JP3159092U - 腰部筋力トレーニング器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】腰部の前後左右の運動をスムーズに行うことが可能であるとともに、その他の腰部の運動もスムーズに行うことが可能な腰部筋力トレーニング器具を提供する。【解決手段】載置面に載置されるベース部2と、ベース部2の上方に上下方向の圧縮スプリング4を介し配置されるとともに上面側に着座面が形成される着座部3とを備え、ベース部2に対して弾力的に傾斜変動可能に着座部3を支持する。ベース部2と着座部3の少なくとも一方側を圧縮スプリング4に回動可能に支持する軸受部28,29を設け、ベース部2に対して着座部3を圧縮スプリング4の軸回りに回動可能に支持する。【選択図】図2
Description
この考案は、腰部筋力トレーニング器具に関する。
座位姿勢を不安定化させた状態で腰部の運動トレーニングを行った場合、その姿勢を安定化させようとする身体反応が活性化し、姿勢保持に重要な腰部周辺の筋肉(深部筋等)が刺激され、腰部機能が回復し、腰痛等が改善されることが、リハビリテーションやスポーツ科学の分野において知られている。
このため、載置面に載置されるベース部と、ベース部の上方に上下方向の圧縮スプリングを介し配置されるとともに上面側に着座面が形成される着座部とを備え、ベース部に対して弾力的に傾斜変動可能に該着座部を支持した特許文献1に示す腰部筋力トレーニング器具が公知になっている。
上記文献の腰部筋力トレーニング器具では、ベース部に対して着座部が弾力的に傾斜変動可能であるため、腰部の前後左右の運動をスムーズに行うことが可能である一方で、その他の腰部の運動に対しては、ベース部が円滑に傾斜変動しない場合があり、この場合には腰部の運動を効率的に行うことが困難である。
本願考案は、載置面に載置されるベース部と、ベース部の上方に上下方向の圧縮スプリングを介し配置されるとともに上面側に着座面が形成される着座部とを備え、ベース部に対して弾力的に傾斜変動可能に該着座部を支持した腰部筋力トレーニング器具であって、腰部の前後左右の運動をスムーズに行うことが可能であるとともに、その他の腰部の運動もスムーズに行うことが可能な腰部筋力トレーニング器具を提供することを課題とする。
本考案は上記課題を解決するため、第1に、載置面7に載置されるベース部2と、ベース部2の上方に上下方向の圧縮スプリング4を介し配置されるとともに上面側に着座面が形成される着座部3とを備え、ベース部2に対して弾力的に傾斜変動可能に該着座部3を支持した腰部筋力トレーニング器具において、前記ベース部2と着座部3の少なくとも一方側を圧縮スプリング4に回動可能に支持する軸受部28,29を設け、ベース部2に対して着座部3を圧縮スプリング4の軸回りに回動可能に支持したことを特徴としている。
第2に、上下方向の支持軸33の一方側端部を圧縮スプリング4の一方側端部に取付固定するとともに、支持軸33の他方側端部を軸受部28,29によって、着座部3又はベース部2に回動可能に支持したことを特徴としている。
第3に、ベース部2の上面側又は着座部3の下面側を硬質な支持プレート13,19によって構成し、軸受部28,29によって前記支持軸33を支持プレート13,19に回転可能に支持したことを特徴としている。
第4に、支持軸33を圧縮スプリング4の内周に嵌合挿入してなることを特徴としている。
第5に、平面視円形状に形成したベース部2又は着座部3の中心側に前記圧縮スプリング4を配置してなることを特徴としている。
第6に、着座部3を覆うカバー体21と、ベース部2を覆うカバー体16とをそれぞれ各別に設けたことを特徴としている。
第7に、圧縮スプリング4の周囲を覆うカバー体36を設けたことを特徴としている。
上記構成の本考案によれば、着座部を、弾力的に傾斜変動可能且つスプリングの軸回りに回動可能に、ベース部に対して支持しているため、腰部を前後左右に動かすトレーニングの他に腰部をひねる等、腰部周辺の筋力を鍛えるためのより多彩なトレーニングを円滑に行うことが可能になる。
以下図示する例に基づく本考案の実施形態について説明する。
図1,2は、本考案を適用した腰部筋力トレーニング器具の斜視図及び側断面図である。図示する腰部筋力トレーニング器具1は、略同径で厚みの異なる円盤状に形成されたベース部2及び着座部3を上下に配置し、下側のベース部2と上側の着座部3とを上下方向に延びるコイル状の圧縮スプリング4を介して連結することにより構成されている。
