JP3158317U - マスクケース - Google Patents

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孝仁 長井
孝仁 長井
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Abstract

【課題】マスクの収納・取り出しが容易で、見栄えが良くかつ殺菌効果に優れたマスクケースを提供する。【解決手段】抗菌性の樹脂製シートを折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する1辺を溶着し、残りの2辺を開放させたクリアホルダー本体に、マスクを挿入して収容するようにしたマスクケースであって、前記解放された辺の一方に、マスクを引き出すための切り欠き部5を設けてマスクケースを構成する。さらに、マスクを引き出すための第一の切り欠き部だけでなく、底部の溶着部に直接力が作用しないようにして、破れにくくするための第二の切り欠き部6とを設け、かつ第二の切り欠き部から底辺に至る下方の部分も溶着するようにしても良い。【選択図】図2

Description

本考案は、マスクケースに関し、さらに詳しくは、マスクの収納・取り出しが容易で、見栄えが良くかつ殺菌効果に優れたマスクケースに関する。
粉塵、花粉、煙草の煙、インフルエンザウイルス菌等の吸引を防止し、又は他人に病原菌を感染させないために、日常的にマスクを使用する機会がある。マスクには、従来は布製のものが多かったが、近年では不織布製の薄く軽量なマスクが幅広く出回るようになった。このような不織布製マスクは、安価なため使い捨て扱いされているが、息苦しくなったり、飲食時などでは取り外す必要があるので、一時的にマスク収納できるマスクケースが必要になる。
一時的にマスクを収納できるマスクケースとしては、例えば、マスクを収納保管する“受け”の部分と、“受け”の部分に上方から覆い被さる“フタ”の部分と、この両者の一部を繋いで保持し開閉させるヒンジ、ラッチなどの部分と、“受け”の部分と“ふた”の部分のうち自由な側をファスナー等で固定するようにしたマスク保管ケース(特許文献1参照)が提案されている。ところが、このマスク保管ケースは、構成部品が多く、製造コスト、組立コストも掛かるだけでなく、また、マスクを収納する場合やマスクを取り出す場合もラッチ(掛け金)の操作、ファスナーの開閉も必要であり、手間が掛かり過ぎるという問題点がある。
また、他の例として、通気性且つ柔軟性がある布を袋状に縫製し、開閉部にばね状をもって密に閉じる開閉部材を装着するようにしたマスクケースが提案されている(特許文献2参照)。しかし、布の縫製、開閉部材の装着のためにコストが掛かり、見栄えが悪いだけでなく、布と開閉部材と装着部分が痛みやすい等の問題点がある。
さらに、シート体を折りたたみ自在なケースとし、該シート体にマスク耳かけ用の取り付け孔を形成するようにしたマスク用ケース(特許文献3参照)」も提案されている。しかし、シート体を開いてマスクを取り付けるのが煩わしく、折りたたみ部分が汚れたり破れたりするという問題点がある。
実用新案登録第3091059号公報 実用新案登録第3097015号公報 特開2005−137858号公報
本考案の目的は、このような事情を鑑みてなされたものであり、マスクの収納・取り出しが容易で、見栄えが良くかつ殺菌効果に優れたマスクケースを提供することにある。
上記従来技術の問題点に鑑み、抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する少なくとも一方の辺を溶着して、マスク収納部を形成し、溶着されていない辺をマスクの出入口としたマスクケースを考案した。このマスクケースは、従来のマスクケースと違って、樹脂の特性が生かされ見栄えがよく、開閉操作に優れ、抗菌剤の効果持続性も優れているという特徴がある。
すなわち、本考案の第1の考案によれば、抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する少なくとも一方の辺を溶着して、マスク収納部を形成し、溶着されていない辺をマスクの出入口としたマスクケースが提供される。
また、本考案の第2の考案によれば、左右の少なくとも一辺に切り欠き部を形成した抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する底辺を溶着し、残りの2辺を開放させたクリアホルダーを用いたマスクケースであって、前記切り欠き部は、マスクを引き出すための第一の切り欠き部と、底部の溶着部に直接力が作用しないようにして、破れにくくするための第二の切り欠き部からなることを特徴とするマスクケースが提供される。
