JP3155835B2 - 画像形成方法及び装置ユニット - Google Patents

画像形成方法及び装置ユニット

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JP3155835B2 JP26183592A JP26183592A JP3155835B2 JP 3155835 B2 JP3155835 B2 JP 3155835B2 JP 26183592 A JP26183592 A JP 26183592A JP 26183592 A JP26183592 A JP 26183592A JP 3155835 B2 JP3155835 B2 JP 3155835B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電記録
法等に用いられる画像形成方法及び装置ユニットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ている如く多数の方法が知られているが、一般には光導
電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的
潜像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、
必要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、
加熱、圧力、加熱加圧或いは溶剤蒸気などにより定着し
複写物を得るものであり、そして感光体上に転写せず残
ったトナーは種々の方法でクリーニングされ、上述の工
程が繰り返される。
【0003】近年このような複写装置は、単なる一般に
いうオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写機
というだけでなく、コンピュータの出力としてのプリン
ターあるいは個人向けのパーソナルコピーという分野で
使われ始めた。
【0004】そのため、より小型、より軽量そしてより
高速、より高信頼性が厳しく追及されてきており、機械
は種々な点でよりシンプルな要素で構成されるようにな
ってきている。その結果、トナーに要求される性能はよ
り高度になり、トナーの性能向上が達成できなければよ
りすぐれた機械が成り立たなくなってきている。
【0005】すなわち、小型化を達成するためには、画
像形成工程において、そこに用いられる潜像保持体、ト
ナー担持体等の径を小さくすることが必須要件となって
くる。従って、潜像保持体、トナー担持体の曲率が大き
くなり、現像部においては、現像領域が極めて狭くな
る。このような条件下においては、使用されるトナーが
磁気的、静電的にコントロールされていなければ、良好
な現像は行えなくなってくる。つまり、少ない摩擦帯電
機会であっても、均一に帯電され、弱い磁界内にあって
も十分に応答できなければ、かぶりや反転かぶりが生じ
たり、不規則な画像濃度ムラが発生したりするようにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
のごとき問題点を解決した画像形成方法及び装置ユニッ
トを提供することにある。
【0007】本発明の目的は、現像性に優れ、かぶりが
ないかまたは極めて少なく、画像濃度が均一な現像画像
を与える画像形成方法及び装置ユニットを提供すること
にある。
【0008】本発明の目的は、高度に小型化された画像
形成装置を使用する画像形成方法を提供することにあ
る。
【0009】本発明の目的は、画像形成装置を構成する
小型化された装置ユニットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、静電
荷像を保持する潜像保持体と、磁性トナーを表面に担持
し、内部に磁気発生手段を有するトナー担持体とを現像
部において一定の間隙を設けて配置し、トナー担持体上
に磁性トナー層を形成して現像部に搬送し、トナー担持
体にバイアスを印加しながら静電荷像を磁性トナーで現
像する画像形成方法であって、該トナー担持体の直径が
7〜15mmであり、現像部における該トナー担持体上
の磁束密度が400G以上であり、該潜像保持体の直径
が14〜29mmであり、該磁性トナーの残留磁化が
1.5〜10emu/gであり、該トナー担持体上の該
磁性トナーの単位重量あたりの磁性トナーの帯電量の個
数分布において、最大ピークの位置が2〜30μc/g
(絶対値)にあり、最大ピークの帯電量よりも同極性で
大きい帯電量(絶対値)を有する成分が40個数%以上
あり、最大ピークの帯電量(絶対値)から最大ピークの
帯電量よりも同極性で10μc/gまで大きい帯電量
(絶対値)を有する成分が30個数%以上であり、帯電
量が40μc/g以上(絶対値)の成分が10個数%以
下である条件を満足している磁性トナーで静電荷像を現
像することを特徴とする画像形成方法に関する。
【0011】
【0012】
【0013】さらに、本発明は、静電荷像を保持するた
めの潜像保持体及び該静電荷像を現像するための現像装
置を有し、該現像装置は、磁性トナーを収容するための
トナー容器と、該トナー容器内の磁性トナーをトナー容
器から潜像保持体に対面した現像域へと担持し搬送する
内部に磁気発生手段を有するトナー担持体と、該トナー
担持体にて担持し搬送される磁性トナーを、所定の厚さ
に規制し該現像剤担持体上に磁性トナー層を形成するた
めの層厚規制部材とを有し、該トナー担持体の直径が7
〜15mmであり、現像部における該トナー担持体上の
磁束密度が400G以上であり、該潜像保持体の直径が
14〜29mmであり、該磁性トナーの残留磁化が1.
5〜10emu/gであり、該トナー担持体上の該磁性
トナーの単位重量あたりの磁性トナーの帯電量の個数分
布において、最大ピークの位置が2〜30μc/g(絶
対値)にあり、最大ピークの帯電量よりも同極性で大き
い帯電量(絶対値)を有する成分が40個数%以上あ
り、最大ピークの帯電量(絶対値)から最大ピークの帯
電量よりも同極性で10μc/gまで大きい帯電量(絶
対値)を有する成分が30個数%以上であり、帯電量が
40μc/g以上(絶対値)の成分が10個数%以下で
ある条件を満足する摩擦帯電特性を有する磁性トナーが
トナー容器に保有されており、該現像装置は、トナー担
持体にバイアスを印加するための端子を有し、該静電像
保持体とともに一体に支持されてユニットを形成し、装
置本体に着脱自在の単一ユニットを形成していることを
特徴とする装置ユニットに関する。
【0014】図1を参照しながら、本発明の構成につい
て説明する。
【0015】図1においては、電子写真法における回転
ドラムの如き潜像保持体(謂る感光体)、静電記録法に
おける回転ドラムの如き絶縁体、エレクトロファックス
法における感光紙、直接方式静電記録法における静電記
録紙の如き潜像保持体を示す。潜像保持体1の面に、不
図示の潜像形成プロセス機器或いは潜像形成プロセス手
段で、静電荷像が形成され、矢印方向に回転する。
【0016】現像装置2において、21は磁性トナーを
収容したトナー容器(ホッパ)を示し、22はトナー担
持体(以下現像スリーブとも称す)としての回転円筒体
を示し、トナー担持体の内部に磁気ローラの如き磁気発
生手段23を内蔵させてある。
【0017】該現像スリーブ22は、図面上その略右半
周面をホッパ21内に略左半周面をホッパ外に露出させ
て、軸受支持させてあり、矢印方向に回転駆動される。
スリーブ22の上面に、下辺エッジ部を接近してトナー
層規制部材としてのドクターブレード24が配設され、
27はトナー容器内のトナーの攪拌部材である。
【0018】スリーブ22はその軸線が潜像保持体1の
母線に略平行であり、且つ潜像保持体1面に僅小な間隙
αを存して接近対向している。
【0019】潜像保持体1とスリーブ22の各面移動速
度(周速)は略同一であるか、スリーブ22の周速が若
干早い。潜像保持体1とスリーブ22間には交番バイア
ス電圧印加手段S0 と直流バイアス電圧印加手段S1
よって、直流電圧と交流電圧が重畳印加される。
【0020】本発明は、トナー担持体の直径が7〜15
mmであることを特徴の1つとし、現像装置の小型化を
達成できるものである。15mmを越えると、現像装置
のコンパクト化が図れず、画像形成装置の小型化に貢献
する度合いが少なくなる。また、7mm未満では、磁性
トナーを均一に摩擦帯電することができにくくなってく
る。
【0021】また、現像部(図1のA)付近の磁極(現
像極、例えば図1のS1 )のトナー担持体での磁束密度
が400G以上(好ましくは500〜1000G)であ
ることを特徴とし、画像濃度と、かぶりの両立を図るこ
とができる。ここで言う磁束密度は、現像部におけるも
のであるが、現像部において極間となっている場合に
は、極間を構成するどちらか一方の磁極が満たしていれ
ば良く、好ましくは両方である。400G未満の場合に
は、磁気的拘束力が弱くなり、トナー担持体上への余分
なトナーの引き戻しが不十分になり、がぶり易くなった
り、トナー消費量が増えてくる傾向にある。1000G
を越えると、トナーに対する磁気的拘束力が強くなり、
潜像保持体上の潜像にトナーを十分に飛翔させにくく、
画像濃度が出にくくなる傾向にある。また、現像極以外
の磁極については、特に限定されるものではなく、全磁
極数が2極以上のものが用いられる。その他の磁極は搬
送極(例えば、図1のS2 )、シール極(例えば、図1
のN2 )、カット極(例えば、図1のN1 )、反発極な
どに用いられる。
【0022】本発明では、磁性トナーの重量平均径が4
〜10μmであることが好ましく、良好な現像性と低消
費量を達成することが容易となる。トナー担持体の直径
が小さくなると、トナー担持体の表面積が狭くなりその
結果トナーの摩擦帯電機会が少なくなるので、トナーは
迅速にかつ均一に帯電させなければ、良好な現像が行え
なくなる。重量平均粒径が4μm未満の場合には、単位
重量あたりの表面積が大きくなるので、帯電過剰となり
易く、かぶり易くなり、その制御が難しくなる。重量平
均粒径が10μmを越える場合には、逆に、単位重量あ
たりの表面積が小さくなるので、帯電が不均一となり易
く、濃度が出にくくなる傾向にある。また、トナー消費
量が多くなると、ホッパーを大きくする必要が生じ、現
像器の小型化に不利に働いてくるようになる。本発明で
使用する磁性トナーは、消費量が少ないため、ホッパー
を小さくしても十分な、コピー枚数やプリント枚数を達
成することができる。
【0023】更に、本発明で使用する磁性トナーは、1
0kエルステッドで測定した、残留磁化が1.5〜10
emu/gであることを特徴とし、画質と反転かぶりの
両立を図ることができる。トナー担持体の直径が小さく
なると、現像部におけるトナー担持部の曲率が大きくな
り、現像領域における磁界の影響する力が弱まる範囲が
広がるため、トナー自体が磁界に対応する必要が生じ
る。残留磁化が10emu/gを越えると、磁界の影響
を大きく受けるようになり、トナーの凝集がほぐれにく
くなり、飛び散り、尾びき等が発生し易くなり画質劣化
につながり易くなる。残留磁化が1.5emu/g未満
の場合には、磁界の影響を受けにくく、トナー担持体上
へのトナーの引き戻しが十分になり、反転かぶりが出現
し易くなる。
【0024】トナー担持体上の磁性トナー層中の磁性ト
ナーは、単位重量あたりの磁性トナーの帯電量の個数分
布において、最大ピークの位置が2〜30μc/g(絶
対値)にあることが必要である。好ましくは、最大ピー
クの位置が4〜25μc/g、より好ましくは5〜20
μc/gが良い。
【0025】また、トナー担持体上の磁性トナーがプラ
ス極性に摩擦帯電されている場合は、最大ピークの位置
が+4〜+20μc/gにあることが好ましく、更に好
ましくは+5〜+15μc/gにあるのが良い。最大ピ
ーク位置が|2|μc/g未満の場合には、十分な現像
が行われず、画像濃度薄、地かぶり、不規則な濃淡ムラ
などの問題が発生し易い。そして、最大ピーク位置が大
きくなるほどこれらの現象は起きにくくなる。|30|
μc/gを越える場合には帯電過剰となり、画像濃度薄
や「がさつき」を生じ易くなる傾向にある。最大ピーク
位置は、上限値としては小さい方が、低湿下や耐久時の
帯電安定性が得られ易くこれらの現象は起きにくくな
る。
【0026】また最大ピーク値より大きい成分が40個
数%以上であることを特徴とし、好ましくは42個数%
以上であることが良く、更に好ましくは45個数%以上
であり、特に好ましくは50個数%以上であることが良
い。最大ピーク値より大きい成分が40個数%未満であ
る場合には、磁性トナーの中で相対的に帯電が不十分で
ある成分が増加し、かぶり易くなる。
【0027】更には、最大ピーク値から、最大ピーク値
より絶対値で|10|μc/gまで大きい帯電量を持つ
成分の含有量が30個数%以上であることを特徴とし、
好ましくは32個数%以上であり、更に好ましくは35
個数%以上であり、特に好ましくは40個数%以上であ
ることが良い。この領域の成分が30個数%未満の場合
には、磁性トナー中に現像に最も適した成分が不足し、
十分な画像濃度が得られなかったり、濃度ムラが発生し
易くなる。
【0028】更に、絶対値で|40|μc/g以上の成
分が10個数%以下であることを特徴とし、好ましくは
8個数%以下であることが良く、更に好ましくは5個数
%以下であり、特に好ましくは3個数%以下であること
が良い。10個数%を越える場合には、帯電過剰の成分
が増加し、トナー担持体上に蓄積して他の磁性トナーの
摩擦帯電を阻害し、画像濃度薄やゴーストなどを発生し
易くなったり、負性(潜像担持体上の電位の高い方が濃
度が薄くなる現象)を発生し易くなる。
【0029】一方、潜像保持体の直径が14〜29mm
である場合、画像形成装置の小型化を達成できるもので
ある。直径が29mmを越えると、画像形成装置のコン
パクト化が図れにくくなる。また、直径が14mm未満
では、帯電器、現像器、クリーナーなどを潜像保持体周
囲にバランス良く配置することが困難となってくる。潜
像保持体の直径が小さくなると、現像部において曲率が
大きくなり、現像領域が狭くなると共に、トナーに影響
を及ぼす電界、磁界領域も狭くなり、トナー担持体の直
径が小さくなった場合と同様に、トナーに上述の物性が
必要となってくる。
【0030】更に、潜像保持体の直径が14〜29m
m、トナー担持体の直径が7〜15mmである場合は、
画像形成装置の小型化を一層進めることができるが現像
に対する要求は更に厳しくなり、トナーの特徴はより効
果的に働くようになる。
【0031】また、現像領域が狭くなり、潜像保持体
や、トナー保持体の曲率が大きくなると、現像時に、ト
ナー担持体上のトナーが静電的、磁気的に制御されてい
ないと、駆動部のギヤピッチや、トナー担持体のピッチ
のムラを拾い易くなり、そのピッチに従って、規則的な
濃淡ムラやかぶりムラを生じ易くなる。
【0032】本発明に用いられる現像工程について更に
詳しく説明する。
【0033】図1において、現像スリーブ22の略右半
周面はトナー容器21内のトナー溜りに常時接触してい
て、その現像スリーブ面近傍のトナーが現像スリーブ面
にスリーブ内の磁気発生手段23の磁力で及び/又は静
電気力により付着保持される。現像スリーブ22が回転
駆動されるとそのスリーブ面の磁性トナー層がドクター
ブレード24の位置を通過する過程で各部略均一厚さの
薄層磁性トナーT1 として整層化される。磁性トナーの
帯電は主として現像スリーブ22の回転に伴なうスリー
ブ面とその近傍のトナー溜りの磁性トナーとの摩擦接触
によりなされ、現像スリーブ22上の上記磁性トナー薄
層面は現像スリーブの回転に伴ない潜像保持体1側へ回
転し、潜像保持体1と現像スリーブ22の最接近部であ
る現像領域部Aを通過する。この通過過程で現像スリー
ブ22面側の磁性トナー薄層の磁性トナーが潜像保持体
1と現像スリーブ22間に印加した直流と交流電圧によ
る直流と交流電界により飛翔し、現像領域部Aの潜像保
持体1面と、現像スリーブ22面との間を往復運動す
る。最終的には現像スリーブ22側の磁性トナーが潜像
保持体1面の表面に潜像の電位パターンに応じて選択的
に移行付着してトナー像T2 が順次に形成される。
【0034】現像領域部Aを通過して、磁性トナーが選
択的に消費された現像スリーブ面はホッパ21のトナー
溜りへ再回転することにより磁性トナーの再供給を受
け、現像領域部Aへ現像スリーブ22の磁性トナー薄層
1 面が移送され、繰り返し現像工程が行われる。
【0035】本発明に用いられるドクターブレードは、
スリーブと一定の間隙をおいて配置される金属ブレード
(例えば、図1に示される24)、或いはスリーブ表面
に弾性力で当接する弾性ブレードいずれにしても使用可
能であるが、本発明には弾性ブレードが好ましく用いら
れる。
【0036】弾性ブレードとしては、シリコーンゴム、
ウレタンゴム、NBRの如きゴム弾性体;ポリエチレン
テレフタレートの如き合成樹脂弾性体;ステンレス、鋼
の如き金属弾性体が使用できる。また、それらの複合体
であっても使用できる。好ましくは、ゴム弾性体が良
い。
【0037】また、弾性ブレードの材質は、トナー担持
体上のトナーの帯電に大きく関与する。そのため、弾性
体中に、有機物、無機物を添加しても良く、溶融混合さ
せても良いし、分散させても良い。例えば、金属酸化
物、金属粉、セラミックス、炭素同素体、ウイスカー、
無機繊維、染料、顔料、界面活性剤などがある。更に、
ゴム、合成樹脂、金属弾性体に、トナーの帯電性をコン
トロールする目的で、樹脂、ゴム、金属酸化物、金属な
どの物質をスリーブ当接部分に当たるようにつけたもの
を用いても良い。弾性体、トナー担持体に耐久性が要求
される場合には、金属弾性体に樹脂、ゴムをスリーブ当
接部に当たるように貼り合わせるものが好ましい。
【0038】磁性トナーが負帯電性である場合には、ウ
レタンゴム、ウレタン樹脂、ポリアミド、ナイロンや正
極性に帯電し易いものが好ましい。トナーが正帯電性で
ある場合には、ウレタンゴム、ウレタン樹脂、シリコー
ンゴム、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系
樹脂(例えば、テフロン樹脂)、ポリイミド樹脂や負極
性に帯電し易いものが好ましい。スリーブ当接部分が樹
脂、ゴム等の成型体の場合はトナーの帯電性を調整する
ためにその中に、シリカ、アルミナ、チタニア、酸化
錫、酸化ジルコニア、酸化亜鉛等の金属酸化物、カーボ
ンブラック、一般にトナーに用いられる荷電制御剤等を
含有させることも好ましい。
【0039】特に、トナー担持体の径が小さくなり、そ
の表面積が小さくなるとトナーの摩擦帯電の機会は少な
くなる。従って、トナーを迅速かつ均一に帯電させるに
は弾性ブレードの方が好ましい。
【0040】弾性ブレード上辺部側である基部は現像剤
容器側に固定保持され、下辺部側をブレードの弾性に抗
して現像スリーブの順方向或いは逆方向にたわめ状態に
してブレード内面側(逆方向に場合には外面側)をスリ
ーブ表面に適度の弾性押圧をもって当接させる。画像形
成装置の例を図2〜5に示す。この様な装置によると、
環境の変動に対してもより安定に薄く、緻密なトナー層
が得られる。その理由は必ずしも明確ではないが、通常
用いられる金属製のブレードをスリーブからある間隙を
隔てて取り付けた装置と比較してトナー粒子が弾性ブレ
ードによってスリーブ表面と強制的に摩擦されるためト
ナーの環境変化による挙動の変化に関係なく常に同じ状
態で帯電が行われるためと推測される。
【0041】潜像保持体とトナー担持体との間隙αは、
例えば50〜500μmに設定され、ドクターブレード
として、磁性ブレードを用いる場合には、磁性ブレード
とトナー担持体との間隙は、50〜400μmに設定さ
れることが好ましい。
【0042】トナー担持体上の磁性トナー層の層厚は、
潜像保持体とトナー担持体との間隙αよりも薄いことが
最も好ましいが、場合により磁性トナー層を構成する磁
性トナーの多数の穂のうち、一部は潜像保持体に接する
程度に磁性トナー層の層厚を規制してもよい。
【0043】またスリーブは、潜像保持体に対し、10
0〜200%の周速で回転される。交番バイアス電圧
は、ピークトゥーピークで0.1kV以上、好ましくは
0.2〜3.0kV、更に好ましくは0.3〜2.0k
Vで用いるのが良い。交番バイアス周波数は、1.0〜
5.0kHz、好ましくは1.0〜3.0kHz、更に
好ましくは1.5〜3.0kHzで用いられる。交番バ
イアス波形は、矩形波、サイン波、のこぎり波、三角波
等の波形が適用できる。また、正、逆の、電圧、時間の
異なる非対称交流バイアスも利用できる。
【0044】本発明において、スリーブは、金属、セラ
ミックスなどの材質のものが用いられるが、アルミニウ
ム、SUSなどが、トナーへの帯電性から好ましい。ス
リーブは引き抜きあるいは切削したままでも用いられる
ことができるが、トナーの搬送性、摩擦帯電付与性を制
御するため、研磨したり、周方向あるいは長手方向に粗
しを入れたり、ブラスト処理を施したり、コーティング
などが行われる。本発明においては、ブラスト処理を施
すことも良く、定形粒子、不定形粒子がブラスト剤とし
て用いられ、各々単独及び併用されて用いられ、重ね打
ちしたものも利用できる。
【0045】不定形粒子としては任意の砥粒を使用する
ことができる。
【0046】定形粒子としては、例えば、特定の粒径を
有するステンレス、アルミニウム、鋼鉄、ニッケル、真
ちゅうの如き金属からなる各種剛体球またはセラミッ
ク、プラスチック、グラスビーズの如き各種剛体球を使
用することができる。定形粒子としては、実質的に表面
が曲面からなり、長径/短径の日が1〜2(好ましく
は、1〜1.5、更に好ましくは1〜1.2)の球状ま
たは回転楕円体粒子が好ましい。従って、現像スリーブ
表面にブラスト処理に使用する定形粒子は、直径(また
は長径)が20〜250μmのものが良い。重ね打ちす
る場合には、定形ブラスト粒子が不定形ブラスト粒子よ
り大きいことが好ましく、特に1〜20倍であることが
好ましく、更に好ましくは1.5〜9倍である。
【0047】定形粒子による重ね打ち処理を行う際には
処理時間、処理粒子の衝突力の少なくとも一つを不定形
粒子ブラストのものよりも小さくすることが好ましい。
【0048】また、現像スリーブとしては、スリーブ表
面に、導電性微粒子を含有する被覆層が形成されている
ものも好ましい。
【0049】導電性微粒子としてはカーボン微粒子、ま
たはカーボン微粒子と結晶性グラファイト、または結晶
性グラファイトが好ましい。
【0050】本発明に使用される結晶性グラファイト
は、大別すると天然黒鉛と人造黒鉛とに分けられる。人
造黒鉛は、ピッチコークスをタールピッチ等により固め
て1,200℃位で一度焼成してから黒鉛化炉に入れ、
2,300℃位の高温で処理することにより、炭素の結
晶が成長して黒鉛に変化する、天然黒鉛は、永い間天然
の地熱と地下の高圧によって完全に黒鉛化したものが地
中より産出するものである。これらの黒鉛は、種々の優
れた性質を有していることから工業的に広い用途をもっ
ている。黒鉛は、暗灰色ないし黒色の光沢のある非常に
柔らかい滑性のある結晶鉱物で、鉛筆等に利用されその
他耐熱性、化学的安定性があるため潤滑剤、耐火性、電
気材料等に粉末や固体や塗料の形で利用されている。結
晶構造は六方晶とその他に菱面晶系に属するものがあ
り、完全な層状構造を有している。電気的特性に関して
は、炭素と炭素の結合の間に自由電子が存在し、電気の
良導体となっている。なお、本発明で使用する黒鉛は天
然、人工のどちらでも良い。
【0051】また、本発明に使用する黒鉛は、粒径的に
は0.5μm〜10μmのものが好ましい。
【0052】また、被覆層を形成する高分子材料は、例
えば、スチレン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエーテルス
ルホン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンオ
キサイド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、繊維素系
樹脂、アクリル系樹脂等の熱可塑性樹脂、、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、シリ
コーン樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂あるいは
光硬化性樹脂等を使用することができる。中でもシリコ
ーン樹脂、フッ素樹脂のような離型性のあるもの、ある
いはポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリフ
ェニレンオキサイド、ポリアミド、フェノール樹脂、ポ
リエステル、ポリウレタン、スチレン系樹脂のような機
械的性質に優れたものがより好ましい。
【0053】導電性のアモルファスカーボンは、一般的
には「炭化水素または炭素を含む化合物を空気の供給が
不十分な状態で燃焼または熱分解させてできる結晶子の
集合体」と定義されている。特に電気伝導性に優れ、高
分子材料に充填して導電性を付与したり、添加量のコン
トロールである程度任意の導電度を得ることができるた
め広く普及している。なお、本発明で使用する導電性の
アモルファスカーボンの粒子径は10μm〜80μmの
ものが好まく、15μm〜40μmのものがより好まし
い。
【0054】潜像保持体としては、アモルファスシリコ
ン感光体、有機系感光体が好ましく用いられる。
【0055】本発明に用いられる有機感光体は、感光層
が電荷発生物質及び電荷輸送性能を有する物質を同一層
に含有する、いわゆる、単一層型でもよく、電荷輸送層
と電荷発生層を成分とする機能分離型感光体であっても
良い。導電性基体上に電荷発生層、次いで電荷輸送層の
順で積層されている構造の積層型感光体は好ましい例の
一つである。
【0056】本発明に用いられる有機感光体の様態を以
下に説明する。
【0057】導電性基体としては、アルミニウムまたは
ステンレス等の金属、アルミニウム合金または酸化イン
ジウム−酸化錫合金等による被膜層を有するプラスチッ
ク、導電性粒子を含侵させた紙またはプラスチック、導
電性ポリマーを有するプラスチック等の円筒状シリンダ
ー及びフィルムが用いられる。
【0058】これら導電性基体上には、感光層の接着性
向上、塗工性改良、基体の保護、基体上に欠陥の被覆、
基体からの電荷注入性改良、感光層の電気的破壊に対す
る保護等を目的として下引き層を設けても良い。下引き
層は、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルイミダ
ゾール,ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、メ
チルセルロース、ニトロセルロース、エチレン−アクリ
ル酸コポリマー、ポリビニルブチラール、フェノール樹
脂、カゼイン、ポリアミド、共重合ナイロン、ニカワ、
ゼラチン、ポリウレタン、酸化アルミニウム等の材料に
よって形成される。その膜厚は通常0.1〜10μm、
好ましくは0.1〜3μm程度である。
【0059】電荷発生層は、アゾ系顔科、フタロシアニ
ン系顔科、インジゴ系顔科、ペリレン系顔科、多環キノ
ン系顔科、スクワリリウム色素、ピリリウム塩類、チオ
ピリリウム塩類、トリフェニルメタン系色素;セレン、
非晶質シリコン等の無機物質などの電荷発生物質を適当
な結着剤に分散し塗工するあるいは蒸着等により形成さ
れる。結着剤としては、広範囲な結着性樹脂から選択で
き、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリスチレン樹脂、ア
クリル樹脂、メタクリル樹脂、フェノール樹脂、シリコ
ーン樹脂、エポキシ樹脂、酢酸ビニル樹脂等が挙げられ
る。電荷発生層中に含有される結着剤の量は80重量%
以下、好ましくは0〜40重量%に選ぶ。また、電荷発
生層の膜厚は5μm以下、特には0.05〜2μmが好
ましい。
【0060】電荷輸送層は、電界の存在下で電荷発生層
から電荷キャリアを受け取り、これを輸送する機能を有
している。電荷輸送層は電荷輸送物質を必要に応じて結
着樹脂と共に溶剤中に溶解し、塗工することによって形
成され、その膜厚は5〜40μm、好ましくは10〜3
0μmである。電荷輸送物質としては、主鎖または側鎖
にビフェニレン、アントラセン、ピレン、フェナントレ
ンなどの構造を有する多環芳香族化合物;インドール、
カルバゾール、オキサジアゾール、ピラゾリンなどの含
窒素環式化合物;ヒドラゾン化合物;スチリン化合物等
が挙げられる。また、これら電荷輸送物質を分散させる
結着樹脂としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエステ
ル樹脂、ポリメタクリル酸エステル、ポリスチレン樹
脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂等の樹脂;ポリ−N
−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン等の有
機光導電性ポリマー等が挙げられる。
【0061】また、これら結着樹脂の中でもポリカーボ
ネート樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂が本発
明に関する現像方法の場合に、特に、クリーニング性が
良く、クリーニング不良、感光体へのトナーの融着、外
添剤のフィルミングが起こりにくい。電荷輸送層におけ
る結着樹脂の量は40〜70重量%が好ましい。
【0062】また、感光体の最外層に、潤滑性分質が含
まれている形態もクリーニング性の向上、転写性の向上
という点で好ましい。潤滑性物質としては、フッ素系物
質が好ましい。その中でも、フッ素系樹脂粉体を含有し
ている形態が特に好ましい。
【0063】フッ素系樹脂粉体は、四フッ化エチレン樹
脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、四フッ化エチレン六フ
ッ化プロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリ
デン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂およびそれらの
共重合体の中から1種あるいはそれ以上が適宜選択され
るが、特に四フッ化エチレン樹脂、フッ化ビニリデン樹
脂が好ましい。樹脂の分子量や粉体粒径は市販グレード
から適宜選択して用いることができるが、特に低分子量
グレードで、かつ一次粒子が1μ以下のものが好まし
い。
【0064】表面層に分散されるフッ素系樹脂粉体の含
有量は表面層固形分重量に基づいて1〜50重量%が適
当であり、特に2〜30重量%が好ましい。
【0065】含有率が1重量%未満ではフッ素系樹脂粉
体による表面層改質効果が十分でなく、一方、50重量
%を超えると光透過性が低下し、かつキャリアの移動性
も低下する。
【0066】また、フッ素系樹脂粉体を含有される場合
は、感光体バインダー中への分散性を向上させるため
に、フッ素系グラフトポリマーを、添加する事が好まし
い。
【0067】本発明に適用するフッ素系グラフトポリマ
ーは、片末端に重合性官能基を有し、かつ一定の繰り返
し単位を有する分子量が1000〜10000程度のオ
リゴマー(以下マクロマーと称す)と重合性単量体との
共重合により得ることができる。フッ素系グラフトポリ
マーの構造は、 (i)非フッ素系重合性単量体から合成した非フッ素系
マクロマーとフッ素系重合性単量体の共重合の場合、幹
がフッ素系セグメントで枝が非フッ素系セグメント (ii)フッ素系重合性単量体から合成したフッ素系マ
クロマーと非フッ素系重合性単量体の共重合の場合、幹
が非フッ素系セグメントで枝がフッ素系セグメント となる。
【0068】フッ素系グラフトポリマーは、上記のよう
にフッ素系セグメントと非フッ素系セグメントがそれぞ
れ局在化しており、フッ素系セグメントがフッ素系樹脂
粉体に、非フッ素系セグメントが添加された樹脂層に、
それぞれ配向した機能分離形態をとっている。特にフッ
素系セグメントが連続して配列しているため、フッ素系
セグメントがフッ素系樹脂粉体に高密度で、かつ効率良
く吸着し、さらに非フッ素系セグメントが樹脂層に配向
するため、従来の分散剤には見られなかったフッ素系樹
脂粉体の分散安定性向上効果が発現されているものであ
る。
【0069】また、一般にフッ素系樹脂粉体は、数μオ
ーダーの凝集体で存在しているものであるが、本発明の
フッ素系グラフトポリマーを分散剤として用いることに
より、1μ以下の一次粒子まで均一に分散されるもので
ある。
【0070】このような機能分離効果を最大限に利用す
るためには、マクロマーの分子量を上記のように100
0〜10000程度に調節する必要がある。
【0071】即ち、分子量が1000未満であるとセグ
メントの長さが短すぎるため、フッ素系セグメントの場
合にはフッ素系樹脂粉体への吸着効率が減少し、また非
フッ素系セグメントの場合には表面層樹脂層への配向が
弱まり、いずれにおいてもフッ素系樹脂粉体の分散安定
性が阻害される。
【0072】一方、分子量が10000を超えると添加
される表面層樹脂層との相溶性が減少する。特にフッ素
系セグメントにおいてこの現象は顕著であり、セグメン
トが樹脂層中で縮まったコイル状形態をとるため、フッ
素系樹脂粉体に対する吸着活性点数が減少し、分散安定
性が阻害される。
【0073】また、フッ素系グラフトポリマー自身の分
子量も大きく影響を与え、10000〜100000が
好ましい範囲である。分子量が10000以下であると
分散安定機能の発現が不十分であり、100000以上
になると添加される表面層樹脂層との相溶性が減少する
ため、同様に分散安定機能が発現されなくなる。
【0074】フッ素系グラフトポリマー中におけるフッ
素系セグメントの比率は5〜90重量%が好ましく、1
0〜70重量%がさらに好ましい。
【0075】フッ素系セグメントの比率が5重量%未満
ではフッ素系樹脂粉体の分散安定機能が十分に発揮でき
ず、90重量%を超えると添加される表面層樹脂層との
相溶性が悪くなる。
【0076】フッ素系グラフトポリマーの添加量はフッ
素系樹脂粉体に対して0.1〜30重量%が適当であ
り、特に1〜20重量%が好ましい。
【0077】添加量が0.1重量%未満ではフッ素系樹
脂粉体の分散安定性効果が十分でなく、一方、30重量
%を超えるとフッ素系グラフトポリマーがフッ素系樹脂
粉体に吸着して存在する以外にフリーの状態で表面層樹
脂層内部に存在するようになり、繰り返し電子写真プロ
セスを行なったときに残留電位の蓄積が生じてくる。
【0078】また、感光体の高寿命化のために、感光体
の最外層に保護層を有する形態のものが好ましい。
【0079】保護層の樹脂としては、ポリエステル、ポ
リカーボネート、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、ホスファゼン樹脂あるいはこれらの樹脂の硬
化剤等が単独あるいは2種以上組み合わされて用いら
れ、所定の硬度を示すように調整されて用いられる。ま
た、この保護層の膜厚は、感光層の構成上電荷の移動し
ない層を設けることに起因して、耐久使用によって、残
留電位が上昇したり、感度が低下するといった弊害を避
けるために0.1〜6μmが好ましく、より好ましくは
0.5〜4μmである。
【0080】保護層の塗工は、塗工液をスプレーコーテ
ィング、ビームコーティングする、あるいは溶媒を選択
することにより浸透コーティングすることによって行な
うことができる。
【0081】また、保護層の電気抵抗を調整するため
に、先にあげた電荷輸送物質や、金属、金属酸化物粒子
等を含有させても良い。
【0082】金属酸化物粒子としては、酸化亜鉛、酸化
チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、
酸化ビスマス、酸化スズ被覆酸化チタン、スズ被覆酸化
インジウム、アンチモン被覆酸化スズ、酸化ジルコニウ
ム等の超微粒子が挙げられる。これらの金属酸化物は単
独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。2種以
上混合した場合は、固溶体または融着の形をとってもよ
い。
【0083】クリーニング方式としては、ブレードクリ
ーニングが好ましい。ブレードクリーニングはウレタン
ゴム、シリコーンゴム、弾性を有する樹脂をブレードと
して、あるいは金属等のブレードの先端にチップ状の樹
脂を保持させたものを、感光体の移動方向に対して順方
向または逆方向に当接あるいは圧接させたものとして知
られている。好ましくは、ブレードを感光体の移動方向
に対して逆方向に圧接させるのがよい。この時、感光体
に対するブレードに当接圧は、線圧で5g/cm以上が
好ましく、より好ましくは、10〜50g/cmであ
る。更に、ブレードクリーニング法にマグブラシクリー
ニング法、ファーブラシクリーニング法、ローラークリ
ーニング法等を組み合わせても良い。
【0084】本発明では、潜像保持体の曲率が大きいの
でクリーニング性の点でブレードによるものが好ましい
ものである。
【0085】本発明に用いる帯電、転写工程では、コロ
ナ帯電器を用いる潜像保持体とは非接触である方式とロ
ーラー等を用いる接触型の方式がありいずれのものも用
いられる。効率的な均一帯電、シンプル化、低オゾン発
生化のために接触方式のものが好ましく用いられる。
【0086】更に、該接触帯電・転写方式を有する画像
形成方法の一例について、図6の概略構成図を基に説明
する。
【0087】601は回転ドラム型の静電荷像保持体
(以下、感光体と記す)であり、該感光体601はアル
ミニウム等の導電性基層601bと、その外面に形成し
た光導電層602aとを基本構成層とするものであり、
図面上時計方向に所定の周速度(プロセススピード)で
回転される。
【0088】602は帯電ローラーであり、中心の芯金
602bとその外周を形成した導電性弾性層とを基本構
成とするものである。帯電ローラー602は、感光体6
01面に押圧力をもって圧接され、感光体601の回転
に伴い従動回転する。603は帯電ローラー602に電
圧を印加するための帯電バイアス電流V2 であり、帯電
ローラー602にバイアスが印加されることで感光体6
01の表面が所定の極性・電位に帯電される。次いで画
像露光604によって静電荷像が形成され、現像手段6
05によりトナー画像として順次可視化されていく。
【0089】現像手段605を構成する現像スリーブに
は、バイアス印加手段613よりバイアスV1 が印加さ
れる。現像により潜像保持体上に形成されたトナー像は
当接転写手段606により転写材608に静電転写さ
れ、転写材上のトナー像は、加熱加圧手段611により
加熱加圧定着される。
【0090】当接転写手段606には転写バイアスV3
が印加されている。
【0091】この様な接触帯電・転写方式を有する画像
形成装置では、コロナ帯電及びコロナ転写と比べて、比
較的低電圧のバイアスで感光体の均一な帯電と十分な転
写が可能となるため、放電器自体の小型化、オゾン等の
コロナ放電生成物の抑制の点で優れている。
【0092】この他の手段としては、帯電ブレードを用
いる方法や、導電性ブラシを用いる方法がある。これら
の接触帯電手段は、高電圧が不必要になったり、オゾン
の発生が低減するといった効果がある反面、部材が直接
感光体に接触するがゆえにトナー融着という弊害が生じ
やすいので、具体的な接触帯電手段として本発明に最適
である。本発明は、適用される接触帯電手段がどんな方
法で、どんな作用効果を有するかといったことを限定す
るものではなく、部材を直接感光体に接触させて帯電さ
せる方法であればすべて本発明に適用可能である。
【0093】帯電ローラーを用いた時の好ましいプロセ
ス条件としては、ローラーの当接圧が5〜500g/c
mで、直流電圧に交流電圧を重畳したものを用いた時に
は、交流電圧=0.5〜5kVpp、交流周波数=50
〜5kHz、直流電圧=±0.2〜±1.5kVであ
り、直流電圧を用いた時には、直流電圧=±0.2〜±
5kVである。
【0094】帯電ローラー及び帯電ブレードの材質とし
ては、導電性ゴムが好ましく、その表面に離型性被膜を
もうけても良い。離型性被膜としては、ナイロン系樹
脂、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、PVDC(ポ
リ塩化ビニリデン)などが適用可能である。
【0095】図6に於いては、606は転写ローラーで
あり、中心の芯金606bとその外周を形成した導電性
弾性層606aとを基本構成とするものである。転写ロ
ーラー606は、感光体601面に押圧力をもって圧接
され、感光体601の周速度と等速度或は周速度に差を
つけて回転させる。転写材608は感光体601と転写
ローラー606との間に搬送されると同時に、転写ロー
ラー606にトナーと逆極性のバイアスを転写バイアス
電流607から印加することによって感光体601上の
トナー画像が転写材608の表面側に転写される。
【0096】本発明に適用可能な転写用回転体の材質と
しては、帯電ローラーと同様のものも用いることがで
き、好ましい転写のプロセス条件としては、ローラーの
当接圧が5〜500g/cmで、直流電圧が±0.2〜
±10kVである。
【0097】本発明では、潜像保持体の直径が小さい為
曲率が大きく均一な帯電、良好な転写の為に接触方式の
ものが好ましく用いられる。
【0098】次いで転写材608は、ハロゲンヒータを
内蔵させた加熱ローラー611aとこれと押圧力をもっ
て圧接された弾性体の加圧ローラー611bとを基本構
成とする定着器611へ搬送され、611aと611b
間を通過することによってトナー像が定着される。ま
た、フィルムを介してヒータにより定着する方法を用い
てもよい。また、圧力定着に用いる現像剤を用いて圧力
定着してもよい。トナー画像転写後の感光体601面で
は転写残りトナー等の付着汚染物質を、感光体601に
カウンター方向に圧接した弾性クリーニングブレードを
具備したクリーニング装置で清浄面化され、更に除電露
光装置610により除電されて、繰り返して作像され
る。
【0099】接触型の転写装置としては、図7に見られ
るような転写ローラー或いは図8に見られるような転写
ベルトが挙げられる。
【0100】図7は、典型的なこの種の画像形成装置の
要部の概略側面図であって、図示の装置は、紙面に垂直
方向にのび、矢印A方向に回転する円筒状の潜像保持体
(以下感光体という)701、これに当接する導電性転
写ローラー702が配設してある。
【0101】転写ローラー702は、芯金702aと導
電性弾性層702bからなり、導電性弾性層702bは
カーボン等の導電材を分散させたウレタン、エチレン−
プロピレン−ジエン系三元共重合体(EPDM)等の体
積抵抗106 〜1010Ωcm程度の弾性体でつくられて
いる。芯金702aには定電圧電源708によりバイア
スが印加されている。
【0102】図8は本発明を転写ベルトに適用したもの
である。転写ベルト809は導電ローラー810により
支持駆動される。転写装置の加圧は通常、芯金802a
若しくは810の芯金の端部軸受を加圧する事により行
なわれる。
【0103】また、帯電器の感光体への当接圧力として
は、線圧として3g/cm以上(好ましくは、5g/c
m以上)に設定するのが好ましい。
【0104】線圧については、次式で算定する。 (線圧)[g/cm]=(転写部材に加えられる総圧)
[g]÷(当接されている長さ)[cm] 当接圧が3g/cm未満であると転写部材の搬送ブレ、
転写電流不足による転写不良が起り好ましくない。
【0105】図13及び図14に、本発明の装置ユニッ
ト及び装置ユニットを組み込んだ画像形成装置を示す。
【0106】本実施例では、現像装置132、ドラム状
の潜像担持体(感光体ドラム)133、クリーニングブ
レード134aを有するクリーナ134、一次帯電器
(帯電ローラー)135を一体とした画像形成ユニット
(所謂、カートリッジ)131を備えた電子写真方式の
画像形成装置が例示される。
【0107】本装置においては、該画像形成ユニット1
31内の現像装置132の磁性トナー136がなくなっ
た時に新たなカートリッジと交換される。
【0108】本実施例では、現像装置132はトナー容
器136内に磁性トナー137を有し、該磁性トナー1
37を用い、現像時には、バイアス印加手段からのバイ
アスにより感光ドラム133とトナー担持体138との
間に所定の電界が形成され、現像工程が好適に実施され
るためには、感光ドラム133とトナー担持体138と
の間の距離は非常に大切である。
【0109】さらに、図14を参照しながら、本発明の
他の画像形成装置を説明する。
【0110】バイアス印加手段142からバイアスV2
を印加されている一次帯電器である帯電ローラー135
で感光体133表面を例えば負極性に帯電し、露光14
4により静電荷像を形成し、カウンター方向に設置され
たウレタンゴム性の弾性ブレード9および磁石を内包し
ている現像スリーブ138を具備する現像装置132の
磁性トナー137で該静電荷像を現像する。現像部にお
いて感光ドラム133の導電性基体と現像スリーブ13
8との間で、バイアス印加手段140により交互バイア
ス、パルスバイアス及び/又は直流バイアスからなるバ
イアスV1 が印加されている。転写紙Pが搬送されて、
転写部にくるとバイアス印加手段143からバイアスV
