JP3159210B2 - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JP3159210B2
JP3159210B2 JP23505599A JP23505599A JP3159210B2 JP 3159210 B2 JP3159210 B2 JP 3159210B2 JP 23505599 A JP23505599 A JP 23505599A JP 23505599 A JP23505599 A JP 23505599A JP 3159210 B2 JP3159210 B2 JP 3159210B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスクのフォー
マットに関し、より具体的には、書換可能な光ディスク
に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクは、映像、音声、および計算
機用のデータのようなソフトウェアを記録するための媒
体として、最近非常に広く用いられている。特に、光デ
ィスクの記録密度を向上する期待が最近高まってきてお
り、そのため、そのような期待に応えることに適した光
ディスクのフォーマットの開発が強く望まれている。
【0003】現在の「130mm書換型光ディスク」の
フォーマットを以下に説明する。
【0004】130mm書換型光ディスクのフォーマッ
トは、「JIS X 6271」に定められている。こ
のフォーマットとしては、ディスク上に連続した溝がス
パイラル状に形成され、信号を記録するトラックとして
この溝の間のランドが用いられるA形フォーマットと、
ディスク上にサンプル用のマークを形成し、サンプルサ
ーボ方式によりトラッキング制御を行うB形フォーマッ
トとが挙げられる。
【0005】A形フォーマットにおいて情報データを記
録するトラックは、ウォブル(微少振動)がないトラッ
クであり、情報データはランド(溝の間)にのみ記録さ
れる。A型フォーマットにおいて、ユーザデータ容量が
512バイトである場合の標準ユーザデータフォーマッ
トを図14に示す。図に示した数字は各信号に配分され
るバイト数(B)を指す。512Bのユーザーバイトに
は誤り訂正符号、再同期バイト、および制御用バイトが
追加されるため、データ領域は650Bの容量を有する
ことになる。データ領域の信号を記憶するセクタにおい
ては、セクタの先頭を示すセクタマーク(SM)、クロ
ック再生の同期をとるためのVFO領域、セクタのアド
レスを示すID領域、ID領域の先頭を示すアドレスマ
ーク(AM)のようなプリレコードされたアドレス領
域、データを書き換えるためのオフセット検出領域(O
DF)、レーザ出力の検査に用いるALPC、および後
続のセクタに重ならないための15Bのバッファ領域の
ような他の領域を付加する必要がある。その結果、セク
タ容量の合計は746Bとなる。512Bのユーザデー
タ容量に対してバッファ領域は15Bであり、冗長度は
約2.9%である。容量をさらにより大きくするために
は、できる限り冗長度を縮小することが望まれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の書換
型光ディスクにおいては、ウォブルのない案内トラック
上に情報を記録する場合、通常、光ディスク装置が持っ
ている固有のクロックを使用することにより情報が処理
されている。しかし、光ディスクに情報を記録再生する
際の回転変動や偏心等の影響により、実際のセクタ長が
理想的なセクタ長からずれ、これにより固有のクロック
によりカウントされるクロック数に増減が生じてしまう
のが事実である。例えば、クロック数が減少したときに
は、セクタ内に情報を完全に記録しきれなくなり、次の
セクタにまたがってオーバーフローしてしまう可能性が
ある。このため、予めクロック減少分を考慮してバッフ
ァ領域を設け、セクタ長を長めにしておく。このため、
冗長度が増し、ユーザデータ容量が犠牲になる。
【0007】これらに加えて、映像データおよび音声デ
ータのような時間的に連続するデータの記録を行う場合
には、セクタのアドレスを一旦確認した後に記録する従
来方式では、セクタアドレスを確認できなかったとき
に、再度アドレスを確認し直してから記録を行うために
時間がかかり、連続するデータを記録することができな
くなる。セクタのアドレスを再確認せずに以前のアドレ
スからセクタのアドレスを予測してデータの記録を行う
他の方式では、セクタ長を固有のクロックによりカウン
トする時の誤差が累積し、さらにカウント値のずれが大
きくなる。
【0008】特に、アドレス検出精度が低下する可能性
があるランド・溝記録方式における中間アドレス法で
は、映像データおよび音声データの連続記録における上
記問題点がさらに深刻になり得る。
【0009】さらに、将来的には、書換可能領域におい
てより狭いトラックピッチにいくつかの異なるデータ領
域を有する光ディスクの場合には、光ディスクのフォー
マットは、互いにすべて互換性があるものでなければな
らない。
【0010】本発明は上記の問題点に鑑みて案出され、
本発明の目的はトラッキング制御またはクロック生成を
安定に行える信頼性の高い記録再生装置を容易に得られ
るフォーマットを有する光ディスク、およびそのような
光ディスクを安定して製造する装置を提供することにあ
る。
【0011】さらに、ROM領域(リードイン領域)と
書換可能領域との両方を含む光ディスクにおいて、本発
明の目的は、書換可能領域の先端部で情報データを処理
