JP3157708B2 - 電動モータの製造方法 - Google Patents

電動モータの製造方法

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JP3157708B2
JP3157708B2 JP32074995A JP32074995A JP3157708B2 JP 3157708 B2 JP3157708 B2 JP 3157708B2 JP 32074995 A JP32074995 A JP 32074995A JP 32074995 A JP32074995 A JP 32074995A JP 3157708 B2 JP3157708 B2 JP 3157708B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータの製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電動モータの製造ラインは、図9
に示すように、1つのメインライン51と複数のサブラ
イン52とから構成されている。メインライン51で
は、組み付けのベースとなる部品(以下、ベース部品と
いう)53がベルトコンベア54等の工程搬送手段によ
り1個づつ搬送される。メインライン51には、順次搬
送されてくるベース部品53に組付部品又は半組立品を
組み付ける組付工程55が複数設けられ、各組付工程5
5にはロボット56等の組付手段が設置されている。
【0003】各サブライン52では、組付部品又は半組
立品が製造され、その組付部品又は半組立品がそれぞれ
の組付工程55に供給される。図10に示すように、組
付部品又は半組立品は、各組付工程55においてロボッ
ト56によりベース部品53に組み付けられ、組付部品
又は半組立品が組み付けられたベース部品53はベルト
コンベア54にて次工程に搬送される。このようにし
て、ベース部品53に対して必要な全ての組付部品又は
半組立品が組み付けられると、メインライン51の終わ
りで電動モータが完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メインライ
ン51では、ベース部品53を搬送するための工程搬送
手段(ここではベルトコンベア54)が各組付工程55
の間毎に必要になる。このため、工程搬送設備が大がか
りになり設備費が高額になるため、電動モータの製造原
価が高くなる。
【0005】さらに、メインライン51の各組付工程5
5には、各サブライン52から供給される組付部品又は
半組立品をロボット56に供給するための供給装置(パ
ーツフィーダ)57が必要になる。このため、組付部品
の数が多くなる程、多数サブライン52及び部品供給装
置57が必要になり設備費が高額になるため、電動モー
タの製造原価が一層高くなる。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その目的は、電動モータの製造ラ
インにおいて組付部品又は半組立品を搬送するための工
程搬送設備を小規模化することができる電動モータの製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、製造ラインにおいて、
受メタルが各々圧入されるヨークハウジング及びエンド
フレームを多段階プレス加工により同一の鉄フープ材
形成し当該鉄フープ材前記製造ラインの各組付工程間
で搬送し、各組付工程において前記鉄フープ材に形成さ
れた前記ヨークハウジング及びエンドフレームに対して
前記軸受メタルを圧入した後に他の組付部品又は半組立
品を組み付け、前記エンドフレームを前記フープ材か
ら切り離し、前記ヨークハウジングに組み付け固定する
ようにした。
【0008】請求項2に記載の発明は、ベース部品が搬
送される第1の製造ラインにおけるベース部品への各組
付工程に対して、第2の製造ラインで搬送される組付部
品又は半組立品を供給し、前記各組付工程において前記
