JP3270458B2 - 表示装置およびその輝度制御方法 - Google Patents

表示装置およびその輝度制御方法

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JP3270458B2
JP3270458B2 JP2001200087A JP2001200087A JP3270458B2 JP 3270458 B2 JP3270458 B2 JP 3270458B2 JP 2001200087 A JP2001200087 A JP 2001200087A JP 2001200087 A JP2001200087 A JP 2001200087A JP 3270458 B2 JP3270458 B2 JP 3270458B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部から入力され
る映像信号に応じた輝度で画像を表示する表示装置およ
びその輝度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】PDP(プラズマディスプレイパネル)
を用いたプラズマディスプレイパネル装置は、薄型化お
よび大画面化が可能であるという利点を有する。このプ
ラズマディスプレイパネル装置では、画素を構成する放
電セルの放電の際の発光を利用することにより画像を表
示している。この発光に伴い、PDPを構成するガラス
面に熱が発生し、画像の輝度が高くなるほど発熱量が大
きくなる。このため、ガラス面の温度が上昇し、最悪の
場合、ガラス面が破損するという問題があった。
【0003】上記のような問題を解決するため、従来の
表示装置として、例えば、特開平11−194745号
公報に開示される表示装置がある。この表示装置では、
表示画面の全面を複数のブロックに分割し、全てのブロ
ックに対して温度予測値を算出し、算出された予測温度
の最大値を基準温度と比較することにより輝度補正係数
を生成し、この輝度補正係数により表示画面の輝度を制
御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、画像を表示す
る表示部はその外周部で固定され、輝度の増加による温
度上昇に起因する表示部の破損は、表示部の外周部付近
に発生する場合がほとんどである。すなわち、表示部の
破損は、最大温度よりむしろ温度差に依存し、通常、発
熱しない表示部の外周部と発熱する表示部の表示画面の
外周部との間の温度差が最も大きくなり、この温度差に
よる熱応力により破損する場合が多い。
【0005】しかしながら、上記の従来の表示装置で
は、予測温度の最大値が基準温度以上になった場合、す
なわち表示画面上のいずれかの部分の温度がある上限値
を超えた場合にのみ輝度制御を行っている。このため、
表示部のうち最も破損しやすい外周部に過度な熱応力が
加わった場合に必ずしも輝度を制御することができず、
表示部の破損を確実に防止することはできない。
【0006】また、上記の従来の表示装置では、表示画
面の全体を複数のブロックに分割し、全てのブロックに
ついて予測温度を算出していたため、演算処理が複雑に
なるとともに演算処理に長時間を要する。特に、近年で
は表示画像の高精細化が要望され、表示画面の画素数す
なわち放電セルの数が多くなる傾向にあり、この場合、
上記の演算処理はますます複雑になるとともに、その処
理時間も長大となる。
【0007】本発明の目的は、表示部の破損をより確実
に防止することができる表示装置およびその輝度制御方
法を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、少ない演算量で表示
部の破損をより確実に防止することができる表示装置お
よびその輝度制御方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)第1の発明 第1の発明に係る表示装置は、外部から入力される映像
信号に応じた輝度で画像を表示する表示部と、映像信号
から表示部の表示画面の温度に対応する温度推定値を推
定する温度推定手段と、表示部の外周部の温度に対応す
る基準値と温度推定値とを用いて温度差推定値を求める
演算手段と、温度差推定値に基づき表示部に表示される
画像の輝度を制御する制御手段とを備えるものである。
【0010】本発明に係る表示装置においては、映像信
号から表示部の表示画面の温度に対応する温度推定値を
推定し、この温度推定値と表示部の外周部の温度に対応
する基準値とを用いて温度差推定値を求め、この温度差
推定値に基づき表示部に表示される画像の輝度を制御し
ている。一般に、画像を表示する表示部はその外周部で
固定されているため、輝度の増加による温度上昇に起因
する表示部の破損は表示部の外周部付近に発生する場合
がほとんどである。したがって、上記のように、表示画
面の温度に対応する温度推定値と表示部の外周部の温度
に対応する基準値とから求められた温度差推定値に応じ
て輝度を制御することにより、表示部の破損に最も影響
の大きい表示部の外周部と表示画面との温度差に基づき
輝度を制御することができ、表示部の破損をより確実に
防止することができる。
【0011】(2)第2の発明 第2の発明に係る表示装置は、第1の発明に係る表示装
置の構成において、温度推定手段は、表示部の表示画面
の外周部の温度に対応する温度推定値を推定するもので
ある。
【0012】この場合、映像信号から表示部の表示画面
の外周部の温度に対応する温度推定値を推定し、この温
度推定値と表示部の外周部の温度に対応する基準値とを
用いて温度差推定値を求め、この温度差推定値に基づき
表示部に表示される画像の輝度を制御している。このよ
うに、表示画面の外周部の温度に対応する温度推定値と
表示部の外周部の温度に対応する基準値とから温度差推
定値を求めているので、表示部の破損に最も影響の大き
い表示部の外周部とその外周部に最も近い表示画面の外
周部との温度差に基づき輝度を制御することができ、表
示部の破損をより確実に防止することができる。また、
温度差推定値を求めるために演算される温度推定値は表
示部の表示画面の外周部の温度推定値に限定されるた
め、表示画面全体の温度推定値を演算する場合に比べて
演算量が少なくなり、処理が簡略化されるとともに処理
時間が短縮される。この結果、少ない演算量で表示部の
破損をより確実に防止することができる。
【0013】(3)第3の発明 第3の発明に係る表示装置は、第1または第2の発明に
係る表示装置の構成において、表示部は、その間に複数
の発光素子が形成され、その外周が固定される第1およ
び第2の基板を含み、表示部の外周部は、複数の発光素
子のうち最外周に位置する発光素子と第1および第2の
基板の固定部との間の部分を含むものである。
【0014】この場合、基準値が最外周に位置する発光
素子と第1および第2の基板の固定部との間の部分の温
度に対応しているので、最も破損しやすい部分の温度を
基準に輝度を制御することができ、より確実に表示部の
破損を防止することができる。
【0015】(4)第4の発明 第4の発明に係る表示装置は、第1〜第3のいずれかの
発明に係る表示装置の構成において、温度推定手段は、
映像信号から輝度に関するデータを積分するとともに放
熱分を減算することにより温度推定値を推定し、演算手
段は、温度推定値から基準値を減算することにより温度
差推定値を求めるものである。
【0016】この場合、映像信号から輝度に関するデー
タを積分するとともに放熱分を減算しているので、より
実際の温度に対応する温度推定値を求めることができ
る。したがって、この温度推定値から基準値を減算した
温度差推定値に基づき輝度を制御しているので、より高
精度に輝度を制御してより確実に表示部の破損を防止す
ることができる。
【0017】(5)第5の発明 第5の発明に係る表示装置は、第1〜第4のいずれかの