する安定なクロックを生成し、正確に情報データを記録
することができる光ディスクのフォーマットを提供する
ことにある。また、それぞれデータ容量が異なるいくつ
かの種類の光ディスクの互換性を容易に達成することも
本発明の目的である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスクは、
少なくともトラック1周分の長さを有し、凹凸のピット
列から形成された情報を有するROM領域と、少なくと
もトラック1周分の長さを有する情報を書き換えること
ができる書換可能領域と、該ROM領域と該書換可能領
域との間に設けられて少なくともトラック1周分の長さ
を有する情報未記録領域とを有し、該書換可能領域は半
径方向に振動するスパイラル状または同心円状の案内ト
ラックを有し、該ROM領域はスパイラル状または同心
円状の凹凸のピット列を有する光ディスクにおいて、該
情報未記録領域の書換可能領域側の少なくとも一部の領
域が連続的または間欠的に半径方向に振動するスパイラ
ル状または同心円状の案内トラックを持つ遷移領域を有
し、ここで該ROM領域のトラックピッチToと該書換
可能領域である溝とランドとの間のトラックピッチTw
とがTo>Twの値を有することにより、上記目的が達成
される。 前記ROM領域はリード領域であってもよい。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。
【0022】(実施の形態1)図4は、本発明の実施の
形態1に係る光ディスクの概略図である。
【0023】図4に示すように、光ディスクの案内トラ
ックは情報を記録再生する時に光学ヘッドが追従できる
ようになっており、1回転する毎に溝(実線)とランド
(点線)とが切り替わるように設計されている。1回転
中に複数個のセクタを持ち、セクタはID領域、情報記
録領域、および情報未記録領域から構成されている。図
面で示している案内トラックはスパイラル状であるが、
同心円状であってもよく、逆向きのスパイラルであって
も良い。1回転中のセクタ数も任意である。
【0024】図1は、本発明の実施の形態1の光ディス
クにおいて、溝とランドとが切り替わる部分を示す。I
D領域はアドレス情報をそれぞれ含むID1、ID2、
ID3、ID4の4つの部分からなり、ID1とID
2、ID3とID4がそれぞれペアになり、約1/2ト
ラックピッチの距離だけ案内トラックから内周側または
外周側にずれている。案内トラックはまた、光学ヘッド
のトレース方向に対して直角方向にウォブルしている。
【0025】光ディスクの1回転毎のセクタ数がk(k
>1)個の場合に、内周側から外周側に動いて連続記録
再生する光学ヘッドの動作を説明する。光学スポットが
情報記録領域のランド#n−1にある場合には、ID領
域のID1とID2(#n+k)およびID3とID4
(#n)を連続的にトレースした後、光学スポットは情
報記録領域の溝#nに入り、記録再生を行う。以降、光
ディスクが1回転して戻ってきたとき、光学スポットは
情報記録領域の溝#n+k−1からID領域を通過し、
情報記録領域のランド#n+kの部分に入り、記録再生
を行う。
【0026】図2は、本発明の実施の形態1の光ディス
クのセクタフォーマットの詳細図である。1セクタの容
量は、ID領域、情報未記録領域、および情報記録領域
を含めて2697Bである。実際には、情報は情報記録
領域に記録されるが、情報記録領域は、ガード1領域
(20B)、VFO領域(35B)、PS領域(3
B)、データ領域(2418B)、PA領域(1B)、
およびガード2領域(52B)からなる。このうち、特
に2418Bのデータ領域は、SY領域(2B)および
データ1、データ2、・・・、データ26(それぞれ9
1B)の26組から構成される。データ領域は誤り訂正
符号を含み、実際のユーザ容量は2048Bである。I
D領域は、ID1(46B)、ID2(18B)、ID
3(46B)、およびID4(18B)からなる。ま
た、情報未記録領域は、ミラー領域(2B)、ギャップ
領域(10B)およびバッファー領域(25B)からな
る。
【0027】ID1からID4はセクタのアドレスを認
識するために設けられ、続いて来る案内トラックが溝か
ランドかを認識することも可能である。未記録領域のう
ち、ミラー領域およびギャップ領域は記録時のレーザパ
ワーを調整する領域である。また、バッファー領域は、
光ディスク回転変動または光ディスク偏心による情報デ
ータの時間軸方向のずれを調整するために設けられてい
る。バッファー領域は25Bを有し、2048Bのユー
ザデータに対して冗長度は約1.2%である。ガード1
領域およびガード2領域は、情報データの繰り返し記録
によるデータの始終端での劣化から記録媒体を保護する
ためのものである。VFO領域は再生時に再生クロック
を作成するPLL回路の動作を助けるために設けられて
いる。PS領域は情報データの始端を示し、PA領域は
ディジタル変調に基づく規則に従って、復調するときに
記録される情報の終端データを一義的に決定する。
【0028】図3は、本発明の実施の形態1の光ディス
クにおいて、情報データおよび案内トラックの位相関係
を示す。図3においては、ウォブルの位相が0である場
合、情報データビット列の最初のビットであるビット1
に対して記録が開始される。図面の例では、位相は0で
あるが、この位相は任意の位相であっても良い。
【0029】図5は、本発明の実施の形態1の光ディス
クにおいて、情報を記録する光ディスク装置のブロック
図である。図5の光ディスク装置を参照しながら、実際