3 が印加されている当接転写手段143により転写紙P
の背面(感光ドラム側と反対面)を帯電をすることによ
り、感光ドラム133表面上の現像画像(トナー像)が
転写紙P上へ静電転写される。感光ドラム133から分
離された転写紙Pは、加熱加圧ローラー定着器145に
より転写紙P上のトナー画像を定着するために定着処理
される。
【0111】転写工程後の感光ドラムに残留する磁性ト
ナーは、クリーニングブレード134aを有するクリー
ニング手段134で除去される。クリーニング後の感光
ドラム133は、イレース露光146により除電され、
再度、帯電ローラー135による帯電工程から始まる工
程が繰り返される。
【0112】本発明で使用される磁性トナーの結着樹脂
としては、下記の結着樹脂の使用が可能である。
【0113】例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロル
スチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレンおよびそ
の置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共
重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン
−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エ
ポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テ
ルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂などが
使用できる。好ましい結着物質としては、スチレン系共
重合体もしくはポリエステル樹脂がある。
【0114】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸
−2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニト
リル、メタクリルニトリル、アクリルアミドなどのよう
な二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換
体;例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン
酸メチル、マレイン酸ジメチルなどのような二重結合を
有するジカルボン酸およびその置換体;例えば塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、安息香酸ビニルなどのようなビニルエ
ステル類;例えばエチレン、プロピレン、ブチレンなど
のようなエチレン系オレフィン類;例えばビニルメチル
ケトン、ビニルヘキシルケトンなどのようなビニルケト
ン類;例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエー
テル、ビニルイソブチルエーテルなどのようなビニルエ
ーテル類;等のビニル単量体が単独もしくは2つ以上用
いられる。
【0115】スチレン系重合体またはスチレン系共重合
体は架橋されていてもよくまた混合樹脂でもかまわな
い。
【0116】結着樹脂の架橋剤としては、主として2個
以上の重合可能な二重結合を有する化合物を用いてもよ
い、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタリンな
どのような芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリ
コールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、1,3−ブタジオールジメタクリレートなどの
ような二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビ
ニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィ
ド、ジビニルスルホンなどのジビニル化合物;および3
個以上のビニル基を有する化合物;が単独もしくは混合
物として用いられる。
【0117】塊状重合法では、高温で重合させて停止反
応速度を早めることで、低分子量の重合体を得ることも
できるが、反応をコントロールしにくい問題点がある。
溶液重合法では溶媒によるラジカルの連鎖移動の差を利
用して、又開始剤量や反応温度を調節することで低分子
量重合体を温和な条件で容易に得ることができ、本発明
で用いる樹脂組成物の中で低分子量体を得る時には好ま
しい。
【0118】溶液重合で用いる溶媒としては、キシレ
ン、トルエン、クメン、酢酸セロソルブ、イソプロピル
アルコール、ベンゼン等が用いられる。スチレンモノマ
ー混合物の場合はキシレン、トルエン又はクメンが好ま
しい。重合生成するポリマーによって適宜選択される。
【0119】反応温度としては、使用する溶媒、開始
剤、重合するポリマーによって異なるが、70℃〜23
0℃で行なうのが良い。溶液重合に於いては溶媒100
重量部に対してモノマー30重量部〜400重量部で行
なうのが好ましい。
【0120】更に、重合終了時に溶液中で他の重合体を
混合することも好ましく、数種の重合体をよく混合でき
る。
【0121】また、高分子量成分やゲル成分を得る重合
法としては、乳化重合法や懸濁重合法が好ましい。
【0122】このうち、乳化重合法は、水にほとんど不
溶の単量体(モノマー)を乳化剤で小さい粒子として水
相中に分散させ、水溶性の重合開始剤を用いて重合を行
なう方法である。この方法では反応熱の調節が容易であ
り、重合の行なわれる相(重合体と単量体からなる油
相)と水相とが別であるから停止反応速度が小さく、そ
の結果重合速度が大きく、高重合度のものが得られる。
さらに、重合プロセスが比較的簡単であること、及び重
合生成物が微細粒子であるために、トナーの製造におい
て、着色剤及び荷電制御剤その他の添加物との混合が容
易であること等の理由から、トナー用バインダー樹脂の
製造方法として他の方法に比較して有利である。
【0123】しかし、添加した乳化剤のため生成重合体
が不純になり易く、重合体を取り出すには塩析などの操
作が必要であるので懸濁重合が簡便な方法である。
【0124】懸濁重合においては、水系溶媒100重量
部に対して、モノマー100重量部以下(好ましくは1
0〜90重量部)で行なうのが良い。使用可能な分散剤
としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコー
ル部分ケン化物、リン酸カルシウム等が用いられ、水系
溶媒に対するモノマー量等で適当量であるが、一般に水
系溶媒100重量部に対して0.05〜1重量部で用い
られる。重合温度は50〜95℃が適当であるが、使用
する開始剤、目的とするポリマーによって適宜選択すべ
きである。又開始剤種類としては、水に不溶或は難溶の
ものであれば用いることが可能である。
【0125】使用する開始剤としては、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート、クミルパーピバレ
ート、t−ブチルパーオキシラウレート、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、オクタノイ
ルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t
−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2′−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,4−ビ
ス(t−ブチルパーオキシカルボニル)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、
n−ブチル4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バリ
レート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタ
ン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプロピ
ル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキサン,2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、
ジ−t−ブチルジパーオキシイソフタレート、2,2−
ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシ
ル)プロパン、ジ−t−ブチルパーオキシα−メチルサ
クシネート、ジ−t−ブチルパーオキシジメチルグルタ
レート、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフ
タレート、ジ−t−ブチルパーオキシアゼラート、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、ジエチレングリコール−ビス(t−ブチルパー
オキシカーボネート)、ジ−t−ブチルパーオキシトリ
メチルアジペート、トリス(t−ブチルパーオキシ)ト
リアジン、ビニルトリス(t−ブチルパーオキシ)シラ
ン、等が挙げられ、これらが単独あるいは併用して使用
できる。
【0126】その使用量はモノマー100重量部に対
し、0.05重量部以上(好ましくは0.1〜15重量
部)の濃度で用いられる。
【0127】本発明に用いられるポリエステル樹脂の組
成は以下の通りである。
【0128】2価のアルコール成分としては、エテレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、又(A)
式で表わされるビスフェノール及びその誘導体;
【0129】
【外1】 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,y
はそれぞれ0以上の整数であり、かつ、x+yの平均値
は0〜10である。)又(B)式で示されるジオール
類;
【0130】
【外2】 (式中R′は−CH2 CH2 −又は
【0131】
【外3】 x′,y′は、0以上の整数であり、かつ、x+yの平
均値は0〜10である。)が挙げられる。
【0132】2価の酸成分としては、例えばフタル酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸などのベン
ゼンジカルボン酸類又はその無水物、低級アルキルエス
テル;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸などのアルキルジカルボン酸類又はその無水物、低級
アルキルエステル;n−ドデセニルコハク酸、n−ドデ
シルコハク酸などのアルケニルコハク酸類もしくはアル
キルコハク酸類、又はその無水物、低級アルキルエステ
ル;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸
などの不飽和ジカルボン酸類又はその無水物、低級アル
キルエステル;等のジカルボン酸類及びその誘導体が挙
げられる。
【0133】また、架橋成分として働く3価以上のアル
コール成分と3価以上の酸成分を併用することが好まし
い。
【0134】3価以上の多価アルコール成分としては、
例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロ
ール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、
1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタン
トリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオ
ール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,
3,5−トリヒドロキシベンゼン等が挙げられる。
【0135】また、本発明における3価以上の多価カル
ボン酸成分としては、例えばトリメリット酸、ピロメリ
ット酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,
2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタ
レントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカル
ボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,
5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル
−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テト
ラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−
オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、及び
これらの無水物、低級アルキルエステル; 次式
【0136】
【外4】 (式中Xは炭素数3以上の側鎖を1個以上有する炭素数
5〜30のアルキレン基又はアルケニレン基)で表わさ
れるテトラカルボン酸等、及びこれらの無水物、低級ア
ルキルエステル等の多価カルボン酸類及びその誘導体が
挙げられる。
【0137】本発明に用いられるアルコール成分として
は40〜60mol%、好ましくは45〜55mol
%、酸成分としては60〜40mol%、好ましくは5
5〜45mol%であることが好ましい。
【0138】また3価以上の多価の成分は、全成分中の
5〜60mol%であることが好ましい。
【0139】現像性、定着性、耐久性、クリーニング性
の点からスチレン−不飽和カルボン酸誘導体共重合体、
ポリエステル樹脂、及びこれらのブロック共重合体、グ
ラフト化物、更にはスチレン系共重合体とポリエステル
樹脂の混合物が好ましい。
【0140】また、GPLにより測定される分子量分布
で105 以上の領域にピークを有することが好ましく、
更に3×103 〜5×104 の領域にもピークを有する
ことが定着性、耐久性の点で好ましい。
【0141】このような樹脂成分は、たとえば以下に示
すような方法を用いて得ることができる。
【0142】溶液重合、塊状重合、懸濁重合、乳化重
合、ブロック共重合、グラフト化などを応用し、分子量
3×103 〜5×104 の領域にメインピークを有する
重合体(L)と、105 以上の領域にメインピークを有
する重合体あるいはゲル成分を含有する重合体(H)を
形成する。これらの成分を溶融混練時にブレンドするこ
とによって得ることができる。ゲル成分は溶融混練時に
一部あるいは全部切断することができ、THF可溶分と
なって105 以上の領域の成分としてGPCで測定され
るようになる。
