170を点
滅させる。この動作はマイコン190に入力された温度
のすべてが閾値を下回るまで継続される。
【0016】またプラズマディスプレイ装置に対する電
源供給を禁止する方法では、マイコン190に入力され
た温度のうちいずれか一つが閾値を上回った場合にマイ
コン190はその結果に基づき、リレー制御部191を
動作させ、駆動用の高圧線を一時的に遮断する。この動
作はマイコン190に入力された温度のすべてが閾値を
下回るまで継続される。
【0017】以上の動作によって、PDP101を含む
プラズマディスプレイ装置の温度が異常に上昇した場合
に、プラズマディスプレイ装置を保護することができ
る。
【0018】このような従来のプラズマディスプレイ装
置においては、温度上昇によるPDPの放電特性の変
化、およびドライバの特性の変化を補正して、PDPお
よびドライバの温度が上昇しても表示特性に影響を与え
ることなく表示を行うことができる。また異常な温度の
上昇からPDPを含むプラズマディスプレイ装置を保護
することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のプ
ラズマディスプレイ装置では、PDPの温度上昇を熱電
対等の検出器を用いて検出し、空冷装置の作動、LED
による警告、リレー制御装置による電源の遮断によって
プラズマディスプレイ装置を保護している。そのため、
空冷装置などでPDPが一定温度以下にならない場合は
電源を遮断する必要があり、PDPの温度が下がるまで
は表示ができないなどの課題がある。
【0020】また、表示される画像データによっては、
PDPのパネルの一部分だけが温度上昇し、これによっ
て熱応力が発生する場合がある。熱応力によってPDP
が変形すると、PDPの表示性能を劣化させたり寿命が
短くなるなどの悪影響があり、また最悪の場合にはPD
Pが破損するなどの課題がある。
【0021】PDPはある程度の面積を持っており、P
DPの主な素材はガラスなどの金属に比べて熱伝導率が
低い素材であるため、1枚のPDP内でも部位毎に温度
が大きく異なる可能性がある。例えばプラズマディスプ
レイ装置をコンピュータ用ディスプレイとして使用する
場合には、比較的暗い背景に明るいウインドウが含まれ
るような画面を表示することがしばしば起る。このウイ
ンドウのように画面の一部の領域だけが明るい場合に
は、明るい部分が暗い部分に比べてより加熱される。よ
って、このような映像を表示しつづけると、PDP上の
明るい部分と暗い部分の温度差が発生し、PDP内の温
度の比較的高い部分が低い部分にくらべてより膨張し、
これによってPDP内に熱応力が発生する。PDPの画
面サイズが大きいほど温度差が生じやすいため、特に大
画面のディスプレイ装置においては大きな問題となる。
ここで従来のプラズマディスプレイ装置のように熱電対
などの検出器を用いる方法では、多数の検出器をPDP
に取り付けなければPDP内の温度差を検出することが
できない。またPDPの画面サイズが大きくなれば必要
な検出箇所は多くなり検出器の数が増加するためコスト
が高くなる。
【0022】この発明は、上述のような課題を解決する
ためになされたもので、PDPの電源を遮断することな
く温度を下げることで、画質の劣化が少なく長寿命なプ
ラズマディスプレイ装置を得るようにしたものである。
【0023】また、PDP内に発生する温度差を、多数
の温度検出手段を用いることなく検出して、PDP内の
温度差を少なくするように制御することで、低コストで
かつ画質の劣化が少なく長寿命なプラズマディスプレイ
装置を得るようにしたものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るプラズマ
ディスプレイ装置は、画像を表示する表示パネルと、画
像データに基づいて前記表示パネルを駆動させる駆動手
段と、前記表示パネルに複数の領域を設定し、各領域に
おける画像データに基づいて前記それぞれの領域の予測
温度を算出する予測温度算出手段と、算出された予測温
度を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された予
測温度に基づいて、前記表示パネルに表示される画像の
輝度を制御する制御手段とを有するプラズマディスプレ
イ装置であって、前記表示パネルの温度を検出するパネ
ル温度検出手段を備え、前記パネル温度検出手段により
検出された温度に基づいて前記記憶手段に記憶された予
測温度を変更することを特徴とする。
【0025】また、請求項2に係るプラズマディスプレ
イ装置は、前記予測温度算出手段が、前記領域毎にそれ
ぞれの領域内における画像データの平均値に基づいて予
測温度を算出することを特徴とする。
【0026】また、請求項3に係るプラズマディスプレ
イ装置は、前記予測温度の変更は、プラズマディスプレ
イ装置に電源が投入されたときに行われることを特徴と
する。
【0027】また、請求項4に係るプラズマディスプレ
イ装置は、前記予測温度の変更が、プラズマディスプレ
イ装置の電源が遮断されてから投入されるまでの経過時
間が所定値を超える場合に行われることを特徴とする。
【0028】また、請求項5に係るプラズマディスプレ
イ装置は、前記予測温度の変更が、プラズマディスプレ
イ装置に電源が投入された後、一定期間毎に行われるこ
とを特徴とする。
【0029】また、請求項6に係るプラズマディスプレ
イ装置は、前記プラズマディスプレイ装置が設置された
環境の雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段を備
え、前記予測温度算出手段による予測温度の算出が、画
像データに基づいて算出される予測上昇温度と雰囲気温
度に基づいて算出される予測下降温度とを用いて行われ
ることを特徴とする。
【0030】また、請求項7に係るプラズマディスプレ
イ装置は、前記予測温度算出手段による予測温度の算出
が、画像データに基づいて算出される予測上昇温度と雰
囲気温度に基づいて算出される予測下降温度に加え、着
目した領域とこれに隣接する領域との温度差に基づく予
測流入温度をも用いて行われることを特徴とする。
【0031】また、請求項8に係るプラズマディスプレ
イ装置は、前記輝度の制御が、前記駆動手段により前記
表示パネルに入力される駆動パルスの密度を変えること
によって行われることを特徴とする。
【0032】また、請求項9に係るプラズマディスプレ
イ装置は、前記輝度の制御が、前記画像データを補正す
ることによって行われることを特徴とする。
【0033】また、請求項10に係るプラズマディスプ
レイ装置は、前記画像データの平均値が、前記補正後の
画像データの平均値であることを特徴とする。
【0034】また、請求項11に係るプラズマディスプ
レイ装置は、前記輝度の制御が、各領域の予測温度の最
大値が所定の上限値を超えないように行われることを特
徴とする。
【0035】また、請求項12に係るプラズマディスプ
レイ装置は、前記輝度の制御が、異なる領域の前記予測
温度の差の最大値が所定の上限値を超えないように行わ
れることを特徴とする。
【0036】また、請求項13に係るプラズマディスプ
レイ装置は、前記異なる領域が、隣接する領域であるこ
とを特徴とする。
【0037】また、請求項14に係るプラズマディスプ
レイ装置は、前記輝度の制御が、前記表示パネルの全体
の輝度を変えることによって行われることを特徴とす
る。
【0038】また、請求項15に係るプラズマディスプ
レイ装置は、前記輝度の制御は、前記表示パネルの中心
部よりも周辺部における輝度の低下率を大きくして行わ
れることを特徴とする。
【0039】また、請求項16に係るプラズマディスプ
レイ装置は、前記輝度の制御は、前記表示パネルの領域
ごとに異なる輝度の低下率を用いて行われることを特徴
とする。
【0040】また、請求項17に係るプラズマディスプ
レイ装置は、前記ディスプレイ装置の電源が遮断された
後の一定時間、前記記憶手段に記憶された予測温度を保
持する手段をさらに備え、その後電源が投入されたとき
に、前記保持された予測温度を用いて前記輝度の制御を
行うことを特徴とする。 また、請求項18に係るプラズ
マディスプレイ装置は、前記予測温度の算出は、1フレ
ームの画像を表示する毎に、1又は複数の領域について
行うことを特徴とする。 また、請求項19に係るプラズ
マディスプレイ装置は、前記予測温度算出手段が変換テ
ーブルを有し、この変換テーブルを用いて予測温度を得
ることを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態であるプラ
ズマディスプレイ装置においては、画像データを複数の
領域に分割し、分割された領域毎の画像データの平均値
と記憶された領域毎の温度から各領域の温度を計算して