の光ディスクへの情報データの記録動作を以下に説明す
る。
【0030】図5において、参照番号50は光ディス
ク、51は入力I/F、52は誤り訂正符号化器、53
はディジタル変調器、54は付加信号発生器、55は多
重化器、56は半導体レーザ変調器、57は光学ヘッ
ド、58はヘッドアンプ、59はTE(トラッキングエ
ラー信号)検出器、5aはヘッド駆動器、5bはID検
出器、5cはタイミング発生器、5dはウォブル信号検
出器、そして5eはライトクロック発生器である。
【0031】入力I/F51を通して、ディジタル化さ
れた音声データ、映像データ、計算機用データ、および
他の重要な情報が入力される。入力データは、誤り訂正
符号発生器52に入力され、誤り訂正符号が計算され入
力データに付加される。
【0032】一方、光学ヘッド57は光ディスク50に
情報を記録するための目標セクタを見つけるために、光
スポットを光ディスク50上のID領域、情報未記録領
域、および情報記録領域に順次トレースされる。すなわ
ち、光学ヘッド57は光ディスク50にほぼ一定パワー
のレーザ光を照射する。その反射光は強度変化を有し、
光学ヘッド上の受光素子により光電変換され、再生信号
(RF信号)が検出される。再生信号は微弱な信号なの
でヘッドアンプ58により増幅され、次いでTE検出器
59、ID検出器5b、およびウォブル信号検出器5d
に入力される。TE検出器に入力された信号は、その信
号を基に光ディスクの溝またはランドがトラッキングさ
れているかどうかをトラッキングし、そして検出したT
E信号、および位相TE信号、およびランド/溝の位相
情報がヘッド駆動器5aに入力される。ヘッド駆動器5
aはそれらの信号から光スポットを光ディスク50にト
ラッキングするための駆動信号を光学ヘッド57に送
る。その結果、光スポットは光ディスク50の案内トラ
ックを正確にトレースすることが可能になる。
【0033】このようにトラッキングが作動した状態
で、ID検出器5bに入力した信号は0または1の二値
化、すなわちディジタル化される。二値化されたディジ
タル信号列から、まず、目標とするセクタのアドレスを
検索する。加えて、得られた4つのアドレス値により、
ランドから溝へまたは溝からランドへの切り替え方法が
わかり、従ってトラッキングにおいてランドか溝かの位
相信号としても用いることができる。
【0034】以上のように動作した結果、ID検出器5
6によりアドレスを検出したタイミングをタイミング発
生器5cに送ると、タイミング発生器5cは誤り訂正符
号発生器52、ディジタル変調器53、付加信号発生器
54、および多重化器55を所定の時間に動作させるた
めに、各種タイミング信号を作成して送出する。
【0035】通常、タイミング発生器5cは固定のクロ
ックを使用して各種信号を作成するが、本発明の光ディ
スク50では、案内トラックからウォブル信号を検出
し、特定の周波数の信号を取り出せるために、この信号
から光ディスク50の回転に同期したクロックを作成す
ることができる。つまり、図5のヘッドアンプ58から
の出力信号を受け取ったウォブル信号検出器5dは、そ
の信号から特定の周波数のウォブル信号を例えばバンド
パスフィルタを通して抜き取る。抜き取った信号はライ
トクロック発生器5eに送られる。ライトクロック発生
器5eでは、PLL回路により回転に同期したクロック
信号が作られる。
【0036】ライトクロック発生器5eで作成された光
ディスク50の回転に同期したクロックはディジタル信
号発生器53、付加信号発生器54、多重化器55、お
よびタイミング信号発生器5cに送られる。
【0037】誤り訂正符号化器52からの出力信号つま
り情報データおよび誤り訂正符号データを受け取ったデ
ィジタル変調器53は、特定の規則に基づいて元の0と
1とが連続するデータを一義的に別の0と1が連続する
データに置き換える。ディジタル変調器53からの出力
は多重化器55に入力される。一方、付加信号発生器5
4は、図2で示したデータ領域以外のガード1領域、V
FO領域、PS領域、ガード2領域等に対する信号を発
生する。PA領域に対する信号は、通常、ディジタル変
調の特定の規則に基づいているため、ディジタル変調器
53で発生する。データ領域のSY信号の発生は付加信
号発生器54でもディジタル変調器53でも可能であ
る。付加信号発生器54からの出力は多重化器55に入
力される。多重化器55に入力された2つの信号はタイ
ミングの調整がされて、半導体レーザ変調器56に入力
される。半導体レーザ変調器56では、光学ヘッド57
に搭載されている半導体レーザの出力を変調するための
駆動信号を作成し、光学ヘッド57に送る。
【0038】所定の出力値を持った光ビームが光学ヘッ
ド57から光ディスク50に照射され、光ディスク50
に情報データが記録される。
【0039】従来のように、情報データを固定のクロッ
クにより処理して記録動作を行なうと、光ディスクの回
転に同期していないため、最悪の場合、情報データが決
められたセクタ長の中に記録されない可能性があった。
しかし、案内トラックがウォブルまたは振動する本発明
の光ディスクを用いることによって、上述のように回転
に同期したクロックを使うことができる。その結果、確
実に所定のセクタ内に情報データを記録できるようにな
った。
【0040】また、ウォルブ信号から作成されるクロッ
クは、実際にはクロック信号を作成するPLL回路の性
能上、ウォルブの位相からのずれを生じる。セクタの情
報未記憶領域の長さは、ウォルブの位相ずれを考慮して