図1,2は、本考案を適用した腰部筋力トレーニング器具の斜視図及び側断面図である。図示する腰部筋力トレーニング器具1は、略同径で厚みの異なる円盤状に形成されたベース部2及び着座部3を上下に配置し、下側のベース部2と上側の着座部3とを上下方向に延びるコイル状の圧縮スプリング4を介して連結することにより構成されている。
着座部3の上面側は、腰部周辺の筋力トレーニングを行う使用者6(図5参照)が着座する着座面になる一方で、ベース部2の下面側は床面やシートの座面等の載置面7(図5参照)に接地される側の面になり、ベース部2及び着座部3の中心部が平面視で圧縮スプリング4の軸心上に位置するようにベース部2と着座部3とが配置されている。
圧縮スプリング4の一方側端部は、回動機構8を介して、ベース部2又は着座部3の一方側(図示する例では着座部3)に回動自在に取付けられ、圧縮スプリング4の他方側端部は、取付機構9を介して、ベース部2又は着座部3の他方側に固定的に取付けられており、圧縮スプリング4は、前後及び左右に弾性的に湾曲変形可能であるため、着座部3は、載置面7に水平なベース部2に対して、前後左右に弾力的に傾斜変動可能に支持されるとともに圧縮スプリング4の軸回りに回動自在に支持される。
上記ベース部2は、クッション性を有する弾性変形可能な円形板状の硬質クッション材11,12を2枚重ねた上に、円状に成形された金属製の支持プレート13を積層し、この2枚の硬質クッション材11,12と支持プレート13とを互いに接着材や両面テープ等によって定着させることにより、3層構造の円盤状に形成されている。この3層構造を有する円盤状のベース部2の上面には、同一軸心となる円形リング状をなすとともにクッション性を有する弾性変形可能な規制部14が取付けられ、この規制部14を含むベース部2の略全体が袋状のカバー体16によってカバーされている。
上記着座部3は、円状に成形された金属製の支持プレート17と、弾性変形可能であってある程度の厚みを有する円盤状(若しくは円柱状)の軟質クッション材18と、クッション性を有する弾性変形可能な円形板状の硬質クッショ材19とを、この順序で積層し、互いを接着材や両面テープ等によって定着させることにより、3層構造の円盤状に形成されている。この3層構造を有する円盤状の着座部3を袋状のカバー体21によって覆っている。ちなみに、軟質クッション材18は、ベース部2や着座部3の硬質クッション材11,12,19と比べて、柔らかく弾性変形し易いようにスポンジ等の部材によって構成されている。
上記取付機構9は、内周側に雌ネジが形成されて外周径が圧縮スプリング4の内周径と略同一である筒状部材22と、該筒状部材22の雌ネジに係合される雄ネジが外周に形成された取付ボルト23とを備えている。筒状部材22は、圧縮スプリング4におけるベース部2側支持プレート13又は着座部3側支持プレート17(図示する例では、ベース部2側支持プレート13)側端部の内周側に嵌合状態で挿入固定される。
この支持プレート13の中心部には、支持プレート13を挟んで圧縮スプリング4の反対側から筒状部材22の内周側に向けて取付ボルト23を係合挿入するために、取付ボルト23を軸方向に移動自在に挿通可能な挿通孔13aが穿設されている。
取付ボルト23のボルトヘッド23aと筒状部材22の端部との間に支持プレート13が挟持されるように、取付ボルト23を支持プレート13の挿通孔13aに挿通させるとともに筒状部材22の内周側に係合挿入し、ネジ止めすることにより、圧縮スプリング4の該端部が支持プレート13側に固定的に取付けられる。
この取付けの際、支持プレート13と筒状部材22との間には、取付ボルト23を軸方向に移動自在に挿通させた状態のリング状部材24を介在させている。このリング状部材24は、圧縮スプリング4の端部に固定してもよいし、このリング状部材24に筒状部材22の端部を接着等によって固定してもよい。加えて、このリング状部材24によって、筒状部材24の圧縮スプリング4内周側からの抜出しを防止してもよい。
図3は、回動機構の構成を示す要部分解側断面図である。回動機構8は、内周側に雌ネジが形成されて外周径が圧縮スプリング4の内周径と略同一である筒状部材26と、該筒状部材26の雌ネジに係合される雄ネジが外周に形成された六角穴付きボルトである支持ボルト27と、該支持ボルト27が軸方向に移動自在に挿通される一対の転がり軸受(軸受部)28,29とを備えている。筒状部材26は、圧縮スプリング4におけるベース部2側支持プレート13又は着座部3側支持プレート17(図示する例では、着座部3側支持プレート17)側端部の内周側に嵌合状態で挿入固定される。
