JP3159889U - 弁筐 - Google Patents
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Abstract
【課題】蓋体を開けた状態で開閉弁を操作する際、本体部内に大きな突出部が存在せず、開閉弁の操作作業を行ないやすくした弁筐を提供する。【解決手段】筒形の鋳鉄製の弁筐本体部1と、この弁筐本体部1の上端の開口部3を閉じる鋳鉄製の蓋体2と、弁筐本体部1と蓋体2とを繋ぐ鋳鉄製の第1および第2の連結金具9等からなり、弁筐本体部1の開口部3の上端より蓋体2の厚み分下がった位置における弁筐本体部1の内面には蓋体2を受ける受け座部4が形成され、この受け座部4の周方向適所に形成された1つの切り欠き部の直ぐ下側において受け座部4の内周面から僅かに内方に突出する連結基部6が形成され、第1の連結金具9は連結基部6に水平軸心の回りで回動自在に支持され、第2の連結金具は蓋体2の外周に近い位置で裏面に一端が水平軸心の回りで回動自在に支持され、この第2の連結金具を第1の連結金具9の長孔11に引っ掛けてなる。【選択図】図5
Description
本考案は、例えば地中に埋められる上水管もしくは下水管に取り付けられる開閉弁の取り付け部において地上から開閉弁を操作すべく開閉弁取り付け部の上部に空間を形成するために地中に埋設される鋳鉄製の弁筐に関するものである。
従来のこの種弁筐としては例えば特許文献1における鉄蓋用蝶番構造で示されているような、鋳鉄等から成る蓋体と、鋳鉄等から成る受枠とに亘って装着され、前記蓋体を自在に開閉可能にするための鉄蓋用蝶番構造であって、前記蓋体周囲の一部を直立した平行部を有するように切欠き、その平行面に対称に、蓋体中心方向を開放する一方、蓋体中心方向と反対の方向を閉じた水平状の溝を形成するとともに同溝の閉端部には同溝の上面を接線で共有する同溝の巾より大径な円形部を同一深さで形成した蓋体側承部と、その蓋体側承部と対応する位置において前記受枠の中心方向に突出され、上面より見て長方形の透孔を有する受枠側承部と、その受枠側承部の透孔に上下摺動自在に遊嵌される遊嵌部の下端に、同透孔からの抜け止めのための羽根状ストッパーを一体に形成する一方、前記遊嵌部の上部に羽根状ストッパー植設方向と直角方向に拘部が一体に形成され、その拘部外端には前記蓋体側承部の溝巾より大きく、且つ前記円形部の直径より小さく、更に外端の反対側を前記溝巾より若干小となるように残して半円とするピンを前記羽根状ストッパーと同一方向に形成した蝶番体とを備えたものが知られている。
上記従来の特許文献1に開示されている鉄蓋用蝶番構造の構成では、受枠側承部が受枠の中心方向に突出されており、蓋体を開けて開閉弁を操作する際、狭い受枠内の空間に突出部(受枠側承部)があると操作がしにくいという問題がある。
本考案の目的は、このような課題を解決するものであり、蓋体を開けた状態で開閉弁を操作する際、本体部(受枠)内に大きな突出部が存在せず、開閉弁の操作作業を行ないやすくした弁筐を提供することにある。
本考案の請求項1に記載の弁筐は、筒形の鋳鉄製の弁筐本体部と、この弁筐本体部の上端開口部を閉じる鋳鉄製の蓋体と、弁筐本体部と蓋体とを繋ぐ鋳鉄製の第1の連結金具および第2の連結金具とからなり、弁筐本体部の開口部の上端より蓋体の厚み分下がった位置における弁筐本体部の内面には蓋体を受ける受け座部が形成され、この受け座部の周方向適所に形成された蝶番用の切り欠き部の直ぐ下側において受け座部の内周面から僅かに内方に突出する連結基部が形成され、この連結基部には前記切り欠き部に繋がり上下方向に貫通する孔部が形成され、連結基部の下端には孔部の両側に凹部が形成され、第1の連結金具は一端に両側に張り出す軸部を備えるとともに他端近傍部から一端側に向かって長孔が形成され、この第1の連結金具は前記連結基部の孔部に下方から他端側が差し込まれて一端側の軸部が前記凹部に嵌り込み、他端側の長孔が孔部から突出した状態で第1の連結金具は水平軸心の回りで回動自在となり、第2の連結金具は前記蓋体の外周に近い位置で裏面に一端が水平軸心の回りで回動自在に支持され、この第2の連結金具の他端には前記第1の連結金具の長孔に嵌り込んで引っ掛かる突出片を両側に張り出すように備えており、この第2の連結金具の突出片を前記連結基部に支持された第1の連結金具の長孔に引っ掛けることにより弁筐本体部の上端開口部に対し蓋体を開閉自在としたことを特徴とする。
