JP3157388B2 - 基板保持装置 - Google Patents

基板保持装置

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JP3157388B2
JP3157388B2 JP15154094A JP15154094A JP3157388B2 JP 3157388 B2 JP3157388 B2 JP 3157388B2 JP 15154094 A JP15154094 A JP 15154094A JP 15154094 A JP15154094 A JP 15154094A JP 3157388 B2 JP3157388 B2 JP 3157388B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体基板や液晶用又
はフォトマスク用ガラス基板等の薄板状の種々の基板を
保持する基板保持装置に関し、詳しくは、基板の外縁の
挿入が可能なガイド溝を有する1組の保持部材を、近接
離間可能に且つ該ガイド溝が対向するよう備え、該1組
の保持部材の近接させて前記基板をその外縁において各
保持部材の前記ガイド溝に保持する基板保持装置に関す
る。
【0002】
【従来技術】この種の基板保持装置は、基板を表面処理
するための基板処理装置、例えば基板洗浄や表面エッチ
ング等を行なう基板処理装置に併設され、当該処理装置
において基板の保持や搬送を行なう。そして、この種の
基板保持装置は、基板をキャリアに収容せずに直接チャ
ックで保持して搬送するので、処理槽に基板を浸漬させ
て表面処理する方式の基板処理装置にあっては、キャリ
アが不要のため、それだけ各処理槽の小型化を可能とす
る。このため、薬液や洗浄液の量が少なくて済み、しか
も処理時間を短縮できるという利点や、基板径が6イン
チから8インチへと大型化した基板のチャッキングへの
対応も容易である等の理由から、急速に普及しつつあ
る。しかも、ただ単に基板を保持して基板処理装置にお
ける基板の洗浄層や基板処理槽間を搬送するだけではな
く、各槽までの搬送が完了すると、基板を保持する保持
部材自体の洗浄が行なわれている。
【0003】例えば、実開平5−49290には、この
保持部材自体の洗浄過程中に、基板をその外縁の挿入を
経て保持するガイド溝において窒素ガスや洗浄水等の流
体を噴出する技術が提案されている。そして、このよう
にすることで、ガイド溝内にたまった塵やゴミ等の洗浄
・除去(除塵)が行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た公報に提案されている基板保持装置のように、保持部
材の洗浄過程中にガイド溝内の洗浄・除塵を行なって
も、以下に説明するような不具合が指摘されるに至っ
た。
【0005】保持部材を例えば洗浄水への浸漬により行
ないその間にガイド溝から流体を噴出しても、保持部材
を洗浄水が引き上げた場合には、ガイド溝に洗浄水が残
存する。このため、当該洗浄水中の種々の不純物が洗浄
水の乾燥を経てガイド溝に付着する可能性があり、この
付着した不純物が保持部材の保持する基板の汚染源とな
り得る。この場合の不純物としては、例えば、浸漬洗浄
水中のゴミや塵のほか、当該洗浄水に溶解したクリーン
ルーム内浮遊ボロン系ガス,CO2 ,SOX ,NOX
よび保持部材に付着して洗浄水に持ち込まれた基板処理
薬液等を挙げることができる。
【0006】ところで、近年の技術動向の上からは半導
体デバイスの更なる高密度化が求められており、それに
伴い半導体基板の表面処理にも極めて高い処理品質が求
められ基板処理に対する要求処理品質が向上した。この
ため、従来であれば基板処理品質を不良とするような事
態を引き起こすことはなかったガイド溝の付着不純物
が、基板処理品質に悪影響を及ぼす虞が生じた。
【0007】なお、保持部材を洗浄水が引き上げた後に
もガイド溝からの流体噴出を継続するよう構成しても、
ガイド溝から残存洗浄水を完全に吹き飛ばして除去する