ベース部品に前記組付部品又は半組立品を組み付けるよ
うにした電動モータの製造方法において、前記第2の製
造ラインにおいて、前記半組立品を組み立て、前記第1
の製造ラインの組付工程まで搬送すると共に、前記第1
の製造ラインでは、軸受メタルが各々圧入されるヨーク
ハウジング及びエンドフレームをベース部品として多段
階プレス加工により同一の鉄フープ材に形成た状態で
搬送し、前記ヨークハウジングと前記エンドフレームに
前記軸受メタルを圧入した後に他の組付部品を組み付け
ると共に、前記ヨークハウジング内に前記半組立品を組
み付け、前記エンドフレームを前記フープ材から切り
離し、前記ヨークハウジングに組み付け固定するように
した
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
の形態を図1〜図8に従って説明する。図2は、電動モ
ータ組立ライン1の一部省略した斜視図である。図2に
示すように、電動モータ組立ライン1は、メインライン
2、第1サブライン3及び第2サブライン4とで構成さ
れている。
【0016】先ず、製造ライン及び第1の製造ラインと
してのメインライン2の構成を説明する。尚、メインラ
イン2の各組付工程において組み付けられる各組付部品
は図1の組付工程の模式説明図にて示す。
【0017】図3はメインライン2及び第1サブライン
3の工程構成を示している。メインライン2の先頭に
は、鉄フープ材5の送り出し機6が配設されている。こ
の鉄フープ材5は、例えば、SECE(JIS;t=
0.6mm)にて形成されている。
【0018】送り出し機6の次にはヨーク/フレームプ
レス加工機(以下、プレス加工機という)7が配設さ
れ、このプレス加工機7には送り出し機6から鉄フープ
材5が供給されている。プレス加工機7は順送型であ
り、鉄フープ材5を多段階プレス加工して、図6に示す
ように、1個のヨークハウジング8及び1個のエンドフ
レーム9を1単位とする組付部品を鉄フープ材5に繰り
返し形成する。そして、ヨークハウジング8は深絞り加
工にて形成される。尚、本実施の形態では、ヨークハウ
ジング8及びエンドフレーム9にてベース部品が構成さ
れている。
【0019】プレス加工機7の次にはフレーム成形機1
0が配設され、このフレーム成形機10にはプレス機7
から前記ヨークハウジング8及びエンドフレーム9が形
成された鉄フープ材5が供給されている。フレーム成形
機10は鉄フープ材5に形成されたエンドフレーム9を
仕上げ成形する。
【0020】フレーム成形機10の次には軸受メタル圧
入ユニット11が配設され、この軸受メタルユニット1
1にはフレーム成形機10から鉄フープ材5が供給され
ている。軸受メタル圧入ユニット11は鉄フープ材5に
形成されたヨークハウジング8及びエンドフレーム9に
対してそれぞれ軸受メタル12を圧入する。
【0021】軸受メタル圧入ユニット11の次にはブラ
シ/ターミナル組付ユニット13が配設され、このブラ
シ/ターミナル組付ユニット13には軸受メタル圧入ユ
ニット11から鉄フープ材5が供給されている。ブラシ
/ターミナル組付ユニット13はブラシ/ターミナル1
4を鉄フープ材5に形成されたエンドフレーム9に対し
て組み付ける。
【0022】ブラシ/ターミナル組付ユニット13の次
には界磁磁石組付ユニット15が配設され、この界磁磁
石組付ユニット15にはブラシ/ターミナル組付ユニッ
ト13から鉄フープ材5が供給されている。界磁磁石組
付ユニット15は鉄フープ材5に形成されたヨークハウ
ジング10に対して界磁磁石16を組み付ける。
【0023】界磁磁石組付ユニット15の次には固定ば
ね組付ユニット17が配設され、この固定ばね組付ユニ
ット17には界磁磁石組付ユニット15から鉄フープ材
5が供給されている。固定ばね組付ユニット17は鉄フ
ープ材5に形成されたヨークハウジング8の界磁磁石1
6間に固定ばね18を組み付ける。本実施の形態におい
ては、軸受メタル12、ブラシ/ターミナル14、界磁
磁石16及び固定ばね18にて組付部品が構成されてい
