JP3157498U - 固体燃料ストーブ - Google Patents

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Abstract

【課題】固体燃料を完全燃焼させやすいように燃焼空気の流れを確保することができ、燃焼空気を十分に供給して排気ガスに未燃焼ガスが含まれるのを抑制することができ、優れた燃焼効率を実現させることができ、コンパクトな大きさにすることのできる固体燃料ストーブを提供する。【解決手段】本固体燃料ストーブは、ストーブ本体11と、固体燃料が載置される燃料載置部2と、固体燃料を供給する筒状の燃料供給筒3と、この燃料供給筒3の外壁周りを覆う二重管構造をなす壁面間を通して下方の燃料載置部2へ燃焼空気を供給する燃焼空気供給管4と、この燃焼空気供給管4に外気を導入する外気導入管5とを有し、燃料供給筒3と燃焼空気供給管4との間には、下り傾斜を有する板状の空気誘導フィン9が設けられており、外気導入管5から導入される外気を空気誘導フィン9に沿って誘導し、旋回する燃焼空気として燃料載置部2へ供給する。【選択図】図4

Description

本考案は、木質ペレットや薪、石炭等を固体燃料として用いるストーブに関し、特に、おが粉やかんな屑、樹皮、端材、間伐材等の製材副産物を粉砕圧縮成型した木質ペレットを好適に用いることができる固体燃料ストーブに関する。
従来、おが粉やかんな屑、樹皮、端材、間伐材等の製材副産物を粉砕圧縮成型した木質ペレットや薪、石炭等を固体燃料として用いる固体燃料ストーブが知られているが、不完全燃焼を生じやすく、排気ガスに未燃焼ガスを多く含んでしまうという問題がある。そこで、例えば特開2004−77060には、燃焼室を構成する本体に、平面状の載置部の上側中央に向けて斜め上方から外気を供給可能な流出口を有した傾斜空気供給管を、流出口が載置部の中心線に対して対称に配置されるように複数設けた薪ストーブが開示されている(特許文献1)。
また、発明者らは、実用新案登録第3147777号公報において、固体燃料を収容して燃焼させるストーブ本体と、このストーブ本体内において固体燃料が載置される燃料載置部と、この燃料載置部の上方に設けられて固体燃料を供給する筒状の燃料供給筒と、この燃料供給筒の外壁周りを覆う二重管構造をなすとともにそれらの壁面間を通して下方の前記燃料載置部へ燃焼空気を供給する燃焼空気供給管と、この燃焼空気供給管に連通されて外気を導入する外気導入管とを有する固体燃料ストーブを提案している(特許文献2)。この特許文献2によれば、固体燃料を完全燃焼させやすいように燃焼空気の流れを確保することができ、燃焼空気を十分に供給して排気ガスに未燃焼ガスが含まれるのを抑制することができるとともに、優れた燃焼効率を実現させることができる。
特開2004−77060号公報
しかしながら、特許文献1に開示された薪ストーブにおいては、傾斜空気供給管から流入した外気が本体に投入された薪に衝突してしまうため、燃焼に必要な外気が燃焼部に対して十分供給されずに不完全燃焼を生じてしまい、結果として排気ガスに未燃焼ガスを多く含むこととなる。また、これを防止するため、本体の下側に外気の流入口を設けた場合であっても、薪や炭、灰等によってこの外気の流入口が塞がれてしまい、やはり燃焼に必要な外気が十分供給されないために不完全燃焼を生じ、その結果、排気ガスに未燃焼ガスを多く含むこととなる。
また、特許文献1に開示された薪ストーブにおいては、複数の傾斜空気供給管を、それらの流出口が載置部の中心線に対して対称に配置されるように設けることに限定しているが、燃焼空気を流出口から均等にバランスよく供給するという作用効果を奏するためには、すべての流出口の大きさや開口角度(傾斜空気供給管の傾斜角度)や配置を厳密に構成しなければならず、面倒であってコスト増につながる。