この支持プレート17の中心部には、支持プレート17を挟んで圧縮スプリング4の反対側から筒状部材26の内周側に向けて支持ボルト27を係合挿入するために、支持ボルト27を軸方向に移動自在に挿通可能な挿通孔17aが穿設されている。
支持ボルト27のボルトヘッド27aと支持プレート17との間に転がり軸受28を介在させるとともに、支持プレート17と筒状部材26の端部との間にも転がり軸受29を介在させ、ボルトヘッド27aと筒状部材26の端部との間に、該一対の転がり軸受28,29及び支持プレート17が位置した状態で、支持ボルト27を筒状部材26に係合挿入してネジ止めすることにより、互いが連結固定される支持ボルト27及び筒状部材26(圧縮スプリング4側)に対して、該支持プレート17が支持ボルト27の軸回りに回動自在に支持される。
ボルトヘッド27aと支持プレート17との間に介挿される転がり軸受28は、位置決め部材31によって支持プレートの中心部に位置決めされている他、圧縮スプリング4側の転がり軸受29と筒状部材26の端部との間には、支持ボルト27を軸方向に移動自在に挿通させた状態のリング状部材32を介在させている。このリング状部材32は、圧縮スプリング4の端部に固定してもよいし、このリング状部材32に筒状部材26の端部を接着等によって固定してもよい。加えて、このリング状部材32によって、筒状部材26の圧縮スプリング4の内周側からの抜出しを防止してもよい。
以上のようにして、ベース部2の上面側を構成する支持プレート13と、着座部3の下面側を構成する支持プレート17とを連結支持することにより、着座部3を、ベース部2に対して、前後及び左右に傾斜変動可能且つ圧縮スプリング4の軸回りに回動自在に支持している。
言換えると、図2に示すように、支持ボルト27及び該支持ボルト27が係合挿入される筒状部材26が上下方向の回動側支持軸(支持軸)33を構成するとともに、取付ボルト23及び該取付ボルト23が係合挿入される筒状部材22も上下方向の固定側支持軸(支持軸)34を構成している。上記回動側支持軸33の一方側端部が、圧縮スプリング4の内周に嵌合挿入状態で固定されるとともに、該回動側支持軸33の他方側端部が、一対の転がり軸受28,29によって、ベース部2又は着座部3(図示する例では着座部3)に、軸回りに回動可能に支持されている。一方、上記固定側支持軸34の一方側端部が、圧縮スプリング4の内周に嵌合挿入状態で固定されるとともに、該固定側支持軸34の他方側端部がベース部2又は着座部3(図示する例ではベース部2)に取付固定されている。
また、図2及び3に示すように、ベース部2及び着座部3には、回動機構8や取付機構9を収容する収容スペース2a,3aが形成されている。
さらに、図2に示すように、ベース部2と、着座部3とは、それぞれ各別のカバー体16,21によって覆われている他、圧縮スプリング4の周囲もカバー体36によってカバーされている。圧縮スプリング4の四方を囲繞するカバー体36は、蛇腹状に形成され、圧縮スプリング4のベース部2及び着座部3への取付けの際、併せて組付けられる。
図4は、ベース部及び着座部のカバー体の構成を示す斜視図である。同図に示す通り、カバー体16,21は、開口部16a,21aに沿って内装されて環状をなす伸縮自在なゴム等の弾性部材によって該開口部16a,21aが弾性的に拡大・縮小する袋状部材である。
この開口部16a,21aを拡大・縮小させることによって、ベース部2及び着座部3にカバー体16,21をそれぞれ装着する。この際、ベース部2用のカバー体16と、着座部3用のカバー体21とは、互いの開口部16a,21aが向い合うように装着されるため、該2つのカバー体16,21は、ベース部2に圧縮スプリング4を介して着座部3を組付けた後であっても、ベース部2及び着座部3とにそれぞれ着脱自在に装着可能である。
図5は、腰部筋力トレーニング器具の使用状態を示す側面図である。同図に示すように、椅子37等の座面7に、この腰部筋力トレーニング器具1を載置して、この腰部筋力トレーニング器具1の上面に使用者6が着座することにより、使用者6の腰部周辺の筋肉を鍛える様々なトレーニングが可能になる。例えば、着座したまま、腰を前後左右に動かしたり、腰をひねったりする運動をスムーズに行うことができる。
なお、着座部3の傾斜変動時、着座部3側の支持プレート17が規制部材14に当接することにより、該支持プレート17がベース部2側の支持プレート13の直接接触することが防止されるとともに、着座部3が所定角度以上傾斜することが防止される。ちなみに、図示する例では、着座部3の傾斜角度は、最大で15度程度に設定されている。
