JP3156373B2 - 搗精歩留測定方法及び搗精歩留測定装置 - Google Patents

搗精歩留測定方法及び搗精歩留測定装置

Info

Publication number
JP3156373B2
JP3156373B2 JP16852392A JP16852392A JP3156373B2 JP 3156373 B2 JP3156373 B2 JP 3156373B2 JP 16852392 A JP16852392 A JP 16852392A JP 16852392 A JP16852392 A JP 16852392A JP 3156373 B2 JP3156373 B2 JP 3156373B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measured
data
yield
measurement
milling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16852392A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05332941A (ja
Inventor
利彦 佐竹
覺 佐竹
隆司 三上
正純 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Satake Corp
Original Assignee
Satake Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Satake Corp filed Critical Satake Corp
Priority to JP16852392A priority Critical patent/JP3156373B2/ja
Publication of JPH05332941A publication Critical patent/JPH05332941A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3156373B2 publication Critical patent/JP3156373B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Adjustment And Processing Of Grains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】穀物等の搗精前後において変化す
る搗精歩留の正確な測定方法と該方法による搗精歩留測
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の特に穀物等を搗精する過程に
おいて、穀粒の搗精がどの程度進んだかを、搗精装置へ
投入する前の原料穀粒の重量と搗精装置から排出された
穀粒の重量とを計測してその比を歩留として算出してい
た。
【0003】更に図1によって説明すると、たとえば搗
精装置1の前後にバッチ式の流量計2,3を設けたフロ
−を示している。流量計2で計測された穀物原料のト−
タル重量と流量計3で計測された搗精後の穀物のト−タ
ル重量との重量比をもって歩留とし、この歩留値でどの
くらい搗精が進んだかを確認し搗精装置1での搗精時間
を調整し搗精制御を行っていた。特にこの例は搗精時間
が60時間とか70時間を要して少しずつ行われる酒造
用の搗精の場合に顕著であり、何度も循環させて少しず
つ行う搗精方法においては、この搗精途中における搗精
歩留の測定は重要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来技術
における歩留とは、搗精装置前後におけるト−タル重量
比で表現されており、一般的に「みかけ歩留」と呼ばれ
ている。一方、搗精前の整粒(完熟したつぶ)穀粒一粒
と搗精後の整粒穀粒一粒との比較の上で求められる歩留
を「真正歩留」と呼ばれている。つまり本来、搗精がど
のくらい進んだか、どのくらい穀粒の表面組織が削られ
たかについてはこの「真正歩留」の値で確認されるべき
である。ただし、原料に対してどのくらいの製品を生み
だしたかについては「みかけ歩留」が「製品歩留」の値
となる。
【0005】さて、先の「みかけ歩留」では、搗精装置
において原料穀粒から取り去られるものが、搗精による
原料穀粒の表面組織だけでなく、脆い穀粒が砕粒となっ
て搗精装置の外に取り去られていることもあり、「真正
歩留」と比較すると大きく差を生じることになる。つま
り、この「みかけ歩留」を搗精歩留として扱うと、前記
のように脆い穀粒が砕粒となって搗精装置の外に取り去
られている分だけ搗精後のト−タル重量は軽くなり、み
かけ上それだけ搗精が進んだと判断されることになる。
これは同じ性質を持つ品種の穀粒であっても「みかけ歩
留」を基準に搗精すると、その原料穀粒の構成によっ
て、つまり原料穀粒内に含まれる脆い穀粒の含有割合に
よって、搗精後の整粒の歩留が違ってくるということに
なり、いつも安定した同じ搗精歩留の製品の供給は不可
能である。
【0006】「真正歩留」の測定は搗精前の原料の整粒
一粒と搗精後の整粒一粒の体積あるいは重量とを比較す
るため搗精前後の整粒のみを取り出す必要があり、しか
も測定値の信頼性を高めるため搗精前後の整粒それぞれ
をたとえば1000粒ずつ取り出してその体積あるいは
重量を測定し比較しなくてはならず、従来技術において
はこの「真正歩留」の測定を目的とした搗精歩留測定方
法及び搗精歩留測定装置の提案はない。
【0007】本出願人は以上のことから原料穀粒の構成
に関係なく本来必要とされる「真正歩留」の測定を可能
とする実用的な搗精歩留測定方法及び該方法による搗精
歩留測定装置の提供を技術的課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本出願人は搗精処理前
の複数個の被測定物と搗精処理後の複数個の被測定物と
のそれぞれから取り込んだX,Y,Z方向の画像デ−タ
を処理して得られるX,Y,Z方向の寸法により、搗精
処理前の複数個の被測定物の体積デ−タと標準偏差σ並
びに搗精処理後の複数個の被測定物の体積デ−タとその
標準偏差σとを演算処理し、該演算処理により得られる
標準偏差σによって任意に定められる範囲外の体積デ−
タを除外した後の体積デ−タから得られる搗精処理前の
複数個の被測定物の体積デ−タの平均値と搗精処理後の
複数個の被測定物の体積デ−タの平均値とを比較して、
搗精した被測定物の搗精歩留を算定する穀物等の搗精歩
留測定方法によって前記課題を解決するための手段とし
た。
【0009】また、搗精処理前の複数個の被測定物と搗
精処理後の複数個の被測定物とのそれぞれから取り込ん
だX,Y,Z方向の画像デ−タを処理して得られるX,
Y,Z方向の寸法と、搗精処理前の複数個の被測定物の
比重と搗精処理後の複数個の被測定物の比重とにより、
搗精処理前の複数個の被測定物の重量デ−タとその標準
偏差σ並びに搗精処理後の複数個の被測定物の重量デ−
タとその標準偏差σとを演算処理し、該演算処理により
得られる標準偏差σによって任意に定められる範囲外の
重量デ−タを除外した後の重量デ−タから得られる搗精
処理前の複数個の被測定物の重量デ−タの平均値と搗精
処理後の複数個の被測定物の重量デ−タの平均値とを比
較して、搗精した被測定物の搗精歩留を算定する穀物等
の歩留測定方法により前記課題を解決するための手段と
した。
【0010】さらに装置としては、穀粒等の被測定物を
一粒ずつ供給する供給部と、該供給部から任意間隔を置
いた測定位置で、前記被測定物のX,Y,Z軸方向から
画像デ−タを取り込むよう各軸方向に設置したカメラ装
置と前記測定位置の下方及び周辺から測定位置の照明を
行う照明装置及び測定後の被測定物を測定位置外に排除
する排除装置とを有する測定部と、前記供給部から供給
された被測定物を載置する半透明のステ−ジと該ステ−
ジを供給部から前記測定部の測定位置に移動させる駆動
装置とを有する測定ステ−ジ部と、被測定物の既知の特
性値等を入力する入力部、及び測定した搗精処理前の複
数個の被測定物と搗精処理後の複数個の被測定物のカウ
ント手段とX,Y,Z方向の画像デ−タの画像処理手段
と前記特性値と画像デ−タとから被測定物の体積または
重量及び標準偏差σの演算を行う演算手段と該被測定物
の体積または重量及び標準偏差σから搗精処理後の被測
定物の搗精歩留を算定する算定手段とを有するとともに
前記供給部と測定部と測定ステ−ジ部と及び入力部のそ
れぞれに連絡した制御部とから構成した搗精歩留測定装
置により前記課題を解決するための手段とした。
【0011】
【作用】本発明による作用を説明する。本出願人は、搗
精処理前の複数個の被測定物と搗精処理後の複数個の被
測定物とのそれぞれから取り込んだX,Y,Z方向の画
像デ−タを処理して得られるX,Y,Z方向の寸法によ
り、搗精処理前の複数個の被測定物の体積デ−タとその
標準偏差σ並びに搗精処理後の複数個の被測定物の体積
デ−タとその標準偏差σとを演算処理するようにした。
【0012】更に、該演算処理により得られる標準偏差
σによって任意に定められる範囲外の体積デ−タを除外
した後の体積デ−タから得られる搗精処理前の複数個の
被測定物の体積デ−タの平均値と搗精処理後の複数個の
被測定物の体積デ−タの平均値とを比較して、搗精処理
後の被測定物の搗精歩留を算定する穀物等の搗精歩留測
定方法とした。
【0013】このことによって、搗精処理前のサンプル
穀粒と搗精処理後のサンプル穀粒のX,Y,Z方向の寸
法を画像デ−タにより得て、これを演算処理してサンプ
ル穀粒の一粒一粒を体積デ−タとして捉えることができ
る。
【0014】またこのようにして得られた複数個の穀粒
の体積デ−タの平均値をそのまま整粒穀粒の体積デ−タ
とするのでなく、前記演算で同時に得た標準偏差σを用
いて、この標準偏差σによって任意に定められる範囲外
の体積デ−タを除外した後の体積デ−タから得られる平
均値を比較するようにしたので、前記範囲外の体積デ−
タつまり極めて体積の小さい砕粒の様な物、あるいは極
めて体積の大きい異種穀物、異物の様な物の体積デ−タ
を除外することができ、サンプル穀粒の内、整粒となる
穀粒だけの体積デ−タの平均値で搗精前後の搗精歩留を
正確に算定することができるようになった。
【0015】また、それぞれの体積デ−タに搗精処理前
の穀物の比重と搗精処理後の穀物の比重とをそれぞれに
乗算すると体積デ−タは重量デ−タとして捉えることも
できる。
【0016】さらに装置としては、穀粒等の被測定物を
一粒ずつ供給する供給部と、該供給部から任意間隔を置
いた測定位置で、前記被測定物のX,Y,Z軸方向から
画像デ−タを取り込むよう各軸方向に設置したカメラ装
置と前記測定位置の下方及び周辺から測定位置の照明を
行う照明装置及び測定後の被測定物を測定位置外に排除
する排除装置とを有する測定部と、前記供給部から供給
された被測定物を載置する半透明のステ−ジと該ステ−
ジを供給部から前記測定部の測定位置に移動させる駆動
装置とを有する測定ステ−ジ部と、被測定物の既知の特
性値等を入力する入力部、及び測定した被測定物のカウ
ント手段とX,Y,Z方向の画像デ−タの画像処理手段
と前記特性値と画像デ−タとから被測定物の体積または
重量及び標準偏差σの演算を行う演算手段と該被測定物
の体積または重量及び標準偏差σから搗精処理後の被測
定物の搗精歩留を算定する算定手段とを有するとともに
前記供給部と測定部と測定ステ−ジ部と及び入力部のそ
れぞれに連絡した制御部とから搗精歩留測定装置を構成
した。
【0017】このように構成した搗精歩留測定装置は、
穀粒等の搗精処理前の複数個の被測定物と搗精処理後の
複数個の被測定物とをそれぞれ測定するが、搗精処理前
後の穀粒に関係なく作用としては同様であるので一方の
みとする。
【0018】穀粒を一粒ずつ供給する供給部から測定ス
テ−ジ部の半透明のステ−ジに一粒の穀粒を供給する
と、供給部の駆動装置が作動して、前記ステ−ジを供給
部から測定部の測定位置へ移動する。測定位置では測定
位置の下方及び周辺から測定部の照明装置によって穀粒
は照明される。照明された穀粒は、ステ−ジの穀粒に対
してX,Y,Z軸方向から穀粒の画像デ−タを取り込む
よう各軸方向に設置したカメラ装置によって撮像され
る。撮像が完了した穀粒は測定部の排除装置によって測
定部外に排除される。この排除は前記撮像を終えると直
ちに排除する場合と搗精歩留測定装置の体積デ−タまた
は重量デ−タの演算を終えて排除する場合とが考えられ
るが、後者の場合、体積デ−タまたは重量デ−タの値に
基づいて区分けすることも可能である。
【0019】測定部の排除装置によって穀粒を排除する
と、測定ステ−ジ部のステージは、駆動装置によって
給部に移動される。供給部からは次の穀粒が供給され再
び測定部での測定が開始される。以上の繰り返しを制御
部の制御によって搗精歩留測定装置は行う。
【0020】さてこのように測定された穀粒のデ−タは
制御部によって次のように演算処理される。カメラ装置