さらに、特許文献2に開示された固体燃料ストーブにおいては、優れた燃焼効率を実現させているところ、より高い燃焼効率を求めるニーズがあるうえ、設置場所の制約上、小型化の要求もある。
本考案は、このような問題点を解決するためになされたものであって、固体燃料を完全燃焼させやすいように燃焼空気の流れを確保することができ、燃焼空気を十分に供給して排気ガスに未燃焼ガスが含まれるのを抑制することができ、優れた燃焼効率を実現させることができ、コンパクトな大きさにすることのできる固体燃料ストーブを提供することを目的としている。
本考案に係る固体燃料ストーブは、固体燃料を収容して燃焼させるストーブ本体と、このストーブ本体内において前記固体燃料が載置される燃料載置部と、この燃料載置部の上方に設けられて前記固体燃料を供給する筒状の燃料供給筒と、この燃料供給筒の外壁周りを覆う二重管構造をなすとともにそれらの壁面間を通して下方の前記燃料載置部へ燃焼空気を供給する燃焼空気供給管と、この燃焼空気供給管に連通されて外気を導入する外気導入管とを有し、前記燃料供給筒と前記燃焼空気供給管との間には、下り傾斜を有する板状の空気誘導フィンが設けられており、前記外気導入管から導入される外気を前記空気誘導フィンに沿って誘導し、旋回する燃焼空気として前記燃料載置部へ供給する。
また、本考案において、前記燃焼空気供給管と前記外気導入管との連通部が前記ストーブ本体の左右位置に対向配置されており、前記空気誘導フィンが前記燃料供給筒の前面側と背面側とで傾斜方向を逆にする下り傾斜に形成してもよい。
また、本考案において、前記燃料載置部と前記燃焼空気供給管との間には、その中央に前記燃料供給筒から供給される前記固体燃料と前記燃焼空気供給管から供給される燃焼空気とを前記燃料載置部へ通過させる開口部を有するとともに、その外周端を前記開口部へ向けて下り傾斜に形成された空気誘導傾斜部を有する気流調整板が配置してもよい。
また、本考案において、前記燃料載置部は、一次燃焼を終えた後の固形燃料を篩い落とすために複数の孔が形成された燃料篩板を備えており、この燃料篩板の下方には篩い落とされた二次燃焼用の燃料を載置する二次燃料載置部が設けられており、この二次燃料載置部の下方には前記二次燃料載置部で二次燃焼を終えた後の固形燃料の灰を受ける灰受け部が設けられており、この灰受け部には、当該灰受け部内の空気を前記二次燃料載置部に沿って略水平方向に供給させる二次燃焼空気供給手段を備えてもよい。
本考案によれば、固体燃料を完全燃焼させやすいように燃焼空気の流れを確保することができ、燃焼空気を十分に供給して排気ガスに未燃焼ガスが含まれるのを抑制することができ、優れた燃焼効率を実現させることができ、コンパクトな大きさにすることのできる。
本考案の固体燃料ストーブの一実施形態を示す(a)正面図、(b)左側面図、および(c)背面図である。 本考案の固体燃料ストーブの本実施形態を示す(a)右側面図、(b)上面図、および(c)底面図である。 本考案の固体燃料ストーブの本実施形態におけるストーブ本体を示す(a)正面図、(b)正面断面図、および(c)右側断面図である。 本考案の固体燃料ストーブの本実施形態におけるストーブ本体の燃焼空気の流れを示した(a)正面断面図および(b)右側断面図である。 本考案の固体燃料ストーブの本実施形態における燃料供給筒、一次燃焼空気供給管、一次外気導入管、および空気誘導フィンの配置を示す(a)上面図、(b)正面図、および(c)右側面図である。 本考案の固体燃料ストーブの本実施形態における燃料供給筒、一次燃焼空気供給管、一次外気導入管、空気誘導フィン、および気流調整板の配置を示す(a)正面断面図、(b)A−A線断面図、および(c)底面図である。 本考案の固体燃料ストーブの本実施形態における下部テーパ枠および上部テーパ枠の、(a)燃焼量が最小に調整された場合の状態図および(b)その横断面図である。 本考案の固体燃料ストーブの本実施形態における下部テーパ枠および上部テーパ枠の、(a)燃焼量が最大に調整された場合の状態図および(b)その横断面図である。 本考案の固体燃料ストーブの本実施形態における燃料タンクの、(a)燃料収容蓋を閉じた状態の横断面図、(b)燃料収容蓋を閉じた状態の上面図、および(c)燃料収容蓋を外した状態の上面図である。 本考案の固体燃料ストーブの本実施形態における空気誘導フィン周りの燃焼空気の流れを示した斜視図である。
