JP2017016889A - き電分岐装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】き電線に対して良好に取り付けられるき電分岐装置の提供を図る。【解決手段】二本のき電線Kを挟持する装置本体20と、装置本体に設けられた、分岐線Bの接続部60とを備え、装置本体が、互いに回動可能に連結された第一部材30、第二部材40及び第三部材50から構成され、第一部材と第二部材の互いの対向面の両側に形成された凹溝34,42からなるき電線の挟持部21と、第二部材と第三部材の互いの対向面の両側に形成された凹溝43,54からなるき電線の挟持部22とを有し、第一部材と第三部材とを第二部材40を挟む方向に締結する連結手段70を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、き電線から電力を供給する際に用いるき電分岐装置に関するものである。
き電線は、鉄道車両等のトロリ線に電力を供給する電力線であり、多くの場合には、二本並んで架設されている。そして、これらのき電線から分岐線を介してトロリ線への電力供給を行っている。
ところで、上記き電線とトロリ線を接続する分岐線の接続作業は、従来より、圧縮接続が一般的であった。この圧縮接続は、連結したい二本の電線を金属導体からなる圧縮管に一緒に挿通し、圧縮機により外部から強力に圧縮して二本の電線を圧縮管と共に押し固める接続方法である。
しかしながら、圧縮接続は、非常に重量の大きな圧縮機をき電線の近くの高所まで運搬しなければならず、高所作業車が無ければ作業を行うことができなかった。
また、圧縮管は、圧縮後は取り外しができず、分岐線の交換の際には、古い分岐線のみを切断して除去し、圧縮管はき電線に残したままとなっていた。
また、圧縮管は、長手方向について均一に圧縮を行わなければ内部に隙間を生じて酸化の原因となる。酸化箇所は抵抗が大きくなり、き電線の発熱、劣化の原因となるため、圧縮管の圧縮は均一に行わなければならない。このため、圧縮管の圧縮作業は慎重且つ熟練を要する作業となっていた。
このため、き電線等の電線の接続方法として、二本のき電線を挿通する貫通孔を有する接続具本体に、貫通孔に挿通されたき電線の外周に接する楔部材を設け、き電線が張力を受ける方向に向かうにつれて貫通孔が狭くなる方向に斜行するように当該楔部材を接続具本体に設けたき電線接続具の利用が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−157261号公報
しかしながら、上記従来のき電線接続具は、き電線を楔部材で締め付けるので、き電線の表面に傷がつきやすく、施工の際に注意が必要であった。
本発明は、き電線を傷つけることなく分岐線の良好な接続を行うことができるき電分岐装置を提供することをその目的とする。
本発明は、二本のき電線を挟持する装置本体と、前記装置本体に設けられた、分岐線の接続部とを備え、前記装置本体が、互いに回動可能に連結された第一部材、第二部材及び第三部材から構成され、前記第一部材と前記第二部材の互いの対向面の両側に形成された凹溝からなる前記き電線の挟持部と、前記第二部材と前記第三部材の互いの対向面の両側に形成された凹溝からなる前記き電線の挟持部とを有し、前記第一部材と前記第三部材とを前記第二部材を挟む方向に締結する連結手段を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、き電分岐装置は、挟持部において第一部材と第二部材及び第二部材と第三部材とによりき電線を挟持する構成なので、当該き電線の傷の発生を抑えてき電分岐装置の取り付けを行うことができる。
また、き電線の挟持による取り付けが可能であることから、圧縮機の運搬を不要とすることができる。
さらに、き電線を挟持して取り付けを行うので、挟持圧を解除すればき電分岐装置はき電線から容易に外すことができ、き電線に除去不能な部材が残ることが無い。
ここで、前記連結手段は、前記凹溝の長手方向に沿って均一間隔で並んで配置された複数のボルトを有するようにする。
上記構成によれば、凹溝の長手方向に沿って均一間隔で並んで配置された複数のボルトでき電線に挟持圧を付与するので、各ボルトの締結時のトルク値を揃えることによりき電線の長手方向について均一に締め付けを行うことができ、隙間の発生を低減して、接触抵抗を低減できるため、き電線の発熱、劣化を抑制することが可能となる。
また、前記第一部材と前記第二部材と前記第三部材とは、同一軸上で回転可能に連結されており、二つの前記挟持部に対する前記分岐線の接続部側を下側とした場合に、前記二つの挟持部に対する上側に前記第一部材と前記第二部材と前記第三部材の回転軸が配置されるようにする。
