JP3155807U - ドライサンプ式4サイクルエンジン及び鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルタンク室からのオイルのこぼれ出しを抑制することが可能なドライサンプ式4サイクルエンジンを提供する。【解決手段】ドライサンプ式4サイクルエンジンは、クランクケース30の内部空間の一部が、オイルパン90の縦壁部94、下側ケース20の縦壁部24および蓋部25,26によって、オイルタンク室200として区画されている。【選択図】図10

Description

本考案は、クランクケース内にオイルタンク室を設けたドライサンプ式4サイクルエンジン及び鞍乗型車両に関する。
4サイクルエンジンのオイル潤滑方式として、ドライサンプ式およびウェットサンプ式が知られている。このうち、ドライサンプ式4サイクルエンジンは、一般に、クランクケースとオイルタンクとが別々に設けられ、クランクケースのオイルパンに溜まったオイルをスカベンジポンプによりオイルタンクに回収するとともに、オイルタンクに回収されたオイルをフィードポンプによりエンジン各部へ供給する。
また、この他にも、特許文献1などでは、クランクケース内にオイルタンク室を設けたドライサンプ式4サイクルエンジンが提案されている。この特許文献1には、クランクケース内に一定の高さの仕切り壁を設け、一方の側をオイルタンク室とする技術が開示されている。
特開2003−239715号公報
ところで、ドライサンプ式4サイクルエンジンは、オイルをエンジン各部へ安定して供給し続けることが求められる。しかしながら、特許文献1に開示されているオイルタンク室では、車両の速度変化や傾きなどにより、オイルタンク室に溜められたオイルがこぼれ出してしまい、オイルの供給を良好に保てなくなる虞がある。
本考案は、上記実情に鑑みて為されたものであり、オイルタンク室からのオイルのこぼれ出しを抑制することが可能なドライサンプ式4サイクルエンジン及び鞍乗型車両を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本考案のドライサンプ式4サイクルエンジンは、クランクケースと、前記クランクケースの内部空間の一部をオイルタンク室として区画する区画壁と、前記内部空間のうち前記オイルタンク室の外部からオイルを回収し、前記オイルタンク室内に供給するスカベンジポンプと、を備え、前記区画壁は、前記クランクケースの底面から立ち上がり、該クランクケースの内側面に至って、前記オイルタンク室を区画する、ことを特徴とする。
また、本考案のドライサンプ式4サイクルエンジンは、クランクケースと、前記クランクケースの内部空間の一部をオイルタンク室として区画する区画壁と、前記内部空間のうち前記オイルタンク室の外部からオイルを回収し、前記オイルタンク室内に供給するスカベンジポンプと、を備え、前記区画壁は、前記クランクケースの底面から立ち上がって、前記オイルタンク室を区画するとともに、前記オイルタンク室の上方を覆う蓋部を含み、前記蓋部には、前記オイルタンク室の上方に向けて開口するオイル回収口が形成されるとともに、前記オイル回収口の周囲の少なくとも一部に、前記オイル回収口に向けて下方に傾斜する傾斜面が形成される、ことを特徴とする。
また、本考案の鞍乗型車両は、上記ドライサンプ式4サイクルエンジンを備える鞍乗型車両である。鞍乗型車両は、例えば、自動二輪車(スクータを含む)、四輪バギー(全地形型車両)、スノーモービル等である。
本考案によれば、区画壁によってオイルタンク室の上方が覆われるため、オイルタンク室からのオイルのこぼれ出しを抑制できる。
本考案の鞍乗型車両の一実施形態に係る自動二輪車の側面図である。 本考案のドライサンプ式4サイクルエンジンの一実施形態に係るエンジンの側面図である。 図2におけるIII−III線の断面図である。 図3の部分拡大図である。 図3におけるV−V線の断面図である。 クランクケースを構成する下側ケースを上方から臨む図である。 図2におけるVII−VII線の断面図である。 図2におけるVIII−VIII線の断面図である。 図7におけるIX−IXの断面図である。 図7におけるX−X線の断面図である。 図7におけるXI−XI線の断面図である。 図7におけるXII−XII線の断面図である。 オイルポンプユニットの拡大図である。 図13におけるXIV−XIV線の断面図である。 本考案のドライサンプ式4サイクルエンジンの変形例に係るエンジンの横断面図である。
本考案の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本考案の鞍乗型車両の一実施形態に係る自動二輪車1の側面図を示す。自動二輪車1は車体フレーム5を有し、この車体フレーム5の前端部に設けられたヘッドパイプ5aにはフロントフォーク2が支承されている。フロントフォーク2の下端部には前車輪3が軸支され、上端部にはステアリング4が取り付けられている。また、車体フレーム5は複数の部材により構成されており、ヘッドパイプ5aから後ろ下がりに延びている。そして、車体フレーム5の後端部にはスイングアーム8が上下に揺動可能に支承されており、このスイングアーム8の後端部には後車輪9が軸支されている。
車体フレーム5の中央部には、本考案の一実施形態に係るドライサンプ式4サイクルエンジン6(以下、単にエンジン6という)が懸架されている。このエンジン6は、水冷式並列2気筒エンジンである。また、エンジン6の潤滑系にはドライサンプ式が採用されており、特にドライサンプ用のオイルタンク室をクランクケースに内蔵している。すなわち、一般的なドライサンプ式4サイクルエンジンでは、クランクケース下にあるオイルパンに貯留されたオイルが、クランクケースとは別体のオイルタンクに送られ、その後、そこに貯留されるオイルがエンジンの各部に供給されるが、これに対し、本実施形態に係る自動二輪車1では、エンジン6とは別体のドライサンプ用オイルタンクを設けることなく、ドライサンプ式の潤滑系を構成している。
