JP3157202B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- JP3157202B2 JP3157202B2 JP21736391A JP21736391A JP3157202B2 JP 3157202 B2 JP3157202 B2 JP 3157202B2 JP 21736391 A JP21736391 A JP 21736391A JP 21736391 A JP21736391 A JP 21736391A JP 3157202 B2 JP3157202 B2 JP 3157202B2
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- Japan
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- amplifier
- magnetic recording
- resistor
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- reproducing apparatus
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(VTR)等の磁気記録再生装置における前置増幅器の
低域周波数特性改善に関する。
(VTR)等の磁気記録再生装置における前置増幅器の
低域周波数特性改善に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の磁気記録再生装置としては一般
に図6に示すものが知られている。図において、1は磁
気ヘッド、2はロータリトランス、3はカップリングコ
ンデンサ、4はロータリトランス2を介して伝達される
信号を増幅する増幅器、5は抵抗6と反転増幅器7から
なる帰還手段で前記増幅器4の入力端子8と出力端子9
間に接続されている。図7は図6の磁気ヘッド1とロー
タリトランス2をそれぞれ等価的に電力E(t)及びイン
ダクタンスLに置き換えたものである。
に図6に示すものが知られている。図において、1は磁
気ヘッド、2はロータリトランス、3はカップリングコ
ンデンサ、4はロータリトランス2を介して伝達される
信号を増幅する増幅器、5は抵抗6と反転増幅器7から
なる帰還手段で前記増幅器4の入力端子8と出力端子9
間に接続されている。図7は図6の磁気ヘッド1とロー
タリトランス2をそれぞれ等価的に電力E(t)及びイン
ダクタンスLに置き換えたものである。
【0003】ここで図8を用いて再生系伝達関数H(S)
を導出する。図8において増幅器A及び増幅器Bの増幅
度をそれぞれA,B、入力電圧をVIN,出力電圧をV
OUTとすれば、増幅器Aの+端子での電圧はVIN×R/
(R+Z0)、−端子での電圧はB×VOUT×Z0/(R
+Z0)である。従って、
を導出する。図8において増幅器A及び増幅器Bの増幅
度をそれぞれA,B、入力電圧をVIN,出力電圧をV
OUTとすれば、増幅器Aの+端子での電圧はVIN×R/
(R+Z0)、−端子での電圧はB×VOUT×Z0/(R
+Z0)である。従って、
【0004】
【数1】
【0005】
【数2】
【0006】
【数3】
【0007】
【数4】
【0008】S=jωとし、図7における反転増幅器7
の周波数特性は平坦なものであると仮定すれば、その再
生伝達関数H(S)は、
の周波数特性は平坦なものであると仮定すれば、その再
生伝達関数H(S)は、
【0009】
【数5】
【0010】となる。 (1)式から明白なように磁気ヘッド1とカップリング
コンデンサ3の共振周波数
コンデンサ3の共振周波数
【0011】
【数6】
【0012】
【数7】
【0013】となり、或る周波数(具体的には再生周波
数帯域の低域)でオープンループゲインとなってしまう
ことが理解される。
数帯域の低域)でオープンループゲインとなってしまう
ことが理解される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで図6の回路
で、一般的には増幅器7に周波数特性を持たせ、増幅器
4への入力信号レベルは、電力伝達効率の点から前記磁
気ヘッド1の電力E(t)の2分の1にするのが好ましい
が、この回路構成では結果としてLCの共振点で大きな
ピークが発生する。このピーク値は再生周波数帯域にお
ける周波数特性の不均衡を生じ、特に色信号低域搬送波
記録方式において色信号に多大の悪影響を与えている。
で、一般的には増幅器7に周波数特性を持たせ、増幅器
4への入力信号レベルは、電力伝達効率の点から前記磁
気ヘッド1の電力E(t)の2分の1にするのが好ましい
が、この回路構成では結果としてLCの共振点で大きな
ピークが発生する。このピーク値は再生周波数帯域にお
ける周波数特性の不均衡を生じ、特に色信号低域搬送波
記録方式において色信号に多大の悪影響を与えている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本案では、上述の再生周
波数特性におけるLCの共振点でのピーク値を抑圧する
ためのダンピング兼負帰還特性改善用の抵抗を増幅器4
の入力側に直列に接続する。
波数特性におけるLCの共振点でのピーク値を抑圧する
ためのダンピング兼負帰還特性改善用の抵抗を増幅器4
の入力側に直列に接続する。
【0016】
【作用】増幅器の入力側に直列接続されたダンパー抵抗
によって、LCのダンピングが成されると共に、上述の
オープンループゲイン状態を回避するよう作用し、低域
でのLCの共振点でのピーク値が大幅に抑圧される。
によって、LCのダンピングが成されると共に、上述の
オープンループゲイン状態を回避するよう作用し、低域
でのLCの共振点でのピーク値が大幅に抑圧される。
【0017】
【実施例】以下、具体的な実施例を等価回路ブロック図
を参照しながら説明する。尚、従来例と同一部分には同
一番号を付けてその説明を省略する。図1(a)は回路
ブロック図、図1(b)はその等価回路ブロック図であ
る。図1において従来例と異なる点は、ダンピング兼負
帰還特性改善用の抵抗r10を増幅器4の入力端子8に直
列に接続した点である。
を参照しながら説明する。尚、従来例と同一部分には同
一番号を付けてその説明を省略する。図1(a)は回路
ブロック図、図1(b)はその等価回路ブロック図であ
る。図1において従来例と異なる点は、ダンピング兼負
帰還特性改善用の抵抗r10を増幅器4の入力端子8に直
列に接続した点である。
【0018】この抵抗r10を追加したことにより再生系
伝達関数H(S)は、
