JP3158864B2 - 車両用エンジン - Google Patents

車両用エンジン

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、運転条件に基づいて
供給混合気の空燃比を希薄空燃比に切換える車両用エン
ジンに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、自動車に、燃費の向上を目的に、
理論空燃比(ストイキ)よりも大きな空燃比つまり希薄
空燃比でも運転可能なエンジン(リーンバーンエンジ
ン)を搭載しつつある。
【0003】このようなリーンバーンエンジンは、エン
ジンの高負荷域等に理論空燃比の混合気を供給して運転
するが、エンジンが部分負荷域あるいは高回転域等にあ
り、エンジン冷却水温が設定温度以上のときに、供給混
合気を希薄空燃比に制御して運転を行うようにしてい
る。
【0004】このリーンバーンに入る際の水温レベル
は、エンジンの燃焼安定性の許す範囲で低く設定してあ
り、この場合過渡水温時のエンジン燃焼状態による運転
性への影響を抑えるために、エンジン冷却水温が所定値
以上になったら1気筒ずつ空燃比をリーンにするものが
ある(特開昭62ー17340号公報等参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、リーン
バーンを行うと、エンジン発熱量が減少するため、寒冷
地の冬期においては、エンジン冷却水温を利用する車室
のヒータ性能に影響を及ぼすことになる。
【0006】この場合、エンジン始動後、冷却水温がそ
れほど高くなっていないのに、リーンバーンに入ったの
では、暖房しようとしても、冷却水温の上昇が遅れて、
速やかな暖房が得られない。
【0007】一方、リーンバーンの設定水温が低いと、
エンジン発熱量とヒータおよび外部放熱量とのバランス
関係で、リーン〜ストイキの制御のハンチングを起こす
ことがある。
【0008】また、これらの対策にリーンバーンの設定
水温を高くしたのでは、リーンバーンへの移行が遅れ、
燃費改善が図れないことになる。
【0009】この発明は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【課題を解決するための手段】第の発明は、エンジン
の冷却水温を含む運転条件を検出する手段と、冷却水温
が許可水温レベル以上の所定の運転域にエンジンの供給
混合気を希薄空燃比に制御する空燃比制御手段とを備え
る車両用エンジンにおいて、外気温を検出する手段と、
外気温とエンジン始動時の冷却水温とに基づき許可水温
レベルを設定する希薄制御設定手段とを設け、希薄制御
設定手段、外気温とエンジン始動時の冷却水温とがと
もに低いときに高い許可水温レベルを、外気温が低くエ
ンジン始動時の冷却水温が高いときに中の許可水温レベ
ルを、外気温が高いときはエンジン始動時の冷却水温に
よらず低い許可水温レベルを設定する。
【0014】第の発明は、第1の発明における希薄制
御設定手段、エンジン冷却水温が外部ならびに車室の
ヒータ回路からの放熱によってほぼ平衡する温度に達し
たとき、許可水温レベルを下げるようになっている。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】第の発明では、外気温とエンジン始動時の冷
却水温とがともに低いときに高い許可水温レベルを設定
して、冷間始動後の暖房の効きを早め、暖房中にリーン
〜ストイキのハンチングを防止する一方、外気温が低い
がエンジン始動時の冷却水温が高いときに、つまりエン
ジンの再始動後のようにそれほど暖房能力を要求しない
ときに中の許可水温レベルを設定することで、所定の暖
房を維持しつつ、リーンバーンへの移行を早め、外気温
が高く暖房を必要としないときまたそれほど必要としな
いときは低い許可水温レベルを設定して、リーンバーン
へ速やかに移行する。、エンジン始動時の冷却水温に基
づき希薄空燃比つまりリーンバーンの許可水温レベルを
設定するので、冷間状態かどうかに基づき許可水温レベ
ルを的確に設定できる。
【0019】第の発明では、エンジン冷却水温が外部
ならびに車室のヒータ回路からの放熱によってほぼ平衡
する温度になると、つまりリーンバーンに入り冷却水温
が安定してくると、許可水温レベルを下げてリーンバー
ン域を拡げる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0021】図3〜図6は、本発明の前提となる技術を
説明するためのもので、図3のように、10はエンジ
ン、11は吸気通路、12はエアクリーナ、13は絞り
弁、14は各気筒の燃料インジェクタ、15は排気通路
を示す。
【0022】16はラジエータ、17は車室暖房用のヒ
ータ回路を示す。ヒータ回路17のヒータコア18にエ
ンジンの冷却水が導入され、ヒータファン19の駆動に
よってヒータコア18の冷却水と熱交換された空気が車
室内に送風される。また、エンジン10の冷却水は、ラ
ジエータ16側のサーモスタット20が閉じているとき
はラジエータバイパス通路21を通して、サーモスタッ
ト20が開くとラジエータ16を通して循環される。
【0023】22はエンジンの回転数を検出する回転数
センサ、23はエンジンの吸入空気量を検出するエアフ
ローセンサ、24は絞り弁13の開度を検出する絞り弁
開度センサ、25はエンジンの冷却水温を検出する水温
センサ、26は排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度セ
ンサで、これらの信号は図示しない車速センサおよびイ
グニッションスイッチ等からの信号と共に、エンジンコ
ントロールユニット27に送られる。
【0024】エンジンコントロールユニット27はマイ
クロコンピュータから構成され、前記各センサからの信
号に基づいて、燃料インジェクタ14の燃料噴射量制御
つまり空燃比制御を行う。この場合、リーンバーンの許
可水温レベルを設定すると共に、リーン条件が成立する
と、所定のリーン空燃比にするように、燃料インジェク
タ14の燃料噴射量を制御する。
【0025】なお、ヒータファン19を駆動するヒータ
コントローラ28は、図示しないヒータスイッチをオン
すると、車室内の温度を検出する室温センサ29の信号
を基に、室温が所定温度以下のときはヒータファン19
の風量をハイ(強)に、所定温度に達するとヒータファ
ン19の風量をロー(弱)に制御する。
【0026】次に、エンジンコントロールユニット27
による制御内容を、図4、図5のフローチャートに基づ
いて説明する。
【0027】図4はリーン条件の判定フローで、ステッ
プ1〜4にてエンジンの回転条件フラグFNEL、負荷
条件フラグFTPL、車速条件フラグFSPL、水温条
件フラグFTWL等を読み込む。
【0028】回転条件フラグFNEL、負荷条件フラグ
FTPL、車速条件フラグFSPL、水温条件フラグF
TWL等のいずれかが0のときは、リーン不許可として
ステップ5から6に進み、リーン移行許可フラグFLE
ANを0にする。
【0029】リーン移行許可フラグFLEANが0の場
合は、エンジン回転数と吸入空気量とから求まる基本燃
料噴射量に酸素濃度センサ26からの空燃比補正信号を
フィードバックして、理論空燃比になるように、燃料イ
ンジェクタ14の燃料噴射量を制御する(燃料増量域を
除く)。
【0030】回転条件フラグFNEL、負荷条件フラグ
FTPL、車速条件フラグFSPL、水温条件フラグF
TWL等のすべてが1のときは、リーン移行OKとして
ステップ5から7に進み、リーン移行許可フラグFLE
ANに1をセットする。
【0031】リーン移行許可フラグFLEANが1の場
合は、エンジン回転数と吸入空気量とから求まる基本燃
料噴射量を比例減算して、所定のリーン空燃比になるよ
うに、燃料インジェクタ14の燃料噴射量を制御する。
【0032】リーン条件のうち、回転条件フラグFNE
Lは、エンジン回転数が所定値以上、回転数の変化率が
所定値以下のとき1に、負荷条件フラグFTPLは、エ
ンジン回転数と吸入空気量とから求めた基本燃料噴射量
等が所定値以下のとき1に、車速条件フラグFSPL
は、車速および車速の変化率が所定値以下のとき1にセ
ットする。これらのセットは、図示しないサブルーチン
にて行う。
【0033】水温条件の設定は、図5にて行う。ステッ
プ11,12にてエンジンの冷却水温TWNを読み込む
と共に、エンジンの始動時に読み込んだ冷却水温を始動
時水温TWINTとしてセットする。
【0034】ステップ13では、始動時水温TWINT
を始動時水温しきい値INTWLS(例えば0℃)と比
較する。
【0035】始動時水温TWINTが始動時水温しきい
値INTWLSより低いときは、外気温が低く、エンジ
ンの冷間状態の始動と判定して、ステップ15に進み、
始動時水温TWINTが始動時水温しきい値INTWL
S以上のときは、外気温が低温にない、もしくはエンジ
ンの再始動状態(リスタート)と判定して、ステップ1
4に進む。
【0036】ステップ14に進んだ場合、リーン条件判
定のリーン移行許可フラグFLEANが1かどうかを判
定、つまりリーン空燃比の制御中にないときは、ステッ
プ16にて、許可水温値TWLに所定低レベルのストイ
キ→リーン移行許可水温しきい値TWLSを設定し、リ
ーン空燃比の制御中にあるときは、ステップ17にて、
許可水温値TWLに前記しきい値TWLSよりいくらか
低いリーン→ストイキ移行許可水温しきい値TWLLを
設定する。
【0037】ステップ15に進んだ場合、リーン条件判
定のリーン移行許可フラグFLEANが1かどうかを判
定、つまりリーン空燃比の制御中にないときは、ステッ
プ18にて、許可水温値TWLに所定高レベルのストイ
キ→リーン移行許可水温しきい値LTWLSを設定し、
リーン空燃比の制御中にあるときは、ステップ19に
て、許可水温値TWLに前記しきい値LTWLSよりい
くらか低いリーン→ストイキ移行許可水温しきい値LT
WLLを設定する。
【0038】これらのしきい値TWLS、TWLL、L
TWLS、LTWLLは、リーン空燃比制御時のエンジ
ン発熱量、ヒータ回路17のヒータ性能、ヒータファン
19の風量等を考慮して定める。例えば、ストイキ→リ
ーン移行許可水温しきい値TWLSを77℃、リーン→
ストイキ移行許可水温しきい値TWLLを73℃、スト
イキ→リーン移行許可水温しきい値LTWLSを82
℃、リーン→ストイキ移行許可水温しきい値LTWLL
を78℃に定める。
【0039】なお、ラジエータ16のサーモスタット2
0は、これらのしきい値TWLS、TWLL、LTWL
S、LTWLLよりも高い温度で開弁するように設定し
てある。
【0040】許可水温値TWLを設定すると、ステップ
20にてそのときの冷却水温TWNを許可水温値TWL
と比較し、冷却水温TWNが許可水温値TWL以上であ
れば、水温条件OKとしてステップ21にて、水温条件
フラグFTWLに1をセットし、冷却水温TWNが許可
水温値TWLより低ければ、水温条件不可としてステッ
プ22にて、水温条件フラグFTWLを0にする。
【0041】このような構成により、エンジン始動時の
冷却水温が始動時水温しきい値INTWLS以上のとき
は、冷却水温を除くリーン条件が成立して、冷却水温が
所定低レベルのストイキ→リーン移行許可水温しきい値
TWLSに達すると、リーンバーン制御が行われる。
【0042】このため、リーンバーンに速やかに移行さ
れ、良好な燃費が得られる。
【0043】なお、この場合、暖房を必要としない。ま
たは、エンジン再始動後の状態にあってそれほど暖房能
力を要求されず、したがってエンジン始動後すぐにヒー
タ回路17をオンしても、リーンバーンへの移行後に冷
却水温が下がることはない。
【0044】一方、エンジン始動時の冷却水温が始動時
水温しきい値INTWLSより低いときは、冷却水温を
除くリーン条件が成立しても、冷却水温が所定高レベル
のストイキ→リーン移行許可水温しきい値LTWLSに
達するまで、リーンバーン制御は行われず、例えば理論
空燃比制御が行われる。
【0045】このため、エンジン冷間始動後、ヒータ回
路17のオンに対して暖房の効きが早められ、またリー
ンバーン移行直後の過渡水温における燃焼安定性が十分
に確保される。
【0046】この場合、暖房が効いてくると、リーンバ
ーン移行付近にて暖房の負荷が低下し、リーンバーン移
行後に冷却水温は外部ならびにヒータ回路17からの放
熱によって平衡するようになる。
【0047】これにより、リーン〜ストイキのハンチン
グが防止され、良好な運転性が維持される。
【0048】図6に始動後の水温状態、平衡後の水温状
態、車室の暖房状態等を示す。冷却水温が−20℃の場
合、始動後、冷却水温が82℃(ストイキ→リーン移行
許可水温しきい値LTWLS)になるまで、リーンバー
ンへの移行を遅らせることで、車室を的確に暖房できる
と共に、暖房が十分に効いてくると、リーンバーンに移
行後、エンジンの発熱量が少なくなっても、冷却水温が
低下することなく、車室内を所定温度に保つことができ
る。なお、暖房が効いてくると、ヒータファン19の風
量がローになる。
【0049】一方、暖房中、車室のドアや窓を開ける
と、車室内温度が図中Aのように下がり、このときヒー