ここで、図2に、エンジン6の側面図を示す。図3に、図2におけるIII−III線の断面図を示す。図4に、図3におけるドライブ軸を中心とした部分拡大図を示す。図5に、図3におけるV−V線の断面図を示す。図6に、クランクケース30を構成する下側ケース20を上方から臨む図を示す。図7に、図2におけるVII−VII線の断面図を示す。なお、同図では簡単のため、オイルタンク室の上部を覆う蓋部25の詳細形状の図示を省略している。図8に、図2におけるVIII−VIII線の断面図を示す。
また、図9に、図7におけるIX−IX線の断面図を示す。図10に、図7におけるX−X線の断面図を示す。図11に、図7におけるXI−XI線の断面図を示す。図12に、図7におけるXII−XII線の断面図を示す。なお、図9では、ベベルギア81の図示を省略している。また、図13に、ポンプユニット400の拡大図を示す。図14に、図13におけるXIV−XIV線の断面図を示す。なお、同図では、ポンプ410,420の内部構成の詳細な図示を省略している。
まず、図2に示すように、エンジン6は、クランクケース30を有し、このクランクケース30の前側上部には、シリンダブロック31およびシリンダヘッド32が前斜め上方に向けてこの順に配置されている。また、クランクケース30の下部は、オイルパン90により液密に閉塞されている。クランクケース30は、クランク軸40の軸線およびドライブ軸70の軸線を通る平面で上下に分割可能とされた、上側ケース10および下側ケース20で構成される。なお、本実施形態では、シリンダブロック31と上側ケース10とが別体で形成されているが、これらが一体で形成されてもよい。
また、図3に示すように、クランクケース30の右側面には、クラッチカバー39が取り付けられ、カムチェーン室51の一部及びクラッチ室50が形成されている。他方、クランクケース30の左側面前方には、発電機カバー38が取り付けられ、発電機室55が形成されている。
シリンダブロック31には、2つのシリンダ34L,34Rが車幅方向に配列して設けられており、これらシリンダ34L,34R内には、ピストン35L,35Rがそれぞれ摺動可能に配置されている。
これらピストン35L,35Rは、コンロッド36L,36Rを介して、クランクケース30に軸支されたクランク軸40と連結されている。クランク軸40は、ピストン35L,35Rの往復に連動して回転する。
上側ケース10には、クランク軸40を軸支するための、車幅方向に間隔をおいて配された3列のリブ11L,11C,11Rが形成されている。同様に、下側ケース20にも、これらに対応する3列のリブ21L,21C,21Rが形成されている(図6参照)。
クランク軸40は、左側リブ11Lと中側リブ11Cとの間に、左側ピストン35Lに連結されるクランクピン41Lと、このクランクピン41Lを挟み込むように配置された一対のクランクウェブ43a,43bとを有している。
また、クランク軸40は、右側リブ11Rと中側リブ11Cとの間に、右側ピストン35Rに連結されるクランクピン41Rと、このクランクピン41Rを挟み込むように配置された一対のクランクウェブ44a,44bとを有している。
また、クランク軸40は、クランクウェブ43aの左側方に左側ジャーナル部46L、クランクウェブ43bとクランクウェブ44aの間に中側ジャーナル部46C、およびクランクウェブ44bの右側方に右側ジャーナル部46Rを有している。
これらジャーナル部46L,46C,46Rは、左側リブ11L,21Lに形成された軸受部211L、中側リブ11C,21Cに形成された軸受部211C、および右側リブ11R,21Rに形成された軸受部211Rにそれぞれ軸支され、クランク軸40の回転中心となる(図3,図6参照)。
これら軸受部211L,211C,211Rは、後述するようにオイルが供給されることで、ジャーナル部46L,46C,46Rを軸支する(いわゆるメタル軸受)。
また、クランク軸40は、左側ジャーナル部46Lからさらに左側に延びて、発電機室55内に至っており、発電機57を駆動するようになっている。また、クランク軸40は、右側ジャーナル部46Rからさらに右側にも延びて、カムチェーン室51内に至っている。そして、クランク軸40の右端部にはクラッチ駆動歯車49C、カムチェーン駆動歯車53及びポンプ駆動歯車49Pが設けられている。このポンプ駆動歯車49Pは、後述するポンプユニット400を駆動する。
なお、クランク軸40は、以上に説明したクランクピン41L,41Rと、クランクウェブ43a,43b,44a,44bと、ジャーナル部46L,46C,46Rと、が一体的に成形されている。
次に、クランク軸40の右端部に取り付けられたクラッチ駆動歯車49Cは、クラッチ室50内に設けられたクラッチ52のクラッチ被動歯車52Cと歯合する。クラッチ52は、メイン軸60の右端部に取り付けられており、クランク軸40の回転は、クラッチ52を介してメイン軸60に伝わる。
メイン軸60は、図4に示すように、クランクケース30内に挿入されている部分に、複数のギア61〜66からなるギア部60Gを有している。また、ドライブ軸70は、中央部から右端部に亘る部分に、複数のギア71〜76からなるギア部70Gを有している。メイン軸60のギア部60Gとドライブ軸70のギア部70Gとは互いに歯合して、トランスミッションを構成している。メイン軸60の回転は、このトランスミッションを介してドライブ軸70に伝わる。
ドライブ軸70は、左端部にベベルギア78が取り付けられており、このベベルギア78は、左後側のリブ22Lに取り付けられた軸受により支持されている。
ドライブ軸70に取り付けられたベベルギア78は、ジョイント軸80の前端部に設けられたベベルギア81と歯合する。ジョイント軸80は、軸受部85を介してクランクケース30に取り付けられており、後端部がクランクケース30の外部後方へ延出している。この後端部には、上記後車輪9を駆動するシャフト(不図示)とユニバーサルジョイントを構成するヨーク82が形成されている。