伝達関数H(S)は、
【0019】
【数8】
【0020】となる。一般的に増幅器4の増幅度Aは、
A≫1であるので、LCの共振点においてその再生系伝
達関数H(S0)は、
A≫1であるので、LCの共振点においてその再生系伝
達関数H(S0)は、
【0021】
【数9】
【0022】となり、LC共振点でのピーク値を小抵抗
r10で抑圧することができる。
r10で抑圧することができる。
【0023】図2は再生周波数特性を示すグラフであ
り、実線が本発明の特性曲線であり、点線は従来例の特
性曲線である。図において、低域におけるピーク値が実
用上支障の無い程度まで大幅に抑圧されている。図3
(a),(b)及び図4(a),(b)は、それぞれ抵抗r10の接
続個所を換えた場合の回路ブロック図及び等価回路ブロ
ック図である。
り、実線が本発明の特性曲線であり、点線は従来例の特
性曲線である。図において、低域におけるピーク値が実
用上支障の無い程度まで大幅に抑圧されている。図3
(a),(b)及び図4(a),(b)は、それぞれ抵抗r10の接
続個所を換えた場合の回路ブロック図及び等価回路ブロ
ック図である。
【0024】図5は本発明の具体的な回路図を示したも
ので、磁気ヘッド1により再生された信号は、ロータリ
トランス2を介して伝達され、コンデンサ3及びダンパ
ー抵抗10を介してトランジスタTr1,Tr2,Tr3で構成さ
れた増幅器4で増幅され出力端子9へ出力されると共
に、該出力の一部がトランジスタTr4,Tr5,Tr6で構成
された反転増幅器7及び抵抗6を介して増幅器4の入力
端に帰還される。
ので、磁気ヘッド1により再生された信号は、ロータリ
トランス2を介して伝達され、コンデンサ3及びダンパ
ー抵抗10を介してトランジスタTr1,Tr2,Tr3で構成さ
れた増幅器4で増幅され出力端子9へ出力されると共
に、該出力の一部がトランジスタTr4,Tr5,Tr6で構成
された反転増幅器7及び抵抗6を介して増幅器4の入力
端に帰還される。
【0025】本発明のダンパー抵抗は、IC(集積回
路)内に組み込むことによってプリント基板上のスペー
スの削減とその作業性の向上が図られる。尚、本発明の
実施例は再生系について述べたが、本発明の構成を記録
系の回路にも適用できることは云うまでもない。
路)内に組み込むことによってプリント基板上のスペー
スの削減とその作業性の向上が図られる。尚、本発明の
実施例は再生系について述べたが、本発明の構成を記録
系の回路にも適用できることは云うまでもない。
【0026】
【発明の効果】上述のように、前置増幅器の入力側にダ
ンパー抵抗を直列に接続することによって、記録または
再生周波数特性における低域でのロータリトランスとカ
ップリングコンデンサとによるLC共振点のピーク値を
大幅に抑圧し、再生色信号の再現性を改善する効果があ
る。
ンパー抵抗を直列に接続することによって、記録または
再生周波数特性における低域でのロータリトランスとカ
ップリングコンデンサとによるLC共振点のピーク値を
大幅に抑圧し、再生色信号の再現性を改善する効果があ
る。
【図1】本発明の回路ブロック図及びその等価回路図で
ある。
ある。
【図2】本発明及び従来例の再生周波数特性を示すグラ
フである。
フである。
【図3】本発明の他の回路ブロック図及びその等価回路
図である。
図である。
【図4】本発明の他の回路ブロック図及びその等価回路
図である。
図である。
【図5】本発明の具体的な回路図である。
【図6】従来例の回路ブロック図である。
【図7】図6の等価回路図である。
【図8】一般的な帰還増幅器の等価回路図である。
1 磁気ヘッド 2 ロータリトランス 3 カップリングコンデンサ 4 増幅器5 帰還手段 6 抵抗 7 反転増幅器 10 ダンパー抵抗(周波数特性補正手段)
Claims (2)
- 【請求項1】 複数個の回転磁気ヘッドを備えロータリ
トランスを介して信号の授受がなされる回転ドラム式磁
気記録再生装置において、前記ロータリトランスにより
伝達された信号を増幅する増幅器と、該増幅器の入出力
端子間に接続される帰還手段と、前記信号の低域周波数
特性を改善する周波数特性補正手段を前記増幅器の前段
に設けたことを特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項2】 前記帰還手段は抵抗と反転増幅器とから
なり、前記周波数特性補正手段は前記増幅器の入力端子
に直列に接続されるダンパー抵抗であることを特徴とす
る請求項1の磁気記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21736391A JP3157202B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 磁気記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21736391A JP3157202B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 磁気記録再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0554307A JPH0554307A (ja) | 1993-03-05 |
JP3157202B2 true JP3157202B2 (ja) | 2001-04-16 |
Family
ID=16703005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21736391A Expired - Fee Related JP3157202B2 (ja) | 1991-08-28 | 1991-08-28 | 磁気記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3157202B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3692961B2 (ja) * | 2001-04-13 | 2005-09-07 | ソニー株式会社 | 磁気記録データ再生装置及び方法 |
-
1991
- 1991-08-28 JP JP21736391A patent/JP3157202B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0554307A (ja) | 1993-03-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |