JP3156372B2 - 積層パネルの構造 - Google Patents

積層パネルの構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層パネルの構造に係
り、特に二枚の板部材と該板部材の間に設置されるコア
材とを互いに接合して構成されるものに好敵な積層パネ
ルの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、積層パネルとして知られているハ
ニカムパネルの構造は、ハニカムコアの各セル側壁及び
縁材に通気孔を設け、各セルがハニカムパネル外部と通
気性を備える構造であった。また、コアに明いている穴
は、通常該コアをなす各板材の接合部ではなく該接合部
に隣接した非接合部分に形成されている。これらの穴
は、ろう付時の空気抜きとコア内の温度管理を行なうた
めに設置されている。
【0003】また、ハニカムパネルのセル内空間を流体
貯蔵スペースとして利用するため、ハニカムコアの板材
すなわち面板との接合部分に切欠きを設け、各セル間を
流体が容易に流動することができる構成としたものなど
が考えられている。
【0004】これらの構造に関するものとしては、特開
昭62−214839、実開昭62−174935等が
挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記ハニカムコアをな
す複数の板材の接触面は、板材単体について見ると、非
接触面と交互に形成されることになる。したがって、該
非接触面にセル内を外部に連通するための穴を形成して
おけば、パネル全体について各セルが外部に連通した構
造に形成することができる。また、前記非接触面は単体
でセル間に存在することから、接触面に穴を形成する場
合のように位置合わせの必要もなく、製作時の作業が比
較的簡単に行なえる。ところで、前記非接触部に設置さ
れている穴は、通常該非接触面のほぼ中央部分に設置さ
れている。したがって、このようなハニカムコアを有し
た積層パネルを建屋あるいは各種の塀、構造物の壁など
に用いた場合、前記通気孔から水分が進入し、かつ、セ
ルの最下部より前記通気口が上部に位置することからパ
ネルの設置方向を変えても前記水が内部に溜ってコアを
なす金属あるいは樹脂の腐食,劣化を促進させる恐れが
あった。なお、前述のように非接触部中央位置に通気孔
を設けているため、パネルの設置方向を考慮しても、溜
った液体が自然に排出されることは期待できない状況に
ある。
【0006】また、前記従来の構造では車両の車体外壁
として用いた場合、ハニカムコア内へは空気が容易に流
通できる構造であるため、コア内の空気と面板の外の空
気の温度差が大きいことにより、コア内で結露が生じて
腐食が起こる等の不具合が予想される。
【0007】本発明の目的とするところは、コア材内の
液体を円滑に排出することができる積層パネルの構造を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的は、内部に多数
のハニカム状の空間が形成されたハニカムコア材と、該
コア材の両面に配置される面板と、該各面板の間に位置
し前記コア材の外周を取り囲むように配置された外枠部
材とを接合してなる矩形をなした積層パネルの構造にお
いて、前記ハニカムコアは台形状に折り曲げた複数の板
材を順次並べて配置し、かつ、互いの突出面を接合して
構成され、該板材のL方向を一方向に延びた前記外枠部
材に対して60度の角度をなして配置し、前記各板材の
非接触面に隣接したセル間を連通する連通口を設け、外
枠部材に前記ハニカムコアのセル内と外部とを連通する
排出口を設けた、積層パネルを構成することにより達成
できる。
【0009】
【0010】
【作用】ハニカムコアをなす板材の非接触部は、該板材
のL方向を外枠部材に対して60度の角度をなして配置
することにより、各セルの上下部分に位置し、該非接触
部にセルの連通口を配置することで該セル内の液体を下
方へ流すことができる。したがって、外枠部材に排水口
を設けておけば、液体をパネル外に排出させることがで
きる。
【0011】
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図5に
よって説明する。同図において、コア材1はアルミ合金
製の薄板であって、該コア材1の厚さに相当する幅を有
した板材を台形状に折り曲げ、該台形状の上辺すなわち
突出面を互いに接触させるように並べて接合することに
より、図1に示すハニカム状の空間すなわちセル2,3
を形成して全体が構成されている。この突出面の接合は
ろう付けによって行なわれ、該接合面11には各板材に
形成された孔が一致することにより連通孔4が設けられ
ている。すなわち、図2に示すように前記板材には予め
接合面が形成されるピッチに合わせて孔が空けられてお
り、この孔が各板材の組合せ時に一致して連通孔4が形
成される。各板材の位置決め作業は、図3に示すように
一方の面板9の上に多数の前記板材を並べると共に前記
連通孔用とは別の支持孔6を接合面11の隣の面すなわ
ち非接合面に設けた板材を所定の間隔で設置しておき、
この支持孔6に芯棒Sを引き通して板材を直線状に保持
すると共に矢印方向に該芯棒Sを動かし押し付け力を与
えることによって、各板材の接合面11を確実に接触さ
せる。外枠部材5は前記各板材の外周を取り囲むように
配置され、構成される矩形のパネルの少なくとも二辺を
なす外枠部材5は板材の長手方向すなわちL方向に平行
となるように配置される。このように位置決めができた
状態で面板9を乗せ、真空炉内で加圧しながら加熱して
前記各部材をろう付けする。
【0013】前記板材のL方向に平行に配置された外枠
部材5のウエブには、セル内を流れてきた液体例えば水
をパネル外に排出するための排出口8が設けられてい