PDPの駆動回路を制御するようにしたため、PDPの
電源を遮断すること無くPDPの温度を制御できると同
時に、少ない温度検出器でPDPの温度を制御するよう
に働く。
【0042】また、分割された各領域の温度を計算する
際に分割された領域毎の画像データの平均値から上昇温
度を求め、記憶された領域毎の温度から下降温度を計算
するようにしたため、PDPの雰囲気の変化にも対応で
きるため、より正確にPDPの温度を計算するように働
く。
【0043】また、PDPの温度を制御する際に画像デ
ータを処理するようにしたため、PDPの表示特性を変
えずにPDPの温度を制御するように働く。
【0044】また、分割された領域毎の画像データの平
均値をパルス数に変換して温度を計算するようにしたた
め、より正確にPDPの温度を制御するように働く。
【0045】また、分割された領域の温度の上限を設定
するようにしたため、パネルの最高温度が設定された温
度以下になるように働く。
【0046】また、分割された領域におけるパネル面内
の温度差の上限を設定するようにしたため、パネル面内
の温度差が設定された温度以下になるように働く。
【0047】また、分割された領域のうち隣り合った領
域の温度差の上限を設定するようにしたため、隣り合っ
た領域間の温度差が設定された温度以下になるように働
く。
【0048】また、分割された領域の温度の上限と分割
された領域におけるパネル面内の温度差の上限と分割さ
れた領域のうち隣り合った領域の温度差の上限を設定す
るようにしたため、パネルの最高温度、パネル面内の最
大温度差、および隣り合った領域間の最大温度差の全て
が設定された温度以下になるように働く。
【0049】また、画面の任意の位置に対して独立して
輝度の調整を行うようにしたため、分割した領域の一部
の温度が高くなる場合に、温度の低い領域の輝度を低下
させないように働く。
【0050】また、分割された領域のうちパネル周辺部
における温度の上限と分割された領域のうちパネル周辺
に位置する領域で隣り合った領域の温度差の上限を設定
し、PDPの周辺に位置する画素の輝度を独立して制御
するようにしたため、PDPの周辺部分における温度制
御を行う際に、中央部分における輝度の低下を少なくす
るように働く。
【0051】また、温度の記憶手段を主電源が切れた後
も一定期間保持するようにしたため、再び主電源が投入
された場合にも適切な制御を行うように働く。
【0052】また、パネル温度検出器によってPDPの
温度を測定して、温度記憶手段を初期化するようにした
ため、より正確にPDPの温度を制御するように働く。
【0053】また、パネル温度検出器の値を用いて、定
期的に記憶された温度を補正するようにしたため、より
正確にPDPの温度を制御するように働く。
【0054】また、分割された領域毎の画像データの平
均値を求める際に、1フレームの期間に分割された領域
の一部の平均値を計算することで、複数のフレーム期間
を用いて全ての領域の平均値を計算するようにしたた
め、回路を簡略化するように働く。
【0055】また、分割された領域毎の温度を算出する
際に、着目する領域と周囲の領域との温度差を検出し
て、温度算出に用いるようにしたので、より正確にPD
Pの温度を制御するように働く。
【0056】また、上昇温度と下降温度を求める際に変
換テーブルを用いるようにしたため、簡単な回路構成で
PDPの温度を制御するように働く。
【0057】また、分割された領域毎の温度の算出と制
御量の算出をソフトウエアによって処理するようにした
ため、複雑な検出や処理を簡単な構成で実施することが
できると同時に変更が容易になるように働く。
【0058】以下、この発明をその実施の形態を示す図
面に基づいて具体的に説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1であるプ
ラズマディスプレイ装置の構成図である。図において、
1は駆動回路、2はプラズマディスプレイパネル(PD
P)、3は領域分割部、4は平均値算出部、5は温度算
出部、6は温度記憶部、7は制御部、8は雰囲気温度検
出器である。
【0059】次に動作について説明する。まず、画像デ
ータおよび同期信号が駆動回路1と領域分割部3に入力
される。ここで示した画像データとは、画素毎の階調を
示すデータで、画像データが8ビットで構成されている
場合、画素毎に256の階調値を表現することができ
る。駆動回路1は従来のプラズマディスプレイ装置と同
様に入力された画像データを駆動回路1内のフレームメ
モリに格納し、サブフレーム毎に分割して読み出す。こ
こでサブフレームのデータとは、画素毎に決められた回
数の発光・非発光を制御するためのデータで、画素毎の
輝度は、サブレフレームのデータと駆動パルス数で決ま
る。PDP2は駆動回路1が出力する駆動パルスとサブ
フレームのデータにより、画素毎にパルス数に応じた発
光を行うことで画像を表示する。例えば1フレームが8
つのサブフレームで構成されている場合、全てのサブフ
レームのデータによって画素毎に相対比が128、6
4、32、16、8、4、2、1のパルス数を組み合わ
せて、発光の強さを制御して、画像を256階調で表示
する。このように駆動回路1は、画像データをサブフレ
ーム毎の駆動パルス数に変換し、PDP2のX電極、Y
電極、アドレス電極に従来のプラズマディスプレイ装置
と同様に駆動パルスを与えて画像データをPDP2に表
示させる。ただし、駆動回路1は、後述の制御部7が出
力する制御係数によって、駆動パルス数が可変できる構
成になっている。次にPDP2は駆動回路1から与えら
れた駆動パルスに基づいて発光し、画像を表示する。
【0060】領域分割部3は、入力された1フレームの
画像データを複数の領域に分割する。図2は領域分割部
3の動作の一例を示す説明図であり、この例では横10
24画素、縦768画素の入力画像データを、横16、
縦12の領域に分割した場合を示している。この時、そ
れぞれの領域は横64画素、縦64画素で構成される。
領域分割部3で領域毎に分割された画像データは平均値
算出部4に入力され、平均値算出部4は、分割された領
域毎の画像データの平均値を計算する。計算された画像
データの平均値は、温度算出部5に入力され、温度算出
部5は入力された画像データの平均値と温度記憶部6に
記憶されている分割された領域の温度、後述の制御部7
が出力する制御係数、雰囲気温度検出器8が検出するP
DP2の雰囲気温度から、単位時間経過後の分割された
領域毎の温度を計算する。
【0061】図3はこの発明の実施の形態1における温
度算出部5の詳細を示す構成図であり、図において、9
は上昇温度算出部、10は下降温度算出部、11は演算
器である。次に温度算出部5のより詳細な動作を、図3
に基づいて説明する。
【0062】平均値算出部4で計算された領域毎の画像
データの平均値は、上昇温度算出部9に入力される。上
昇温度算出部9は、平均値算出部4から入力された領域
毎の画像データの平均値と、制御部7から入力される制
御係数から、単位時間あたりの上昇温度を計算する。こ
こで、分割された領域毎の画像データの平均値をDa、
制御部7が出力する制御係数をG、上昇温度係数をK
r、単位時間あたりの分割された領域の上昇温度をTr
とすると、Trは Tr=Da・G・Kr (式1) で表される。ここで、上昇温度係数Krは、階調値1の
画像データを単位時間だけ表示したときのPDP2自体
の上昇温度である。また、制御係数Gは0≦G≦1の値
を取り、駆動回路1が出力するPDP2の駆動パルス数
をG倍に制御する。駆動パルス数をG倍にすることでP
DP2に表示される画像の輝度もG倍になる。
【0063】次に下降温度算出部10は、温度記憶部6
に記憶されている分割された領域の温度のうち、1つの
領域の温度を読み出して、単位時間あたりの下降温度を
計算キる。ここで、温度記憶部6から読み出した分割さ
れた領域の温度をT(i,j)、雰囲気温度検出器8が
検出したPDP2の雰囲気温度をTref、下降温度係
数をKf、単位時間あたりの分割された領域の下降温度
をTfとすると、Tf は Tf=Kf・(Tref−T(i,j)) (式2) で表される。ここで、分割された領域の温度T(i,
j)は、分割された領域のうち、水平方向i、垂直方向
jの位置にある領域の温度である。また、下降温度係数
Kfは、雰囲気温度Trefと分割された領域の温度T
(i,j)との温度差1℃における単位時間あたりの下
降温度である。
【0064】次に演算器11は、上昇温度Tr、下降温
度Tf、温度記憶部6に記憶されている分割された領域
の温度T(i,j)から単位時間経過後の分割された領
域の温度を計算し、温度記憶部6に記憶する。単位時間
経過後の分割された領域の温度をT’(i,j)とする
