JP3158901U - 電柱バンド - Google Patents

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Abstract

【課題】電柱に装柱する作業を容易にすると共に、電柱に対して保持力が得られやすく、適用径の範囲が広い電柱バンドを提供する。【解決手段】電柱1に装柱する作業を容易にするために、電柱1の外周の直径方向に一対のバンド片12を対向配置させて、その一対のバンド片12相互を緊締ボルト13,緊締ナット13aで連結して電柱1に抱持固定する2片式の電柱バンド2としする。そして、電柱1に対して保持力が得られやすく、適用径の範囲を広くするために、湾曲部12aの頂部は、両端側よりも曲率が小さく,または直線状に形成され、前記緊締受片12bの突出方向は、一対のバンド片12の対向配置方向に垂直な面方向から、前記湾曲部12aにおける湾曲方向に対して反対側に偏位して形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、ケーブル等を電柱に取り付ける際に装柱される電柱バンドに係り、特に小径の鋼管柱に装柱される電柱バンドに関する。
電柱には、電話回線やケーブルテレビ,有線放送等の様々な種類のケーブルが配設されている。そして、電柱によっては、1つの電柱に対して複数の会社がケーブルを配設している(あるいは、1つの会社が複数のケーブルを配設している)場合もある。このような場合には、有線電気設備令等や所有者との契約に基づいて、一方のケーブルから一定の距離を隔てて他方のケーブルを配設する必要がある。
図5は、電柱にケーブルが配設された状態の一例を示す概略図である。図5に示すように、電柱1には電柱バンド2が装柱され、その電柱バンド2により腕金3が支持される。この腕金3にブラケット4を介してケーブル5が配設される。このように、電柱1に対して腕金3やブラケット4等を介してケーブル5が配設され、他のケーブルとの距離が隔てられる。
従来の3片式の電柱バンド2aの一例を図6((a)平面図,(b)側面図)に示す。図6に示すように、電柱バンド2aは、電柱1の外周を抱持するように湾曲した略円弧状の補助バンド片6と、その補助バンド片6の尾端側に接続される一対のバンド片7と、を有する。前記バンド片7の先端側には緊締受片7aが電柱1の外方向に突出している。また、前記補助バンド6の尾端側と前記バンド片7の尾端側には接続ボルト8を挿通する透孔6a,7bが穿設され、バンド片7の緊締受片7aには緊締ボルト9を挿通する透孔7cが穿設されている。
次に、前記電柱バンド2aを電柱1に装柱する際の手順を説明する。まず、前記補助バンド片6を電柱1の外周に配置し、補助バンド片6の透孔6aとバンド片7の透孔7bとを一致させる。これら透孔6a,7bに接続ボルト8を挿通させ、該接続ボルト8の先端に接続ナット8aを螺合して締め付け、補助バンド片6とバンド片7とを接続する。そして、一対のバンド片7(の緊締受片7a)の透孔7c,7cに緊締ボルト9を挿通し、該緊締ボルト9の先端に緊締ナット9aを螺合して締め付け、電柱バンド2aを電柱1に抱持固定する。
特開平10−285769号公報(段落[0007]〜[0008],第1図)
しかしながら、上記のような3片式の電柱バンド2aには以下のような問題があった。通常、補助バンド片6は略円弧状に180度以上(半円以上)形成された形状であるため、電柱1の外周に配置させる際には、補助バンド片6の尾端間を電柱1の直径以上の間隔に拡開させる必要があった。また、電柱1の外周に補助バンド片6を配置させてから、補助バンド片6の尾端間を閉じて(例えば、ハンマー等で衝打して閉じて)、補助バンド片6をある程度電柱1の形状になじませる必要があった。
そのため、3片式の電柱バンド2aを電柱1に装柱する際には、多くの労力と作業時間を必要としていた。さらに、電柱1に電柱バンド2aを装柱する際には、梯子や高所作業車等での高所作業が伴うため、施工性の向上が要望されていた。
上記の課題を解決するために、2片式の電柱バンド2bを用いることが提案されている。図7((a)平面図,(b)側面図)は2片式の電柱バンド2bの一例を示す概略図である。図7に示すように、2片式の電柱バンド2bは、所要幅と所要厚さの圧延鋼材から成る一対のバンド片10と、その一対のバンド片10を連結する緊締ボルト11,緊締ナット11aと、を有する。前記バンド片10は、電柱1を抱持する径に湾曲した略半円弧状の円弧部10aと、円弧部10aの両端から電柱1外方向に突出した緊締受片10bと、で形成される。また、前記円弧部10aには腕金等3を支持するための支持ボルト(図示省略)を挿通する透孔10dが穿設され、緊締受片10bには締付ボルト11を挿通するための透孔10cが穿設される。
