JP3159681B2 - 移動テーブル付き切断装置 - Google Patents

移動テーブル付き切断装置

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JP3159681B2
JP3159681B2 JP04472199A JP4472199A JP3159681B2 JP 3159681 B2 JP3159681 B2 JP 3159681B2 JP 04472199 A JP04472199 A JP 04472199A JP 4472199 A JP4472199 A JP 4472199A JP 3159681 B2 JP3159681 B2 JP 3159681B2
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悟 西川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、そば、野菜等の食
品や軟質の合成樹脂等を、任意に設定したピッチの幅で
連続的に切断することができる移動テーブル付き切断装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、そばを作る場合には、そば粉を
こねた後、薄い板状に延ばして重ね合わせ、それを人が
包丁を手で持って細い麺状に切断するのが一般的であ
る。
【0003】切断する量が多い場合には、作業の効率化
を図るために自動切断装置が用いられる。この自動切断
装置は一対のロール状のカッターを備え、このカッター
の間にこねたそば粉を通して自動的に切断するようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のよう
な自動切断装置では、大がかりなものになるため、設置
スペースを十分に確保する必要があると共に、装置が高
価なものとなってしまう。このため、少量の材料を簡便
に処理するには不向きであった。
【0005】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、少量の材料を簡便に処理できる、小型で安価
な移動テーブル付き切断装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る移動テ
ーブル付き切断装置は、切断対象物を載置して一定ピッ
チで移動する移動テーブルと、上下方向へ往復動するこ
とで上記移動テーブルに対して近接離間して上記切断対
象物を上記ピッチの厚さで切断するカッター部と、この
カッター部の往復動に連動して上記移動テーブルを一定
ピッチで移動させる連動機構とを備えた移動テーブル付
き切断装置において、上記連動機構が、上記カッター部
の上下方向への往復運動を揺動運動に変換するリンク部
と、このリンク部に連結されてリンク部の揺動運動を回
転運動に変換する揺動回転変換部と、上記移動テーブル
の裏面に設けられ、上記揺動回転変換部と連結してこの
揺動回転変換部で変換された回転運動を移動テーブルの
直線運動に変換する回転直線変換部と、上記リンク部の
揺動量を変えて上記移動テーブルのピッチを調節するピ
ッチ調節部とから構成されたことを特徴とする。
【0007】上記構成により、切断対象物を移動テーブ
ルの上に載置してカッター部を往復動させると、このカ
ッター部の往復運動を連動機構が移動テーブルに伝え、
この移動テーブルを1ピッチずつ移動させる。これによ
り、切断対象物はカッター部によって1ピッチの厚さに
連続的に切断される。このとき、作業者がカッター部を
往復動させると、その往復運動がリンク部によって揺動
運動に変換される。このリンク部の揺動運動は、揺動回
転変換部によって回転運動に変換される。この回転運動
は回転直線変換部によって直線運動に変換されて移動テ
ーブルが移動される。これにより、移動テーブルは、カ
ッター部が1往復するごとに1ピッチずつ移動すること
になる。そして、移動テーブルに載せられた材料は、移
動テーブルの1ピッチ分の幅で切断される。このとき、
必要に応じてピッチ調節部で移動テーブルのピッチを変
えて、材料の切断幅を調整する。
【0008】第2の発明に係る移動テーブル付き切断装
置は、第1の発明に係る移動テーブル付き切断装置にお
いて、上記カッター部が、その往復動する方向の角度を
垂直面に沿って変え、刃先の切断角を調整する切断角調
整部と、この切断角調整部での角度調整に合わせて刃先
を移動テーブル面に合わせる刃先角度調整部とを備え
ことを特徴とする。
【0009】上記構成において、刃先の切断角とは、カ
ッターの刃先で切断対象物を切るときの角度をいう。カ
ッターを垂直に下ろして切断対象物を切るときは、切断
