JP3160180U - 輪仕立伸縮性腕章 - Google Patents

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Abstract

【課題】屋内、屋外での作業において着衣の腕部に好適に取り付けることのできる伸縮性のある、しかも、装着中に幅方向に皺になることのない、輪仕立伸縮性腕章を提供する。
【解決手段】屋内、屋外作業において着衣の腕部に取り付ける輪仕立伸縮性腕章1である。この腕章1は、所定の幅及び長さを有する帯状の伸縮性素材を輪状に縫製加工し、外周面1Aに印刷を施し、腕章1の内周面1Bの少なくとも1箇所に、腕章1の円周方向に沿って所定の長さ(L1)とされ、且つ、腕章1の幅(W)方向に腕章1の幅(W)と略等しい長さ(W1)だけ延在した内面補強部材10Aを取り付ける。
【選択図】図1

Description

本考案は、屋内、屋外の工事現場の作業、或いは、屋外における交通整理などの作業(本明細書、実用新案登録請求の範囲においては、これら作業を纏めて「屋内、屋外作業」と呼ぶ。)において、作業着などの着衣の腕部に取り付けて利用する輪仕立伸縮性腕章に関するものである。
従来、例えば工事現場にて利用する腕章は、通常伸縮性のない帯状の薄手のプラスチックシートを輪仕立てにて作製し、表面に文字、図形、記号等が印刷されている。
作業者は、装着に際しては、腕章を着衣の上から上腕部に通し、適宜、安全ピンやクリップなどで作業着に固定し、取り付けていた。
しかしながら、安全ピンやクリップは、金属製のものが多く、特に、電気、通信関連の屋内、屋外の工事現場での作業において、これら導電性のものを作業着に付けていることは、電気的ショートの問題を引き起こし、最悪の場合には、関連の機器を破壊し、その復旧に多くの時間が必要となったりする。更には、屋外での作業においては、落雷の心配もあり、作業者の安全性の点からも望ましくない。また、雨天時に雨具等の着用が余儀なくされる場合には、一旦、腕章を付けていた作業着から安全ピンを外して、腕章を作業着から外し、腕章を雨具に着け直し、腕章を再度安全ピンなどで雨具に固定することが必要とされ、安全ピンの取り外し、取り付け操作に手間が掛かり、面倒であった。このことは、屋外での交通整理などの作業においても同様であった。
また、従来の腕章は、洗濯が不可能な素材で作製されている場合が多く、汚れが目立ち、不衛生であり、頻繁な交換を必要とし、コストの面でも問題がある。
そこで、細長帯状の腕章を腕に巻き付け、帯状腕章の両端に取り付けた雄型突起、雌型突起からなる面ファスナー(所謂、マジックテープ:登録商標)を使用して、帯状腕章を腕に固定し取り付けることが行われている。
しかし、このような腕章では、使用中にズレることがあり、頻繁にズレを直すことが必要とされ、煩わしいものであった。
特許文献1は、上述のような従来の腕章は、着用時の操作が面倒である、或いは、夏場には、薄手の衣服の上から着用した場合にチクチク感がある、などといった問題点に着目して、腕章の裏面に超極細合成繊維で構成されたループパイル(面ファスナーの雌型突起に相当する)を有する腕章を提案している。
しかしながら、特許文献1に記載の腕章は、通常の工事用の作業着に対しては、意図するような面ファスナーの機能が働かず、必ずしも密着して固定されるものではない。
そこで、本考案者は、図2〜図4に示すように、所定の幅W0及び長さL0を有する帯状の伸縮性素材5を輪状に縫製加工し、表面に印刷を施し、幅W、直径Dとされる輪仕立伸縮性腕章1を提案した(特許文献2参照)。
特開2005−319073号公報 特願2008−272509号