また、本考案の第3の考案によれば、左右の少なくとも一辺に切り欠き部を形成した抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する底辺を溶着したクリアホルダーを用いたマスクケースであって、前記切り欠き部は、マスクを引き出すための第一の切り欠き部と、底部の溶着部に直接力が作用しないようにして、破れにくくするための第二の切り欠き部からなり、かつ第二の切り欠き部は、その位置から底辺に至る下方の部分も溶着するようにしたことを特徴とするマスクケースが提供される。
さらに、本考案の第4の考案によれば、抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する上辺、底辺をそれぞれ溶着してマスク収納部を形成し、溶着されていない辺にファスナーを取り付けてマスクの出入口としたことを特徴とするマスクケースが提供される。
本考案のマスクケースは、ポリプロピレンなどの樹脂製シートを素材としているので、表面光沢性、透明性等にすぐれており、見栄えがよく、また製造も簡便なので比較的安価に提供できる。
また、樹脂製シートの内部に抗菌剤が混練されているか、又は表面に抗菌剤が塗布されているので、たとえ細菌が付着しても増殖が抑制されるので衛生的である。さらにまた、マスクケースの素材として、ポリプロピレンシートのような比較的硬質のものを用いることで、端部開口の開閉や容易なものとなり、マスクの収納、取り出しを瞬時に行うことができる。
さらに、底部の溶着部に直接力が作用しないようにして、破れにくくするための切り欠き部を有し、その位置から底辺に至る下方の部分も溶着するか、あるいは、抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する上辺、底辺をそれぞれ溶着してマスク収納部とすることで、ティッシュなどの携行品も収納することができる。
本考案で用いる、樹脂製シートの展開図である。 本考案のクリアホルダー型マスクケースの斜視図である。 本考案のマスクケースの他の実施態様を示す斜視図である。 本考案のポーチ型マスクケースの斜視図である。
以下、本考案のマスクケースについて、項目毎に詳細に説明する。マスク収納部の形状によってクリアホルダー型とポーチ型の二種類がある。
1.マスクケース
本考案のマスクケースは、抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する少なくとも一方の辺を溶着して、マスク収納部を形成し、溶着されていない辺をマスクの出入口としたマスクケースである。
また、本考案のマスクケースは、前記切り欠き部を、マスクを引き出すための第一の切り欠き部と、底部の溶着部に直接力が作用しないようにして、破れにくくするための第二の切り欠き部としたクリアホルダー型のマスクケース、さらには、前記第二の切り欠き部が、その位置から底辺に至る下方の部分も溶着するようにしたクリアホルダー型のマスクケースである。
さらにまた、抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する上辺、底辺をそれぞれ溶着してマスク収納部を形成し、溶着されていない辺にファスナーを取り付けて、マスクの出入口としたポーチ型のマスクケースである。
(1)抗菌性樹脂
本考案において、抗菌性樹脂とは、抗菌剤を含有した合成樹脂のことである。合成樹脂の種類は、特に制限されるものではないが、高圧法低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレンなどのポリエチレン、エチレンと酢酸ビニル又はアクリル酸アルキルとの共重合体、ホモポリプロピレン、プロピレン・エチレンブロック共重合体、プロピレン・エチレンランダム共重合体などのポリプロピレンなどのポリオレフィン、これらとエラストマーの溶融混合物、これらの不飽和カルボン酸変性体などが使用可能である。また、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂なども使用できる。本考案においては、ポリプロピレン系樹脂の使用が好ましい。
ポリプロピレンは、チーグラー・ナッタ触媒、あるいは、メタロセン触媒を用い、重合温度0℃〜100℃、重合圧力を大気圧以上4.2MPa以下とし、プロピレンを不活性炭化水素溶媒中で重合するスラリー重合法、液化プロピレン中で重合を行うバルク重合法、実質的に液相の不存在下に気相中で重合する気相重合法などによって製造される。
(2)抗菌剤
本考案において、抗菌剤は、病原菌に対して殺菌または増殖抑制作用を有する物質であり、有機系抗菌剤、無機系抗菌剤がある。
一般に、有機系抗菌剤は合成樹脂に対して混合し易く、無機系抗菌剤は、有機系抗菌剤よりも合成樹脂に混合・分散しにくいという物性がある。そのため、有機系抗菌剤はアルコールやエステルなどの溶剤に溶かして簡単に使用できるが、無機系抗菌剤は、例えば数十μm以下の大きさに粉砕し、得られた粉末を表面処理して分散性を改良することが望ましいとされている。
有機系抗菌剤としては、キチン、キトサン、ワサビ抽出物、カラシ抽出物、ヒノキチオール、茶抽出物等の天然化合物、また、イソチオシアン酸アリル、ポリオキシアルキレントリアルキルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ヘキサメチレンビグアミド塩酸塩等の第4級アンモニウム塩、有機シリコン第4級アンモニウム塩、フェニルアミド系、ジグアミド系、テトラアルキルホスホニュウム塩パラオキシ安息香酸エステル類(パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル)、第4級アンモニウム塩、フェノール類化合物、イミダゾール類、チアゾリン類、有機酸(マレイン酸、プロピオン酸、ソルビン酸、乳酸)等の低分子の有機化合物が挙げられる。
無機系抗菌剤としては、抗菌ガラス、無機微粒子−抗菌系金属(銅、亜鉛、酸化チタン等)、アミノ酸金属セッケン、多孔質シリカゲル母体の無機系抗菌性ゲル等、チタン酸カリウムウィスカに坦持された銀抗菌剤、ゼオライト−銀系抗菌剤、ガラス微粒子に銀イオンを練り込み、そのガラス表面を微粒子で処理した抗菌剤、リン酸カルシウムと銀の混合物の抗菌剤、人工ゼオライト−銀系抗菌剤、リン酸ジルコニウム−銀系抗菌剤、シリカゲル坦持銀系抗菌剤、ケイ酸塩坦持−銀系抗菌剤等が挙げられる。
このような無機系の抗菌剤の具体例として、ノバロン(東亞合成(株)製、登録商標)、バクテキラー(カネボウ化成(株)製、登録商標)、抗菌性真球状セラミックス微粒子S1、S2、S3((株)アドマテックス製、登録商標)、ホロンキラー((株)日鉱製、登録商標)、ゼオミック(品川燃料(株)、登録商標)、アメニトップ(松下電器産業(株)、登録商標)、イオンピュア(石塚硝子(株)、登録商標)等の銀系抗菌剤、Z−Nouve(三井金属鉱業(株)、登録商標)等の亜鉛系抗菌剤、P−25(日本アエロジル(株)、登録商標)、ST−135(石原産業(株)製、登録商標)等の二酸化チタン微粒子及びゾルゲル体が挙げられる。
(3)樹脂製シート
本考案において樹脂製シートとは、合成樹脂で製造された薄肉のシートである。シートの厚さは、樹脂の種類にもよるが、例えば0.1〜0.3mmでよく、好ましくは0.15〜O.25mmである。
樹脂製シートの原料である合成樹脂には、上記のような抗菌剤を配合し抗菌性を賦与し、さらには必要により化学発泡剤、ガス発泡剤、滑剤、アンチブロッキング剤、核剤、帯電防止剤、光安定剤(HALS)、酸化防止剤、石油樹脂、防曇剤、熱可塑性エラストマー等を添加することも可能である。これら添加剤を配合することで、合成樹脂の耐久性、表面の質感、成形性などを向上させることができる。
樹脂製シートは、原料樹脂を融点以上で溶融した後、シート状に押出すことによって製造される。種類が異なる原料樹脂2種以上をそれぞれの融点以上で溶融した後、シート状に押出すようにすれば、2層以上のシートが積層されたシートが製造される。例えばポリプロピレン樹脂、熱可塑性エラストマーを原料樹脂として用いれば、表面が光沢性、高強度であって、内面が柔軟性の積層シートとすることができる。なお、この場合は、内面になる熱可塑性エラストマーに抗菌剤を配合しておくことが望ましい。
シートを薄肉化するには、回転冷却ロールに静電気やエアーナイフ、金属ロール、ゴムロール、ベルト等で密着させたり、更に反ロール面のフィルムに対しエアーナイフ、エアーと水ミストを混合した冷媒を吹きつけたり、水槽の中にロールごと浸漬する方法(例えば、特開昭62−214921号公報参照。)などによることができる。
本考案において好ましいポリプロピレン製シートとしては、ポリセーム(積水成型工業株式会社製、登録商標、PKタイプ)、スミライド(住友ベークライト株式会社製、登録商標、NSシリーズ)、ハイバール(サンビック株式会社製、登録商標)、スーパーピュアレ(出光ユニテック株式会社製、登録商標)、オカモトPPスーパーピュア(オカモト株式会社製、登録商標)、サンプライ(住友プラスチック株式会社製、登録商標)等の市販品が挙げられる。