によって撮像された一つの穀粒のX,Y,Z方向の画像
デ−タは画像処理手段によって画像処理され、X,Y,
Z方向の長さのデ−タとされる。この長さのデ−タによ
って演算手段では穀粒の体積デ−タを求める。また入力
手段によって穀粒の比重が入力してあれば先の体積デ−
タから重量デ−タを演算することができる。このとき演
算で求められたデ−タに基づいて前記の排除装置を制御
して区分けすることができる。
【0021】このようにして得られたデ−タがカウント
手段によって任意のデ−タ数たとえば1000粒分にな
ると、同じく演算手段によって1000粒分のデ−タの
標準偏差σを演算する。さらにこの標準偏差σをもとに
任意に決められた範囲、たとえば±3σを超えた範囲外
のデ−タは不良デ−タとして排除し、残った範囲内のデ
−タで平均値を算出する。次に算定手段によって、先の
ように算出した平均値デ−タは、搗精装置に投入前の原
料穀物から同様にして求めた平均デ−タと比較して歩留
算定を行う。
【0022】この歩留算定で求められた歩留は、穀粒一
粒一粒を画像デ−タにより測定して得られた体積デ−タ
あるいは重量デ−タであり、搗精処理前の原料穀物の一
粒のデ−タと、搗精処理後の穀物の一粒のデ−タとを比
較して求める「真正歩留」である。
【0023】ところで、前記供給部における測定ステ−
ジ位置に被測定物検知装置を設けて、制御装置を介して
供給部に連絡しておき、穀物の落下を被測定物検知装置
のセンサ−が検知すると、それと同時に供給部を停止さ
せることが可能でステ−ジ上に確実に穀粒を一粒ずつ供
給することができる。
【0024】
【実施例】本発明による実施例を図2及び図3によって
説明する。まず、搗精歩留測定装置10として示した図
3によって装置の概要を説明する。
【0025】搗精歩留測定装置10は、穀粒等の被測定
物を一粒ずつ測定できるよう供給するために、フィ−ダ
−トラフ11と該フィ−ダ−トラフ11を規則的に振動
させるバイブレ−タ12とで構成した供給部13を備
え、供給部13から供給された被測定物を載置する半透
明のステ−ジ14と該ステ−ジ14を供給部13から測
定位置15に移動可能にした駆動装置16とを有する測
定ステ−ジ部17を備えている。
【0026】さて、供給部11から任意間隔を置いた測
定位置15では、前記ステ−ジ14上の被測定物のX,
Y,Z軸方向から画像デ−タを取り込むよう、各軸方向
にカメラ装置18,19,20を設置し、前記ステ−ジ
14の下方及び周辺から被測定物の照明を行う照明装置
21,22,23を設けてある。また測定後の被測定物
を測定位置15外に排除するため、排除ア−ム24と該
排除ア−ム24を回転駆動するア−ム駆動装置25から
なる排除装置26を備え、前記カメラ装置18,19,
20と照明装置21,22,23と排除装置26とで測
定部27を構成している。
【0027】測定が終了して測定部27から排除される
被測定物は、排除装置26によって外部に排除される
が、その方向に搗精歩留測定装置10の測定結果に基づ
いた選別が行えるよう、複数に区分した受け箱28と該
受け箱28を左右にスライド可能にしたレ−ル29と受
け箱28に固着したベルト30と該ベルト30を張架し
て受け箱28を左右に移動可能にした駆動モ−タ31と
によって選別部32を構成している。
【0028】さて図2により制御部35について説明す
る。図2は制御部35を説明するためのブロック図であ
る。制御部35の中心にはCPU33を設けてあり、該
CPU33には、まず前記カメラ装置18,19,20
の画像デ−タを処理する画像処理手段34と測定した被
測定物の数をカウントするカウント手段36とを介して
CPU35に接続してある。ここでのカウント手段36
は規定の個数の画像デ−タを測定した時にCPU35に
信号出力するものである。また被測定物の持つ特性値と
前記画像処理手段34から得られる画像デ−タとから被
測定物の体積または重量及び標準偏差σの演算を行う演
算手段37とこれらの演算結果や被測定物の特性値を記
憶する記憶手段38、更に前記カウント手段の信号によ
り前記記憶手段の演算手段37で得られた被測定物の体
積または重量及び標準偏差σから搗精処理前後の被測定
物の搗精歩留を算定する算定手段39とを備えると共
に、I/Oポ−ト40を介して前記被測定物の特性値な
どを入力する入力手段41と供給部13と測定ステ−ジ
部17と測定部27とを接続してある。
【0029】このように構成した搗精歩留測定装置10
は、穀粒等の搗精処理前の複数個の被測定物と搗精処理
後の複数個の被測定物とをそれぞれ測定するが、搗精処
理前後の穀粒に関係なく作用としては同様であるので一
方のみとする。
【0030】穀粒を一粒ずつ供給する供給部13から測
定ステ−ジ部17の半透明のステ−ジ14に一粒の穀粒
を供給すると、供給部13の駆動装置16が作動して、
前記ステ−ジ14を供給部13から測定部27の測定位
置15へ移動する。測定位置15では測定位置15の
下方及び周辺から測定部27の照明装置21,22,2
3によって穀粒照明される。照明された穀粒は、ステ
−ジ14の穀粒に対してX,Y,Z軸方向から穀粒の画
像デ−タを取り込むよう各軸方向に設置したカメラ装置
18,19,20によって撮像される。
【0031】撮像が完了した穀粒は測定部27の排除装
置26によって測定部27外に排除される。この排除は
前記撮像を終えると直ちに排除する場合と搗精歩留測定
装置10の体積デ−タまたは重量デ−タの演算を終えて
排除する場合とが考えられるが、後者の場合、体積デ−
タまたは重量デ−タの値に基づいて区分けすることも可
能である。
【0032】この体積デ−タまたは重量デ−タの値に基
づく区分けは、複数個に区分けした受け箱28のそれぞ
れをあらかじめデ−タによって対応させておき、測定さ
れたデ−タにしたがって駆動モ−タ31を駆動させ対応
する受け箱28を排出する位置に停止させて排除装置2
6を作動させる。
【0033】さて、測定部27の排除装置26によって
穀粒を排除すると、測定ステ−ジ部17は駆動装置16
を作動してステ−ジ14を供給部13に移動させる。供
給部13からは次の穀粒が供給され再び測定部27での
測定が開始される。以上の繰り返しを制御部35の制御
によって行われ搗精歩留測定装置10は稼働する。
【0034】このように測定された穀粒のデ−タは制御
部35によって次のように演算処理される。カメラ装置
18,19,20によって撮像された一つの穀粒のX,
Y,Z方向の画像デ−タは画像処理手段34によって画
像処理され、X,Y,Z方向の長さのデ−タとされる。
この長さのデ−タによって演算手段37では穀粒の体積
デ−タを求める。また入力手段41によって穀粒の比重
が入力してあれば先の体積デ−タから重量デ−タを演算
することができる。このとき演算で求められたデ−タに
基づいて前記の排除装置26を制御して区分けすること
ができる。
【0035】ここで体積デ−タ及び重量デ−タの演算に
ついて図5によって説明する。図5に示すものは穀粒、
特にここでは米穀を例にあげている。カメラ装置18,
19,20によって撮像されたX,Y,Z方向のデ−タ
はそれぞれの長さのデ−タとして画像処理手段34によ
って画像処理される。画像処理されたX,Y,Z方向の
デ−タによって次式から体積デ−タVb、Vwを求める
ことができる。ここでVbは原料玄米の体積デ−タでV
wは搗精後の白米の体積デ−タを表す。
【0036】
【式1】 またこれらに原料玄米の比重ρb、または搗精後の白米
の比重ρwを乗算すると重量デ−タWb,Wwを求める
ことが可能となる。
【0037】
【式2】更にこの体積デ−タVbあるいは重量デ−タW
wの比較から算定手段39では次式によって被測定物1
粒の搗精歩留Pをもとめることができる。
【0038】
【式3】 このように演算処理して得られたデ−タは記憶手段38
に記憶され、カウント手段36のカウントアップ信号を
待って演算手段37に読み込まれる。
【0039】さてこのようにして得られたデ−タの処理
について図4によって説明する。この重量デ−タあるい
は体積デ−タがカウント手段36のカウントアップによ
って任意のデ−タ数たとえば1000粒分になると、同
じく演算手段37によって1000粒分のデ−タの標準
偏差σを演算する。さらにこの標準偏差σをもとに任意
に決められた範囲、たとえば±3σを超えた範囲外のデ
−タは不良デ−タとして排除し、残った範囲内のデ−タ
で再度平均値を演算する。このように、前記演算で同時
に得た標準偏差σを用いて、この標準偏差σによって任
意に定められる範囲外の体積デ−タを除外した後の体積
デ−タから得られる平均値を比較するようにしたので、
前記範囲外の体積デ−タとなる極めて体積の小さい砕粒
の様な物、あるいは極めて体積の大きい異種穀物や、
