JP3158261B2 - 骨付肉によるフライ食品の製造方法 - Google Patents

骨付肉によるフライ食品の製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、骨付肉の骨髄を熱凝固させる
骨付肉によるフライ食品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、骨付肉のフライ食品として、例え
ばフライドチキンの作り方は、次の三工程による 第1工程:骨付鶏肉にバッターを浸す。 第2工程:粉末或いは顆粒状のブレッダーをまぶす。 第3工程:フライ温度150℃〜180℃でフライす
る。
【0003】近来使用されている、半調理済み冷凍食品
の場合には、前記第2工程の後に、そのまま、或いはプ
レフライしてから冷凍させフライ素材とする。このもの
を冷凍流通させ、又は冷凍保存させ、店舗や、家庭にお
いて冷凍のまま、或いは解凍してフライすることによっ
て喫食に供するのが一般的な方法である。
【0004】然し乍ら、前記フライ素材を冷凍のまま、
或いは解凍して通常のフライを行った場合に、内部の火
通りが悪いために骨髄から血液が出る場合があり、その
ような場合に喫食する者に不快感を与えるおそれがあっ
た。そこで、前記問題点を防止する為に、長時間フライ
加熱すれば、オーバークッキングにより、揚色が濃くな
り、硬い食感となって、味覚を害する問題点があった。
【0005】前記問題点を解決する為に、次の、、
の技術が開示されている。
【0006】 圧力フライヤーにより、短時間のうち
にフライドチキン素材の内部まで加圧加熱する加工方法
がある(特公昭46−1176号)。 フライドチキン素材を冷凍保存する前にプレフライ
を行う方法が提案されている。 骨付鶏肉をスチームで蒸した後、前記又はの工
程を行う方法も提案されている。
【0007】
【発明により解決すべき課題】前記従来の改良されたフ
ライ方法にも次のような問題点があった。
【0008】 圧力フライでは、特殊なフライヤーが
必要である。 プレフライを要件とする2度フライでは、作業が煩
雑であって、製造コストが高騰する。 骨付鶏肉を蒸した場合には、肉表面に多量の油、ゼ
ラチンが分離し、衣の結着性が劣るのみならず、肉の旨
味が流出し易く、製品の目減りが大きくなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】然るにこの発明は、スチ
ームオーブンによる高温短時間の前処理加熱により、旨
味成分を逃さず、かつ骨髄を加熱凝固させる為に、これ
を冷凍保存したものは、喫食に必要な程度の短時間フラ
イであっても、十分美味のフライ食品を提供できること
になり、前記従来の問題点を解決したのである。
【0010】即ちこの発明は、骨付肉にバッターを付
け、スチームオーブンを用いて130℃〜150℃で、
15分〜25分、150℃〜180℃で10分〜15分
又は180℃〜200℃で5分〜10分間加熱すること
により骨髄を熱凝固させる為の前処理した後、バッタ
ー、調味液叉は水に浸漬して調湿し、これにブレッダー
を付けた後、急速冷凍、プレフライ後の急速冷凍叉はデ
ィープフライすることを特徴とした骨付肉によるフライ
食品の製造方法である。また他の発明は、ブレッダーに
顆粒状の香辛料を配合することを特徴としたものであ
る。
【0011】前記における加熱温度の上限は、スチーム
オーブンの特性上200℃位であり、短時間とは、20
分以下位であるが、要は前処理の目的を達成する為に、
骨髄が凝固できる程度の処理を目安とする。例えば10
0g前後の骨付き肉の場合には、180℃で10〜15
分間加熱することが好ましいが、15分を越えると過加
熱となり、肉質が締り、目減り率が増大することが認め
られた。
【0012】前記のように、スチームオーブン処理が強
すぎる(過加熱状態)場合には、肉が締り、目減り率が
大きくなる。前記に反し、スチームオーブン処理が弱す
ぎる場合(例えば100gの骨付肉、130℃で15分
加熱)には骨髄の凝固が不十分になる。実験の結果によ
れば、100gの骨付肉の場合に、200℃では5分〜
10分、130℃では15分〜25分が実用範囲である
から、この発明にいう短時間とは、5分〜25分であ
る。然し乍ら、前処理加熱は、骨髄の凝固を目安とし、
過加熱にならないこと及び加熱不十分にならないように
しているので、骨付肉の大きさ(例えば50g〜100
gのものもある)と、処理温度によっては、前処理時間
を5分以下にすることもあり得る。
【0013】前記におけるバッターは、従来一般に使用
されていたもので、この発明の為に特別のバッターを用
いる必要はない。
【0014】この発明にいうブレッダーとは、小麦粉、
α化澱粉、調味料などを原料とするもので、従来一般に
使用されていたものはいずれも使用可能である。
【0015】この発明の標準的製造方法について説明す
る。100g前後の骨付鶏肉をバッターに浸し、外周に
均一バッター層を設けた後、スチームオーブンにより1
50℃〜180℃で10分〜15分間加熱処理し、骨髄
を凝固させる。ついで再びバッター(あるいは調味液、
水)に浸して調湿処理した後、ブレッダーを付着させ、
爾後通常の要領で冷凍保存叉はプレフライ或いはディー
プフライする。
【0016】この発明に用いる顆粒状の香辛料として
は、ガーリック、ジンジャー、オニオン、ハーブ類な
ど、通常のフライ食品に用いられるものはいずれも使用
可能である。これら顆粒状の香辛料をブレッダーに添加
することにより、予備調理、冷凍、フライ、電子レンジ
再加熱など、各種処理・保存後も香辛料の風味を十分残
すことができる。前記における香辛料の粒度は香辛料の
種類にもよるが、大体、60メッシュより大きいものを
用いるが、好ましくは、12メッシュ〜60メッシュで
ある。
【0017】前記前処理加熱後の処理としては次の3つ
が考えられる。
【0018】 ブレッダー付け後、プレフライ(1分
位)した後、急速冷凍(−40℃)して、これを冷凍保
存(−18℃)し、流通過程にのせる。 ブレッダー付け後、急速冷凍(−40℃)して、冷
凍保存(−18℃)し、流通過程にのせる。 ブレッダー付け後、ディープフライ(5分位)し、
食用に供する。
【0019】前記、の場合には、食用に供する者が
フライ、電子レンジ、スチームオーブン、スチーマー、
又は家庭用簡易オーブンなどにより再加熱し、あるいは
レトルトパウチのままボイルするなどの処理によりフラ
イドチキンとする。
【0020】前記は骨付鶏肉のフライ食品について説明
したが、骨付の豚肉、牛肉等の骨付肉のフライ食品の処
理に同一方法を使用すれば、骨付鶏肉と同様の優れたフ
ライ食品を得ることができる。
【0021】
【発明の効果】この発明は、骨付肉の外周にバッターが
糊化付着している為に、肉汁、ゼラチン、油脂分が内部
に保持され、ジューシーな食感が得られると共に、骨付
鶏肉を130℃〜150℃で、15分〜25分、150
℃〜180℃で10分〜15分又は180℃〜200℃
で5分〜10分間加熱による前処理をするので、喫食直
前のフライ時間が比較的短くても骨髄凝固十分の為に、
不快感を受けることなく、衣の結着性が良好で、衣の剥
れ、空洞の発生が殆どなく、製品の目減り率が小さいな
どの諸効果がある。また、この発明の方法により製造さ
れた製品は、急速冷凍して保存したり、プレフライ後の
急速冷凍して保存したり叉はディープフライして直ちに
食するなど様々な用途に供することができるので便利で
ある。
【0022】然して、従来、提案されている圧力フライ
ヤーなどの特殊装置を用いることなく同等以上の製品を
期待し得ると共に、二度フライの煩雑さもなく、ブレッ
ダーの付着が容易の為、機械化も可能であり、大量生産
に適するなどの効果もある。
【0023】
【実施例1】鶏肉ドラム(約70g)にバッターをつ
け、続いて130℃に加温したスチームオーブンで15
分間加熱前処理した。次に、再び同じバッターを付け、
ブレッダーをまぶした。これを急速凍結(−40℃)
後、−18℃で24時間保存した。
【0024】これを翌日フライ(160℃、8分)し、
試食した。
【0025】前記バッターは、バッターミックスB29
84(日本製粉株式会社製)100gに対し、水200
mlを加えて作る。また、前記ブレッダーは、ブレッダー
ミックスB5400(日本製粉株式会社製)である。
【0026】
【比較例1】実施例1の条件で、スチームオーブンの温
度を120℃に加温して加熱したところ、加熱が不十分
で骨髄部が生であった。そこで、加熱時間を18分まで
延長し、その後の工程は実施例1と同様にした。
【0027】上記実施例1と比較例1を比較した所、表
1の結果を得た。
【0028】
【表1】
【0029】
【実施例2】実施例1と同様に鶏肉に前記バッターを付
けたものを180℃のスチームオーブンで10分間加熱
前処理した。これに、前記バッター、ブレッダー付け
し、次に油温180℃のフライヤーで1分間プレフライ
した後、急速凍結した。
【0030】これを翌日、170℃に加温したスチーム
オーブンで15分間加熱調理し、試食した。
【0031】
【比較例2】スチームオーブンによる前処理条件を13
0℃、10分間とし、実施例2と同様の調理をした。
【0032】
【比較例3】スチームオーブンによる前処理条件を18
0℃、20分間とし、実施例2と同様の調理をした。
【0033】前記実施例2と比較例2、3を比較した
所、表2の結果を得た。
【0034】
【表2】
【0035】
【実施例3】実施例2と同様に鶏肉に前記バッターを付
け、スチームオーブン(180℃、10分)加熱前処理
後、前記バッター付けし、表3のブレッダーミックスを
まぶした。
【0036】
【表3】
【0037】次に、油温180℃のフライヤーで1分間
プレフライした後、急速凍結した。
【0038】これを翌日、自然解凍し、熱風式オーブン
で170℃、10分間加熱し、試食した。
【0039】
【比較例4】表4の配合のブレッダーミックスをまぶす
以外は、実施例3と同様の調理をした。
【0040】
【表4】
【0041】上記実施例3と比較例4を比較した所、表
5の結果を得た。
【0042】
【表5】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−83546(JP,A) 特開 平5−244904(JP,A) 特開 平5−161474(JP,A) 特開 平5−308926(JP,A) 実開 昭59−6493(JP,U) 特表 平3−502046(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/31 - 1/315 A23L 1/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 骨付肉にバッターを付け、スチームオー
    ブンを用いて130℃〜150℃で15分〜25分、1
    50℃〜180℃で10分〜15分又は180℃〜20
    0℃で5分〜10分間加熱することにより骨髄を熱凝固
    させる為の前処理した後、バッター、調味液叉は水に浸
    漬して調湿し、これにブレッダーを付けた後、急速冷
    凍、プレフライ後の急速冷凍叉はディープフライするこ
    とを特徴とした骨付肉によるフライ食品の製造方法。
  2. 【請求項2】 ブレッダーに顆粒状の香辛料を配合する
    ことを特徴とした請求項1記載の骨付肉によるフライ食
    品の製造方法。
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