JP6671658B2 - 固定金具 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼管等の断面外形が円形の柱状体へ装柱できる固定金具に関するものである。
鋼管鉄塔や電柱、信号ポール等のように、断面外形が円形の柱状体から成る構造物は多く、これらの構造物にはそれぞれ用途に応じた備品等が取付けられている。鋼管鉄塔等の建設当初より予定されている備品等の取付けの場合には、鉄塔等の運用前であれば、装柱される側の鋼管等に加工を施すことも容易なので、比較的制約を受けることなく、多様な備品等の取付け方法が開発され、採用されている。例えば、図2−(1)に示すように電柱10に設けた貫通孔11に係止ボルト12を貫通させると供にU字バンド13を用いて腕杆14を電柱10に装柱する固定金具が特許文献1に記載されている。
一方で、鋼管鉄塔等の建設後に備品等を取り付ける必要が生じる場合や、構造物の構成を変更せずに、備品等を所定の箇所に強固に取り付けることが要請される場合にも適用可能なように、装柱される側の鋼管等の加工が不要で、鋼管等の外形形状の制約を考慮した装柱方法が開発され、採用されている。例えば、図2−(2)、図2−(3)に示すように、Uボルト16と調整部材17を用いて配管15を支持部材18に固定する固定金具が特許文献2に記載されている。この場合は、特に装柱するために柱状体である配管15側を加工する必要はない。
また、特許文献2では、特許文献1のU字バンド13に対してUボルト16を使用しているが、見た目では、特許文献1で貫通ボルト12を用いない場合に類似している。また、図2−(2)、図2−(3)に示す固定金具の場合は支持部材17にアングル材を用いているので断面効率が良く、支持部材17の変形のおそれなくナット4を強固に締め付けることが可能である。
また、図2−(4)、図2−(5)に示すように、支持部材18側にV字形状に切り欠いたVブロック19を取付けた固定金具も特許文献2に記載されている。支持部材18側をV字形状にすると、支持部材18側と配管15との接点を2個に増やし、固定をより強固にすることができる。
しかしながら、この様にUボルト16を用いる場合、配管15の外形とUボルト16のU字の曲率に差がある場合は配管15とUボルト16との接点は1個なので、固定金具としての接点が少なくなり、強固に位置固定する際に不安定となる可能性がある。U字バンド13の場合はバンドが電柱10の外形に合わせて変形できるので、電柱10との接点を充分確保できる。ただし、U字バンド13は変形できる様にバンドの板厚を薄くする必要がある分、Uボルト16と比較して強度面で不利である。
さらに図5−(1)に示すように、Vボルト3と鋼板5を組み合わせた固定金具も知られており、このようなVボルト3を用いれば、円柱2との接点が確実に2個確保でき、鋼板5と合わせて3個の接点で固定できる。このVボルトの形状は、図2−(2)〜(5)に示すUボルト16の2つの平行な直線状の辺部と間の曲線状の結合部からなるU字形状のボルトから、辺部は変えずに、結合部のみを直線的な角に変えたV字形状のボルトである。また、装柱対象の柱状体は円形の断面外形が主問題となるので円柱としている。
ここで、上記の公知の固定金具を円柱に固定する場合の、固定金具と円柱との接点をまとめると、(あ)図2−(1)のU字バンド13を用いた固定金具の場合は微妙な点があるが、多数個の接点、(い)図2−(2)、(3)の固定金具は、Uボルト16の場合は円柱(配管15)との接点が1個なので、鋼板(調整部材17)との組み合わせでもって、円柱(配管15)と2個の接点、(う)図2−(4)、(5)の固定金具は、鋼板にVブロック19を用いているので鋼板側の接点が2個に増えるので、Uボルト16と組み合わせて、円柱(配管15)と3個の接点、(え)図5−(1)の固定金具は、Vボルト3の場合は円柱2との接点が2個となるので、鋼板5と合わせて、円柱2と3個の接点でそれぞれ固定されている。
