JP3156124U - 消火器への表示板取付け具 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示板を直接消火器に取付けることができる消火器への表示板取付け具を提供する。【解決手段】取付け具本体14が、軸状部12の下部に、消火器1の胴部2の外面に固定されている係止金具3内に上部から差し込む挿入部13を設けて形成され、前記軸状部12に、表示板を上端に固定した縦柱6の下端を挿入することにより、この縦柱6を起立状に保持する差込孔15を上端面で開口するように設けた。【選択図】図1

Description

この考案は、建物の床面等に設置されている消火器に、使用法等を表記した表示板を直接取付けることができるようにした消火器への表示板取付け具に関する。
消火器の設置形態として、屋内等に消火器を配置する場合は、消火器の胴部外面に固定されている壁掛け用の係止金具を用いて壁面に吊下げる壁掛け設置と、床面に設置する床置設置があるが、何れの設置においても、設置した消火器の近傍位置に、消火器の文字と消火器の種類、消火器の使用方法を示す図と説明文を表記した表示板を配置することが義務付けられている。
消火器を床面に設置する場合、従来採用されている表示板の配置手段は、消火器を設置した近傍の建物壁面に表示板を貼り付けることにより配置する方法と、床面に置く受け皿と縦柱の上端に取付けた表示板を用い、床面に置いた受け皿に消火器を載置すると共に、この受け皿の上面で後部の位置に設けた差込み孔に前記縦柱の下端を差込んで起立させることにより、表示板を消火器の近傍に配置する方法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第3029858号公報
ところで、前者の表示板を建物の壁面に貼り付ける方法は、接着剤やピンで壁面を傷めるだけでなく、表示板を剥がした場合に表示板の跡形が残ることになり、また、消火器の位置を移動させた場合には、表示板を剥がして張り直さなければならないという不便がある。
また、後者の受け皿を用いる方法は、建物の壁面を傷めないと共に、消火器の位置を移動させた時に受け皿と共に表示板も一体に移動させることができるという利点がある反面、受け皿は、消火器に対して平面的に大きく形成されており、消火器を載置すると消火器の下部から外側に張り出すことになり、歩行者がこの張り出し部分につまずくという危険があると共に、受け皿は平面的に大きな合成樹脂成形品であるので、コスト的にも高くなる。
そこで、この考案の課題は、消火器の胴部外面に必ず固定されている壁掛け用の係止金具を利用し、表示板を直接消火器に取付けることにより受け皿を不要にし、受け皿の使用による問題点を解決することができる消火器への表示板取付け具を提供することにある。
上記の課題を解決するため、この考案は、軸状部の下部に、消火器の胴部外面に固定されている係止金具内に上部から差し込む挿入部を設けて取付け具本体を形成し、前記軸状部に、表示板を上端に固定した縦柱の下端を挿入することにより、この縦柱を起立状に保持する差込孔を上端面で開口するように設けたものである。
上記軸状部とこれに連なる差込み挿入部は、消火器の胴部外周面に臨む面が、この消火器の胴部外周面に沿う弧状の凹入面になっているようにすることができる。
また、上記軸状部は、外形が角形で差込孔が角形の角筒状に形成され、上記差込み挿入部は、下端部に向けて漸次厚みが薄くなるクサビ状に形成されているようにすることができる。
ここで、軸状部と差し込み挿入部からなる取付け具本体は、硬質の合成樹脂や金属等を用いて形成し、係止金具に差込んだ取付け状態で、表示板を上端に固定した縦柱を差込孔に挿入して起立保持することで、表示板を消火器の近接位置に配置することができ、消火器の使用時には、縦柱を簡単に引き抜くことができるので消火の邪魔にならない。
この考案によると、消火器の胴部に固定されている壁掛け用の係止金具を利用して、消火器に直接表示板を取付けることができ、消火器を床面に設置する場合に、表示板を取付けるための受け皿の使用が不要になり、歩行者が受け皿につまづくというような危険の発生をなくすことができる。
また、取付け具本体は軸状部と差込み挿入部からなる小さくて簡単な構造であり、受け皿に比べてコスト的に安価なものとなる。
更に、軸状部と差込み挿入部において、消火器の胴部外周面に臨む面を消火器の胴部外周面に沿う弧状の凹入面にすると、係止金具に差込んだときに消火器の胴部外周面に密着し、取付け具本体の取付け強度が向上し、更に、差込み挿入部をクサビ形状とすることで、係止金具への差込み作業が円滑に行え、係止金具内に押し込むことで固定強度が増すことになる。