上記構成によれば、第一部材と第二部材、第二部材と第三部材をそれぞれ異なる位置で連結する場合に比べて装置本体の小型化を図ることが可能となる。
また、軸回りに第一部材と第二部材と第三部材の順番で配置すれば、第一部材と第三部材とで第二部材を挟む配置を容易に実現することができ、装置の構造の簡略化や部品点数の低減を図ることが可能となる。
また、挟持部に対する下側に分岐線の接続部を配置し、上側に第一部材と第二部材と第三部材の回転軸を配置することにより、第二部材に対して第一部材及び第三部材がそれぞれ第二部材から離間する方向に回動させた状態から接近する方向に回動させることで二本のき電線を挟持することができるので、二本のき電線が離間した状態にあっても第一部材と第三部材とにより第二部材側に引き寄せることができ、取り付け作業の作業性の向上を図ることが可能となる。
また、前記第一部材及び前記第三部材の下端部を前記第二部材の下端部より下方に延ばし、前記第一部材及び前記第三部材の下端部を前記連結手段により連結するようにする。
上記構成によれば、第一部材及び第三部材を下側に下ろした状態で連結手段で連結できるので、第一部材及び第三部材を安定した状態で連結することができ、作業性の向上を図ることが可能となる。
本発明は、き電線を挟持する構成により、当該き電線の傷の発生を抑えてき電分岐装置の取り付けを行うことができる。
また、圧縮接続を行わないので圧縮機の運搬を不要とし、また、圧縮接続のような熟練による作業を不要として簡単な取り付けを実現することができる。
さらに、き電分岐装置を外した後にき電線に部材が残ることが無く、残留部材によるき電線の無駄な重量増加や風雨の影響、外観の悪化などを解消することが可能となる。
本発明の実施形態であるき電分岐装置の斜視図である。 図2(A)はき電分岐装置の平面図、図2(B)は側面図、図2(C)は正面図である。 き電分岐装置によりき電線と分岐線の接続工程を示す作業説明図であり、図3(A)〜図3(D)の順番で作業が行われる。
[発明の実施形態概要]
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態はき電分岐装置10を例示する。
図1はき電分岐装置10の斜視図、図2(A)は平面図、図2(B)は側面図、図2(C)は正面図である。
このき電分岐装置10は、二本のき電線Kとトロリ線に接続される分岐線Bとを連結して、き電線Kからトロリ線への電力供給を行う装置である。
[き電分岐装置の全体構成]
き電分岐装置10は、二つの挟持部21,22により二本のき電線Kを個別に挟持する装置本体20と、装置本体20に設けられた分岐線の接続部60と、装置本体20に対して二本のき電線の挟持圧を付与する連結手段70とを備えている。
以下の説明において、き電分岐装置10の二つの挟持部21,22で保持した二本のき電線Kがいずれも水平且つ平行であって地面から同じ高さであると仮定した場合において、各き電線Kに平行な方向を前後方向、水平であって前後方向に直交する方向を左右方向、前後方向及び左右方向に直交する上下方向として、き電分岐装置10の各部について説明する。
上記装置本体20は、第一部材30と第二部材40と第三部材50とから構成され、これらの部材はいずれも前後方向に長く、いずれも同一の長さであって、前後方向の全長に渡って断面形状が一定となっている(但し、後述する支持腕部31,41,51は除く)。
また、装置本体20は、中央に第二部材40が配置され、その左側に第一部材30、右側に第三部材50が配置されている。そして、第一部材30と第二部材40と第三部材50とは、それらの上部において前後方向に沿った回転軸としての二本のボルト23により、互いに回動可能に連結されている。これら二本のボルト23は、互いの先端部を向かい合わせた状態で同一軸上に配置され、各々の先端部にはナット231及び当該ナット231の抜け止めとなるピン232が設けられている。
また、第一〜第三部材30〜50は、上記各ボルト23を個別に挿通する貫通孔が形成された支持腕部31,41,51を前後に一つずつ備えており、これらによりヒンジ構造を構成している。
第二部材40は、正面視形状が略二等辺三角形となる略三角柱状であり、その頂点の位置には各支持腕部41が設けられ、斜辺に相当する左右の斜面には、それぞれ半円状に凹んだ凹溝42,43が前後方向に沿って形成されている。