以上のように、本考案の弁筐は、蓋体は連結基部に支持された第1の連結金具と蓋体に支持された第2の連結金具が互いに連結された状態で裏返しに開かれるのであるが、このとき第1の連結金具は起立状態となり、弁筐本体部内には大きく突出せず、前記連結基部も受け座部の内周面から僅かに内方に突出するのみであるので、弁筐本体部内の開閉弁を操作する際、弁筐本体部内に大きな突出部が存在せず、開閉弁の操作作業が行ないやすくなる。
以下、本考案の一実施の形態を、図1〜図8を用いて具体的に説明する。
図において、1は円筒形の鋳鉄製の弁筐本体部で、この弁筐本体部1の上端には鋳鉄製の蓋体2により開閉される開口部3が形成されている。前記開口部3の上端より蓋体2の厚み分下がった位置における弁筐本体部1の内面には蓋体2を受ける受け座部4が形成されている。5は受け座部4の周方向1箇所に形成された蝶番用の切り欠き部で、この切り欠き部5の直ぐ下側において受け座部4の内周面から極く僅かに内方に突出する連結基部6が形成されている。この連結基部6にはこの切り欠き部5に繋がり上下方向に貫通する孔部7が形成されており、連結基部6の下端には孔部7の両側に凹部8が形成されている。9は一端に両側に張り出す軸部10を備え、他端近傍部から一端側に向かって長孔11が形成された鋳鉄製の第1の連結金具で、この第1の連結金具9は前記連結基部6の孔部7に下方から他端側が差し込まれて一端側の軸部10が前記凹部8に嵌り込み、他端側の長孔11が孔部7から突出した状態で第1の連結金具9は水平軸心の回りで回動自在となっている。なお、前記切り欠き部5の位置で弁筐本体部1の内面にも凹部12が形成されており、第1の連結金具9が水平状態となった姿勢で第1の連結金具9の軸部10が張り出す一端側がこの凹部12に嵌り込むようになっている。13は前記蓋体2の外周に近い位置で裏面に一端が若干の遊び(がたつき)をもって水平軸心の回りで回動自在に支持された鋳鉄製の第2の連結金具で、この第2の連結金具13の他端には前記第1の連結金具9の長孔11に嵌り込んで引っ掛かる突出片14を両側に張り出すように備えている。この第2の連結金具13の突出片14を第1の連結金具9の長孔11に引っ掛けるのであるが、そのとき突出片14の突出方向を長孔11の長さ方向と平行に向かせ、突出片14を備えた第2の連結金具13の他端側を長孔11に差し込み、突出片14の突出方向が長孔11の長さ方向に対して直交する方向に向かせる。これにより連結基部6に支持された第1の連結金具9と蓋体2に支持された第2の連結金具13が互いに連結された状態で蓋体2は弁筐本体部1の上端開口部3に嵌め込まれ、受け座部4上に載せられた状態と、弁筐本体部1の上端と面一状の地面上に裏返しに載せられた状態との間で自在に姿勢を変えることができる。
図において、1は円筒形の鋳鉄製の弁筐本体部で、この弁筐本体部1の上端には鋳鉄製の蓋体2により開閉される開口部3が形成されている。前記開口部3の上端より蓋体2の厚み分下がった位置における弁筐本体部1の内面には蓋体2を受ける受け座部4が形成されている。5は受け座部4の周方向1箇所に形成された蝶番用の切り欠き部で、この切り欠き部5の直ぐ下側において受け座部4の内周面から極く僅かに内方に突出する連結基部6が形成されている。この連結基部6にはこの切り欠き部5に繋がり上下方向に貫通する孔部7が形成されており、連結基部6の下端には孔部7の両側に凹部8が形成されている。9は一端に両側に張り出す軸部10を備え、他端近傍部から一端側に向かって長孔11が形成された鋳鉄製の第1の連結金具で、この第1の連結金具9は前記連結基部6の孔部7に下方から他端側が差し込まれて一端側の軸部10が前記凹部8に嵌り込み、他端側の長孔11が孔部7から突出した状態で第1の連結金具9は水平軸心の回りで回動自在となっている。なお、前記切り欠き部5の位置で弁筐本体部1の内面にも凹部12が形成されており、第1の連結金具9が水平状態となった姿勢で第1の連結金具9の軸部10が張り出す一端側がこの凹部12に嵌り込むようになっている。13は前記蓋体2の外周に近い位置で裏面に一端が若干の遊び(がたつき)をもって水平軸心の回りで回動自在に支持された鋳鉄製の第2の連結金具で、この第2の連結金具13の他端には前記第1の連結金具9の長孔11に嵌り込んで引っ掛かる突出片14を両側に張り出すように備えている。この第2の連結金具13の突出片14を第1の連結金具9の長孔11に引っ掛けるのであるが、そのとき突出片14の突出方向を長孔11の長さ方向と平行に向かせ、突出片14を備えた第2の連結金具13の他端側を長孔11に差し込み、突出片14の突出方向が長孔11の長さ方向に対して直交する方向に向かせる。これにより連結基部6に支持された第1の連結金具9と蓋体2に支持された第2の連結金具13が互いに連結された状態で蓋体2は弁筐本体部1の上端開口部3に嵌め込まれ、受け座部4上に載せられた状態と、弁筐本体部1の上端と面一状の地面上に裏返しに載せられた状態との間で自在に姿勢を変えることができる。
