JP3159171U - 模型の組み立て用パーツ - Google Patents

Abstract

【課題】発注者の要望に沿って製作する家屋模型において、磁性体よりなる基板上に、底部に磁石を有した所定形状のパーツを置くことで、容易かつ迅速に所望の模型を製作できる模型組立用パーツを提供する。【解決手段】磁性体の基板（鉄板等）１の上に、家屋の配置を描いたシート（紙、樹脂板等）２が載置する。そして、パーツ５を、配置図に従って、例えば、壁であるなら外壁用パーツ５あるいは内壁用パーツ５０を配置する。尚、これらのパーツ５の底には磁石１０が備えてあり、その磁石１０が前記磁性体の基板１に吸着して、前記パーツ５は立設し、且つ、容易に取り外して、再利用できるように構成する。【選択図】図１

Description

本考案は、模型を組み立てるに当たって、磁石を備えるパーツで組み立てることに関する。

従来、例えば、家屋の模型を作成するに当たって、基板上に家屋の配置を描いて、その描いた図に従って壁体のパーツを接着剤で立設したり、扉に対しても、同様に扉のパーツを接着剤を用いて組みつけている。このように、多くの模型は、予め作成されている種々のパーツ(部品)を用いたり、あるいは新たにパーツを作成して、前記基板の上や壁等に、接着剤で固定して組み立てている。
尚、家屋の模型をパーツを用いて組み立てるということに関しては、従来の特許文献が見当たらない。

前記したように、各パーツを接着剤で組み立てると、その家屋の配置を変更するに際しては、取り壊して組み立て直すことが必要であるし、多くの場合、一度使用した部品は再使用できない。
家屋の模型は、発注者の要望を取り入れて、迅速に模型を作成して対処する必要があるが、パーツを接着剤で固定して作成すると、迅速に対処することが困難である。
そこで、模型を作成するに当たって、容易に変更できるパーツを提供する。

請求項１の考案は、磁性体の基板の上に立設する所定形状のパーツであって、そのパーツの底部に磁石を備えている。そのため、磁性体の基板とパーツの磁石とが吸着してパーツを立設するし、磁石による吸着のため、容易に取り外すことができ、そのパーツの再使用が可能である。
また、請求項２の考案は、パーツに磁性体を備えていると共に、そのパーツの形状は所定の形状の前体と後体とで空間部が形成されている。そこで、その空間部に色紙や模様が描いてある紙や樹脂板を挿入することによって、種々の色彩や模様が描かれたパーツになる。
また、請求項３の考案は、横パーツと縦パーツを付き合わせて、その突合せ部（隅部）における前記横パーツに形成の空間部と前記縦パーツに形成の空間部に、逆Ｕ字状で弾性作用を備える連結体を挿入して連結する。この横パーツと縦パーツは、連結体の弾性作用により、堅固に結合されるので、磁性体の基板上に堅固に立設できる。

また、請求項４の考案は、連結体の頂部を平坦に、且つ、磁性体で形成すると、その連結体の上にパーツを載置すると、その連結体とパーツに備えてある磁石とで、パーツを２段に積み上げて組み立てることができる。
また、請求項５の考案は、磁性体の基板の上に直接家屋の配置図を描くか、又は、家屋の配置を描いてあるシートを載置し、その配置図に従って磁石を備えるパーツを並べて家屋の模型を作成する。このように、家屋の配置図に従って、パーツを組み立てるので、その配置図を変更しても、磁石で吸着のパーツは、容易に変更対処できる。

本願のパーツは、備えている磁石によって磁性体の上に模型を作成するので、そのパーツの取り外しは容易であるし、再利用可能である。

家屋の配置に模型用のパーツを使用して組み立てる状態を示す図である。 パーツＡの平面図（Ａ）と正面図（Ｂ）である。 パーツＢの平面図（Ａ）と正面図（Ｂ）である。 パーツＣの平面図（Ａ）と正面図（Ｂ）である。 パーツＤの平面図（Ａ）と正面図（Ｂ）である。 パーツＥの平面図（Ａ）と正面図（Ｂ）である。 結合体の図である。 内壁用パーツの図である。

本考案の模型用パーツを図面を参照して説明する。尚、下記する各パーツは、同じ作用をなす箇所には同じ符号を付する。
図１は模型用のパーツを家屋の配置に適用するものであり、パーツで家屋の配置を組み立てる状態を示している。
この組み立ては、磁性体の基板（鉄板等）１の上に、家屋の配置を描いたシート（紙、樹脂板等）２が載置してあるが、このシート２に替えて、磁性体板１に、直接、家屋の配置図を描いてもよい。
そして、後記で詳述するパーツ５を、前記配置図に従って、例えば、壁であるなら外壁用パーツ５あるいは内壁用パーツ５０を配置する。尚、これらのパーツ５の底には磁石１０が備えてあり、その磁石１０が前記磁性体の基板１に吸着して、前記パーツ５は立設し、且つ、容易に取り外して、再利用できる。