角はカッターの刃先そのままの角度となり、鈍角とな
る。カッターを手前に引きながら、または押しながら下
ろして切断対象物を切るときは、切断角は鋭角になる。
そば生地のような柔らかい材料の場合は、刃先の切断角
を鈍角にしても十分に切ることができる。一方、食パン
等のように、切断角を鋭角にして切断すると崩れてしま
うような材料の場合は、切断角調整部で刃先の切断角を
鋭角にする。さらに、刃先角度調整部で刃先が移動テー
ブル面に合うように調整する。これにより、きれいな切
り口で材料を切断することができる。
【0010】第3の発明に係る移動テーブル付き切断装
置は、第1または2の発明に係る移動テーブル付き切断
装置において、上記カッター部が、その往復動する面を
垂直から傾斜方向に角度を変え、刃先の切り込み角を調
整する切り込み角調整部を備えたことを特徴とする。
【0011】上記構成において、刃先の切り込み角と
は、カッター部の往復動する面と切断対象物とのなす角
をいう。カッターを垂直面に沿って往復動させて切断対
象物を切るときは、カッター部の往復動する面と切断対
象物とのなす角は90度となって切り込み角は鈍角とな
る。カッターの往復動面を斜めに倒していくと、カッタ
ー部の往復動する面と切断対象物とのなす角は次第に小
さくなり、切り込み角は鋭角になる。
【0012】野菜等のような切りやすい材料の場合は、
切り込み角を鈍角にして切断する。また、きゅうり等の
場合は、切り込み角を鋭角にして斜めにスライスする場
合もある。一方、刺身等のように切りづらいものは、切
断角と切り込み角をともに鋭角にして、斜めにきれいな
切り口で切断する。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る移動テーブル
付き切断装置について、添付図面を参照しながら説明す
る。図1は移動テーブル付き切断装置を示す側面断面
図、図2は移動テーブル付き切断装置を示す平面図、図
3は移動テーブル付き切断装置を示す背面断面図であ
る。
【0017】本実施形態に係る移動テーブル付き切断装
置1はほぼ平方体状の筐体1Aによって外殻が形成され
ている。この移動テーブル付き切断装置1は主に、移動
テーブル2と、カッター部3と、連動機構4とから構成
されている。
【0018】移動テーブル2は、切断対象物Aを載置し
て筐体1A上を移動するテーブルである。この移動テー
ブル2は、全体形状を構成する平板状の基板6と、この
基板6の上側面に配設され、カッター部3の刃先を受け
るまな板部7とから構成されている。基板6の上側面に
は、まな板部7を嵌合する嵌合穴6Aが設けられ、まな
板部7はこの嵌合穴6Aにはめ込まれてねじ8で固定さ
れている。
【0019】基板6の裏面には、移動テーブル2の移動
方向両側にあり溝9の雄型9Aが形成されている。筐体
1A側には、この雄型9Aが嵌合する雌型9Bが形成さ
れている。このあり溝9の雄型9Aと雌型9Bとが嵌合
することで、移動テーブル2がその移動方向に安定して
移動できるようになっている。なお、この移動テーブル
2で切断する切断対象物Aとしては、そば生地、ハム、
野菜等の食物や、柔らかい合成樹脂の工業製品等や、そ
の他の柔らかい材料等がある。
【0020】カッター部3は、上下方向に往復動して移
動テーブル2のまな板部7に近接離間し、まな板部7に
載置された切断対象物Aを切断するものである。このカ
ッター部3は、刃先部11とスライド機構12とから構
成されている。刃先部11は、切断対象物Aを直接に切
断する部分で、通常の包丁やカッター等が用いられる。
スライド機構12はスライダ13と案内レール14とか
ら構成されている。スライダ13は、案内レール14に
支持された状態で斜め方向(図1の左上方向)に往復動
するようになっている。このスライダ13の上端部には
刃先部11が固定されている。案内レール14は、筐体
1A側に一定角度に設定された状態で固定されている。
スライダ13は、この案内レール14にスライド可能に
支持されることで、筐体1A側のまな板部7に対して一
定角度(本実施形態においては約60度)を保って上下
動するようになっている。スライダ13には一定長さの
長穴13Aが設けられている。案内レール14にはこの
長穴13Aにはまり込むストッパ(図示せず)が設けら
れている。これにより、スライダ13は、長穴13Aの
長さ分、即ち長穴13Aの上下の端部にストッパが当接
するまでの範囲で上下動するようになっている。スライ
ダ13の下部には、後述するピストン21を下側から突
き上げる突上げ棒13Bが設けられている。
【0021】連動機構4は、カッター部3の上下への往
復動に連動して移動テーブル2を一定ピッチで移動させ
るための機構である。この連動機構4は主に、リンク部
16と揺動回転変換部17と回転直線変換部18とピッ
チ調節部19とから構成されている。
【0022】リンク部16は、カッター部3の上下への
往復運動を取り出して揺動運動に変換する部分である。
このリンク部16は主に、ピストン21と2本の連結棒
22,23とから構成されている。ピストン21は、筐
体1A側に固定されたピストン支持部21Aに上下方向
へスライド可能に支持されている。このピストン21の
下端面は、上記スライダ13の突上げ棒13Bでカッタ
ー部3の往復動に連動して突き上げられるようになって
いる。
【0023】連結棒22は、その中間部をピッチ調節部
19の支持軸35で支持されて水平方向に配設されてい
る。この連結棒22の一端部はピストン21の上端部に
回動可能に連結され、ピストン21の上下動に連動して
揺動するようになっている。連結棒22の他端部は連結
棒23の一端部に回動可能に連結されている。連結棒2
3の他端部は揺動回転変換部17に回動可能に連結され
ている。これにより、カッター部3の往復動をピストン
21で取り出して連結棒22で揺動運動に変換し、揺動
回転変換部17に伝達するようになっている。なお、連
結棒22には、ピッチ調節部19の一部として機能する
長穴22Aが設けられている。
【0024】揺動回転変換部17は主に、一方向回転機
構24と回転軸25とから構成されている。一方向回転
機構24は、連結棒23の他端部に回動可能に連結され
た柄部26と、この柄部26の回転中心に同心円上に配
設されると共に、その軸心部に回転軸25が連結されて
一方向にのみ回転が許容されるカムクラッチ27とから
構成されている。回転軸25は、一方向回転機構24に
連結された状態で、移動テーブル2の下側に回転可能に
配設されている。回転軸25の中間部には連結クラッチ
28が設けられている。この連結クラッチ28は、回転
軸25を必要に応じて切り離すためのもので、固定歯2
9と移動歯30とから構成されている。固定歯29は、
分割された回転軸25の基端側(一方向回転機構24
側)に固定されている。移動歯30は回転軸25の先端
側にスライド可能に支持されている。さらに移動歯30
の円周には環状溝30Aが設けられている。この環状溝
30Aには断接棒31が嵌合し、この断接棒31によっ
て適宜接続したり切り離したりできるようになってい
る。断接棒31は、その先端部が筐体1A内に回動可能
に支持された状態で、筐体1Aから延出して設けられて
いる。そして、この断接棒31を左右に動かすことで移
動歯30が左右に移動して、固定歯29との間で噛み合
ったり切り離されたりする。
【0025】回転直線変換部18は、揺動回転変換部1
7と連結してこの揺動回転変換部17で変換された回転
運動を移動テーブル2の直線運動に変換する機構であ
る。この回転直線変換部18は主に、ピニオンギア33
とラック34とから構成されている。ピニオンギア33
は回転軸25の先端部に取り付けられている。ラック3
4は、ピニオンギア33と噛み合った状態で移動テーブ
ル2の裏面に取り付けられている。
【0026】ピッチ調節部19は、連結棒22を揺動可
能に支持すると共に、連結棒22の揺動量を変えて移動
テーブル2のピッチを調節するための機構である。この
ピッチ調節部19は主に、支持軸35と移動機構36と
から構成されている。支持軸35は、連結棒22の長穴
22Aに挿入されて、連結棒22を揺動可能に支持す
る。移動機構36は、長穴37と調節棒38とから構成
されている。
【0027】長穴37は、連結棒22に面する筐体1A
の側壁に設けられている。この長穴37は連結棒22に
沿って同じ方向に形成されている。この長穴37には支
持軸35の基端部がスライド可能に嵌合されている。支
持軸35の基端部にはレバー付きナット35Aが取り付
けられ、このレバー付きナット35Aを締めることで支
持軸35が長穴37の所定位置で堅固に固定されるよう
になっている。支持軸35は、レバー付きナット35A
が緩められて長穴37に支持された状態で、この長穴3
7に沿って移動することによって、同時に連結棒22の
長穴22Aに沿って移動するようになっている。この支
持軸35の移動によって連結棒22の揺動支点が変化
し、揺動量が調節できるようになっている。
【0028】調節棒38は、支持軸35を移動させて連
結棒22の揺動量を調節するためのものである。この調
節棒38は、長穴37が設けられた側壁と連結棒22と
の間にこの連結棒22とほぼ並行状態で(図3において
支持軸35が水平に右方向へ)配設されている。調節棒
38の先端側にはねじ山が設けられ、支持軸35には調
節棒38が螺合するねじ穴が設けられている。調節棒3
8の基端部には取っ手38Aが取り付けられている。そ