ことは難しく、本質的な解決とはならない。つまり、図
8に示すように、例えばガイド溝100の底部角部10
2や凸部先端部104の残存洗浄水は、当該箇所におい
ては流体噴出による流体のいわゆる回り込みが起きるた
め、除去されないことが多い。この場合、底部角部10
2や凸部先端部104に流体の噴出口を設けても、噴出
される流体の流れやその合流箇所等によっては、ガイド
溝100のいずれかの箇所に回り込みにより洗浄水が残
る。よって、この箇所の不純物がやはり基板処理品質に
悪影響を及ぼす虞がある。
【0008】本発明は、上述のような問題点を解消する
ためになされたものであって、基板を保持する保持部材
の洗浄後には、ガイド溝から洗浄水を確実に除去するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の基板保持装置で採用した手段は、基
板の外縁の挿入が可能なガイド溝を有する1組の保持部
材を、近接離間可能に且つ該ガイド溝が対向するよう備
え、該1組の保持部材近接させて前記基板をその外縁
において各保持部材の前記ガイド溝に保持する基板保持
装置であって、前記保持部材の内部に形成された中空部
を、前記ガイド溝部において外部に連通するガイド溝内
連通孔と、前記中空部に連通され、該中空部内を減圧す
る減圧手段と、前記中空部に連通され、該中空部内に不
活性ガスを加圧導入するガス導入手段と、前記保持部材
自体が洗浄水により洗浄された後に、該ガス導入手段を
駆動制御し、その後、前記減圧手段を駆動制御する制御
手段とを備えることをその要旨とする。
【0010】
【0011】また、請求項記載の基板保持装置では、
前記減圧手段を、減圧機器と前記保持部材の中空部とを
連通する減圧管路を有するものとし、前記ガス導入手段
を、不活性ガスを加圧噴出するガス噴出機器と前記保持
部材の中空部とを連通するガス導入管路を有するものと
し、前記制御手段を、該ガス導入管路と前記減圧管路を
切り換え制御する制御弁を有するものとし、前記中空部
から該制御弁に至るまでの前記ガス導入管路と前記減圧
管路とを、共通の管路とした。
【0012】
【作用】上記構成を有する請求項1記載の基板保持装置
では、保持部材内部に形成された中空部をこの中空部に
連通する減圧手段により減圧することで、ガイド溝内連
通孔を経てガイド溝内を吸引する。そして、この減圧手
段の駆動制御を、保持部材自体が洗浄水により洗浄され
た後に制御手段により行なうので、ガイド溝内における
洗浄水はガイド溝内連通孔から中空部に吸引される。
【0013】また、上記した減圧手段によるガイド溝内
の洗浄水の吸引に先だって制御手段によりガス導入手段
を駆動制御する。このため、保持部材自体の洗浄後に
は、中空部およびガイド溝内連通孔を経てガイド溝内に
不活性ガスが加圧導入され、ガイド溝内にはガイド溝内
連通孔から不活性ガスが噴出する。よって、ガイド溝内
における洗浄水は不活性ガスの加圧噴出により吹き飛ば
された後中空部に吸引される。
【0014】請求項記載の基板保持装置では、中空部
内を減圧するための減圧管路と中空部に不活性ガスを加
圧導入するためのガス導入管路が中空部から制御手段の
制御弁までの管路については共通の管路なので、保持部
材の中空部にはただ一つの管路を連通すればよい。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る基板保持装置の好適な実
施例について、図面に基づき説明する。図1は、本発明
の一実施例である基板保持装置1の概略斜視図である。
この図1に示すように、基板保持装置1は、基板搬送装
置本体20に搭載されており、対向する左右一対のチャ
ック9とこのチャック9に設けられた1組の保持棒10
を備える。左右のチャック9は、ヘッド14側のチャッ
ク片9Aとこれと対向するチャック片9Bとからなり、
保持棒10は、チャック片9Aとチャック片9Bとの間
に掛け渡して設けられている。左右のチャック9は、回
転軸9bを介してヘッド14に連結して組み付けられて
