JP3158263B2 - 打設コンクリート等への早強性混和剤混入方法 - Google Patents
打設コンクリート等への早強性混和剤混入方法Info
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Description
等にあって、コンクリートやモルタルによる一次覆工作
業(先受け工法等)を行う際、当該打設コンクリート等
を急速に固結(凝固)しなければならない場合に、当該
コンクリートに対して、早強性混和剤を可及的に均一と
なるよう混合するために供して好適な混入方法に関す
る。
の打設や吹き付け工事等に際し、当該コンクリート等
に、急結剤とか、急硬剤そして急硬剤に硬化速度調整剤
を加えた早強性混和剤を添加しており、この際、後者の
吹き付け工事の場合には、コンクリートが圧縮空気によ
って所要箇所に噴当されることとなるため、予め添加さ
れている粉体急結剤等が、当該噴当によりコンクリート
等とよく混合されて望ましい早強性混和剤としての効果
が発揮される。
ンクリート等が圧送管により所要箇所まで移送され、流
出により供給されることとなる前者のコンクリート打設
工事等の場合は、コンクリート等の圧送管の途中で粉体
あるいは液体の早強性混和剤を注入添加するだけである
から、当該早強性混和剤が均一にコンクリート等と混合
し難く、そこで、充分に混合させるため、早い工程で同
上早強性混和剤を添加することも知られているが、この
場合には、圧送管内におけるコンクリート等の硬化発現
といった問題が生ずることとなる。
用いて混合するなどの方法も採用されているが、これは
充分な攪拌効果を上げるために攪拌羽根を大きくしなけ
ればならず、しかもこのようにした場合、圧送管内でコ
ンクリートが閉塞してしまうといったトラブルが起こる
ため、満足のいく均一混合状態にすることができない。
って圧送管の周壁に設けたノズルから、管内のコンクリ
ート中に噴射する混合方法とか、急結剤等は低圧で供給
し、これを別途付設した高圧の水噴射で加速することで
前同様のノズルから、管内のコンクリート等に注入する
といった方法も本出願人等により既に提案されている。
ときは、ポンプによって圧送管内を圧送されるコンクリ
ート等中にも、急結剤等の注入は可能であるものの、注
入された急結剤は、当該注入箇所にそのまま留まった状
態で圧送されて行ったり、管内壁と圧送されるコンクリ
ートとの摺動面におけるモルタルや水分が多い抵抗の弱
い部分に、回り込んでしまうものが多くなるばかりか、
結局充分に混入させるためには、急結剤等の添加量を増
加しなければならず、この結果費用がかさむ等の問題も
生じて来る。
に鑑み、急結剤等の早強性混和剤が注入添加されたコン
クリート等自体を圧送状態のまま、圧送管内において連
続的に剪断ねじ切りすることにより、早強性混和剤とコ
ンクリート等とが充分に攪拌されるようにし、これによ
り望ましい混合状態を得ようとするのがその目的であ
る。
リート等への早強性混和剤混入方法は、所期の目的を達
成するために下記の課題解決手段を特徴とする。すなわ
ち本発明に係る当該方法は、コンクリートおよびモルタ
ル(以下コンクリート等という)を圧送するための圧送
管の途中に配設されたものであってそ の圧送管の軸心を
中心軸として回転自在なU字状管内に、早強性混和剤が
注入添加されたコンクリート等を圧送し、かつ、U字状
管を回転させることにより、早強性混和剤が注入添加さ
れたコンクリート等を圧送管とU字状管との回転境界箇
所で連続的にねじ切り状に剪断し、これによりコンクリ
ート等と早強性混和剤とを反転、攪拌することを特徴と
する。
結剤等早強性混和剤が注入添加されたコンクリート等
は、圧送管の軸心に沿って圧送され、さらに該圧送管の
途中に介在された回転自在なU字状管内へと圧送されて
行く。
により、当該コンクリート等は、圧送管(固定直管部)
とU字状管との境界部分において連続的に剪断力を受け
ることとなり、実際上、当該コンクリート等は圧送によ
り移動していることから、螺旋状の反転、剪断状態とな
る。この螺旋状の反転や剪断は、コンクリート等の圧送
速度とU字状管の回転速度との比により決定されるの
で、螺旋のリード角は予め有効な混合角度に近ずけるこ
とが望ましい。
ことによって、コンクリート等の結合状態が乱される
と、当該コンクリート等のすりつぶされる部分は、かな
り大きな規模となり、また、この乱れは早強性混和剤と
コンクリート等の混合に有効に作用すると共に、コンク
リート等の圧送移動により、はぎ取られる形で進行する
ことによっても混合が促進され、このことによって、早
強性混和剤はコンクリート等中に均一に分散した混合状
態となる。
コンクリート用の装置を用いて実施する場合を説明す
る。これらの図において、1はコンクリート等用のポン
プ、2はこれに連結されたコンクリート等の圧送管を示
している。圧送管2の吐出口2aからは、型枠3のある
所要の打設箇所4に打設コンクリート5が供給されるこ
ととなる。
早強性混和剤添加ノズル6が設けられる。早強性混和剤
添加ノズル6には早強性混和剤供給タンク7から早強性
混和剤供給ホース8を通して急結剤等の早強性混和剤を
圧送するための定量ポンプ9が連結されている。
あって圧送管2における両固定直管部2b、2cの間に
は、U字状の曲げ形状をもつU字状管10が、早強性混
和剤添加ノズル6の軸心aを中心軸bとして回転自在な
るように介在されている。
るように、両固定直管部2b、2cが同一軸心a上にお
いてフレーム11に固定され、両固定直管部2b、2c
の対向する各端部には、U字状管10の両端に固定した
回転軸承部材12、12が、シール13、13を介して