る。
【0024】固定ばね組付ユニット17の次には電機子
組付ユニット19が配設され、この電機子組付ユニット
19には固定ばね組付ユニット17から鉄フープ材5が
供給されている。電機子組付ユニット19は鉄フープ材
5に形成されたヨークハウジング8に対して半組立品と
しての電機子20を組み付ける。
【0025】電機子組付ユニット19の次にはエンドフ
レーム切り離し/組付ユニット21が配設され、このエ
ンドフレーム切り離し/組付ユニット21には電機子組
付ユニット19から鉄フープ材5が供給されている。エ
ンドフレーム切り離し/組付ユニット21は鉄フープ材
5からエンドフレーム9を切り離し、このエンドフレー
ム9を鉄フープ材5に形成されたヨークハウジング8に
組み付ける。
【0026】エンドフレーム切り離し/組付ユニット2
1の次にはヨークハウジングかしめユニット22が配設
され、このヨークハウジングかしめユニット22にはエ
ンドフレーム切り離し/組付ユニット21から鉄フープ
材5が供給されている。ヨークハウジングかしめユニッ
ト22はヨークハウジング8をかしめてエンドフレーム
9をヨークハウジング8に固定して電動モータ組立25
を形成する。
【0027】ヨークハウジングかしめユニット22の次
には着磁ユニット23が配設され、この着磁ユニット2
3にはヨークかしめユニット22から鉄フープ材5が供
給されている。着磁ユニット23は鉄フープ材5に形成
された電動モータ組立25の両界磁磁石16を着磁して
電動モータ50を形成する。
【0028】着磁ユニット23の次にはランニング特性
検査ユニット24が配設され、ランニング特性検査ユニ
ット24には着磁ユニット23から鉄フープ材5が供給
されている。ランニング特性検査ユニット24は鉄フー
プ材5に形成された電動モータ50の電気特性を検査す
る。
【0029】ランニング特性検査ユニット24の次には
ロット番号マーキング/モータ切り離し/箱詰めユニッ
ト26が配設され、ロット番号マーキング/モータ切り
離し/箱詰めユニット26にはランニング特性検査ユニ
ット24から鉄フープ材5が供給されている。ロット番
号マーキング/モータ切り離し/箱詰めユニット26は
鉄フープ材5に形成された電動モータ50に所定のロッ
ト番号をマーキングし、この電動モータ50を鉄フープ
材5から切り離して所定の箱に箱詰めする。
【0030】ロット番号マーキング/モータ切り離し/
箱詰めユニット26の次には鉄フープ廃材の巻取ユニッ
ト27が配設され、この巻取ユニット27には鉄フープ
材5が供給されている。巻取ユニット27は廃材として
の鉄フープ材5を巻き取り回収する。
【0031】以上のメインライン2においては、送り出
し機6、巻取機27及び各組付ユニット7,10,1
1,13,15,17,19,21,22,23,2
4,26が協同して鉄フープ材5を所定速度で各組付工
程を搬送する。従って、メインライン2では、送り出し
機6、巻取機27及び各ユニット7,10,11,1
3,15,17,19,21,22,23,24,26
にて工程搬送設備が構成されている。
【0032】次に、製造ライン及び第2の製造ラインと
しての第1サブライン3の構成を説明する。図2及び図
3に示すように、第1サブライン3の先頭には、銅フー
プ材30の送り出し機31が配設されている。この銅フ
ープ材30は、例えば、りん青銅(t=0.3mm)に
て形成されている。
【0033】送り出し機31の次にはプレス加工機32
が配設され、このプレス加工機32には送り出し機31
から銅フープ材30が供給されている。プレス加工機3
2は銅フープ材30をプレス加工して、図7に示すよう
に、3個の整流子片33、2個のブラシ/ターミナル1
4及び1個のスラストブッシュ35を1単位とする組付
部品を繰り返し形成する。
【0034】プレス加工機32の次には炭素ブラシ組付
ユニット36が配設され、炭素ブラシ組付ユニット36
にはプレス加工機32から銅フープ材30が供給されて