と、T’(i,j)は T’(i,j)=T(i,j)+Tr+Tf (式3) で表される。上記の演算を全ての分割された領域毎に実
施することで、全ての領域において単位時間経過後の温
度を計算することができる。
【0065】次に制御部7は温度記憶部6に記憶された
単位時間経過後の分割された領域の温度を読み出して、
制御係数Gを計算し、駆動回路1に出力する。駆動回路
1は前述した通り、入力された画像データを駆動パルス
に変換してPDP2に出力し、PDP2は駆動パルスに
応じた輝度の画像を表示する。この時、駆動回路1は、
制御部7が出力する制御係数Gによって、駆動パルス数
を可変できる構成になっているので、制御部7は温度記
憶部6に記憶されている分割された領域の温度が高い場
合や温度差が大きいときは駆動パルス数を減らし、ま
た、分割された領域の温度が低い場合や温度差が小さい
ときは駆動パルス数を標準状態に戻してPDP2に表示
される画像の輝度を制御する。以上の動作をフレーム毎
に実施することで、連続的にPDP2に表示される画像
の輝度を制御する。
【0066】このように、上昇温度はパルス数にほぼ比
例し、パルス数は画像データにほぼ比例するので、入力
された画像データを領域毎に分割して、分割した領域毎
の温度を計算し、計算された領域毎の温度から駆動パル
ス数を制御することで、電源を遮断することなくPDP
2自体の温度の上昇を押さえると同時に、分割された領
域の最高温度を低く押さえることでPDP2自体に温度
検出器を設けることなくPDP2自体の温度差を少なく
することができる。
【0067】なお、図2では横1024画素、縦768
画素の画像データを横16分割、縦12分割した場合に
ついて説明したが、画像データと分割数は、これに限る
ものではなく、画像データの構成とパネルの解像度、お
よび回路規模と処理速度に応じて任意の設定ができる。
【0068】実施の形態2.なお、前記実施の形態1で
は、PDP2の温度を制御する際に駆動回路1が出力す
る駆動パルス数を減らすことで、PDP2の表示輝度を
下げて温度の制御を行う構成としたが、図4に示すよう
に画像処理部12を設けて、画像データを直接制御して
も良い。
【0069】次に実施の形態2の動作を図4に基づいて
説明する。まず、画像データと同期信号が画像処理部1
2に入力される。画像処理部12では、入力された画像
データを制御部7Aからの制御係数Gによって処理を行
う。このとき緑の画像データをDg、赤の画像データを
Dr、青の画像データをDb、制御部7Aが出力する制
御係数をG、画像処理部12の緑、赤、青の出力をQ
g,Qr,Qbとすると、Qg,Qr,Qbは Qg=Dg・G (式4) Qr=Dr・G (式5) Qb=Db・G (式6) で表される。この出力データが駆動回路1Aと領域分割
部3に入力される。駆動回路1Aは実施の形態1と同様
に入力された画像データを駆動回路1A内のフレームメ
モリに格納し、サブフレーム毎に分割して読み出し、P
DP2のX電極、Y電極、アドレス電極にそれぞれ従来
のプラズマディスプレイ装置と同様に駆動パルスを与
え、PDP2は駆動回路1Aから与えられた駆動パルス
に基づいて発光し、画像を表示する。ただし、駆動回路
1Aは制御回路7Aが出力する制御係数Gに応じて駆動
パルス数の可変を行わない点が、実施の形態1に示した
駆動回路1と異なっている。
【0070】領域分割部3は、画像処理部12から出力
される1フレームの画像データを複数の領域に分割す
る。領域分割部3と平均値算出部4の動作は、実施の形
態1と同様であるので、動作の説明は省略する。
【0071】温度算出部5Aは入力された画像データの
平均値と温度記憶部6に記憶された領域の温度、雰囲気
温度検出器8が検出したPDP2の雰囲気温度から、分
割された領域毎の温度を計算する。
【0072】図5は温度算出部5Aの詳細を示す構成図
で、温度算出部5Aのより詳細な動作を、図に基づいて
説明する。
【0073】平均値算出部4で計算された領域毎の画像
データの平均値は、上昇温度算出部9に入力される。上
昇温度算出部9は、平均値算出部4から入力された領域
毎の画像データの平均値から、単位時間あたりの上昇温
度を計算する。ここで、画像データの平均値をDa、上
昇温度係数をKr、単位時間あたりの分割された領域の
上昇温度をTrとすると、Trは Tr=Da・Kr (式7) で表される。ここで、上昇温度係数Krは、階調値1の
画像データを単位時間だけ表示したときのPDP2自体
の上昇温度である。
【0074】次に下降温度算出部10は、温度記憶部6
に記憶されている分割された領域の温度のうち、1つの
領域の温度を読み出して、単位時間あたりの下降温度を
計算する。ここで、温度記憶部6から読み出した分割さ
れた領域の温度をT(i,j)、雰囲気温度検出器8で
検出したPDP2の雰囲気温度をTref、下降温度係
数をKf、単位時間あたりの分割された領域の下降温度
をTfとすると、Tfは Tf=Kf・(Tref−T(i,j)) (式8) で表される。ここで、下降温度係数Kfは、階調値0を
表示した際の分割された領域の温度T(i,j)と雰囲
気温度Trefとの温度差1℃における単位時間あたり
の下降温度である。
【0075】次に演算器11は、上昇温度Tr、下降温
度Tf、温度記憶部6に記憶されている分割された領域
の温度T(i,j)から、単位時間経過後の分割された
領域の温度を計算し、温度記憶部6に記憶する。単位時
間経過後の分割された領域の温度をT’(i,j)とす
ると、T’(i,j)は T’(i,j)=T(i,j)+Tr+Tf (式9) で表される。上記の演算を全ての分割された領域毎に実
施することで、単位時間経過後における全ての分割され
た領域の温度を計算することができる。
【0076】制御部7は温度記憶部6に記憶された全て
の分割された領域の温度を読み出して、画像処理部12
に制御係数G を出力する。画像処理部12は前記式4か
ら式6に示した処理を行うので、PDP2のに表示され
る画像の輝度を制御することができる。以上の動作をフ
レーム毎に実施することで、連続的にPDP2に表示さ
れる画像の輝度を制御する。
【0077】このように、上昇温度はパルス数にほぼ比
例し、パルス数は画像データにほぼ比例するので、入力
された画像データを領域毎に分割して、分割した領域毎
の温度を計算し、計算された領域毎の温度から画像デー
タを制御することで、電源を遮断することなくPDP2
自体の温度の上昇を押さえると同時に、分割された領域
の最高温度を低く押さえることでPDP2自体に温度検
出器を設けることなくPDP2自体の温度差を少なくす
ることができる。
【0078】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3であるプラズマディスプレイ装置の構成図である。
図において、13はパルス数変換部である。前記実施の
形態1では、上昇温度算出部9において画像データの平
均値と制御部7の制御係数Gから上昇温度Trを計算し
たが、図6に示したように画像データの平均値を駆動パ
ルス数に変換してから温度を算出しても良い。ここで、
画像データの平均値をDa、制御部7が出力する制御係
数をG、画像データDaにおけるパルス数をPa(D
a)、パルス数変換部13が出力するパルス数をPn、
上昇温度係数をKp、単位時間あたりの領域毎の上昇温
度をTrとすると、パルス数Pnは、 Pn=Pa(Da)・G (式10) で表される。次に、パルス数Pnが温度上昇算出部9に
入力され、上昇温度Trは Tr=Pn・Kp (式11) で表される。ここで、上昇温度係数Kpは、1パルスあ
たりの上昇温度である。以降の動作は、実施の形態1と
同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0079】駆動回路1は、画像データを駆動パルス数
に変換してPDP2に画像を表示させるが、PDP2の
パルス数対輝度の関係が必ずしも比例しない場合や、最
大の消費電力を制限するなどの要因で意図的に駆動パル
ス数を減らすことがある。そのような場合は、画像デー
タと駆動パルス数が比例しないため、画像データから上
昇温度を算出すると誤差が生じてしまうことになる。実
施の形態3は平均値算出部3で計算された領域毎の画像
データの平均値を分割された領域毎のパルス数に変換
し、変換された領域毎のパルス数から分割された領域毎
の上昇温度を計算するように構成されており、パルス数
変換部13は、駆動回路1と同等の処理を行って画像デ
ータの平均値をパルス数に変換するので、画像データと
パルス数が比例しないような場合でも正確に上昇温度を
求めることができる。
【0080】このように、上昇温度はパルス数にほぼ比
例するので、入力された画像データを領域毎に分割し
て、分割した領域毎の温度を計算し、計算された領域毎
の温度から駆動パルス数を制御することで、電源を遮断