このように上記の公知の固定金具は(あ)を除けば円柱に3個以下の接点で固定されるものである。ところで、固定金具と円柱の接点は多い方が、固定金具の円柱周りの回転を抑え、強固に固定可能であると考えられるので、より円柱との接点の多い固定金具を考えてみる。
例えば、図5−(2)に示すように、図2−(4)、(5)の支持部材18のような鋼板5側の方もV字形状に切り欠いたVブロック19を取付けたVブロック付属鋼板を用いて、鋼板5側の円柱2との接点を確実に2個に増やすことも考えられる。同様に鋼板5側をV字形状にする方法として、図5−(3)に示すように鋼板5を少なくとも3箇所曲げてV字形状としたV字曲げ鋼板を用いる方法や、図5−(4)に示すように鋼板5にアングル材8を用いて一方の鍔にV字切り欠き20を設けたV字切り欠き付アングル材を用いる方法が考えられる。このような固定金具は円柱2と4個の接点で固定できる。
ただし、図5−(2)のVブロック付属鋼板を用いた場合や図5−(4)のV字切り欠き付アングル材を用い場合は、鋼板5側のVボルト3とナット4の締め付け位置と、鋼板5側のV字と円柱2の接点との位置関係で、ナット4を締める場合に加わる力と円柱2に固定する力の方向がずれる可能性があり強固に固定する場合には問題がある。また、図5−(3)のV字曲げ鋼板を用いる場合は、鋼板5の曲げ加工が少し複雑になる。
さらに、図5−(5)のように鋼板5側を最低1回曲げてV字形状とした図5-(3)とは別の形状のV字曲げ鋼板と、Vボルト3も棒鋼を最低1回曲げてV字形状としたような図5−(1)〜(4)とは別の形状のVボルトを用いる方法も考えられる。このVボルトの形状は、前出のUボルトやVボルトと異なり、U字形状、V字形状の辺が平行ではなくなっている。この場合は、Vボルト3側も、鋼板5側も曲げ加工をそれぞれ最低1回のみで作成できる利点がある。このような固定金具も円柱2と4個の接点で固定できる。
また、電柱へ装柱するために周方向に多分割した金具をボルト、ナットで結合させる固定金具も知られている。例えば特許文献3には周方向に3分割したバンド体を電柱の外周に配置し、バンド体間をボルト、ナットで締結して、電柱に密着固定する固定金具が記載されている。特許文献4には周方向に4分割された分割体を電柱の外周に配置し、分割体間をボルト、ナットで締結して、電柱に密着固定する固定金具が記載されている。
これらの固定金具は、金具を分割して電柱等の外周の円に対し3分割で三角形配置、4分割で正方形配置と均等に配置され、電柱への固定金具の装柱が良好で、分割金具のピースを増やすことにより固定金具の電柱(円柱)との接点も増やすことが可能なので、より強固に固定できるが、分割金具のピースが増えると、固定金具の製作と固定金具の装柱が面倒になる。
実開昭55−049132号公報 実開昭59−121577号公報 実開平02−110922号公報 実開昭59−092527号公報
図5−(5)のような固定金具は、円柱と4個の接点を確保でき、金具のピースも少なく、金具製作も工数が少なくて済むので有利である。しかしながら、この固定金具を円柱2に装柱すると、固定することは可能であるが、より強固に固定しようとしてナット4を締め付けると、鋼板5側が比較的弱いことと、鋼板5側のボルト穴7が長穴22であることが相まって、ナット4への加圧力次第で、さらにナット4が締められていく。従って、所定の強度で固定しようとする場合に、その固定状態の品質を確保するのが難しくなるため、作業性が非常に悪くなる。
