JP3155805B2 - 等倍結像素子構造およびその組立方法 - Google Patents

等倍結像素子構造およびその組立方法

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JP3155805B2
JP3155805B2 JP05011292A JP5011292A JP3155805B2 JP 3155805 B2 JP3155805 B2 JP 3155805B2 JP 05011292 A JP05011292 A JP 05011292A JP 5011292 A JP5011292 A JP 5011292A JP 3155805 B2 JP3155805 B2 JP 3155805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、複写機、ファ
クシミリ等の読み取り、書き込みをするための光学機器
に用いる等倍結像素子構造およびその組立方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】等倍結像素子構造は、複数のレンズを長
手方向に配列した長尺のレンズアレイ(以下、LAとい
う)、絞り板およびルーフミラーアレイ(以下、RMA
という)の成形品を光軸方向に積層し、各成形品同士を
それぞれピン等によって結合して一体化して構成された
ルーフミラーレンズアレイ(以下、RMLAという)
を、ハウジングの内面に組み込んだものから構成されて
いる。
【0003】上記絞り板は各々のレンズを通過する光束
を隣接レンズ間で遮光する機能を有している。そして、
LAとRMAの配列された光軸方向およびこの光軸と直
交する副走査方向と共に正立実像を形成するようにして
いる。ところで、従来の等倍結像素子構造にあっては、
RMLAの成形品が長手方向に長尺に成形されているこ
とから、長手方向に反り等が発生してしまうため、各成
形品の反りを矯正するために、各成形品を光軸方向およ
び副走査方向の所定の相対位置で位置決めしてRMLA
を作成し、これをハウジングに収容している。ところ
が、RMLAをこのように作成すると、LA、絞り板お
よびRMAがハウジングに対して光軸方向あるいは副走
査方向でずれてしまうため、合成される像のずれが生じ
たり、解像度の低下または光量のむれ等が生じてしまう
という不具合が発生してしまった。
【0004】このような不具合を解消するために本願出
願人は、先に特願平3−79403号(以下、第1例と
いう)および特願平3−227705号(以下、第2例
という)を提案した。第1例では、ハウジングの内面に
RMLAの光軸方向の位置を決める光軸方向基準面およ
び副走査方向の位置を決める副走査方向基準面を設け、
また、RMLAを光軸方向および副走査方向の基準面に
押圧する押圧手段、例えば、ねじをハウジングを通して
RMLAに螺合させたり、あるいはばね部材をハウジン
グの内面に設けたりすることにより、RMLAをハウジ
ングの基準面に突き当てるようにしている。このため、
RMLAの反りを防止してハウジング内の位置決め精度
を高めることができ、結像精度を高めることができる。
【0005】第2例では、RMLAの光軸方向における
LAの有効面(レンズ面)を除く部分およびこの光軸方
向と直交する方向の少なくとも絞り板にそれぞれ基準面
を設け、このRMLAに形成された2方向の基準面をハ
ウジングに突き当てて組み込むようにしている。このた
め、ハウジングに対するRMLAの反りやガタを矯正し
て、RMLAの光軸方向および副走査方向で常に正しい
位置に保持することができ、良好な光学特性を得ること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな第1、2例に提案されたものにあっては、RMLA
あるいはハウジングの何れか一方に、光軸方向および副
走査方向の基準面を設け、RMLAを該方向でハウジン
グに圧接することにより、RMLAの成形品の反りを防
止するようにしたものであるため、組み込み時にRML
Aの成形品同士を結合するピン等がはずれたり、RML