おり、図中矢印Xで示すように回転軸9bを中心に正逆
回転する。従って、このチャック9の正逆回転を通し
て、1組の保持棒10は近接離間する。なお、チャック
9の正逆回転,保持棒10の近接離間の様子については
後述する。
【0016】それぞれの保持棒10は、上下の保持棒1
0で対をなし、その長手方向に沿っては、保持基板の枚
数分等ピッチで形成されたガイド溝11を有する。つま
り、左側のチャック9において対をなした保持棒10と
右側のチャック9において対をなした保持棒10とで、
本発明にいう1組の保持部材をなす。そして、左右のチ
ャック9ごとの保持棒10が接近し、この都合4本の保
持棒10におけるガイド溝11に基板2がその外縁で入
り込むと、基板2は保持棒10に保持されることにな
る。なお、ガイド溝11への外縁の挿入を経て基板2を
保持できるのであれば、左右のチャック9のそれぞれに
1本の保持棒10を設けるよう構成してもよいことは勿
論である。
【0017】ヘッド14は、基板搬送装置本体20の垂
直部21に、そのガイド溝21aに沿って上下方向に移
動可能に取り付けられており、図示しない駆動手段によ
り上下駆動される。また、基板搬送装置本体20は、図
中に矢印Yで示す水平方向に沿って、駆動手段(図示省
略)によって移動可能なようになっている。
【0018】次に、保持棒10の詳細な構成や保持棒1
0による基板保持の様子等について、図1における保持
棒10を断面視して基板保持装置1を見たその概略正面
図である図2と、図2を3−3線に沿って断面視した断
面図である図3を用いて説明する。
【0019】図3に示すように、保持棒10の内部には
中空部10aが形成されており、この中空部10aは、
保持棒10の一端側で、チャック9のチャック片9Aに
形成された連通孔9aと連通する。そして、連通孔9a
の上端は、図1,図2に示すように、チューブ接続口1
2とされているので、保持棒10の中空部10aは、チ
ューブ接続口12に接続された接続チューブ13と、連
通孔9aおよびチューブ接続口12を経て連通する。な
お、中空部10aは、チャック片9B側において閉塞さ
れている。
【0020】保持棒10に等ピッチで形成されたガイド
溝11は、図3に示すように、基板2の外縁を導入する
テーパ部11aと、基板を保持棒10の長手方向に対し
てほぼ垂直に保持するための保持溝11bとガイド溝底
面部11cとからなる。そして、各ガイド溝11のガイ
ド溝底面部11cには、保持棒10の中空部10aと外
部とを連通する外部連通孔8が空けられている。
【0021】保持棒10の素材として炭化ケイ素が使用
されている。保持棒10の製造方法は、まず、コークス
で保持棒10の中芯を形成し、その中芯を覆うようにし
て周囲に炭化ケイ素を結晶させる。その後、当該コーク
スのみを燃焼させて除去する。これにより、中空部10
aを有する保持棒10が容易に形成される。また、保持
棒10およびガイド溝11の表面は、疎水性に富む樹脂
(例えばポリテトラフルオロエチレン等)でコーティン
グされている。
【0022】このように保持棒10は、内部が中空なの
でチャック全体の重さを非常に軽量化することができ
る。このため、基板搬送装置本体20の各駆動手段にか
かる負担が軽減でき、基板搬送が円滑に行えるという効
果も得られる。
【0023】もっとも、保持棒10の素材は、上述の炭
化ケイ素に限られるものではなく、その他の耐薬性を有
する素材、例えば石英やステンレスやフッ素系樹脂など
で形成しても良い。
【0024】また、図3に示すように、保持棒10は、
上述のような製造を経るので保持棒10の外形と相似な
形の中空部10aを有することになるが、このほか単一
な断面形状の貫通孔がその内部に空けられた保持棒10
であっても良い。この場合でも、中空部10aの一端は
チャック片9Bで閉塞される。
【0025】左右のチャック9において上下に対をなし
た2本の保持棒10は、基板2の水平方向の中心線2a
を挟んで、上下に配置されており、下方の保持棒10で