このVボルトの形状は、上記のUボルトや他のVボルトの形状と異なり、U字形状、V字形状の辺が平行ではなくなっている。この固定金具の構造の場合はVボルトのV字形状の辺が平行でないので、ボルト穴7が長穴22でないとVボルト3を鋼板5に組み付けることができない。また、鋼板5の断面効率を改善する意味で、鋼板5としてアングル材を用いるのは、アングル材の曲げ加工が非常に難しいので、採用しがたい。また、厚い鋼板を使用すれば一部改善できるが、厚板では曲げ加工が難しくなり、固定金具が重量過重となる等の問題がある。
また、前述の様に多ピースで固定金具を構成すれば、円柱との接点を増やすことが容易に可能となるが、製造が複雑になり、取付け作業が難しくなる可能性が有るので、固定金具のピースもあまり増やしたくない。
本発明は、このような課題を解決し、構造が簡単で、円柱との接点が多く、且つ製造が容易で、重量過重でない、鋼管等の断面外形が円形の柱状体に装柱可能な固定金具である。
第1の発明は,互いに不平行な螺部を有する2辺と該2辺の結合部からなるV字形状のVボルトと該Vボルトの前記螺部のそれぞれに螺合する締結ナットと、一方の鍔に前記Vボルトの前記螺部が挿通するボルト穴が設けられ、他方の鍔に互いに連結するためのボルト穴が設けられた2枚のアングル材と、前記連結するためのボルト穴に挿通する調節ボルトと該調節ボルトに螺合する調節ナットからなる固定金具であって、柱状体を前記Vボルトの前記2辺と前記2枚のアングル材で4角形に囲繞するように装柱することを特徴とする固定金具(第一の固定金具)である。
第2の発明は,互いに不平行な螺部を有する2辺と該2辺の結合部からなるV字形状のVボルトと該Vボルトの前記螺部のそれぞれに螺合する締結ナットと、溝底に前記Vボルトの前記螺部が挿通するボルト穴が設けられ、鍔に互いに連結するためのボルト穴が設けられた2枚のチャンネル材と前記連結するためのボルト穴に挿通する調節ボルトと該調節ボルトに螺合する調節ナットからなる固定金具であって、柱状体を前記Vボルトの前記2辺と前記2枚のチャンネル材で4角形に囲繞するように装柱することを特徴とする固定金具(第二の固定金具)である。
第3の発明は,互いに不平行な螺部を有する2辺と該2辺の結合部からなるV字形状のVボルトと該Vボルトの前記螺部のそれぞれに螺合する締結ナットと、一方の鍔に前記Vボルトの前記螺部が挿通するボルト穴が設けられ、他方の鍔にチャンネル材と連結するためのボルト穴が設けられたアングル材と、溝底に前記Vボルトの前記螺部が挿通するボルト穴が設けられ、鍔に前記アングル材と連結するためのボルト穴が設けられた前記チャンネル材と、前記連結するためのボルト穴に挿通する調節ボルトと該調節ボルトに螺合する調節ナットからなる固定金具であって、柱状体を前記Vボルトの前記2辺と前記チャンネル材と前記アングル材で4角形に囲繞するように装柱することを特徴とする固定金具(第三の固定金具)である。
第4の発明は,前記調節ボルトと該調節ボルトに螺合する調節ナットに変えて連結ピンを用い、前記連結するためのボルト穴に変えて連結するためのピン穴を設けた第1の発明乃至第3の発明のいずれか一つに記載の固定金具(第四の固定金具)である。
本発明の固定金具は、鋼管等の断面外形形状が円形の柱状体の所定の箇所に、特に鋼管等を加工することなく、強固に装柱可能である。
また、本発明の固定金具は、部品点数が少なく、製作が容易であり、比較的軽量で、取付け作業も容易である。
本発明の第一の固定金具を円柱に装着した状態を示す説明図である。(1)は円柱の延在方向から見た説明図、(2)はその側面から見た説明図である。 従来の固定金具を示す説明図である。(1)は電柱に腕金を固定金具で装柱した状態を電柱の延在方向から見た説明図で、部分的に断面を示している。(2)(3)は配管を固定金具で支持部材に固定した状態を示す説明図で、(2)は配管の延在方向から見た説明図、(3)はその側面から見た説明図で、部分的に断面図で示している。(4)(5)は配管を別の固定金具で支持部材に固定した状態を示す説明図で、(4)は配管の延在方向から見た説明図、(5)はその側面から見た説明図で、部分的に断面図で示している。 本発明の第二の固定金具を円柱に装着した状態を示す説明図である。 本発明の別の第一の固定金具を円柱に装着した状態を示す説明図である。 従来の固定金具、及び考えられる固定金具を示す説明図である。全て、円柱に固定金具を装柱した状態を円柱の延在方向から見た説明図である。(1)はVボルトと鋼板、(2)はVボルトとVブロック付属鋼板、(3)はVボルトとV字曲げ鋼板、(4)はVボルトとV字切り欠き付アングル材、(5)は別のVボルトと別のV字曲げ鋼板からなる固定金具の例である。
本発明は、Vボルトと螺合する締結ナット、及び調節ボルトと螺合する調節ナットもしくは連結ピンで連結される2枚の鋼板とからなる固定金具であり、本発明の固定金具は鋼板にアングル材もしくはチャンネル材を用いる。本発明の固定金具は、断面外形が円形の柱状体をこれらのVボルトの2辺と2枚の鋼板で4角形に囲繞し、この円形の断面外形への接点を少なくとも4点確保して、この柱状体の所定の位置に強固に装柱することができる。
図1に本発明の第一の固定金具を円柱に装着した状態の説明図を示す。このように、本発明の第一の固定金具1はVボルト3と、このVボルト3に設けられた螺部21のそれぞれに螺合する締結ナット4aと、調節ボルト6と調節ボルト6に螺合する調節ナット4bで連結される2枚のアングル材8からなる鋼板5とからなり、Vボルト3の2辺と2枚のアングル材8とで4角形を形成するよう円柱2を囲んで取付けられる。よってVボルト3の2辺と2枚のアングル材8とで構成する4角形の4辺が円柱2に接触し、4個の接点で円柱2に強固に装柱できる。
本発明のVボルト3は図1に示すように、2辺と2辺の結合部を有し、螺部の設けられた2辺が不平行なV字形状のVボルトを用いる。図5を参照して、図5−(5)で示すVボルト3は本発明のVボルトの形状であるが、図5−(1)〜(4)で示すVボルト3は、螺部21の設けられた2辺が平行なV字形状なので、本発明のVボルトに該当しない。
図1ではVボルトは2辺が90度で開口する例を示しているが、この開口は特に90度に限定されない。ただし、本発明のVボルトは、後述するものも含め、螺部の設けられた2辺が不平行でなければならない。もし、螺部21が平行の場合は、Vボルト3の2辺と2枚の鋼板5とで4角形を構成して円柱2を囲んで、簡単に取付けることは、単純な構成の鋼板を用いたのでは不可能である。しかも、図5−(5)と比較すると図5−(1)〜(4)に示すように螺部が平行の場合は、Vボルトを形成するためには棒鋼に対して複数回の曲げ加工が必要となる。
また、第一の固定金具1の鋼板5はアングル材8からなり、アングル材8の一方の鍔にはVボルト3の螺部21を挿通するためのボルト穴7が設けられており、他方の鍔には連結するための調節ボルト6を挿通するためのボルト穴7が設けられている。またアングル材8同士を連結する際に障害となるため、少なくとも一方のアングル材の一方の鍔の重なる箇所は切り欠かれている。
また、鋼板5にアングル材8を用いる場合は、アングル材8の鍔が図1の様に円柱2に接するように装柱する必要がある。アングル材8の鍔の先端が円柱2に接する様に装柱すると、締結ナット4aを締める場合に加わる力と円柱2と接触する際の力の方向がずれて、強固に固定できないおそれがある。