上記輪仕立伸縮性腕章1は、直径方向に伸張可能であり、屋内、屋外での作業において着衣の腕部に好適に取り付けることができる。また、安全ピンやクリップなどによる作業着への固定が必要なく、作業着への取り付け、取り外し操作が極めて容易で、しかも、電気的に絶縁性であり、表面に印刷が可能で、耐候性、耐水性に優れ、更には、洗濯可能である、といった諸々の利点を有している。
しかしながら、上記腕章を実際に使用した際、場合によっては、腕章の幅W方向、即ち、腕章の周方向に直交する方向に皺が寄ることが経験された。皺の程度が大きい場合には、腕章に印刷した文字が見難くなり、その都度、腕章を幅方向に引っ張って皺伸ばしをする必要がある。頻繁に皺伸ばしを行うことは、作業者にとっては煩わしいことである。
本考案は、上記腕章の更なる改良に関するものである。
本考案の目的は、屋内、屋外での作業において着衣の腕部に好適に取り付けることのできる伸縮性のある、しかも、装着中に幅方向に皺になることのない、輪仕立伸縮性腕章を提供することである。
本考案の他の目的は、安全ピンやクリップなどによる作業着への固定が必要なく、作業着への取り付け、取り外し操作が極めて容易で、しかも、電気的に絶縁性であり、表面に印刷が可能で、耐候性、耐水性に優れ、更には、洗濯可能な、伸縮性のある、装着中に幅方向に皺になることのない、輪仕立伸縮性腕章を提供することである。
本考案の更に他の目的は、サイズ調整用面ファスナー部材を設けることにより、種々のサイズの輪仕立伸縮性腕章を用意する必要がなく、更に実用性が向上した、伸縮性のある、しかも、装着中に幅方向に皺になることのない、輪仕立伸縮性腕章を提供することである。
上記目的は本考案に係る輪仕立伸縮性腕章にて達成される。要約すれば、本考案は、屋内、屋外作業において着衣の腕部に取り付ける腕章であって、
所定の幅及び長さを有する帯状の伸縮性素材を輪状に縫製加工し、外周面に印刷を施し、
前記腕章の内周面の少なくとも1箇所に、前記腕章の円周方向に沿って所定の長さとされ、且つ、前記腕章の幅方向に前記腕章の幅と略等しい長さだけ延在した内面補強部材を取り付けたことを特徴とする輪仕立伸縮性腕章である。
本考案の一実施態様によれば、前記内面補強部材は、前記腕章の直径方向に対向配置して取り付けられた第1補強部材と第2補強部材とを有する。好ましくは、前記第1及び第2補強部材は、面ファスナー部材である。また、好ましくは、前記第1及び第2補強部材は、前記腕章の上端円周縁部及び下端円周縁部に隣接した位置にて前記腕章に取り付けられる。また、好ましくは、前記第1及び第2補強部材は、剛軟度が30〜45mmである。
本考案の他の実施態様によれば、前記腕章の内周面の1箇所に取り付けられた前記内面補強部材と、前記内面補強部材とは前記腕章の直径方向に対向配置して前記腕章の外周面に取り付けられた外面補強部材とを有し、
前記外面補強部材は、前記腕章の円周方向に沿って所定の長さとされ、且つ、前記腕章の幅方向に前記腕章の幅と略等しい長さだけ延在した面ファスナー部材とされ、
前記腕章の外周面には、前記外面補強部材から所定の距離だけ離間して一端縁が取り付けられたテープ状のサイズ調整用面ファスナー部材を設け、
前記サイズ調整用面ファスナー部材の前記外面補強部材に対する円周方向係合位置を調整することにより、前記腕章の直径が調整可能とされる。好ましくは、前記内面補強部材は、面ファスナー部材である。また、好ましくは、前記内面補強部材及び前記外面補強部材は、前記腕章の上端円周縁部及び下端円周縁部に隣接した位置にて前記腕章に取り付けられる。また、好ましくは、前記内面補強部材及び外面補強部材は、剛軟度が30〜45mmである。
本考案の他の実施態様によれば、前記輪仕立伸縮性腕章の伸張可能な直径が収縮時の1.5〜2.5倍である。