る。ところで、前記コア材1の各セルは、L方向に直角
な方向すなわちW方向にのみ連通孔4によって連通され
ているため、前記L方向に配置されている外枠部材5の
排出口8は各セルに対応して設ける必要が有るが、本実
施例の場合には該外枠部材5に接した板材にL方向のセ
ルを連通する連通孔10を外枠部材5に近接して設け該
排出口8の設置数を少なくしている。また、前記連通口
10を設けることにより外枠部材5の部分で水を集め
て、所定の位置で水を排出することも可能である。とこ
ろで、面板9の外枠部材5に接して形成されたセルに対
応させて排出口12,13を設けることによっても水を
パネル外へ排出することができる。
【0014】なお、前記板材に連通孔10を形成するか
わりに、外枠部材の板材に接触するウエブにその長手方
向に溝を形成しておいても良い。そして、該溝に一致さ
せて排水口を配置すれば、板材に連通孔10を形成しな
くても、複数のセル内の水を集めることができる。
【0015】このような構成によれば、コア材1のセル
内に結露あるいはその他の原因によって進入した水を、
セル内の最も低い位置となる接合面11に連通孔4を設
けることにより、該連通行4を介して順次流すことがで
き、かつ、外枠部材5あるいは面板9に設けた排出口8
あるいは12からパネル外へ排出することができる。し
たがって、パネル内に水が溜ることがなく、コア材1あ
るいは外枠部材5の腐食,経年劣化を抑制することがで
きる。このことにより、前記積層パネルを建屋あるいは
車両等の外壁部材として用いることができると共に、遮
音,断熱,吸音等の機能を生かして屋外に設置される塀
の材料としても用いることができる。
【0016】次に、本発明の他の実施例を図6によって
説明する。同図において、前記一実施例と同一符号は同
一部材を示すものである。本実施例の前記一実施例との
相違点は、コア材20を構成する板材の非接合面21に
連通孔24を設置しており、該コア材20のL方向を外
枠部材5に対して60度の角度をなして配置した点にあ
る。該コア材20を構成する板材としては、前記一実施
例で説明した位置決め用支持孔を設けたものを用いるこ
とになり、板材として一種類で構成することができる。
【0017】このような構成において、セル内に進入し
た水は、セル内の上下部に位置する非接触面21に連通
孔24を設置することにより、順次下方に流れ、下部の
外枠部材5からパネル外へ排出される。
【0018】このような構成によれば、板部材として一
種類のものを用意すれば良く、部品の種類を少なくする
ことができる。また、所定の間隔で種類の異なる板材を
配置する前記一実施例に比べて板材の組込作業を単純化
することができ、作業能率の向上が図れる。
【0019】ところで、前記外枠部材5に穴を空けてお
いて、これを一端真空引きした後にN2ガスを充填した
炉の中でろう付することによりパネル内10にN2ガス
を充填し、前記穴に連通したセル内に樹脂剤を充填する
ことによって塞いで封入してしまえば、パネルの内部の
劣化を完全に防止することもできる。また、封入するガ
スは、N2ガス以外では揮発性が少なく、爆発性のない
ガスを用いれば良い。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、コアの板材を外枠部材
に対して60度の角度で配置しているので、排出のため
の連通口を設けた板材を1種類にでき、作業能率の向上
を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による積層パネルの構造の一実施例のコ
ア材を示した斜視図である。
【図2】図1におけるX方向からコア材を見た平面図で
ある。
【図3】コア材を製作する際の板材の位置決め状況を示
した平面図である。
【図4】本発明による積層パネルの一実施例の正面図で
ある。
【図5】図4のA−A部断面である。
【図6】本発明による積層パネルの他の実施例を示した
平面図である。
【符号の説明】
1…コア材、4…連通口、5…外枠部材、6…支持穴、
7…非接合面、8…排水口、9…面板、11…接合面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 寛二 山口県下松市大字東豊井794番地 株式 会社 日立製作所 笠戸工場内 (56)参考文献 実開 昭59−190884(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B21D 47/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に多数のハニカム状の空間が形成され
    たハニカムコア材と、該コア材の両面に配置される面板
    と、該各面板の間に位置し前記コア材の外周を取り囲む
    ように配置された外枠部材とを接合してなる矩形をなし
    た積層パネルの構造において、前記ハニカムコアは台形
    状に折り曲げた複数の板材を順次並べて配置し、かつ、
    互いの突出面を接合して構成され、該板材のL方向を一
    方向に延びた前記外枠部材に対して60度の角度をなし
    て配置し、前記各板材の非接触面に隣接したセル間を連
    通する連通口を設け、外枠部材に前記ハニカムコアのセ
    ル内と外部とを連通する排出口を設けたこと、を特徴と
    する積層パネルの構造。
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JP2010270787A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Aisin Seiki Co Ltd 複合パネルおよびその複合パネルによって形成した駆動装置の支持構造体
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