発明に係る表示装置の構成において、制御手段は、温度
差推定値の増加に応じて表示部に表示される画像の輝度
を低下させるものである。
【0018】この場合、温度差推定値の増加に応じて輝
度を低下させているので、より確実に表示部の破損を防
止することができる。
【0019】(6)第6の発明 第6の発明に係る表示装置は、第1〜第5のいずれかの
発明に係る表示装置の構成において、制御手段は、温度
差推定値の増加に応じて表示部に表示される画像の最大
輝度を低下させるものである。
【0020】この場合、温度差推定値の増加に応じて最
大輝度を低下させているので、より確実に表示部の破損
を防止することができるとともに、最大輝度以外の輝度
をそのまま表示する場合は、映像信号本来の輝度に応じ
た良好な画像を表示することができる。
【0021】(7)第7の発明 第7の発明に係る表示装置は、第1〜第6のいずれかの
発明に係る表示装置の構成において、表示部は、複数の
階調の中から映像信号に応じた階調で画像を表示し、制
御手段は、各階調ごとに同じ比率で表示部に表示される
画像の輝度を低下させるものである。
【0022】この場合、各階調ごとに同じ比率で輝度を
低下させているので、視聴者に視覚的な違和感を与える
ことなく、表示部の輝度を低下させることができる。
【0023】(8)第8の発明 第8の発明に係る表示装置は、第1〜第7のいずれかの
発明に係る表示装置の構成において、表示部は、総階調
数が同一でかつ各階調における発光パルス数が異なる複
数の発光形式により映像信号に応じた階調で画像を表示
し、制御手段は、複数の発光形式の中から温度差推定値
に応じて選択された発光形式を用いて表示部に表示され
る画像の輝度を制御するものである。
【0024】この場合、温度差推定値の増加に応じて複
数の発光形式の中から同一階調で発光パルス数の多いも
のから少ないものへ順に発光形式を切り替えて輝度を制
御することができるので、総階調数を大きく変化させる
ことなく、輝度を低下させることができる。
【0025】(9)第9の発明 第9の発明に係る表示装置は、第1〜第8のいずれかの
発明に係る表示装置の構成において、制御手段は、表示
部の表示画面を複数のブロックに分割して複数のブロッ
クの中から表示画面の外周に隣接する外周ブロックを抽
出し、外周ブロックの輝度を低下させるものである。
【0026】この場合、表示画面の外周に隣接する外周
ブロックの輝度を低下させているので、表示画面の内側
のブロックの画像を映像信号本来の輝度で表示すること
ができ、視聴者により視覚的な違和感のない表示画面を
提供することができるとともに、より確実に表示部の外
周部における破損を防止することができる。
【0027】(10)第10の発明 第10の発明に係る表示装置は、第1〜第9のいずれか
の発明に係る表示装置の構成において、制御手段は、表
示部の表示画面を複数のブロックに分割して複数のブロ
ックの中から表示画面の外周に隣接する外周ブロックを
抽出し、表示部の表示画面の内側のブロックより外周ブ
ロックの輝度をより低下させるものである。
【0028】この場合、表示画面の内側のブロックより
外周ブロックの輝度をより低下させているので、表示画
面の輝度の変化が滑らかになり、視聴者により視覚的な
違和感のない表示画面を提供することができるととも
に、より確実に表示部の外周部における破損を防止する
ことができる。
【0029】(11)第11の発明 第11の発明に係る表示装置は、第1〜第10のいずれ
かの発明に係る表示装置の構成において、表示部の表示
画面を複数のブロックに分割し、複数のブロックの中か
ら表示画面の外周に隣接する外周ブロックを抽出するブ
ロック抽出手段をさらに含み、温度推定手段は、外周ブ
ロックごとに温度推定値を推定し、演算手段は、外周ブ
ロックごとに推定された温度推定値から外周ブロック温
度差推定値を求め、制御手段は、外周ブロック温度差推
定値に基づき外周ブロックごとに輝度を制御するもので
ある。
【0030】この場合、表示画面を複数のブロックに分
割し、表示画面の外周に隣接する外周ブロックごとに輝
度を制御しているので、よりきめ細かな輝度の制御が可
能となり、視聴者により視覚的な違和感のない表示画面
を提供することができるとともに、表示部の外周部にお
ける破損をより確実に防止することができる。
【0031】(12)第12の発明 第12の発明に係る表示装置は、第11の発明に係る表
示装置の構成において、制御手段は、外周ブロック温度
差推定値に基づき、隣接する外周ブロック間の輝度制御
量が滑らかに変化するように外周ブロックごとに輝度を
制御するものである。
【0032】この場合、隣接する外周ブロック間の輝度
制御量が滑らかに変化しているので、視聴者に視覚的に
違和感のない表示画面を提供することができるととも
に、表示部の外周部に発生する熱応力も滑らかに変化す
るので、表示部の破損をより確実に防止することができ
る。
【0033】(13)第13の発明 第13の発明に係る表示装置は、第1〜第12のいずれ
かの発明に係る表示装置の構成において、表示部の表示
画面を複数のブロックに分割し、複数のブロックの中か
ら表示画面の外周に隣接する外周ブロックを抽出するブ
ロック抽出手段をさらに含み、温度推定手段は、外周ブ
ロックごとに温度推定値を推定し、演算手段は、外周ブ
ロックごとに推定された温度推定値から外周ブロックご
との外周ブロック温度差推定値を求め、外周ブロック温
度差推定値の中から最大外周ブロック温度差推定値を抽
出し、制御手段は、最大外周ブロック温度差推定値に基
づき表示部に表示される画像の輝度を制御するものであ
る。
【0034】この場合、外周ブロックにおいて温度差の
最も大きい最大外周ブロック温度差推定値を用いて輝度
を制御しているので、より確実に表示部の破損を防止す
ることができる。また、1つの最大外周ブロック温度差
推定値により輝度を制御しているので、輝度の制御処理
が簡略化される。
【0035】(14)第14の発明 第14の発明に係る表示装置は、第1〜第13のいずれ
かの発明に係る表示装置の構成において、基準値は、表
示部の外周部の位置により異なる複数の基準値を含むも
のである。
【0036】この場合、表示部の外周部の位置により異
なる複数の基準値を用いて表示部に表示される画像の輝
度を制御することができるので、温度上昇のしやすい部
分には高い基準値を設定し、一方、温度上昇がしにくい
部分には低い基準値を設定することにより、各基準値に
基づき輝度を制御することができる。この結果、より確
実に表示部の破損を防止することができるとともに、不
要に輝度を低下させることもない。
【0037】(15)第15の発明 第15の発明に係る表示装置は、第1〜14のいずれか
の発明に係る表示装置の構成において、表示部の外周部
の温度を測定し、測定した温度に対応する基準値を演算
手段へ出力する測定手段をさらに備えるものである。
【0038】この場合、表示部の外周部の温度を直接測
定し、その温度に対応する基準値に基づき輝度を制御す
ることができるので、外気温の変動等により基準値が変
化する場合でも、表示部の破損を確実に防止することが
できる。
【0039】(16)第16の発明 第16の発明に係る表示装置の輝度制御方法は、外部か
ら入力される映像信号に応じた輝度で画像を表示する表
示部を備える表示装置の輝度制御方法であって、映像信
号から表示部の表示画面の温度に対応する温度推定値を
推定し、表示部の外周部の温度に対応する基準値と温度
推定値とを用いて温度差推定値を求め、温度差推定値に
基づき表示部に表示される画像の輝度を制御するもので
ある。
【0040】本発明に係る表示装置の輝度制御方法にお
いては、映像信号から表示部の表示画面の温度に対応す
る温度推定値を推定し、この温度推定値と表示部の外周
部の温度に対応する基準値とを用いて温度差推定値を求
め、この温度差推定値に基づき表示部に表示される画像
の輝度を制御している。一般に、画像を表示する表示部