上記のような2片式の電柱バンド2bを電柱1に装柱する際には、一対のバンド片10の緊締受片10bを対向させると共に、円弧部10aを電柱1の外周に配置させる。この状態で、一対の緊締受片10bの透孔10c,10cに締付ボルト11を挿通させ、透孔10cより突出する締付ボルト11の先端に締付ナット11aを螺合して締め付け、電柱バンド2bを電柱1に抱持固定する。
しかしながら、上記のような2片式の電柱バンド2bは、電柱1に対して保持力が得られにくい,電柱1に対して適用径の範囲が狭い,という2点の問題があった。
すなわち、2片式の電柱バンド2bを相対させた状態での円弧部10aはほぼ真円に近い形状であるため、装柱する電柱バンド2bに対して電柱1の径が小さい場合、電柱1の外周に円弧部10aを配置すると、相対する緊締受片10b間の距離は短いものとなる。また、緊締受片10bを緊締ボルト11と緊締ナット11aとで締め付けた際、その締付力により緊締受片10bは基端部側において先端側が互いに接近する方向に折曲される。
このように、相対する緊締受片10b間の距離が短い場合、前記締付力によって緊締受片10bが折曲されると、その緊締受片10b同士が接触してしまう。そのため、緊締ナット11aをそれ以上締付けることができず、電柱1に対して電柱バンド2bは強い保持力を得ることができなかった。その結果、電柱1に対して適用径の大きな電柱バンド2を採用することができず、2片式の電柱バンド2bを用いる場合には、種々のサイズの電柱バンドを準備しておく必要があった。
また、コンクリート製の電柱1は外周の摩擦力が大きいため、電柱1に対して強い保持力を得られやすいが、鋼管製の電柱1は摩擦力が小さいため、強い保持力が得られにくい。そのため、鋼管製の電柱1の場合には、適用径に範囲の狭さも顕著となる。
さらに、電柱バンド2にワイヤ(支線やメッセンジャーワイヤ等)17を支持する場合には、図8に示すように、緊締ボルト11の相対する緊締受片10b間にシンブル16を回転可能に環装する必要がある。しかしながら、相対する緊締受片10b間の距離が短い場合、緊締ボルト11と緊締ナット11aとで緊締受片10bを締付けると、相対する緊締受片10bとシンブル16とが接触してしまい、緊締ナット11aをそれ以上締付けることができなかった。そのため、シンブル16を電柱バンド2bに設けた場合には、電柱1に対して保持力が得られにくい,適用径の範囲が狭い,という問題点がさらに顕著となる。また、相対する緊締受片10bとシンブル16とが接触し、相対する緊締受片10b間にシンブル16が挟み込まれると、シンブル16は回転不能となり、ワイヤ(支線やワイヤ等)17を巻回することが困難となってしまっていた。
以上示したようなことから、電柱に装柱する作業を容易にすると共に、電柱に対して保持力が得られやすく、適用径の範囲が広い電柱バンドを提供することが解決課題となる。
本願考案における電柱バンドの一態様は、電柱の外周の直径方向に一対のバンド片を対向配置させて、その一対のバンド片相互を緊締ボルト,緊締ナットで連結して電柱に抱持固定する2片式の電柱バンドであって、前記電柱の外周面に遊嵌するように湾曲して形成された湾曲部と、前記湾曲部の両端から電柱外方向に突出した緊締受片と、前記緊締受片に穿設され、前記緊締ボルトを挿通する透孔と、を有する一対のバンド片を備え、前記湾曲部の頂部は、前記透孔間を縦断する方向の断面形状において、両端側よりも曲率が小さく,または直線状に形成されたことを特徴とする。
本考案における電柱バンドの別の態様は、電柱の外周の直径方向に一対のバンド片を対向配置させて、その一対のバンド片相互を緊締ボルト,緊締ナットで連結して電柱に抱持固定する2片式の電柱バンドであって、前記電柱の外周面に遊嵌するように湾曲して形成された湾曲部と、前記湾曲部の両端から電柱外方向に突出した緊締受片と、前記緊締受片に穿設され、前記緊締ボルトを挿通する透孔と、を有する一対のバンド片を備え、前記緊締受片の突出方向は、一対のバンド片の対向配置方向に垂直な面方向から、前記湾曲部における湾曲方向に対して反対側に偏位していることを特徴とする。
