JP3155684U

JP3155684U - ピッチャー型浄水器

Info

Publication number: JP3155684U
Application number: JP2009006593U
Authority: JP
Inventors: 前田　理江; 理江前田; 麻子藤本
Original assignee: Iris Ohyama Inc
Current assignee: Iris Ohyama Inc
Priority date: 2009-09-15
Filing date: 2009-09-15
Publication date: 2009-11-26
Anticipated expiration: 2019-09-15

Abstract

【課題】流出量を調整する絞り構造を簡単な構造とし、なおかつ、カートリッジから流出する浄水の流れがスムーズになるピッチャー型浄水器を提供する。【解決手段】内部に浄水剤入りのカートリッジ１０が嵌挿される凹部が形成れた中容器２を設けた本体ケース１と、本体ケース１の上部に着脱自在または開閉自在に取付けられた蓋体３と、本体ケース１に連通し本体ケース１の側面より突出して形成された注出部４と、本体ケース１に抽出部４と反対位置に形成された取っ手５と、が備えられたピッチャー型浄水器において、前記中容器２の底部に凸部が形成され、凸部の中央部には垂下する整流板７が設けられ、凸部の壁には水の出口孔が形成される構成とした。【選択図】図１

Description

本考案は、内部に浄化用カートリッジを備えたピッチャー型浄水器に関する。

従来より、比較的多量の原水（１〜２リットル）を一度に浄化することができる浄水器として、ピッチャー型浄水器が知られている。このピッチャー型浄水器として特許文献1に開示されているようなピッチャー型浄水器がある。

このピッチャー型浄水器は、フィルタカートリッジと、このフィルタカートリッジを上方から取付けることができる受け入れ開口部を備えている入口漏斗を具備し、フィルタカートリッジの出口開口部と受け入れチャンバの流出口開口部との間に、少なくとも１つの絞り装置が配置されたものである。

特開２００８−５００１５７号公報

しかしながら、特許文献１に示すピッチャー型浄水器にあっては、受け入れチャンバの底面壁とフィルタカートリッジの底面とで形成された絞り装置は、ラッチ構造になっているので複雑な構造となっており、この受け入れチャンバとフィルタカートリッジを加工する場合にコストアップになるという問題があった。

本考案は前述した従来の問題点鑑みなされたものであり、流出量を調整する絞り構造を簡単な構造とし、なおかつ、カートリッジから流出する浄水の流れがスムーズになるピッチャー型浄水器を提供するものである。

上記課題を解決するため、請求項１の考案にあっては、内部に浄水剤入りのカートリッジが嵌挿される凹部が形成れた中容器を設けた本体ケースと、前記本体ケースの上部に着脱自在または開閉自在に取付けられた蓋体と、前記本体ケースに連通し本体ケースの側面より突出して形成された注出部と、が備えられたピッチャー型浄水器において、前記中容器の底部に凸部が形成され、前記凸部の中央部には垂下する整流板が設けられると共に前記凸部の壁には水の出口孔が形成されていることを特徴とするものである。

また、請求項２の考案にあっては、前記蓋体には、前記カートリッジの交換日を表示する第１の数字と前記カートリッジの交換時期を表示する第２の数字が印字された表示ダイヤルが回転可能に取付けられ、前記第２の数字を表示する表示窓が設けられていることを特徴としている。

また、請求項３の考案にあっては、前記カートリッジは、上部に複数のスリットが形成された蓋部と、底部に複数の小孔が形成され浄水剤が収納される本体と、からなり、前記浄水剤が活性炭であることを特徴としている。

さらに、請求項4の考案にあっては、前記凸部の天井と前記出口孔の間に空間の凹部が形成され、前記凹部は空気溜まりとなることを特徴とするものである。

本考案によれば、整流板を設けられたことにより、凸部の壁に形成された出口孔より勢いよく出た水が整流板にぶつかり、スムーズに下方に落下するので、水同士がぶつかって散乱することがなくなり、浄水の流れがきれいになる。また、凸部の下部に空気溜まりが発生することにより水の量が少なくなっても、安定した浄水の流れが確保できる。さらに、カートリッジ交換時期を表示する表示ダイヤル設けたので、カートリッジの交換を確実に行うことができ、安全できれいな浄化水を使用することが可能となる。

本考案に係るピッチャー型浄水器の全体構造を示す断面図である。前記ピッチャー型浄水器のカートリッジの交換時期を表示する表示ダイヤル部分を示す平面図である。前記ピッチャー型浄水器のカートリッジ部分の構造を示す断面図である。図３のＡ部の拡大図である。

以下、本考案の実施形態を添付図面に基づいて説明する。本考案に係るピッチャー型浄水器は、図１または図２に示すように、内部に浄水剤入りのカートリッジ１０が嵌挿される凹部が形成れた中容器２を設けた本体ケース１と、この本体ケース１の上部に着脱自在に取付けられた蓋体３と、この本体ケース１に連通し本体ケース１の側面より突出して形成された注出部４と、この本体ケース１の前記注出部４と反対側に形成された取っ手５と、が備えられたものである。

本体ケース１は、上面が開口された断面形状が略船形のケースであり、ＡＢＳ（アクリルニトリルブタジエンスチレン）樹脂などから形成された透明または半透明のケースである。この本体ケース１の一方の側面には、この側面より外側に突出した注出部４が形成されており、反対側の側面には取っ手５が形成されている。尚、この本体ケース１は、抗菌性を持たせるため、銀成分などを練り込んである。

また、この本体ケース１の上面には、蓋体３が着脱自在に取付けられており、この蓋体３は、ＡＳ（アクリルニトリルスチレン）樹脂などから形成されたものである。この蓋体３には、図２に示すように、前記カートリッジ１０の交換時期を表示する複数組の数字が印字された表示ダイヤル２０が組み込まれている。さらに、蓋体３には、カートリッジ１０の交換時期を表示する前記複数組の数字のうち１組のみ表示できる表示窓３ａが形成されており、表示ダイヤル２０が操作できるように蓋体３の一部を切欠いて操作部３ｂを形成している。

この表示ダイヤル２０は、図１または図２に示すように、蓋体３に取付軸３ｃにより回転可能に嵌装されたものであり、外周にはカートリッジ１０を交換した時に合わせる交換日を表示する第１の数字２１が印字されており、内周にはカートリッジ１０の交換予定の月日を表示する第２の数字２２が印字されている。

このように構成された表示ダイヤル２０を使用する場合には、図２に示すように、例えば１月にカートリッジ１０を交換した時には、操作部３ｂで表示ダイヤル２０を操作して外周の第１の数字２２を１に合わせる。すると、表示窓３ａには表示ダイヤル２０の交換予定の月日を表す３/１０の数字が表示され、３月１０日にカートリッジ１０を交換しなければならないことがわかるものである。このように構成された表示ダイヤル２０は、簡単な機構にもかかわらず、確実にカートリッジ１０を交換予定日がわかり、利便性の高いものとなっている。

また、この本体ケース１の中容器２に装着される浄水用のカートリッジ１０は、図３に示すように、中容器２に形成された段部２ａにカートリッジ１０の鍔部１４が嵌装されるようになっている。このカートリッジ１０は、上部に原水が流入する複数のスリット１２ａが形成された蓋部１２と、底部１３に浄水が流出する複数の小孔１３ａが形成された本体１１とからなっており、この本体１１に浄水剤１５が収納されるものである。この浄水剤１５は通常は公知の活性炭が使用され、原水（水道水）に含まれている、塩素やトリハロメタンなどの有害な化学物質を付着させて取り除くものである。

また、図4に示すように、前記中容器２の底部２ｂには凸部６が形成され、前記凸部の中央部には垂下する整流板７が設けられている。そして、この凸部６の壁には水の出口孔８が形成されている。この出口孔８の大きさと数により、浄化される水の量が決まるので、カートリッジ１０の能力に応じた水量調整部を構成するものである。

また、整流板７は、出口孔８から出た浄水の流れを整流するものである。即ち、出口孔８から勢いよく出た浄水は、整流板７にぶつかることにより、その方向を大半は下方に曲げられてスムーズに下方に落ちる。そのため、水流同士がぶつかって周囲に飛び散ることもなく、見た目もきれいな流れが達成できるものである。

さらに、本考案は、図４に示すように、この出口孔８と凸部６の天井６ａとの間に凹部９を形成し、この凹部９に空気溜まりが発生するような構造にしている。この凹部９がないと空気溜まりが発生しないので、不都合な現象が発生する。即ち、カートリッジ１０に水が注入されると、浄水剤１５に水が浸透し、濾過された浄水が底部１３の小孔１３ａを通り。中容器２の底部に形成される空間部１６に水が溜まり、空間部１６は密閉された状態になる。水を注入した初期の段階では水の量が多いので水圧も強く、出口孔８より強制的に浄水を押し出すことができるので浄水もスムーズに流れるが、上方から供給される水の量が少なくなると、上方からの水圧が低くなるので空間部１６の圧力も低くなり、結果的に出口孔８側の大気圧の方が高くなってしまうので、浄水を出口孔８より外に押し出せなくなり、浄水が止まってしまうという現象が発生するものである。

本考案においては、凹部９の空気溜まりにより、空間部１６の圧力が低くなると、この空気溜まりの空気が出口孔８を経由して空間部１６に入り込む。すると、空間部１６の圧力が外部の大気圧と同じになり、出口孔８から外に出る水は止まることがないので、常に、安定した浄水が流出するものである。

このように構成されたピッチャー型浄水器は、カートリッジ１０の能力が最大限に発揮される処理量（０．４リットル/分）でコンスタントに浄化を行うことができ、効率的な使用が可能となる。そのため、このピッチャー型浄水器Ａに原水を入れて直ぐに使用したい場合でも、浄化の処理量が大きいので、従来の浄水器のように待つことなく使用できるものである。

また、このピッチャー型浄水器に取付けられた表示ダイヤル２０により、操作部３ｂで表示ダイヤル２０の外周に印字された第１の数字２１をカートリッジ１０の交換月に合わせるだけで、次回の交換日を示す第２の数字２２が自動的に表示窓３ａに表示されるので、簡単な機構にもかかわらず、確実にカートリッジ１０を交換予定日がわかり、利便性の高いものとなっている。

上述した実施態様は、本考案の一例を説明したにすぎず、その他の構成も本考案の請求の範囲内で任意に変更することができることは勿論である。例えば、本体ケースの形状は、断面形状が略船形に限定されるものではなく、矩形や楕円形でもよいのは勿論であり、注出部の形状も、三角錐やその他の形状でも可能なことは勿論である。

１は本体ケース
２は中容器
３は蓋体
４は注出部
５は取っ手
６は凸部
７は整流板
８は出口孔
９は凹部
１０はカートリッジ
１１は本体
１２は蓋
１３は底部
１４は鍔部
１５は浄水剤
１６は空間部
２０は表示ダイヤル
２１は第１の数字
２２は第２の数字

Claims

内部に浄水剤入りのカートリッジが嵌挿される凹部が形成れた中容器を設けた本体ケースと、前記本体ケースの上部に着脱自在または開閉自在に取付けられた蓋体と、前記本体ケースに連通し本体ケースの側面より突出して形成された注出部と、前記本体ケースに前記抽出部と反対位置に形成された取っ手部と、が備えられたピッチャー型浄水器において、
前記中容器の底部に凸部が形成され、前記凸部の中央部には垂下する整流板が設けられ、前記凸部の壁には水の出口孔が形成されていることを特徴とするピッチャー型浄水器。
前記蓋体には、前記カートリッジの交換日を表示する第１の数字と前記カートリッジの次回交換時期を表示する第２の数字が印字された表示ダイヤルが回転可能に取付けられ、前記第２の数字を表示する表示窓が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のピッチャー型浄水器。
前記カートリッジは、上部に複数のスリットが形成された蓋部と、底部に複数の小孔が形成され浄水剤が収納される本体と、からなり、前記浄水剤が活性炭であることを特徴とする請求項１に記載のピッチャー型浄水器。
前記凸部の天井と前記出口孔の間に空間の凹部が形成され、前記凹部は空気溜まりとなることを特徴とする請求項１に記載のピッチャー型浄水器。