基板2を保持した状態で、上方の保持棒10のガイド溝
11のガイド溝底面部11cと基板2の外縁の間にわず
かな隙間ができるように調整されている。
【0026】これにより、基板保持装置1は、左右のチ
ャック9ごとの保持棒10を接近させ、基板2を下方の
保持棒10により下から掬い上げるようにして保持す
る。この際、上方の保持棒10は、ガイドの役目のみ果
たして基板の前後方向への傾きを規制するので、基板2
の外縁を傷つけることなく、しかも安定な状態で保持す
ることができる。
【0027】図2に示すように、チャック9は、その上
端部に固定された回転軸9bを介して、ヘッド14内に
設けられたチャック駆動部15に連結されている。この
チャック駆動部15は、チャック9の回転軸9bに固定
され一部にピニオン16aが刻設された駆動歯車16
と、この駆動歯車16に噛合するラック17と、このラ
ック17を上下駆動するアクチュエータ18とを備え
る。そして、チャック駆動部15は、アクチュエータ1
8でラック17を上下駆動することにより、左右のチャ
ック9を開閉してそれぞれの保持棒10を近接離間させ
る。
【0028】なお、後述する処理槽28の底部には、保
持棒10との間で基板2の受け渡しを行なうための基板
保持ホルダ19が設けられており、この基板保持ホルダ
19には、保持棒10のガイド溝11と同じピッチで形
成されたガイド溝19aが形成されている。よって、基
板2は、そのオリエンテイション・フラット2bが下に
来るようにして3つの基板保持ホルダ19のガイド溝1
9aに挿入され整立保持される。この場合、基板2は、
実質上、3つの基板保持ホルダ19のうち両端の2つで
支持されており、中央の保持ホルダは、基板2が前後に
倒れるのを防止すると共に、処理槽内での基板処理中に
基板2が回転しようとしたとき、当該オリエンテイショ
ン・フラット2bの直線部に係合し、その回転を阻止し
て、処理槽内での安定した基板処理を可能ならしめる。
【0029】チャック9のチューブ接続口12に接続さ
れた接続チューブ13の長さには十分余裕を設けてお
り、チャック9の開閉動作やヘッド14の上下運動を妨
げないようになっている。この接続チューブ13は、垂
直部21の背部に沿って下方に導かれ、図示しないケー
ブルベアに保持され後述の電磁切換弁24に至る。
【0030】なお、チャック9や、回転軸9b、ヘッド
14などの、処理液に直接接触する部材もしくは処理液
の飛沫がかかる虞がある部材は、使用する処理液に対し
耐腐食性を有する樹脂で形成されている。
【0031】図4に示すように、接続チューブ13は電
磁切換弁24の通気ポートと接続されており、電磁切換
弁24の他の通気ポートである二つの切り換えポートに
は、真空吸引ポンプ25と窒素ガスボンベ26とが、そ
れぞれチューブ25a,チューブ26aを介して接続さ
れている。この電磁切換弁24は、通常、接続チューブ
13の接続された通気ポートを閉鎖しており、制御装置
27からの制御信号により、チューブ25aまたはチュ
ーブ26aのいずれかと接続チューブ13との連通を切
り換える。よって、電磁切換弁24によりチューブ25
aと接続チューブ13とが連通されると、真空吸引ポン
プ25は保持棒10の中空部10aと連通し、この保持
棒10内の吸引が可能な状態となる。一方、チューブ2
6aと接続チューブ13とが連通されると、窒素ガスボ
ンベ26は中空部10aと連通し、保持棒10への窒素
ガスの加圧導入(噴出)が可能な状態となる。なお、窒
素ガスボンベ26には、塵やごみなどを含まない清浄な
窒素ガスが圧縮されて収納されている。また、窒素ガス
に替わり、他の不活性ガス(アルゴンガス等)を用いる
こともできる。
【0032】制御装置27は、CPU,ROM,RAM
等を備える周知の電子制御装置であり、基板保持装置1
を始め基板処理装置全体の動作を制御する。従って、電
磁切換弁24や真空吸引ポンプ25は制御装置27から
の指示(制御信号)を受けて動作するようになってい