なお、クランクケース30を構成する下側ケース20の後側には、ドライブ軸70を支持するための、車幅方向に配列され、それぞれ車両進行方向に延びる3本のリブ22L,22C,22Rが形成されている。これらリブ22L,22C,22Rには、軸受取付部221L,221C,221Rがそれぞれ形成されており(図6参照)、これらに取り付けられた軸受によってドライブ軸70が軸支される。
次に、下側ケース20には、図6に示すように、クランク軸40を支持する前側のリブ21L,21C,21Rと、ドライブ軸70を支持する後側のリブ22L,22C,22Rとの間に、上下方向に延びた縦壁部24(オイルタンク室を区画する区画壁205の一部)が形成されている。この縦壁部24は、下側ケース20の車幅方向の端から端に亘って形成されている。
この縦壁部24の上端面24uは、図5に示すように、上側ケース10に形成された壁部14の下端面と液密に接続される。
また、縦壁部24の下端面24dは、オイルパン90に形成された縦壁部94(区画壁205の一部)の上端部と液密に接続される。オイルパン90の縦壁部94は、オイルパン90の底面から立ち上がるように形成されており、縦壁部24と同様に車幅方向に延びており、オイルパン90の底面を車両前後に二分している。すなわち、この縦壁部94によって、オイルパン90の底面は、ドライブ軸70の下方となるタンク底面96と、クランク軸40の下方となるパン底面97とに分けられる。
また、下側ケース20の縦壁部24の下端面24dは、車幅方向の中央部が上端面24uよりも前方に位置しており、これにより縦壁部24の車幅方向の中央部は下部が前方に張り出している。こうして、オイルタンク室の容量を増やすようにしている。
次に、下側ケース20には、縦壁部24と後部側壁23との間に蓋部25〜28(区画壁205の一部)が架設されている。これら蓋部25〜28は、上記オイルパン90のタンク底面96の上方を覆っている。
このため、クランクケース30の内部空間のうち、ドライブ軸70の下方の部分は、区画壁205としての、オイルパン90の縦壁部94、下側ケース20の縦壁部24および蓋部25〜28によって区画されたオイルタンク室200とされる。
具体的には、オイルタンク室200の上を覆う蓋部25〜28のうち、左側リブ22Lと中側リブ22Cの間に形成された左側蓋部27は、図6および図9に示すように、縦壁部24の中途部から後方に向けて延伸し、下側ケース20の後部側壁23に至っている。この左側蓋部27は、上記図4に示したベベルギア78,81に対応する部分がオイル溜め273とされ、それ以外の部分が傾斜部271とされる。オイル溜め273には、左側蓋部27の上方から到来するオイルが溜まり、ベベルギア78,81の下部が浸かるようにされている。
また、傾斜部271は、中側リブ22Cの前端付近に向けて下方に傾斜する傾斜面を有しており、オイル溜め273から溢れたオイルを案内する。傾斜部271により案内されたオイルは、縦壁部24に形成された穴部271aを通って、縦壁部24の前方に流れ込み、パン底面97に溜まる。
また、左側蓋部27の下方となる、オイルタンク室200内の左端側には、オイルタンク室200内のオイルのレベルを検出するオイルレベルセンサ330が設けられている。
オイルタンク室200の上を覆う蓋部25〜28のうち、右側リブ22Rの右側に形成された右側蓋部28は、図6に示すように、縦壁部24の上部から後方に向けて延伸し、後部側壁23に至っている。また、この右側蓋部28は、図8に示すように、クラッチカバー39に設けられた蓋部39Fと液密に接続される。こうして、オイルタンク室200の車両右方に形成された開口はクラッチカバー39により液密に閉塞されている。
オイルタンク室200上を覆う蓋部25〜28のうち、中側リブ22Cと右側リブ22Rの間に形成された中側蓋部25は、図6および図10〜図12に示すように、縦壁部24の中途部から後方に向けて延伸している。
また、中側蓋部25の後端部の一部は、後部側壁23との間に隙間を形成しており、この隙間を覆うように蓋部(バッフルプレート)26が取り付けられている。
中側蓋部25は、ドライブ軸70の下方にオイル回収口25aが形成されている。このオイル回収口25aは、オイルタンク室200の車両前後方向の中央部上方に位置し、車幅方向の開口幅が前後方向の開口幅よりも長い矩形状を有する。
また、中側蓋部25の下面側には、オイル回収口25aの周縁に、オイルタンク室200内へ垂下する矩形筒状の縦壁259が形成されている。
また、中側蓋部25は、オイル回収口25aの前後に、このオイル回収口25aに向けて下方に傾斜した傾斜面を有する傾斜部253〜256を有しており、オイル回収口25aを中央として谷状に形成されている。
これら傾斜部253〜256は、オイル回収口25aに向けて下方に傾斜した傾斜面によって、上方から到来するオイルをオイル回収口25aへ案内する。傾斜部253〜256により案内されたオイルは、オイル回収口25aからオイルタンク室200内に流れ込む。
また、中側蓋部25は、傾斜部253〜256の左側に傾斜部252、右側に傾斜部251を有している。これら傾斜部251,252は、前後方向の中央に向けて下方に傾斜した谷状の傾斜面が形成されている。
これら傾斜部251,252の中央部には、穴部(オイル回収口の別例)251a,252aがそれぞれ形成されている。傾斜部251,252により車両前後方向の中央部に案内されたオイルは、一部が中央部から溢れて隣のオイル回収口25aからオイルタンク室200内に流れ込み、他の一部が穴部251a,252aからオイルタンク室200内に流れ込む。
なお、蓋部25の後方に取り付けられるバッフルプレート26も、オイル回収口25aに向けて下向きに傾斜した傾斜面を有しており、上方から到来するオイルをオイル回収口25aの側へ案内する。
ここで、各傾斜部251〜256は、上方に位置するドライブ軸70に設けられたギア部70Gの各ギア71〜76の外周形状に沿った断面概略円弧状の形状を有している。各傾斜部251〜256(前側の傾斜部255fを除く)は、図8にも示すように、対向する各ギア71〜76の外周と僅かな間隔を保つように形成されている。
前側の傾斜部255fは、図11に示すように、対向するギア75から離れて形成されており、この傾斜部255fのうち縦壁部24と繋がる前端部分には、後述するスカベンジポンプ410から送出されるオイルを、この傾斜部255f上に吐出する吐出部299aが設けられている。
また、前側の傾斜部255fは、この傾斜部255fとギア75との間に設けられたカバー350によって覆われている。このカバー350は、傾斜部255fに沿って吐出部299a上からオイル回収口25a上まで延びており、吐出部299aからオイル回収口25aに至るオイルの流路350fを区画している。
次に、下側ケース20は、図6および図7に示すように、右側部の中央部分に、ポンプユニット400が設けられている。ポンプユニット400は、図14に示すように、スカベンジポンプ410およびフィードポンプ420を含む。これらは、トロコイド型ポンプとして構成されている。
図14に示すように、スカベンジポンプ410は、下側ケース20に形成された窪みに嵌め込まれ、カバー470に覆われている。このカバー470の右側方には、フィードポンプ420が取り付けられる。また、フィードポンプ420は、カバー450に覆われ、このカバー450の右側方には、ポンプ被動歯車430が取り付けられる。これらスカベンジポンプ410、フィードポンプ420およびポンプ被動歯車430は、共通の軸部460が車幅方向に挿通されている。
また、カバー450は、図13に示すように、クランク軸40の側へ延びるボス部451を有しており、このボス部451には、アイドル歯車440が軸支されている。アイドル歯車440は、クランク軸40に取り付けられたポンプ駆動歯車49Pと、軸部460に取り付けられたポンプ被動歯車430との両者に歯合する。これによって、クランク軸40の回転が、スカベンジポンプ410およびフィードポンプ420に伝わる。
下側ケース20には、図6,図11,図12および図14に示すように、前右側リブ21Rの後端部から車幅方向の内側へ向けて延びた通孔形成部297が形成されている。また、この通孔形成部297は、縦壁部24の中途部と連続して形成されている。
通孔形成部297には、スカベンジポンプ410に繋がる吸入路286a,287aおよび排出路286b,287bと、フィードポンプ420に繋がる吸入路288a,289aおよび排出路288b,289bとが形成されている。
具体的には、スカベンジポンプ410の吸入口には、車幅方向に穿設された吸入路286aが接続され、この吸入路286aの左端部には、下方から上方に向けて穿設された吸入路287aが接続される。この吸入路287aには、後述するストレーナ510が下方側から接続される。
また、スカベンジポンプ410の排出口には、車幅方向に穿設された排出路286bが接続され、この排出路286bの左端部には、オイルタンク室200を覆う蓋部25上に向けて穿設された排出路287bが接続される(図11参照)。この排出路287bの先端部は、上記吐出部299aとされる。
他方、フィードポンプ420の吸入口には、車幅方向に穿設された吸入路288aが、カバー470に設けられた吸入路470aを介して接続され、この吸入路288aの左端部には、下方から上方に向けて穿設された吸入路289aが接続される。この吸入路289aには、後述するオイルパン90に形成された吸入路99が下方側から接続される。
また、フィードポンプ420の排出口には、車幅方向に穿設された排出路288bが、カバー470に設けられた排出路470bを介して接続され、この排出路288bの左端部には、下方から上方に向けて穿設された排出路289bが接続される。この排出路289bには、後述するパイプ520が下方側から接続される。
なお、フィードポンプ420に繋がる吸入路288aおよび排出路288bは、軸部460を中心として、スカベンジポンプ410よりも外側を通るように形成されている。そして、これらと接続されるカバー470の吸入路470aおよび排出路470bは、外側から内側へ向けて折れ曲がって、フィードポンプ420の吸入口および排出口にそれぞれ接続される。
ここで、スカベンジポンプ410の動作により、オイルパン90のパン底面97から回収され、オイルタンク室200に供給されるオイルの流れについて説明する。
図11に示すように、オイルパン90のパン底面97には、パン底面97に溜まったオイルを吸い上げるためのストレーナ510が配されている。このパン底面97には、上方に位置するクランク軸40やシリンダ34L,34R(図3,図5参照)から落ちてきたオイルが一時的に溜まる。
ストレーナ510は、下端側に吸入部510aを有し、この吸入部510aが、パン底面97の中央部に配される。また、ストレーナ510は、この吸入部510aから、ポンプユニット400が位置する右後方に向けて斜め上方に延伸し(図7参照)、上端側の接続部510bが、通孔形成部297に形成された吸入路287aと接続される。
ポンプユニット400に含まれるスカベンジポンプ410(図14参照)は、軸部460に回転駆動されることにより、パン底面97に溜まったオイルを、ストレーナ510の吸入部510aから吸い上げ、吸入路287aおよび吸入路286aを通じて吸入する。
そして、スカベンジポンプ410は、吸入したオイルを、排出路286bおよび排出路287bを通じて送出し、吐出部299aから吐出させる。吐出部299aから吐出されたオイルは、蓋部25の傾斜部255fとカバー350との間に設けられた流路350fを通じて、オイル回収口25aからオイルタンク室200内に回収される。
ここで、スカベンジポンプ410は、ストレーナ510の吸入部510aよりもオイルタンク室200の側に設けられており、側面視において、吸入部510aと吐出部299aの間に位置する。
以下、フィードポンプ420の動作により、オイルタンク室200からエンジン6の各部へ供給されるオイルの流れについて説明する。
図7および図12に示すように、オイルパン90には、オイルタンク室200に貯留されたオイルを吸い出すための吸入路99が設けられている。この吸入路99は、オイルタンク室200の底となるタンク底面96の中央部に吸入部99aを有している。吸入路99は、吸入部99aからポンプユニット400が位置する右前方に向けてタンク底面96に沿って延伸し、縦壁部94を貫通してパン底面97の側に至る。吸入路99の他端部は、上方に向けて立ち上がった接続部99bとされ、通孔形成部297に形成された吸入路289aに接続される。
ポンプユニット400に含まれるフィードポンプ420(図14参照)は、軸部460に回転駆動されることにより、オイルタンク室200に貯留されたオイルを、吸入路99の吸入部99aから吸い出し、吸入路289aおよび吸入路288aを通じて吸入する。そして、フィードポンプ420は、吸入したオイルを、排出路288bおよび排出路289bを通じて送出する。
排出路289bには、オイルタンク室200内を右側方から左側方へ横切るパイプ520が接続される。このパイプ520の右端部は、上方に向けて折れ曲がった接続部520aを有し、この接続部520aが排出路289bに下方側から接続される。
また、下側ケース20の左側部の中央部分には、オイルフィルタ320が取り付けられている。また、下側ケース20には、このオイルフィルタ320の流入口に繋がる流入路282aと、流出口に繋がる流出路282bとが穿設されている(図7および図10参照)。これら流入路282aと流出路282bは、縦壁部24を挟み込むようにして形成される。
この流入路282aには、オイルタンク室200内を横切るパイプ520が接続される。パイプ520の左端部は、上方に向けて折れ曲がった接続部520bを有し、この接続部520bが、流入路282aに下方側から接続される。
また、流出路282bは、図7および図9に示すように、前左側リブ21Lの後端部内に上下方向に穿設された供給路295と、パン底面97上を前方中央部に向けて延びたパイプ530とが接続される。
上記フィードポンプ420(図14参照)から送出されたオイルは、排出路289bと接続されたパイプ520内を通って左側方へ向かい、流入路282aからオイルフィルタ320に流入する。そして、オイルフィルタ320により浄化されたオイルは、流出路282bに流出し、そこから供給路295へ向かうオイルと、パイプ530へ向かうオイルとに分岐する。
前左側リブ21Lの後端部内に形成された供給路295は、図9に示すように、上側ケース10の左側部内に形成された供給路195と接続される。この供給路195は、ドライブ軸70の上方まで延びたところで折れ曲がり、上側ケース10の後端部付近に至る。
供給路195の中途部の前側には、メイン軸60(図4参照)の左端部まで延びる供給路197が接続されている。オイルフィルタ320から流出したオイルは、供給路295から供給路195を経て、供給路197からメイン軸60の左端部に供給される。メイン軸60の左端部に供給されたオイルは、メイン軸60の内部を通ってギア部60G(図4参照)に供給される。
供給路195の中途部の後側には、ドライブ軸70の右端部まで延びる供給路198が接続されている。オイルフィルタ320から流出したオイルは、供給路295から供給路195を経て、供給路198からドライブ軸70の右端部に供給される。ドライブ軸70の右端部に供給されたオイルは、ドライブ軸70の内部を通ってギア部70G(図4参照)に供給される。
また、供給路198は、図10から図12に示すようにドライブ軸70の右端部まで至る間に、下方に向けて開口した吐出部198aを複数有しており、この吐出部198aからドライブ軸70のギア部70Gに向けてオイルを吐出する。
このようにメイン軸60のギア部60Gおよびドライブ軸70のギア部70Gに供給されたオイルは、オイルタンク室200上を覆う中側蓋部25上に落下し、オイル回収口25aからオイルタンク室200内に回収される。
また、供給路195の後端部には、下方に向けて開口した吐出部199aが形成されている。この吐出部199aから吐出されたオイルは、オイルタンク室200上を覆う左側蓋部27に形成されたオイル溜め273に溜まって、ベベルギア78,81に供給される。
このようにオイル溜め273に溜められたオイルは、オイル溜め273から溢れると、傾斜部271により案内されて、縦壁部24の穴部271aから縦壁部24の前方に流れ出し、パン底面97に溜まる。
図7,図9および図10に示すように、オイルフィルタ320に繋がる流出路282bと接続されるパイプ530は、パン底面97上を前方中央部に向けて延びている。このパイプ530の後端部は、上方に向けて折れ曲がった接続部530aを有し、この接続部530aが流出路282bと接続される。
また、下側ケース20の前端部中央には、オイルクーラー310が取り付けられている。また、下側ケース20は、中側リブ21Cの前端部の下側に、オイルクーラー310の流入口に繋がる流入路284が穿設されている。
パン底面97上を前方中央部に向けて延びたパイプ530の前端部は、上方に向けて折れ曲がった接続部530bを有し、この接続部530bが、オイルクーラー310の流入口に繋がる流入路284に下方側から接続される。オイルフィルタ320から流出したオイルは、パイプ530を経て、流入路284からオイルクーラー310に流入する。
図6,図7および図11に示すように、流入路284の右側方には、オイルクーラー310の流出口と繋がる流出路291が後方に向けて延びている。この流出路291は、軸受部211L,211C,211Rの下側で車幅方向に延びた供給路293と接続される。
また、各前側リブ21L,21C,21Rには、供給路293と、各軸受部211L,211C,211Rとを繋ぐ各供給路213L,213C,213Rが上下方向に穿設されている(図9ないし図12参照)。
オイルクーラー310により冷却されたオイルは、流出路291から供給路293に流れ込んで車幅方向に分散し、各供給路213L,213C,213Rを上って、各軸受部211L,211C,211Rに供給される。各軸受部211L,211C,211Rに供給されたオイルは、各ジャーナル部46L,46C,46Rとの間の摩擦力を低減する。
また、軸受部211Lに供給されたオイルの一部は、図3に示すように、クランク軸40に左側ジャーナル部46Lからクランクピン41Lに向けて穿設された供給路471に流れ込んで、クランクピン41Lとコンロッド36Lの間に供給される。また、軸受部211Rに供給されたオイルの一部も、同様に、クランクピン41Rとコンロッド36Rの間に供給される。
また、各軸受部211L,211Cに供給されたオイルの一部は、図3に示すように、上側ケース10の各リブ11L,11Cに設けられたノズル550L,550Rにより、上方に向けて噴出されて、各シリンダ34L,34Rの内周および各ピストン35L,35Rに供給される。
このようにクランク軸40、シリンダ34L,34Rの内周およびピストン35L,35Rに供給されたオイルは、下方に落下してパン底面97に溜まる。パン底面97に溜まったオイルは、上述したように、スカベンジポンプ410によって回収され、オイルタンク室200に供給される。
以上に説明した本実施形態のエンジン6は、図5ないし図12に示すように、オイルパン90に形成された縦壁部94、下側ケース20に形成された縦壁部24および蓋部25〜28を含む区画壁205によってオイルタンク室200が区画される。これによると、オイルタンク室200の上方が区画壁205の蓋部25〜28によって覆われているため、オイルタンク室200からのオイルのこぼれ出しを抑制することができる。
また、本実施形態のエンジン6は、図5ないし図8、図10および図11に示すように、区画壁205の蓋部25に、オイルタンク室200の上方に向けて開口するオイル回収口25aが形成されている。これによれば、オイルタンク室200上に到来するオイルを、オイル回収口25aからオイルタンク室200内に回収できる。
また、本実施形態のエンジン6は、図5ないし図8、図10および図11に示すように、オイル回収口25aの前後に、このオイル回収口25aに向けて下方に傾斜する傾斜部253〜256が形成されている。これによれば、オイルタンク室200上に到来するオイルを、傾斜部253〜256によりオイル回収口25aへ案内して、オイル回収口25aからオイルタンク室200内に回収できる。
また、本実施形態のエンジン6は、図6および図11に示すように、スカベンジポンプ410により送出されるオイルを傾斜部255f上に吐出する吐出部299aが設けられている。これによれば、傾斜部255f上にオイルを吐出させて、オイル回収口25aからオイルタンク室200内に回収するので、オイルタンク室200内に吐出部を設ける場合と比して、オイルの逆流を防止する構成が必要とならず、エンジン6をコンパクトにすることができる。
また、本実施形態のエンジン6は、図6および図11に示すように、傾斜部255fの上方を覆い、吐出部299aからオイル回収口25aに至るオイルの流路350fを区画するカバー350が設けられている。これによれば、吐出部299aから吐出されたオイルを直ちにオイルタンク室200へ流し込むことができる。
また、本実施形態のエンジン6は、図5ないし図8、図10および図11に示すように、蓋部25に形成されたオイル回収口25aの周縁に、オイルタンク室200内へ垂下する縦壁259が形成されている。これによれば、オイルタンク室200内のオイルが揺れても、縦壁259が返しとなって、オイルタンク室200からのオイルのこぼれ出しを抑制することができる。
また、本実施形態のエンジン6は、図5ないし図8、図10および図11に示すように、蓋部25に形成されたオイル回収口25aが、オイルタンク室200のうち前後方向の中央部上方に位置している。これによれば、オイルタンク室200のうち前後方向の中央部はオイルの揺れが少ないことから、この中央部の上方にオイル回収口25aを形成することで、オイルタンク室200からのオイルのこぼれ出しを抑制することができる。
また、本実施形態のエンジン6は、図6ないし図8に示すように、蓋部25に形成されたオイル回収口25aが、車幅方向の開口幅が前後方向の開口幅よりも長い矩形状を有している。これによれば、オイル回収口25aの面積を確保することができる。
また、本実施形態のエンジン6は、図5ないし図12に示すように、オイルタンク室200が、ドライブ軸70の下方に設けられている。これによれば、オイル表面がオイルタンク室200上まで上昇して、ドライブ軸70がオイルに浸かることがあっても、ドライブ軸70の回転数はクランク軸40の回転数よりも小さいので、クランク軸40がオイルに浸かる場合と比して攪拌抵抗を少なくすることができる。
また、本実施形態のエンジン6は、図8,図10ないし図12に示すように、蓋部25に形成された各傾斜部251〜256が、ドライブ軸70に設けられたギア部70Gの各ギア71〜76に対応する形状を有している。これによれば、蓋部25をドライブ軸70に近づけることができるので、オイルタンク室200の容積をより大きくすることができる。
また、本実施形態のエンジン6は、図10および図11に示すように、スカベンジポンプ410が、ストレーナ510の吸入部510aよりもオイルタンク室200の側に設けられており、側面視において、吸入部510aと吐出部299aの間に配置されている。これによれば、オイルパン90のパン底面97からオイルタンク室200に至るオイルの流路(吸入路286a,287aおよび排出路286b,287bなど)を短縮化できる。
また、本実施形態のエンジン6は、図6および図7、図9ないし図12に示すように、フィードポンプ420により送出されるオイルが、メタル軸受として構成された軸受部211L,211C,211Rに供給される。以上に説明したエンジン6によれば、オイルタンク室200からのオイルのこぼれ出しが抑制されるので、エンジン6の各部にオイルを安定的に供給することができ、メタル軸受として構成された軸受部211L,211C,211Rに好適である。さらに、このようなメタル軸受は、一体型のクランク軸40に好適である。
また、本実施形態のエンジン6は、図2および図5に示すように、クランクケース30が、クランク軸40の軸線およびドライブ軸70の軸線を通る平面で上下に分割可能とされた、上側ケース10および下側ケース20で構成される。これによれば、下側ケース20を製造する際に、オイル回収口25aを有した区画壁205を形成することが容易である。さらに、上下分割式とすることで、メタル軸受として構成された軸受部211L,211C,211Rおよび一体型のクランク軸40を用いて、本実施形態のような複数シリンダのエンジン6を容易に製造できる。
なお、本考案は、上記実施形態の形式に限定されない。図15は、変形例に係るエンジン6Zの横断面図である。上記実施形態と重複する構成については、同番号を付すことで詳細な説明を省略する。
本変形例において、オイルタンク室200上を覆う蓋部25Zは、縦壁部24の中途部から後方に向けて延伸し、後部側壁23との間に隙間を形成している。この隙間は、オイル回収口25zとされる。また、蓋部25Zは、このオイル回収口25zに向けて下向きに傾斜している。また、蓋部25Zの後端部には、オイルタンク室200内へ垂下する縦壁259Zが形成されている。
本変形例によれば、オイルタンク室200の上方が蓋部25Zによって覆われているため、オイルタンク室200からのオイルのこぼれ出しを抑制できるとともに、オイルタンク室200上に到来するオイルを、蓋部25Zによりオイル回収口25zへ案内して、オイルタンク室200内に回収できる。また、縦壁259Zによって、オイルタンク室200からのオイルのこぼれ出しを抑制することができる。
1 自動二輪車(鞍乗型車両の一例)、2 フロントフォーク、3 前車輪、4 ステアリング、5 車体フレーム、6 エンジン、8 スイングアーム、9 後車輪、10 上側ケース、11L,11C,11R リブ、14 壁部、195,197,198 供給路、198a,199a 吐出部、20 下側ケース、200 オイルタンク室、205 区画壁、21L,21C,21R リブ、211L,211C,211R 軸受部、213L,213C,213R 供給路、22L,22C,22R リブ、221L,221C,221R 軸受取付部、23 後部側壁、24 縦壁部、24u 上端部、24d 下端部、25 蓋部、251〜256 傾斜部、259 縦壁、25a オイル回収口、251a,252a 穴部(オイル回収口の別例)、26 蓋部(バッフルプレート)、27 蓋部、271 傾斜部、271a 穴部、273 オイル溜め、28 蓋部、282a,284 流入路、282b,291 流出路、286a〜289a 吸入路、286b〜289b 排出路、293,295 供給路、297 通孔形成部、299a 吐出部、30 クランクケース、31 シリンダブロック、32 シリンダヘッド、34L,34R シリンダ、35L,35R ピストン、36L,36R コンロッド、38 発電機カバー、39 クラッチカバー、39F 蓋部、40 クランク軸、41L,41R クランクピン、43a,43b,44a,44b クランクウェブ、46L,46C,46R ジャーナル部、471 供給路、48L,48R 軸部、49C クラッチ駆動歯車、49P ポンプ駆動歯車、50 クラッチ室、51 カムチェーン室、52 クラッチ、52C クラッチ被動歯車、53 カムチェーン駆動歯車、55 発電機室、57 発電機、60 メイン軸、60G ギア部、61〜66 ギア、70 ドライブ軸、70G ギア部、71〜76 ギア、78 ベベルギア、80 ジョイント軸、81 ベベルギア、82 ヨーク、85 軸受部、90 オイルパン、94 縦壁部、96 タンク底面、97 パン底面、99 吸入路、99a 吸入部、99b 接続部、310 オイルクーラー、320 オイルフィルタ、330 オイルレベルセンサ、350 カバー、350f 流路、400 ポンプユニット、410 スカベンジポンプ、420 フィードポンプ、430 ポンプ被動歯車、440 アイドル歯車、450 カバー、451 ボス部、460 軸部、470 カバー、470a 吸入路、470b 排出路、510 ストレーナ、510a 吸入部、510b 接続部、520 パイプ、520a,520b 接続部、530 パイプ、530a,530b 接続部、550L,550R ノズル。

Claims (16)

  1. クランクケースと、
    前記クランクケースの内部空間の一部をオイルタンク室として区画する区画壁と、
    前記内部空間のうち前記オイルタンク室の外部からオイルを回収し、前記オイルタンク室内に供給するスカベンジポンプと、を備え、
    前記区画壁は、前記クランクケースの底面から立ち上がり、該クランクケースの内側面に至って、前記オイルタンク室を区画する、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  2. 請求項1に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記区画壁は、前記オイルタンク室の上方を覆う蓋部を含む、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  3. 請求項2に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記蓋部には、前記オイルタンク室の上方に向けて開口するオイル回収口が形成される、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  4. 請求項3に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記蓋部には、前記オイル回収口の周囲の少なくとも一部に、前記オイル回収口に向けて下方に傾斜する傾斜面が形成される、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  5. 請求項4に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記スカベンジポンプに接続され、前記スカベンジポンプにより送出されるオイルを前記傾斜面上に吐出する吐出部をさらに備える、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  6. 請求項5に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記傾斜面の一部の上方を覆って、前記吐出部から前記オイル回収口に至るオイル流路を区画するカバーをさらに備える、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  7. 請求項3に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記オイル回収口の周縁の少なくとも一部に、前記オイルタンク室の内側へ延びる縦壁が接続される、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  8. 請求項3に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記オイル回収口は、前記オイルタンク室のうち当該ドライサンプ式4サイクルエンジンが搭載される車両における前後方向の中央部上方に形成される、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  9. 請求項8に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記オイル回収口は、前記車両の幅方向の開口幅が前記車両の前後方向の開口幅よりも長い、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  10. 請求項3に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    ドライブ軸をさらに備え、
    前記オイルタンク室は、前記ドライブ軸の下方に設けられる、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  11. 請求項10に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記蓋部は、前記ドライブ軸に設けられたギアに対応する形状の傾斜面を有する、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  12. 請求項1に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記スカベンジポンプに接続され、前記内部空間のうち前記オイルタンク室の外部からオイルを吸入する吸入部をさらに備え、
    前記スカベンジポンプは、前記吸入部よりも前記オイルタンク室の側に設けられる、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  13. 請求項1に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記オイルタンク室に貯留されるオイルを、当該ドライサンプ式4サイクルエンジンに設けられる軸受に供給するフィードポンプをさらに備える、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  14. 請求項1に記載のドライサンプ式4サイクルエンジンにおいて、
    前記クランクケースはクランク軸の軸線を通る平面で分割可能である、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  15. クランクケースと、
    前記クランクケースの内部空間の一部をオイルタンク室として区画する区画壁と、
    前記内部空間のうち前記オイルタンク室の外部からオイルを回収し、前記オイルタンク室内に供給するスカベンジポンプと、
    を備え、
    前記区画壁は、前記クランクケースの底面から立ち上がって、前記オイルタンク室を区画するとともに、前記オイルタンク室の上方を覆う蓋部を含み、
    前記蓋部には、前記オイルタンク室の上方に向けて開口するオイル回収口が形成されるとともに、前記オイル回収口の周囲の少なくとも一部に、前記オイル回収口に向けて下方に傾斜する傾斜面が形成される、
    ことを特徴とするドライサンプ式4サイクルエンジン。
  16. 請求項1乃至15のいずれか記載のドライサンプ式4サイクルエンジンを備える鞍乗型車両。
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JP2019052602A (ja) * 2017-09-15 2019-04-04 スズキ株式会社 内燃機関

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