また、第二部材40の底面は、水平であって、前後方向の中間部に矩形平板状の分岐線の接続部60が垂下した状態で設けられている。なお、第二部材40は、良導体、例えば、ステンレス、アルミ合金等から形成されており、分岐線の接続部60は第二部材40と同一材料で一体的に形成されている。
また、第二部材40の底面には、連結手段70を構成するボルト71との干渉を避けるための左右方向に沿った半円状の溝44が前後方向に均一間隔で六本並んで形成されている。
第一部材30は、支持腕部31の下部に連接し、第二部材40の左側斜面に対向する半円筒部32と、当該半円筒部32の下端部から下方に垂下された側壁部33とを備えている。この第一部材30も良導体により全体が一体的に形成されている。
半円筒部32は、外側に凸となる半円筒状であり、内側には断面半円状の凹溝34が形成されている。この凹溝34は、第二部材40の凹溝42と内径が等しく、位置が合致している。これにより、凹溝34と凹溝42とにより前後方向に貫通する略円形の貫通孔を構成し、当該貫通孔がき電線Kを挟持する挟持部21を構成している。き電線Kを挟持部21に挟持した状態において、第一部材30と第二部材40とは密着せず、隙間が生じるように、凹溝34と凹溝42の溝の深さ或いはその内径が設定されている。
側壁部33は、半円筒部32の下端部の全長に渡って連接された矩形平板であって、き電線Kを挟持部21に挟持した状態において、その内側と外側の平板面がいずれも、前後方向及び上下方向に平行となる。
この側壁部33は、連結手段70のボルト71が挿通される六つの貫通孔331が左右方向に貫通して形成されている。これらの貫通孔331は前後方向に均一間隔で六つ並んで設けられている。また、側壁部33の下端部は第二部材40の下端部よりも下方まで延出されている。
連結手段70のボルト71は、角根丸頭ボルトであり、頭部が平たい球面状であってその裏側に四角柱状部を介してネジ軸が設けられている。従って、側壁部33の各貫通孔331は、ボルト71の四角柱状部が嵌合するように正方形状に形成されている。これにより、ボルト71は回り止め作用が得られ、ナット72による締結時にはボルト71に供回りの回転が生じないように工具で保持する必要が無く、作業性の向上が図られている。
第三部材50は、支持腕部51の下部に連接し、第二部材40の右側斜面に対向する半円筒部52と、当該半円筒部52の下端部から下方に垂下された側壁部53とを備えている。この第三部材50も良導体により全体が一体的に形成されている。
半円筒部52は、外側に凸となる半円筒状であり、内側には断面半円状の凹溝54が形成されている。この凹溝54は、第二部材40の凹溝43と内径が等しく、位置が合致している。これにより、凹溝54と凹溝43とにより前後方向に貫通する略円形の貫通孔を構成し、当該貫通孔がき電線Kを挟持する挟持部22を構成している。き電線Kを挟持部22に挟持した状態において、第三部材50と第二部材40とは密着せず、隙間が生じるように、凹溝54と凹溝43の溝の深さ或いはその内径が設定されている。
側壁部53は、半円筒部52の下端部の全長に渡って連接された矩形平板であって、き電線Kを挟持部22に挟持した状態において、その内側と外側の平板面がいずれも、前後方向及び上下方向に平行となる。
この側壁部53は、連結手段70のボルト71が挿通される六つの貫通孔531が左右方向に貫通して形成されている。これらの貫通孔531は前後方向に均一間隔で六つ並んで設けられている。また、側壁部53の下端部は第二部材40の下端部よりも下方まで延出されている。
従って、第二部材40の下側に連結手段70を設け、第一部材30の下端部と第三部材50の下端部とを連結することができる。
第三部材50は、異なる符号を付しているが、第一部材30と完全に同一部材であり、前後向きを逆に配置している。従って、各貫通孔531は、正方形状である必要は無く円形であれば足りるが、正方形状に形成されている。
このように、第一部材30と第三部材50とを同一部材を使用することにより、部品種類の低減を図り、製造コストの低減を図ることが可能となる。
[連結手段]
連結手段70は、六つの第一部材30の貫通孔331と、六つの第三部材50の貫通孔531と、これらを貫通した状態で第一部材30の側壁部33の外側から挿入された六つのボルト71と、第三部材50の側壁部53の外側に突出した各ボルト71の先端のネジ部に螺合する六つのナット72と、各ボルト71の先端部が貫通して当該ナット72と側壁部53との間に挟まれる六つのワッシャー73及びバネ座金74とを備えている。
前述したように、各挟持部21,22内にき電線Kを挟持した状態では、第一部材30と第二部材40との間と第二部材40と第三部材50との間には隙間が発生する。そして、上記各ナット72を締結することにより、各側壁部33,53の間隔が狭くなり、各部材30,40,50の隙間が狭められて、各き電線Kに挟持圧を付与する。また、第二部材40が第一部材30と第三部材50とに挟まれて各部材間で回動が生じないように一体的に連結された状態となる。つまり、第一部材30と第三部材50との連結により、第一〜第三部材30,40,50の全部材を連結することができるようになっている。
なお、前述したように各ボルト71は、角根丸頭ボルトであり頭部に隣接して四角柱状部が形成されている。そして、これを第一部材30の正方形状の各貫通孔331に挿入することで回転しないように取り付けている。つまり、各ボルト71の四角柱状部と各貫通孔331とがボルトの回り止め手段を構成している。
なお、前述したように、第三部材50の貫通孔531も正方形状なので、各ボルト71は、第三部材50の側壁部53の外側から挿入することも可能である。
[接続部]
接続部60は、上下方向に長尺な矩形の平板であり、第二部材40の底面に対して垂直に垂下した状態で当該第二部材40に対して一体的に形成されている。この接続部60は、上下方向と前後方向とに平行となる平板面を表裏に有しており、左右方向に貫通した分岐線Bの接続端子Sの取付孔61が上下に並んで二つ形成されている。
また、この接続部60は、第二部材40の底面において、前後方向の中央部に設けられており、当該接続部60の上端部であって前後の両端部には連結手段70のボルト71との干渉を回避するために図示しない凹状の切り欠きが形成されている。
分岐線Bの接続端子Sは、良導体により形成され、二つの取付孔が並んで貫通形成された矩形平板部と分岐線Bの端部が挿入されて締結固定される筒状部とが一体的に連結された構造を有している。分岐線Bと筒状部の接続は圧縮機を用いて圧縮接続されるが、分岐線Bと接続端子Sの接続作業は予め工場等で行うことができるので、き電線Kに対する分岐線Bの接続作業の現場で圧縮作業を行う必要は無い。
[き電線に対する分岐線の接続作業]
上記構成のき電分岐装置10を用いたき電線Kに対する分岐線Bの接続作業を図3の工程図に基づいて説明する。
予め、連結手段70の各ボルト71からナット72、ワッシャー73及びバネ座金74を外した状態とし、各ボルト71の先端部を第三部材50の側壁部53の各貫通孔531から抜いた状態とする。
そして、二本並んだき電線Kに対して(図3(A))、装置本体20の第一部材30及び第三部材50の回動端部をいずれも第二部材40から離間するようにそれぞれ上方に回動させた状態で、第二部材40及び接続部60を上から二本のき電線Kの間に挿入する(図3(B))。
そして、第一部材30及び第三部材50を第二部材40に向かって下方に回動させると、各き電線Kは第二部材40の凹溝42,43内に引き寄せられ、挟持部21,22において、第一部材30と第二部材40及び第二部材40と第三部材50とに挟持された状態となる(図3(C))。
この状態で、各ボルト71を第三部材50側の各貫通孔531に挿入し、側壁部53の外側に突出した先端部にワッシャー73,バネ座金74を挿通させてナット72を取り付け、締結する。
そして、接続部60と分岐線Bの接続端子Sとの接続作業を行う。即ち、接続部60の平板面と接続端子Sの平板部の平板面とを重ね合わせると共に互いの取付孔の位置合わせを行ってからこれらの取付孔にボルト62を挿通し、ワッシャー64,バネ座金65を介してナット63を締結する。
これにより、二本のき電線Kと分岐線が導通可能な状態となり、接続作業が完了する。
[発明の実施形態の技術的効果]
上記き電分岐装置10は、挟持部21,22において第一部材30と第二部材40及び第二部材40と第三部材50とによりき電線Kを挟持する構成なので、当該き電線Kの傷の発生を抑えてき電分岐装置10の取り付けを行うことができる。
また、き電線Kの挟持による取り付けが可能であることから、圧縮機の運搬を不要とし、また、熟練技能を不要として簡単な取り付けを実現することができる。
さらに、き電分岐装置10は、き電線Kを挟持して取り付けを行うので、挟持圧を解除すればき電線Kから容易に外すことができ、電線Kに除去不能な部材が残ることが無く、残留部材によるき電線の無駄な重量増加や風雨の影響、外観の悪化などを解消することが可能となる。
また、装置本体20の第一部材30と第二部材40と第三部材50とは、同一軸上で回転可能に連結されているので装置本体20の小型化を図ることが可能となる。
また、軸回りに第一部材30と第二部材40と第三部材50の順番で配置することにより、第一部材30と第三部材50とで第二部材40を挟む配置とすることができ、連結手段70による連結構造の簡略化や部品点数の低減を図ることが可能となる。
さらに、き電分岐装置10は、二つの挟持部21,22に対する上側に設けられた支持腕部31,41,51により第一部材30と第二部材40と第三部材50の回転軸としてのボルト23が配置されているので、第二部材40に対して第一部材30及び第三部材50がそれぞれ第二部材40から離間する方向に回動させた状態から接近する方向に回動させることで二本のき電線Kを挟持することができるので、二本のき電線Kが離間した状態にあっても第一部材30と第三部材50とにより第二部材40側に引き寄せることができ、取り付け作業の作業性の向上を図ることが可能となる。
また、分岐線Bの接続部60は、第二部材40の下部に垂下された状態で設けられているので、これに沿わせるように接続端子S及び分岐線Bを接続すれば、接続部60や接続端子Sには下方への引っ張り応力のみが作用し、曲げ応力を低減して劣化による接続部60の折れや破断の発生を抑制し、耐久性を向上させることが可能となる。
また、第一部材30及び第三部材50の下端部を第二部材40の下端部より下方に延ばし、第一部材30及び第三部材50の下端部を複数のボルト71により連結しているので、第一部材30及び第三部材50を下側に下ろした状態でボルト71で締結できるので、第一部材30及び第三部材50を安定した状態で連結することができ、作業性の向上を図ることが可能となる。
また、連結手段70は、前後方向に沿って均一間隔で並んで配置された複数のボルト71でき電線Kに挟持圧を付与するので、各ボルト71の締結時のトルク値を揃えることによりき電線の長手方向について均一に締め付けを行うことができ、隙間の発生を低減して、接触抵抗を低減できるため、き電線の発熱、劣化を抑制することが可能となる。
また、連結手段70の複数のボルト71を角根丸頭ボルトとし、四角柱状部とこれが嵌合する貫通孔331が回り止め手段となるので、ボルト71を回転しないように押さえることなくナット72の締結を行うことが可能となり、き電分岐装置10の取り付けにおいてその作業を飛躍的に向上させることが可能となる。
[その他]
上記き電分岐装置10では、第一部材30と第二部材40と第三部材50との連結を同一軸上で行っているが、第一部材30と第二部材40の連結と第二部材40と第三部材50との連結を個別に行っても良い。
また、連結手段70のボルト71は、角根丸頭ボルトに限らず、通常のボルトを使用しても良い。
さらに、接続部60は、分岐線Bが接続端子を有することを前提とする構造だが、これに限られない。例えば、接続端子を有していない分岐線を導体からなる二部材で挟持する構造としても良い。
10 き電分岐装置
20 装置本体
21,22 挟持部
23 ボルト
30 第一部材
31 支持腕部
33 側壁部
331 貫通孔
34 凹溝
40 第二部材
41 支持腕部
42,43 凹溝
50 第三部材
51 支持腕部
53 側壁部
531 貫通孔
54 凹溝
60 接続部
61 取付孔
70 連結手段
B 分岐線
K 電線
S 接続端子

Claims (4)

  1. 二本のき電線を挟持する装置本体と、
    前記装置本体に設けられた、分岐線の接続部とを備え、
    前記装置本体が、互いに回動可能に連結された第一部材、第二部材及び第三部材から構成され、
    前記第一部材と前記第二部材の互いの対向面の両側に形成された凹溝からなる前記き電線の挟持部と、前記第二部材と前記第三部材の互いの対向面の両側に形成された凹溝からなる前記き電線の挟持部とを有し、
    前記第一部材と前記第三部材とを前記第二部材を挟む方向に締結する連結手段を備えることを特徴とするき電分岐装置。
  2. 前記連結手段は、前記凹溝の長手方向に沿って均一間隔で並んで配置された複数のボルトを有することを特徴とする請求項1記載のき電分岐装置。
  3. 前記第一部材と前記第二部材と前記第三部材とは、同一軸上で回転可能に連結されており、
    二つの前記挟持部に対する前記分岐線の接続部側を下側とした場合に、前記二つの挟持部に対する上側に前記第一部材と前記第二部材と前記第三部材の回転軸が配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のき電分岐装置。
  4. 前記第一部材及び前記第三部材の下端部を前記第二部材の下端部より下方に延ばし、前記第一部材及び前記第三部材の下端部を前記連結手段により連結したことを特徴とする請求項3記載のき電分岐装置。
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