以下のように決定される。
【0041】ウォルブ信号にはノイズが含まれるため、
ウォルブ信号から作成されるクロックには位相ずれが生
じる。ウォルブ信号のC/Nを15dB、およびウォル
ブ信号からクロックを作成するPLL回路のバンド幅を
1kHzと仮定し、ウォルブ信号に含まれるノイズ成分
が通常分布であり、さらにウォルブ信号が固定スライス
によって二値化できなくなる確率が10万分の1になる
ノイズレベルまで考慮すると仮定し、さらにウォルブの
1周期に入る情報ビット量をwビットと仮定すると、最
小位相ずれは0.15wビットと計算される。一方、最
大位相ずれを約±w/2ビットに押さえることは容易で
ある。これにより、セクタの記録クロックのずれを吸収
する情報未記憶領域の長さを0.1wビット以上wビッ
ト以内に制御することができる。
【0042】ウォブルの一周期に含まれる情報データ量
を93ビットと仮定して計算すれば、+方向および−方
向にずれる可能性があるので、情報未記録領域の長さは
約w/10=9.3ビット以上93ビット以内で良い。
【0043】しかしながら、本実施の形態ではさらに信
頼性を高めるために、未記録領域つまりバッファー領域
のデータ容量を適正値の約2倍、すなわち25B=20
0ビットに設定した。適正値の25Bの約2倍のデータ
容量でも、2048Bのユーザデータ容量に対して約
1.2%であり、従来の2.9%と比較してかなり低い
値である。
【0044】この時、図2で示したセクタフォーマット
では、セクタ全体は2697Bであり、各々のセクタに
は93ビットの232ウォルブ周期がある。さらに、1
トラックはセクタの整数倍から構成されている。従っ
て、セクタ毎にかつトラック1周毎にウォブル位相が完
結するため、記録再生装置の設計が簡易になる。さら
に、トラック毎にウォブルの位相が変わってしまうとい
う問題も解消される。
【0045】記録される情報データが音声データまたは
(動画)映像データの場合、連続して発生する情報を処
理し記録しなければならない。しかし、セクタ毎にID
領域のアドレスを確認しながら記録を行うと、アドレス
を検出できなかった時、連続して入力されるデータを完
全に記録しきれなくなる。また、アドレスを検出できな
かった時に、前のセクタのアドレスから予測して記録す
ることも可能であるが、固定クロックのカウント値に基
づいて予測を行うために、光ディスクの回転変動によ
り、カウント値に誤差が累積する。その結果、当該セク
タに記録されるべきデータが、連続するセクタにまたが
ってしまう可能性がある。
【0046】しかし、本発明の実施の形態1の光ディス
クのフォーマットでは、ウォブル信号を基準として用い
るため、上記の課題は容易に解決できる。図3で示した
ように、ウォブル信号の位相0を基準に記録開始点をセ
クタ毎に決定すれば、ウォブル信号の検出ミスがない限
り、アドレス検出ができなくても連続記録が可能であ
る。加えて、各セクタにおいてクロックのカウント値が
累積することが生じない。
【0047】各領域では、所定のデータ配分は任意であ
る。図2におけるセクタフォーマットのデータ量および
データ配分も単なる一例であり、これに限定されるもの
ではない。
【0048】以上説明したように、本発明の実施の形態
1の光ディスクによれば、音声データおよび(動画)映
像データのような連続する情報データを記録する際、各
セクタに付与されたID領域のアドレスを検出できなか
った時でも、ウォルブ信号から確実にクロックを発生さ
せることにより連続記録ができ、従来以上の大容量化が
実現できるフォーマットを提供することが可能である。
【0049】(実施の形態2)図6(a)は、本発明の
実施の形態2の光ディスクにおけるL/G(ランドと溝
との両方で情報を記録再生する)方式での光ディスクの
アドレス領域を示す。図6(a)の光ディスクにおいて
は、ID領域におけるアドレス情報が2組になってお
り、内周側または外周側に1/2トラックピッチだけ距
離がずれている。凹凸信号の幅は、情報記録領域におけ
る溝およびランドの幅に略等しい。溝およびランドはト
ラック1周毎に入れ替わる。ID領域は2つの部分ID
aとIDbとからなり、それぞれアドレス情報を含み、
案内トラックから内周側または外周側にトラックピッチ
の約1/2の距離だけずれている。すなわち、隣り合う
溝およびランドは、1つのアドレスを共有している。案
内トラック(情報記録領域)は光学ヘッドのトレース方
向に対して直角方向(半径方向)にウォルブしている。
【0050】図6(b)は、本発明の実施の形態2の光
ディスクにおいて、各トラック毎に溝とランドとが切り
替わる点でのウォルブの位相ずれを説明する。ウォルブ
は各セクタの整数倍の周期を有し、トラックは1周毎に
整数個のセクタを有している。従って、光ディスクの1
周においては、ウォルブの位相は連続するはずである
が、製造時の光ディスクの回転変動等の影響により、光
ディスクの1回転とデータ処理の基準としてのクロック
との間でずれが生じ、ウォルブの位相は完全に一致しな
くなる場合がある。従って、ウォルブの位相の中で、ウ
ォルブ開始の初期位相とトラック1周後の最終位相とを
所定の値に設定しなければならない。
【0051】案内トラックの1周毎のウォルブの初期位
相を情報ビットの±nビットとし、最終位相を情報ビッ
トの±mビットとすると、回転変動の影響がなく精度が
安定であるのは初期位相であり、回転変動の影響を最も
受けるのは最終位相であるので、n≦mの関係が成立す
る。
【0052】初期位相に関しては、トラック1周毎にリ
セットすることにより、位相ずれの蓄積がなくなるよう
にしている。従って、通常、初期位相は情報ビットの±
1ビット以内に調整される。
【0053】最終位相mの条件を以下に説明する。
【0054】できあがった光ディスクにおいて溝と隣接
する溝との間の中間のランド(ランドはカットされてい
ない)を光スポットがトレースする場合において、ウォ
ルブの周波数をω、溝をカットする際のずれをθ、隣接
する溝における位相ずれを−θとする。位相ずれのない
理想的な状態において得られるウォルブ信号をA・CO
SωTとすると、位相ずれを有する実際のウォルブ信号
は、 A・COS(ωt+θ)+A・COS(ωt−θ)=2A
・COSθ・COSωt となる。つまり、ウォブル信号が位相ずれ分(COS
θ)により変調された信号となってしまう。その結果、
回路動作上で不都合を生じてしまう可能性が生じる。そ
こで、可能な限りこの位相ずれを減らし、位相ずれが累
積しないようにする必要がある。その位相ずれθが周期
の1/10以内であれば、 (COSθ)<=(COS(2π/10))=0.81 であり、元の信号レベルが確保されており、位相ずれは
十分許容できる範囲内である。すなわち、ウォルブの1
周期を情報ビットのwビットとすると、ウォルブ信号の
品質が事実上十分となる最終位相mとの関係は、 m≦w/10 となる。
【0055】ここでは、ウォルブ信号の初期位相を、I
D領域の前部と情報記録領域との境界で0に調整してい
るが、例えば、ID領域の後部と情報記録領域との境界
のような別の場所であっても良い。
【0056】本発明の実施の形態2の光ディスクのセク
タフォーマットの詳細を図7に示す。この図は、上述し
た実施の形態1の光ディスクのフォーマットを示す図2
と基本的に同じである。異なるところは、ガード1領域
(20+IB)、ガード2領域(55−IB)、ギャッ
プ領域(10+j/16B)、およびバッファ領域(2
5−j/16B)である。ここでは、Iは0から7まで
の整数であり、jは0から16までの整数であり、Iお
よびjはランダムに選択され、ガード1領域、ガード2
領域、ギャップ領域、およびバッファー領域の長さは記
録の度に変化する。この結果、繰り返し記録による記録
媒体の劣化を防止でき、記録回数が改善される。
【0057】以上説明したような本発明の実施の形態2
の光ディスクによれば、案内トラックの1周には整数個
のセクタが含まれ、セクタ長はウォルブの周期の整数倍
に設定され、ウォルブの初期位相および最終位相は所定
の精度内であるので、記録再生時にはウォルブの位相が
一致するため、光ディスクのトラッキング制御およびク
ロック生成を安定化させることができる。
【0058】(実施の形態3)図8(a)は、本発明の
実施の形態3の光ディスクにおけるL/G(ランドおよ
び溝の両方で情報を記録再生する)方式の光ディスクの
アドレス情報を示す。図8(a)の光ディスクにおいて
は、ID領域のアドレス情報はランドおよび溝にそれぞ
れ独立して付与されており、ランドおよび溝の中央部に
位置している。隣接するトラックからのクロストークを
抑制するために、ID領域における凹凸信号のピット幅
は溝またはランドのピット幅よりも狭くなっている。
【0059】図8(b)は、本発明の実施の形態3の光
ディスクにおいて、トラックの1周毎における溝とラン
ドとの切り替え点でのウォルブの位相ずれを説明してい
る。ウォルブはセクタ毎に複数倍の周期を有し、トラッ
クは1周毎に整数個のセクタを有している。従って、光
ディスク1周では、ウォルブの位相は連続になるが、製
造時の光ディスクの回転変動のような影響により、光デ
ィスクの1回転とデータ処理の基準となるクロックとの
間でずれが生じ、そのためウォルブ位相は完全に一致し
ない。従って、ウォルブ位相の中では、ウォルブ開始時
の初期位相とトラック1周後の最終位相とを所定の値に
設定しなければならない。
【0060】案内トラックの各周毎のウォルブの初期位
相を情報ビットの±nビットとし、最終位相を情報ビッ
トの±mビットと仮定すると、回転変動の影響がなく精
度が安定なのは初期位相であり、回転変動の影響を最も
受けるのは最終位相であるので、n≦mの関係が成立す
る。
【0061】初期位相に関しては、トラック1周毎にリ
セットすることにより、位相ずれの蓄積がなくなるよう
にしている。従って、通常、初期位相は情報ビットの±
1ビット以内に調整される。
【0062】実施の形態2の光ディスクと同様に、ウォ
ルブの1周期を情報ビットのwビットと仮定すると、最
終位相mとの関係はm≦w/10となる。
【0063】以上説明したように、本発明の実施の形態
3の光ディスクによれば、ID領域のアドレスはランド
および溝にそれぞれ独立して付与されており、案内トラ
ックの1周に整数個のセクタが含まれ、セクタ長はウォ
ルブの周期の整数倍に設定されており、ウォルブの初期
位相および最終位相は所定の精度であるので、ウォルブ
位相は記録再生時で一致し、光ディスクのトラック制御
およびクロック生成を安定化させることができる。
【0064】(実施の形態4)図9は、本発明の実施の
形態4に係る光ディスクの製造装置を示す。この光ディ
スク製造装置は、図6(a)および図6(b)において
説明した、ID領域において2組のアドレス情報を有
し、1/2トラックピッチの距離だけ内周側または外周
側にずらした光ディスクを製造することを目的としてい
る。
【0065】この光ディスク製造装置を用いて、実際の
光ディスクのカッティング動作を以下に説明する。図9
において、参照番号150は光ディスク原盤、151は