2.クリアホルダー型マスクケース
本考案のマスクケースは、上記樹脂性シートを所定の形状・大きさに切断し、折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する1辺を溶着し、残りの2辺を開放させたものである。
上記樹脂性シートは、例えば図1に示す所定の形状・大きさに切断する。シートの大きさは、マスク全体が実質的に収容でき、かつ一端には溶着できる幅を確保する必要がある。市販の不織布製マスクは、一般に縦8〜10cm、横15〜20cm、厚さ1〜3mmの範囲内とされている。そして、左右両側には、耳にかける太さ1mm程度の細い紐が取り付けられている。マスク収納時には、紐は内側に折り曲げられるが、マスクの厚さを僅かに増すことになる。したがって、マスクケースの大きさは、縦横の寸法がマスクの寸法よりもそれぞれ1.1〜1.5倍程度大きくなるようにすることが望ましい。
このようにマスクケースの形状は、市販の不織布製マスクの相似形であるが、その少なくとも一方の側には第一の切り欠き部、第二の切り欠き部を設けることが望ましい。
第一の切り欠き部は、収容したマスクを引き出すためのものであり、一方、第二の切り欠き部は、底部の溶着部に直接力が作用しないようにして、破れにくくするためのノッチである。そのため第一の切り欠き部は、その位置は上辺と底辺の中間かやや上方とし、半円形の切り欠きとして図示されている。ただし、半円形に限らず、指でマスクを直接触れることが出来れば楕円形、三角形、縦長の長方形、正方形などでもよく、大きさは親指の爪程度でよい。
また、第二の切り欠き(ノッチ)部は、底辺のやや上に位置し、先端部の角がとれた三角形とすることが好ましく、第一の切り欠き部よりも小さくても良い。ただし、ケースを広告宣伝用に配布されているようなティッシュの収納にも利用する場合は、第二の切り欠き部(ノッチ)は、上辺と底辺の中間かやや下方に位置させ、ノッチを長めの線状形とすることが好ましい。ティッシュ袋を収納するためには、第二の切り欠き部の位置を底部から80〜120mmほど上部に形成すること、底部だけでなくノッチの下方を70〜110mm程度の長さで溶着することが好ましい。第一の切り欠き部、第二の切り欠き部は、表側となるシートの一側端に設けてもよいし、両側端に設けてもよい。
樹脂性シートを所定の形状・大きさに切断する手段は、特に制限されず、プレス成形機で打抜いたり、トムソン刃で切断するなど公知の切断手段を採用することができる。本考案では、プレス成形機による打抜きが好ましい。
次に、樹脂性シートは、中央で折り曲げて、折り目を形成する。その際、単に折るだけではなく、折り目をローラ間で挾持する機械的な手段を付加してもよい。
折り曲げられた樹脂性シートは、底部を密着させた状態にしてから例えば超音波を作用させて溶着する。溶着幅は1〜2mm程度でよい。超音波溶着は、内蔵された発振器が発振する超音波を適宜の形状を有するホーンへ導き、該ホーンの先端に対向する位置をシート材料の被溶着部分に合せ、ここに超音波を集中的に照射するものである。このような超音波の照射により、被溶着部分に機械的振動が付加され、この振動に伴う擦り合わせによって発熱することとなり、シートの所定個所が溶着される。
溶着手段は、超音波の照射に限らず、ヒータ等の加熱手段により被溶着部分を直接的に加熱したり、高周波溶着を利用してもよい。但し、ヒータでは加熱に伴うシートの変質の虞れがあり、加熱温度や加熱時間などの条件を最適化しなければならない。
本考案のマスクケースの製造方法は、上記の方法に限定されるものではなく、たとえば、ロール巻きしてある抗菌剤配合のポリプロピレン製シートを準備し、マスクケース上面になる樹脂製シート部分と、マスクケース下面になる樹脂製シート部分の二枚の材料シートを切り出し、この二枚のポリプロピレン製シートを重ね合わせ、ついで、左右いずれかの端部と底部を溶着させても製造できる。
なお、本考案のマスクケースは、一部あるいは全面に亘って色付けしたり、文字、絵、マーク等の印写パターンを形成することができる。色付けは、シート材料を、プレス加工(型抜き)する前に、搬送経路の中途に設けた印刷機に通し、例えば、グラビヤ印刷により所定の部分にインクを付けたものであり、印刷幅や印刷パターンは適宜決定することができる。また、オフセット印刷では、紫外線の照射により定着するUVインキを用い、紫外線の照射手段を内蔵するオフセット印刷機を使用して行われる。