以上のように蓋体2は連結基部6に支持された第1の連結金具9と蓋体2に支持された第2の連結金具13が互いに連結された蝶番機構により裏返しに開かれて地面上に載せられるのであるが、このとき第1の連結金具9は起立状態となり、弁筐本体部1内には大きく突出せず、前記連結基部6も受け座部4の内周面から極く僅かに内方に突出するのみであるので、弁筐本体部1内の開閉弁(図示せず)を操作する際、弁筐本体部1内に大きな突出部が存在せず、開閉弁の操作作業が行ないやすくなる。
なお、図面に示す実施の形態では弁筐は円筒形であるが、角筒形であっても良い。また、角筒形の弁筐においては弁筐本体部に蝶番用の切り欠き部を2箇所設けて2箇所の蝶番機構により弁筐本体部に蓋体を開閉自在に支持するようにしても良い。
本考案の弁筐は、例えば地中に埋められる上水管もしくは下水管に取り付けられる開閉弁の取り付け部において地上から開閉弁を操作すべく開閉弁取り付け部の上部に空間を形成するために地中に埋設される鋳鉄製の弁筐である。
1 弁筐本体部
2 蓋体
3 開口部
4 受け座部
5 切り欠き部
6 連結基部
7 孔部
8 凹部
9 第1の連結金具
10 軸部
11 長孔
12 凹部
13 第2の連結金具
14 突出片
2 蓋体
3 開口部
4 受け座部
5 切り欠き部
6 連結基部
7 孔部
8 凹部
9 第1の連結金具
10 軸部
11 長孔
12 凹部
13 第2の連結金具
14 突出片
Claims (1)
- 筒形の鋳鉄製の弁筐本体部と、この弁筐本体部の上端開口部を閉じる鋳鉄製の蓋体と、弁筐本体部と蓋体とを繋ぐ鋳鉄製の第1の連結金具および第2の連結金具とからなり、弁筐本体部の開口部の上端より蓋体の厚み分下がった位置における弁筐本体部の内面には蓋体を受ける受け座部が形成され、この受け座部の周方向適所に形成された蝶番用の切り欠き部の直ぐ下側において受け座部の内周面から僅かに内方に突出する連結基部が形成され、この連結基部には前記切り欠き部に繋がり上下方向に貫通する孔部が形成され、連結基部の下端には孔部の両側に凹部が形成され、第1の連結金具は一端に両側に張り出す軸部を備えるとともに他端近傍部から一端側に向かって長孔が形成され、この第1の連結金具は前記連結基部の孔部に下方から他端側が差し込まれて一端側の軸部が前記凹部に嵌り込み、他端側の長孔が孔部から突出した状態で第1の連結金具は水平軸心の回りで回動自在となり、第2の連結金具は前記蓋体の外周に近い位置で裏面に一端が水平軸心の回りで回動自在に支持され、この第2の連結金具の他端には前記第1の連結金具の長孔に嵌り込んで引っ掛かる突出片を両側に張り出すように備えており、この第2の連結金具の突出片を前記連結基部に支持された第1の連結金具の長孔に引っ掛けることにより弁筐本体部の上端開口部に対し蓋体を開閉自在としたことを特徴とする弁筐。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010001882U JP3159889U (ja) | 2010-03-24 | 2010-03-24 | 弁筐 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010001882U JP3159889U (ja) | 2010-03-24 | 2010-03-24 | 弁筐 |
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Family Applications (1)
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- 2010-03-24 JP JP2010001882U patent/JP3159889U/ja not_active Expired - Fee Related
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