本考案における電柱バンドの別の態様は、電柱の外周の直径方向に一対のバンド片を対向配置させて、その一対のバンド片相互を緊締ボルト,緊締ナットで連結して電柱に抱持固定する2片式の電柱バンドであって、前記電柱の外周面に遊嵌するように湾曲して形成された湾曲部と、前記湾曲部の両端から電柱外方向に突出した緊締受片と、前記緊締受片に穿設され、前記緊締ボルトを挿通する透孔と、を有する一対のバンド片を備え、前記湾曲部の頂部は、前記透孔間を縦断する方向の断面形状において、両端側よりも曲率が小さく,または直線状に形成され、前記緊締受片の突出方向は、一対のバンド片の対向配置方向に垂直な面方向から、前記湾曲部における湾曲方向に対して反対側に偏位していることを特徴とする。
以上の説明で明らかなように、本考案によれば、電柱バンドを電柱に装柱する作業を容易にすると共に、電柱に対して保持力が得られやすく、適用径の範囲が広い電柱バンドを提供することが可能となる。
電柱に装柱した実施形態における電柱バンドの一例を示す概略図。 実施形態における電柱バンドの一例を示す構造図。 実施形態におけるバンド片の内側面の一例を示す平面図。 電柱バンドの荷重試験の様子を示す概略図。 電柱にケーブルが配設された状態の一例を示す概略図。 従来の3片式の電柱バンドの一例を示す概略図。 従来の2片式の電柱バンドの一例を示す概略図。 シンブルを設けた従来の2片式の電柱バンドの一例を示す概略図。
本考案における電柱バンドは、電柱に装柱する作業を容易にするために2片式の電柱バンドとし、電柱に対して保持力が得られやすく、適用径の範囲を広くするために形状を改良したものである。以下、図1〜図3に基づいて本実施形態における電柱バンドを説明する。
[実施形態]
図1において、符号1は所定区間毎に立設した電柱(例えば、鋼管から成る電柱)を示し、符号2はその電柱1に装柱される電柱バンドを示す。
図1,図2に示すように、本実施形態における電柱バンド2は、所要幅と所要厚さの圧延鋼材から成る一対のバンド片12と、この一対のバンド片12を連結して電柱1に緊締するための緊締ボルト13,緊締ナット13aと、前記バンド片12に腕金3を支持するための支持ボルト14,支持ナット14aと、を有する。
そして、前記電柱バンド2に腕金3を支持する場合には、前記接続ボルト14に腕金3が接続され、この腕金3における電柱1から間隔を隔てた位置にブラケット4が支持され、このブラケット4に支持された状態でケーブル5が配設される。
前記一対のバンド片12は、電柱1の外周面に遊嵌するように湾曲して形成された湾曲部12aと、この湾曲部12aの両端から電柱1外方向に突出した緊締受片12bと、で形成される。
図3のバンド片12の内側面の平面図に示すように、前記湾曲部12aの頂部15は、透孔12c間を縦断する方向の断面形状において、両端側よりも曲率が小さく,または直線状に形成されている。本実施形態では、図3に示すように、頂部15が直線状に形成されているが、この頂部15は両端側よりも曲率が小さく(曲げ半径が大きく),あるいは直線状に形成されていれば良く、バンド片12の材質,厚さ等に応じて適宜設計される。また、本実施形態の湾曲部12aは、頂部15からの距離毎に曲率がそれぞれ設定されているが、この曲率はバンド片12の厚さや材質等によって適宜設計されるものとする。
前記緊締受片12bには、緊締ボルト13を挿通するための透孔12cが穿設されている。そして、図3に示すように、緊締受片12bの突出方向は、一対のバンド片12の対向配置方向に垂直な面方向から、前記湾曲部12aにおける湾曲方向に対して反対側に偏位している。
すなわち、一対のバンド片12を対向させた状態で、相対する緊締受片12b間の距離は基端部12d側と先端部12e側が等しいものではなく(すなわち、相対する緊締受片12bは平行ではなく)、相対する緊締受片12b間の距離が基端部12d側よりも先端部12e側の方が拡張するように傾斜して形成される。
上記のような電柱バンド2を電柱1に装柱する際には、まず、湾曲部12aに穿設された透孔12fに支持ボルト14を挿通する。次に、一対のバンド片12の緊締受片12bを相対向させると共に、湾曲部12aを電柱1の外周に配置させる。この状態で、相対した一対の緊締受片12bの透孔12c,12cに緊締ボルト13を挿通し、透孔10cより突出する緊締ボルト13の先端に緊締ナット13aを螺合して締め付け、電柱バンド2を電柱1に抱持固定する。