Aが傾いたままの状態でハウジングの基準面に圧接され
るおそれがあり、ハウジングあるいはRMLAに設けた
基準面を十分に活用することができなかった。
【0007】また、第1例では、RMLAをハウジング
の基準面に押圧手段により圧接するものを提案している
が、このものは、ハウジングあるいはRMLAにねじ穴
を設けたり、あるいはハウジングの内面にばね部材を設
けたりするものであるため、ハウジングあるいはRML
Aの形状が複雑になってしまう上に組立に非常に手間が
かかってしまう。したがって、上記第1、2例とも未だ
改良の余地がある。
【0008】そこで本発明は、RMLAやハウジングの
構造が複雑になったり、あるいはRMLAを構成する部
品がずれたりするのを確実に防止しつつ、RMLAを容
易にハウジングに組み込むことができ、RMLAを成形
加工する際に生じる成形品の反り等によるRMLAの傾
きやガタを矯正し、結像点のずれ等を防止して良好な光
学特性を得ることができる等倍結像素子構造およびその
組立方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、複数のレンズを長手方向に
配列した長尺のレンズアレイ、絞り板およびルーフミラ
ーアレイの各成形品を光軸方向に積層して一体化したル
ーフミラーレンズアレイをハウジングに組み込んだ等倍
結像素子構造であって、前記ハウジング内面のルーフミ
ラーレンズアレイの光軸方向および該光軸方向と直交す
る副走査方向に基準面が設けられ、ルーフミラーレンズ
アレイをハウジングの基準面に沿って突き当てることに
より、ハウジング内に組み込んだ等倍結像素子構造にお
いて、前記ハウジングが、ルーフミラーレンズアレイの
光軸および副走査方向の突き当て面に対向する部位の一
部あるいは全部に設けられた開口部と、該開口部を開閉
するようにハウジングに脱着自在に設けられた複数の蓋
と、該蓋に設けられ、ルーフミラーレンズアレイを基準
面に押圧する押圧手段と、から構成されることを特徴と
している。
【0010】請求項2記載の発明は、上記課題を解決す
るために、前記ルーフミラーレンズアレイの各成形品が
それぞれ長手方向中央部に射出成形用のゲートを有し、
ルーフミラーレンズアレイのゲートが形成された面と反
対側の面がハウジングの副走査方向の基準面に突き当て
られ、押圧手段により各成形品の長手方向両端部のみが
押圧されることによりルーフミラーレンズアレイがハウ
ジング内に組み込まれたことを特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明は、上記課題を解決す
るために、前記ルーフミラーレンズアレイの各成形品が
それぞれ長手方向中央部に射出成形用のゲートを有し、
ルーフミラーレンズアレイのゲートが形成された面がハ
ウジングの副走査方向の基準面に突き当てられ、押圧手
段により各成形品の長手方向略中央部のみをが押圧され
ることによりルーフミラーレンズアレイがハウジング内
に組み込まれたことを特徴としている。
【0012】請求項4記載の発明は、上記課題を解決す
るために、前記ハウジングの副走査方向に対向する部位
に設けられた蓋が、その長手方向略中央部がハウジング
の副走査方向の基準面に近接離隔可能なように弾性力を
有し、前記押圧手段が長手方向略中央部に設けられた突
起から構成されることを特徴としている。請求項5記載
の発明は、上記課題を解決するために、前記ハウジング
の光軸方向に対向する部位に設けられた蓋の長手方向略
中央部および両端部の3箇所に、前記押圧手段が設けら
れたことを特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明は、上記課題を解決す
るために、前記押圧手段の押圧力が、それぞれ少なくと
も1gf以上有することを特徴としている。請求項7記載
の発明は、上記課題を解決するために、請求項1記載の
等倍結像素子構造の組立方法において、ルーフミラーレ
ンズアレイの光軸方向を押圧手段によりハウジングに押
圧して突き当てた後、副走査方向を押圧手段によりハウ
ジングに突き当てることにより、ルーフミラーレンズア
レイをハウジングに組み込んだことを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、ハウジングが、RM
LAの光軸および副走査方向の基準面に対向する部位の
一部あるいは全部に設けられた開口部と、該開口部を開
閉するようにハウジングに脱着自在に設けられた複数の
蓋と、該蓋に設けられ、RMLAを基準面に押圧する押
圧手段と、から構成される。したがって、RMLAが開
口部からハウジングに挿入されてRMLAを構成する各
成形品同士を連結するピン等がはずれることがない。ま
た、押圧手段が脱着自在な蓋に形成されることからRM
LAやハウジングの構造が複雑になることがない。
【0015】この結果、RMLAが容易にハウジングに
組み付けられ、等倍結像素子構造の組み立て作業の作業
性が向上する。また、RMLAが確実にハウジングの基
準面に突き当てられてRMLAを成形加工する際に生じ
る成形品の反り等によるRMLAの傾きやガタが矯正さ
れ、結像点のずれ等が防止されて良好な光学特性が得ら
れる。
【0016】請求項2記載の発明では、RMLAの各成
形品がそれぞれ長手方向中央部に射出成形用のゲートを
有し、RMLAのゲートが形成された面と反対側の面が
ハウジングの副走査方向の基準面に突き当てられ、押圧
手段により各成形品の長手方向両端部のみが押圧され
る。したがって、成形品の反りが有効に利用されてRM
LAがハウジングの基準面に圧接される。すなわち、長
手方向中央部に射出成形用のゲートを有する成形品は、
射出成形作業時の冷却速度の相違からゲート側が反対側
の面よりも収縮してしまうため、該ゲート側に反りが発
生してしまう。このため、RMLAのゲートが形成され
た面と反対側の面をハウジングの副走査方向の基準面に
突き当てたときには、RMLAの長手方向両端部が蓋に
向かって突出している。
【0017】このため、RMLAの両端部のみが押圧手
段により押圧されることにより、RMLAの反りが有効
に利用されてRMLAがハウジングの副走査方向基準面
に簡単に突き当てられ、RMLAの反りが矯正される。
請求項3記載の発明では、RMLAのゲートが形成され
た面がハウジングの副走査方向の基準面に突き当てら
れ、押圧手段により各成形品の長手方向略中央部のみを
が押圧される。したがって、RMLAの長手方向略中央
部が蓋に向かって突出され、この略中央部のみが押圧手
段によって押圧されることにより、RMLAの反りが有
効に利用されてRMLAがハウジングの副走査方向基準
面に簡単に突き当てられ、RMLAの反りが矯正され
る。また、押圧部材が蓋の長手方向略中央部にのみ設け
られるので、そのコストが低減される。
【0018】請求項4記載の発明では、ハウジングの副
走査方向に対向する部位に設けられた蓋が、その長手方
向略中央部がハウジングの副走査方向の基準面に近接離
隔可能なように弾性力を有し、押圧手段が長手方向略中
央部に設けられた突起から構成される。したがって、非
常に簡単な構成でRMLAがハウジングの副走査方向基
準面に突き当てられる。
【0019】請求項5記載の発明では、ハウジングの光
軸方向に対向する部位に設けられた蓋の長手方向略中央
部および両端部の3箇所に押圧手段が設けられる。した
がって、必要最低限の押圧力でRMLAがハウジングの
光軸方向基準面に突き当てられ、必要以上の押圧力でR
MLAが光軸方向基準面に突き当てられることがない。
このため、RMLAをハウジングに組み付けにくくなる
ような事態が発生しないとともに、該基準面が撓んでし
まうようなことがない。
【0020】請求項6記載の発明では、押圧手段の押圧
力が、それぞれ少なくとも1gf以上有するので、RML
Aが十分な押圧力で光軸方向の基準面に突き当てられ
る。請求項7記載の発明では、RMLAの光軸方向が押
圧手段によりハウジングに押圧されて突き当てられた
後、副走査方向が押圧手段によりハウジングに突き当て
られることにより、RMLAがハウジングに組み込まれ
る。したがって、組み立て時に光軸方向に積層された各
成形品同士を連結するピン等がはずれたりすることがな
く、各成形品の相対位置がずれることがない。この結