る。
【0033】次に、制御装置27が基板処理装置全体に
対して行なう処理のうち、基板保持装置1に関して行な
われる処理(基板搬送・チャック洗浄ルーチン)につい
て、図5のフローチャートのほか、チャック9を洗浄す
るときの様子を示す図6を用いて説明する。
【0034】基板搬送・チャック洗浄ルーチンの説明に
先立ち、図6を用いてチャック洗浄槽29a,29bに
ついて説明する。図6に示すように、チャック洗浄槽2
9a,29bは、エッチング等の基板処理を行なう薬液
31が貯留された処理槽28の左右両側に隣接して設け
られており、それぞれのチャック洗浄槽内には洗浄液3
0が充満されている。この洗浄液30は、図示しないパ
イプを介して定期的に交換され、または常時オーバーフ
ローされてきれいな状態に保たれるようになっている。
【0035】基板搬送・チャック洗浄ルーチンは、処理
槽28への基板搬送や上記したチャック洗浄槽29a,
29bでのチャック9の保持棒10の洗浄を行なうため
のものである。そして、当該ルーチンが開始されると、
チャック9の正逆回転を通した保持棒10の離間・接近
を行なって基板2を保持するとともに、基板2を保持し
たまま基板搬送装置本体20により処理槽22の上に移
送し、チャック9をヘッド14ごとガイド溝21aに沿
って下降させ、基板2を処理槽28の基板保持ホルダ1
9に載置して受け渡す(ステップS100)。なお、基
板2の受け渡しの際には、チャック9の一方の方向の回
転を通した保持棒10の離間が行なわれる。
【0036】その後、チャック9をガイド溝21aに沿
って上昇させるとともに、左右のチャック9がチャック
洗浄槽29a,29bの上にくるように大きく開いて洗
浄待機する(ステップS110)。次いで、チャック9
を再度下降させて左右のチャック9のそれぞれを、チャ
ック洗浄槽29a,29b内に浸漬させ洗浄液30で洗
浄する(ステップS120)。この間に、保持棒10の
ガイド溝11は、洗浄される。なお、このチャック洗浄
の間に亘り、制御装置27により電磁切換弁24を窒素
ガスボンベ26側に切り換えて接続チューブ13に窒素
ガスを供給し、保持棒10のガイド溝11の外部連通孔
8から窒素ガスを噴出させてバブリングするよう構成す
ることもできる。
【0037】このようにバブリングすることで、ガイド
溝11内に付着していた塵やごみ等を、浸漬洗浄の間に
ガイド溝11から離脱することができる。これに付け加
え、チャック洗浄槽29a,29bに従来通りの超音波
洗浄や、チャック9下方からのバブリングやアップフロ
ーなどの機能を付加しておけばチャック9の洗浄として
は、ほぼ完全なものとすることができる。
【0038】ステップS120のチャック洗浄に続いて
は、チャック9を上昇させてチャック洗浄槽29a,2
9bから引き上げるとともに、電磁切換弁24により接
続チューブ13と窒素ガスボンベ26とを連通して窒素
ガスを中空部10aを経て外部連通孔8からガイド溝1
1内に噴出する(ステップS130)。この場合、チャ
ック9の上昇は低速で行なれ、この上昇の間に保持棒1
0およびガイド溝11は、その表面に疎水性樹脂コーテ
ィングを有することから、引き上げ乾燥に処される。ま
た、窒素ガスの噴出により、ガイド溝11内の洗浄水は
吹き飛ばされる。よって、この引き上げ乾燥および窒素
ガス噴出により、保持棒10およびガイド溝11は、速
やかに乾燥が進む。なお、窒素ガスの噴出は、チャック
9の引き上げ後に所定時間経過すると開始される。
【0039】窒素ガスの噴出が完了すると、電磁切換弁
24により接続チューブ13と真空吸引ポンプ25とを
連通して、中空部10aを接続チューブ13を経て真空
吸引する(ステップS140)。この吸引を行なうこと
で、ガイド溝11内の残存洗浄水は外部連通孔8を経て
中空部10aに吸引される。なお、この吸引は所定時間
継続される。
【0040】中空部10aの真空吸引に続いては、新た
な基板2の保持・移送のために図示しない基板保持待機