して、この調節棒38は、その先端側が支持軸35に螺
合し、基端側が筐体1Aに回転可能に支持されている。
これにより、取っ手38Aを手で回すことによって支持
軸35の位置を細かく調整することができ、連結棒22
の揺動量を変えて移動テーブル2のピッチを微調整でき
るようになっている。
【0029】[動作]以上のように構成された移動テー
ブル付き切断装置1では、次のようにして切断対象物A
が切断される。なお、ここではそば粉を練った生地を麺
状に切断する場合を例に説明する。
【0030】まず、生地を薄く延ばして複数枚重ねる。
この重ねられた生地を移動テーブル2のまな板部7に載
置する。次いで、移動テーブル2の刃先部11を手で持
って上下に往復動させる。
【0031】このとき、刃先部11を下方へ押し下げる
と、刃先部11はまな板部7に接触したところで止まっ
て生地を切断する。次いで、刃先部11を上方へ持ち上
げると、スライド機構12のスライダ13が上方へ移動
し、突上げ棒13Bが連動機構4のピストン21を突き
上げる。突き上げられたピストン21は連結棒22を揺
動させ、連結棒23を介して揺動回転変換部17の柄部
26を僅かに回動させる。これにより、一方向回転機構
24のカムクラッチ27を介して回転軸25が僅かに回
転する。回転軸25の連結クラッチ28は接続されてお
り、回転軸25の先端のピニオンギア33が回動してラ
ック34を僅かに移動させる。この結果、移動テーブル
2が僅かに移動する。この移動量が1ピッチとなり、こ
の1ピッチの幅で生地が送られる。
【0032】次いで、刃先部11を押し下げると、生地
を1ピッチ移動したところで切断し、この1ピッチの太
さの麺ができる。
【0033】以上のようにして、刃先部11を上下に連
続的に移動させると、生地の切断と1ピッチ送りの動作
を繰り返し、生地全体を1ピッチの太さの麺に仕上げ
る。
【0034】一方、麺の太さを変える場合はピッチ調節
部19で行う。具体的には、取っ手38Aを持って調節
棒38を回し、支持軸35を移動させる。この支持軸3
5の移動によって連結棒22の揺動量が変化し、回転軸
25の回転量が変化して移動テーブル2の1ピッチの幅
が変化する。これにより、麺の太さを適宜調節する。
【0035】[効果]以上のように、連動機構4によっ
て移動テーブル2をカッター部3の往復動に連動して1
ピッチずつ移動させるようにしたので、そばの生地等の
切断対象物を1ピッチの幅で正確に切断することができ
るようになる。しかも、作業者は刃先部11を上下動さ
せるだけで、切断対象物を1ピッチの幅で連続的に切断
することができ、作業性が大幅に向上する。
【0036】また、連動機構4にピッチ調節部19を設
けたので、切断対象物の切断幅を必要に応じて、または
好みに応じて適宜変更することができるようになる。
【0037】また、フィルタ締付け装置1は構造が簡単
で、かつ小型であるため、安価に製造することができ
る。さらに、小型で持ち運びも容易であるため、大きな
設置スペースを必要とせず、狭い場所で簡単に切断対象
物を切断することができるようになる。
【0038】[変形例] (1) 上記実施形態では、一方向回転機構24をカム
クラッチ27によって構成したが、図4に示すように、
ワンウェイクラッチ39を用いてもよい。また、図5に
示すように、ラチェット機構40を用いてもよい。これ
らの場合も、上記実施形態同様の作用、効果を奏するこ
とができる。
【0039】(2) 上記実施形態では、カッター部3
のスライド機構12を一定角度に固定したが、この角度
を調整できるようにしてもよい。
【0040】例えば、図6のように、切断角調整部41
と刃先角度調整部42を設けてもよい。
【0041】切断角調整部41は、刃先部11の往復動
する方向の角度を垂直面に沿って変え、上述した切断角
を調整するための部材である。この切断角調整部41
は、スライド機構12の案内レール14の基端部に設け
られた回動板43と、筐体1A側に設けられた半円状の
支持板44と、これらを合わせた状態で固定するボルト
(図示せず)及びちょうナット46とから構成されてい
る。回動板43と支持板44の互いの当接面には放射状
に多数の溝が設けられている。この溝によって回動板4
3と支持板44が互いに堅固に固定され、案内レール1
4が確実に支持されて、刃先部11の往復動によっても
角度がずれないようになっている。
【0042】刃先角度調整部42は、切断角調整部41
での角度調整に合わせて刃先部11の角度を移動テーブ
ル2の面に合わせる部材である。この刃先角度調整部4
2は、上記切断角調整部41とほぼ同様の構成を有して
いる。即ち、スライド機構12のスライダ13の上端部
に設けられた回動板47と、刃先部11に設けられた回