物の様な物の体積デ−タを除外することができ、サンプ
ル穀粒の内、整粒となる穀粒だけの体積デ−タの平均値
で搗精前後の搗精歩留を正確に算定することができるよ
うになった。演算された再平均値は記憶手段38に記憶
しておく。
【0040】この演算手段37によって演算した再平均
値デ−タは、搗精前の原料穀物の再平均値デ−タも同様
にして求めてある。次に算定手段39では、搗精前の再
平均値デ−タと搗精後の再平均値デ−タとにより歩留算
定を行う。この歩留算定で求められた歩留は、穀粒一粒
一粒を画像デ−タにより測定して得られた体積デ−タあ
るいは重量デ−タであり、搗精処理前の原料穀物の一粒
のデ−タと、搗精処理後の穀物の一粒のデ−タとを比較
して求める「真正歩留」である。
【0041】ところで、前記供給部13における測定ス
テ−ジ14位置に被測定物検知装置42を設けて、制御
部35を介して供給部13に連絡しておくと、穀物の落
下を被測定物検知装置のセンサ−42が検知すると、そ
れと同時に供給部13を停止させることが可能でステ−
ジ14上に確実に穀粒を一粒ずつ供給することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のようにこの算定で求められた歩留
は、穀粒一粒一粒を画像デ−タにより測定して得られた
体積デ−タあるいは重量デ−タであり、搗精処理前の原
料穀物の一粒のデ−タと、搗精処理後の穀物の一粒のデ
−タとを比較して求める「真正歩留」である。したがっ
て従来技術のような本来歩留の算定に含まれてはならな
い搗精装置の外に吐き出された穀粒の減少分を含むこと
はなく、しかも歩留の算定に用いるデ−タが人手によら
ない、粒を直接画像デ−タにより読み取るものであるか
ら、短時間で「真正歩留の算定」が可能となった。この
ようにして得られる「真正歩留」のデ−タによって搗精
歩留の正確な管理と搗精装置の正確な稼働設定が可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術を示す装置のフロ−である。
【図2】本発明の制御部を示したブロック図である。
【図3】本発明の搗精歩留測定装置を示す図である。
【図4】本発明の標準偏差によるデ−タ処理を示す図で
ある。
【図5】本発明の画像処理によって求める長さを示した
穀物の一例である。
【符号の説明】
1 搗精装置 2 流量計 3 流量計 10 搗精歩留測定装置 11 フィ−ダ−トラフ 12 バイブレ−タ 13 供給部 14 半透明のステ−ジ 15 測定位置 16 駆動装置 17 測定ステ−ジ部 18 カメラ装置 19 カメラ装置 20 カメラ装置 21 照明装置 22 照明装置 23 照明装置 24 排除ア−ム 25 ア−ム駆動装置 26 排除装置 27 測定部 28 受け箱 29 レ−ル 30 ベルト 31 駆動モ−タ 32 選別部 33 CPU 34 画像処理手段 35 制御部 36 カウント手段 37 演算手段 38 記憶手段 39 算定手段 40 I/Oポ−ト 41 入力手段 42 被測定物検知装置(センサ−)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−56238(JP,A) 特開 平8−201262(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/84 - 21/958 B02B 1/00 - 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搗精処理前の複数個の被測定物と搗精処理
    後の複数個の被測定物とのそれぞれから取り込んだX,
    Y,Z方向の画像デ−タを処理して得られるX,Y,Z
    方向の寸法により、搗精処理前の複数個の被測定物の体
    積デ−タとその標準偏差σ並びに搗精処理後の複数個の
    被測定物の体積デ−タとその標準偏差σとを演算処理
    し、該演算処理により得られる標準偏差σによって任意
    に定められる範囲外の体積デ−タを除外した後の体積デ
    −タから得られる搗精処理前の複数個の被測定物の体積
    デ−タの平均値と搗精処理後の複数個の被測定物の体積
    デ−タの平均値とを比較して、搗精した被測定物の搗精
    歩留を算定することを特徴とする搗精歩留測定方法。