本考案に係る固体燃料ストーブは、固体燃料を収容して燃焼させるストーブであるが、燃焼させる固体燃料は特に限定されず、例えば、石炭、木炭、薪、固形燃料等を挙げることができる。固形燃料としては、例えば、木質ペレット、練炭、豆炭、廃棄物固形燃料等を挙げることができる。なお、本実施形態においては、木質ペレットを好適な固体燃料として用いており、木質ペレットとしては、例えば、オガライト、ホワイトペレット、バークペレット、全木ペレット等を挙げることができるが、財団法人日本燃焼機器検査協会が定めた「木質系バイオマスペレットの基準 (JHIA N−5651) 」に沿って製造された木質ペレットをより好適な固体燃料として用いることができる。
また、本考案に係る固体燃料ストーブが用いられる場所は特に限定されず、屋内や屋外で用いられるほか、例えば、ビニールハウスやテント等においても用いられる。
以下、本考案に係る固体燃料ストーブの一実施形態について図面を用いて説明する。図1(a)(b)(c)は、各々、本実施形態における固体燃料ストーブ1を示す正面図、左側面図、および背面図であり、図2(a)(b)(c)は、各々、右側面図、上面図、および底面図である。図3(a)(b)(c)は、各々、固体燃料ストーブ1におけるストーブ本体11を示す正面図、正面断面図、および右側断面図であり、図4(a)(b)は、各々、ストーブ本体11の燃焼空気の流れを示した正面断面図および右側断面図である。
本実施形態における固体燃料ストーブ1は、図1(a)(b)(c)および図2(a)(b)(c)に示すように、主に、ストーブ本体11、燃料タンク12、排気口13、および灰受け部14を備えている。以下、各構成について詳細に説明する。
本実施形態におけるストーブ本体11は、主に図3(a)(b)(c)および図4(a)(b)に示すように、主として、一次燃料載置部2、燃料供給筒3、一次燃焼空気供給管4、一次外気導入管5、空気誘導フィン9、燃焼室10、およびストーブ扉111を備えており、より詳細には、気流調整板6、二次燃料載置部7、二次燃焼空気供給手段8、下部テーパ枠91、および上部テーパ枠92を備えている。
一次燃料載置部2は、燃料供給筒3から供給された固体燃料(図示しない)を載置しつつ一次的に燃焼させるものであり、主に図3(a)(b)(c)に示すように、燃料供給筒3のほぼ真下になるように配設されている。また、この一次燃料載置部2は、一次燃焼を終えた後の、一定の小形となった固体燃料を篩い落とすために、複数の孔が形成された燃料篩板で構成されている。
さらに、この一次燃料載置部2は、主に図7(a)(b)および図8(a)(b)に示すように、一次燃料載置部2の高さ位置を可変とすることで一次燃料載置部2における燃焼領域の大きさを調整して固体燃料の燃焼量を調整することができるよう、上部テーパ枠92に、一次燃料載置連結部93によって連結されて上下可動となっている。
ここで、一次燃料載置部2の平面形状は、固体燃料を載置しつつ燃焼させることができる平面形状であれば特に限定されないが、固体燃料が燃料供給筒3から順次供給されることを考慮すれば、その燃料供給筒3の横断面形状と同様の形状であることが好適である。なお、本実施形態においては、燃料供給筒3の横断面形状と同様に略正方形であって水平方向に広く形成されている。