本考案の他の実施態様によれば、前記伸縮性素材は、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維、ウレタン系繊維などの合成繊維を、単独で、又は、組み合わせて作製された織物、ニット、又は、不織布とされる。
本考案の他の実施態様によれば、前記伸縮性素材は、ポリエステル繊維とポリウレタン繊維の組合せにて作製したトリコットである。
本考案の他の実施態様によれば、前記外周面への印刷は、昇華転写プリントにて行う。
本考案の輪仕立伸縮性腕章は、安全ピンやクリップなどによる作業着への固定が必要なく、作業着(着衣)への取り付け、取り外し操作が極めて容易であり、しかも、電気的に絶縁性である。また、表面に印刷が可能で、耐候性、耐水性に優れ、更には、洗濯可能である。特に、本考案の輪仕立伸縮性腕章は、装着中に幅方向に皺が寄ることがない。また、サイズ調整用面ファスナー部材を設けることにより、種々のサイズの輪仕立伸縮性腕章を用意する必要がなく、更に実用性が向上する。
本考案に係る輪仕立伸縮性腕章の一実施例の斜視図である。 本考案に係る輪仕立伸縮性腕章の製造過程を説明するための腕章の斜視図である。 本考案に係る輪仕立伸縮性腕章の製造方法の一実施例を説明するための工程図である。 縫製加工の一例を説明するための図であり、図4(a)は、腕章の表側の一部を示し、図4(b)は、腕章の裏側の一部を示す。 本考案に係る輪仕立伸縮性腕章の他の実施例の斜視図である。 本考案に係る輪仕立伸縮性腕章の使用方法の一例を説明する斜視図である。 本考案に係る輪仕立伸縮性腕章の使用方法の他の例を説明する斜視図である。
以下、本考案に係る輪仕立伸縮性腕章を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1に、本考案に係る輪仕立伸縮性腕章1の一実施例を示す。
本考案に係る輪仕立伸縮性腕章1は、所定の幅及び長さを有する帯状の伸縮性素材を輪状に縫製加工し、外周面1Aに印刷を施し、更に、腕章1の内周面1Bの少なくとも1箇所には、腕章1の皺の発生を防止し得る剛軟性を有した内面補強部材10Aが取付けられる。内面補強部材10Aは、本実施例では細幅のテープ状とされ、腕章1の円周方向に沿って所定の長さ(L1)とされ、且つ、腕章1の幅(W)方向に腕章の幅(W)と略等しい長さ(W1)だけ延在している。
本実施例によれば、内面補強部材10Aは、腕章1の直径(D)方向に対向配置して取り付けられた第1補強部材10a1と第2補強部材10a2とを有する。第1補強部材10a1と第2補強部材10a2は、本実施例では、同じ形状寸法とされるが、異なる形状寸法とすることもできる。
内面補強部材10Aとしては、例えば、面ファスナーのように、テープ状基材11の一表面にポリエステル等の繊維が起毛されて雄型(フック状)突起或いは雌型(ループ状)突起12が形成されたものが好適に使用される。面ファスナー部材を使用する場合には、基材11側が腕章内周面1B側に位置するように取付けられる。
内面補強部材10A(10a1、10a2)については、後で更に詳しく説明する。
先ず、補強部材10Aを取付ける前の腕章1について、図2〜図4を参照して説明する。
本実施例にて、腕章1は、図1及び図2に示すように、収縮時直径(D)及び所定の幅(W)の輪仕立伸縮性腕章とされる。腕章1は、図3(a)に示すように、細長の所定の幅(W0)及び長さ(L0)に裁断された伸縮性素材からなる帯状腕章生地部材2の両端を縫製により接合することによって輪状(即ち、円筒状)に作製される。本実施例にて、腕章1としての収縮時直径(D)は8〜13cm、幅(W)は8〜10cmとされる。ただし、この寸法に限定されるものではない。腕章1の表面(外周面)1Aには、必要な文字、図形、記号等が印刷されている。