  2. 【請求項2】 搗精処理前の複数個の被測定物と搗精処
    理後の複数個の被測定物とのそれぞれから取り込んだ
    X,Y,Z方向の画像デ−タを処理して得られるX,
    Y,Z方向の寸法と、搗精処理前の複数個の被測定物の
    比重と搗精処理後の複数個の被測定物の比重とにより、
    搗精処理前の複数個の被測定物の重量デ−タとその標準
    偏差σと搗精処理後の複数個の被測定物の重量デ−タと
    その標準偏差σとを演算処理し、該演算処理により得ら
    れる標準偏差σによって任意に定められる範囲外の重量
    デ−タを除外した後の重量デ−タから得られる搗精処理
    前の複数個の被測定物の重量の平均値と搗精処理後の複
    数個の被測定物の重量の平均値とを比較して、搗精した
    被測定物の搗精歩留を算定することを特徴とする搗精歩
    留測定方法。
  3. 【請求項3】 特性値が被測定物の比重であることを特徴
    とする請求項1または2記載の搗精歩留測定方法。
  4. 【請求項4】 体積データまたは重量データに基づいて被
    測定物を区分けすることを特徴とする請求項1または2
    記載の搗精歩留測定方法。
  5. 【請求項5】 穀粒等の被測定物を一粒ずつ供給する供給
    部と、該供給部から任意間隔を置いた測定位置で、前記
    被測定物のX,Y,Z軸方向から画像デ−タを取り込む
    よう各軸方向に設置したカメラ装置と前記測定位置の下
    方及び周辺から測定位置の照明を行う照明装置及び測定
    後の被測定物を測定位置外に排除する排除装置とを有す
    る測定部と、前記供給部から供給された被測定物を載置
    する半透明のステ−ジと該ステ−ジを供給部から前記測
    定部の測定位置に移動させる駆動装置とを有する測定ス
    テ−ジ部と、被測定物の既知の特性値等を入力する入力
    部、及び測定した複数個の被測定物のカウント手段と
    X,Y,Z方向の画像デ−タの画像処理手段と前記特性
    値と画像デ−タとから被測定物の体積または重量及び標
    準偏差σの演算を行う演算手段と該被測定物の体積また
    は重量及び標準偏差σから搗精処理後の被測定物の搗精
    歩留を算定する算定手段とを有するとともに前記供給部
    と測定部と測定ステージ部と及び入力部のそれぞれに連
    絡した制御部とから構成したことを特徴とする搗精歩留
    測定装置。
  6. 【請求項6】 前記供給部における測定ステージ位置には
    被測定物検知装置を備え、該被測定物検知装置は前記制
    御部を介して供給部に連絡したことを特徴とする請求項
    5記載の搗精歩留測定装置。
  7. 【請求項7】 測定位置に、被測定物の堆積または重量に
    応じて被測定物を複数に区分けする選別手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項5記載の搗精歩留測定装置
JP16852392A 1992-06-02 1992-06-02 搗精歩留測定方法及び搗精歩留測定装置 Expired - Fee Related JP3156373B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16852392A JP3156373B2 (ja) 1992-06-02 1992-06-02 搗精歩留測定方法及び搗精歩留測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16852392A JP3156373B2 (ja) 1992-06-02 1992-06-02 搗精歩留測定方法及び搗精歩留測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05332941A JPH05332941A (ja) 1993-12-17
JP3156373B2 true JP3156373B2 (ja) 2001-04-16

Family

ID=15869607