はその外周部で固定され、輝度の増加に伴う表示部の破
損は表示部の外周部付近に発生する場合がほとんどであ
る。したがって、上記のように、表示画面の温度に対応
する温度推定値と表示部の外周部の温度に対応する基準
値とから求められた温度差推定値に応じて輝度を制御す
ることにより、表示部の破損に最も影響の大きい表示部
の外周部と表示画面との温度差に基づき輝度を制御する
ことができ、表示部の破損をより確実に防止することが
できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表示装置の一
例としてAC型プラズマディスプレイ装置について説明
する。なお、本発明が適用される表示装置は、AC型プ
ラズマディスプレイ装置に特に限定されず、輝度の変化
により表示画面の温度が変化するものであれば、他の表
示装置にも同様に適用可能である。
【0042】まず、本発明の第1の実施の形態によるプ
ラズマディスプレイ装置について説明する。図1は、本
発明の第1の実施の形態によるプラズマディスプレイ装
置の構成を示すブロック図である。
【0043】図1のプラズマディスプレイ装置は、ディ
スプレイ部1、明るさ制御器2、コントローラ3、温度
差推定器4、およびパネル外周部温度設定器5を備え
る。
【0044】明るさ制御器2および温度差推定器4に
は、映像信号VSが入力される。パネル外周部温度設定
器5は、ディスプレイ部1のパネル外周部の温度を表す
基準値Toを設定し、温度差推定器4へ出力する。温度
差推定器4は、映像信号VSおよび基準値Toを用いて
ディスプレイ部1のパネル外周部の温度と表示画面の温
度との差を表す温度差推定値Tdを算出し、この温度差
推定値Tdをコントローラ3へ出力する。
【0045】コントローラ3は、温度差推定値Tdに応
じて、ディスプレイ部1の表示画面の輝度を制御するた
めの明るさ制御信号LCを明るさ制御器2へ出力する。
明るさ制御器2は、明るさ制御信号LCに応じた輝度に
より画像を表示するためのデータドライバ駆動制御信号
DS、スキャンドライバ駆動制御信号CSおよびサステ
インドライバ駆動制御信号USをディスプレイ部1へ出
力する。
【0046】図2は、図1に示す温度差推定器4の構成
を示すブロック図である。図2に示すように、温度差推
定器4は、外周隣接部分離器41、積分回路42、放熱
分減算回路43および減算器44を含む。
【0047】外周隣接部分離器41は、映像信号VSを
受け、映像信号VSからディスプレイ部1の表示画面の
外周に隣接する外周隣接部の部分を分離して積分回路4
2へ出力する。なお、映像信号VSには、本来の映像信
号のみならず、垂直同期信号および水平同期信号等も含
まれ、この水平同期信号および垂直同期信号等を用いて
外周隣接部が分離される。
【0048】積分回路42は、外周隣接部分離器41に
より分離された外周隣接部の映像信号から輝度に関する
データ、例えば、外周隣接部の輝度信号を積分して放熱
分減算回路43へ出力する。
【0049】放熱分減算回路43は、積分された外周隣
接部の輝度信号から放熱分を減算することにより外周隣
接部の温度を表す温度推定値Teを算出し、この温度推
定値Teを減算器44へ出力する。
【0050】減算器44は、外周隣接部の温度推定値T
eからパネル外周部の基準値Toを減算することにより
表示画面の外周部の温度差推定値Tdを求め、この温度
差推定値Tdをコントローラ3へ出力する。
【0051】コントローラ3は、上記の処理により求め
られた温度差推定値Tdに応じて、複数の発光形式の中
から対応する発光形式を選択し、選択した発光形式を指
定するための発光パルス制御信号ECおよび選択した発
光形式における乗算係数kを含む明るさ制御信号LCを
生成して明るさ制御器2へ出力する。
【0052】図3は、図1に示す明るさ制御器2の構成
を示すブロック図である。図3に示すように、明るさ制
御器2は、乗算回路21、映像信号−サブフィールド対
応付け器22およびサブフィールドパルス発生部23を
含む。
【0053】乗算回路21は、明るさ制御信号LCに含
まれる乗算係数kを映像信号VSに乗算し、乗算係数k
により輝度が制御された映像信号を映像信号−サブフィ
ールド対応付け器22へ出力する。
【0054】映像信号−サブフィールド対応付け器22
は、1フィールドを複数のサブフィールドに分割して表
示するため、1フィールドの映像信号から、明るさ制御
信号LCに含まれる発光パルス制御信号ECに応じて複
数の発光形式の中から指定された発光形式のサブフィー
ルドごとの画像データを作成し、サブフィールドごとの
画像データに対応するデータドライバ駆動制御信号DS
をディスプレイ部1へ出力する。
【0055】サブフィールドパルス発生部23は、明る
さ制御信号LCに含まれる発光パルス制御信号ECに応
じて、複数の発光形式の中から指定された発光形式の各
サブフィールドに対応するスキャンドライバ駆動制御信
号CSおよびサステインドライバ駆動制御信号USをデ
ィスプレイ部1へ出力する。
【0056】図4は、図1に示すディスプレイ部1の構
成を示すブロック図である。図1に示すディスプレイ部
は、PDP(プラズマディスプレイパネル)11、デー
タドライバ12、スキャンドライバ13およびサステイ
ンドライバ14を含む。
【0057】データドライバ12は、PDP11の複数
のアドレス電極(データ電極)ADに接続されている。
スキャンドライバ13は、PDP11の各スキャン電極
(走査電極)SCごとに設けられた駆動回路を内部に備
え、各駆動回路が対応するスキャン電極SCに接続され
ている。サステインドライバ14は、PDP11の複数
のサステイン電極(維持電極)SUに共通に接続されて
いる。
【0058】データドライバ12は、データドライバ駆
動制御信号DSに従い、書き込み期間において、PDP
11の該当するアドレス電極ADに書き込みパルスを印
加する。一方、スキャンドライバ13は、スキャンドラ
イバ駆動制御信号CSに従い、書き込み期間において、
シフトパルスを垂直走査方向にシフトしつつPDP11
の複数のスキャン電極SCに書き込みパルスを順に印加
する。これにより、該当する放電セルにおいてアドレス
放電が行われ、映像信号VSに応じた放電セルが選択さ
れる。
【0059】また、スキャンドライバ13は、スキャン
ドライバ駆動制御信号CSに従い、維持期間において、
周期的な維持パルスをPDP11の複数のスキャン電極
SCに印加する。一方、サステインドライバ14は、サ
ステインドライバ駆動制御信号USに従い、維持期間に
おいて、PDP11の複数のサステイン電極SUにスキ
ャン電極SCの維持パルスに対して180度位相のずれ
た維持パルスを同時に印加する。これにより、アドレス
期間において選択された放電セルにおいて維持放電が行
われ、映像信号VSに応じた輝度により表示画面上に画
像が表示される。
【0060】図5は、図4に示すPDP11の構成を示
す模式図である。図5に示すように、PDP11は、複
数のアドレス電極AD、複数のスキャン電極SC、複数
のサステイン電極SU、表面ガラス基板FP、裏面ガラ
ス基板BPおよび隔壁WAを含む。
【0061】複数のアドレス電極ADは画面の垂直方向
に配列され、複数のスキャン電極SCおよび複数のサス
テイン電極SUが画面の水平方向に配列されている。ま
た、サステイン電極SUは共通に接続されている。アド
レス電極AD、スキャン電極SCおよびサステイン電極
SUの各交点には、放電セルCEが形成され、各放電セ
ルCEが画面上の画素を構成する。
【0062】また、スキャン電極SCおよびサステイン
電極SUは、表面ガラス基板FP上に対になるように画
面の水平方向に形成され、透明誘電体層および保護層に
より覆われている。一方、アドレス電極ADは、表面ガ
ラス基板FPに対向する裏面ガラス基板BP上に画面の
垂直方向に形成され、その上に透明誘電体層が形成さ
れ、さらにその上に蛍光体が塗布されている。アドレス
電極AD間には、隔壁WAが設けられ、隣接する放電セ
ルCEが分離されている。なお、カラー表示する場合、
アドレス電極ADはR、G、Bごとに設けられ、各アド
レス電極AD間に隔壁WAが設けられる。
【0063】表面ガラス基板FPと裏面ガラス基板BP
とは、その外周が封着ガラスSGにより接合され固定さ
れている。このため、放電セルCEの発光により表面ガ
ラス基板FPおよび裏面ガラス基板BPの温度が上昇す
ると、表面ガラス基板FPおよび裏面ガラス基板BPの
封着ガラスSG付近に亀裂が発生し、PDP11が破損
する場合が多い。本実施例の形態では、上記の最も破損
しやすい部分の温度差に基づきPDP11の輝度を制御
するため、以下のようにして、温度差推定値Tdを求め
ている。
【0064】PDP11の表示画面すなわち放電セルC
Eが形成されている部分のうち、少なくとも最外周に位
置する放電セルCEを含む部分(例えば、ハッチングに
より示す四角形枠部分)を外周隣接部NEとして、温度
差推定器4の外周隣接部分離器41によりこの領域の映
像信号を分離し、分離した映像信号を積分回路42およ
び放熱分減算回路43により積分等することにより外周
隣接部NEの温度を表す温度推定値Teを求める。
【0065】一方、パネル外周部温度設定器5は、表面
ガラス基板FPおよび裏面ガラス基板BPの封着ガラス
SGの部分および最外周に位置する放電セルCEと封着
ガラスSGとの間の部分をパネル外周部とし、この部分
の温度を基準値Toとして設定する。したがって、外周
隣接部NEの温度推定値Teからパネル外周部の基準値
Toを減算することにより、表示画面の外周部の温度差
推定値Tdを演算している。したがって、最も破損しや
すい部分の温度差を表す温度差推定値Tdを用いて、後
述するように輝度を制御することにより、より確実にP
DP11の破損を防止している。
【0066】本実施例の形態では、PDP11が表示部
に相当し、温度差推定器4が温度推定手段および演算手
段に相当し、明るさ制御器2、コントローラ3、データ
ドライバ12、スキャンドライバ13およびサステイン
ドライバ14が制御手段に相当する。また、外周隣接部
分離器41、積分回路42および放熱分減算回路43が
温度推定手段に相当し、減算器44が演算手段に相当す
る。
【0067】次に、上記のように構成された表示装置の
階調表示方法の一例として、総階調数が256でかつ1
フィールドを8つのサブフィールドに分割して表示する
5種類の発光形式を用いた階調表示方法について説明す
る。なお、本発明が適用される階調表示方法は以下の例
に特に限定されず、他の階調表示方式を用いてもよい。
【0068】図6は、総階調数が256の場合に各階調
レベルで表示画面を表示する場合に維持放電が行われる
べきサブフィールドを示す図である。図6において、各
サブフィールドSF1〜SF8は、例えば、1、2、
4、8、16、32、64、128と順に明るさが重み
付けされており、各重み付けは、表示画面の輝度に比例
し、例えば、各放電セルにおける発光回数に比例する値
である。
【0069】図6では、各階調レベルで放電セルを発光
させるために使用されるサブフィールドSF1〜SF8
を○により表示している。例えば、階調レベル1で放電
セルを発光させるために、サブフィールドSF1(重み
付け1)を用いればよく、階調レベル3で放電セルを発
光させるためには、サブフィールドSF1とサブフィー
ルドSF2(重み付け2)とを用いればよく、各サブフ
ィールドの対応する欄に○が付されている。このよう
に、各サブフィールドを組み合わせて重み付けに応じた
発光回数により放電セルを発光させれば、0〜255ま
での各階調レベルで階調表示を行うことができる。な
お、サブフィールドの分割数および重み付け等は、上記
の例に特に限定されず、種々の変更が可能である。
【0070】次に、上記のように重み付けがされたサブ
フィールドSF1〜SF8を用いた発光形式の一例とし
て、総階調数が256となる5種類の発光形式について
説明する。
【0071】図7は、5種類の発光形式A〜Eの各サブ
フィールドSF1〜SF8における発光パルス数を示す
図である。なお、各発光形式A〜Eは、後述するように
温度差推定値Tdの大きさに応じてコントローラ2によ
り決定され、発光パルス制御信号ECにより特定される
ものである。
【0072】発光形式Aは、総発光パルス数が1275
個であり、サブフィールドSF1では5個、サブフィー
ルドSF2では10個であり、同様に各サブフィールド
SF3〜SF8において20個、40個、80個、16
0個、320個、640個の発光パルス数が割り当てら
れる。
【0073】発光形式Bは、総発光パルス数が1020
個であり、発光形式Cは、総発光パルス数が765個で
あり、発光形式Dは総パルス数が510個であり、発光
形式Eは総パルス数が255個であり、それぞれ各サブ
フィールドSF1〜SF8において図示のような発光パ
ルス数が割り当てられている。
【0074】したがって、各サブフィールドSF1〜S
F8を組み合わせて256階調表示を行う場合、同一階
調レベルでも、各発光形式A〜Eにより発光パルス数が
異なり輝度が相違する。すなわち、発光形式Eによる輝
度を基準(1倍)とすると、発光形式Dの輝度は発光形
式Eの2倍となり、発光形式Cの輝度は発光形式Eの3
倍となり、発光形式Bの輝度は発光形式Eの4倍とな
り、発光形式Aの輝度は発光形式Eの5倍となる。した
がって、発光形式Aから発光形式Eへ順次発光形式を切
り替えていくことにより、総階調数をあまり変化させる
ことなく、表示画面の輝度を低下させることができる。
【0075】次に、上記の発光形式A〜Eを組み合わせ
て維持放電を行う場合の温度差推定値Tdと乗算係数k
との関係について説明する。図8は、発光形式A〜Eを
組み合わせて維持放電を行う場合の温度差推定値Tdと
乗算係数kとの関係を示す図である。なお、図8に示す
温度差推定値Tdと乗算係数kとの関係は、予めコント
ローラ3に記憶され、温度差推定器4により推定された
温度差推定値Tdに対応する発光形式および乗算係数k
がコントローラ3により特定される。
【0076】図8に示すように、発光形式Aでは、温度
差推定値Tdが増加するに従い、乗算係数kが1.0か
ら0.8へ線形的に減少する。次に、発光形式Bにおい
て、温度差推定値Tdが増加するに従い、乗算係数kが
1.0から0.75へ減少する。次に、発光形式Cにお
いて、温度差推定値Tdが増加するに従い、乗算係数k
が1.0から0.67へ減少する。次に、発光形式Dに
おいて温度差推定値Tdが増加するに従い、乗算係数k
が1.0から0.5へ減少する。最後に、発光形式Eに
おいて温度差推定値Tdが増加するに従い、乗算係数k
が1.0から減少する。
【0077】ここで、乗算係数が1.0から減少した
後、発光形式の切り替え時に1.0に戻すのは、以下の
理由による。すなわち、発光形式Aの総発光パルス数は
1275個であり、発光形式Bの総発光パルス数が10
20個であり、これらのパルス数の比が0.8になる。
このため、発光形式Aから発光形式Bに切り換えるとき
に、乗算係数kを0.8から1.0に切り換えることに
より、切り替え前後においても温度差推定値Tdに応じ
て発光パルス数を一定の比率で低下させることができ、
表示画面の輝度を線形的に制御することができる。以降
の各発光形式の切り換え時においても同様である。
【0078】このように発光形式の切り替え時に総発光
パルス数に応じて乗算係数kを切り換えることにより、
異なる発光形式を用いて画像を表示する場合にも、温度
差推定値Tdに応じて表示画面の輝度を線形的に制御す
ることができるとともに、総階調数を極端に低下させる
ことなく、輝度を低下させることができる。
【0079】上記の乗算係数kを映像信号VSに乗算
し、この映像信号を用いて画像を表示する場合、図9に
示すように、温度差推定値Tdが増加するとともに、制
御後の輝度は線形的に減少し、温度差推定値Tdに応じ
て表示画面の輝度を低下することができる。なお、図9
では、輝度を減少しない場合すなわ温度差推定値Tdが
0の場合の輝度を5(相対値)として表示している。
【0080】なお、発光形式は、上記の例に特に限定さ
れず、上記の発光形式A〜Eのうち発光形式Aのみを用
いて維持放電を行ってもよい。図10は、発光形式Aを
用いた場合の温度差推定値Tdと乗算係数kとの関係を
示す図である。図10に示すように、温度差推定値Td
が0の場合すなわち温度が上昇していない場合、乗算係
数kが1.0で出力され、温度差推定値Tdが増加する
に従い線形的に乗算係数kが減少する。したがって、こ
の乗算係数kを乗算回路21により映像信号VSに乗算
することにより、図9に示す場合と同様に、温度差推定
値Tdに応じて表示画面の輝度を低下することができ
る。
【0081】次に、上記のように構成されたプラズマデ
ィスプレイ装置の第1の輝度制御方法について説明す
る。
【0082】まず、温度差推定器4において、外周隣接
部分離器41により映像信号VSから外周隣接部の映像
信号を分離し、積分回路42により外周隣接部の映像信
号の輝度信号を積分し、放熱分減算回路43により放熱
分を減算し、外周隣接部の温度推定値Teが算出され
る。次に、減算器44により外周隣接部の温度推定値T
eからパネル外周部温度設定器5により設定されたパネ
ル外周部の基準値Toが減算され、表示画面の外周部の
温度差推定値Tdが算出される。
【0083】次に、図8に示すように、コントローラ3
により温度差推定値Tdの大きさに対応する発光形式お
よび乗算係数kが決定され、決定された発光形式に対応
する発光パルス制御信号ECおよび決定された乗算係数
kを含む明るさ制御信号LCが生成される。
【0084】次に、明るさ制御器2において、乗算回路
21により明るさ制御信号LCに含まれる乗算係数kが
映像信号VSに乗算され、乗算係数kに応じて輝度が制
御された映像信号が作成される。次に、映像信号−サブ
フィールド対応付け器22により、輝度が制御された1
フィールドの映像信号から、明るさ制御信号LCに含ま
れる発光パルス制御信号ECに対応する発光形式のサブ
フィールドごとの画像データが作成され、この画像デー
タに対応するデータドライバ駆動制御信号DSが出力さ
れる。また、サブフィールドパルス発生部23により、
発光パルス制御信号ECに対応する発光形式の各サブフ
ィールドに対応するスキャンドライバ駆動制御信号CS
およびサステインドライバ駆動制御信号USが作成され
る。
【0085】最後に、ディスプレイ部1において、デー
タドライバ12およびスキャンドライバ13によりデー
タドライバ駆動制御信号DSおよびスキャンドライバ駆
動制御信号CSに応じて該当する放電セルのアドレス放
電が行われ、その後、スキャンドライバ13およびサス
テインドライバ14によりスキャンドライバ駆動制御信
号CSおよびサステインドライバ駆動制御信号USに応
じてアドレス放電が行われた放電セルで維持放電が行わ
れ、乗算係数kに応じて制御された輝度で表示画面上に
画像が表示され、温度差推定値Tdが大きくなるほど、
表示画面の輝度が低下する。
【0086】上記のように、本輝度制御方法では、映像
信号VSからPDP11の表示画面の外周隣接部の温度
に対応する温度推定値Teを推定し、この温度推定値T
eとパネル外周部の温度に対応する基準値Toとを用い
て温度差推定値Tdを求め、この温度差推定値Tdの大
きさに対応する発光形式および乗算係数kが決定され、
決定された発光形式および乗算係数kによりPDP11
の表示画面の輝度を制御している。したがって、PDP
11の破損に最も影響の大きいパネル外周部とそのパネ
ル外周部に最も近い外周隣接部との温度差に基づき輝度
を制御することができ、PDP11の破損をより確実に
防止することができるとともに、外周隣接部の温度推定
値Tdのみを演算しているので、演算量が少なくなり、
処理を簡略化することができるとともに処理時間を短縮
することができる。
【0087】次に、上記のプラズマディスプレイ装置の
第2の輝度制御方法について説明する。第2の輝度制御
方法は、表示画面を複数のブロックに分割し、分割され
た各ブロックのうち表示画面の外周に隣接している外周
ブロックの輝度を制御する方法である。本制御方法は、
コントローラ3により、外周ブロックに対応する映像信
号VSが乗算回路21に入力されているときに温度差推
定値Tdに応じた乗算係数kが出力され、外周ブロック
以外の内側のブロックに対応する映像信号VSが乗算回
路21に入力されているときに乗算係数kとして1が出
力され、乗算回路21によりこれらの乗算係数kが映像
信号VSに乗算されることにより行われる。この場合、
コントローラ3には、温度差推定器4を介して垂直同期
信号および水平同期信号等が入力され、この水平同期信
号および垂直同期信号等を用いて表示画面が分割され外
周ブロックの特定が行われる。
【0088】図11は、外周ブロックの輝度を制御する
場合の各ブロックの乗算係数kの一例を示す図である。
なお、以下の説明では、表示画面を縦方向および横方向
にそれぞれ5分割し、合計25個のブロックに分割する
場合について説明するが、表示画面の分割数はこの例に
特に限定されず、表示画面の画素数および温度差推定器
4およびコントローラ3等の処理能力等により適宜その
値を決定することができる。また、図11において、各
外周ブロックの最外周部に最外周の放電セルが位置し、
外枠はPDP11の外周を示している。
【0089】図11に示す例では、外周ブロック(ハッ
チングを付したブロック)の乗算係数kが0.5に設定
され、その他の内側のブロックの乗算係数kが1に設定
されている。この場合、最も破損しやすい外周ブロック
の部分でのみ乗算係数kが減少され、この部分の輝度が
減少される。したがって、表示画面の内側の輝度を低下
させることなく、PDP11の破損をより確実に防止す
ることができる。
【0090】次に、上記のプラズマディスプレイ装置の
第3の輝度制御方法について説明する。第3の輝度制御
方法は、外周ブロックの輝度が内側のブロックよりも低
下するように各ブロックの輝度を制御する方法である。
本制御方法は、コントローラ3により、外周ブロックに
対応する映像信号VSが乗算回路21に入力されている
ときに温度差推定値Tdに応じた乗算係数kが出力さ
れ、外周ブロック以外の内側のブロックに対応する映像
信号VSが乗算回路21に入力されているときに中心の
ブロックで1になるように各ブロックの位置に応じて乗
算係数kが大きくされ、乗算回路21によりこれらの乗
算係数kが映像信号VSに乗算されることにより行われ
る。
【0091】図12は、外周ブロックの輝度が内側のブ
ロックよりも低下するように各ブロックの輝度を制御す
る場合の各ブロックの乗算係数kの一例を示す図であ
る。図12に示す例では、外周ブロックの乗算係数kが
0.5に設定され、その内側のブロックの乗算係数kが
0.75に設定され、中央のブロックの乗算係数kが1
に設定されている。この場合、最も破損しやすい外周ブ
ロックの部分の輝度が最も減少され、PDP11の破損
をより確実に防止することができる。また、乗算係数k
がPDP11の外周に向かって段階的に小さくなってい
るので、乗算係数kの変化による輝度の変化が視覚的に
わかりにくくなり、画質の劣化を防止することができ
る。なお、乗算係数kのブロック位置による変化量は、
上記の例に特に限定されず、外周側ほど大きくする等の
種々の変更が可能である。
【0092】次に、本発明の第2の実施の形態によるプ
ラズマディスプレイ装置について説明する。図13は、
本発明の第2の実施の形態によるプラズマディスプレイ
装置の構成を示すブロック図である。
【0093】図13に示すプラズマディスプレイ装置
は、ディスプレイ部1の表示画面を複数のブロックに分
割し、分割したブロックのうち表示画面の外周に隣接し
ている外周ブロックごとに外周ブロック温度差推定値T
bdを求め、この外周ブロック温度差推定値Tbdを用
いて輝度の制御を行うものである。したがって、図13
に示すプラズマディスプレイ装置と図1に示すプラズマ
ディスプレイ装置とで異なる点は、温度差推定器4が外
周ブロックごとに外周ブロック温度差推定値Tbdを推
定する温度差推定器4Aに変更された点であり、その他
の点は図1に示すプラズマディスプレイ装置と同様であ
るので、同一部分には同一符号を付し、以下その説明を
省略し、変更された温度差推定器4Aについてのみ詳細
に説明する。
【0094】図14は、図13に示す温度差推定器4A
の構成を示すブロック図である。図14に示す温度差推
定器4Aと図2に示す温度差推定器4とで異なる点は、
外周隣接部分離器41と積分回路42との間にブロック
分離器45が付加された点であり、その他の点は図2に
示す温度差推定器4と同様であるので、同一部分には同
一符号を付し、以下その説明を省略する。
【0095】図14に示すように、ブロック分離器45
は、外周隣接部分離器41に接続され、外周隣接部分離
器41から出力される外周隣接部の映像信号を受け、こ
の映像信号を表示画面の外周に隣接する外周ブロックご
とに分離し、積分回路42へ出力する。この場合、ブロ
ック分離器45には、映像信号VSに含まれる垂直同期
信号および水平同期信号等が入力され、この水平同期信
号および垂直同期信号等を用いて外周ブロックの抽出が
行われる。積分回路42以降では、外周ブロックごとに
第1の実施の形態と同様に各処理が実行され、最終的に
減算器44から外周ブロックごとに外周ブロック温度差
推定値Tbdが出力される。
【0096】図15は、外周ブロックごとに推定された
温度推定値Tbおよび外周ブロック温度差推定値Tbd
の一例を示す図である。なお、以下の説明では、表示画
面を縦方向および横方向にそれぞれ5分割し、分割され
たブロックのうち表示画面の外周に隣接するブロックを
外周ブロックとする場合について説明するが、表示画面
の分割数等はこの例に特に限定されず、表示画面の画素
数および温度差推定器4Aおよびコントローラ3等の処
理能力等により適宜その値を決定することができる。ま
た、図15において、外周ブロックの最外周部に最外周
の放電セルが位置し、外枠はPDP11の外周を示して
いる。
【0097】図15の(a)に示すように、まず、各外
周ブロックごとに温度推定値Tbが推定される。例え
ば、表示画面の左上部分の外周ブロックは、温度推定値
Tbが17であり、その右隣の外周ブロックの温度推定
値Tbは18であり、その右隣の外周ブロックの温度推
定値Tbは20である。このように、各外周ブロックご
とに温度推定値Tbが推定される。
【0098】次に、図15の(a)に示す各温度推定値
Tbから基準値Toを減算する。この例では、上部UR
の2行に含まれる外周ブロックに対する基準値Toを1
0に設定し、下部DRの3行に含まれる外周ブロックに
対する基準値Toを5に設定している。したがって、各
基準値の減算後の各外周ブロックの外周ブロック温度差
推定値Tbdは、図15の(b)に示す値となる。この
値を用いて各外周ブロックごとに図8と同様にして乗算
係数kが決定され、乗算係数kに応じて各外周ブロック
の輝度が制御される。
【0099】一般に、PDP11は、図5に示すよう
に、上部にはアドレス電極ADが配線されるため、下部
に冷却用の通気口等が設けられ、下部の温度と比較して
上部の温度が上昇しやすい。したがって、上記のよう
に、PDP11の上部URに対して高い基準値を設定
し、下部DRに対して上部URより低い基準値を設定す
ることにより、PDP11のパネル外周部に実際に発生
する熱応力により近い温度差推定値を算出することがで
きる。この結果、より確実にPDP11の破損を防止す
ることができるとともに、不要に輝度を低下させること
もない。なお、上記のようにPDP11のパネル外周部
の位置により異なる複数の基準値を用いて輝度を制御す
る方法は、他の実施の形態にも同様に適用することがで
きる。
【0100】コントローラ3は、上記のようにして求め
られた各外周ブロックごとの外周ブロック温度差推定値
Tbdを用い、各外周ブロックごとに輝度の制御が行わ
れるように、明るさ制御信号LCを明るさ制御器2へ出
力する。明るさ制御器2は、明るさ制御信号LCに応じ
て各外周ブロックごとに輝度を制御するためのアドレス
ドライバ駆動制御信号AD、スキャンドライバ駆動制御
信号CSおよびサステインドライバ駆動制御信号USを
ディスプレイ部1へ出力する。ディスプレイ部1では、
以下に説明する各輝度制御方法により、入力した各駆動
制御信号に応じて外周ブロックごとに輝度が制御され
る。
【0101】本実施例の形態では、温度差推定器4Aが
温度推定手段および演算手段に相当し、ブロック分離器
45がブロック抽出手段に相当し、その他の部分は第1
の実施の形態と同様である。
【0102】次に、上記のように構成されたプラズマデ
ィスプレイ装置の第1の輝度制御方法について説明す
る。第1の輝度制御方法は、各外周ブロックごとに温度
推定値Tbを推定し、各外周ブロックの温度推定値Tb
から基準値Toを減算して外周ブロック温度差推定値T
bdを求め、各外周ブロックごとに外周ブロック温度差
推定値Tbdに応じて輝度を制御する方法である。本制
御方法でも、コントローラ3により、ブロック分離器4
5により分離された外周ブロックに対応する映像信号V
Sが乗算回路21に入力されているときに各外周ブロッ
クの外周ブロック温度差推定値Tbdに応じた乗算係数
kが出力され、外周ブロック以外の内側のブロックに対
応する映像信号VSが乗算回路21に入力されていると
きに乗算係数kとして1が出力され、乗算回路21によ
りこれらの乗算係数kが映像信号VSに乗算されること
により行われる。
【0103】図16は、上記の第1の輝度制御方法によ
り外周ブロックごとに輝度を制御する場合の各外周ブロ
ックの外周ブロック温度差推定値Tbdおよび乗算係数
kの一例を示す図である。
【0104】まず、図16の(a)に示すように、各外
周ブロックごとに外周ブロック温度差推定値Tbdが推
定されたものとする。すなわち、表示画面の上辺、下
辺、左辺および右辺の中心に位置する外周ブロックの外
周ブロック温度差推定値Tbdが20であり、その他の
外周ブロックの外周ブロック温度差推定値Tbdが0で
あるとする。この場合、各外周ブロックの乗算係数k
は、図16の(b)に示すようになる。すなわち、上
辺、下辺、左辺および右辺の中心の外周ブロックの乗算
係数kは0.5となり、その他の外周ブロックの乗算係
数kは1となり、この乗算係数kに応じて各外周ブロッ
クの輝度が制御される。
【0105】この場合、外周ブロック温度差推定値Tb
dが大きい外周ブロックでのみ乗算係数kが減少され、
この部分の輝度だけが減少される。したがって、その他
のブロックの輝度を低下させることなく、最も破損しや
すい外周ブロックの輝度だけが低下され、PDP11の
破損をより確実に防止することができる。
【0106】次に、上記のプラズマディスプレイ装置の
第2の輝度制御方法について説明する。第2の輝度制御
方法は、隣接する外周ブロック間の輝度制御量が滑らか
に変化するように、隣接する外周ブロック間で外周ブロ
ック温度差推定値Tbdをフィルタリング処理した外周
ブロック温度差推定値Tbd’に基づき、外周ブロック
ごとに輝度を制御するものである。本制御方法では、コ
ントローラ3により、隣接する外周ブロック間で外周ブ
ロック温度差推定値Tbdが積分または補間等のフィル
タリング処理され、フィルタリング処理後の外周ブロッ
ク温度差推定値Tbd’に応じた乗算係数kが出力さ
れ、乗算回路21によりこの乗算係数kが外周ブロック
に対応する映像信号VSに乗算されることにより行われ