伸縮性素材とは、ストレッチ織物素材、ストレッチトリコット素材、その他のストレッチ素材である。これらのストレッチ素材は、タテ・ヨコ方向ストレッチ素材が好ましい。また、ストレッチ素材としては、本考案の輪仕立伸縮性腕章1の直径を収縮時の1.5〜2.5倍まで伸張(拡張)し得るようなものとされる。腕章1の伸張率をこの範囲内とし、腕章1の収縮時の直径(D)を用途に応じて適宜に選定することにより、腕章1の作業者の腕部からのズレ落ちを有効に防止することができる。
伸縮性素材としては、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系繊維、ポリエチレンレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維、ウレタン系繊維、などの合成繊維を、単独で、又は、組み合わせて作製された織物、ニット、又は、不織布とされる。
本考案者の研究実験の結果によると、伸縮性、印刷可能性、洗濯容易性、などの本考案の上記課題を解決するには、伸縮性素材としては、特に、ポリエステル繊維とポリウレタン繊維の組合せにて作製したトリコット(ストレッチ生地)が好ましいことが分かった。また、繊維の混率は、ポリエステル繊維が70〜90%、ポリウレタン繊維が30〜10%程度が好ましい。
次に、図3(a)、(b)、(c)及び図4(a)、(b)を参照して、本実施例の輪仕立伸縮性腕章1の製造方法の一例について説明する。本実施例によると、輪仕立伸縮性腕章1は、上記伸縮性素材を伸縮性のある縫製加工により極めて好適に作製することができる。
先ず、図3(a)に示すように、伸縮性素材とされるストレッチ生地が、所定の幅(W0)及び長さ(L0)に裁断され、帯状腕章生地部材2が作製される。
帯状腕章生地部材2は、図3(b)に示すように、長手方向両側縁部(上下縁部)5、6、また、両端縁部(左右縁部)3、4に対して、ロックミシンを使用してほつれを防止するためにロック処理(ロック加工)7を行う。ロック処理幅(w1)は、3〜5mm程度とされる。ロック加工7は、布端のほつれを防止し、かつ、ロック加工することによりストレッチ生地2の伸縮性を損なわないものであれば、何れの方法でも構わない。
次いで、腕章1の裏側から見た図3(c)に示すように、本実施例では、帯状腕章生地部材2の上下縁部5、6に対して、1回折ってステッチ処理(振糸ステッチ加工)8を施す。折り幅(w2)は、5〜10mm程度とされる。勿論、2回或いは3回折ってステッチ処理を施しても良い。
図4(a)に、表から見た場合のステッチ加工8の状態を示し、図4(b)には、裏から見た場合のロック加工7の状態を示す。
なお、帯状腕章生地部材2の左右縁部3、4に対しても、ロック処理後の折り返しステッチ加工を施しても良い。
次いで、帯状腕章生地部材の少なくとも長手方向上下縁部に、ロック加工7及びステッチ加工8が施された帯状腕章部材2の両端3、4を、図2に示すように、例えば重ね代(w3)を5〜10mm程度として、ステッチ加工8にて縫い合わせる。両端の接合縫製加工は、所望に応じて、当業者には周知の種々の方法で行うことができる。この両端接合縫製加工もまた、腕章1の幅(W)方向に伸縮可能な縫製方法(糸)を採用する。
上記工程によって、図2に示すような、本実施例の輪仕立伸縮性腕章1が作製される。上述のように、縫製加工は、縫製加工により作製した輪仕立伸縮性腕章1が、所定の伸張率を有するように加工することが重要である。本考案者の研究実験によれば、伸張率、即ち、収縮時の直径と伸張可能直径の割合、即ち、腕章の伸張可能な直径が、収縮時の直径の1.5〜2.5倍となるようにすることが好ましいことが分かった。
つまり、上述の縫製加工にて重要なことは、上記ロック加工7、ステッチ加工8は、図示される本実施例のものに限定されるものではなく、輪仕立伸縮性腕章1の伸張率が上記範囲内とされるのであれば、何れの方法をも採用し得る。
従って、本実施例の縫製方法によって作製した輪仕立伸縮性腕章1は、伸張率が上記範囲内とされ、安全ピンやクリップなどによる作業着への固定が必要なく、作業着への取り付け、取り外し操作が極めて容易に行うことができる。また、合成繊維にて作製されるために、電気的に絶縁性を有している。
また、本実施例にて使用されるストレッチ生地には、裁断する前に、所定の文字、図形、記号100などが印刷されるのが好ましく、印刷手法としては、昇華転写プリント(機械捺染)が好ましい。昇華転写プリント(機械捺染)により極めて良好な印刷をなすことができる。
昇華転写プリントにおいては、分散染料インクをインクジェットプリンタにより転写紙に印字し、その転写紙と布(ストレッチ生地)を合わせて熱ローラにて加熱することにより気化したインクが合成繊維(化学繊維)の分子構造に入り込み、染色が行われる。特に、機械捺染においては、蒸し工程及び水洗工程を設け、蒸し工程にて色の固着を図り、水洗工程にて、余分な染料等の水洗を行う。
従って、本実施例の腕章は、必要な文字、図形、記号100などを極めて良好に印刷できると共に、耐候性、耐水性に優れ、更には、洗濯可能である。
本考案の輪仕立伸縮性腕章1を、上記実施例に従って種々の材料及び縫製方法により作製したが、最も好ましいと思われる伸縮性素地(ストレッチ生地)、及び、縫製加工(糸)の特性を表1に示す。
Figure 0003160180
上記表1に示す伸縮性素地(ストレッチ生地)、及び、縫製加工(糸)を使用して作製した本考案の輪仕立伸縮性腕章1は、電気的に絶縁性であり、屋内、屋外の工事現場用腕章として好適である。また、従来のプラスチック製の腕章のように、湿気の多いところで露が付着するといった問題もなく、肌にも優しいものであった。
更に、伸張可能な直径が、収縮時の直径(D)の1.5〜2.5倍とされ、安全ピンやクリップなどによる作業着への固定の必要がなく、作業着への取り付け、取り外し操作が極めて容易であった。保形性に優れ、形くずれを起こすこともなかった。また、昇華転写プリントなどによって表面に印刷が可能で、耐候性、耐水性に優れ、更には、頻繁な洗濯も可能であり、汚れや汗のにおいの問題も解決することができ、コスト的にも優れている。
次に、図1を参照して、本考案の輪仕立伸縮性腕章1の更に他の特徴構成部について、説明する。
本考案によれば、上述したように、腕章1の内周面1Bの少なくとも1箇所には、腕章の皺の発生を防止し得る剛軟性を有した内面補強部材10Aが取付けられる。本実施例では、内面補強部材10Aは、腕章1の直径(D)方向に対向配置して取り付けられた第1補強部材10a1と第2補強部材10a2とを有する。
第1補強部材10a1と第2補強部材10a2は、本実施例では細幅のテープ状とされ、腕章1の円周方向に沿って所定の長さ(L1)とされ、且つ、腕章1の幅(W)方向に腕章の幅(W)と略等しい長さ(W1)だけ延在している。第1補強部材10a1と第2補強部材10a2は、本実施例では、同じ形状寸法とされるが、異なる形状寸法とすることもできる。
本実施例にて、内面補強部材10A、即ち、第1補強部材10a1と第2補強部材10a2は、腕章1の周方向に沿った長さL1が、1〜5cm、周方向に直交した腕章の幅W方向の長さ、即ち、幅W1は、略腕章の幅Wと略同じ長さとされる。即ち、幅W1は、8〜10cmとされる。
内面補強部材10Aは、可撓性ではあっても、腕章1が幅W方向に簡単に皺になるのを防止する機能を有するものでなくてはならず、例えば、所定の腰の強さ、即ち、剛軟性を備えた布地等が好ましい。本考案者の実験では、剛軟度(ハートループ法)は、好ましくは30〜45mm、更に好ましくは35〜38mmであることが分かった。