いる。炭素ブラシ組付ユニット36は銅フープ材30に
形成された状態の各ブラシ/ターミナル14に対して炭
素ブラシ37を組み付ける。
【0035】炭素ブラシ組付ユニット36の次には切り
離しユニット38が配設され、切り離しユニット38に
は炭素ブラシ組付ユニット36から銅フープ材30が供
給されている。切り離しユニット38は、銅フープ材3
0から整流子片33、ブラシ/ターミナル14及びスラ
ストブッシュ35を切り離し、その整流子片33及びス
ラストブッシュ35を第2サブライン4に連結されるベ
ルトコンベア38aに載置する。
【0036】又、切り離しユニット38は前記ブラシ/
ターミナル組付ユニット13と並設されている。図5に
示すように、ブラシ/ターミナル組付ユニット13は切
り離しユニット38が銅フープ材30から切り離すブラ
シ/ターミナル14を受け取り、そのまま鉄フープ材5
のエンドフレーム9に組み付ける。但し、図5において
は、切り離しユニット38は図示していない。
【0037】切り離しユニット38の次には銅フープ材
の巻取機39が配設され、この巻取機39には切り離し
ユニット38から銅フープ材30が供給されている。巻
取ユニット39は銅フープ材30を巻き取り回収する。
【0038】以上の第1サブライン3においては、送り
出し機31、巻取機39及び各ユニット32,36,3
8が協同して銅フープ材30を所定速度で各組付工程間
を搬送する。従って、第1サブライン3では、送り出し
機31、巻取機39及び各ユニット32,36,38に
て工程搬送設備が構成されている。
【0039】次に、第2サブライン4の構成を簡単に説
明する。図2及び図4に示すように、第2サブライン4
の先頭には、鉄フープ材40の送り出し機41が配設さ
れている。
【0040】送り出し機41の次にはコアプレス加工機
42が配設され、このコアプレス加工機42には送り出
し機41から鉄フープ材40が供給されている。コアプ
レス加工機42は鉄フープ材40をプレス加工して、電
機子鉄心43(図1に図示)の鉄心素板を形成する。
【0041】コアプレス加工機42の次には第1加工機
44が配設され、この第1加工機44にはコアプレス加
工機42から鉄心素板がベルトコンベア42aにて供給
されている。第1加工機44は所定数の鉄心素板を積層
かしめして電機子鉄心43を形成し、この電機子鉄心4
3に回転軸45を圧入する。
【0042】又、第1加工機44には、ベルトコンベア
38aにて前記切り離しユニット38から整流子片33
及びスラストブッシュ35が供給されている。第1加工
機44は回転軸45を圧入した電機子鉄心43に3個の
整流子片33を組み付け、さらに、スラストブッシュ3
5を嵌入して第1の電機子鉄心組立を形成する。
【0043】第1加工機44の次には捲線/結線機46
が配設され、この捲線/結線機46には第1加工機44
から第1の電機子鉄心組立が治具付きコンベア47にて
搬送されている。捲線/結線機46は第1の電機子鉄心
組立に界磁捲線48を施した後、各捲線48の端部をY
結線結合して第2の電機子鉄心組立を形成する。
【0044】捲線/結線機46の次には第2加工機49
が配設され、この第2加工機49には捲線/結線機46
から第2の電機子鉄心組立が治具付きコンベア47にて
搬送されている。第2加工機49は第2の電機子鉄心組
立の端末ヒュージング(再溶融処理)、バリスタ組み付
け及び電気特性検査を行う。
【0045】第2サブライン4の第2加工機49とメイ
ンライン2の電機子組付ユニット19の間には治具付き
コンベア47が配設され、この治具付きコンベア47は
第2加工機49から排出される電機子20を治具に保持
されたままの状態で電機子組付ユニット19に供給す
る。
【0046】次に、以上のように構成された電動モータ
組立ラインにおける電動モータの製造方法について説明
する。電動モータ製造ライン1の各装置が作動すると、
メインライン2には鉄フープ材5が、第1サブライン3
には銅フープ材30が、又、第2サブライン4には鉄フ