することなくPDP2自体の温度の上昇を押さえると同
時に、分割された領域の最高温度を低く押さえることで
PDP2自体に温度検出器を設けることなくPDP2自
体の温度差を少なくすることができる。
【0081】なお、上記動作の説明では、駆動回路1の
パルス数によって輝度を制御する場合について説明した
が、図7に示すように画像処理回路12で画像データを
処理しても同様の制御が可能である。ただし、図7に示
したパルス数変換部13Aは、制御回路7から出力され
る制御係数Gが入力されない点が、図6に示したパルス
数変換部13と異なる。従って、パルス数変換部13A
が出力するパルス数は前記式10における制御係数Gが
1に固定されたものと考えることができる。
【0082】実施の形態4.図8はこの発明の実施の形
態4における制御部7Aの詳細を示す構成図であり、図
において、14は最高温度検出部、15は上限温度設定
部、16Aは判定部である。
【0083】次に動作について説明する。制御部7A以
外の動作は実施の形態1と同様であるので、詳細な動作
の説明は省略する。制御部7Aの最高温度検出部14
は、温度記憶部6に記憶されている分割された領域の温
度から最高温度を検出する。また、上限温度設定部15
では、分割された領域の上限温度が設定される。判定部
16Aは、最高温度検出部14で検出された最高温度
と、上限温度設定部15で設定された上限温度を比較し
て制御係数Gaを算出し、駆動回路1に出力する。ここ
で、上限温度設定部15で設定された上限温度をTL
a、最高温度検出部14で検出された最高温度をTM
a、制御する温度幅をTw、入力される画像データが8
ビットで構成されているとすると、温度制御が始まる温
度はTLa−Twとなり、制御係数Gaは Ga=1−[1−{Kf・(TLa−Tref)/(Kr・255))}]・ [{max(TMa−TLa+Tw,0)}/Tm] (式12) で表される。ここで、max(a,b)は最大値を選択
する手段でaとbから大きいほうを選択する。ただし、
aとbが等しい場合は、どちらを選択しても良い。判定
部16Aで算出された制御係数Gaは、制御係数Gとし
て駆動回路1に出力される。
【0084】実施の形態4は上記のように構成されてい
るので、PDP2に表示される画像の輝度は、最高温度
検出部14で検出された最高温度TMaが上限温度設定
部15で設定された上限温度TLa以下になるように制
御されるので、電源を遮断することなくPDP2自体の
温度の上昇を押さえると同時に、PDP2自体に温度検
出器を設けることなくPDP2自体の温度差を少なくす
ることができる。また、上限温度TLaを任意に設定で
きる構成としたので、PDP2の温度特性や材質、製品
仕様の変化に柔軟に対応することができる。
【0085】実施の形態5.図9はこの発明の実施の形
態5における制御部7Bの詳細を示す構成図であり、図
において、16Bは判定部、17は面内最大温度差検出
部、18は面内上限温度差設定部である。
【0086】次に動作について説明する。制御部7B以
外の動作は実施の形態1と同様であるので、詳細な動作
の説明は省略する。制御部7Bの面内最大温度差検出部
17は、温度記憶部6に記憶されている分割された領域
の温度から全ての領域における温度差の最大値を検出す
る。また、面内上限温度差設定部18は、分割された領
域の温度差の上限が設定される。判定部16Bは、面内
最大温度差検出部17で検出された面内最大温度差と、
面内上限温度差設定部18で設定された面内上限温度差
を比較して制御係数Gbを算出し、駆動回路1に出力す
る。ここで、面上限大温度差設定部18で設定された面
内の上限温度差をTLb、面内最大温度差検出部17で
検出された最大温度差をTMb、制御する温度幅をT
w、入力される画像データが8ビットで構成されている
とすると、制御が始まる温度差はTLb−Twとなり、
制御係数Gbは Gb=1−[1−{Kf・TLb/(Kr・255)}]・[{max(TM b−TLb+Tw,0)}/Tw] (式13) で表される。判定部16Bで算出された制御係数Gb
は、制御係数Gとして駆動回路1に出力される。
【0087】実施の形態5は上記のように構成されてい
るので、PDP2に表示される画像の輝度は、面内最大
温度差検出部17で検出された面内最大温度差TMbが
面内上限温度差設定部18で設定された温度差TLb以
下になるように制御されるので、PDP2自体に温度検
出器を設けることなくPDP2自体の温度差を少なくす
ることができる。また、面内上限温度差TLbを任意に
設定できる構成としたので、PDP2の温度特性や材
質、製品仕様の変化に柔軟に対応することができる。
【0088】実施の形態6.図10は実施の形態6にお
ける制御部7Cの詳細を示す構成図で、図において16
Cは判定部、19は隣接最大温度差検出部、20は隣接
上限温度差設定部である。
【0089】次に動作について説明する。制御部7C以
外の動作は実施の形態1と同様であるので、詳細な動作
の説明は省略する。制御部7Cの隣接最大温度差検出部
19は、温度記憶部6に記憶されている分割された領域
の温度から隣接する領域間の温度差の最大値を検出す
る。また、隣接上限温度差設定部20では、分割された
領域の温度のうち隣接する領域間の温度差の上限が設定
される。判定部16Cは、隣接最大温度差検出部19で
検出された隣接最大温度差と、隣接上限温度差設定部2
0で設定された隣接上限温度差を比較して制御係数Gc
を算出し、駆動回路1に出力する。ここで、隣接上限温
度差設定部20で設定された隣接上限温度差をTLc、
隣接最大温度差検出部19で検出された隣接最大温度差
をTMc、制御する温度幅をTw、入力される画像デー
タが8ビットで構成されているとすると、制御が始まる
温度差はTLc−Twとなり、制御係数Gcは Gc=1−[1−{Kf・TLc/(Kr・255)}]・[{max(TM c−TLc+Tw,0)}] (式14) で表される。判定部16Cで算出された制御係数Gc
は、制御係数Gとして駆動回路1に出力される。
【0090】実施の形態6は上記のように構成されてい
るので、PDP2に表示される画像データの輝度は、隣
接最大温度差検出部19で検出された隣接最大温度差T
Mcが隣接上限温度差設定部20で設定された隣接上限
温度差TLc以下になるように制御されるので、PDP
2自体に温度検出器を設けることなくPDP2自体の温
度差を少なくすることができる。また、隣接上限温度差
TLcを任意に設定できる構成としたので、PDP2の
温度特性や材質、製品仕様の変化に柔軟に対応すること
ができる。
【0091】実施の形態7.図11はこの発明の実施の
形態7における制御部7Dの詳細を示す構成図である。
次に動作について説明する。制御部7D以外の動作は実
施の形態1と同様であるので、詳細な動作の説明は省略
する。制御部7Dでは、判定部16Dが前記実施の形態
4から実施の形態6で示した最高温度検出部14、上限
温度設定部15、面内最大温度差検出部17、面内上限
温度差設定部18、隣接最大温度差検出部19、隣接上
限温度差設定部20の出力から、前記Ga,Gb,Gc
を計算する。計算されたGa,Gb,Gcのうち最小の
ものを制御係数Gとして駆動回路1に出力する。
【0092】実施の形態7は上記のように構成されてい
るので、PDP2に表示される画像の輝度は、制御部7
Dで検出された最高温度、面内最大温度差、隣接最大温
度差の全てが設定された値以下になるように制御される
ので、電源を遮断することなくPDP2自体の温度の上
昇を押さえると同時に、PDP2自体に温度検出器を設
けることなくPDP2自体の温度差を少なくすることが
できる。また、設定温度TLa,TLb,TLcを独立
に任意に設定できる構成としたので、PDP2の温度特
性や材質、製品仕様の変化に柔軟に対応することができ
る。
【0093】実施の形態8.なお、前記実施の形態1か
ら実施の形態7では、駆動回路1や画像処理部12でP
DP2に表示する画像の輝度を一律に制御したが、画面
の任意の位置に対して独立して輝度を下げるように構成
しても良い。
【0094】次に動作について図に基づいて説明する。
図12はこの発明の実施の形態8における他のプラズマ
ディスプレイ装置を示す構成図である。図において、7
Eは制御部である。まず、画像データおよび同期信号が
画像処理部12に入力される。画像処理部12は制御部
7Eが出力する制御係数にしたがって画像データを処理
する。制御部7Eは、前記実施の形態1から実施の形態
7で示した画面の任意の位置に対して独立して輝度を制
御する制御係数を出力する。
【0095】画面の任意の位置に対して独立して輝度を
調整する動作の一例を図13、図14に基づいて説明す
る。図13は画像処理部の動作を示す説明図であり、パ
ネル上の画素位置に対する制御係数g’(x,y)を示