また、一次燃料載置部2の材質は、固体燃料を載置しつつ燃焼させることができる材質であれば特に限定されないが、一次燃焼を終えた後の、一定の小形となった固体燃料を篩い落とすために、複数の孔が形成された燃料篩板を備えていることが好ましく、孔の形状や孔径、材質は適宜選択することができる。複数の孔が形成された燃料篩板としては、例えば、パンチングメタルやエキスパンドメタル等の有孔金属板を用いることができる。なお、本実施形態においては、9mm目の角孔が複数形成された耐熱鋳鋼で構成されている。
燃料供給筒3は、主に図5、図6および図9(a)(c)に示すように、燃料送込口126と燃料受入口31とが連通されて、燃料収容部125から送り込まれる固体燃料を収容し、さらに燃料供給口32から一次燃料載置部2へ供給するものであり、ストーブ本体11の略中心軸上方に配設されている。また、主に図5(a)(b)(c)に示すように、燃料供給筒3は、一次燃焼空気供給管4内の正面側および背面側の略中心軸上における上下2箇所に設けられた供給筒支持体33により、その上部と下部とを支持されている。
ここで、燃料供給筒3は、主に図5(a)に示すように、横断面形状が略正方形である筒状に形成されているが、本考案においてはこれに限定されず、例えば、全体を円筒状に形成されてもよいし、他の多角形状に形成されてもよい。
一次燃焼空気供給管4は、一次燃料載置部2上およびその近傍である一次燃焼領域21へ一次燃焼空気を供給して一次燃焼させるものであり、主に図4(a)(b)、図5(a)(b)(c)、および図6(a)(b)(c)に示すように、燃料供給筒3の外壁周りを覆って二重管構造をなしており、それらの壁面間が一次燃焼空気を流通させる管を形成し、その側面上方の連結部53において一次外気導入管5に連通されている。
一次外気導入管5は、外気すなわち外部から一次燃焼空気を導入して、一次燃焼空気供給管4へ一次燃焼空気を流通させるものであり、主に図2(c)、図3(b)(c)、図4(a)(b)、および図6(a)(b)(c)に示すように、ストーブ本体11の左右側面略中央内側に縦方向に対向して2本配設されている。また、図2(c)に示すように、一次外気導入管5の下端には、ストーブ本体11の底面の左右辺略中間に位置する一次燃焼外気導入口51が形成されている。
また、図2(c)、図3(c)、および図4(b)に示すように、一次外気導入管5の下端近傍内部であって、かつ一次燃焼外気導入口51近傍には、一次燃焼外気導入口51から取り込まれる外気すなわち一次燃焼空気の量を調整することができる、一次燃焼外気調整弁52が備えられている。
また、本実施形態の固体燃料ストーブ1には、空気誘導フィン9が設けられている。以下、空気誘導フィン9について詳細に説明する。
空気誘導フィン9は、前記外気導入管5から導入される外気を当該空気誘導フィン9に沿って誘導し、旋回する一次燃焼空気として前記一次燃料載置部2へ供給するためのものであり、下り傾斜を有する板状に形成されて前記燃料供給筒3と前記燃焼空気供給管4との間に配設されている。また、本実施形態の空気誘導フィン9は、前記燃料供給筒3の前面側と背面側とで傾斜方向を逆にする下り傾斜に形成されている。これにより導入された外気が下方にある一次燃料載置部2に向けて旋回下降するようになっている。前記燃料供給筒3の正面側の空気誘導フィン9は、3枚のフィンを正面から見て右下がりに傾斜させ、縦方向に略等間隔で取り付けられている。また、前記燃料供給筒3の背面側の空気誘導フィン9は、3枚を正面から見て左下がりに傾斜させ、縦方向に略等間隔で取り付けられている。なお、各空気誘導フィン9を傾斜させる角度は特に限定されるものではなく、前記外気導入管5から導入される外気を旋回する一次燃焼空気として前記一次燃料載置部2へ供給しうる角度であればいずれの角度で取り付けてもよい。
気流調整板6は、一次燃焼空気供給管4から一次燃料載置部2や一次燃焼領域21へ供給される一次燃焼空気の流れを調整するものであり、主に図6(a)(c)に示すように、燃料供給筒3の燃料供給口32近傍の外壁周りを囲むようにして一次燃焼空気供給管4内に配設されている。本実施形態における気流調整板6は、略正方形枠状に形成されており、中央に前記燃料供給筒3から供給される燃料と前記燃焼空気供給管4から供給される一次燃焼空気とを前記燃料載置部2へと通過させる開口部63を有するとともに、左右の両外周端には前記開口部63へ向けて下り傾斜に屈曲させて形成した空気誘導傾斜部64が形成されている。また、正面側および背面側の両外周端には、一次燃焼空気を一次燃焼領域21に流通させるための気流調整板外周孔61が形成されている。
ここで、気流調整板6に形成される気流調整板外周孔61の位置や数、大きさは、燃料載置部上および近傍で燃焼が促進されるよう、燃焼空気を流通させることができる態様であれば特に限定されず、例えば、市販のパンチングメタルやエキスパンドメタル等を加工して、孔の一部を塞ぐ等して形成したものを用いてもよい。
二次燃料載置部7は、一次燃料載置部2から篩い落とされた、一次燃焼を終えた後の一定の小形となった固体燃料を載置しつつ二次燃焼させるものであり、主に図3(c)、図7(b)、および図8(b)に示すように、一次燃料載置部2のほぼ真下に配設されている。本実施形態における二次燃料載置部7は、図3(b)(c)に示すように、燃え尽きた灰を灰受け部14へと落下させるための灰受け部蓋141が設けられている。
ここで、二次燃料載置部7の平面形状や大きさは、固体燃料を載置しつつ燃焼させることができる平面形状であれば特に限定されないが、一次燃料載置部2よりも水平方向に広いのが好適である。なお、本実施形態において、平面形状は矩形に形成されつつ、一次燃料載置部2よりも水平方向に広く形成されている。
また、二次燃料載置部7の材質は、固体燃料を載置しつつ燃焼させることができる材質であれば特に限定されないが、二次次燃焼を終えた後のほぼ灰の状態に近い、さらに一定の小形となった固体燃料を篩い落とすために、一次燃料載置部2の孔の孔径よりも小さい孔径を有する孔が複数形成された燃料篩板で構成されていてもよい。
本実施形態における灰受け部14は、固体燃料が燃焼されてなる灰を収容するもので、主に図3(a)(b)(c)および図4(a)(b)に示すように、引き出し状の筐体に形成されている。また、本実施形態において灰受け部14内の空気は、次に説明する二次燃焼空気供給手段8を介して二次燃焼空気として二次燃料載置部7上およびその近傍である二次燃焼領域71へ供給される。なお、固体燃料ストーブ1の灰受け部14の構成はこれに限定されず、適宜選択することができる。
二次燃焼空気供給手段8は、灰受け部14から導入される空気を二次燃焼空気として二次燃料載置部7上およびその近傍である二次燃焼領域71へ供給するためのものである。本実施形態における二次空気供給手段8は、図3(c)および図4(b)に示すように、灰受け部14の空気を導入する二次空気導入口81と、導入された空気を前記二次燃料載置部へ水平方向から供給する二次空気噴出部82とから構成されている。
本実施形態における二次空気導入口81は、二次燃料載置部7の正面側において灰受け部14と連通するスリット状に形成されている。なお、当該二次空気導入口81の形状は、スリット状に限定されるものではなく、複数の穴により構成されていてもよい。
本実施形態における二次空気噴出部82は、前記二次空気導入口81から導入された空気を二次燃焼空気として前記二次燃料載置部7へと供給するものであり、スリット状の前記二次空気導入部81全体を覆い被さるように設けられ、前記二次燃料載置部7に沿って略水平方向に供給させるための二次空気供給口83を有する。
燃焼室10は、図3(b)(c)および図4(a)(b)に示すように、ストーブ本体11の内部であって、燃焼室10の底面より上方の空間領域であり、一次燃焼領域21、二次燃焼領域71、および排気領域112が含まれる。
下部テーパ枠91と上部テーパ枠92とは、主に図7(b)および図8(b)に示すように、一次燃焼空気供給管4の外壁周りを囲むようにして、下部テーパ枠91と上部テーパ枠92とが互いのテーパ面を対向配置させるように重ねられている。
図7(b)に示すように、下部テーパ枠91の中央部から前方にかけては下部テーパ枠テーパ面94が、上部テーパ枠92の前端部には前記下部テーパ枠テーパ面94に合わせて上部テーパ枠前端テーパ面95が各々形成され、これらが摺接するように配設されている。さらに上部テーパ枠92の後端部には下部テーパ枠テーパ面94の傾斜角に合わせて上部テーパ枠後端テーパ面96が形成されており、ここに下部テーパ枠91の下部テーパ枠後端部97が摺接可能に配設されている。したがって、上部テーパ枠前端テーパ面95および上部テーパ枠後端テーパ面96に沿って下部テーパ枠テーパ面94および下部テーパ枠後端部97がスライド可能であり、下部テーパ枠91は、ストーブ本体11の前後水平方向へのスライドが可能となっている。この下部テーパ枠91の前後水平方向へのスライドによって上部テーパ枠92が上下動する。また、前述の通り、一次燃料載置部2は、一次燃料載置連結部93よって上部テーパ枠92に連結されていることから、前記上部テーパ枠92の上下動に伴って一次燃料載置部2が上下動し、一次燃焼領域21における燃焼量を調整できるようになっている。
ストーブ扉111は、ハンドルが上下に可動して開閉可能となっているが、これに限定されず、適宜選択することができる。
次に、本実施形態における燃料タンク12は、主に図9(a)(b)(c)に示すように、燃料収容部125を備えている。
燃料収容部125は、燃料供給筒3に流通させるための固体燃料をあらかじめ収容するものであり、燃料収容蓋124が備えられて、固体燃料を燃料供給筒3へ送り込むための燃料送込口126が形成されている。なお、燃料収容部125の構成は適宜選択することができる。
次に、本実施形態における排気口13は、主に図3(c)および図4(b)に示すように、二次燃焼領域71において燃焼を終え、かつ二次燃焼領域71に連通された排気領域112へ流通する二次燃焼空気すなわち排気Eをストーブ本体11の外部へ放出するものであり、排気領域112に連通されている。
ここで、排気口13は、いわゆる煙突型であるが、二次燃焼領域71において燃焼された二次燃焼空気すなわち排気Eを外部へ放出できるものであればこれに限定されず、適宜選択することができる。
以下、本実施形態における固体燃料ストーブ1の作用について、図面を用いて詳細に説明する。
固体燃料ストーブ1に着火する前に、まず、燃料タンク12の燃料収容部125に固体燃料を収容させるため、図9(a)(b)(c)に示すように、燃料収容蓋124を開け、固体燃料を燃料収容部125に投入する。投入された固体燃料は、図4(a)(b)に示すように、燃料送込口126に連通された燃料受入口31を通して、燃料供給筒3に充填される。この充填された固体燃料は、燃料供給筒3から一次燃料載置部2へ供給されて載置される。このとき、図7(a)(b)に示すように、一次燃料載置部2が連結された下部テーパ枠91は正面水平方向へスライドされておらず、一次燃料載置部2が燃料供給筒3に近接しているため、固体燃料が一次燃料載置部2からこぼれるのを防ぐことができる。
固体燃料ストーブ1への着火は、市販の着火剤を用いて、一次燃料載置部2に載置された固体燃料に着火することにより行われるが、これに限定されず、例えば、紙材や木質材、ガストーチ等を用いて着火が行われてもよい。
着火された固体燃料は、図4(a)に示すように、一次燃焼空気供給管4から供給される一次燃焼空気により、一次燃料載置部2に載置されつつ一次燃焼される。一次燃焼空気は、図2(c)および図4(a)(b)に示すように、2つの一次燃焼外気導入口51から取り込まれた外気が一次燃焼空気として、各々、一次燃焼外気導入管5を流通し、一次燃焼空気供給管4へ左右方向から送入される。この左右から送入された一次燃焼空気は、図4(a)、図6および図10に示すように、空気誘導フィン9に沿って流れ、燃料供給筒3を中心にその周りを旋回するような挙動を示しつつ下方へ向かう。そして、外側の管壁に近いものは気流調整板外周孔61を通して燃焼室10の一次燃焼領域21の外縁付近に流通され、内側の筒壁に近いものは開口部63を通して燃焼室10の一次燃焼領域21の中央付近に流通される。
また、気流調整板6の左右の両外周端に形成された空気誘導傾斜部64によって一次燃焼空気が中央の開口部63へと集中される。このため、一次燃焼空気が燃焼している固形燃料へ効率よく供給することができる。また、一次燃焼領域21における一次燃焼空気は旋回下降によって乱流状態になっており、空気の攪拌作用や固体燃料との接触面積が増えるためさらに燃焼効率を向上させる。
このとき、図1(a)(b)および図2(a)に示すように、一次燃焼外気調整弁52の調節ハンドルを旋回させることで、一次燃焼外気調整弁52を開閉させることができ、一次燃焼空気の供給量を調節することができる。
また、一次燃焼量を増加させたい場合は、図7(a)(b)および図8(a)(b)に示すように、下部テーパ枠91に備えられた下部テーパ枠取っ手911を手前へ引くことにより、一次燃焼量を増加させることができる。すなわち、下部テーパ枠取っ手911を手前へ引くことにより、上部テーパ枠前端テーパ面95および上部テーパ枠後端テーパ面96に沿って下部テーパ枠テーパ面94および下部テーパ枠後端部97がそれぞれスライドし、上部テーパ枠水平面98と下部テーパ枠水平面99とが当接または近接する。これにより下部テーパ枠91が正面水平方向へスライドして、上部テーパ枠92が下方へ動くとともに、これに連結された一次燃料載置部2も下方へ動き、燃料供給筒3から供給される固体燃料の量が増量するためである。
次に、一次燃焼された固体燃料は、一定の小形となって、一次燃料載置部2に形成された複数の孔から篩い落とされて二次燃料載置部7に載置され、図4(b)に示すように、二次燃焼空気供給手段8から供給される二次燃焼空気により、二次燃料載置部7上において二次燃焼される。
図3(b)(c)および図4(a)(b)に示すように、二次燃焼空気供給手段8の二次空気導入口81は、灰受け部14の空気を二次燃焼空気として燃焼室10内へと導入する。また、二次空気噴出部82は、前記二次空気導入口81により導入された空気を背面側に向けて略水平方向に流し、二次空気供給口83から前記二次燃料載置部7に沿って略水平方向に供給する。これにより、灰受け部14から導入された空気は、二次燃焼空気として二次燃料載置部7上およびその近傍である二次燃焼領域71へ供給される。
次に、二次燃焼された固体燃料は、図3(b)(c)および図4(a)(b)に示すように、灰となって燃焼室10の底面に堆積するか、二次燃焼空気により燃焼室10の底面に載置されつつ三次燃焼される場合もある。
また、完全燃焼して燃焼室10の底面に堆積した灰は、灰受け部蓋141を開けて灰受け部14に収容することができる。当該灰受け部14は、開閉することができ落下した固体燃料の灰を取り出して処理することができる。
以上のような本実施形態によれば、固体燃料を完全燃焼させやすいように燃焼空気の流れを確保することができ、燃焼空気を十分に供給して排気ガスに未燃焼ガスが含まれるのを防止することができるとともに、優れた燃焼効率を実現させることができる。さらに、二次燃焼空気を灰受け部14から導入することにより全体をコンパクトにすることが可能となり、設置場所の制約を大幅に軽減することができる。