以上のように構成される腰部筋力トレーニング器具1によれば、上下の支持軸33,34が、圧縮スプリング4の両端部の内周側に、それぞれ嵌合されて確実に取付けられるとともに、圧縮スプリング4自体も上下一対の硬質な金属製の支持プレート13,17側に連結されるため、強度が向上する。
また、無変動時、上下一対の各支持軸33,34は平面視でベース部2及び着座部3の中心部に配置されているため、ベース部2に対して着座部3を、偏り無く、傾斜変動させることや、回動させることが容易になる他、載置面7に面状に当接するベース部2側の硬質クッション材11,12や、使用者6の着座箇所となる硬質クッション材19が、着座部3の不安定さをより増大させ、トレーニング効果をさらに高めることが可能になる。
さらに、ベース部2側と、着座部3側と、圧縮スプリング4側とを、各別なカバー体16,21,36によって覆っているため、該カバー体16,21,36が、着座部3の動作の妨げになることも防止される。
なお、上述の例では、圧縮スプリング4の一方側端部を取付機構9によってベース部2又は着座部3の一方側に固定的に取付ける一方で、圧縮スプリング4の他方側端部を回動機構8によってベース部2又は着座部3の他方側に回転自在に支持したが、圧縮スプリング4の一方側端部とベース部2側を回転機構8で連結するとともに、圧縮スプリング4の他方側端部と着座部3側も回転機構8で連結してもよい。
2 ベース部
3 着座部
4 圧縮スプリング
7 載置面(床面,座面)
13 支持プレート
16 カバー体
17 支持プレート
21 カバー体
28,29 転がり軸受(軸受部)
33 回動側支持軸(支持軸)
36 カバー体
3 着座部
4 圧縮スプリング
7 載置面(床面,座面)
13 支持プレート
16 カバー体
17 支持プレート
21 カバー体
28,29 転がり軸受(軸受部)
33 回動側支持軸(支持軸)
36 カバー体
Claims (7)
- 載置面(7)に載置されるベース部(2)と、ベース部(2)の上方に上下方向の圧縮スプリング(4)を介し配置されるとともに上面側に着座面が形成される着座部(3)とを備え、ベース部(2)に対して弾力的に傾斜変動可能に該着座部(3)を支持した腰部筋力トレーニング器具において、前記ベース部(2)と着座部(3)の少なくとも一方側を圧縮スプリング(4)に回動可能に支持する軸受部(28),(29)を設け、ベース部(2)に対して着座部(3)を圧縮スプリング(4)の軸回りに回動可能に支持した腰部筋力トレーニング器具。
- 上下方向の支持軸(33)の一方側端部を圧縮スプリング(4)の一方側端部に取付固定するとともに、支持軸(33)の他方側端部を軸受部(28),(29)によって、着座部(3)又はベース部(2)に回動可能に支持した請求項1の腰部筋力トレーニング器具。
- ベース部(2)の上面側又は着座部(3)の下面側を硬質な支持プレート(13),(17)によって構成し、軸受部(28),(29)によって前記支持軸(33)を支持プレート(13),(17)に回転可能に支持した請求項2の腰部筋力トレーニング器具。
- 支持軸(33)を圧縮スプリング(4)の内周に嵌合挿入してなる請求項2又は3の腰部筋力トレーニング器具。
- 平面視円形状に形成したベース部(2)又は着座部(3)の中心側に前記圧縮スプリング(4)を配置してなる請求項1乃至4の何れか一に記載の腰部筋力トレーニング器具。
- 着座部(3)を覆うカバー体(21)と、ベース部(2)を覆うカバー体(16)とをそれぞれ各別に設けた請求項1乃至5の何れか一に記載の腰部筋力トレーニング器具。
- 圧縮スプリング(4)の周囲を覆うカバー体(36)を設けた請求項6の腰部筋力トレーニング器具。
Priority Applications (1)
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JP2010000993U JP3159092U (ja) | 2010-02-18 | 2010-02-18 | 腰部筋力トレーニング器具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017094063A (ja) * | 2015-10-26 | 2017-06-01 | 巫 東和 | ウエストツイスター健康器具 |
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2010
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