タファン19の風量がハイになるが、水温が平衡した状
態では、ヒータファン19の風量がハイになっても、エ
ンジン、冷却水等のヒートマスによって図中Bのように
水温の低下は小さい。このため、リーン〜ストイキのハ
ンチングが発生することはない。
【0050】このように、冷間時に早期暖房性能を確保
でき、燃費を向上しつつ、寒冷地冬期における良好な暖
房性能、運転性能を得ることができる。
【0051】なお、冷却水温が平衡水温に達した後、ス
トイキ→リーン移行許可水温しきい値LTWLSならび
にリーン→ストイキ移行許可水温しきい値LTWLLを
下げても良い。しきい値LTWLS、LTWLLを下げ
れば、リーンバーン域が拡がり、その分燃費を向上でき
る。
【0052】図、図本発明の実施例を示すもの
で、リーンバーンの許可水温レベルをエンジン始動時の
冷却水温と外気温に基づいて設定するものである。な
お、外気温を検出する外気温センサを設ける。エンジ
ン、制御構成は前図3と、リーン条件の判定フローは前
図4と同様である。
【0053】この場合、ステップ21,22にて外気温
TWE、エンジンの冷却水温TWNを読み込む。
【0054】ステップ23では、外気温TWEを外気温
しきい値TWELSと比較し、外気温TWEが外気温し
きい値TWELS以上のときは、ステップ27に進み、
外気温TWEが外気温しきい値TWELSより低いとき
は、ステップ24に進む。
【0055】ステップ27に進んだ場合、リーン条件判
定のリーン移行許可フラグFLEANが1かどうかを判
定、つまりリーン空燃比の制御中にないときは、ステッ
プ28にて、許可水温値TWLに所定低レベルのストイ
キ→リーン移行許可水温しきい値TWLSを設定し、リ
ーン空燃比の制御中にあるときは、ステップ29にて、
許可水温値TWLに前記しきい値TWLSよりいくらか
低いリーン→ストイキ移行許可水温しきい値TWLLを
設定する。
【0056】ステップ24に進んだ場合、エンジンの始
動時に読み込んだ冷却水温TWINTを始動時水温しき
い値INTWLSと比較する。
【0057】始動時水温TWINTが始動時水温しきい
値INTWLS以上のときは、外気温が低いが、エンジ
ンの再始動状態(リスタート)と判定して、ステップ2
5に進み、始動時水温TWINTが始動時水温しきい値
INTWLSより低いときは、外気温が低く、かつエン
ジンの冷間状態の始動と判定して、ステップ26に進
む。
【0058】ステップ25の場合、リーン条件判定のリ
ーン移行許可フラグFLEANが1かどうかを判定、つ
まりリーン空燃比の制御中にないときは、ステップ30
にて、許可水温値TWLに所定中レベルのストイキ→リ
ーン移行許可水温しきい値MTWLSを設定し、リーン
空燃比の制御中にあるときは、ステップ31にて、許可
水温値TWLに前記しきい値MTWLSよりいくらか低
いリーン→ストイキ移行許可水温しきい値MTWLLを
設定する。
【0059】ステップ26の場合、リーン条件判定のリ
ーン移行許可フラグFLEANが1かどうかを判定、つ
まりリーン空燃比の制御中にないときは、ステップ32
にて、許可水温値TWLに所定高レベルのストイキ→リ
ーン移行許可水温しきい値LTWLSを設定し、リーン
空燃比の制御中にあるときは、ステップ33にて、許可
水温値TWLに前記しきい値LTWLSよりいくらか低
いリーン→ストイキ移行許可水温しきい値LTWLLを
設定する。
【0060】これらのしきい値TWLS、TWLL、M
TWLS、MTWLL、LTWLS、LTWLLは、リ
ーン空燃比制御時のエンジン発熱量、ヒータ回路17の
ヒータ性能、ヒータファン19の風量等を考慮して定め
る。ただし、ストイキ→リーン移行許可水温しきい値T
WLS<MTWLS<LTWLS、リーン→ストイキ移
行許可水温しきい値TWLL<MTWLL<LTWLL
である。
【0061】次に、ステップ34〜38のルーチンに
て、冷却水温TWNが所定の平衡水温TWLRに達した
かどうかを判定して、平衡水温TWLRに達したとき
は、フラグFTWLRを1にして、前記許可水温値TW
Lから所定値Xを減算する。
【0062】これは、冷却水温が平衡水温に達した後、
リーンバーン域を拡げ、燃費の向上を図るものである。
【0063】そして、ステップ39にてそのときの冷却
水温TWNを設定した許可水温値TWLと比較し、冷却
水温TWNが許可水温値TWL以上であれば、水温条件
OKとしてステップ40にて、水温条件フラグFTWL
に1をセットし、冷却水温TWNが許可水温値TWLよ
り低ければ、水温条件不可としてステップ41にて、水
温条件フラグFTWLを0にする。
【0064】このようにすれば、外気温TWEが高く、
暖房を必要としないもしくはそれほど必要としないとき
は、冷却水温が所定低レベルの温度(ストイキ→リーン
移行許可水温しきい値TWLS)になったときから、速
やかにリーンバーン制御に移行される。
【0065】一方、外気温TWEが低く、エンジン始動
時の冷却水温が所定値(始動時水温しきい値INTWL
S)以上のとき、つまりエンジン再始動後の状態にある
ときは、冷却水温が所定中レベルの温度(ストイキ→リ
ーン移行許可水温しきい値MTWLS)になったとき
に、リーンバーン制御に移行されるので、十分な暖房を
維持しながら、リーンバーンへの移行が早められる。
【0066】そして、外気温TWEとエンジン始動時の
冷却水温がともに低いときは、冷却水温が所定高レベル
の温度(ストイキ→リーン移行許可水温しきい値LTW
LS)になるまで、リーンバーン制御に移行されず、し
たがって速やかな暖房が確保される。
【0067】即ち、外気温とエンジン始動時の冷却水温
とに基づいてリーンバーンの許可水温を設定することに
より、リーンバーンへの移行をより的確に制御でき、一
層良好な暖房性能、運転性能および高い燃費性能を確保
できる。
【0068】
【0069】
【0070】
【0071】
【発明の効果】以上のようにの発明によれば、外気
温とエンジン始動時の冷却水温とがともに低いときに高
い許可水温レベルを、外気温が低くエンジン始動時の冷
却水温が高いときに中の許可水温レベルを、外気温が高
いときはエンジン始動時の冷却水温によらず低い許可水
温レベルを設定するので、最適な暖房を得ながらリーン
バーンへの移行を的確に制御でき、暖房性能、運転性
能、燃費を向上できる。
【0072】第の発明によれば、エンジン冷却水温が
外部ならびに車室のヒータ回路からの放熱によってほぼ
平衡する温度に達したとき、許可水温レベルを下げるの
で、リーンバーン域を拡げることができ、燃費を大幅に
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図2】実施例の制御内容を示すフローチャートであ
る。
【図3】発明の前提となる技術を説明するための構成図
である。
【図4】同じく制御内容を示すフローチャートである。
【図5】同じく制御内容を示すフローチャートである。
【図6】同じく制御状態を示すタイミング動作図であ
る。
【符号の説明】
11 吸気通路 13 絞り弁 14 燃料インジェクタ 17 ヒータ回路 18 ヒータコア 19 ヒータファン 22 回転数センサ 23 エアフローセンサ 24 絞り弁開度センサ 25 水温センサ 26 酸素濃度センサ 27 エンジンコントロールユニット27 28 ヒータコントローラ 29 室温センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/04 305 F02D 45/00 301 F02D 45/00 312 F02D 45/00 314

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの冷却水温を含む運転条件を検
    出する手段と、冷却水温が許可水温レベル以上の所定の
    運転域にエンジンの供給混合気を希薄空燃比に制御する
    空燃比制御手段とを備える車両用エンジンにおいて、
    気温を検出する手段と、外気温とエンジン始動時の冷却
    水温とに基づき許可水温レベルを設定する希薄制御設定
    手段とを設け、希薄制御設定手段は、外気温とエンジン
    始動時の冷却水温とがともに低いときに高い許可水温レ
    ベルを、外気温が低くエンジン始動時の冷却水温が高い
    ときに中の許可水温レベルを、外気温が高いときはエン
    ジン始動時の冷却水温によらず低い許可水温レベルを設
    定することを特徴とする車両用エンジン。
  2. 【請求項2】 希薄制御設定手段は、エンジン冷却水温
    が外部ならびに車室のヒータ回路からの放熱によってほ
    ぼ平衡する温度に達したとき、許可水温レベルを下げる
    ようになっている請求項1に記載の車両用エンジン。
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