また、本考案のマスクケースは、基本的には市販の不織布製マスクのみを収納するものであるが、所望であれば、除菌消臭水を噴霧する小型容器(大きさは口紅と同程度以下)やティッシュ、さらには名刺や写真などを同時に収納できるように構成しても良い。その場合は、追加収納物のサイズや収納位置に合せてケースのサイズや材質に変更が生じることは言うまでもない。
3.ポーチ型マスクケース
本考案のマスクケースは、図4に示すように、樹脂性シートを所定の形状・大きさに切断し、折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部3に隣接する上辺7、底辺2をそれぞれ溶着してマスク収納部を形成し、溶着されていない辺にファスナーを取り付けて、マスクの出入口8としたものである。
上記樹脂性シートは、例えばマスク収納部が得られるような所定の形状・大きさに切断する。上記クリアホルダー型マスクケースと異なり、端部には切り欠きがない。シートの大きさは、マスク全体が実質的に収容でき、かつ左右端部には溶着できる幅、上下端部にはファスナーが取り付けられる幅を確保する必要がある。マスク収納時には、紐は内側に折り曲げられるが、マスクの厚さを僅かに増すことになる。したがって、マスクケースの大きさは、マスク収納部の形状が不織布製マスクの相似形であれば、縦横の寸法がマスクの寸法の1.1〜1.5倍程度に大きくなるようにする。ただし、市販の不織布製マスクを半分に折りたたんで収納するケースであれば、約半分の大きさになる。
樹脂性シートを所定の形状・大きさに切断する手段は、特に制限されず、プレス成形機で打抜いたり、トムソン刃で切断するなど公知の切断手段を採用することができる。本考案では、プレス成形機による打抜きが好ましい。
次に、得られた樹脂性シートは、その左右の辺に、別途用意したファスナー、すなわち一対の噛み合わせ歯、あるいはスライドレール部材8、および開閉用部材10を取り付ける。ここで用いるファスナーとしては、Ziploc(登録商標:ジップロック)式と称されるものも好適である。これは、細い直線状の雄型と雌型からなるスライドレール部材8を有し、その付近を指で挟むことにより閉じ、反対側に引き離すように引っ張ることにより開放するものであり、袋体などの開封後の簡易的な閉塞(密閉)手段として従来から用いられている。
樹脂性シートへのファスナーの取り付け手段は、前記した超音波溶着、ヒータ等の加熱、高周波溶着など、いずれでも良い。なお、Ziploc(登録商標:ジップロック)式を採用する場合は、予め樹脂性シートの両端に雄型と雌型となるスライドレール部材8を一体的に形成しておく。その後、樹脂性シートの中央で折り曲げて、折り目を形成し、折り目の左右の辺をそれぞれ溶着(シール)する。その際、単に折るだけではなく、折り目をローラ間で挾持する機械的な手段を付加してもよい。
本考案のマスクケースは、抗菌性の樹脂製シートの折り曲げ部に隣接する上辺、底辺をそれぞれ溶着してマスク収納部を形成し、溶着されていない辺にファスナーを取り付けて、マスクの出入口としている。これを使用するには、ファスナーの開閉用部材をスライドさせ、マスクの出入口を開ける。Ziploc(登録商標:ジップロック)式であれば、未シール部分の上方のフリーになった部分(タブ)をそれぞれつまむとともに、互いに逆方向に引き離すようにする。マスク収納部へマスク全体を挿入し、閉じる場合には、未シール部分のスライドレール部材8を両側から挟みつければよい。
このポーチ型マスクケースは、マスク収納部が十分に大きいので、市販の不織布製マスクのみならず、除菌消臭水を噴霧する小型容器(大きさは口紅と同程度以下)やティッシュ、さらには名刺や写真などを同時に収納でき、ファスナーが付いているので、上記クリアホルダー型のケースよりも密封性が高く、収納したマスクが脱落しにくい。
次に、実施態様に基づいて本考案をさらに詳細に説明するが、本考案の要旨を逸脱しない限り、本考案はこれらの実施態様に限定されるものではない。
(第一の実施態様)
ロール巻きしてある市販の厚さ0.2mmのポリプロピレン製樹脂シート(ポリセームPKタイプ(登録商標)、積水成型工業製)を使用し、UVオフセット印刷で一面に着色を施した。
次に、図1に示す形状にプレス加工し、型抜きして一枚のマスクケース用の材料シート(190×200mm)を作製した。引き続き、その中央線3を折り目として、ケース下面になるシート部分とケース上面になるシート部分を重ね合せた。ついで、底部2に超音波を照射して溶着させ、図2に示すマスクケースを作製した。