図1のように、開口が90度のVボルト3の場合は、円柱2の寸法に合わせて、円柱2を囲繞する4角形が正方形に近くなるような寸法の固定金具を用いるのが望ましい。ここで、円柱2の寸法が小さい場合は、調節ボルト6で連結されるアングル材8間の角度が小さくなる様に締結ナット4aを調節して締結ナット4a間の距離を小さくすることで、即ち4角形の対角線の寸法が短くなる様にして円柱2の寸法に合わせ、また、円柱2の寸法が大きい場合には、調整ボルト6で連結されるアングル材8間の角度が大きくなる様に締結ナット4aを調節して締結ナット4a間の距離を大きくすることで、即ち4角形の対角線の寸法が長くなる様にして円柱2の寸法に合わせることができるので、本発明の固定金具は円柱2との軽度の寸法差へ対応が可能である。
また、図1に示す第一の固定金具1を円柱2に固定した場合に、必ずしも、調節ボルト6と調節ナット4bで2枚のアングル材8が強固に締結されている必要はない。調節ボルト6と調節ナット4bが外れてアングル材8の連結が外れる様なことがなければ良い。ただし、固定金具を組み立てる際に、2枚のアングル材8が連結された状態では、Vボルト用のボルト穴7が長穴でないとVボルト3を組み付けることは困難なので、アングル材8が分離できるような調節ボルト6と調節ナット4bである方が良い。分離可能な場合は、通常のボルト径に合ったボルト穴7とすることができる。
本発明の第四の固定金具の1例としては、図1の調節ボルト6と調節ナット4bを連結ピンに、調節ボルト6用のボルト穴7を連結ピン用のピン穴に変えたものが相当する。上記のように、2枚のアングル材8が強固に締結される必要はなく、2枚のアングル材8が連結され、Vボルト3と締結ナット4aで固定する際にアングル材8間の角度が調節できればよいので、連結ピンとピン穴でも本発明の固定金具として使用可能である。ただし、上記と同様な要請により、固定金具を組み立て、装柱する際に、2枚のアングル材8が分離できるような連結ピンとピン穴を用いる方が良い。
図3に本発明の第二の固定金具を円柱に装着した状態の説明図を示す。このように、本発明の第二の固定金具1はVボルト3と、このVボルト3に設けられた螺部21のそれぞれに螺合する締結ナット4aと、調節ボルト6と調節ボルト6に螺合する調節ナット4bで連結される2枚のチャンネル材9の鋼板5とからなり、Vボルト3の2辺と2枚のチャンネル材9からなる鋼板5とで4角形を形成するよう円柱2を囲んで取付けられる。よってVボルト3の2辺と2枚のチャンネル材9とで構成する4角形の4辺が円柱2に接触し、4個の接点で円柱2に強固に装柱できる。
ここで、用いるVボルト3は図1とほぼ同じものであり、Vボルト3は2辺が90度で開口する例を示しているが、この開口も特に90度に限定されない。
また、この鋼板5はチャンネル材9からなり、チャンネル材9の溝底にはVボルト3の螺部21を挿通するためのボルト穴7が設けられており、鍔には連結するための調節ボルト6を挿通するためのボルト穴7が設けられている。このボルト穴7はアングル材8を用いる第一の固定金具の場合と同様に長穴でなくても良い。またチャンネル9同士を連結する際に障害とならないように、少なくとも一方のチャンネル材の鍔、若しくは溝底の重なる箇所は切り欠くことが望ましい。
また、鋼板5にチャンネル材9を用いる第二の固定金具1の場合は、チャンネル材9の溝底を円柱2に接するように装柱すると、締結ナット4aの操作をチャンネル材9の溝内で行う必要があるので、締結ナット4aの操作性の点からは、図3の様にチャンネル材9の鍔の先端が円柱2に接する様に固定金具を装柱するのが望ましい。ただし、チャンネル材9の場合はアングル材8の場合と異なり、どちらの装柱方法でも締結ナット4aを締める場合に加わる力と円柱2に接触する力の方向がずれるおそれはない。
第二の固定金具の場合も第一の固定金具と同様に、開口が90度のVボルト3の場合は、円柱2の寸法に合わせて、円柱2を囲繞する4角形が正方形に近くなるような寸法の固定金具を用いるのが望ましい。また、同様に調節ボルト6で連結されるチャンネル材9間の角度とVボルト3上の締結ナット4aの位置を調節して締結ナット4a間の距離、即ち4角形の対角線の寸法を調節して円柱2の寸法に合わせることができるので、本発明の第二の固定金具も円柱2との軽度の寸法差へ対応が可能である。
また、同様に図3に示す第二の固定金具1を円柱2に固定した場合に、必ずしも、調節ボルト6と調節ナット4bで2枚のチャンネル材9が強固に締結されている必要はなく、調節ボルト6と調節ナット4bが外れてチャンネル材9の連結が外れる様なことがなければ良い。ただし、固定金具を組み立てる際に、2枚のチャンネル材8が連結された状態では、ボルト穴7が長穴でないと、Vボルト3を組み付けることは困難なので、チャンネル材9が分離できるような調節ボルト6と調節ナット4bである方が良い。
図4に別の本発明の第一の固定金具を円柱に装着した状態の説明図を示す。この例の本発明の第一の固定金具1もVボルト3と、このVボルト3に設けられた螺部21のそれぞれに螺合する締結ナット4aと、調節ボルト6と調節ボルト6に螺合する調節ナット4bで連結される2枚のアングル材8の鋼板5とからなり、Vボルト3の2辺と2枚のアングル材8とで4角形を形成するよう円柱2を囲んで取付けられる。よってVボルト3の2辺と2枚のアングル材8とで構成する4角形の4辺が円柱2に接触し4個の接点で円柱2に強固に装柱できる。
また、図4に示す様に、鋼板5はアングル材8からなり、アングル材8の一方の鍔にはVボルト3の螺部21を挿通するためのボルト穴7が設けられており、他方の鍔には連結するための調節ボルト6を挿通するためのボルト穴7が設けられている。またアングル材8同士を連結する際に障害となるため、少なくとも一方のアングル材の一方の鍔の重なる箇所は切り欠かれている。
また、このアングル材8を用いる第1の固定金具の場合も、アングル材8の鍔が図4の様に円柱2に接するように装柱する必要がある。アングル材8の鍔の先端が円柱2に接する様に装柱すると、締結ナット4aを締める場合に加わる力と円柱2に固定する力の方向がずれて、強固に固定できないおそれがある。
本発明のVボルト3も図4に示すように、2辺と2辺の結合部を有し、螺部の設けられた2辺が不平行なV字形状のVボルトを用いる。この図4に示す第一の固定金具の例では、使用するVボルト3の開口角度が75度に対し、図1で使用しているVボルト3の開口角度が90度である点で異なるが、それ以外の構成は同様である。
また、Vボルト3の2辺の開口が図4で75度、図1で90度、図3で90度の例を示しているが、この開口はこれらの例に限定されるものではない。ただし、前述の理由により、本発明で用いるVボルトは、螺部の設けられた2辺が不平行でなければならない。
図4のように、開口が75度のVボルト3の場合も、また開口が異なるVボルト3を用いる場合でも、円柱2の寸法に合わせて、円柱2を囲繞するVボルト3の2辺と2枚の鋼板5(アングル材8)からなる4角形が凧形で、且つVボルト3の1辺と締結される鋼板5(アングル材8)との角度が直角に近くなるような寸法の固定金具を用いるのが望ましい。ここでも、円柱2の寸法が小さい場合は、調節ボルト6で連結されるアングル材8間の角度が小さくなる様に締結ナット4aを調節して締結ナット4a間の距離を小さくすることで、即ち4角形の対角線の寸法が短くなる様にして円柱2の寸法に合わせ、また、円柱2の寸法が大きい場合には、調整ボルト6で連結されるアングル材8間の角度が大きくなる様に締結ナット4aを調節して締結ナット4a間の距離を大きくすることで、即ち4角形の対角線の寸法が長くなる様にして円柱2の寸法に合わせることができるので、本発明の固定金具は円柱2との軽度の寸法差へ対応が可能である。
本発明の鋼板5としてチャンネル材9を用いる第二の固定金具でも、図4の様な開口が75度のVボルト3を用いても構成できる。この場合も円柱2を囲繞するVボルト3の2辺と2枚の鋼板5(チャンネル材9)からなる四角形の形状が図4の様な凧形になる様な寸法で、2枚のチャンネル材9からなる鋼板5間の角度を調節して装柱すれば良い。
次に、本発明の第三の固定金具は上記で述べた本発明のVボルトと2枚の鋼板として一方にアングル材8、他方にチャンネル材9を用いる。上記の2枚の鋼板5としてそれぞれアングル材8、チャンネル材9を用いた第一の固定金具、第二の固定金具の例の説明から、図1、図3、図4で、それぞれ一方の鋼板5をアングル材8もしくはチャンネル材9に置き換えることも可能であることがわかる。
この一方の鋼板5に用いるアングル材8は、アングル材8の一方の鍔にはVボルト3の螺部21を挿通するためのボルト穴7が設けられており、他方の鍔には連結するための調節ボルト6を挿通するためのボルト穴7が設けられている。また、固定金具を取り付ける場合はこのアングル材8の鍔が図1や図4の様に円柱2に接するように装柱する方が良く、アングル材8の鍔の先端が円柱2に接する様には装柱しないようにする。アングル材8の鍔の先端が円柱2に接する様に装柱すると、締結ナット4aを締める場合に加わる力と円柱2に固定する力の方向がずれて、強固に固定できないおそれがあるのは上記と同様であるが、他方の鋼板にチャンネル材を用いる場合はこのおそれは緩和される。
また、この他方の鋼板5に用いるチャンネル材9の溝底にはVボルト3の螺部21を挿通するためのボルト穴7が設けられており、鍔には連結するための調節ボルト6を挿通するためのボルト穴7が設けられている。また、固定金具を取り付ける場合は、このチャンネル材9の溝底を円柱2に接するように、もしくはチャンネル材9の鍔の先端が円柱2に接する様に固定金具を装柱するのが望ましい。取り付け方法によって締結ナット4aの操作性の点で差があるが、アングル材8の場合と異なり、どちらの装柱方法でも締結ナット4aを締める場合に加わる力と円柱2に接触固定する力の方向がずれるおそれはない。
またアングル材8とチャンネル材9を連結する際に障害とならないように、アングル材8の鍔と、チャンネル材9の鍔や溝底との重なる箇所の少なくとも一方を切り欠くことが望ましい。
さらに、第一の固定金具、第二の固定金具、第三の固定金具でも、円柱2に固定した場合に、必ずしも、調節ボルト6と調節ナット4bで2枚の鋼板5(アングル材8、チャンネル材9)が強固に締結されている必要はなく、調節ボルト6と調節ナット4bが外れて2枚の鋼板5(アングル材8、チャンネル材9)の連結が外れる様なことがなければ良い。ただし、固定金具を組み立てる際に、2枚の鋼板5(アングル材8、チャンネル材9)が連結された状態では、Vボルト3を組み付けることは困難なので、2枚の鋼板5(アングル材8、チャンネル材9)が分離できるような調節ボルト6と調節ナット4bである方が良い。
また、本発明の第四の固定金具の一例としては、上記説明の様な第一の固定金具、第二の固定金具、第三の固定金具において、調節ボルト6と調節ナット4bを連結ピンに、調節ボルト6用のボルト穴7を連結ピン用のピン穴に変えたものが相当する。上記のように、2枚の鋼板5(アングル材8、チャンネル材9)が強固に締結される必要はなく、2枚の鋼板5が連結され、Vボルト3と締結ナット4aで固定する際に2枚の鋼板5間の角度が調節できればよいので、連結ピンとピン穴でも本発明の固定金具として使用可能である。ただし、上記と同様な要請により、固定金具を組み立て、装柱する際に、2枚の鋼板5が分離できるような連結ピンとピン穴を用いる方が良い。