しており、パネルの周辺部ほど暗くなるような処理(以
降、周辺輝度の調整と記す)を行う。図14は制御部の
動作を示す説明図であり、パネルの水平方向における制
御係数の算出例を示している。図において、縦軸は制御
係数gh(x)、横軸はパネル水平位置x、gsは周辺
制御量(0≦gs≦1)、pxは水平方向の調整位置
(0≦px≦1)である。画面の両端の輝度を下げる場
合、図14に示したようにパネル中央を基準として左右
対称に周辺部分の輝度を滑らかに下げるように制御係数
gh(x)を発生する。水平方向の制御係数gh(x)
は h(x)=max(0,abs(x)−px)/(1−px)(式15) gh(x)=1−gs・h(x)・h(x) (式16) で表される。ここで、abs(x)はxの絶対値を示
し、max(a,b)はaとbの最大値を示す。同様に
画面の上下の輝度を調整する場合の制御係数は、垂シ位
置をy、垂直方向の調整位置py、垂直方向の調整係数
gv(y)とすると 、 v(y)=max(0,abs(y)−py)/(1−py)(式17) gv(y)=1−gs・v(y)・v(y) (式18) で表される。この場合、図13の周辺輝度の制御係数
g’(x,y)は、 g’(x,y)=gh(x)・gv(y) (式19) となり、制御部7Eは画像処理部12にG・g’(x,
y)を制御係数として出力する。ここで、Gは画面全体
の輝度を一律に制御する制御係数であり、前記実施の形
態1から実施の形態7で示したものと同一である。画像
処理部12は、制御部7Eからの制御係数にしたがって
画像データを処理する。画像処理部12の緑、赤、青の
出力をQg(x,y),Qr(x,y),Qb(x,
y)とすると、Qg(x,y),Qr(x,y),Qb
(x,y)は Qg(x,y)=Dg・G・g’(x,y) (式20) Qr(x,y)=Dr・G・g’(x,y) (式21) Qb(x,y)=Db・G・g’(x,y) (式22) で表すことができる。
【0096】画像処理部12で処理された画像データは
駆動回路1と領域分割部3に入力される。駆動回路1お
よびPDP2、領域分割部4、温度算出部5、温度記憶
部6の詳細な動作は、実施の形態1と同様であるので説
明を省略する。
【0097】制御部7Eは温度記憶部6に記憶されてい
る分割された領域の温度を読み出して、パネル周辺部に
おける最高温度と隣接する領域の最大温度差を検出する
と同時に、パネル中央部の最高温度とパネル中央部で隣
接する領域の温度差、および面内の最大温度差を検出す
る。図15はこの発明の実施の形態8における領域分割
部の動作を示す説明図であり、詳しくは、分割した領域
のうちパネル周辺部の領域とパネル中央部の領域の一例
を示している。図において、斜線部分がパネル周辺部の
分割された領域、その他がパネル中央部の分割された領
域である。
【0098】図16はこの発明の実施の形態8における
制御部7Eの詳細を示す構成図であり、図において、2
1は中央部最高温度検出部、22は中央部上限温度設定
部、23は中央部隣接最大温度差検出部、24は中央部
隣接上限温度差設定部、25は周辺部最高温度検出部、
26は周辺部上限温度設定部、27は周辺部隣接最大温
度差検出部、28は周辺部隣接上限温度差設定部であ
る。
【0099】面内の最大温度差検出部17は、分割され
た領域の温度における最大の温度差を検出する。同様に
中央部最高温度検出部21はパネル中央部に位置する分
割された領域の最高温度を検出し、中央部隣接最大温度
差検出部23はパネル中央部の分割された領域の温度差
の最大値を検出する。また、周辺部最高温度検出部25
はパネル周辺部の分割された領域の最高温度を検出し、
周辺部隣接最大温度差検出部27パネル周辺部の分割さ
れた領域で隣接する領域間の温度差の最大値を検出す
る。各検出部の動作は実施の形態4から実施の形態7で
示したものと同様であるので、説明は省略する。なお、
面内上限温度差設定部18は、パネル面内の温度差の上
限、中央部上限温度設定部21はパネル中央部の温度の
上限、中央部上限温度差設定部22はパネル中央部の温
度差の上限、中央部隣接上限温度差設定部24はパネル
中央部の隣接する領域間の温度差の上限、周辺部上限温
度設定部26はパネル周辺部の温度の上限、周辺部隣接
上限温度差設定部28はパネル周辺部の隣接する領域間
の温度差の上限を設定する。
【0100】判定部16Eは面内最大温度差検出部1
7、面内上限温度差設定部18、中央部最高温度検出部
21、中央部上限温度設定部22、中央部隣接最大温度
差検出部23、中央部隣接上限温度差設定部24の出力
データを用いて画面の輝度を一律に制御する制御係数G
を算出する。制御係数Gの算出方法については、実施の
形態7と同様であるので説明を省略する。
【0101】次に周辺部最高温度検出部25、周辺部上
限温度設定部26、周辺部隣接最大温度差検出部27、
周辺部隣接上限温度差設定部28の出力データから周辺
制御量gsの算出する方法について説明する。周辺部上
限温度設定部26で設定された上限温度をTLd、周辺
部最高温度検出部25で検出された最高温度をTMd、
制御する温度幅をTw、入力される画像データが8ビッ
トで構成されているとすると、制御が始まる温度はTL
d−Twとなり、制御係数Gdは Gd=1−[1−{Kf・(TLd−Tref)/(Kr・255)}]・ [{max(TMd−TLd+Tw,0)}/Tw (式23) で表される。また、周辺部隣接上限温度差設定部28で
設定された上限温度差をTLe、周辺隣接最大温度差検
出部27で検出された最大温度差をTMeとすると、制
御が始まる温度はTLe−Twとなり、制御係数Geは Ge=1−[1−{Kf・(TLe−Tref)/(Kr・255)}]・ [{max(TMe−TLe+Tw,0)}/Tw] (式24) で表される。ここで算出されたGdとGeのうち小さい
ほうを周辺制御量gsに使う。制御部7Eは周辺輝度の
制御係数g’(x,y)は前述の式15から式19に基
づいて算出し、画像処理部12に出力する。以降の動作
は前述の通りである。
【0102】実施の形態8は上記のように構成されてい
るので、周辺部の輝度を独立して制御できる構成にした
ので、パネル周辺部のみの温度が上昇するような画像を
表示した際に、パネル中央部分の輝度の低下させずにP
DP2自体の温度を制御することができる。
【0103】なお、上記実施の形態例では、周辺制御量
gsの範囲を0から1としたが、任意の値で下限を設け
ても良く、gsに下限を設けた際にg’(x,y)の制
御だけでパネル周辺の温度が下がらない場合は、全体の
制御係数Gを用いて制御する。周辺制御量gsに下限を
設けることで、画面の周辺部が極端に暗くなることを防
ぐことができる。
【0104】また、上記実施の形態では、パネルの周辺
部分の輝度を調整する構成を示したが、画質の劣化が許
容される範囲であれば、画面の位置に関連付けられた複
数の調整係数や画面の位置に関連付けられた任意の関数
を用いて、画面の任意の位置に対して独立して輝度の調
整を行っても良く、分割された領域の一部の温度が高い
場合は、温度の高い領域の輝度のみを調整することがで
きるので、温度の低い領域の輝度を保つことができる。
【0105】なお、上記実施例では、パネル全体の輝度
を制御する際に画像処理部12を用いた場合について説
明したが、図17の制御回路7Fに示すようにパネル全
体の輝度を調整する制御係数Gを駆動回路1に出力し、
パネルの周辺輝度を調整する制御係数g’(x、y)を
画像処理部12に出力する構成として、パネル周辺部の
輝度の制御を画像処理部12で行い、パネル全体の輝度
の制御をパネル駆動回路1で実施してもよい。
【0106】実施の形態9.なお、前記実施の形態1か
ら実施の形態8では、温度記憶部6の電源が装置全体に
共通な電源(すなわち主電源)である場合を示したが、
それぞれの実施の形態において、さらに図18に示すよ
うに温度記憶部6Aに、例えば整流子30およびコンデ
ンサ31で構成されたような記憶装置32の電源を一定
期間保持する電源保持手段を設けても良い。
【0107】次に、動作の説明を図18、図19に基づ
いて説明する。図18において、主電源29はシステム
全体の電源を示しており、電源が供給されているときに
整流素子30を通して温度記憶装置32の電源を供給す
ると同時に、コンデンサ31に充電を行う。主電源が切
られるとコンデンサ31が記憶装置32に電源を供給し
て、記憶内容を保持することができる。コンデンサ31
の容量は、記憶装置32のデータをパネルの温度が雰囲
気温度に下がるまで保持できる程度で良い。
【0108】記憶装置32には、分割された領域の温度
の他に記憶された温度が有効かどうかを判別するための
チェックパターンを格納する。主電源が再投入された