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16852392A Expired - Fee Related JP3156373B2 (ja) 1992-06-02 1992-06-02 搗精歩留測定方法及び搗精歩留測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3156373B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000180369A (ja) * 1998-10-09 2000-06-30 Satake Eng Co Ltd 穀粒品位測定方法及びその装置
JP3790515B2 (ja) * 2003-01-06 2006-06-28 株式会社クボタ 穀物検査装置
JP3763818B2 (ja) * 2003-01-06 2006-04-05 株式会社クボタ 穀物検査装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05332941A (ja) 1993-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5135114A (en) Apparatus for evaluating the grade of rice grains
US6629010B2 (en) Control feedback system and method for bulk material industrial processes using automated object or particle analysis
JP3769012B2 (ja) 穀物の自動評価方法および装置
CN109794426A (zh) 基于libs技术的全自动在线航空铝分类回收系统
JPS61107139A (ja) 米粒品位測定装置
JP2001337028A (ja) 粒度分布測定方法および装置
CN108465649A (zh) 人工智能玉米质检机器人及质检方法
JP3156373B2 (ja) 搗精歩留測定方法及び搗精歩留測定装置
JP2005055245A (ja) 穀粒選別装置および穀粒選別方法
JPH03201941A (ja) 穀類乾燥調製施設における穀粒仕分方法及びその装置
JP3250104B2 (ja) 穀物の品質検定装置
Delwiche et al. A high-speed sorting system for dried prunes
Armstrong et al. The effect of moisture content on determining corn hardness from grinding time, grinding energy, and near-infrared spectroscopy
JP2004191074A (ja) タブレットの密度推定方法及び検査装置
JPS62273407A (ja) ねじ検査装置
JP3180847B2 (ja) 酒米の心白測定方法及びその装置
Aghayeghazvini et al. Determining percentage of broken rice by using image analysis
JP3331662B2 (ja) 玄米選別装置
JP3582151B2 (ja) 穀類品質分析装置
JP3093110B2 (ja) 正常米選別装置及び搗精度計測装置
JP2000352555A (ja) 米の内部品質検出装置
JP2004279229A (ja) 籾乾燥調製施設における自主検定装置
JP2001029813A (ja) 荷受穀物処理装置
JP3180841B2 (ja) 米粒品位判別装置
JP2556531Y2 (ja) 粒状穀物選別装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090209

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090209

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100209

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110209

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120209

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees