JP3158580B2 - 熱処理炉 - Google Patents

熱処理炉

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JP3158580B2 JP33865991A JP33865991A JP3158580B2 JP 3158580 B2 JP3158580 B2 JP 3158580B2 JP 33865991 A JP33865991 A JP 33865991A JP 33865991 A JP33865991 A JP 33865991A JP 3158580 B2 JP3158580 B2 JP 3158580B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてセラミックス
製品のバインダ除去処理や、1000℃以下の比較的低
温での熱処理に使用される熱風循環式の熱処理炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記用途に使用する従来の熱風循環式の
熱処理炉は、図4の縦断面図に示すように、炉体21の
内部に、縦長の焼成室22と、循環通路23とを形成
し、循環通路23に循環ファン24とヒータ25とを設
けたものである。
【0003】焼成室22は底部が開放され、その開放部
は、昇降台26とともに上下動する炉床部27により、
開閉自在に閉塞されている。被処理物Mであるセラミッ
ク製品は、匣に収容された状態で、前記の炉床部27上
に上下複数段に積み重ねられる。循環通路23は、焼成
室22の互いに対向する二側面に連通し、その一方の側
面にはシャッタ28が、他方の側面には通気板29が、
それぞれ設けられている。図中、符号30は、雰囲気と
なるフレッシュガスを投入するための雰囲気ガス投入管
で、31は、循環通路23に対して排気口32を開閉自
在に遮断するダンパである。
【0004】上記の構成において、雰囲気中の熱処理に
あっては、雰囲気となるフレッシュガスが雰囲気ガス投
入管31から循環通路23に投入される。循環通路23
内で加熱されたガスは、シャッタ28を通じて焼成室2
2内に流入し、焼成室22を横断方向に流れ、通気板2
9を通じて循環通路23に還流する。循環するガスの一
部は、ダンパ31の開放調整に応じて排気口32から炉
外に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
の熱処理炉では、熱風が焼成室22の一側面側から流入
して、対向側面側から流出するから、熱風の流入側にあ
る被加熱物が、流出側のものより高温に加熱される傾向
があるほか、焼成室22の上部が高温となり、上下で温
度差が生じる傾向がある。そのため、脱脂や焼成にばら
つきが発生し、熱処理の品質が一定しない、という問題
があった。
【0006】従来は、シャッタ28による熱風の流入調
整により、焼成室22内の温度差を解消しようとしてい
るが、特に、上下方向における温度差は、焼成室22内
に自然発生する対流に起因するから、シャッタ28によ
る調整だけでは、充分に抑制することができず、熱処理
品質のばらつきを確実に減少させることは困難であっ
た。
【0007】本発明は、かかる従来の問題点に鑑み、焼
成室内の温度を各部均一化して、熱処理品質のばらつき
を大幅に減少させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、炉体内には被処理物を上下複数段
に収容しうる焼成室と該焼成室内に雰囲気ガスを投入す
る雰囲気ガス投入管と前記焼成室内の雰囲気ガスを循環
させるための循環通路と前記雰囲気ガスを前記焼成室の
外部に排出する排気口とが形成されており、該循環通路
内には循環ファンと前記雰囲気ガスを加熱するヒータと
が設けられ、前記ヒータで加熱された雰囲気ガスによっ
て被処理物を加熱する熱風循環式の熱処理炉であって、
前記焼成室の上部には前記循環通路に通じるガス流出口
が開設される一方、前記焼成室の下部には前記循環通路
から循環ガスが流入してくるガス流入口が形成されてお
り、該ガス流入口上には、上端が閉じられたパイプから
なり、かつ、上下方向に沿う所定間隔ごとに形成された