光学ヘッド、152はスピンドルモータ、153は一回
転信号検出器、154はスピンドルモータ回転制御器、
155はリセット信号発生器、156は基準クロック発
生器、157はレーザ出力変調器、158は送り制御
器、159はウォブル信号発生器、160は第1信号選
択器、161はタイミング信号発生器、162は所定信
号発生器、163はID信号発生器、164は第2信号
選択器、165は偏向信号発生器、166は偏向器であ
る。
【0066】光ディスク原盤150にID情報および案
内トラックの溝(ランド)を形成するため、スピンドル
モータ152に取り付けられた光ディスク原盤150を
回転させ、半径方向に送り制御をかけながら、光学ヘッ
ド151は出力変調されたレーザ光を発光させ、光ディ
スク原盤150に照射する。
【0067】より詳細には、スピンドルモータ152の
回転を制御するために、スピンドルモータ回転制御器1
54は、スピンドルモータ152からの回転に伴った信
号(例えば周波数発生信号)を受け取って、その信号を
基準クロック発生器156からのクロックと比較して、
スピンドルモータの回転速度および位相を調整する。し
かし、スピンドルモータ152の応答特性、光ディスク
原盤150の偏心等の影響により、基準クロックにビッ
ト単位で正確に一致させることは一般的に難しい。
【0068】一方、光学ヘッド151から出力されるレ
ーザ光出力の変調は次のように行われる。ID領域の信
号は、ID信号発生器163から出力される。ID信号
発生器163で生成された信号は、基準クロック発生器
156から出力されたクロックを基に、このクロックに
同期して、0または1のディジタルデータ列として出力
される。ID信号発生器163は、1回転に同期したリ
セット信号をリセット信号発生器155から受け取っ
て、1回転毎に同期させる。ID信号発生器163から
の出力は第1信号選択器160に入力される。
【0069】溝の形成時に、所定のデータが所定信号発
生器162から得られる。通常、溝の形成時にレーザを
発光させる一方、ランドではレーザ光を発光させない。
従って、出力信号は一回転毎に切り替わり、レーザは1
回転毎に点滅(出力大/小)を繰り返す。
【0070】所定信号発生器162からの信号も第1信
号選択器160に入力される。第1信号選択器160か
らの出力信号はタイミング信号発生器161の出力によ
って、2つの入力信号のどちらを出力するかを選択す
る。ID1からID4のアドレス領域において、ID信
号発生器163からの信号を選択し、それ以外の領域で
は所定信号発生器162からの信号を選択する。タイミ
ング信号発生器161は、基準クロック発生器156か
ら出力された基準クロックと、リセット信号発生器15
5からの出力されたリセット信号を受け取り、各種信号
を選択するタイミング信号を作成して出力する。第1信
号選択器160からの出力信号を受け取って、レーザ出
力変調器157は所定の強度のレーザ光が光学ヘッド1
51から出力されるように、光学ヘッド151に信号を
送出する。その結果、光学ヘッド151は所定の出力値
でレーザ光を発光し、光ディスク原盤150に照射す
る。
【0071】案内トラックへのウォルブの発生は、ウォ
ルブ信号発生器159からのウォルブ信号が用いられ
る。ID領域では、偏向信号発生器165の偏向信号を
用いることによって1/2トラックピッチだけアドレス
をずらす。ウォルブ信号および偏向信号は、第2信号選
択器164によるタイミング信号発生器からの信号によ
って選択される。第2信号選択器164の出力は偏向器
166に接続される。偏向器166は、ID領域におい
て1/2トラックピッチだけ光スポットを偏向させ、I
D領域以外の領域では半径方向に光ビームまたはスポッ
トを振動させ、これにより溝をウォルブ(振動)させ
る。光学ヘッド151は、送り制御器158の信号によ
り1回転でトラックピッチの部分に対応した距離だけ半
径方向に移動する。
【0072】以上のようにして、光ディスク原盤150
はカッティングされるが、スピンドルモータ152の回
転とウォブル信号発生器159の出力信号との位相が回
転変動または光ディスク原盤150の偏心等の影響によ
ってずれる。そこで、1回転毎にウォブル信号の初期位
相を揃えるため、一回転信号検出器153からの出力信
号をもとにリセット信号発生器155がウォブル信号発
生器159を1回転毎にリセットする。その結果、光デ
ィスク原盤150の実際の回転に応じて、ウォブル信号
の位相を1周毎に1回、特定の場所で正確に揃えること
ができ、これにより位相ずれが累積してしまう可能性を
取り除くことができる。
【0073】(実施の形態5)図10は、本発明の実施
の形態5に係る光ディスクの製造装置を示す。この光デ
ィスク製造装置は、図8(a)および図8(b)におい
て説明したような、ID領域のアドレス情報をランドお
よび溝の中央部分にそれぞれ独立して有する光ディスク
を製造することを目的にしている。
【0074】図10においては、本発明の実施の形態4
における光ディスクの製造装置の構成を示す図9と異な
る点についてのみ以下で説明する。
【0075】図9と異なる点は、ON/OFF制御器2
00および光スポット径調整器201である。ON/O
FF制御器200は、ウォルブ信号発生器159の信号
を制御し、ID領域以外の案内トラックをウォルブさせ
る。光スポット径調整器201は、液晶などを使って、
光学定数の開口率NAを変化させ、光スポットの有効径
を可変させる。
【0076】図10を参照しながら、実際の光ディスク