時、制御部7Gは記憶装置32のチェックパターンを読
み出し、規定のチェックパターンが格納されているかど
うかを判別する。チェックパターンが格納されていない
場合には、主電源を切ってから十分な時間が経過してお
り、PDPは室温と同程度の温度に冷却されているた
め、記憶装置32の内容を破棄して改めて初期化を行う
と同時にチェックパターンを書き込む。この時、雰囲気
温度検出器8の値を用いて初期化する。また、チェック
パターンが格納されている場合には、主電源を切ってか
ら経過している時間が短く、PDPが冷却されていない
ため、記憶装置32の温度データを有効として、以降の
温度制御に用いる。以降の動作については、実施の形態
1と同様である。
【0109】実施の形態9は、上記のように構成されて
いるので、主電源が切られた後も温度データを保持する
ことができるので、主電源が再投入された際に適切な制
御を行うことができる。
【0110】なお、上記実施の形態では、電源が切られ
てから再投入されるまでの時間が十分経過しているかど
うかをチェックパターンで判定していたが、判定部7G
内にタイマーを設けて時間計測をしても良く、経過した
時間によって記憶装置32に記憶されている温度を補正
しても良い。
【0111】実施の形態10.図20はこの発明の実施
の形態10における他のプラズマディスプレイ装置の構
成図である。図において、33はPDP2の表面、また
は背面など取り付けられたパネル温度検出器である。
【0112】実施の形態9では、電源投入時に記憶装置
32のチェックパターンを読み出して、チェックパター
ンが有効なときは記憶装置32に記憶されている分割さ
れた領域の温度を制御に使い、無効の時は記憶装置32
の分割された領域の温度を初期化する構成としたが、チ
ェックパターンが無効な時、判定部7Hはパネル温度検
出器33が検出したPDP2の表面あるいは背面の温度
を用いて、記憶装置32の分割された領域の温度を初期
化する。また、チェックパターンが有効な時は、記憶装
置32に記憶されている分割された領域の温度のうち、
パネル温度検出器33が取り付けられた位置に相当する
分割された領域の温度とパネル温度検出器33が検出し
たPDP2の表面あるいは背面の温度を比較して、この
比率に基づいて記憶装置32に記憶された全ての分割さ
れた領域の温度を補正する。以降の動作については、実
施の形態1と同様である。
【0113】実施の形態10は、上記のように構成され
ているので、主電源が入れられた際に記憶装置32に記
憶されている分割された領域の温度が無効な場合は、パ
ネル温度検出器33に基づいてデータを初期化し、記憶
装置32に記憶されている分割された領域の温度が有効
な場合は記憶された温度を補正することができるので、
適切な温度制御を行うことができる。
【0114】実施の形態11.なお、実施の形態10で
は、電源投入時に記憶装置32に記憶されている分割さ
れた領域の温度を初期化、あるいは補正する構成につい
て示したが、電源投入時以外にも一定期間毎にパネル温
度検出器33の温度を用いて記憶装置32に記憶されて
いる分割された領域の温度を補正しても良く、より正確
な温度制御ができる。
【0115】実施の形態12.図21はこの発明の実施
の形態12における画像データ分割と温度データの演算
方法の一例を示す図である。一般的な画像データは1秒
間に60フレーム程度のデータ量を持っているが、パネ
ル温度の変化は画像データの更新に比べると十分に遅
い。したがって、画像データ1フレームに対して全ての
領域の演算を行わなくても温度制御が可能である。図2
1では1フレームに対して4つの領域を選択して演算を
行う場合を示している。図において、斜線部が1フレー
ム期間に演算を行う領域を示す。フレームが更新する毎
に演算する領域を変えて複数フレームの期間で1画面分
の演算を行うことで処理速度を低く抑えることができる
ので、コストを低減することができる。図21では、4
8フレームで全ての領域の演算を行う場合を示したが、
これに限るものではなく、画素数と分割数、および処理
速度などから任意に選択できる。
【0116】実施の形態13.図22は、この発明の実
施の形態13における温度算出部5Cの詳細を示す構成
図である。図において、34は流入温度算出部である。
また、図23はこの発明の実施の形態13における流入
温度算出部34の動作を示す説明図である。図において
T(i,j)が着目する領域の温度、その他が着目する
領域の周囲の温度である。なお、温度算出部5C以外の
動作については前記実施の形態1と同様であるので、説
明は省略する。
【0117】まず、平均値算出部4で計算された領域毎
の画像データの平均値は、上昇温度算出部9に入力され
る。上昇温度算出部9は、平均値算出部4から入力され
た領域毎の画像データの平均値と、制御部7から入力さ
れる制御係数Gから、前記式1に基づいて単位時間あた
りの分割された領域毎の上昇温度を計算する。また、下
降温度算出部10は、温度記憶部6に記憶されている分
割された領域の温度のうち、1つの領域の温度を読み出
して、前記式2に基づいて単位時間あたりの下降温度を
計算する。
【0118】次に流入温度算出部34は、図23に示し
た着目する領域の温度T(i,j)以外に、着目する領
域の周囲の温度T(i−1,j−1),T(i,j−
1),T(i+1,j−1),T(i−1,j),T
(i+1,j),T(i−1,j+1),T(i,j+
1),T(i+1,j+1)を読み出し、周囲の領域か
ら着目する領域へ流入あるいは流出する温度を算出す
る。流入温度をTcとすると、流入温度Tcは Tc=C1・{T(i−1,j−1)−T(i,j)}+C2・{T(i,j −1)−T(i,j)}+C3・{T(i+1,j−1)−T(i,j)}+C 4・{T(i−1,j)−T(i,j)}+C5・{T(i+1,j)−T(i ,j)}+C6・{T(i−1,j+1)−T(i,j)}+C7・{T(i, j+1)−T(i,j)}+C8・{T(i+1,j+1)−T(i,j)} (式25) で表される。ここで、C1,C2,C3,C4,C5,
C6,C7,C8は周囲の領域から熱が流入、あるいは
流出する割合を示す係数である。
【0119】次に演算器11Aは、上昇温度Tr、下降
温度Tf、流入温度Tc、温度記憶部6に記憶されてい
る分割された領域の温度T(i,j)から単位時間経過
後の分割された領域の温度を計算し、温度記憶部6に記
憶する。単位時間経過後の分割された領域の温度をT’
(i,j)とすると、T’(i,j)はT’(i,j)
=T(i,j)+Tr+Tf+Tc (式26)
で表される。上記の演算を分割された領域毎に実施する
ことで、全ての領域において単位時間経過後の温度を計
算することができる。ここで、着目する領域がパネル端
部の場合は、存在しない領域の温度に雰囲気温度検出器
8が検出した雰囲気温度を用いるか、簡易的に流入ある
いは流出する温度を0としても良い。
【0120】なお、前記式25では周囲の領域毎に係数
を設けたが、簡易的に同一としても良い。
【0121】実施の形態14.図24はこの発明の実施
の形態14における温度算出部5Dの詳細を示す構成図
である。図において、35は上昇温度変換テーブル、3
6は下降温度変換テーブルである。前記実施の形態1か
ら実施の形態13では、温度算出部5において式1、式
2などの演算式を用いて上昇温度Tr、および下降温度
Tfを求めたが、演算式の代わりに上昇温度変換テーブ
ル35と下降温度変換テーブル36を用いて、上昇温度
Trと下降温度Tfを求めても良い。演算式の代わりに
変換テーブルを用いる他は、前記実施の形態1から実施
の形態13と同様であるので動作の説明は省略する。
【0122】実施の形態15.図25はこの発明の実施
の形態15におけるプラズマディスプレイ装置の構成図
である。図において、37は演算処理装置である。
【0123】前記実施の形態1から実施の形態14で
は、全ての処理をハードウエアによって処理する構成を
示したが、温度算出部5、温度記憶部6、制御部7の動
作をCPUなどの演算処理装置を用いて処理することが
できる。図26はこの発明の実施の形態15におけるデ
ータ処理の流れを示す説明図である。演算処理装置37
の動作を図に基づいて説明する。
【0124】まず、演算処理装置37は、初期状態の設
定を行って処理を開始する。処理を開始した演算処理装
置37は、平均値受信待ち状態になり、平均値算出部4
Aから分割された領域の画像データの平均値が出力され
るまで待機する。平均値算出部4から平均値が出力され
ると平均値受信のための処理を行い、分割された領域の
画像データの平均値を受信する。この時、平均値算出部
4Aが出力する分割された領域の平均値には、分割した
領域のどの部分の平均値であるかを示すアドレスが付加
されている。次に、演算処理装置37は受信した平均値