噴気孔を有するガス噴出管が立設されていることを特徴
とするものである。
【0009】
【作用】上記構成によれば、循環通路内で加熱された
囲気ガスは、焼成室のほぼ中央に起立するガス噴出管に
流入する。ガス噴出管の内部は比較的狭い空間であるか
ら、自然対流の影響が少なく、上下の温度差はほとんど
生じない。ガス噴出管の各高さ位置からは、上下ほぼ等
温の雰囲気ガスが噴出して外周へ水平に広がり、その間
に被処理物を加熱し、そののち、外周部から上部に集ま
り、循環通路に還流する。また、雰囲気ガス投入管から
循環通路に投入されたフレッシュガスが、ヒータで加熱
され、循環ファンにてガス噴出管内に流入すると共に、
排気口から焼成室の外部に排出される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0011】図1は本発明の一実施例に係る熱処理炉の
縦断面図、図2は焼成室内の一部である載置棚の横断平
面図、図3は載置棚の他の実施例を示す横断平面図であ
る。
【0012】図1に示すように、この実施例の熱処理炉
が、基本的に、炉体1の内部に、縦長の焼成室2と、循
環通路3とを形成し、循環通路3に循環ファン4とヒー
タ5とを設けた熱風循環式の熱処理炉である点は、前記
した従来例と同じである。また、焼成室2の底部が開放
され、その開放部が、昇降台6とともに上下動する炉床
部7により、開閉自在に閉塞される点も、従来例と同じ
である。
【0013】この実施例の熱処理炉が従来例と異なる点
は、焼成室2の上部に、循環通路3に通じるガス流出口
8が開設され、焼成室2の下部中央に、循環通路3から
の循環ガスが流入するガス流入口9が形成され、このガ
ス流入口9上に、ガス噴出管10が立設されていて、循
環通路3で加熱されたガスが、ガス噴出管10からその
外周へ噴出するようになっていることである。
【0014】ガス流出口8は、焼成室2の上部中央で、
循環通路3の上端部に通じるとともに、ダンパ11を介
して排気口12に通じている。ガス流入口8と循環通路
3との合流部には、雰囲気ガス投入管13が開口してい
る。循環通路3は、炉体1の上部から焼成室2の側面外
側を通って、炉床部7の周側面に対面する位置まで延長
形成されている。循環ファン4は循環通路3の上流側す
なわち上位に、また、ヒータ5は下流側すなわち下位
に、それぞれ設けられている。ガス流入口9は、炉床部
7の中央に開設されている。このガス流入口9と循環通
路3とは、炉床部7内に形成された接続通路14を介し
て連通している。ガス噴出管10は、上端が閉じられた
パイプからなり、その下端開放部が前記ガス流入口9に
気密に接続されている。このガス噴出管10の周部に
は、上下に多数の噴気孔15,…が形成されている。
【0015】炉床部7上には、ガス噴出管10を囲む形
で、被処理物Mの載置棚16が上下複数段に設けられて
いる。載置棚16は、ガス噴出管10の噴気孔15の上
下間隔に対応した間隔で上下に配置され、噴気孔15か
らのガスが載置棚16どうしの各間隔内に流入するよう
になっている。この載置棚16は、耐熱鋼板もしくは緻
密なセラミック材料で構成することが望ましい。その平
面形状は、焼成室2の横断形状に合わせばよく、図2に
示すように、矩形に形成してもよいし、また、図3に示
すように、円形に形成してもよい。さらに、炉床部7へ
の着脱を容易にするために、図2に示すように、各載置
棚16を2分割してもよい。17は載置棚16の支柱で
ある。
【0016】上記の構成において、被加熱物であるセラ
ミック製品は、匣に収容された状態で、各段の載置棚1
6上に載置される。セラミック製品を収容し、炉体1を
閉塞した状態で、必要に応じて、雰囲気ガス投入管13
から循環通路3にフレッシュガスが投入される。循環通
路3内のガスは、ヒータ5で加熱され、循環ファン4の
稼動により、接続通路14とガス流入口9とを通じて、
ガス噴出管10内に流入する。このとき、ガスが流入す
るガス噴出管10の内部は、比較的狭い空間であるか
ら、自然対流の影響が少なく、上下の温度差はほとんど
生じない。しかも、被処理物Mに熱処理によって揮発す
る物質が含まれていても、排気口12から随時焼成室2
の外部に揮発物質を排出することができ、雰囲気ガスに