次に、図２は、外壁用のパーツ５Ａであり、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は正面図である。
この外壁用パーツ５Ａは、透明の樹脂板等で長方形の前体６と後体７及び、両端部に挟着体８を挟んで、前記前体６と後体７とで空間部９が形成されている。尚、前記外壁用パーツ５Ａの後体７の両端部は前体６より左右側に突出している突出部１２が形成されていて、前記外壁用パーツと外壁用パーツとを直角につき合わせたときの付き合わせ部に相当し、付き合せたとき突出箇所をなくして見栄えをよくする。また、前記外壁用パーツ５Ａの底部の両端には、磁石１０が埋め込まれている。

次に、図３は、他の形状の外壁用パーツ５Ｂであり、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は正面図である。
この外壁用パーツ５Ｂは、前記の外壁用パーツ５Ａとほぼ同じであるが、端部を異にしている。この外壁用パーツ５Ｂは、透明の樹脂板等で長方形の前体６と後体７及び、両端部に挟着体８を挟んで、前記前体６と後体７とで空間部９が形成されている。
前記外壁用パーツ５Ｂの後体７の右端部は前体６より突出して突出部１２が形成され、他方の左端部は、前体６と後体７は同じ長さであり、コ字状の装着凹部１４が形成されている。このコ字状の装着凹部１４は他の外壁用パーツに形成の凸部と結合するものである。他方の右端部は、外壁用パーツと外壁用パーツとを直角につき合わせのための突合せ部であり、見栄えをよくする。また、前記外壁用パーツ５Ｂの底部の両端には、磁石１０が埋め込まれている。

図４の外壁用パーツ５Ｃは、平面図を（Ａ）に、正面図を（Ｂ）に示し、前記外壁用パーツ５Ｂとは、突出部１２と装着凹部１４が形成されている箇所が、左右逆のものである。
この外壁用パーツ５Ｂは、透明の樹脂板等で長方形の前体６と後体７及び、両端部に挟着体８を挟んで、前記前体６と後体７とで空間部９が形成されている。
また、前記外壁用パーツ５Ｃの後体７の左端部は前体６より突出している突出部１２が形成され、他方の右端部は、前体６と後体７は同じで、コ字状の装着凹部１４が形成されている。
このコ字状の装着凹部１４は他の外壁用パーツに形成の凸部と結合するものである。また、他方の左端部は、外壁用パーツと外壁用パーツとを直角につき合わせのための突合せ部であり、見栄えをよくする。また、前記外壁用パーツ５Ｃの底部の両端には、磁石１０が埋め込まれている。

図５の外壁用パーツ５Ｄは、平面図を（Ａ）に、正面図を（Ｂ）に示し、両端部に装着凹部１４が形成されているものである。
この外壁用パーツ５Ｄは、透明の樹脂板等で長方形の前体６と後体７及び、両端部に挟着体８を挟んで、前記前体６と後体７とで空間部９が形成されている。
また、前記外壁用パーツ５Ｄの後体７と前体６は同じ長さであり、両端部にコ字状の装着凹部１４が形成されている。
このコ字状の装着凹部１４は他の外壁用パーツに形成の凸部と結合するものであり、また、前記外壁用パーツ５Ｄの底部の両端には、磁石１０が埋め込まれている。

次に、図６は、外壁用のパーツ５Ｅであり、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は正面図である。
この外壁用パーツ５Ｅは、透明の樹脂板等で長方形の前体６と後体７及び、両端部に挟着体８を挟んで、前記前体６と後体７とで空間部９が形成されている。また、前記外壁用パーツ５Ｅの後体７の右端部は前体６より突出して突出部１２が形成されているし、反対に、左端部の前体６は後体７より突出して突出部１２が形成されていて、前記外壁用パーツと外壁用パーツとを直角につき合わせたとき見栄えをよくする。また、前記外壁用パーツ５Ａの底部の両端には、磁石１０が埋め込まれている。
尚、前記外壁用パーツ５（５Ａ〜５Ｅ）に備えてある空間部９には、模様等を書いた紙、シートを挿入することによって、模様の壁を作成することができる(図７参照)。

次に、図８は内壁用パーツ５０であり、室内に立設して使用する。この内壁用パーツ５０は、長方形あるいは正方形の透明の樹脂板で製作してあり、底部に磁石１０が備えてある。従って、この内壁用パーツ５０を磁性体の基板１に立設すると、磁石の吸着によって、室内を仕切ることができる。また、この内壁用パーツ５０には、模様を付した壁紙等を粘着材で貼り付けて使用することもでき、その粘着材のために壁紙をはがして、他の壁紙を貼着することもできる。