に対応する領域の温度を、演算処理装置37の記憶領域
から読み出す。受信した平均値と読み出した領域の温
度、雰囲気温度温度検出器8が検出したPDP2の雰囲
気温度から単位時間経過後の分割された領域の温度を算
出する。温度算出の方法は、前記実施の形態1から実施
の形態14に示した演算式や変換テーブルを用いる。算
出された単位時間経過後の温度は記憶領域に記憶され
る。
【0125】演算処理装置37は単位時間経過後の温度
を記憶領域に記憶した後に、前記受信したアドレスより
1画面分の処理が終了したかどうかを判定する。1画面
分の処理が終了していない場合は、平均値算出部4Aが
出力する画像データの平均値の受信待ち状態に戻り、1
画面分の処理が終了するまで上記処理を繰り返す。1画
面分の処理が終了した場合、記憶領域に記憶された領域
毎の温度から最高温度を検出し、検出された最高温度と
あらかじめ設定されている上限温度から制御量Gを算出
して駆動回路1に出力する。制御量Gの算出方法は、実
施の形態4と同様であるので説明を省略する。算出され
た制御量Gを駆動回路に出力してPDPQに表示する画
像の輝度を制御することで、PDPの温度制御を行う。
演算処理装置37以外の動作は前記実施の形態1から実
施の形態14と同様であるので、説明を省略する。
【0126】なお、図26では、最高温度のみを検出す
る場合について示したが、前記実施の形態1から実施の
形態14に示す処理の全てを実施することができる。こ
のように、分割された領域毎の温度の処理と制御量Gの
算出をソフトウエア化することで複雑な検出や処理を簡
単な回路構成で実施することができると同時に変更が容
易になる。
【0127】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0128】請求項1から19までに係るプラズマディ
スプレイ装置によれば、領域毎の温度を計算するように
したため、多数のパネル温度検出器を用いることなくP
DPの温度制御ができるので、プラズマディスプレイ装
置の低コスト化、表示品質の劣化防止、長寿命化に効果
がある。また、パネル温度検出手段により検出された温
度に基づいて記憶手段に記憶された予測温度を変更する
ので、予測温度の誤差は修正され、より適切な輝度の制
御により、表示品質の低下を抑制しながら、表示パネル
の長寿命化を達成できるという効果が得られる。
【0129】また、請求項6に係るプラズマディスプレ
イ装置によれば、予測温度算出手段による予測温度の算
出が、画像データに基づいて算出される予測上昇温度と
雰囲気温度に基づいて算出される予測下降温度とを用い
て行われるので、より適切な輝度の制御により、表示品
質の低下を抑制しながら、表示パネルの長寿命化を達成
できるという効果が得られる。
【0130】また、請求項7に係るプラズマディスプレ
イ装置によれば、予測温度算出手段による予測温度の算
出が、画像データに基づいて算出される予測上昇温度と
雰囲気温度に基づいて算出される予測下降温度に加え、
着目した領域とこれに隣接する領域との温度差に基づく
予測流入温度をも用いて行われるので、より適切な輝度
の制御により、表示品質の低下を抑制しながら、表示パ
ネルの長寿命化を達成できるという効果が得られる。
【0131】また、請求項11に係るプラズマディスプ
レイ装置によれば、輝度の制御が、各領域の予測温度の
最大値が所定の上限値を超えないように行われるので、
装置の低コスト化、表示品質の劣化防止、長寿命化に効
果がある。
【0132】また、請求項12又は13に係るプラズマ
ディスプレイ装置によれば、輝度の制御が、異なる領域
の前記予測温度の差の最大値が所定の上限値を超えない
ように行われるので、装置の低コスト化、表示品質の劣
化防止、長寿命化に効果がある。
【0133】また、請求項15に係るプラズマディスプ
レイ装置によれば、輝度の制御は、表示パネルの中心部
よりも周辺部における輝度の低下率を大きくして行われ
るので、表示品質の劣化防止、長寿命化に効果がある。
【0134】また、請求項16に係るプラズマディスプ
レイ装置によれば、輝度の制御は、表示パネルの領域ご
とに異なる輝度の低下率を用いて行われるので、表示品
質の劣化防止、長寿命化に効果がある。
【0135】また、請求項17に係るプラズマディスプ
レイ装置によれば、ディスプレイ装置の電源が遮断され
た後の一定時間、記憶手段に記憶された予測温度を保持
する手段をさらに備え、その後電源が投入されたとき
に、保持された予測温度を用いて輝度の制御を行うの
で、電源再投入時の温度制御を適切に行うことができ
る。
【0136】また、請求項18に係るプラズマディスプ
レイ装置によれば、前記予測温度の算出は、1フレーム
の画像を表示する毎に、1又は複数の領域について行う
ので、回路構成を簡略化することができる。
【0137】また、請求項19に係るプラズマディスプ
レイ装置によれば、予測温度算出手段が変換テーブルを
用いて予測温度を得るので、回路構成を簡略化すること
ができる。
【0138】
【0139】
【0140】
【0141】
【0142】
【0143】
【0144】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1であるプラズマディ
スプレイ装置の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における領域分割部
の動作を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における温度算出部
の詳細を示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2であるプラズマディ
スプレイ装置の構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2における温度算出部
の詳細を示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3であるプラズマディ
スプレイ装置の構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における他のプラズ
マディスプレイ装置を示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態4における制御部の詳
細を示す構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態5における制御部の詳
細を示す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態6における制御部の
詳細を示す構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態7における制御部の
詳細を示す構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態8における他のプラ
ズマディスプレイ装置を示す構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態8における画像処理
部の動作を示す説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態8における制御部の
動作を示す説明図である。
【図15】 この発明の実施の形態8における領域分割
部の動作を示す説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態8における制御部の
詳細を示す構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態8における他のプラ
ズマディスプレイ装置を示す構成図である。
【図18】 この発明の実施の形態9における温度記憶
部の詳細を示す構成図である。
【図19】 この発明の実施の形態9における他のプラ
ズマディスプレイ装置を示す構成図である。
【図20】 この発明の実施の形態10における他のプ
ラズマディスプレイ装置の構成図である。
【図21】 この発明の実施の形態12における画像デ
ータ分割と温度データの演算方法の一例を示す説明図で
ある。
【図22】 この発明の実施の形態13における温度算
出部の詳細を示す構成図である。
【図23】 この発明の実施の形態13における流入温
度算出部の動作を示す説明図である。
【図24】 この発明の実施の形態14における温度算
出部の詳細を示す構成図である。
【図25】 この発明の実施の形態15におけるプラズ
マディスプレイ装置の構成図である。
【図26】 この発明の実施の形態15におけるデータ
処理の流れを示す説明図である。
【図27】 従来のプラズマディスプレイ装置を示す構
成図である。
【図28】 従来のプラズマディスプレイ装置の動作を
示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 駆動回路、2 プラズマディスプレイパネル(PD
P)、3 領域分割部、4,4A 平均値算出部、5,
5A,5B,5C,5D 温度算出部、6,6A 温度
記憶部、7,7A,7B,7C,7D,7E,7F,7
G,7H 制御部、8 雰囲気温度検出器、9 上昇温
度算出部、10 下降温度算出部、11,11A 演算
器、12 画像処理部、13 パルス数変換部、14
最高温度検出部、15 上限温度設定部、16 判定
部、17 面内最大温度差検出部、18 面内上限温度
差設定部、19 隣接最大温度差検出部、20 隣接上
限温度差設定部、21 中央部最高温度検出部、22
中央部上限温度設定部、23中央部隣接最大温度差検出
部、24 中央部隣接上限温度差設定部、25 周辺部
最高温度検出部、26 周辺部上限温度設定部、27
周辺部隣接最大温度差検出部、28 周辺部隣接上限温
度差設定部、29 主電源、30 整流素子、31 コ
ンデンサ、32 記憶装置、33 パネル温度検出器、
34 流入温度算出部、35 上昇温度変換テーブル、
36 下降温度変換テーブル、37演算処理装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−289812(JP,A) 特開 昭62−75588(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/28 G09G 3/20

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示する表示パネルと、 画像データに基づいて前記表示パネルを駆動させる駆動
    手段と、 前記表示パネルに複数の領域を設定し、各領域における
    画像データに基づいて前記それぞれの領域の予測温度を
    算出する予測温度算出手段と、 算出された予測温度を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された予測温度に基づいて、前記表
    示パネルに表示される画像の輝度を制御する制御手段と
    を有するプラズマディスプレイ装置において、 前記表示パネルの温度を検出するパネル温度検出手段を
    備え、 前記パネル温度検出手段により検出された温度に基づい
    て前記記憶手段に記憶された予測温度を変更することを
    特徴とするプラズマディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 前記予測温度算出手段は、前記領域毎に
    それぞれの領域内における画像データの平均値に基づい
    て予測温度を算出することを特徴とする請求項1に記載
    のディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 前記予測温度の変更は、プラズマディス
    プレイ装置に電源が投入されたときに行われることを特
    徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のプラズマデ
    ィスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 前記予測温度の変更は、プラズマディス
    プレイ装置の電源が遮断されてから投入されるまでの経
    過時間が所定値を超える場合に行われることを特徴とす
    る請求項3に記載のプラズマディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 前記予測温度の変更は、プラズマディス
    プレイ装置に電源が投入された後、一定期間毎に行われ
    ることを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記
    載のプラズマディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 前記プラズマディスプレイ装置が設置さ
    れた環境の雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段を
    備え、 前記予測温度算出手段による予測温度の算出は、画像デ
    ータに基づいて算出される予測上昇温度と雰囲気温度に
    基づいて算出される予測下降温度とを用いて行われるこ
    とを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の
    プラズマディス プレイ装置。
  7. 【請求項7】 前記プラズマディスプレイ装置が設置さ
    れた環境の雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段を
    備え、 前記予測温度算出手段による予測温度の算出は、画像デ
    ータに基づいて算出される予測上昇温度と雰囲気温度に
    基づいて算出される予測下降温度に加え、着目した領域
    とこれに隣接する領域との温度差に基づく予測流入温度
    をも用いて行われることを特徴とする請求項1から5ま
    でのいずれかに記載のプラズマディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 前記輝度の制御は、前記駆動手段により
    前記表示パネルに入力される駆動パルスの密度を変える
    ことによって行われることを特徴とする請求項1から7
    までのいずれかにに記載のプラズマディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 前記輝度の制御は、前記画像データを補
    正することによって行われることを特徴とする請求項1
    から7までのいずれかに記載のプラズマディスプレイ装
    置。
  10. 【請求項10】 前記画像データの平均値が、前記補正
    後の画像データの平均値であることを特徴とする請求項
    2から9までのいずれかに記載のプラズマディスプレイ
    装置。
  11. 【請求項11】 前記輝度の制御は、各領域の予測温度
    の最大値が所定の上限値を超えないように行われること
    を特徴とする請求項1から10までのいずれかに記載の
    プラズマディスプレイ装置。
  12. 【請求項12】 前記輝度の制御は、異なる領域の前記
    予測温度の差の最大値が所定の上限値を超えないように
    行われることを特徴とする請求項1から11までのいず
    れかに記載のプラズマディスプレイ装置。
  13. 【請求項13】 前記異なる領域は、隣接する領域であ
    ることを特徴とする請求項12に記載のプラズマディス
    プレイ装置。
  14. 【請求項14】 前記輝度の制御は、前記表示パネルの
    全体の輝度を変えることによって行われることを特徴と
    する請求項1から13までのいずれかに記載のプラズマ
    ディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】 前記輝度の制御は、前記表示パネルの
    中心部よりも周辺部 における輝度の低下率を大きくして
    行われることを特徴とする請求項1から13までのいず
    れかに記載のプラズマディスプレイ装置。
  16. 【請求項16】 前記輝度の制御は、前記表示パネルの
    領域ごとに異なる輝度の低下率を用いて行われることを
    特徴とする請求項1から13までのいずれかに記載のプ
    ラズマディスプレイ装置。
  17. 【請求項17】 前記ディスプレイ装置の電源が遮断さ
    れた後の一定時間、前記記憶手段に記憶された予測温度
    を保持する手段をさらに備え、 その後電源が投入されたときに、前記保持された予測温
    度を用いて前記輝度の制御を行う ことを特徴とする請求
    項1から16までのいずれかに記載のプラズマディスプ
    レイ装置。
  18. 【請求項18】 前記予測温度の算出は、1フレームの
    画像を表示する毎に、1又は複数の領域について行うこ
    とを特徴とする請求項1から17までのいずれかに記載
    のプラズマディスプレイ装置。
  19. 【請求項19】 前記予測温度算出手段が変換テーブル
    を有し、この変換テーブルを用いて予測温度を得ること
    を特徴とする請求項1から18までのいずれかに記載の
    プラズマディスプレイ装置。
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