(a)はこの考案に係る表示板取付け具の斜視図、(b)は表示板取付け具と消火器の関係を示す分解斜視図、(c)は消火器の係止金具に固定した表示板取付け具とこれに挿入した表示板の縦柱の部分を示す拡大した縦断側面図 この考案に係る表示板取付け具を用いて消火器に表示板を取付けた状態を示す正面図
以下、この考案の実施の形態を図示例に基づいて説明する。
図示のように、消火器1は、胴部2の外面で上部背面側の位置に、金属帯板をコ字状に折り曲げて形成した壁掛け用の係止金具3が固定されている。この係止金具3は、その内部が上下に貫通する角形孔4になっている。
また、消火器1を床面に設置する場合に用いられている従来の受け皿に取付ける表示板5は、角形のプレートであり、合成樹脂の角パイプを用いた縦柱6の上端前面に固定され、この表示板5の表面に、消火器の文字と、消火器の種類、消火器の使用方法を示す図と説明文等が記載されている
この考案の表示板取付け具11は、上記係止金具3の角形孔4に上から差し込むことによって消火器1に取り付け、この表示板取付け具11に上記縦柱6を差し込むことによって表示板5を消火器1に取付けるものである。
上記表示板取付け具11は、軸状部12の下部に、消火器1の係止金具3内に上部から差し込む挿入部13を設けて取付け具本体14を形成し、前記軸状部12に、表示板5を上端に固定した縦柱6の下端を挿入する差込孔15を上端面で開口するように設けた構造になっている。
図1(a)のように、上記取付け具本体14は、硬質合成樹脂や金属を用い、軸状部12は外形が角形で差込孔15が角形となる角筒状に形成され、この軸状部12の下部に連ねて設けた上記差込み挿入部13は、下端部に向けて漸次厚みが薄くなるクサビ状に形成されている。
上記差込孔15は、図1(b)のように、縦柱6が抜き差し可能に丁度収まる角孔であり、下端を差込んだ縦柱6を安定よく起立状態に保持することができる深さを有している。
上記取付け具本体14の軸状部12とこれに連なる差込み挿入部13は、係止金具3に挿入したとき消火器1の胴部2の外周面に臨む面が、この消火器1の胴部2の外周面に沿う弧状の凹入面16になっている。
この考案の表示板取付け具11は、上記のような構成であり、床面に設置する消火器1に対して表示板5を取付けるには、消火器1の係止金具3で形成された角形孔4に対して、取付け具本体14の差込み挿入部13を上からクサビ形状により圧入するよう差込み、この取付け具本体14を消火器1の胴部2の外面で上部背面側の位置に固定する。
上記取付け具本体14は、凹入面16が消火器1の胴部2の外周面に接合し、取付け具本体14の取付け状態が安定し、しかも、クサビ形状となる差込み挿入部13を角形孔4に上から押し込んで圧入することで固定強度が増すことになり、消火器1に固定した取付け具本体14は、その軸状部12が係止金具3の上部で起立する状態となる。
上記のように、消火器1に固定した取付け具本体14の軸状部12に形成された差込孔15に、縦柱6の下端部を上から差し込めば、この縦柱6が起立状に保持され、図2のように、縦柱6の上端に固定した表示板5が消火器1の上部近傍の位置に配置されることになる。
このように、この考案の表示板取付け具11を用い、縦柱6に固定した表示板5を消火器1に直接取付けて配置すれば、従来消火器の床面設置に用いていた受け皿が不要になり、受け皿の使用による問題を解決することができ、また、消火器1の設置場所を移動させるときも表示板5を取付けたままで行える。
更に、火災発生で消火器1を使用する場合は、表示板取付け具11から縦柱6を引き抜いて表示板5を取外せばよく、表示板取付け具11はそのままでも消火器1の使用に何ら支障を与えることがない。
1 消火器
2 胴部
3 係止金具
4 角形孔
5 表示板
6 縦柱
11 表示板取付け具
12 軸状部
13 挿入部
14 取付け具本体
15 差込孔
16 凹入面

Claims (3)

  1. 軸状部の下部に、消火器の胴部外面に固定されている係止金具内に上部から差し込む挿入部を設けて取付け具本体を形成し、前記軸状部に、表示板を上端に固定した縦柱の下端を挿入することにより、この縦柱を起立状に保持する差込孔を上端面で開口するように設けた消火器への表示板取付け具。
  2. 上記軸状部とこれに連なる差込み部は、消火器の胴部外周面に臨む面が、この消火器の胴部外周面に沿う弧状の凹入面になっている請求項1に記載の消火器への表示板取付け具。
  3. 上記軸状部は、外形が角形で差込孔が角形の角筒状に形成され、上記差込み部は、下端部に向けて漸次厚みが薄くなるクサビ状に形成されている請求項1又は2に記載の消火器への表示板取付け具。
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