本実施例では、斯かる剛軟性(剛軟度)を備えた、面ファスナーを構成する雄型(フック状)突起或いは雌型(ループ状)突起が形成されたいずれか一方の面ファスナー部材を使用して好結果を得ることができた。本実施例では、ループ状突起が形成された面ファスナー部材を補強部材10Aとして使用した。
具体的には、面ファスナーとしては、例えば、クラレファスニング株式会社製の「マジックテープ」(株式会社クラレの面ファスナーの登録商標)或いは「エコマジック」(株式会社クラレの面ファスナーの登録商標)である、例えば、商品番号:A8693Y−71/B2790Y−00(剛軟度(ハートループ法):35.5/38.0)或いはA86900−71/B27000−00(剛軟度(ハートループ法):35.3/36.6)を使用することができる。内面補強部材10Aとしては、この面ファスナーのA(フック)テープ、或いは、B(ループ)テープのいずれかの面ファスナー部材を使用してもよいが、本実施例では、B(ループ)テープである面ファスナー部材を使用した。なお、面ファスナー部材10Aの周方向の長さ(L1)は2.5cmのものを使用した。
本実施例では、上述したように、内面補強部材10Aである面ファスナー部材の基材11側が腕章内面1Bなるようにして取付けられる。B(ループ)テープである面ファスナー部材を使用することによって、装着性が向上する。特に、内面補強部材10AとしてA(フック)テープである面ファスナー部材を使用した場合には、内面補強部材10A自体が持つ剛軟性と相俟って、着衣の種類によっては、腕章装着後において腕章内周面1Bと着衣との摩擦を増大させ、腕章1が皺になるのを抑制することができる。
内面補強部材10Aは、補強部材の全周に亘り、周辺部を接着或いは縫い合わせ(縫製)により腕章1に接合しても良い。しかし、腕章1の伸縮性を損なわないためには、内面補強部材10Aは、図1に示すように、腕章1の上端縁部1a及び下端縁部1bに隣接した位置、例えば、上、下端縁部1a、1bから3〜8mm程度離間した位置にて腕章1に取り付けるのが好ましい。本実施例では、内面補強部材10A(10a1、10a2)は、図1に示すように、腕章1の上端縁部及び下端縁部の折り幅(w2)部分にステッチ加工13、14を施すことによって取付けた。
このように、本考案者の実験の結果によると、腕章1の上端円周縁部1a及び下端円周縁部1bに隣接して、内面補強部材10Aを腕章1に取り付けても、適当な剛軟度、例えば、好ましくは30〜45mm、更に好ましくは35〜38mm程度の剛軟度を有した面ファスナー部材のような補強シートを使用すると、装着時において腕章に皺が寄らなくなった。
また、内面補強部材10Aは、腕章1の直径方向に対向して配置されるが、一方の補強部材10a2は、伸縮性が最も劣っている箇所である帯状腕章部材2の両端3、4の接合縫製部1Cの位置に取付けるのが好ましい。
内面補強部材10Aの数は、腕章の内周面の少なくとも1箇所でよいが、腕章のサイズなどにより、1箇所ではその効果が十分に達成されない場合には、複数箇所、例えば、2〜4箇所とすることができる。本考案者の実験の結果によると、本実施例にて説明したように、少なくとも直径方向に対向した2箇所とされるのが好ましいことが分かった。一方、3箇所以上とする場合には、腕章の周方向の伸縮性が阻害されないように補強部材の大きさ等を適当に調整する必要がある。
本実施例の輪仕立伸縮性腕章は、安全ピンやクリップなどによる作業着への固定が必要なく、作業着(着衣)への取り付け、取り外し操作が極めて容易であり、しかも、電気的に絶縁性である。また、表面に印刷が可能で、耐候性、耐水性に優れ、更には、洗濯可能である。特に、本実施例の輪仕立伸縮性腕章は、装着中に幅方向に皺が寄ることがない。
実施例2