動板部48と、これらを合わせた状態で固定するボルト
(図示せず)及びちょうナット50とから構成されてい
る。これにより、切断角調整部41での角度調整に合わ
せて刃先部11の角度を適宜調整する。
【0043】そば生地のような柔らかい材料を切断する
場合は、刃先の切断角を鈍角にしても十分に切ることが
できるが、食パン等のように、切断角を鋭角にして切断
すると崩れてしまうような材料の場合は、切断角調整部
41で刃先の切断角を鋭角にする。さらに、刃先角度調
整部42で刃先部11が移動テーブル2面に合うように
調整する。これにより、きれいな切り口で材料を切断す
ることができる。
【0044】(3) また、図7及び図8に示すよう
に、上記切断角調整部41と共に切り込み角調整部51
を設けてもよい。この切り込み角調整部51は、刃先部
11が往復動する面を垂直から傾斜方向に角度を変え、
上述した切り込み角を調整する部材である。この切り込
み角調整部51は上記切断角調整部41と一体的に設け
られている。切り込み角調整部51は、切断角調整部4
1の下側面に設けられた半円状の回動板52と、筐体1
A側に設けられた半円状の支持板53と、これらを合わ
せた状態で固定するボルト54及びちょうナット55と
から構成されている。これにより、上記切断角と切り込
み角を適宜調整する。
【0045】野菜等のような切りやすい材料の場合は、
切り込み角を鈍角にして切断する。また、きゅうり等の
ように斜めに切る材料の場合は、切り込み角を鋭角にし
て斜めにスライスする。さらに、刺身等のように切りづ
らいものは、切断角と切り込み角をともに鋭角にして、
斜めにきれいな切り口で切断する。
【0046】(4) 上記実施形態では、ピストン21
を一定長さの部材として形成したが、図9に示すよう
に、長さを調整できるようにしてもよい。即ち、ピスト
ン21の内部にねじ穴を設け、これにボルト57を螺合
する。さらに、ボルト57を所定位置で固定するための
ナット58を設ける。これにより、ピストン21全体が
所定の長さになるまでボルト57を緩めて、ナット58
で固定する。これにより、ピストン21の長さを適宜調
整することができる。
【0047】(5) 上記実施形態では、あり溝9を設
けて移動テーブル2を移動可能に支持したが、移動テー
ブル2の移動にはあまり精度を要求されないため、あり
溝9に限らず、簡単な溝や段差だけでもよい。
【0048】(6) 上記実施形態では、回転直線変換
部18としてピニオンギア33とラック34を設けた
が、ベルトとプーリやボルトとナットの組み合わせてで
もよい。これらによって、移動テーブル2を1ピッチず
つ移動させることができる。
【0049】(7) 上記実施形態では、まな板部7を
移動テーブル2の一部に設けたが、移動テーブル2の全
体をまな板部7で構成してもよい。
【0050】(8) 上記実施形態では、刃先部11を
手動で上下動させたが、電動やエアを用いて上下動させ
てもよい。
【0051】(9) カッター部3の刃先部11に沿っ
て、切断後の切断対象物Aが刃先部11に付着しないよ
うに、払い落し板(図示せず)を設けてもよい。この払
い落し板は、筐体1A側に支持された状態で、刃先部1
1の一側面(図3中の左側面)に沿って配設される。こ
れにより、刃先部11で切断された切断対象物Aがこの
刃先部11に付着した状態で刃先部11と一緒に持ち上
げられると、切断された切断対象物Aは払い落し板で払
い落とされてしまう。この結果、一度切断された切断対
象物Aが刃先部11の直下に落ちて二度切りされるのを
防止することができる。
【0052】(10) カッター部3の刃先部11に沿
って規制板(図示せず)を設けてもよい。この規制板
は、筐体1A側に支持された状態で、刃先部11の他側
面(図3中の右側面)に配設され、切断対象物Aのみを
刃先部11側へ送り、他のものを規制する。
【0053】(11) カッター部3の刃先部11は、
その一側(図1中の右側)のスライド機構12によって
支持するようにしたが、両側で支持するようにしてもよ
い。この場合は、カッター部3の刃先部11の他端側に
ガイド板(図示せず)が設けられることになる。このガ
イド板にはガイド溝(図示せず)が設けられ、このガイ
ド溝で刃先部11が案内される。即ち、取っ手部が除か
れた刃先部11の他側端部がガイド溝に両側から挟ま
れ、刃先部11が上下動するする際に案内される。
【0054】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
次のような効果を奏する。
【0055】(1) 連動機構によって移動テーブルを
カッター部の往復動に連動して1ピッチずつ移動させる
ようにしたので、切断対象物を1ピッチの幅で正確に切