る。
【0107】図17は、上記の第2の輝度制御方法によ
り輝度制御量が滑らかに変化するように外周ブロックご
とに輝度を制御する場合の各外周ブロックの外周ブロッ
ク温度差推定値Tbd、フィルタリング処理後の外周ブ
ロック温度差推定値Tbd’および乗算係数kの一例を
示す図である。
【0108】まず、図16の(a)と同様に、図17の
(a)に示すように、各外周ブロックごとに外周ブロッ
ク温度差推定値Tbdが推定されたものとする。次に、
隣接する外周ブロック間で外周ブロック温度差推定値T
bdが補間によりフィルタリングされ、フィルタリング
処理後の外周ブロック温度差推定値Tbd’は、図17
の(b)に示すようになる。外周ブロック温度差推定値
Tbdが20の外周ブロックと外周ブロック温度差推定
値Tbdが0の外周ブロックとの間の外周ブロックの外
周ブロック温度差推定値Tbdが0から10に補間され
ている。この場合、各外周ブロックの乗算係数kは、図
17の(c)に示すようになる。すなわち、上辺、下
辺、左辺および右辺の中心の外周ブロックの乗算係数k
は0.5となり、表示画面の各頂点に位置する外周ブロ
ックの乗算係数kは1となり、中間の外周ブロックの乗
算係数kは0.75となり、乗算係数kの変化が滑らか
になり、この乗算係数kに応じて各外周ブロックの輝度
が制御される。
【0109】この場合、最も破損しやすい外周ブロック
の部分の輝度が最も減少されるとともに、外周ブロック
における熱応力も滑らかに変化するので、PDP11の
破損をより確実に防止することができる。また、乗算係
数kが段階的に滑らかに変化しているので、乗算係数k
の変化による輝度の変化が視覚的にわかりにくくなり、
画質の劣化を防止することができる。なお、フィルタリ
ング処理による乗算係数kの変化は、上記の例に特に限
定されず、指数関数的に変化させる等の種々の変更が可
能である。
【0110】次に、本発明の第3の実施の形態によるプ
ラズマディスプレイ装置について説明する。図18は、
本発明の第3の実施の形態によるプラズマディスプレイ
装置の構成を示すブロック図である。
【0111】図18に示すプラズマディスプレイ装置
は、ディスプレイ部1の表示画面を複数のブロックに分
割し、分割したブロックのうち表示画面の外周に隣接し
ている外周ブロックごとに外周ブロック温度差推定値T
bdを求め、この外周ブロック温度差推定値Tbdから
最大外周ブロック温度差推定値Tmaxを抽出し、この
最大外周ブロック温度差推定値Tmaxを用いて輝度の
制御を行うものである。したがって、図18に示すプラ
ズマディスプレイ装置と図13に示すプラズマディスプ
レイ装置とで異なる点は、温度差推定器4Aが外周ブロ
ックごとに外周ブロック温度差推定値Tbdを推定して
最大外周ブロック温度差推定値Tmaxを抽出する温度
差推定器4Bに変更された点であり、その他の点は図1
3に示すプラズマディスプレイ装置と同様であるので、
同一部分には同一符号を付し、以下その説明を省略し、
変更された温度差推定器4Bについてのみ詳細に説明す
る。
【0112】図19は、図18に示す温度差推定器4B
の構成を示すブロック図である。図18に示す温度差推
定器4Bと図14に示す温度差推定器4Aとで異なる点
は、減算器44の後に最大値選択器46が付加された点
であり、その他の点は図14に示す温度差推定器4Aと
同様であるので、同一部分には同一符号を付し、以下そ
の説明を省略する。
【0113】図19に示すように、最大値選択器46
は、減算器44に接続され、減算器44から出力される
1フィールド内すなわち一枚の表示画面内の各外周ブロ
ックの外周ブロック温度差推定値Tbdの中から最大の
外周ブロック温度差推定値Tbdを選択し、最大外周ブ
ロック温度差推定値Tmaxとして抽出する。
【0114】図20は、外周ブロックごとに推定された
温度推定値Tb、外周ブロック温度差推定値Tbdおよ
び最大外周ブロック温度差推定値Tmaxの一例を示す
図である。
【0115】図20の(a)に示すように、図15の
(a)と同様に各外周ブロックごとに温度推定値Tbが
推定されたとする。次に、図20の(b)に示すよう
に、図15の(b)と同様に各外周ブロックの外周ブロ
ック温度差推定値Tbdが求められる。最後に、図20
の(b)に示す外周ブロック温度差推定値Tbdの中か
ら最大の外周ブロック温度差推定値Tbd(図20の例
では13)を有する左下隅の外周ブロックが選択され、
この外周ブロックの外周ブロック温度差推定値Tbdで
ある13が最大外周ブロック温度差推定値Tmaxとな
る。
【0116】この結果、図20の(c)に示すように、
すべての外周ブロックの外周ブロック温度差推定値Tb
dがこの最大外周ブロック温度差推定値Tmaxに置き
換えられる。この最大外周ブロック温度差推定値Tma
xを用いて各外周ブロックごとに図8と同様にして乗算
係数kが決定され、乗算係数kに応じて各外周ブロック
の輝度が制御される。
【0117】コントローラ3は、上記のようにして求め
られた最大外周ブロック温度差推定値Tmaxを用い、
各外周ブロックごとに輝度の制御が行われるように、明
るさ制御信号LCを明るさ制御器2へ出力する。明るさ
制御器2は、明るさ制御信号LCに応じて各外周ブロッ
クごとに輝度を制御するためのアドレスドライバ駆動制
御信号AD、スキャンドライバ駆動制御信号CSおよび
サステインドライバ駆動制御信号USをディスプレイ部
1へ出力する。ディスプレイ部1では、入力した各駆動
制御信号に応じて輝度が制御される。
【0118】本実施例の形態では、温度差推定器4Bが
温度推定手段および演算手段に相当し、その他の部分は
第2の実施の形態と同様である。
【0119】上記のように構成されたプラズマディスプ
レイ装置では、上記の各実施の形態の輝度制御方法を同
様に用いることができ、同様の効果を得ることができ
る。
【0120】また、本実施の形態では、外周ブロックに
おいて温度差の最も大きい最大外周ブロック温度差推定
値Tmaxを用いて輝度を制御しているので、より確実
にPDP11の破損を防止することができるとともに、
一つの最大外周ブロック温度差推定値により輝度を制御
しているので、輝度の制御処理が簡略化される。
【0121】次に、本発明の第4の実施の形態によるプ
ラズマディスプレイ装置について説明する。図21は、
本発明の第4の実施の形態によるプラズマディスプレイ
装置の構成を示すブロック図である。
【0122】図21に示すプラズマディスプレイ装置と
図1に示すプラズマディスプレイ装置とで異なる点は、
温度測定部6が付加された点であり、その他の点は図1
に示すプラズマディスプレイ装置と同様であるので、同
一部分には同一符号を付し、以下その説明を省略する。
【0123】図21に示すように、温度測定部6は、パ
ネル外周部温度設定器5に接続され、PDP11のパネ
ル外周部の温度を直接測定し、測定した温度をパネル外
周部温度設定器5に出力する。パネル外周部温度設定器
5は、測定された温度に対応する基準値Toを設定して
温度差推定器4へ出力し、以降、第1の実施の形態と同
様に以降の処理が行われ、輝度が制御される。
【0124】本実施例の形態では、パネル外周部温度設
定器5および温度測定部6が測定手段に相当し、その他
の部分は第1の実施の形態と同様である。
【0125】上記のように構成されたプラズマディスプ
レイ装置では、第1の実施の形態の輝度制御方法を同様
に用いることができ、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態の温度測定部6を他の実施の形態に
用いる場合も、他の実施の形態の輝度制御方法を同様に
用いることができ、同様の効果を得ることができる。
【0126】また、本実施の形態では、パネル外周部の
温度を直接測定し、その温度に対応する基準値Toに基
づき輝度を制御することができるので、外気温の変動等