ープ材40がそれぞれ供給される。
【0047】メインライン2において、鉄フープ材5は
送り出し機6からプレス機7に搬送され、鉄フープ材5
に1単位のヨークハウジング8とエンドフレーム9が繰
り返し形成される。
【0048】形成されたヨークハウジング8とエンドフ
レーム9は鉄フープ材5の状態でフレーム成形機10に
搬送され、エンドフレーム9が仕上げ成形される。さら
に、ヨークハウジング8とエンドフレーム9は鉄フープ
材5の状態で軸受メタル圧入装置11に搬送され、ヨー
クハウジング8及びエンドフレーム9の各軸孔に軸受メ
タル12が圧入される。
【0049】一方、第1サブライン3において、銅フー
プ材30が送り出し機31からプレス加工機32に搬送
され、銅フープ材30には1単位の整流子片33、ブラ
シ/ターミナル14及びスラストブッシュ35が繰り返
し形成される。
【0050】形成された整流子片33、ブラシ/ターミ
ナル14及びスラストブッシュ35は銅フープ材30の
状態で炭素ブラシ組付ユニット36に搬送され、銅フー
プ材30の状態の各ブラシ/ターミナル14に炭素ブラ
シ37が組み付けられる。
【0051】さらに、整流子片33、ブラシ/ターミナ
ル14及びスラストブッシュ35は銅フープ材30の状
態で切り離しユニット38に搬送され、整流子片33、
ブラシ/ターミナル14及びスラストブッシュ35がそ
れぞれ銅フープ材30から切り離される。ここで、整流
子片33及びスラストブッシュ35はベルトコンベア3
8aにて第2サブライン4の第1加工機44に搬送され
る。
【0052】メインライン2において、1単位のヨーク
ハウジング8及びエンドフレーム9は鉄フープ材5の状
態で軸受メタル圧入ユニット11からブラシ/ターミナ
ル組付ユニット13に搬送され、エンドフレーム9に2
個のブラシ/ターミナル14が組み付けられる。
【0053】このヨークハウジング8及びエンドフレー
ム9は鉄フープ材5の状態で界磁磁石組付ユニット15
に搬送され、ヨークハウジング8に一対の界磁磁石16
が組み付けられる。
【0054】次に、ヨークハウジング8及びエンドフレ
ーム9は鉄フープ材5の状態で固定ばね組付ユニット1
7に搬送され、ヨークハウジング8に固定ばね18が組
み付けられる。
【0055】一方、第2サブライン4において、鉄フー
プ材40は送り出し装置41からコアプレス機42に搬
送され、電機子鉄心43のコア素板が打ち抜き形成され
る。このコア素板はベルトコンベア42aにて第1加工
機44に搬送され、所定枚数がかしめ積層されて電機子
鉄心43が形成される。この電機子鉄心43には第1加
工機44により回転軸45が圧入される。
【0056】回転軸45を圧入した電機子鉄心43には
第1加工機44により3個の整流子片33が組み付けら
れるとともにスラストブッシュ35が組み付けられて第
1の電機子鉄心組立が形成される。
【0057】この第1の電機子鉄心組立は治具付きコン
ベア47にて捲線/結線機46に搬送され、第1の電機
子鉄心組立に電機子捲線48が施された後、各捲線48
の端部がY結線結合されて第2の電機子鉄心組立が形成
される。
【0058】この第2の電機子鉄心組立は治具付きコン
ベア47にて第2加工機49に搬送され、第2の電機子
鉄心組立の電機子捲線48の端末にヒュージングが施さ
れ、バリスタが組み付けられて電機子20として完成さ
れた後、電気特性が検査される。
【0059】第2サブラインで製造された電機子20は
治具付きコンベア47にてメインライン2の電機子組付
ユニット19に供給され、鉄フープ材5の状態のヨーク
ハウジング8に組み付けられる。
【0060】このヨークハウジング8及びエンドフレー
ム9は鉄フープ材5の状態でエンドフレーム切り離し/
組付ユニット21に搬送され、エンドフレーム9が鉄フ
ープ材5から切り離され、方向が反転された後、鉄フー
プ材5のヨークハウジング8に組み付けられる。
【0061】このヨークハウジング8は鉄フープ材5の
状態でヨークハウジングかしめユニット22に搬送さ