揮発物質が蓄積されるのを防ぎ、被処理物Mに所望の熱
処理を施すことができる。
【0017】ガス噴出管10の噴気孔15からガスが噴
出するのであるが、ガス噴出管10は焼成室2の中央に
起立しているから、焼成室2中央の各高さ位置からは、
上下の温度差がほとんどないガスが水平に噴出して外周
へ広がることになる。そして、ガス噴出管10の周りに
は、複数段の載置棚16があるから、噴出ガスは、これ
ら載置棚16で整流され水平方向を保って外周へ流れ、
セラミック製品の近傍では、自然対流が起こらない。こ
れによって、セラミック製品は、上下の温度差がないガ
スで上下均一に加熱される。
【0018】また、この場合、高温のガスが被処理物の
周りを流れる経路は、焼成室2中央から外周までで、従
来例のように焼成室の一側面側から対向側面側まで横断
方向に流れる経路に比して短くなっている。そのため、
焼成室2への循環ガスの流入側と、流出側との間の温度
差も極めて小さく、セラミック製品はその水平位置に関
係なく均一に加熱される。そして、載置棚16を通過し
たガスは、焼成室2の外周部から上部に集まり、循環通
路3に還流する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
焼成室中央のガス噴出管から上下ほぼ等温のガスが外周
へ噴出するから、被処理物は、その上下位置や水平位置
に関係なく均一に加熱され、熱処理品質のばらつきが最
小限に抑制される。しかも、被処理物に熱処理によって
揮発する物質が含まれていても、排気口から随時焼成室
の外部に揮発物質を排出することができ、雰囲気ガスに
揮発物質が蓄積されるのを防ぎ、被処理物に所望の熱処
理を施すことができる。
【0020】なお、実施例のように、ガス噴出管の周り
に被処理物の載置棚を上下複数段に設けると、この載置
棚が整流板として作用し、噴出ガスの流れを整え、被処
理物の周りでの自然対流の発生を抑えるから、焼成室内
の上下の温度がより均一化され、熱処理のばらつきが一
層少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る熱処理炉の縦断面図で
ある。
【図2】上記実施例の一部である載置棚の横断平面図で
ある。
【図3】載置棚の他の実施例を示す横断平面図である。
【図4】従来の熱処理炉の縦断面図である。
【符号の説明】
1 炉体 2 焼成室 3 循環通路 4 循環ファン 5 ヒータ 8 ガス流出口 9 ガス流入口 10 ガス噴出管 15 噴気孔 M 被処理物

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉体(1)内には被処理物(M)を上下
    複数段に収容しうる焼成室(2)と該焼成室(2)内
    雰囲気ガスを投入する雰囲気ガス投入管(13)と前記
    焼成室(2)内の雰囲気ガスを循環させるための循環通
    路(3)と前記雰囲気ガスを前記焼成室(2)の外部に
    排出する排気口(12)とが形成されており、該循環通
    路(3)内には循環ファン(4)と前記雰囲気ガスを加
    熱するヒータ(5)とが設けられ、前記ヒータ(5)で
    加熱された雰囲気ガスによって被処理物(M)を加熱す
    熱風循環式の熱処理炉であって、 前記焼成室(2)の上部には前記循環通路(3)に通じ
    るガス流出口(8)が開設される一方、 前記焼成室(2)の下部には前記循環通路(3)から循
    環ガスが流入してくるガス流入口(9)が形成されてお
    り、 該ガス流入口(9)上には、上端が閉じられたパイプか
    らなり、かつ、上下方向に沿う所定間隔ごとに形成され
    た噴気孔(15)を有するガス噴出管(10)が立設さ
    れていることを特徴とする熱処理炉。
  2. 【請求項2】 ガス噴出管(10)の外周りには、噴気
    孔(15)の形成位置ごとに対応して上下複数段に積み
    重ねられた被処理物(M)用の載置棚(16)が載置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の熱処理炉。
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