のカッティング動作の概要を以下に説明する。実施の形
態4における光ディスク製造装置と同じ操作の説明は省
略する。
【0077】ID信号発生器163からのID領域の信
号が、第1の信号選択器160に入力される。
【0078】所定信号発生器162からの溝を形成する
ための所定の信号が第1信号選択器160に送られる。
第1信号選択器160からの出力信号は、タイミング信
号発生器161の出力によって選択される。ID1から
ID4のアドレス領域においては、ID信号発生器16
3からの信号が選択され、他の領域では、所定信号発生
器162からの信号が選択される。
【0079】第1信号選択器160からの出力信号を受
け取って、レーザ出力変調器157は所定の強度のレー
ザ光が光学ヘッド151から出力されるように、光学ヘ
ッド151に信号を送出する。この結果、光学ヘッド1
51は所定の出力値でレーザ光を発光し、光ディスク原
盤150に照射される。
【0080】案内トラックにおいてウォルブを発生させ
るため、ウォルブ信号発生器159からのウォルブ信号
が用いられる。ウォルブ信号はON/OFF制御器20
0に送られ、タイミング信号発生器161からの信号に
よってID領域以外の領域でウォルブ信号がオンにされ
る。ON/OFF制御器200の出力は、偏向器166
に接続される。偏向器166はID領域以外の領域で光
スポットを半径方向に振動させ、溝をウォルブさせる。
さらに、タイミング信号発生器161からの信号によ
り、光スポット径制御器201はID領域において光ス
ポットを小さくするように制御する。光学ヘッド151
は送り制御器158からの信号によって1回転でトラッ
クピッチ分だけの距離を半径方向に移動させる。
【0081】このようにして、光ディスク原盤150が
カッティングされるが、スピンドルモータ152の回転
およびウォルブ信号発生器159の出力信号の位相が、
光ディスク原盤150の回転変動または偏心の影響によ
りずれてしまう。そこで、1回転毎にウォルブ信号の初
期位相を揃えるため、一回転信号検出器153からの出
力信号に基づいてリセット信号発生器155が1回転毎
にウォルブ信号発生器159をリセットする。この結
果、光ディスク原盤150の実際の回転によって、ウォ
ルブ信号の位相は1回転毎に所定の位置に正確に揃えら
れ、これにより位相ずれが蓄積してしまう可能性が除去
される。
【0082】(実施の形態6)図11は、本発明の実施
の形態6の光ディスクにおいて、再生専用ROM領域、
情報を書き換えることができる書換可能領域、および情
報未記録領域の関係を示す。
【0083】図11に示すように、再生専用ROM領
域、情報を書き換えることができる書換可能領域、およ
びROM領域と書換可能領域との間の中間に設けられた
情報未記録領域があり、情報未記憶領域の書換可能領域
側の一部または全ての領域に遷移領域が設けられてい
る。ROM領域と書換可能領域との間の遷移領域の拡大
図を図12に示す。遷移領域の構成は2種類考えられ
る。1つは、図12に示す遷移領域のように、アドレス
領域であるIDを含まず、ウォルブ信号を含む連続案内
トラックから構成される。もう1つは、書換可能領域の
ように、アドレス領域であるID領域を含む構成であ
る。いずれの場合でも、記録処理のための処理クロック
を生成することができる。
【0084】例えば、セクタ#0に情報を記録する場
合、情報未記録領域のうちの遷移領域(溝)に光スポッ
トをトラッキングさせた後、RF信号から得られるウォ
ブル信号を基に記録処理するためのクロックを得ること
ができる。但し、ここでは光スポットの移動方向は矢印
方向(図面左から右)と仮定している。遷移領域に光ス
ポットを引き込むために、遷移領域の長さは少なくとも
1トラック分必要となる。なぜなら、光ディスクの回転
中に、入射角が特定できないからである。
【0085】図12では、遷移領域がトラック3周分あ
り、1回転毎に溝とランドが切り替わる。遷移領域にお
ける溝とランドとの切り替えスポットはID領域の先頭
を内周側に延長した部分であってもいいし、ID領域の
最後部を内周側に延長した部分であっても構わない。あ
るいは、溝とランドが切り替わらなくてもよい。
【0086】セクタ#0はランドトラックから始まるこ
とは必ずしも必要ではなく、溝トラックから始まっても
よい。
【0087】上述のように、本実施の形態の光ディスク
によれば、情報未記録領域の書換可能領域側の一部また
は全ての部分に遷移領域を設けることにより、書換可能
領域の先頭部であるセクタ#0において溝から安定に記
録クロックを生成することができる。
【0088】(実施の形態7)図13は、本発明の実施
の形態7の光ディスクにおいて、再生専用リードイン領
域、遷移領域を含む情報未記憶領域、書換可能領域、お
よびリードアウト領域の関係を示す図である。
【0089】ここでは、再生専用のROM領域であるリ
ードイン領域のトラックピッチToと書換可能領域のト
ラックピッチTwとは、To>=Twの関係になるよう
に設定している。つまり、データ容量の異なる幾つかの
光ディスクにおいて、リードイン領域のトラックピッチ
を一定にしておく一方、データ容量を変えるために書換
可能領域のトラックピッチを変更できるようにしてお
く。この結果、書換可能領域のデータ容量が一番小さく
なる場合にはTo=Twとなり、書換可能領域の容量が
増える場合には、書換可能領域のトラックピッチTwが
狭くなる。
【0090】以上説明したように、本実施の形態の光デ
ィスクにおいては、リードイン領域のトラックピッチT