この時、本実施形態の電柱バンド2は、前記湾曲部12aの頂部15が両端側よりも曲率が小さく,あるいは直線状に形成されていることにより、一対のバンド片12を電柱1の外周に配置した状態では、この頂部15が電柱1の外周面に接触する。この状態で緊締ボルト13と緊締ナット13aとで緊締受片12を締付けると、その締付力により緊締受片12bは、基端部12d側において折曲し、先端部12e側が互いに接近する。その結果、湾曲部12aの両端側も電柱1方向に接近し、角部12gが電柱1の外周面に接触する。緊締ボルト13と緊締ナット13aをさらに締付けると、前記角部12gが電柱1の外周面に圧接するため、電柱バンド2は強い保持力を得ることができる。
また、湾曲部12aの頂部15が両端側よりも曲率が小さく,あるいは直線状に形成されていることにより、一対のバンド片12を電柱1の外周に配置した状態では、この頂部15が最初に電柱1の外周面に接触する。そのため、緊締受片12bは従来の2片式の電柱バンド2bと比較して、互いに離れた場所に位置することとなる。その結果、緊締ボルト13と緊締ナット13aとで緊締受片12bを締め付けても相対する緊締受片12b同士が接触することを抑制することができる。
上記のように、従来の2片式の電柱バンド2bと比較して、本実施形態の電柱バンド2は緊締ボルト13に緊締ナット13aをより強く螺合することができ、電柱1に対して電柱バンド2をより強く抱持固定することが可能となる。
また、前記緊締受片12bが傾斜して形成されることにより、一対のバンド片12を電柱1の外周に配置した際には、従来の2片式のバンド片2bと比較して、一対の緊締受片12bの先端部12eは互いに離れた場所に位置する。そのため、緊締ボルト13と緊締ナット13aにより、相対する一対の緊締受片12bを強く締め付け、相対する緊締受片12bが折曲しても、緊締受片12b同士が接触することを抑制することが可能となる。
その結果、従来の2片式の電柱バンド2bと比較して、本実施形態の電柱バンド2は緊締ボルト13に緊締ナット13aをより強く螺合することができ、電柱1に対して電柱バンド2をより強く抱持固定することが可能となる。
また、図1に示す符号16は緊締ボルト13の相対する緊締受片12b間に回転可能に環装されるシンブルを示し、符号17はこのシンブル16を介して電柱バンド2に支持されるワイヤ(支線やメッセンジャワイヤ等)を示す。電柱バンド2にワイヤ17を支持する際に、前記ワイヤ17を緊締ボルト13に直接巻回すると、緊締ボルト13は小径であるため応力が集中し、破断してしまう恐れがある。そのため、電柱バンド2にワイヤ17を支持する際には、シンブル16を緊締ボルト13に環装してシンブル16にワイヤ17を巻回し、応力の集中を緩和している。
本実施形態は、電柱バンド2が電柱1の外周に配置された状態における相対する緊締受片12b間の距離が大きいため、上記のように電柱バンド2にシンブル16を設けても、緊締受片12bとシンブル16とが接触することを抑制することができる。そのため、緊締ボルト13と緊締ナット13aとで緊締受片12bを強く締付けることが可能となり、電柱1に対して強い保持力を得ることができる。また、シンブル16が緊締受片12aに挟まれて回転不能となることを抑制し、ワイヤ17を巻回することが困難となることを抑制することが可能となる。
本実施形態における電柱バンド(量産試作品)を作成し、荷重試験を行った。この荷重試験では、図4の荷重試験の概略図に示すように、電柱1を模擬した柱部材18と、緊締ボルト13に備えられたシンブル(図示省略)に電柱1外方向の外力を与える引張部材19と、を有する試験治具20が用いられる。この柱部材18に電柱バンド2を装柱し、引張部材19を電柱バンド2のシンブルに支持させる。そして、前記柱部材18を固定し、引張部材19を電柱1外方向に向かって引張することにより、電柱バンド2に対して荷重を与える。荷重試験では、33.0kNを基準荷重として、その基準荷重を与えた際の電柱バンド2の状態を確認する。その後、電柱バンド2が破壊するまで荷重を増加し、電柱バンド2が破壊し始める荷重(以下、初期破壊荷重と称する)と、完全に破壊する荷重(以下、最大破壊荷重と称する)を読み取る。
なお、この荷重試験では、緊締ボルト13と緊締ナット13aとの締め付けトルクを600kgf・cmとした。この荷重試験は、全部で3回(試験No.A,B,C)行った。柱部材18は、試験No.AではΦ85,試験No.BではΦ95,試験No.CではΦ103の部材が用いられる。また、取付完了後各部主要寸法を参考までに測定した。下記表1に各部主要寸法および荷重試験の結果を示す。