以上の様に、本発明の固定金具は、鋼管の様な断面外形が円形の柱状体の所定位置に強固に装柱することが可能である。従って、柱状体の所定位置に強固な固定点を確保できるので、例えば、この固定金具の一部、Vボルトに滑車を取り付けて荷下ろし作業を行うとか、カラビナ付のワイヤーロープを取り付け、そのワイヤーロープで、他の柱上備品等の保持を行う等が可能となる。このような場合、Vボルトの開口が90度よりも75度の方が円柱等とVボルトとの隙間が大きくなるので、Vボルトへの取り付けが容易になる。
また、本発明の固定金具は、鋼管等の柱状体側への加工無しに取り付けることができる。従って、本発明の固定金具に溶接加工等を施すことによって、柱状体側への影響なしに、柱上備品用の据付金具を取り付けることも可能である。さらには、本発明の固定金具のアングル材、もしくはチャンネル材の先端を延在させて、例えば腕金の一部の様に利用することも可能である。
1 固定金具
2 円柱
3 Vボルト
4 ナット
4a 締結ナット
4b 調節ナット
5 鋼板
6 調節ボルト
7 ボルト穴
8 アングル材
9 チャンネル材
10 電柱
11 貫通孔
12 係止ボルト
13 U字バンド
14 腕金(腕杆)
15 配管
16 Uボルト
17 調整部材
18 支持部材
19 Vブロック
20 V字切り欠き
21 螺部
22 長穴

Claims (4)

  1. 互いに不平行な螺部を有する2辺と該2辺の結合部からなるV字形状のVボルトと該Vボルトの前記螺部のそれぞれに螺合する締結ナットと、一方の鍔に前記Vボルトの前記螺部が挿通するボルト穴が設けられ、他方の鍔に互いに連結するためのボルト穴が設けられた2枚のアングル材と、前記連結するためのボルト穴に挿通する調節ボルトと該調節ボルトに螺合する調節ナットからなる固定金具であって、柱状体を前記Vボルトの前記2辺と前記2枚のアングル材で4角形に囲繞するように装柱することを特徴とする固定金具。
  2. 互いに不平行な螺部を有する2辺と該2辺の結合部からなるV字形状のVボルトと該Vボルトの前記螺部のそれぞれに螺合する締結ナットと、溝底に前記Vボルトの前記螺部が挿通するボルト穴が設けられ、鍔に互いに連結するためのボルト穴が設けられた2枚のチャンネル材と、前記連結するためのボルト穴に挿通する調節ボルトと該調節ボルトに螺合する調節ナットからなる固定金具であって、柱状体を前記Vボルトの前記2辺と前記2枚のチャンネル材で4角形に囲繞するように装柱することを特徴とする固定金具。
  3. 互いに不平行な螺部を有する2辺と該2辺の結合部からなるV字形状のVボルトと該Vボルトの前記螺部のそれぞれに螺合する締結ナットと、一方の鍔に前記Vボルトの前記螺部が挿通するボルト穴が設けられ、他方の鍔にチャンネル材と連結するためのボルト穴が設けられたアングル材と、溝底に前記Vボルトの前記螺部が挿通するボルト穴が設けられ、鍔に前記アングル材と連結するためのボルト穴が設けられた前記チャンネル材と、前記連結するためのボルト穴に挿通する調節ボルトと該調節ボルトに螺合する調節ナットからなる固定金具であって、柱状体を前記Vボルトの前記2辺と前記チャンネル材と前記アングル材で4角形に囲繞するように装柱することを特徴とする固定金具。
  4. 前記調節ボルトと該調節ボルトに螺合する調節ナットに変えて連結ピンを用い、前記連結するためのボルト穴に変えて連結するためのピン穴を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の固定金具。
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