【0143】特に好ましい方法としては、重合体(L)
または重合体(H)を溶液重合で形成し、重合終了時
に、他方を溶媒中でブレンドする方法、一方の重合体存
在下で他方の重合体を重合する方法、重合体(H)を懸
濁重合で形成し、この重合体存在下で重合体(L)を溶
液重合で重合して得る方法や溶液重合終了時に溶媒中で
重合体(H)をブレンドする方法、重合体(L)存在下
で、重合体(H)を懸濁重合で重合し得る方法などがあ
る。これらの方法を用いることにより、低分子量分と高
分子量分が均一に混合した重合体が得られる。
【0144】また、正帯電性トナーの場合には、スチレ
ン−アクリル共重合体、スチレン−メタクリル−アクリ
ル共重合体、スチレン−メタクリル−共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、酸価が10以下のポリエステ
ル樹脂及び、これらのブロック共重合体、グラフト化
物、ブレンド樹脂が好ましく、また負帯電性トナーの場
合には、スチレン−アクリル共重合体、スチレン−メタ
クリル−アクリル共重合体、スチレン−メタクリル−共
重合体及びこれらのもとマレイン酸モノエステルとの共
重合体、ポリエステル樹脂、及び、これらのブロック共
重合体、グラフト化物、ブレンド樹脂が、現像性の点で
好ましい。
【0145】また樹脂の選択は、スリーブの表面積が小
さく摩擦帯電付与機会が少ないので現像性の点から、摩
擦帯電性の良い上記の樹脂が好ましい。
【0146】特に圧力定着方式に供せられるトナー用の
結着樹脂としては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、高級脂肪酸、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂が挙げられる。これらは、
単独でまたは混合して用いることが好ましい。
【0147】また定着時の定着部材からの離型性の向
上、定着性の向上の点から次のようなワックス類をトナ
ー中に含有させることも好ましい。
【0148】パラフィンワックス及びその誘導体、モン
タンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワ
ックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワック
ス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘
導体、カルナバワックス及びその誘導体などで、誘導体
には酸化物や、ビニル系モノマーとのブロック共重合
物、グラフト変性物を含む。
【0149】その他、アルコール、脂肪酸、酸アミド、
エステル、ケトン、硬化ひまし油及びその誘導体、植物
系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、ペトロ
ラクタム等も利用できる。本発明では、迅速かつ均一な
帯電性が必要であり現像性の点から以上のようなものが
好ましい。
【0150】中でも好ましく用いられるワックスは、オ
レフィンを高圧下でラジカル重合あるいはチーグラー触
媒を用いて重合した低分子量のポリオレフィン及びこの
時の副生成物、高分子量のポリオレフィンを熱分解して
得られる低分子量のポリオレフィン、一酸化炭素、水素
からなる合成ガスから触媒を用いて得られる炭化水素の
蒸留残分、あるいはこれらを水素添加して得られる合成
炭化水素などから得られるワックスが用いられ、酸化防
止剤が添加されていてもよい。あるいは、直鎖状のアル
コール、酸アミド、エステルあるいは、モンタン系誘導
体である。また、脂肪酸等の不純物を予め除去してある
ものも好ましい。
【0151】特に好ましいものは、チーグラー触媒でエ
チレンなどのオレフィンを重合したもの及びこの時の副
生成物、フィッシャトロプシュワックスなどの炭素数が
数千、特には千ぐらいまでの炭化水素を母体とするもの
が良い。
【0152】これらのワックスから、プレス発汗法、溶
剤法、真空蒸留、超臨界ガス抽出法、分別結晶化(例え
ば、融液晶析及び結晶ろ別)等を利用して、ワックスを
分子量により分別したワックスが本発明に用いられる。
また分別後に、酸化やブロック共重合、グラフト変性を
行なってもよい。例えば、これらの方法で、低分子量分
を除去したもの、低分子量分を抽出したもの、更にこれ
らから低分子量分を除去したものなどの任意の分子量分
布を持つものである。
【0153】分子量で分別を行なったワックスは、摩擦
帯電に影響を及ぼすことが少なく、現像性に悪影響を与
えない。従って本発明の場合には特に好ましいものであ
る。
【0154】本発明に使用されるワックスは、融点が7
0〜155℃で、160℃における溶融粘度が500c
P以下であることが好ましく、融点が75〜145℃
で、140℃における溶融粘度が1000cP以下であ
ることがより好ましく、融点が80〜135℃で、14
0℃における溶融粘度が500cP以下であることが特
に好ましい。
【0155】本発明に用いるトナーに使用する磁性粉と
しては、強磁性の元素を含む合金及至化合物の粉末が好
ましく用いられる。例えば、マグネタイト、マグヘマイ
ト、フェライト等の鉄、コバルト、ニッケル、マンガン
亜鉛等の合金や化合物、その他の強磁性合金等従来より
磁性材料として知られているもの等を挙げる事ができ
る。
【0156】また、磁性粉粒子の表面あるいは内部にS
i,Al,Mg等の金属イオンの酸化物、含水酸化物、
水酸化物等の化合物を含むものを用いる事ができる。
【0157】また、磁性粉粒子の表面にカップリング
剤、脂肪酸系化合物、樹脂等の有機化合物が反応、吸
着、付着しているものを用いる事ができる。
【0158】磁性体の形状としては、八面体、六面体、
球形、針状、鱗片状等がある。
【0159】磁性体の窒素ガス吸着法によるBET比表
面積としては、1m2 /g〜40m2 /gさらには、2
2 /g〜30m2 /gのものが好ましい。
【0160】磁性体の飽和磁化としては、10Kエルス
テッドの磁場で、5emu/g〜200emu/gさら
には、10emu/g〜150emu/gの幅囲のもの
が好ましい。
【0161】磁性体の残留磁化としては、10Kエルス
テッドの磁場で、1emu/g〜100emu/gさら
には、1emu/g〜70emu/gが好ましい。
【0162】磁性体の平均粒子径としては、0.05〜
1.0μm、さらに好ましくは0.1〜0.6μm、さ
らに好ましくは0.1〜0.4μmのものが良い。
【0163】トナーへの磁性粉の含有量としては、結着
樹脂100重量部に対して、5〜200重量部、さらに
は10〜150重量部であることが良い。5重量部未満
では、トナーの磁気力が小さく、カブリ、飛散が発生し
やすい。200重量部を越える場合は、定着性をそこな
う傾向がある。使用する磁性体の物性及び使用量は、本
発明の特徴とする磁性トナーの磁気特性を満足する様に
選択されるものである。従って、その選択は重要であ
る。
【0164】本発明の特徴とする、帯電量分布をトナー
に与えるため、次の荷電制御剤を添加することが好まし
く、他の構成材料ごとによって、添加する化合物の種
類、添加量によってコントロールすることができる。
【0165】(1)トナーを正荷電性に制御するものと
して下記の物質がある。
【0166】ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による変成
物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレートなどの四級アンモニウム塩、
及びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム
塩及びこれらのレーキ顔科、トリフェニルメタン染料及
びこれらのレーキ顔科、(レーキ化剤としては、りんタ
ングステン酸、りんモリブデン酸、りんタングステンモ
リブデン酸、アンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェ
リシアン化物、フェロシアン化物など)高級脂肪酸の金
属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサ
イド、ジシクロヘキシルスズオキサイドなどのジオルガ
ノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチル
スズボレート、シクロヘキシルスズボレートなどのジオ
ルガノスズボレート類;グアニジニン化合物、イミダゾ
ール化合物。これらを単独で或いは2種類以上組合せて
用いることができる。これらの中でも、トリフェニルメ
タン化合物、カウンターイオンがハロゲンでない四級ア
ンモニウム塩が好ましく用いられる。また一般式(1)
【0167】
【外5】 [R1 :H,CH32 ,R3 :置換または未置換のアルキル基(好ましく
は、C1 〜C4 )] で表わされるモノマーの単重合体:前述したスチレン、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの如き重合
性モノマーとの共重合体を正荷電性制御剤として用いる
ことができる。この場合これらの荷電制御剤は、結着樹
脂(の全部または一部)としての作用をも有する。
【0168】特に下記一般式(ロ)で表わされる化合物
が本発明の構成においては好ましい。
【0169】
【外6】 [式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R5 ,R6 は、各々
互いに同一でも異なっていてもよい水素原子、置換もし
くは未置換のアルキル基または、置換もしくは未置換の
アリール基を表わす。R7 ,8 ,R9 は、各々互いに
同一でも異なっていてもよい水素原子、ハロゲン原子、
アルキル基、アルコキシ基を表わす。A-は、硫酸イオ
ン、硝酸イオン、ほう酸イオン、りん酸イオン、水酸イ
オン、有機硫酸イオン、有機スルホン酸イオン、有機り
ん酸イオン、カルボン酸イオン、有機ほう酸イオン、テ
トラフルオロボレートなどの陰イオンを示す。]トナー
を負荷電性に制御するものとして下記物質がある。
【0170】例えば有機金属錯体、キレート化合物が有
効であり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯
体、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボ
ン酸系の金属錯体がある。他には、芳香族ハイドロキシ
カルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金
属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノ
ール誘導体類などがある。
【0171】また次に示した一般式(3)で表わされる
アゾ系金属錯体が好ましい。
【0172】
【外7】 [式中Mは配位中心金属を表わし、Sc、Ti、V、C
r、Co、Ni、Mn、Fe等があげられる。Arはア
リール基であり、フェニル基、ナフチル基などがあげら
れ、置換基を有していてもよい。この場合の置換基とし
ては、ニトロ基、ハロゲン基、カルボキシル基、アニリ
ド基および炭素数1〜18のアルキル基、アルコキシ基
などがある。X、X′、Y、Y′は−O−、−CO−、
−NH−、−NR−(Rは炭素数1〜4のアルキル基)
である。
【0173】
【外8】 は水素、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、脂肪族
アンモニウムあるいはなしを示す。]特に中心金属とし
てはFe、Crが好ましく、置換基としては、ハロゲ
ン、アルキル基、アニリド基が好ましくカウンターイオ
ンとしては水素、アンモニウム、脂肪族アンモニウムが
好ましい。
【0174】あるいは次の一般式(4)に示した塩基性
有機酸金属錯体も負帯電性を与えるものであり、本発明
に使用できる。
【0175】
【外9】 〔式中、Mは配位中心金属を表わし、Cr、Co、N
i、Mn、Fe、Zn、Al、Si、Bなどが挙げられ
る。Aは
【0176】
【外10】 (アルキル基などの置換基を有していてもよい)、
【0177】
【外11】 (Xは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基を示す)お
よび
【0178】
【外12】 (Rは、水素原子、C1 〜C18のアルキル又はアルケニ
ル基を示す)を表わす。
【0179】
【外13】 は水素、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、脂肪族
アンモニウムあるいはなし等が挙げられる。Zは−O−
あるいは
【0180】
【外14】 である。)特に中心金属としては、Fe、Crが好まし
く置換基としてはアルキル基、アリール基、ハロゲンが
好ましくカウンターイオンは、水素、アンモニウム、脂
肪族アンモニウムが好ましい。
【0181】電荷制御剤をトナーに含有させる方法とし
ては、トナー内部に添加する方法と外添する方法があ
る。これらの電荷制御剤の使用量としては、結着樹脂の
種類、他の添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造
方法によって決定されるもので、一義的に限定されるも
のではないが、好ましくは結着樹脂100重量部に対し
て0.1〜10重量部、より好ましくは0.1〜5重量
部の範囲で用いられる。また、外添する場合は、樹脂1
00重量部に対し0.01〜10重量部が好ましく、特
に、メカノケミカル的にトナー粒子表面に固着させるの
が好ましい。
【0182】本発明では、摩擦帯電付与機会が少ないの
でトナー自体の帯電性は重要で、電荷制御剤の選択、使
用量は重要である。
【0183】本発明に係るトナーを製造するにあたって
は、上述した様なトナー構成材料をボールミルその他の
混合機により充分混合した後、熱ロールニーダー、エク
ストルーダーの如き熱混練機を用いて良く混練し、混練
物を冷却固化後、機械的な粉砕、粉砕物の分級によって
トナーを得る方法が好ましい。他には、結着樹脂の溶液
中に構成材料を分散した後、噴霧乾燥することによりト
ナーを得る方法;結着樹脂を構成すべき単量体に所定の
材料を混合して乳化懸濁液とした後に、重合させてトナ
ーを得る重合法によるトナーの製造法がある。本発明に
係るトナーは、コア材及びシェル材から成るマイクロカ
プセルトナーであっても良い。
【0184】さらに必要に応じ所望の添加剤をヘンシェ
ルミキサー等の混合機により充分混合し、本発明に係る
トナーを得ることができる。
【0185】また、トナーに好ましい帯電性、耐久性、
クリーニング性、流動性を与える為に次のようなもの外
添混合することも好ましい。
【0186】例えば、湿式製法シリカ、乾式製法シリカ
等の微粉末シリカ、それらシリカをシランカップリング
剤、チタンカップリング剤、シリコンオイル等により表
面処理を施した処理シリカ、アルミナ、チタニア、酸化
ゲルマニウム、酸化ジルコニウム等の金属酸化物、炭化
ケイ素、炭化チタン等の炭化物、及び窒化ケイ素、窒化
ゲルマニウム等の窒化物などの無機微粉体である。