位置に基板搬送装置本体20により復帰し(ステップS
150)、一旦本ルーチンを終了する。
【0041】以上説明したように、本実施例の基板保持
装置1は、チャック洗浄槽29a,29bでの洗浄液3
0による保持棒10およびガイド溝11の浸漬洗浄が完
了すると、外部連通孔8からの窒素ガスの噴出によるガ
イド溝11内残存洗浄水の吹き飛ばし,中空部10aの
真空吸引による外部連通孔8からのガイド溝11内残存
洗浄水の吸引を引き続き行なう。このため、本実施例の
基板保持装置1によれば、ガイド溝11から洗浄水を確
実に除去できるとともに、洗浄水の除去を通して洗浄水
中のゴミや不純物等をガイド溝に付着させないので、基
板処理品質を向上することができる。
【0042】また、電磁切換弁24からチャック9に至
る間には、接続チューブ13しか必要としない。このた
め、実施例の基板保持装置1によれば、上下動や正逆回
転するチャック9、延いては保持棒10の周辺の管路構
成を簡略化することができる。しかも、基板2の保持お
よびその解放のための保持棒10の近接離間動作を円滑
に行なうことができるので、不用意な基板2とガイド溝
11との干渉がなくなり基板2にキズ等を残すことがな
い。
【0043】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0044】例えば、チャック洗浄槽29a,29b
を、各処理槽28についてそれぞれ左右に一対ずつ設け
ても良いし、隣接する処理槽間にチャック洗浄槽を一つ
だけ設け、これを両者で共用するようにしても良い。ま
た、全部の処理槽に設けるのでなく、特にチャック洗浄
が必要な処理槽のみに設けるだけでも良い。
【0045】また、本実施例では、外部連通孔8は、保
持棒10のガイド溝底面部11cの部分のみに設けた
が、この部分のみに限定する必要はない。即ち、図7に
示すようにガイド溝11のテーパ部11aや保持溝11
bに外部連通孔8a,8bを空けるよう構成することも
できる。このようにすれば、真空吸引ポンプ25による
ガイド溝11内残存洗浄水の吸引効果や窒素ガスボンベ
26によるガイド溝11内残存洗浄水の吹き飛ばし効果
を一層高めることができ、洗浄水をより一層確実に除去
できる。
【0046】また、本実施例においては、チャック9内
部に連通孔9aを設けてこれを介して保持棒10に窒素
ガスを供給するようにしているが、接続チューブ13を
下方に延ばして直接保持棒10内部の中空部10aに接
続するようにしても良い。
【0047】更に、上述の基板保持装置の実施例におい
ては、保持棒10の断面形状は円形になっているが、こ
れに限定されるものではない。しかし、液切れを早くす
るという効果を得るためには、その断面形状は、円形も
しくはこれに近い形の方が望ましい。
【0048】また、チャック駆動部15の機構は、上述
のピニオン・ラック機構に限定されるものではなく、公
知のチャック駆動機構であればどのようなものでも良
く、またアクチュエータも空気式、油圧式のほかネジ送
り機構を利用したものでも使用可能である。さらに、チ
ャック9を回転により開閉させるのでなく、平行にスラ
イドさせて開閉動作させるように構成することも可能で
ある。
【0049】また、チャック洗浄の間の窒素ガスによる
バブリングに替えて、当該洗浄の間に洗浄水を外部連通
孔8からガイド溝11に噴出するよう構成することもで
きる。この場合に、チャック洗浄槽29a,29b内の
洗浄液30と同じ洗浄水を圧送できる洗浄液供給装置を
設け、この洗浄液供給装置からの洗浄水を電磁切換弁2
4,接続チューブ13および中空部10aを経て外部連
通孔8から噴出できるよう構成し、電磁切換弁24にて
接続チューブ13との連通を切り換え制御すればよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の基
板保持装置によれば、保持部材自体の洗浄水により洗浄
後にガイド溝内における洗浄水を中空部に吸引するの
で、ガイド溝に洗浄水を残存させることがない。しか
