JP3155824U

JP3155824U - スポーツ用手袋

Info

Publication number: JP3155824U
Application number: JP2009006687U
Authority: JP
Inventors: 健二宮
Original assignee: 株式会社ナイガイ
Priority date: 2009-09-18
Filing date: 2009-09-18
Publication date: 2009-12-03
Anticipated expiration: 2019-09-18
Also published as: US20110067167A1

Abstract

【課題】グリップ時の良好なフィット感を維持しつつ、ホールド感も向上するスポーツ用手袋を提供する。【課題の解決手段】スポーツ用手袋１は、手甲部２の少なくとも一部を第１の伸縮性素材で形成し、この第１の伸縮性素材の一部を被覆するようにメッシュ材からなる第２の伸縮性素材１０を配置し、この第２の伸縮性素材１０は両端側において第１の伸縮性素材の外側、少なくとも一端側は掌側に縫着して、第１の伸縮性素材に対して互いにフリー状態とし、第１の伸縮性素材の伸縮率は第２の伸縮性素材の伸縮率よりも大きいものである。【選択図】図１

Description

本考案は、ゴルフや野球などのグリップ時の良好なフィット感が求められるスポーツ用の手袋に関する。

従来のこの種手袋では、伸縮性素材を用いてフィット感の向上を図っているが、特にグリップ時に手の動きの自由度を上げるために、手甲側に伸縮性素材を用いている。前記自由度を上げるためには、伸縮性素材の伸縮率は大きいことが望まれるが、伸縮率が大きいと縦横に伸びすぎて、グリップ時のホールド性が劣ってしまう。この欠点を解消するものとして、伸縮性素材の一部に重なるように過伸張防止部材を設けることが提案されている（特許文献１）。

特開２０００−２７１２６１号公報

ところが、上記提案のスポーツ用手袋は、過伸張防止部材を手甲部に伸縮性素材部分にも及ぶように縫着しているので、伸縮性素材における前記過伸張防止部材を縫着した部分と他の部分とのフィット感が異なり、グリップ時に違和感を生じてしまうという不都合を有している。本考案は、この不都合を解消した、スポーツ用手袋を提供することを目的とする。

この目的を達成するため、本考案に係るスポーツ用手袋は、手袋の手甲部の少なくとも一部を第１の伸縮性素材で形成し、この第１の伸縮性素材の少なくとも一部を被覆するように第２の伸縮性素材を配置し、この第２の伸縮性素材は両端側において前記第１の伸縮性素材の外側と縫着して第１の伸縮性素材に対して浮いた状態とし、第１の伸縮性素材の伸縮率は第２の伸縮性素材の伸縮率よりも大きいものである。

また、第２の伸縮性素材は、少なくとも一端側を掌部側に縫着すると好適である。さらに、前記第２の伸縮性素材は、メッシュ材であると好適である。

本考案に係るスポーツ用手袋によれば、第１の伸縮性素材の伸びすぎをこれより伸縮率が小さい第２の伸縮性素材で抑制できるとともに、第２の伸縮性素材は両端側において第１の伸縮性素材の外側に縫着することによって、第２の伸縮性素材を設けた部分の違和感を解消し、グリップ時の良好なフィット感を維持しつつ、ホールド感も向上するという効果を奏する。また、前記第２の伸縮性素材の少なくとも一端側を、掌部側に縫着すると、グリップ時のフィット感及びホールトド感をより一層向上させるという効果を奏する。さらに、前記第２の伸縮性素材をメッシュ材で構成すると、通気性が向上して蒸れ難くなるという効果を奏する。

本発明をゴルフ用手袋に適用した実施例の手の甲側を示す斜視図。同じく掌側を示す斜視図。

以下、本考案の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。図１及び図２に示すように、ゴルフ用手袋１は、手甲部２、掌部３、小指部４、薬指部５、中指部６、人差し指部７、親指部８と、装着時には開放し、装着後には裏面側の面ファスナーで甲側に固定して手首側を締める装着ベルト９を備えている。そして、前記小指部４、薬指部５、中指部６の基部から手甲部２全体に及ぶ部分を第１の伸縮性素材で形成している。

図１に示すように、第１の伸縮性素材からなる手甲部２の上端部を除いたほぼ全体を被覆するように第２の伸縮性素材であるメッシュ材１０を配置し、このメッシュ材１０は、小指部４側の側端は、図２に示すように、掌部３側縁と縫着し、親指部７側の側端は、二股状に分かれて、上部側は人差し指部７の基端に縫着する一方、下部側は、図では明らかではないが、掌部３側の親指部８の基端に縫着している。前記手甲部２の伸縮率は前記メッシュ素材１０の伸縮率よりも大きいものである。そして、前記メッシュ材１０の他の縁部は非縫着状態となっているので、前記メッシュ材１０は手甲部２から浮いた状態となって、第１の伸縮性素材に対してフリー状態にある。

以上のように構成したゴルフ用手袋１は、グリップ時に、痔１の伸縮性素材における手甲部２の縦方向への伸びは許容しつつ、横方向への伸びは、相対的に伸縮率の小さいメッシュ材１０で抑制して、フィット感を損なうことなく、ホールド感を高めることができる。また、メッシュ材１０は手甲部２から浮いた状態にあるとともに、メッシュであるから、手甲部２側の通気性を高め、蒸れ難くすることができる。

なお、本考案は上述の実施形態に限定されるものではなく、例えば、第２の伸縮性素材はメッシュ材１０に限らず、一般的なニット材などでもよい。また、第１の伸縮性素材は、各指部４，５，６，７，８の甲側全体と手甲部２の全体、すなわち手袋１の甲側全体に及ぶよう設けることもできるし、手甲部２の一部にのみ設けることもできる。この手甲部２の一部にのみ第１の伸縮性素材を設けた場合には、第２の伸縮性素材は第１の伸縮性素材の全部を覆うように設けてもよい。さらに、ゴルフ用手袋以外に、野球用やモータースポーツ用等のグリップが重要視される手袋に適用することができる。

１ゴルフ用手袋
２手甲部
３掌部
４小指部
５薬指部
６中指部
７人差し指部
８親指部
１０メッシュ素材

Claims

手袋の手甲部の少なくとも一部を第１の伸縮性素材で形成し、この第１の伸縮性素材の少なくとも一部を被覆するように第２の伸縮性素材を配置し、この第２の伸縮性素材は両端側において前記第１の伸縮性素材の外側と縫着して第１の伸縮性素材に対して互いにフリー状態とし、第１の伸縮性素材の伸縮率は第２の伸縮性素材の伸縮率よりも大きいことを特徴とするスポーツ用手袋。
第２の伸縮性素材は、少なくとも一端側を掌部側に縫着したことを特徴とする請求項１記載のスポーツ用他袋。
第２の伸縮性素材は、メッシュ材であることを特徴とする請求項１または請求項２記載のスポーツ用手袋。