【0187】本発明に用いられる無機微粉体は、トナー
100重量部に対して0.01〜8重量部、好ましくは
0.1〜4重量部使用するのが良い。
【0188】好ましくは金属ハロゲン化合物の蒸気相酸
化により生成された微粉体であり、いわゆる乾式法によ
るもので、従来公知の技術によって製造されるものであ
る。例えば、四塩化ケイ素ガスの酸水素焔中における熱
分解酸化反応を利用するもので、基礎となる反応式は次
の様なものである。
【0189】 SiC14 +2H2 +O2 →SiO2 +4HC1
【0190】また、この製造工程において、例えば塩化
アルミニウム又は塩化チタン等他の金属ハロゲン化合物
をケイ素ハロゲン化合物と共に用いることによってシリ
カと他の金属酸化物の複合微粉体を得ることも可能であ
り、それらも包含する。
【0191】一方、湿式法で製造する方法は、従来公知
である種々の方法が適用できる。例えば、ケイ酸ナトリ
ウムの酸による分解、一般反応式で示せば、Na2 O・
XSiO2 +HC1+H2 O→SiO2 ・nH2 O+N
aC1その他、ケイ酸ナトリウムのアンモニアは塩類ま
たはアルカリ塩類による分解、ケイ酸ナトリウムよりア
ルカリ土類金属ケイ酸塩を生成せしめた後、酸で分解し
ケイ酸とする方法、天然ケイ酸またはケイ酸塩を利用す
る方法などがある。
【0192】それらの重量平均径は、1次粒子の平均で
0.001〜2.0μmの範囲であることが望ましく、
特に好ましくは、0.002〜0.2μmの範囲の無機
粉体を使用するのが良い。
【0193】さらには、生成された無機微粉体に疎水化
処理した処理無機微粉体を用いることがより好ましい。
該処理シリカ微粉体において、メタノール滴定試験によ
って測定された疎水化度が30〜100の範囲の値を示
すように無機微粉体を処理したものが特に好ましい。
【0194】疎水化方法としては、無機微粉体と反応あ
るいは物理吸着する有機ケイ素化合物で化学的に処理す
ることによって付与される。好ましい方法としては、金
属ハロゲン化合物の蒸気相酸化により生成された無機微
粉体を有機ケイ素化合物で処理する。
【0195】そのような有機ケイ素化合物の例は、ヘキ
サメチルジシラザン、トリメチルシラン、トリメチルク
ロルシラン、トリメチルエトキシシラン、ジメチルジク
ロルシラン、メトルトリクロルシラン、アリルジメチル
クロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジ
ルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロル
シラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、ρ−クロ
ルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロ
ルシラン、トリオルガノシリルメルカプタン、トリメチ
ルシリルメルカプタン、トリオルガノシリルアクリレー
ト、ビニルジメチルアセトキシシラン、ジメチルエトキ
シシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジエ
トキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン、1,3−ジ
ビニルテトラメチルジシロキサン、1,3−ジフェニル
テトラメチルジシロキサンおよび1分子当り2から12
個のシロキサン単位を有し末端に位置する単位にそれぞ
れ1個宛のSiに結合した水酸基を含有するジメチルポ
リシロキサン等がある。
【0196】また、未処理のシリカ微粉体を窒素含有の
シランカップリング剤で処理したものを用いてもよい。
【0197】そのような処理剤の例としては、アミノプ
ロピルトリメトキシシラン、アミノプロピルトリエトキ
シシラン、ジメチルアミノプロピルトリメトキシシラ
ン、ジエチルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジプ
ロピルアミノプロピルトリメトキシシラン、ジブチルア
ミノプロピルトリメトキシシラン、モノブチルアミノプ
ロピルトリメトキシシラン、ジオクチルアミノプロピル
トリメトキシシラン、ジブチルアミノプロピルジメトキ
シシラン、ジブチルアミノプロピルモノメトキシシラ
ン、ジメチルアミノフェニルトリエトキシシラン、トリ
メトキシシリル−γ−プロピルフェニルアミン、トリメ
トキシシリル−γ−プロピルベンジンアミン、トリメト
キシシリル−γ−プロピルピペリジン、トリメトキシシ
リル−γ−プロピルモルホリン、トリメトキシシリル−
γ−プロピルイミダゾール等がある。
【0198】これらの処理剤は1種あるいは2種以上の
混合物で用いられる。
【0199】また、シリコーンオイルとしては、一般に
次の式により示されるものである。
【0200】
【外15】 〔式中、Rはアルキル基(例えばメチル基)を示し、n
は整数を示す。〕好ましいシリコーンオイルとしては、
25℃における粘度がおよそ5×102〜5×105
2/sのものが用いられ、例えばメチルシリコーンオ
イル、ジメチルシリコーンオイル、フェニルメチルシリ
コーンオイル、クロルフェニルメチルシリコーンオイ
ル、アルキル変性シリコーンオイル、脂肪酸変性シリコ
ーンオイル、ポリオキシアルキレン変性シリコーンオイ
ルなどが好ましい。
【0201】また、側鎖に窒素原子を有するシリコーン
オイルを用いてもよい。そのようなシリコーンオイルと
しては、少なくとも下記式で表わされる部分構造を具備
するシリコーンオイルが使用できる。
【0202】
【外16】 (式中、R1 は水素、アルキル基、アリール基またはア
ルコキシ基を示し、R2 はアルキレン基またはフェニレ
ン基を示し、R3 及びR4 は水素、アルキル基、または
アリール基を示し、R5 は含窒素複素環基を示す)尚、
上記アルキル基、アリール基、アルキレン基、フェニレ
ン基は窒素原子を有するオルガノ基を有していても良い
し、また帯電性を損ねない範囲で、ハロゲン等の置換基
を有していても良い。
【0203】これらのシリコンオイルは1種あるいは2
種以上の混合物で用いられる。
【0204】また、現像性、耐久性を向上させるために
次の無機粉体を添加することも好ましい。マグネシウ
ム、亜鉛、アルミニウム、セリウム、コバルト、鉄、ジ
ルコニウム、クロム、マンガン、ストロンチウム、錫、
アンチモンなどの金属酸化物;チタン酸カルシウム、チ
タン酸マグネシウム、チタン酸ストロンチウムなどの複
合金属酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭
酸アルミニウム等の金属塩;カオリンなどの粘土鉱物;
アパタイトなどリン酸化合物;炭化ケイ素、窒化ケイ素
などのケイ素化合物;カーボンブラックやグラファイト
などの炭素粉末が挙げられる。なかでも、酸化亜鉛、酸
化アルミニウム、酸化コバルト、二酸化マンガン、チタ
ン酸スロンチウム、チタン酸マグネシウムなどが好まし
い。
【0205】同様の目的で、以下の有機粒子や複合粒子
を添加することも好ましい。ポリアミド樹脂粒子、シリ
コーン樹脂粒子、シリコーンゴム粒子、ウレタン粒子、
メラミン−ホルムアルデヒド粒子、アクリル樹脂粒子な
どの樹脂粒子;ゴム、ワックス、脂肪酸系化合物、樹脂
等と金属、金属酸化物、塩、カーボンブラック等の無機
粒子とからなる複合粒子が挙げられる。
【0206】更に次のような滑剤粉末を添加することも
できる。テフロン、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素
樹脂;フッ化カーボンなどのフッ素化合物。ステアリン
酸亜鉛等の脂肪酸金属塩;脂肪酸、脂肪酸エステル等の
脂肪酸誘導体。硫化モリブデン、アミノ酸およびアミノ
酸誘導体が挙げられる。
【0207】本発明においては、トナー担持体上でトナ
ーが本発明の特徴とする帯電量分布を持つように、トナ
ーとしては、結着樹脂では種類や分子量分布を、磁性体
では形状、粒径、比表面積を、荷電制御剤では種類や含
有量を、外添剤では種類や添加量を制御することによっ
て達成される。プロセス条件としては、ドクターブレー
ドの材質、スリーブ表面の材質や形状で制御することが
できる。また特定の重量平均径のトナーにすることで、
帯電量を適度にし、トナーの磁気特性を制御しやすくす
ることができる。現像領域で、トナーが本発明の特徴と
する磁気特性を持つように、トナーとしては、磁気発生
手段の磁極の強さに応じ、トナーに使用される磁性体の
磁気特性や含有量によって達成される。このように、ト
ナー担持体上でトナーが静電的、磁気的に制御されてい
ることは、潜像保持体あるいは/かつトナー担持体の径
が小さくなり、曲率が大となって、現像領域が狭くなる
ような場合には非常に重要である。
【0208】潜像保持体の径が、小さくなり、曲率が大
きくなる場合には、接触帯電方式を用いることにより、
均一な帯電を簡単な構成で行うことができ、オゾンの発
生量も抑えられる。更に、接触転写方式を用いることに
より、転写を効率的に行うことができると共に、オゾン
の発生を更に低減する事ができる。また、ブレードによ
るクリーニングで、シンプルな構成で、曲率の大きな潜
像保持体を、効率よくクリーニングすることができる。
【0209】そして、径の小さなトナー担持体と共に用
いることで、画像形成装置をシンプルな構成で小型化を
容易に達成することができ、メンテナンスの容易なもの
とすることができる。
【0210】このように、潜像保持体、トナー担持体の
径が小さくなり曲率が大きくなって、現像領域が狭くな
っても、現像部におけるトナーが静電的、磁気的にコン
トロールされているので、良好な現像を行うことができ
る。従って、コンパクトな画像形成装置においても良好
な現像を行うことができる。
【0211】一方、潜像保持体の表面の材質や、本発明
のような磁性トナーによって、クリーニング性、耐久性
に優れ、ブレードクリーニングに適した画像形成方法が
達成でき、更に接触帯電、接触転写の工程においても、
優れた耐久性を示すことができ、画像形成装置のシンプ
ル化や小型化を推進でき、またオゾンの発生を抑えるこ
とができ、よりパーソナルな画像形成装置とすることが
できる。
【0212】本発明で使用するトナーの重量平均径は、
種々の方法によって測定できるが、本発明においてはマ
ルチサイザーを用いて行った。
【0213】すなわち、測定装置としてはマルチサイザ
ーII(コールター社製)を用い、個数分布、体積分布
を出力するインターフェース(日科機製)及びCX−1
パーソナルコンピューター(キヤノン製)を接続し、電
解液は特級あるいは1級塩化ナトリウムを用いて1%N
aCl水溶液を調製する。測定法としては前記電解水溶
液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好
ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5m
l加え、さらに測定試料を2〜20mg加える。試料を
懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分散処理
を行い、前記マルチサイザーII型により、アパーチャ
ーとして、トナー粒径を測定するときは、100μmア
パーチャーを用いて測定した。トナーの体積、個数を測
定して、体積分布と個数分布とを算出した。それから本
発明に係わるところの体積分布から求めた重量基準の重
量平均径を体積分布から求めた。
【0214】本発明において、磁性トナーの磁気特性
は、VSM P−1−10(東英工業社製)を用いて、
室温にて、外部磁場10Kエルステッドで測定した結果
より求めた。
【0215】現像剤担持体上のトナーまたは現像剤の帯
電量分布の測定は、例えば、以下の様に行う。
【0216】測定装置としては、市販のイースパートー
アナライザ(E・Spart−アナライザー(ホソカワ
ミクロン社製)のサンプル取り込み口を改造したものを
用いる。
【0217】サンプリング装置の略図を図9に示す。
【0218】現像剤サンプリング装置903のサンプリ
ング口904をアースしてある現像剤担持体902の現
像極位置908に500μmの距離に対向させる。サン
プリング口906には、図10の様に金メッキタングス
テン線をグリッド905として張ってある。さらに、こ
のグリット905はバイアス907に継っている。端部
901は、E−Spart・アナライザ−のサンプル取
込み口につながる。
【0219】サンプリングは以下の原理で行なわれる。
【0220】バイアス907により、現像剤担持体90
2とグリッド905の間に、2.8KVpp、1.8K
Hzの矩形の交流電界と±0.3KVの直流電界をかけ
る。(トナーがポジ帯電性の場合は、−0.3KV、ネ
ガ帯電性の場合は+0.3KVをかける) さらに、E−Spart・アナライザーのサンプル取り
込みエアーを流量:0.4l/minで吸い込む。
【0221】この電界の力と吸引の力により、現像剤担
持体902上の現像剤906が、飛翔してサンプリング
口904より取り込まれ、端部901を通って、E−S
part・アナライザー測定部へ導かれ、トナーの帯電
量分布が測定される。E−Spart・アナライザー測
定部での印加電圧は、0.1KVに設定し測定する。
【0222】測定個数としては1万個程度測る。
【0223】またQ/M分布の変換は、粒子の形状を球
形として換算する。
【0224】
【実施例】以下、具体的実施例によって、本発明を説明
するが、これらは本発明をなんら限定するものではな
い。以下の配合における部数は重量部である。最初に本
発明に用いられる磁性トナーについて述べる。磁性トナ
ーの物性については第1表に示す。
【0225】〔磁性トナーの製造例〕磁性トナー1 ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100重量
部(Mn 7,200、Mw 213,000、分子量
14,000 と 790,000にピークのある分
子量分布を有する) ・磁性酸化鉄 80重量部(残留磁化 12.1emu
/g、飽和磁化 81.2emu/g 比表面積8.2
2/g、平均粒子径 0.18μm) ・低分子量ポリエチレン 4重量部(融点 120℃、
溶融粘度 95cP/140℃) ・トリフェニルメタン化合物 2重量部
【0226】
【外17】
【0227】上記材料を予備混合した後、130℃に設
定した2軸混練押し出し機によって溶融混練を行った。
混練物を冷却後、粗粉砕し、ジェット気流を用いた粉砕
機によって微粉砕し、更に風力分級機を用いて分級し分
級粉(磁性トナー)を得た。上記分級品(磁性トナー)
100重量部に対し、アミノ変性シリコーンオイル処理
乾式シリカ微粉体0.6重量部を外添して磁性トナー1
とした。
【0228】磁性トナー2 ・スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100重量
部(Mn 6,300、Mw 242,000、分子量
12,100 と 727,000にピークのある分
子量分布を有する) ・磁性酸化鉄 100重量部(残留磁化 4.7emu
/g、飽和磁化 84.0emu/g 比表面積 6.