Figure 0003158901
表1に示す通り、本実施形態の電柱バンド2は、基準荷重である33.0kNでは、試験No.A,B,C共、特に亀裂や破断などが見られなかった。そして、荷重を除々に増加させていき、7万kN前後で試験No.A,B,C共に初期破壊が生じた。初期破壊は試験No.A,B,C共に上部基端部12dの亀裂であった。さらに荷重を増加させると、その基端部12dの亀裂の拡大と共に、下部緊締ボルト13の変形や、透孔12cの変形等が生じ、最終的には緊締ボルト13の破断や、透孔12cの抜けなどの破断が生じた。
以上のように、この荷重試験では基準荷重において電柱バンド2の破壊は見られないため、本実施形態の電柱バンド2は強度に問題ないことが見て取れる。
本実施形態の電柱バンド2は、従来の3片式の電柱バンド2aと比較して、補助バンド片6を電柱1の外周に配置する際に補助バンド片6の尾端間を拡開する作業や閉じる作業が不要となり、電柱1に装柱する際の施工性の向上を図ることが可能となる。また、本実施形態の電柱バンド2は2片式であるため、3片式の電柱バンド2aと比較して、部品点数や重量を低減することでき、製造コストの削減を図ることが可能となる。
また、従来の2片式の電柱バンド2bと比較して、本実施形態の電柱バンド2は電柱1に対して強い保持力を得ることができる。また、電柱1が小径でも強い保持力を得ることができるため、電柱1に対して適用径の範囲が広い。そのため、準備しておく適用径のサイズの種類の低減を図ることが可能となる。さらに、シンブル16を電柱バンド2設けた場合でも、強い保持力を得ることが可能となる。
以上、本考案において、記載された具体例に対してのみ詳細に説明したが、本考案の技術思想の範囲で多彩な変形および修正が可能であることは、当業者にとって明白なことであり、このような変形および修正が実用新案請求の範囲に属することは当然のことである。
1…電柱
2…電柱バンド
12…バンド片
12a…湾曲部
12b…緊締受片
12c…透孔
12d…基端部
12e…先端部
13…緊締ボルト
13a…緊締ナット

Claims (3)

  1. 電柱の外周の直径方向に一対のバンド片を対向配置させて、その一対のバンド片相互を緊締ボルト,緊締ナットで連結して電柱に抱持固定する2片式の電柱バンドであって、
    前記電柱の外周面に遊嵌するように湾曲して形成された湾曲部と、
    前記湾曲部の両端から電柱外方向に突出した緊締受片と、
    前記緊締受片に穿設され、前記緊締ボルトを挿通する透孔と、を有する一対のバンド片を備え、
    前記湾曲部の頂部は、前記透孔間を縦断する方向の断面形状において、両端側よりも曲率が小さく,または直線状に形成されたことを特徴とする電柱バンド。
  2. 電柱の外周の直径方向に一対のバンド片を対向配置させて、その一対のバンド片相互を緊締ボルト,緊締ナットで連結して電柱に抱持固定する2片式の電柱バンドであって、
    前記電柱の外周面に遊嵌するように湾曲して形成された湾曲部と、
    前記湾曲部の両端から電柱外方向に突出した緊締受片と、
    前記緊締受片に穿設され、前記緊締ボルトを挿通する透孔と、を有する一対のバンド片を備え、
    前記緊締受片の突出方向は、一対のバンド片の対向配置方向に垂直な面方向から、前記湾曲部における湾曲方向に対して反対側に偏位していることを特徴とする電柱バンド。
  3. 電柱の外周の直径方向に一対のバンド片を対向配置させて、その一対のバンド片相互を緊締ボルト,緊締ナットで連結して電柱に抱持固定する2片式の電柱バンドであって、
    前記電柱の外周面に遊嵌するように湾曲して形成された湾曲部と、
    前記湾曲部の両端から電柱外方向に突出した緊締受片と、
    前記緊締受片に穿設され、前記緊締ボルトを挿通する透孔と、を有する一対のバンド片を備え、
    前記湾曲部の頂部は、前記透孔間を縦断する方向の断面形状において、両端側よりも曲率が小さく,または直線状に形成され、
    前記緊締受片の突出方向は、一対のバンド片の対向配置方向に垂直な面方向から、前記湾曲部における湾曲方向に対して反対側に偏位していることを特徴とする電柱バンド。
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