れ、エンドフレーム9がヨークハウジング8にかしめ固
定されて電動モータ組立25が形成される。
【0062】この電動モータ組立25は鉄フープ材9の
状態で着磁ユニット23に搬送され、電動モータ組立2
5の両界磁磁石16が着磁されて電動モータ50に形成
される。
【0063】電動モータ50は鉄フープ材5の状態でラ
ンニング特性検査ユニット24に搬送され、電気特性が
検査される。電動モータ50は鉄フープ材5の状態でロ
ット番号マーキング/モータ切り離し/箱詰めユニット
26にてロット番号がマーキングされた後、鉄フープ材
5から切り離され所定の製品箱に箱詰めされる。
【0064】電動モータ50が切り離された鉄フープ材
5は廃材として巻取ユニット27に巻き取られる。以上
の結果、図8に示す電動モータ50が製造される。
【0065】以上詳述したように、本実施の形態の電動
モータの製造方法によれば、以下の効果を得ることがで
きる。 (a) 鉄フープ材5の送り出し機6、巻取機27及び
各組付ユニットにより鉄フープ材5が所定速度で搬送さ
れることにより、ヨークハウジング8及びエンドフレー
ム9は鉄フープ材5に形成されたままの状態でメインラ
イン2の各組付ユニットに順次搬送される。そして、各
組付ユニットにて鉄フープ材5に形成されたヨークハウ
ジング8及びエンドフレーム9に対して各組付部品及び
電機子50の組み付けが行われる。その結果、メインラ
イン2においてヨークハウジング8及びエンドフレーム
9を各組付工程間で搬送するためのロボット等の工程搬
送手段が不要になる。従って、工程搬送設備を大幅に小
規模化して工程及び設備費を低減するとともに人員を削
減できるため、電動モータ50の製造原価を低減するこ
とができる。
【0066】(b) 第1サブライン3で製造するブラ
シ/ターミナル14は銅フープ材30に形成されたまま
の状態でメインライン2のブラシ/ターミナル組付ユニ
ット13の位置まで搬送される。そして、ブラシ/ター
ミナル組付ユニット13に並設される切り離しユニット
38にて切り離された後、ブラシ/ターミナル組付ユニ
ット13により鉄フープ材5のエンドフレーム9に組み
付けられる。その結果、従来のようにブラシ/ターミナ
ル組付ユニット13にブラシ/ターミナル14を供給す
る部品供給装置を設けることなくブラシ/ターミナル1
4を整然と供給することができる。従って、第1サブラ
イン3とメインライン2との間に部品供給装置を配設す
る必要がなくなり工程及び設備費を一層低減することが
できるとともに人員を削減できるため、電動モータ50
の製造原価を一層低減することができる。
【0067】(c) ヨークハウジング8及びエンドフ
レーム9を同一の鉄フープ材5に形成したので、両部品
8,9がメインライン2にて各組付工程間を搬送され
る。又、整流子片33、ブラシ/ターミナル14及びス
ラストブッシュ35を同一の銅フープ材30に形成した
ので、各部品33,34,35が第2サブライン3にて
各組付工程間を搬送される。その結果、製造ラインの共
通化により工程搬送設備が一層小規模化されるため、電
動モータ50の製造原価を一層低減することができる。
【0068】(d) ヨークハウジング8とエンドフレ
ーム9とを同一の鉄フープ材5から形成するようにし、
又、整流子片33、ブラシ/ターミナル14及びスラス
トブッシュ35を同一の銅フープ材30から形成するよ
うにした。その結果、各部品を別々の素材から形成する
場合に比較して廃材の種類が少なくなるため、その管理
が容易になり、再利用が容易にできる。
【0069】尚、本発明は上記実施の形態に限定される
ものではなく、以下のように構成することもできる。 (1) 第1サブライン3において、ブラシ/ターミナ
ル14を銅フープ材30から切り離し、部品供給装置に
てメインライン2のブラシ/ターミナル組付ユニット1
3に供給するように構成してもよい。この場合、切り離
しユニット38とブラシ/ターミナル組付ユニット13