なお、本考案に係る固体燃料ストーブは、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
例えば、筐体であるストーブ本体11、燃料タンク12、および灰受け部14を円筒形状として、固体燃料ストーブ全体を円筒形としてもよい。
さらに、燃料タンク12にオーブン室を設けてもよく、燃焼室10における燃焼熱を用いてパン等の食材を焼いたり、温めたりすることができるようにしてもよい。
1 固体燃料ストーブ
2 一次燃料載置部
3 燃料供給筒
4 一次燃焼空気供給管
5 一次外気導入管
6 気流調整板
7 二次燃料載置部
8 二次燃焼空気供給手段
9 空気誘導フィン
10 燃焼室
11 ストーブ本体
12 燃料タンク
13 排気口
14 灰受け部
15 フィン
21 一次燃焼領域
31 燃料受入口
32 燃料供給口
33 供給筒支持体
51 一次燃焼外気導入口
52 一次燃焼外気調整弁
53 連結部
61 気流調整板外周孔
63 開口部
64 空気誘導傾斜部
71 二次燃焼領域
81 二次空気導入口
82 二次空気噴出部
83 二次空気供給口
91 下部テーパ枠
92 上部テーパ枠
93 一次燃料載置連結部
94 下部テーパ枠テーパ面
95 上部テーパ枠前端テーパ面
96 上部テーパ枠後端テーパ面
97 下部テーパ枠後端部
98 上部テーパ枠水平面
99 下部テーパ枠水平面
111 ストーブ扉
112 排気領域
124 燃料収容蓋
125 燃料収容部
126 燃料送込口
141 灰受け部蓋
911 下部テーパ枠取っ手

Claims (4)

  1. 固体燃料を収容して燃焼させるストーブ本体と、このストーブ本体内において前記固体燃料が載置される燃料載置部と、この燃料載置部の上方に設けられて前記固体燃料を供給する筒状の燃料供給筒と、この燃料供給筒の外壁周りを覆う二重管構造をなすとともにそれらの壁面間を通して下方の前記燃料載置部へ燃焼空気を供給する燃焼空気供給管と、この燃焼空気供給管に連通されて外気を導入する外気導入管とを有し、
    前記燃料供給筒と前記燃焼空気供給管との間には、下り傾斜を有する板状の空気誘導フィンが設けられており、前記外気導入管から導入される外気を前記空気誘導フィンに沿って誘導し、旋回する燃焼空気として前記燃料載置部へ供給する固体燃料ストーブ。
  2. 請求項1において、前記燃焼空気供給管と前記外気導入管との連通部が前記ストーブ本体の左右位置に対向配置されており、前記空気誘導フィンが前記燃料供給筒の前面側と背面側とで傾斜方向を逆にする下り傾斜に形成されている固体燃料ストーブ。
  3. 請求項1または請求項2において、前記燃料載置部と前記燃焼空気供給管との間には、その中央に前記燃料供給筒から供給される前記固体燃料と前記燃焼空気供給管から供給される燃焼空気とを前記燃料載置部へ通過させる開口部を有するとともに、その外周端を前記開口部へ向けて下り傾斜に形成された空気誘導傾斜部を有する気流調整板が配置されている固体燃料ストーブ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかにおいて、前記燃料載置部は、一次燃焼を終えた後の固形燃料を篩い落とすために複数の孔が形成された燃料篩板を備えており、この燃料篩板の下方には篩い落とされた二次燃焼用の燃料を載置する二次燃料載置部が設けられており、この二次燃料載置部の下方には前記二次燃料載置部で二次燃焼を終えた後の固形燃料の灰を受ける灰受け部が設けられており、この灰受け部には、当該灰受け部内の空気を前記二次燃料載置部に沿って略水平方向に供給させる二次燃焼空気供給手段を備えている固体燃料ストーブ。
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