液密状態で回転自在なるよう嵌め込まれている。
に固定されたフランジ部14、14には、軸受け15を
介在して回転軸承部材12、12が回転自在に嵌め込ま
れているとともに、これらフランジ部14、14の外側
面との間にシール16を介在して回転部材17、17が
嵌め込まれている。そして互いに対応した回転部材17
と回転軸承部材12とがボルト18で固定されている。
このように固定組みされたU字状管10、回転軸承部材
12、12、回転部材17、17などは、両固定直管部
2b、2c相互の中心線bを中心にして回転可能とな
る。
車19が設けられる。この歯車19には、駆動源たるモ
ータ20のモータ軸20aに固設された駆動歯車20b
が噛み合う。したがってU字状管10は、モータ20の
動力が伝達されて回転することとなる。図2において回
転境界箇所21は、回転しない両固定直管部2b、2c
の端部と、回転するU字状管10との境界部分である。
加ノズル6から、圧送管2における固定直管部2b内の
コンクリート(打設用)に急結剤等の早強性混和剤が注
入添加される。早強性混和剤が注入添加されたコンクリ
ートは、固定直管部2bの軸心aに沿って圧送された後
にU字状管10内に進入する。
歯車20bや歯車 19を介して伝わるから回転する。し
かもU字状管10は、両固定直管部2b、2cの軸心a
を中心軸bとして回転するので、両固定直管部2b、2
cとU字状管10との回転境界箇所21においてコンク
リートが剪断される。
送により移動するため螺旋状に反転され、連続的に剪断
(ねじ切り)される。しかも圧送によって締め固められ
たコンクリートは乱され、この乱れが当該コンクリート
と急結剤との混合を促進する。
トやモルタルは、早強性混和剤を注入添加されて圧送管
内を移動するものである。この圧送途中においては、コ
ンクリート等がU字状管のところでU字状の迂回をした
り、U字状管が圧送管の両固定直管部に対して相対回転
したりする。したがってコンクリート等はU字状管と両
固定直管部との回転境界箇所で剪断される。しかもそれ
は、コンクリート等が圧送されているため螺旋状の反
転、剪断状態となる。加えて、これが連続的に行われる
ことにより、圧送されてきたコンクリート等は乱され、
これが混合に有効に作用する。ゆえに本発明方法による
ときは、コンクリート等と急結剤や急硬剤そして急硬剤
に硬化速度調整剤を加えた早強性混和剤との均一な混合
がコンクリート等の圧送過程で速やかに行われる。
に示した説明図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】コンクリートおよびモルタル(以下コンク
リート等という)を圧送するための圧送管の途中に配設
されたものであってその圧送管の軸心を中心軸として回
転自在なU字状管内に、早強性混和剤が注入添加された
コンクリート等を圧送し、かつ、U字状管を回転させる
ことにより、早強性混和剤が注入添加されたコンクリー
ト等を圧送管とU字状管との回転境界箇所で連続的にね
じ切り状に剪断し、これによりコンクリート等と早強性
混和剤とを反転、攪拌することを特徴とする打設コンク
リート等への早強性混和剤混入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27231692A JP3158263B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 打設コンクリート等への早強性混和剤混入方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27231692A JP3158263B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 打設コンクリート等への早強性混和剤混入方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06101342A JPH06101342A (ja) | 1994-04-12 |
JP3158263B2 true JP3158263B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=17512188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27231692A Expired - Fee Related JP3158263B2 (ja) | 1992-09-16 | 1992-09-16 | 打設コンクリート等への早強性混和剤混入方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3158263B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2810605B2 (ja) * | 1993-01-20 | 1998-10-15 | 社団法人日本建設機械化協会 | 圧送コンクリートへの添加材の混合装置 |
JP2781505B2 (ja) * | 1993-01-20 | 1998-07-30 | 社団法人日本建設機械化協会 | 圧送コンクリートへの添加材の混合装置 |
-
1992
- 1992-09-16 JP JP27231692A patent/JP3158263B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06101342A (ja) | 1994-04-12 |
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