により基準値Toが変化する場合でも、PDP11の破
損を確実に防止することができる。なお、温度測定部6
の測定点は、パネル外周部の一点でも複数点でもよく、
複数点を測定した場合は、測定点ごとに基準値を設定し
てもよく、あるいは、複数点の測定結果を平均した平均
値に対して基準値を設定等してもよい。
【0127】なお、上記の各実施の形態では、乗算回路
21によりコントローラ3から出力される明るさ制御信
号LCに含まれる乗算係数kを映像信号VSに乗算し、
輝度を制御していたが、乗算回路21を映像信号の最大
輝度を制限する制限回路に変更するとともに、コントロ
ーラ3から温度差推定値に応じた最大輝度上限値を出力
し、制限回路によりこの最大輝度上限値を超える輝度の
みを制限してPDPに表示される画像の最大輝度を低下
させるようにしてもよい。
【0128】
【発明の効果】本発明によれば、表示部の表示画面の温
度に対応する温度推定値と表示部の外周部の温度に対応
する基準値とから求められた温度差推定値に応じて輝度
を制御しているので、表示部の破損に最も影響の大きい
外周部と表示画面との温度差に基づき輝度を制御するこ
とができ、表示部の破損をより確実に防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるプラズマディ
スプレイ装置の構成を示すブロック図
【図2】図1に示す温度差推定器の構成を示すブロック
【図3】図1に示す明るさ制御器の構成を示すブロック
【図4】図1に示すディスプレイ部の構成を示すブロッ
ク図
【図5】図4に示すPDPの構成を示す模式図
【図6】256階調で画像を表示する場合の各階調レベ
ルに使用されるサブフィールドを示す図
【図7】異なる発光形式による各サブフィールドの発光
パルス数を示す図
【図8】図7に示す発光形式A〜Eを用いた場合の温度
差推定値と乗算係数との関係を示す図
【図9】図8に示す温度差推定値と乗算係数とを用いた
場合の温度差推定値と制御後の輝度との関係を示す図
【図10】図7に示す発光形式Aを用いた場合の温度差
推定値と乗算係数との関係とを示す図
【図11】図1に示すプラズマディスプレイ装置の第2
の輝度制御方法を説明するための図
【図12】図1に示すプラズマディスプレイ装置の第3
の輝度制御方法を説明するための図
【図13】本発明の第2の実施の形態によるプラズマデ
ィスプレイ装置の構成を示すブロック図
【図14】図13に示す温度差推定器の構成を示すブロ
ック図
【図15】外周ブロックごとに推定された温度推定値お
よび外周ブロック温度差推定値の一例を示す図
【図16】図13に示すプラズマディスプレイ装置の第
1の輝度制御方法による外周ブロック温度差推定値およ
び乗算係数の一例を示す図
【図17】図13に示すプラズマディスプレイ装置の第
2の輝度制御方法による外周ブロック温度差推定値、フ
ィルタリング処理後の外周ブロック温度差推定値および
乗算係数の一例を示す図
【図18】本発明の第3の実施の形態によるプラズマデ
ィスプレイ装置の構成を示すブロック図
【図19】図18に示す温度差推定器の構成を示すブロ
ック図
【図20】外周ブロックごとに推定された温度推定値、
外周ブロック温度差推定値および最大外周ブロック温度
差推定値の一例を示す図
【図21】本発明の第4の実施の形態によるプラズマデ
ィスプレイ装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 ディスプレイ部 2 明るさ制御器 3 コントローラ 4 温度差推定器 5 パネル外周部温度設定器 6 温度測定部 11 PDP 12 データドライバ 13 スキャンドライバ 14 サステインドライバ 21 乗算回路 22 映像信号−サブフィールド対応付け器 23 サブフィールドパルス発生部 41 外周隣接部分離器 42 積分回路 43 放熱分減算回路 44 減算器 45 ブロック分離器 46 最大値選択器 FP 表面ガラス基板 BP 裏面ガラス基板 AD アドレス電極 SC スキャン電極 SU サステイン電極 SG 封着ガラス SE 放電セル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−288244(JP,A) 特開 平11−231828(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 3/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力される映像信号に応じた輝
    度で画像を表示する表示画面と、前記表示画面に隣接す
    る外周部とからなる表示部と、 前記映像信号から前記表示画面の温度に対応する温度推
    定値を推定する温度推定手段と、 前記外周部の温度に対応する基準値と前記温度推定値と
    を用いて温度差推定値を求める演算手段と、 前記温度差推定値の増加に応じて前記表示画面に表示さ
    れる画像の最大輝度のみを低下させるように制御する制
    御手段とを備える表示装置。
  2. 【請求項2】 前記温度推定手段は、前記外周部に隣接
    する表示画面内の外周隣接部の温度に対応する温度推定
    値を推定することを特徴とする請求項1記載の表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記表示部は、外周が接合される第1お
    よび第2の基板と、前記第1の基板と第2の基板との間
    に形成された前記表示画面を形成する複数の発光素子と
    を備え、 前記表示部の外周部は、前記表示画面の最外周に位置す
    る発光素子と前記第1および第2の基板の接合部との間
    の部分を含むことを特徴とする請求項1または2記載の
    表示装置。
  4. 【請求項4】 前記温度推定手段は、前記映像信号から
    輝度に関するデータを積分するとともに放熱分を減算す
    ることにより前記温度推定値を推定し、 前記演算手段は、前記温度推定値から前記基準値を減算
    することにより前記温度差推定値を求めることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示画面は、複数の階調の中から前
    記映像信号に応じた階調で画像を表示し、 前記制御手段は、各階調ごとに同じ比率で前記表示画面
    に表示される画像の輝度を低下させることを特徴とする
    請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 前記基準値は、前記表示部の外周部の位
    置により異なる複数の基準値を含むことを特徴とする請
    求項1〜5のいずれかに記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 前記表示部の外周部の温度を測定し、測
    定した温度に対応する基準値を前記演算手段へ出力する
    測定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれかに記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 外部から入力される映像信号に応じた輝
    度で画像を表示する表示画面と、前記表示画面に隣接す
    る外周部とからなる表示部を備える表示装置の輝度制御
    方法であって、 前記映像信号から前記表示画面の温度に対応する温度推
    定値を推定し、前記外周部の温度に対応する基準値と前
    記温度推定値とを用いて温度差推定値を求め、前記温度
    差推定値の増加に応じて前記表示画面に表示される画像
    の最大輝度のみを低下させるように制御することを特徴
    とする表示装置の輝度制御方法。
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