9m2/g、平均粒子径 0.16μm) ・炭化水素ワックス 4重量部(融点 115℃、溶融
粘度 15cP/140℃) ・トリフェニルメタン化合物(磁性トナー1で用いたも
の) 1重量部
【0229】上記材料を用い磁性トナー1と同様にし
て、分級品(磁性トナー)を得、上記分級品(磁性トナ
ー)100重量部に対し、アミノシランカップリング剤
処理乾式シリカ0.9重量部、ポリフッ化ビニリデン粉
末0.2重量部を外添して磁性トナー2とした。
【0230】磁性トナー3 ・スチレン−ブチルアクリレート−マレイン酸モノブチ
ル共重合体 100重量部(Mn 4,200、Mw
353,000、分子量 10,100 と 1,05
0,000にピークのある分子量分布を有する) ・磁性酸化鉄 80重量部(残留磁化 10,2emu
/g、飽和磁化 81,1emu/g 比表面積22.
3m2/g、平均粒子径 0.24μm) ・低分子量ポリプロピレン 4重量部(融点 143
℃、溶融粘度 251cP/160℃) ・モノアゾ鉄錯体 1重量部
【0231】
【外18】
【0232】上記材料を用い磁性トナー1と同様にし
て、分級品(磁性トナー)を得、上記分級品(磁性トナ
ー)100重量部に対し、シリコーンオイル処理乾式シ
リカ0.8重量部を外添して磁性トナー3とした。
【0233】磁性トナー4 ・ポリエステル樹脂 100重量部(Mn 5,00
0、Mw 50,000、酸価11.0、ビスフェノー
ルA(EO,PO付加物),テレフタル酸、n−ドデセ
ニルコハク酸、トリメリット酸をモル比で52:23:
20:5) ・磁性酸化鉄 100重量部(残留磁化 10.2em
u/g、飽和磁化 86.1emu/g、比表面積7.
1m2/g、平均粒子径 0.21μm) 炭化水素ワックス 4重量部(融点 108℃、溶融粘
度 11cP/140℃) ・モノアゾ鉄錯体 1重量部
【0234】
【外19】
【0235】上記材料を用い磁性トナー1と同様にし
て、分級品(磁性トナー)を得、上記分級品(磁性トナ
ー)100重量部に対し、シリコーンオイル処理湿式シ
リカ微粉体1.0重量部と酸化セリウム微粉体1.0重
量部を外添して磁性トナー4とした。
【0236】磁性トナー5 ・スチレン−2−エチルへキシルアクリレート−ジビニ
メベンゼン共重合体 70重量部(Mn 15,00
0、Mw 430,000) ・スチレン−ブタジエン共重合体 30重量部(Mn
24,000、Mw 210,000) ・磁性酸化鉄 70重量部(残留磁化 12.1emu
/g、飽和磁化 83.7emu/g 比表面積8.3
2/g、平均粒子径 0.21μm) ・低分子量ポリエチレン 4重量部(融点 126℃、
溶融粘度 255cP/140℃) ・ニグロシン 2重量部
【0237】上記材料を用い磁性トナー1と同様にし
て、分級品(磁性トナー)を得、上記分級品(磁性トナ
ー)100重量部に対し、アミノ変性シリコーンオイル
処理湿式シリカ微粉体0.6重量部とチタン酸ストロン
チウム微粉体1.0重量部を外添して磁性トナー5とし
た。
【0238】磁性トナー6 ・スチレン−ブチルメタクリレート−マレイン酸モノブ
チル−ジビニルベンゼン共重合体 60重量部(Mn
12,000、Mw 910,000、ゲル成分 28
Wt%) ・ポリエステル樹脂 40重量部(磁性トナー4で用い
たもの) ・磁性酸化鉄 80重量部(残留磁化 17.6emu
/g、飽和磁化 86.4emu/g、比表面積7.6
2/g、平均粒子径 0.23μm) ・低分子量ポリエチレン 4重量部(融点 117℃、
溶融粘度 15cP/140℃) ・3,5−ジ−t−ブチルサルチル酸クロム錯体2重量
【0239】上記材料を用い磁性トナー1と同様にし
て、分級品(磁性トナー)を得、上記分級品(磁性トナ
ー)100重量部に対し、シリコーンオイル及びシラン
カップリング剤処理乾式シリカ微粉体0.6重量部とポ
リメチルメタクリレート樹脂粒子0.2重量部を外添し
て磁性トナー6とした。
【0240】磁性トナー7 ・スチレン−ブチルアクリレート−ジビニルベンゼン共
重合体 100重量部(Mn 15,000、Mw 4
30,000) ・磁性酸化鉄 80重量部(残留磁化 11.4emu
/g、飽和磁化 82.6emu/g 比表面積7.9
2/g、平均粒子径 0.20μm) ・低分子量ポリエチレン 4重量部(融点 126℃、
溶融粘度 255cP/140℃) ・有機4級アンモニウム塩 2重量部
【0241】
【外20】
【0242】上記材料を用い磁性トナー1と同様にし
て、分級品(磁性トナー)を得、上記分級品(磁性トナ
ー)100重量部に対し、アミノシランカップリング剤
処理乾式シリカ微粉体0.6重量部を外添して磁性トナ
ー7とした。
【0243】磁性トナー8 ・スチレン−ブチルアクリレート−マレイン酸モノブチ
ル−ジビニルベンゼン共重合体 100重量部(Mn
8,000、Mw 43,000、ゲル成分40Wt
%) ・磁性酸化鉄 80重量部(残留磁化 10,0emu
/g、飽和磁化 83.1emu/g 比表面積6.2
2/g、平均粒子径 0.28μm) ・低分子量ポリプロピレン 4重量部(融点 100
℃、溶融粘度 71cP/160℃) ・モノアゾクロム錯体 1重量部
【0244】
【外21】
【0245】上記材料を用い磁性トナー1と同様にし
て、分級品(磁性トナー)を得、上記分級品(磁性トナ
ー)100重量部に対し、シリコーンオイル処理乾式シ
リカ微粉体0.6重量部を外添して磁性トナー8とし
た。
【0246】磁性トナー9(比較例) ・スチレン−ブチルアクリレート−ジビニルベンゼン共
重合体 100重量部(Mn 4,200、Mw 5
8,000) ・磁性酸化鉄 80重量部(残留磁化 12.2emu
/g、飽和磁化 78.9emu/g 比表面積6.5
2/g、平均粒子径 0.24μm) ・低分子量ポリプロピレン 4重量部(融点 126
℃、溶融粘度 255cP/140℃) ・有機4級アンモニウムクロライド 1重量部
【0247】
【外22】
【0248】上記材料を用い磁性トナー1と同様にし
て、分級品(磁性トナー)を得、上記分級品(磁性トナ
ー)100重量部に対し、シランカップリング剤処理乾
式シリカ微粉体0.6重量部を外添して磁性トナー9と
した。
【0249】磁性トナー10(比較例) ・スチレン−ブチルアクリレート−ジビニルベンゼン共
重合体 100重量部(Mn 5,900、Mw 8
4,000) ・磁性酸化鉄 60重量部(残留磁化 3.6emu/
g、飽和磁化 78.5emu/g 比表面積 7.5
2/g、平均粒子径 0.19μm) ・低分子量ポリプロピレン 4重量部(融点 143
℃、溶融粘度 251cP/160℃) ・3−5−ジ−t−ブチルサルチル酸亜鉛塩 1重量部
【0250】上記材料を用い磁性トナー1と同様にし
て、分級品(磁性トナー)を得、上記分級品(磁性トナ
ー)100重量部に対し、シランカップリング処理乾式
シリカ微粉体0.6重量部を外添して磁性トナー10と
した。
【0251】磁性トナー11(比較例) キヤノン製複写機FC−1用の磁性トナーを磁性トナー
11として使用した。
【0252】
【表1】
【0253】装置例1 トナー担持体として、外直径12mmの表面をアランダ
# 400のブラスト処理で粗面化したアルミ製円筒ス
リーブのその中に現像極の磁束密度が700Gの4極の
マグネットを内蔵させたものを用いる。
【0254】トナー規制部材として、ステンレス金属板
の表面にシリコーンゴムを貼り合せたものを使用し、シ
リコーンゴムの側を図3の様にトナー担持体に当接さ
せ、トナー層規制を行った。この時、トナー担持体への
当接圧は20g/cmで当接させた。
【0255】静電潜像担持体(感光ドラム)としては、
外直径24mmのアルミ円筒を基体とし、これにアルコ
キシメチル化ナイロンの5%メタノール溶液を浸漬法で
塗布し、膜厚1μmの下引き層(中間層)を設けた。
【0256】次に下記構造式(5)の顔料を10部(重
量部、以下同様)及びポリビニルブチラール
【0257】
【外23】 8部およびシクロヘキサノン50部を直径1mmのガラ
スビーズ100部収容のサンドミル装置で20時間混合
分散した。この分散液にメチルエチルケトン70〜12
0(適宜)部を加えて下引き層上に塗布し、100℃で
5分間の乾燥をして0.2μmの電荷発生層(CGL)
を形成させた。
【0258】次にこの電荷発生層の上に下記構造式
(6)のスチリル化合物10部と
【0259】
【外24】 ビスフェノールZ型ポリカーボネート10部をモノクロ
ルベンゼン65部に溶解した。この溶液をディッピング
法によって基体上に塗布し、120℃で60分間の熱風
乾燥させて、20μm厚の電荷転送層を形成させた。
【0260】トナー担持体表面と静電潜像担持体表面と
の最近接距離が300μmになる様に設置した。この
時、現像極は、その最近接部とマグネット中心とを結ぶ
線上になる様に設定した。
【0261】一次帯電器としては、ローラー帯電器を用
いた。帯電ローラーの外直径は15mmであり、導電性
ゴムとして、導電性カーボンを分散したエチレン−プロ
ピレン−ジエン系三元共重合体(EPDM)で形成し、
その表面をナイロン系樹脂で被覆したものを用いた。
【0262】帯電ローラーの硬度は30°であった。
【0263】この帯電ローラーを静電潜像担持体に50
g/cmで当接させた。
【0264】この時、帯電ローラーは静電潜像担持体に
従動して回転する様に設定した。
【0265】転写帯電器としては、転写ローラー装置を
用いた。転写ローラーの外直径は12mmを有し、導電
性弾性層として、導電性カーボンを分散させたEPDM
ゴムで形成した。
【0266】転写ローラーのゴム硬度は60°であっ
た。
【0267】この転写ローラーを静電潜像担持体に当接
圧45g/cmで当接させた。また転写ローラーは、静
電潜像担持体を等速で回転する様に設置した。
【0268】転写工程で、静電潜像担持体上に残ったト
ナーを除却するクリーニング装置としては、ブレードク
リーニング装置を用い、クリーニングブレードとして
は、ウレタンゴムブレードを用いた。このクリーニング
ブレードを静電潜像担持体上に線圧40g/cmで進行
方向逆向きにエッジで当接させた。
【0269】この様な構成の画像形成装置を静電潜像担
持体の線速を100m/sec、トナー担持体の線速を
150mm/secで回転させ、一次帯電器に−630
Vの直流電圧をかけ、静電潜像担持体上に−600Vの
電位をのせた。そこに、露光を行い静電潜像を形成し
た。
【0270】トナー担持体には、Vppが1200Vで
あり、Vfが1800Hzの交流電界と、Vが−200
Vの直流電界とをかけ、静電潜像を磁性トナーを用いて
現像した。
【0271】このトナー像を転写帯電器に−2KVの直
流電圧をかけ−1.5μAの電流を通電し、転写材上に
転写し、それを加熱ローラ定着器にて加熱定着し、最終
画像とした。静電潜像上に残留した転写機トナーはブレ
ードクリーナーによって除却した。
【0272】装置例2 トナー担持体として外直径12mmのアルミ円筒スリー
ブの表面に、カーボンブラックとグラファイトが、フェ
ノール樹脂10重量部中に1:9の割合で分散している
被覆層を有するものを用いた。トナー担持体内のマグネ
ットは装置例1と同様のものを用いた。
【0273】トナー規制部材としては、ウレタンブレー
ドを用い、図2の様にトナー担持体に当接圧30g/c
mで当接させ、トナー層規制を行った。
【0274】静電潜像担持体としては、電荷発生層を以
下の様に形成する以外は、装置別1と同様にして製造し
たものを用いた。オキシチタニウムフタロシアニン4部
とポリビニルブチラール樹脂2部をシクロヘキサノン1
00部に添加し1mmφのカラスビーズを用いたサンド
ミルで1時間分散し、これに100部のメチルエチルケ
トンを加えて、希釈し、これを下引き層上に塗布した
後、80℃で10分間乾燥して、膜厚0.15μmの電
荷発生層を形成した。
【0275】トナー担持体表面と静電潜像担持体表面と
の最近接距離が300μmになる様に設置した。この
時、現像極は、その最近接部とマグネットの中心を結ぶ
線上になる様に設定した。一次帯電器、転写帯電器、ク
リーニング装置としては装置例1と同様のものを用い
た。
【0276】この様な構成の画像形成装置を静電潜像担
持体の線速を50mm/sec、トナー担持体の線速を
75mm/secで回転させ、一次帯電器に−620V