次に、図5〜図7を参照して本考案に係る輪仕立伸縮性腕章1の第二の実施例について説明する。本実施例の輪仕立伸縮性腕章1は、実施例1と同様の構成とされ、腕章1の内周面に、円周方向に沿って所定の長さとされ、且つ、腕章の幅方向に腕章1の幅と略等しい長さだけ延在した内面補強部材10Aが取付けられる。
実施例1では、内面補強部材10Aは、腕章1の直径方向に対向して、腕章1の内周面1Bに第1及び第2補強部材10a1、10a2が取付けられていたが、本実施例では、腕章1の内周面1Bの1箇所に取り付けられた内面補強部材10Aと、内面補強部材10Aとは腕章1の直径方向に対向配置して、且つ、腕章1の外周面1Aに取り付けられた外面補強部材10Bとを有している。
本実施例において、外面補強部材10Bは、円周方向に沿って所定の長さ(L2)とされ、且つ、腕章1の幅(W)方向に腕章の幅(W)と略等しい長さ(W2)だけ延在した矩形状の面ファスナー部材とされる。外面補強部材10Bは、先に説明した内面補強部材10Aと同形状とすることができる。即ち、L1=L2=1〜5cm、W1=W2=8〜10cmである。勿論これに限定されるものではなく、異なる形状寸法としても良い。
外面補強部材10Bは、矩形状とされる補強部材10Bの全周に亘り、周辺部を接着或いは縫い合わせ(縫製)により腕章に接合しても良い。しかし、腕章の伸縮性を損なわないためにも、外面補強部材は10Bは、内面補強部材10Aと同様に、腕章1の上端円周縁部及び下端円周縁部に隣接した折り幅w2の部分にて腕章1に取り付けるのが好ましい。実施例1の場合と同様に、本考案者の実験の結果によると、腕章の上端円周縁部1a及び下端円周縁部1bに隣接して、補強部材10Bを腕章1に取り付けても、適当な剛軟度、例えば、好ましくは30〜45mm、更に好ましくは35〜38mm程度の剛軟度を有した面ファスナー部材を使用すると、腕章1に皺が寄らなくなった。
また、外面補強部材10Bは、内面補強部材10Aに対して腕章1の直径方向に対向して配置されるが、外面補強部材10Bは、伸縮性が最も劣っている箇所である帯状腕章部材2の両端3、4の接合縫製部1Cの位置に取付けるのが好ましい。
このように、本実施例においても、外面補強部材10Bは、剛軟度が30〜45mmであることが望ましく、より好ましくは35〜38mmである。
外面補強部材10Bとして使用される面ファスナー部材は、実施例1で使用した面ファスナー部材と同様のものが使用される。
更に、本実施例では、腕章1の外周面には、外面補強部材10Bから所定の距離(L3)だけ離間してサイズ調整用面ファスナー部材20が取付けられる。通常、L3=1〜3cmとされる。サイズ調整用ファスナー部材20は、円周方向に沿って所定の長さ(L4)とされ、且つ、腕章1の幅(W)方向に腕章1の幅(W)と略等しい長さ(W4)だけ延在した矩形状の面ファスナー部材とされる。通常、L4は、外面補強部材10Bの長さ(L2)と同じとされる。この面ファスナー部材20は、腕章1の幅(W)方向の一端縁20aが、接着或いは縫製などにより腕章1に取り付けられる。本実施例では、ステッチ加工21により腕章1に縫い合わせた。面ファスナー部材20の他端縁部の自由端20bは、外面補強部材10B側へと延在している。
従って、サイズ調整用面ファスナー部材20は、外面補強部材10Bに重ね合わせることにより、面ファスナー部材20、10Bを互いに係合させ、固着することができる。この時、サイズ調整用面ファスナー部材20の外面補強部材10Bに対する円周方向係合位置を調整することにより、腕章1の直径(D)を調整することができる。
本実施例の輪仕立伸縮性腕章1によれば、実施例1と同様の効果を得ると同時に、サイズ調整用面ファスナー部材20を設けることにより、種々のサイズの輪仕立伸縮性腕章を用意する必要がなく、更に実用性が向上する。
1 輪仕立伸縮性腕章
2 帯状腕章生地部材
7 ロック加工