も、請求項1記載の基板保持装置によれば、洗浄水の除
去を通して洗浄水中のゴミや不純物等をガイド溝に付着
させないので、基板処理品質を向上することができる。
【0051】さらに、請求項記載の基板保持装置によ
れば、ガイド溝への不活性ガスの加圧噴出を洗浄水の吸
引に先立ち行なうので、洗浄水をより確実にガイド溝か
ら除去することができる。
【0052】請求項記載の基板保持装置によれば、保
持部材の中空部に連通する管路をただ一つの管路とする
ことができるので、保持部材回りの管路構成を簡略化す
ることができる。しかも、基板の保持およびその解放の
ための保持部材の近接離間動作の円滑化を通して、不用
意な基板とガイド溝との干渉がなくなり基板にキズ等を
つけることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】基板保持装置1の概略斜視図である。
【図2】図1における保持棒10を断面視して基板保持
装置1を見たその概略正面図である。
【図3】図2を3−3線に沿って断面視した断面図であ
る。
【図4】接続チューブ13が接続される電磁切換弁24
とこれに接続される真空吸引ポンプ25,窒素ガスボン
ベ26および制御装置27を示すブロック図である。
【図5】基板保持装置1に関して行なわれる基板搬送・
チャック洗浄ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】チャック洗浄の様子を示す図である。
【図7】保持棒におけるガイド溝11に空けられる外部
連通孔8の別の実施例を示す図である。
【図8】従来の基板保持装置における問題点を説明する
ための説明図である。
【符号の説明】
1…基板保持装置 2…基板 8…外部連通孔 8a,8b…外部連通孔 9…チャック 9A…チャック片 9B…チャック片 9a…連通孔 9b…回転軸 10…保持棒 10a…中空部 11…ガイド溝 11a…テーパ部 11b…保持溝 11c…ガイド溝底面部 12…チューブ接続口 13…接続チューブ 15…チャック駆動部 16…駆動歯車 18…アクチュエータ 19…基板保持ホルダ 20…基板搬送装置本体 22…処理槽 24…電磁切換弁 25…真空吸引ポンプ 26…窒素ガスボンベ 27…制御装置 28…処理槽 29a,29b…チャック洗浄槽 30…洗浄液

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の外縁の挿入が可能なガイド溝を有す
    る1組の保持部材を、近接離間可能に且つ該ガイド溝が
    対向するよう備え、該1組の保持部材近接させて前記
    基板をその外縁において各保持部材の前記ガイド溝に保
    持する基板保持装置であって、 前記保持部材の内部に形成された中空部を、前記ガイド
    溝部において外部に連通するガイド溝内連通孔と、 前記中空部に連通され、該中空部内を減圧する減圧手段
    と、前記中空部に連通され、該中空部内に不活性ガスを加圧
    導入するガス導入手段と、 前記保持部材自体が洗浄水により洗浄された後に、該ガ
    ス導入手段を駆動制御し、その後、前記減圧手段を駆動
    制御する制御手段とを備えることを特徴とする基板保持
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の基板保持装置であって、前記減圧手段は、減圧機器と前記保持部材の中空部とを
    連通する減圧管路を有し、 前記ガス導入手段は、不活性ガスを加圧噴出するガス噴
    出機器と前記保持部材の中空部とを連通するガス導入管
    路を有し、 前記制御手段は、該ガス導入管路と前記減圧管路を切り
    換え制御する制御弁を有し、 前記中空部から該制御弁に至るまでの前記ガス導入管路
    と前記減圧管路とは、共通の管路とされている 基板保持
    装置。
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