このマスクケースは、上部4が開口しており、その一端に半円形状の切り欠き部5が形成されているので、ここに指を当てて開口部を開け、開口部から市販の不織布製マスク(95×175mm)が容易に収納できる。このとき、未使用のマスクであればそのまま、使用中のマスクであれば、マスク全体に除菌消臭水(次亜塩素酸水)を噴霧することができる。不織布製マスクには、鼻が当たる部分に細い針金が挿入されており、ケースへの収納時には鼻の部分が盛り上がっているが、ケースに入ると、ほぼ平坦になる。
マスクを取り出すには、前記と同様にして、半円形状の切り欠き部に指を当て開口部が開くようにする。ケースには、先端部の角がとれた三角形の切り欠き(ノッチ)6が、底部2のやや上に形成されているので、底部の溶着部に直接力が作用せず、破れにくい。なお、マスクを装着する前には、マスク全体に除菌消臭水(次亜塩素酸水)を噴霧することが望ましい。
(第二の実施態様)
ロール巻きしてある市販の厚さ0.2mmのポリプロピレン樹脂製シート(ポリセームPKタイプ(登録商標)、積水成型工業製)を使用し、UVオフセット印刷で一面に着色を施した。
次に、プレス加工し、型抜きして一枚のマスクケース用の材料シート(200×220mm)を作製した。形状は、第一の実施態様と基本的には同様であるが、ノッチの位置を底部から100mm上部に形成した。引き続き、その中央線を折り目として、ケース下面になるシート部分とケース上面になるシート部分6を重ね合せた。ついで、底部とノッチの下部に超音波を照射して溶着させ、図3に示すマスクケースを作製した。
このマスクケースは、上部が開口しており、その一端に半円形状の切り欠き部が形成されているので、ここに指を当てて開口部を開け、開口部8から市販の不織布製マスク(95×175mm)を収納する。このとき、未使用のマスクであればそのまま、使用中のマスクであれば、マスク全体に除菌消臭水(次亜塩素酸水)を噴霧することができる。不織布製マスクには、鼻が当たる部分に細い針金が挿入されており、ケースへの収納時には鼻の部分が盛り上がっているが、ケースに入ると、ほぼ平坦になる。
マスクを取り出すには、前記と同様にして、半円形状の切り欠き部に指を当て開口部が開くようにする。マスクを装着する前には、マスク全体に除菌消臭水(次亜塩素酸水)を噴霧することが望ましい。
この第二の実施態様では、第一の実施態様のケースよりも一回りサイズが大きく、底部だけでなくノッチの下方(80mm)も溶着されているので、マスクだけでなくティッシュなどの小物も同時に収納することができる。
本考案のマスクケースは、風邪、新型インフルエンザ、花粉症、塵埃等の予防・遮断・対策用マスクを容易に収納することができ、ティッシュ入れや簡易ポーチなどとしても有用である。
1 側部
2 底部
3 折り目線
4 上端部
5 第一の切り欠き部
6 第二の切り欠き部
7 端部(上部)
8 開放部(レール部)
10 開閉用部材

Claims (4)

  1. 抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する少なくとも一方の辺を溶着して、マスク収納部を形成し、溶着されていない辺をマスクの出入口としたマスクケース。
  2. 左右の少なくとも一辺に切り欠き部を形成した抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する底辺を溶着し、残りの2辺を開放させたクリアホルダーを用いたマスクケースであって、前記切り欠き部は、マスクを引き出すための第一の切り欠き部と、底部の溶着部に直接力が作用しないようにして、破れにくくするための第二の切り欠き部からなることを特徴とするマスクケース。
  3. 左右の少なくとも一辺に切り欠き部を形成した抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する底辺を溶着したクリアホルダーを用いたマスクケースであって、前記切り欠き部は、マスクを引き出すための第一の切り欠き部と、底部の溶着部に直接力が作用しないようにして、破れにくくするための第二の切り欠き部からなり、かつ第二の切り欠き部は、その位置から底辺に至る下方の部分も溶着するようにしたことを特徴とするマスクケース。
  4. 抗菌性の樹脂製シートを中央部で折り曲げて重ね合わせ、この折り曲げ部に隣接する上辺、底辺をそれぞれ溶着してマスク収納部を形成し、溶着されていない辺にファスナーを取り付けたことを特徴とするマスクケース。
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