断することができるようになる。しかも、作業者はカッ
ター部を上下動させるだけで、切断対象物を1ピッチの
幅で連続的に切断することができ、作業性が大幅に向上
する。
【0056】(2) 連動機構にピッチ調節部を設けた
ので、切断対象物の切断幅を必要に応じて、または好み
に応じて適宜変更することができるようになる。
【0057】(3) フィルタ締付け装置は構造が簡単
で、かつ小型であるため、安価に製造することができ
る。さらに、小型で持ち運びも容易であるため、大きな
設置スペースを必要とせず、狭い場所で簡単に切断対象
物を切断することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る移動テーブル付き切断
装置を示す側面断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る移動テーブル付き切断
装置を示す平面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る移動テーブル付き切断
装置を示す背面断面図である。
【図4】本発明の実施形態に係るピッチ調節部を示す要
部拡大図である。
【図5】第1変形例を示す要部拡大図である。
【図6】第2変形例を示す要部拡大図である。
【図7】第3変形例を示す要部拡大図である。
【図8】第4変形例を示す要部拡大図である。
【図9】図8の切断角調整部を示す側面図である。
【図10】ピストンの変形例を示す一部破断正面図であ
る。
【符号の説明】
1:移動テーブル付き切断装置、1A:筐体、2:移動
テーブル、3:カッター部、4:連動機構、5:横板
部、6:基板、7:まな板部、8:ねじ、9:あり溝,
9A:雄型、9B:雌型、11:刃先部、12:スライ
ド機構、13:スライダ、13A:長穴、13B:突上
げ棒、14:案内レール、16:リンク部、17:揺動
回転変換部、18:回転直線変換部、19:ピッチ調節
部、21:ピストン、22,23:連結棒、24:一方
向回転機構、25:回転軸、26:柄部、27:カムク
ラッチ、28:連結クラッチ、29:固定歯、30:移
動歯、31:断接棒、33:ピニオンギア、34:ラッ
ク、35:支持軸、35A:レバー付きナット、36:
移動機構、37:長穴、38:調節棒、38A:取っ
手、41:切断角調整部、42:刃先角度調整部、4
3:回動板、44:支持板、45:ボルト、46:ちょ
うナット、47:回動板、48:回動板部、49:ボル
ト、50:ちょうナット、51:切り込み角調整部、5
2:回動板、53:支持板、54:ボルト、55:ちょ
うナット。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切断対象物を載置して一定ピッチで移動
    する移動テーブルと、上下方向へ往復動することで上記
    移動テーブルに対して近接離間して上記切断対象物を上
    記ピッチの厚さで切断するカッター部と、このカッター
    部の往復動に連動して上記移動テーブルを一定ピッチで
    移動させる連動機構とを備えた移動テーブル付き切断装
    置において、 上記連動機構が、 上記カッター部の上下方向への往復運動を揺動運動に変
    換するリンク部と、 このリンク部に連結されてリンク部の揺動運動を回転運
    動に変換する揺動回転変換部と、 上記移動テーブルの裏面に設けられ、上記揺動回転変換
    部と連結してこの揺動回転変換部で変換された回転運動
    を移動テーブルの直線運動に変換する回転直線変換部
    と、 上記リンク部の揺動量を変えて上記移動テーブルのピッ
    チを調節するピッチ調節部と から構成されたことを特徴
    とする移動テーブル付き切断装置。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の移動テーブル付き切断
    装置において、 上記カッター部が、 その往復動する方向の角度を垂直面に沿って変え、刃先
    の切断角を調整する切断角調整部と、 この切断角調整部での角度調整に合わせて刃先を移動テ
    ーブル面に合わせる刃先角度調整部とを備えたことを特
    徴とする移動テーブル付き切断装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の移動テーブル
    付き切断装置において、 上記カッター部が、 その往復動する面を垂直から傾斜方向に角度を変え、刃
    先の切り込み角を調整する切り込み角調整部を備えたこ
    とを特徴とする移動テーブル付き切断装置。
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