とが同期するように構成する必要がなくなるため、電動
モータ製造ライン1の構成が容易になる。
【0070】(2) メインライン2においては、ベー
ス部品として完成されたヨークハウジング8及びエンド
フレーム9をベルトコンベア等の工程搬送手段にて各組
付工程間を搬送する。そして、このメインライン2のブ
ラシ/ターミナル組付ユニット13に対して第1サブラ
イン3から銅フープ材30に形成された状態のブラシ/
ターミナル14を供給するように構成してもよい。この
場合、ヨークハウジング8及びエンドフレーム9が設計
変更されても、プレス加工機7等の製造設備の変更を持
つことなく製造することができる。
【0071】(3) メインライン2においてヨークハ
ウジング8のみが形成された鉄フープ材5を搬送し、エ
ンドフレーム9が形成された別の鉄フープ材を搬送する
サブラインを設ける。そして、メインライン2のエンド
フレーム組付ユニット21に対して、このサブラインに
て製造したエンドフレーム9を供給するようにしてもよ
い。又、この逆に、メインライン2でエンドフレーム9
を搬送し、別のサブラインでヨークハウジング8を搬送
するように構成してもよい。この場合、ヨークハウジン
グ8とエンドフレーム9の素材が異なるときにも、工程
搬送設備の小規模化を図ることができる。
【0072】このとき、エンドフレーム9を鉄フープ材
の状態でエンドフレーム組付ユニット21に供給するよ
うにしてもよく、又、鉄フープ材から切り離したエンド
フレーム9を部品供給装置にて供給するように構成して
もよい。
【0073】(4) 第1サブライン3では銅フープ材
30にブラシ/ターミナル14のみを形成し、別のサブ
ラインを設けて別の銅フープ材に整流子片33及びスラ
ストブッシュ35を形成する。そして、このサブライン
により第1加工機44に銅フープ材の状態で整流子片3
3及びスラストブッシュ35を供給するようにしてもよ
い。この場合、電動モータ製造ライン1の自動化が容易
になる。このとき、整流子片33及びスラストブッシュ
35を第1加工機44に部品供給装置にて供給するよう
にしてもよい。
【0074】前記実施の形態から把握できる請求項以外
の技術的思想について、以下にその効果とともに記載す
る。 (1) 2の製造ライン3においてフープ材30に形
成したブラシ/ターミナル14をフープ材30に形成さ
れた状態で第1の製造ライン2のブラシ/ターミナル組
付工程13まで搬送した後、フープ材30から切り離し
てエンドフレーム9に組み付けるようにした。このよう
な構成によれば、エンドフレーム9に組み付けられるブ
ラシ/ターミナル14がブラシ/ターミナル組付工程1
3に整然と搬送されるため、同組付工程13では部品供
給装置が不要になる。この結果、工程搬送設備費が一層
低減されるため、電動モータの製造原価を一層低減する
ことができる。
【0075】(2) フープ材6に深絞り加工により形
成される部品8を含む複数の部品8,9をプレス成形す
る。このような構成によれば、深絞り加工により形成さ
れる部品8を含む複数の部品8,9をメインライン2で
流すことができるため、サブラインの数を削減すること
ができる。
【0076】(3) 電動モータの整流子33、ブラシ
/ターミナル14及びスラストブッシュ35を同一の材
料から形成する。このような構成によれば、整流子3
3、ブラシ/ターミナル14及びスラストブッシュ35
を同一の銅フープ材30に形成し、同一の製造ラインで
流すことができるため、工程搬送設備の小規模化を図る
ことができる。又、金型を複合化して、整流子33、ブ
ラシ/ターミナル14及びスラストブッシュ35を同時
的にプレス加工できるため、各部品の製造原価を低減す
ることができる。さらに、各部品のプレス廃材は銅フー
プ材30の廃材のみとなるため、リサイクルが容易にな
る。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項に記載の
発明によれば、電動モータの製造ラインにおける各組付
工程間の工程搬送手段を廃止することができるため、工
程搬送設備の小規模化を図ることができる。その結果、
工程及び設備費を低減することができるとともに人員を
削減できるため、電動モータの製造原価を低減すること
ができる。
【0078】
【0079】
【0080】
【0081】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態の電動モータの製造方法を示す
模式図。
【図2】 電動モータの製造工程を示す概略斜視図。
【図3】 メインライン及び第1サブラインの工程構成
図。
【図4】 第2サブラインの工程構成図。
【図5】 メインラインの組付工程の模式斜視図。
【図6】 鉄フープ材を示す部分斜視図。
【図7】 銅フープ材を示す部分斜視図。
【図8】 電動モータの断面図。
【図9】 従来例の電動モータの製造工程を示す模式斜
視図。
【図10】 メインラインの組付工程を示す模式斜視
図。
【符号の説明】
2…製造ライン及び第1の製造ラインとしてのメインラ
イン、3…製造ライン及び第2の製造ラインとしての第
1サブライン、5…フープ材としての鉄フープ材、8…
ベース部品としてのヨークハウジング、9…同じくエン
ドフレーム、12…組付部品としての軸受メタル、14
…同じくブラシ/ターミナル、16…同じく界磁磁石、
18…同じく固定ばね、20…半組立品としての電機
子、30…フープ材としての銅フープ材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 明博 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株 式会社 内 (72)発明者 松永 達也 静岡県湖西市梅田390番地 アスモ 株 式会社 内 (56)参考文献 特開 昭62−189950(JP,A) 特開 平1−197923(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 15/00 - 15/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製造ラインにおいて、軸受メタルが各々
    圧入されるヨークハウジング及びエンドフレームを多段
    階プレス加工により同一の鉄フープ材に形成し当該鉄フ
    ープ材前記製造ラインの各組付工程間で搬送し、各組
    付工程において前記鉄フープ材に形成された前記ヨーク
    ハウジング及びエンドフレームに対して前記軸受メタル
    を圧入した後に他の組付部品又は半組立品を組み付け、
    前記エンドフレームを前記フープ材から切り離し、前
    記ヨークハウジングに組み付け固定したことを特徴とす
    る電動モータの製造方法。
  2. 【請求項2】 ベース部品が搬送される第1の製造ライ
    ンにおけるベース部品への各組付工程に対して、第2の
    製造ラインで搬送される組付部品又は半組立品を供給
    し、前記各組付工程において前記ベース部品に前記組付
    部品又は半組立品を組み付けるようにした電動モータの
    製造方法において、 前記第2の製造ラインにおいて、前記半組立品を組み立
    て、前記第1の製造ラインの組付工程まで搬送すると共
    に、 前記第1の製造ラインでは、軸受メタルが各々圧入され
    ヨークハウジング及びエンドフレームをベース部品と
    して多段階プレス加工により同一の鉄フープ材に形成
    た状態で搬送し、前記ヨークハウジングと前記エンドフ
    レームに前記軸受メタルを圧入した後に他の組付部品を
    組み付けると共に、前記ヨークハウジング内に前記半組
    立品を組み付け、前記エンドフレームを前記フープ材
    から切り離し、前記ヨークハウジングに組み付け固定し
    たことを特徴とする電動モータの製造方法。
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