の直流電圧をかけ、静電潜像担持体上に−600Vの電
位をのせた。そこに、レーザー光により露光を行い静電
潜像を形成した。
【0277】トナー担持体には、Vppが1200Vで
あり、Vfが1800Hzである交流電界と、Vが−5
00Vの直流電界とを重畳し、静電潜像を磁性トナーを
用いて現像した。
【0278】このトナー像を転写帯電器に+2000V
の直流電圧をかけ、+1.5μAの電流を通電し、転写
材上に転写し、それを定着器にて加熱定着し、最終画像
とした。静電潜像上に残留した転写機トナーはブレード
クリーナーによって除却した。
【0279】装置例3 装置例1の現像器で磁気発生段として、現像極の磁束密
度が750Gの2極マグネットを用いる他は装置例1と
同様にして装置3を組立てた。
【0280】装置例4 装置例1の現像器でトナー規制部材を磁性ブレードにし
てトナー担持体との間隙を250μmとする他は装置例
1と同様にして装置4を組立てた(概略を図11に示
す)。
【0281】装置例5 市販の電子写真複写機FC−2(キヤノン社製:コロナ
帯電、コロナ転写方式)を用い、現像器構成が装置例1
と同様になる様に改造した装置ユニット(カートリッ
ジ)を用いる他は、FC−2をそのまま用いて装置5と
した。
【0282】装置例6 装置例2の潜像保持体を以下に述べる感光ドラムを用い
る他は装置例2と同様にして装置6を組立てた。
【0283】ビスフェノールZ型ポリカーボネート10
部およびポリ四フッ化エチレン20部およびフッ素系グ
ラフトポリマー3部をシクロヘキサノン50部、テトラ
ヒドロフラン20部中に溶解し、1mmφガラスビーズ
を用いたサンドミルにて20時間分散した。
【0284】得られた分散液90部に対し、上記ポリカ
ーボネート20部をシクロヘキサノン40部、テトラヒ
ドロフラン20部中に溶解した樹脂溶液70部を混合
し、保護層溶液を調製した。
【0285】この保護層溶液を装置例2の静電潜像担持
体の電荷輸送層上に塗布し100℃、30分間熱風乾燥
して、厚さ3μの保護層を形成した。
【0286】実施例1 磁性トナー1を装置1に150g入れ、画像形成試験を
行った。トナー担持体(現像スリーブ)上の磁性トナー
のコート量は、0.80mg/cm2であった。これを
先に述べた方法で、トナー担持体上の帯電量分布を測定
したところ、単位重量あたり帯電量の個数分布における
ピークが+4.5μC/gであり、負極性に帯電した成
分の割合は、2.1個数%であった。個数分布図を図1
2に示す。3000回の画像形成試験を繰り返したとこ
ろ、かぶりが無く、高画像濃度で、濃度一様性のある画
像が、最後まで得られつづけた。更に、ギヤやスリーブ
に由来するピッチムラなども目立たなかった。また、フ
ィルミング、融着、クリーニング不良の発生も無かっ
た。評価結果を第3表に記す。また、この時、クリーナ
ー中の廃トナーも少なく、現像器中のトナー消費量は少
なかった。したがって、クリーナー容量、現像ホッパー
容量を小さくでき、あるいは、同容量で多数枚のトナー
画像が得られることが判明した。消費されたトナーに対
する画像上に転写されたトナーの割合であるトナー利用
率は89%であり良好であった。
【0287】実施例2〜12 第2表に示したトナーと装置の組み合わせで実施例1と
同様に画像形成試験を行いその結果を第3表に記す。ト
ナー担持体上でのトナーの状態、現像性(画像濃度、か
ぶり、濃度一様性)耐久性(フィルミング、融着、クリ
ーニング不良)、利用率などである。
【0288】比較例1 第2表に示したトナーと装置の組み合わせで画像形成試
験を行いその結果を第3表に記す。トナー担持体上での
トナーの状態、現像性(画像濃度、かぶり、濃度一様
性)耐久性(フィルミング、融着、クリーニング不
良)、利用率などである。画像濃度が薄く、またベタ画
像には、濃度ムラが見られ、ピッチムラが目立った。
【0289】比較例2 第2表に示した、トナーと装置の組み合わせで画像形成
試験を行いその結果を第3表に記す。トナー担持体上で
のトナーの状態、現像性(画像濃度、かぶり、濃度一様
性)耐久性(フィルミング、融着、クリーニング不
良)、利用率などである。かぶりが悪く、ピッチムラ上
のかぶりが特に目立ち、利用率も悪かった。
【0290】比較例3 市販のFC−1用磁性トナー(重量平均径12.1μ
m、残留磁化3.98emu/g)を使用し、実施例1
と同様な画像形成試験を行った。その結果を第3表に示
す。本試験では画像濃度が低く、特に初期や休止後に低
く、耐久時には、かぶりが出易かった。
【0291】
【表2】
【0292】
【表3】
【0293】
【発明の効果】本発明によれば、径の小さな潜像保持
体、トナー担持体において現像性に優れ、かぶりが無
く、画像濃度にむらの無い、画像が得られる。更に、高
画質を維持しながら画像形成装置をコンパクト化するこ
とができる。また、接触帯電手段、ブレードクリーニン
グなどと用いることにより、よりシンプルで、メンテナ
ンスが容易で、よりパーソナルな画像形成装置とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法を実施するための画像形
成装置及び現像工程を示す該略図を示す図である。
【図2】本発明の画像形成方法を実施するための、弾性
ブレードを用いた現像装置の概略図を示す図である。
【図3】本発明の画像形成方法を実施するための弾性ブ
レードを用いた現像装置の概略図を示す図である。
【図4】本発明の画像形成方法を実施するための、弾性
ブレードを用いた現像装置の概略図を示す図である。
【図5】本発明の画像形成方法を実施するための、弾性
ブレードを用いた現像装置の概略図を示す図である。
【図6】本発明の画像形成方法を説明するための概略図
を示す図である。
【図7】転写工程を説明するための概略図を示す図であ
る。
【図8】転写工程を説明するための概略図を示す図であ
る。
【図9】トナーの帯電量分布を測定するための帯電量分
布測定装置のサンプリング装置の略図を示す。
【図10】図9に示すサンプリング装置におけるサンプ
リング口の拡大図を示す図である。
【図11】本発明の画像形成方法を実施するための、磁
性ブレードを用いた画像形成装置の概略図を示す図であ
る。
【図12】実施例1における磁性トナーの帯電量の分布
を示す図である。
【図13】本発明の装置ユニットの一具体例の概略図を
示す図である。
【図14】本発明の装置ユニットを装着した画像形成装
置の一具体例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 潜像保持体(感光ドラム) 2 現像装置 21 ホッパ 22 トナー担持体(現像スリーブ) 23 磁気発生手段 24 ドクターブレード 27 かくはん部材 A 現像領域 a ドラムとスリーブの間隙 T トナー T1 トナー薄層 T2 トナー像 So、S1 バイアス印加手段 201、301、401、501 潜像保持体 202、302、402、502 トナー担持体 203、303、403、503 ドクターブレード 601 潜像保持体 601a 光導電層 601b 導電性基層 602 帯電ローラー 602a 導電性弾性層 602b 芯金 603 帯電バイアス電源 604 画像露光 605 現像装置 606 転写ローラー 606a 導電性弾性層 606b 芯金 607 転写バイアス電源 608 転写材 609 クリーニング装置 810 導電ローラー 901 アナライザーへのサンプル導入口 902 現像スリーブ 903 現像剤(トナー)サンプリング装置 904 サンプリング口 905 グリッド 906 現像剤(トナー) 907 バイアス 101 潜像保持体 102 トナー担持体 103 磁性ドクターブレード
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/08 - 15/095 G03G 15/08 - 15/095 G03G 21/00 350 - 354 G03G 9/083

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電荷像を保持する潜像保持体と、磁性
    トナーを表面に担持し、内部に磁気発生手段を有するト
    ナー担持体とを現像部において一定の間隙を設けて配置
    し、トナー担持体上に磁性トナー層を形成して現像部に
    搬送し、トナー担持体にバイアスを印加しながら静電荷
    像を磁性トナーで現像する画像形成方法であって、 該トナー担持体の直径が7〜15mmであり、現像部に
    おける該トナー担持体上の磁束密度が400G以上であ
    り、該潜像保持体の直径が14〜29mmであり、該磁
    性トナーの残留磁化が1.5〜10emu/gであり、
    該トナー担持体上の該磁性トナーの単位重量あたりの磁
    性トナーの帯電量の個数分布において、最大ピークの位
    置が2〜30μc/g(絶対値)にあり、最大ピークの
    帯電量よりも同極性で大きい帯電量(絶対値)を有する
    成分が40個数%以上あり、最大ピークの帯電量(絶対
    値)から最大ピークの帯電量よりも同極性で10μc/
    gまで大きい帯電量(絶対値)を有する成分が30個数
    %以上であり、帯電量が40μc/g以上(絶対値)の
    成分が10個数%以下である条件を満足している磁性ト
    ナーで静電荷像を現像することを特徴とする画像形成方
    法。
  2. 【請求項2】 潜像保持体表面に残存する磁性トナーを
    ブレードでクリーニングする工程を有する、請求項
    記載の画像形成方法。
  3. 【請求項3】 潜像保持体表面に当接する接触帯電手段
    により、潜像保持体を帯電させる工程を有する、請求項
    またはに記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 潜像保持体表面に形成されたトナー像を
    電圧を印加した転写部材で転写材を押圧しながら静電転
    写する工程を有する、請求項1乃至3のいずれかに記載
    の画像形成方法。
  5. 【請求項5】 該トナー担持体が、その表面に導電性微
    粒子を含有する被覆層を有することを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 該導電性微粒子が、カーボン微粒子、結
    晶性グラファイト或いはそれらの混合物であることを特
    徴とする請求項5に記載の画像形成方法。
  7. 【請求項7】 静電荷像を保持するための潜像保持体及
    び該静電荷像を現像するための現像装置を有し、 該現像装置は、磁性トナーを収容するためのトナー容器
    と、該トナー容器内の磁性トナーをトナー容器から潜像
    保持体に対面した現像域へと担持し搬送する内部に磁気
    発生手段を有するトナー担持体と、該トナー担持体にて
    担持し搬送される磁性トナーを、所定の厚さに規制し該
    現像剤担持体上に磁性トナー層を形成するための層厚規
    制部材とを有し、 該トナー担持体の直径が7〜15mmであり、現像部に
    おける該トナー保持体上の磁束密度が400G以上であ
    り、該潜像保持体の直径が14〜29mmであり、該磁
    性トナーの残留磁化が1.5〜10emu/gであり、
    該トナー担持体上の該磁性トナーの単位重量あたりの磁
    性トナーの帯電量の個数分布において、最大ピークの位
    置が2〜30μc/g(絶対値)にあり、最大ピークの
    帯電量よりも同極性で大きい帯電量(絶対値)を有する
    成分が40個数%以上あり、最大ピークの帯電量(絶対
    値)から最大ピークの帯電量よりも同極性で10μc/
    gまで大きい帯電量(絶対値)を有する成分が30個数
    %以上であり、帯電量が40μc/g以上(絶対値)の
    成分が10個数%以下である条件を満足する摩擦帯電特
    性を有する磁性トナーがトナー容器に保有されており、
    該現像装置はトナー担持体にバイアスを印加するための
    端子を有し、該静電像保持体とともに一体に支持されて
    ユニットを形成し、装置本体に着脱自在の単一ユニット
    を形成していることを特徴とする装置ユニット。
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