8、13、14、21 ステッチ加工
10A(10a1、10a2) 面ファスナー部材(内面補強部材)
10B 面ファスナー部材(外面補強部材)
20 サイズ調整用面ファスナー部材

Claims (13)

  1. 屋内、屋外作業において着衣の腕部に取り付ける腕章であって、
    所定の幅及び長さを有する帯状の伸縮性素材を輪状に縫製加工し、外周面に印刷を施し、
    前記腕章の内周面の少なくとも1箇所に、前記腕章の円周方向に沿って所定の長さとされ、且つ、前記腕章の幅方向に前記腕章の幅と略等しい長さだけ延在した内面補強部材を取り付けたことを特徴とする輪仕立伸縮性腕章。
  2. 前記内面補強部材は、前記腕章の直径方向に対向配置して取り付けられた第1補強部材と第2補強部材とを有することを特徴とする請求項1に記載の輪仕立伸縮性腕章。
  3. 前記第1及び第2補強部材は、面ファスナー部材であることを特徴とする請求項2に記載の輪仕立伸縮性腕章。
  4. 前記第1及び第2補強部材は、前記腕章の上端円周縁部及び下端円周縁部に隣接した位置にて前記腕章に取り付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の輪仕立伸縮性腕章。
  5. 前記第1及び第2補強部材は、剛軟度が30〜45mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の輪仕立伸縮性腕章。
  6. 前記腕章の内周面の1箇所に取り付けられた前記内面補強部材と、前記内面補強部材とは前記腕章の直径方向に対向配置して前記腕章の外周面に取り付けられた外面補強部材とを有し、
    前記外面補強部材は、前記腕章の円周方向に沿って所定の長さとされ、且つ、前記腕章の幅方向に前記腕章の幅と略等しい長さだけ延在した面ファスナー部材とされ、
    前記腕章の外周面には、前記外面補強部材から所定の距離だけ離間して一端縁が取り付けられたサイズ調整用面ファスナー部材を設け、
    前記サイズ調整用面ファスナー部材の前記外面補強部材に対する円周方向係合位置を調整することにより、前記腕章の直径を調整できることを特徴とする輪仕立伸縮性腕章。
  7. 前記内面補強部材は、面ファスナー部材であることを特徴とする請求項6に記載の輪仕立伸縮性腕章。
  8. 前記内面補強部材及び前記外面補強部材は、前記腕章の上端円周縁部及び下端円周縁部に隣接した位置にて前記腕章に取り付けられることを特徴とする請求項6又は7に記載の輪仕立伸縮性腕章。
  9. 前記内面補強部材及び外面補強部材は、剛軟度が30〜45mmであることを特徴とする請求項6〜8のいずれかの項に記載の輪仕立伸縮性腕章。
  10. 前記輪仕立伸縮性腕章の伸張可能な直径が収縮時の1.5〜2.5倍であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載の輪仕立伸縮性腕章。
  11. 前記伸縮性素材は、ポリアミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリオレフィン系繊維、アクリル系繊維、ウレタン系繊維などの合成繊維を、単独で、又は、組み合わせて作製された織物、ニット、又は、不織布とされることを特徴とする請求項1〜10のいずれかの項に記載の輪仕立伸縮性腕章。
  12. 前記伸縮性素材は、ポリエステル繊維とポリウレタン繊維の組合せにて作製したトリコットであることを特徴とする請求項11の輪仕立伸縮性腕章。
  13. 前記外周面への印刷は、昇華転写プリントにて行うことを特徴とする請求項1〜12のいずれかの項に記載の輪仕立伸縮性腕章。
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