oと書換可能領域のトラックピッチTwとを、To>=
Twの関係になるように設定することにより、書換可能
領域におけるデータ容量が異なる光ディスクであって
も、最初に再生するリードイン領域のトラックピッチは
同じであるので、容易に再生することができる。加え
て、再生した制御情報に従って書き換え領域のトラック
の特性を知ることにより、トラックの特性に応じてトラ
ッキング制御が達成され、互換性が保証される。
【0091】
【発明の効果】本発明により、データ蓄積容量が向上し
た光学データ記録ディスクにおける所定の使用方法が見
いだされる。従って、音楽および映像データのような一
般的なコンピュータデータの量が増えた場合であって
も、光ディスクに納めることができる。さらに、セクタ
アドレスを決定する固定クロックを使用しないので、本
発明により連続的な映像および音声データを光ディスク
上に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の光ディスクにおいて溝
とランドとが切り替わるフォーマット構造を示す図
【図2】本発明の実施の形態1の光ディスクにおけるセ
クタフォーマットの詳細図
【図3】情報データと案内トラックのウォルブとの位相
関係を示す図
【図4】本発明の実施の形態1の光ディスクの概略図
【図5】本発明の実施の形態1の光ディスクにおいて、
情報を記録する光ディスク装置のブロック図
【図6】(a)本発明の実施の形態2の光ディスクにお
いて1/2トラックピッチずらしたID領域の構成図
(b)本発明の実施の形態2の光ディスクにおけるウォ
ルブの位相ずれを説明する図
【図7】本発明の実施の形態2の光ディスクにおけるセ
クタフォーマットの詳細図
【図8】(a)本発明の実施の形態3の光ディスクにお
いて、ランドおよび溝が独立したアドレスを有するID
領域の構成図 (b)本発明の実施の形態3の光ディスクにおいて、ウ
ォルブの位相ずれを説明する図
【図9】本発明の実施の形態4に係る光ディスクの製造
装置の構成図
【図10】本発明の実施の形態5に係る光ディスクの製
造装置の構成図
【図11】本発明の実施の形態6の光ディスクにおい
て、再生専用ROM領域、書換可能領域、および情報未
記録領域の関係を示す図
【図12】ROM領域と書換可能領域との間の遷移領域
の拡大図
【図13】本発明の実施の形態7の光ディスクにおい
て、再生専用リードイン領域、情報未記録領域、書換可
能領域、およびリードアウト領域の関係を示す図
【図14】従来の光ディスクのフォーマット例を示す図
【符号の説明】 50 光ディスク 51 入力装置 52 誤り訂正符号化器 53 ディジタル変調器 54 付加信号発生器 55 多重化器 56 半導体レーザ変調器 57 光学ヘッド 58 ヘッドアンプ 59 TE検出器 5a ヘッド駆動器 5b ID検出器 5c タイミング発生器 5d ウォブル信号検出器 5e ライトクロック発生器 150 光ディスク原盤 151 光学ヘッド 152 スピンドルモータ 153 一回転信号検出器 154 スピンドルモータ回転制御器 155 リセット信号発生器 156 基準クロック発生器 157 レーザ出力変調器 158 送り制御器 159 ウォブル信号発生器 160 第1信号選択器 161 タイミング信号発生器 162 所定信号発生器 163 ID信号発生器 164 第2信号選択器 165 偏向信号発生器 166 偏向器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 佳也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 大原 俊次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 佐藤 勲 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−22640(JP,A) 特開 平5−266491(JP,A) 特開 平2−103752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 7/24 G11B 7/30 G11B 20/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともトラック1周分の長さを有
    し、凹凸のピット列から形成された情報を有するROM
    領域と、少なくともトラック1周分の長さを有する情報
    を書き換えることができる書換可能領域と、該ROM領
    域と該書換可能領域との間に設けられて少なくともトラ
    ック1周分の長さを有する情報未記録領域とを有し、該
    書換可能領域は半径方向に振動するスパイラル状または
    同心円状の案内トラックを有し、該ROM領域はスパイ
    ラル状または同心円状の凹凸のピット列を有する光ディ
    スクにおいて、該情報未記録領域の書換可能領域側の少
    なくとも一部の領域が連続的または間欠的に半径方向に
    振動するスパイラル状または同心円状の案内トラックを
    持つ遷移領域を有し、ここで該ROM領域のトラックピ
    ッチToと該書換可能領域である溝とランドとの間のト
    ラックピッチTwとがTo>Twの値を有する、光ディス
    ク。
  2. 【請求項2】 前記ROM領域はリード領域であること
    を特徴とした請求項1記載の光ディスク。
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