果、RMLAの傾きやガタが矯正され、結像点のずれ等
が防止されて良好な光学特性が得られる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
図1、2は請求項1、5、6および7記載の発明に係る
等倍結像素子構造およびその組立方法の一実施例を示す
図である。まず、構成を説明する。
【0022】図1において、1は等倍結像素子構造であ
り、該素子構造1は複数のレンズ1aが長手方向に配列
された長尺のLA2、絞り板3およびLMA4の各成形
品を光軸方向(矢印A方向)に積層して一体化した各成
形品からなるRMLA5をハウジング6内に組み込んだ
ものから構成されている。RMLA5は各成形品同士が
図示しないピン等によって連結されている。ハウジング
6の内面にはRMLA5の光軸方向Aおよび該方向と直
交する副走査方向(矢印B方向)に基準面6a、6b
(図中、×で示す部分)が設けられており、この基準面
6a、6bは精度良く形成され、RMLA5は光軸方向
Aおよび副走査方向Bでこの基準面6a、6bに沿って
突き当てられている。
【0023】ハウジング6の基準面6aに対向する部位
の一部には開口部11が形成されており、この開口部11は
RMLA5の長手方向に沿って延在している。また、ハ
ウジング6の基準面6bに対向する部位にも開口部12が
形成されており、この開口部12は全面が開口している。
これらハウジング6の前記部位にはそれぞれ蓋13、14が
脱着自在に設けられており、これら蓋13、14は開口部1
1、12を開閉可能になっている。この蓋13、14には押圧
手段としてのばね部材15、16が設けられており、このば
ね部材15、16はRMLA5を基準面6a、6bに押圧す
るようになっている。
【0024】また、ばね部材15は蓋13の長手方向略中央
部および両端部の3箇所に設けられており(図1には1
箇所のみを示している)、それぞれの押圧力が少なくと
も1gf以上に設定されている。このため、RMLA5は
基準面6a、6bに突き当てられることにより、各形成
品の反りや傾きおよびガタ等が矯正され、この突き当て
状態がばね部材15、16によって維持される。
【0025】次に、作用を説明する。RMLA5をハウ
ジング6に組み込むには、RMLA5を開口部12からハ
ウジング6内に挿入した後、蓋13を光軸方向Aの基準面
6aに対向する部位に取付ける。このため、RMLA5
がばね部材15によって基準面6aに突き当てられる(図
2(a)参照)。RMLA5を光軸方向Aの基準面6aに
突き当てるのは、RMLA5がハウジング6内でばらけ
たり、傾いたりあるいは動いたりするのを矯正する上で
非常に重要なものである。
【0026】本実施例では、最初にばね部材15によって
RMLA5を光軸方向Aの基準面6aに突き当てている
ため、ピンによって光軸方向Aに連結されるRMLA5
を効果的に基準面6aに突き当てることができる。この
ため、ピンがばずれたりすることを防止することがで
き、各成形品がばらけたりするのを防止することかでき
る。
【0027】この後、蓋14を基準面6bに対向する部位
に取付ける。このため、RMLA5がばね部材16によっ
て基準面6bに突き当てられ、RMLA5がハウジング
6内に組み込まれる(図2(b)参照)。このように本実
施例では、ハウジング6を、RMLA5の光軸方向Aお
よび副走査方向Bの基準面に対向する部位の一部あるい
は全部に設けられた開口部11、12と、該開口部11、12を
開閉するようにハウジング6に脱着自在に設けられた複
数の蓋13、14と、該蓋13、14に設けられ、RMLA5を
基準面6a、6bに押圧するばね部材15、16と、から構
成しているため、RMLA5を開口部11からハウジング
に挿入してRMLA5を構成する各成形品同士を連結す
るピン等がはずれるのを防止することができる。また、
ばね部材15、16を脱着自在な蓋13、14に形成しているた
め、RMLA5やハウジング6の構造が複雑になるのを
防止することができる。
【0028】この結果、RMLA5をハウジング6に容
易に組み付けることができ、等倍結像素子構造1の組み
立て作業の作業の作業性を向上させることができる。ま
た、RMLA5を確実にハウジング6の基準面に突き当
ててRMLA5を成形加工する際に生じる成形品の反り
等によるRMLA5の傾きやガタを矯正することがで
き、結像点のずれ等を防止して良好な光学特性を得るこ
とができる。
【0029】また、蓋13の長手方向略中央部および両端
部の3箇所にばね部材15を設けているため、必要最低限
の押圧力でRMLA5をハウジング6の光軸方向Aの基
準面6aに突き当てることができ、必要以上の押圧力で
RMLA5が光軸方向Aの基準面6aに突き当てられる
のを防止することができる。この結果、RMLA5がハ
ウジング6に組み付けにくくなるような事態が発生する
のを防止することができるとともに、基準面6aが撓ん
でしまうのを防止することができる。これに加えて、ば
ね部材16の押圧力をそれぞれ少なくとも1gf以上に設定
しているため、RMLA5を十分な押圧力で光軸方向A
の基準面6aに突き当てることができる。
【0030】さらに、RMLA5の光軸方向Aをばね部
材15によりハウジング6に押圧して突き当てた後、副走
査方向Bをばね部材16によりハウジング6に突き当てる
ことにより、RMLA5をハウジング6に組み込んでい
るため、光軸方向Aに積層された各成形品同士を連結す
るピンがはずれたりするのを防止することができ、各成
形品の相対位置がずれるのを防止することができる。こ
の結果、RMLA5の傾きやガタを矯正することがで
き、結像点のずれ等を防止して良好な光学特性を得るこ
とができる。
【0031】ところで、LA2等のような長尺薄状の成
形品は射出成形によって成形されるが、図3に示すよう
に射出成形用のゲートGをLA22等の長手方向略中央部
に設けると、成形作業時の冷却速度の相違からゲート側
が反対側の面よりも収縮してしまうため、ゲート側に反
りが発生してしまう。このような反りを利用して効果的
にRMLA5をハウジング6に組み込んだ例を図3〜5
に基づいて説明する。
【0032】図3は、請求項2記載の発明に係る等倍結
像素子構造の一実施例を示す図である。図3において、
21は上記上記実施例と同様の構成を有するハウジング、
22はこのハウジング21に組み込まれるLAである。な
お、絞り板およびRMAも同様な反りを有するが、図3
においてはLA22のみを示している。このLA22はゲー
ト22a側に反りが発生しているため、ゲート22aが形成
された面と反対側の面をハウジング21の副走査方向の基
準面21aに突き当てたときには、長手方向両端部が蓋23
に向かって突出している。この蓋23は長手方向両端部に
押圧手段としてのばね部材24を有し、このばね部材24が
LA22の長手方向両端部に対向している。
【0033】本実施例では、LA22をハウジング21に挿
入して蓋23をハウジング21に取付けたときに、ばね部材
24がLA22の長手方向両端部のみを押圧してハウジング
21の副走査方向の基準面21aに突き当てる。この結果、
RMLAの反りを有効に利用してRMLAをハウジング
21の副走査方向の基準面21aに簡単に突き当てることが
でき、RMLAの反りを矯正することができる。
【0034】図4は、請求項3記載の発明に係る等倍結
像素子構造の一実施例を示す図であり、図3に示した実
施例と同様の構成には同一番号を付して説明を省略す
る。本実施例では、LA22のゲート側22a側をハウジン
グ21の副走査方向の基準面に突き当てるようにしたもの
であり、LA22をハウジング21内に挿入したときにLA
22等のゲート22aが形成された面が長手方向略中央部が
蓋31に向かって突出している。
【0035】この蓋31には長手方向略中央部に押圧手段
としてのばね部材32が設けられており、この蓋31をハウ
ジング21に取付けたときにばね部材32によってLA22の
略中央部のみが押圧される。本実施例にあっても、RM
LAの反りを有効に利用してRMLAをハウジング21の
副走査方向基準面21aに簡単に突き当てることができ、
RMLAの反りを矯正することができる。なお、本実施
例では、はね部材32を蓋31の略中央部にのみ設けている
ため、ばね部材32のコストを低減することができる。
【0036】図5は、請求項4記載の発明に係る等倍結
像素子構造の一実施例を示す図であり、本実施例では、
LAのゲート側をハウジングの副走査方向の基準面に突
き当てるようにした例を示している。本実施例では、ハ
ウジング41の副走査方向41aに対向する部位に同図に示
すように破線位置から実線位置の間で移動可能な所定の
弾性力を有する弾性体で構成される蓋42を取付け、この
蓋42の略中央部に押圧手段としての突起42aを設けてい
る。本実施例では、蓋42自体に弾性力を付与しているた
め、非常に簡単な構成でRMLAをハウジング41の副走
査方向基準面41aに突き当てることができる。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、RMLA
を開口部からハウジングに挿入してRMLAを構成する
各成形品同士を連結するピン等がはずれるのを防止する
ことができる。また、押圧部材を脱着自在な蓋に形成し
ているため、RMLAやハウジングの構造が複雑になる
のを防止することができる。
【0038】この結果、RMLAを容易にハウジングに
組み付けることができ、等倍結像素子構造の組み立て作
業の作業性を向上させることができる。また、RMLA
を確実にハウジングの基準面に突き当ててRMLAを成
形加工する際に生じる成形品の反り等によるRMLAの
傾きやガタを矯正することができ、結像点のずれ等を防
止して良好な光学特性を得ることができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、RMLAの
反りが有効に利用されてRMLAをハウジングの副走査
方向基準面に簡単に突き当てることができ、RMLAの
反りを矯正することができる。請求項3記載の発明によ
れば、RMLAの反りを有効に利用してRMLAをハウ
ジングの副走査方向基準面に簡単に突き当てることがで
き、RMLAの反りを矯正することができる。また、押
圧部材を蓋の長手方向略中央部のみに設けているので、
そのコストを低減することができる。
【0040】請求項4記載の発明によれば、非常に簡単
な構成でRMLAをハウジングの副走査方向基準面に突
き当てることができる。請求項5記載の発明によれば、
必要最低限の押圧力でRMLAをハウジングの光軸方向
基準面に突き当てることができる。このため、RMLA
が必要以上の押圧力で光軸方向基準面に突き当てられる
のを防止することができ、RMLAがハウジングに組み
付けにくくなるような事態が発生するのを防止すること
ができるとともに、該基準面が撓んでしまうのを防止す
ることができる。
【0041】請求項6記載の発明によれば、RMLAを
十分な押圧力で光軸方向の基準面に突き当てることがで
きる。請求項7記載の発明によれば、組み立て時に、光
軸方向に積層された各成形品同士を連結するピン等がは
ずれるのを防止することができ、各成形品の相対位置が
ずれるのを防止することができる。この結果、RMLA
の傾きやガタを矯正することができ、結像点のずれ等を
防止して良好な光学特性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、5、6および7記載の発明に係る等
倍結像素子構造の一実施例を示す図である。
【図2】一実施例の等倍結像素子構造の組み立て手順を
説明する図である。
【図3】請求項2記載の発明に係る等倍結像素子構造の
一実施例を示す図であり、(a)はレンズアレイの構成
図、(b)はその上面図である。
【図4】請求項3記載の発明に係る等倍結像素子構造の
一実施例を示す上面図である。
【図5】請求項4記載の発明に係る等倍結像素子構造の
一実施例を示す上面図である。
【符号の説明】
1 等倍結像素子構造 2、22 レンズアレイ(LA) 3 絞り板 4 ルーフミラーアレイ(LMA) 5 ルーフミラーレンズアレイ(RMLA) 6、21、41 ハウジング 6a 光軸方向の基準面 6b、21a、41a 副走査方向の基準面 11、12 開口部 13、14、23、31、42 蓋 15、16、24、32 ばね部材(押圧手段) 42a 突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 妹尾 晋哉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 沢田 清孝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平3−75721(JP,A) 特開 平1−319715(JP,A) 特開 平3−33811(JP,A) 実開 昭64−24523(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/18 G02B 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のレンズを長手方向に配列した長尺の
    レンズアレイ、絞り板およびルーフミラーアレイの各成
    形品を光軸方向に積層して一体化したルーフミラーレン
    ズアレイをハウジングに組み込んだ等倍結像素子構造で
    あって、前記ハウジング内面のルーフミラーレンズアレ
    イの光軸方向および該光軸方向と直交する副走査方向に
    基準面が設けられ、ルーフミラーレンズアレイをハウジ
    ングの基準面に沿って突き当てることにより、ハウジン
    グ内に組み込んだ等倍結像素子構造において、前記ハウ
    ジングが、ルーフミラーレンズアレイの光軸および副走
    査方向の突き当て面に対向する部位の一部あるいは全部
    に設けられた開口部と、該開口部を開閉するようにハウ
    ジングに脱着自在に設けられた複数の蓋と、該蓋に設け
    られ、ルーフミラーレンズアレイを基準面に押圧する押
    圧手段と、から構成されることを特徴とする等倍結像素
    子構造。
  2. 【請求項2】前記ルーフミラーレンズアレイの各成形品
    がそれぞれ長手方向中央部に射出成形用のゲートを有
    し、ルーフミラーレンズアレイのゲートが形成された面
    と反対側の面がハウジングの副走査方向の基準面に突き
    当てられ、押圧手段により各成形品の長手方向両端部の
    みが押圧されることによりルーフミラーレンズアレイが
    ハウジング内に組み込まれたことを特徴とする請求項1
    記載の等倍結像素子構造。
  3. 【請求項3】前記ルーフミラーレンズアレイの各成形品
    がそれぞれ長手方向中央部に射出成形用のゲートを有
    し、ルーフミラーレンズアレイのゲートが形成された面
    がハウジングの副走査方向の基準面に突き当てられ、押
    圧手段により各成形品の長手方向略中央部のみをが押圧
    されることによりルーフミラーレンズアレイがハウジン
    グ内に組み込まれたことを特徴とする請求項1記載の等
    倍結像素子構造。
  4. 【請求項4】前記ハウジングの副走査方向に対向する部
    位に設けられた蓋が、その長手方向略中央部がハウジン
    グの副走査方向の基準面に近接離隔可能なように弾性力
    を有し、前記押圧手段が長手方向略中央部に設けられた
    突起から構成されることを特徴とする請求項1または3
    記載の等倍結像素子構造。
  5. 【請求項5】前記ハウジングの光軸方向に対向する部位
    に設けられた蓋の長手方向略中央部および両端部の3箇
    所に、前記押圧手段が設けられたことを特徴とする請求
    項1記載の等倍結像素子構造。
  6. 【請求項6】前記押圧手段の押圧力が、それぞれ少なく
    とも1gf以上有することを特徴とする請求項5記載の等
    倍結像素子構造。
  7. 【請求項7】請求項1記載の等倍結像素子構造の組立方
    法において、ルーフミラーレンズアレイの光軸方向を押
    圧手段によりハウジングに押圧して突き当てた後、副走
    査方向を押圧手段によりハウジングに突き当てることに
    より、ルーフミラーレンズアレイをハウジングに組み込
    んだことを特徴とする等倍結像素子構造の組立方法。
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