以上のように、外壁用パーツ５あるいは内壁用パーツ５０は、家屋に使用する種々の形状に形成されていて、前記外壁用あるいは内壁用の他に、家屋の配置に必要な椅子、箪笥６０（図１参照）、扉等を、底部に磁石を備えたものを用意しておくことによって、家屋の配置をより判りやすく、簡便に組み立てることができる。

次に、前記外壁用パーツ５を磁性体の基板１に立設するにあたって、堅固に立設するための連結体２０について説明する。
図７は、前記の外壁用パーツ５（５Ａ〜５Ｅ）を使用し、横外壁用パーツ５（５Ａ〜５Ｅ）と縦外壁用パーツ（５Ａ〜５Ｅ）を突合わせの隅部を示し、これらの両パーツの空間部９に逆Ｕ字状で弾性作用を備える連結体２０を挿入して連結する。
この連結体２０は、逆Ｕ字状で、互い挟持する方向に弾性作用をする一対の挿入体２０ａを備えていて、横外壁用パーツと縦外壁用パーツに形成の空間部９に挿入することによって、それらの空間部９は互いに引き寄せられて、両パーツは堅固に結合立設できる。

尚、この結合体２０は、逆Ｌ字状に曲げられている頂部が平坦体２０ｂに形成され、且つ、その平担体２０ｂは磁性体（鉄等）で構成してある。なお、この平担体２０ｂの形状は、外壁用パーツに備えてある磁石１０と吸着可能にするために、両端２０ｃが延設されている。
この結合体２０は、横外壁用パーツ５（５Ａ〜５Ｅ）と縦外壁用パーツ５（５Ａ〜５Ｅ）を堅固に結合をするために、双方の空間部９に挿入する。また、その平坦体２０ｂの上に、横パーツ５（５Ａ〜５Ｅ）又は、縦外壁用パーツ５（５Ａ〜５Ｅ）に備えてある磁石１０が吸着することによって、外壁用パーツを２段に積み上げて組み立てることができる。
即ち、結合体２０の頂部２０ｂを平坦にすることによって、その平坦部２０ｂと外壁用パーツ５（５Ａ〜５Ｅ）に備えてある磁石１０が吸着して、下に配置のパーツ５（５Ａ〜５Ｅ）の上にパーツ５（５Ａ〜５Ｅ）を立設できるので、２段に組み立てることができる。

前記外壁用パーツ５（５Ａ〜５Ｅ）、内壁用パーツ５０、箪笥６０、椅子等のパーツを用いて、図１に示すように、家屋の配置を描いたシートに従って、各種のパーツを配置することによって、家屋の配置姿態を容易に判る。
尚、空間部９に模様紙３０を挿入した外壁用パーツ５、模様紙を貼着した内壁用パーツ５０、箪笥６０等の家具のパーツを用いて、家屋の配置図に従って、磁石１０の吸着によって配置することによって、わかり易い家屋の配置ができるし、その家屋の配置の変更にも容易に対処することができる。
また、前記のパーツは家屋の模型に適用したが、その他、種々の分野に適用するパーツを作成することによって、容易に組み立てると共に変更することもできる。

１ 基板
５（５Ａ〜５Ｅ） パーツ
６ 前体
７ 後体
８ 挟着体
９ 空間部
１０ 磁性
１２ 突出部
１４ 装着凹部
２０ 結合体
２０ａ 挿入体
２０ｂ 平坦体
５０ 内壁用パーツ
６０ 箪笥

Claims (5)

1. 磁性体の基板の上に立設して模型を製作する所定形状のパーツであって、
   前記パーツの底部に磁石を備えてあることを特徴とする模型の組み立て用パーツ。
2. 請求項１の模型の組み立て用パーツであって、
   前記パーツの形状は所定の形状の前体と後体とで空間部が形成されていることを特徴とする模型の組み立て用パーツ。
3. 請求項１又は請求項２の模型の組み立て用パーツであって、
   逆Ｕ字状で弾性作用を備える連結体を、横パーツと縦パーツを付き合わせ部（隅部）における前記横パーツに形成の空間部と前記縦パーツに形成の空間部に挿入して連結することを特徴とする模型の組み立て用パーツ。
4. 請求項３の模型の組み立て用パーツであって、
   連結体の頂部を平坦に、且つ、磁性体で形成することを特徴とする模型の組み立て用パーツ。
5. 請求項１から請求項４のいずれか１項の模型の組み立て用パーツであって、
   磁性体の基板の上に直接家屋の配置図を描くか、又は、家屋の配置を描いてあるシートを載置し、前記配置図に従って磁石を備えるパーツを並べて家屋の模型を作成することを特徴とする模型の組み立て用パーツ。
   
   

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